JP3082875U

JP3082875U - 省介護型簡易入浴装置

Info

Publication number: JP3082875U
Application number: JP2001004109U
Authority: JP
Inventors: 謹吾折田
Original assignee: 謹吾折田
Priority date: 2001-06-22
Filing date: 2001-06-22
Publication date: 2002-01-11
Anticipated expiration: 2007-06-22

Abstract

(57)【要約】【課題】一般家庭において車椅子生活者の入浴は、入
浴可能な特別の設備がない場合は福祉施設に行き介護入
浴をすることになり、福祉タクシーなどを利用する必要
があるなど費用的・時間的な問題がある。【解決手段】フレーム２、仕切枠３、床すのこ４、防
水シート５、排水ホース部６及びシャワー部７を組立て
ることで、車椅子に乗ったままの状態で入浴できるよう
構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、新規な構成を有する省介護型簡易入浴装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、車椅子生活者の入浴は、下記のような状態で行われている。一般家庭の場合、建築工事における最初の工事段階から車椅子生活者の入浴可能な特別の設備ができれば問題は無いが、そのような設備のない場合は福祉施設に行き介護入浴をすることになる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術で述べたものにあっては、下記のような問題点を有していた。１．福祉施設で入浴をしようとする場合、福祉タクシーなどを利用する必要があったり、予約しておかなければならず、何時でもと云うわけには行かないなど費用的・時間的な問題がある。２．しかも、施設を利用する場合、家族１人の同行と専門の介助者１組３人が必要と云うのが普通である。３．介護を受ける人の中には家族以外のホームヘルパーによる介護入浴を嫌がる人もいるなど、いろいろな煩わしさがあるのが実態である。

【０００４】本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、次のようなことのできるものを提供しようとするものである。１．従来の装置は、家屋に新築工事の段階で設置した大型のシャワー室が一般的で、その大きさは畳一枚位のスペースとなっている。そのため、車椅子に乗った年寄りまたは障害者がシャワー室に入り、介護者がシャワーで全身を洗い流すことになるが、スペースに余裕はなく周囲が水浸しとなり、その後始末も必要になり大変な作業となる。それに対して、本考案のものは、組立式で省スペース、持ち運びが容易で操作も簡単、かつ安価であるなどの特徴を有するものである。２．専門の技術者やホームヘルパーに頼らず同居する家族のひとりだけで十分介護入浴ができるものである。３．本考案は一般家庭で継続的に使用でき、しかも移動式になっているものであるから、本装置を持ち運びができ車椅子生活者の依頼があれば出張貸出もできる。本考案の装置は、構造が簡単、コンパクトタイプで、操作も簡単で専門家に頼らなくても同居している家族ひとりでも充分簡易入浴の目的が達成されるものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案は下記のようになるものである。請求項１記載の考案は、フレーム２と、仕切枠３と、床すのこ４と、防水シート５と、排水ホース部６と、シャワー部７から構成され、Ａ．フレーム２は、木材、合成樹脂材、亜金属材などの角材を素材としてなる床用枠部２Ａと、支柱部２Ｂと、上方枠部２Ｃから構成され、ａ．床用枠部２Ａは、左右方向をもって配された前方枠２Ａ１と、前方枠の左右端に後方に向け水平状態で連結された左右枠２Ａ２、２Ａ２と、左右枠の後端に前方枠と平行状態で連結された後方枠２Ａ３から構成され、左右枠２Ａ２、２Ａ２のうち右枠２Ａ２の先端部分には排水用屈曲部２Ａ４が形成され、ｂ．支柱部２Ｂは、床用枠部２Ａの四隅に上方に向け植設された前方左右の支柱２Ｂ１、２Ｂ１と、後方左右の支柱２Ｂ２、２Ｂ２から構成され、ｃ．上方枠部２Ｃは、前方左の支柱２Ｂ１と後方左の支柱２Ｂ２の上端に掛架固定された左の上方枠２Ｃ１と、前方右の支柱２Ｂ１と後方右の支柱２Ｂ２の上端に掛架固定された右の上方枠２Ｃ２と、後方左右の支柱２Ｂ２、２Ｂ２の上端に掛架固定された後の上方枠２Ｃ３から構成され、加えて、左の上方枠２Ｃ１と右の上方枠２Ｃ２の先端部分には、側面略上向きコ字状に構成された仕切枠係脱用のくぼみ２Ｃ４、２Ｃ４が形成され、Ｂ．仕切枠３は、所定寸法に構成された角棒３Ａで形成され、仕切枠係脱用のくぼみ２Ｃ４、２Ｃ４に着脱自在に構成され、Ｃ．床すのこ４は、床用枠部２Ａ内に配設できる寸法に形成されたすのこ体４Ａで構成され、Ｄ．防水シート５は、防水シート体５Ａとフック群５Ｂから構成され、ａ．防水シート体５Ａは、平面方形の防水シート体の中央に形成されたフレーム２の床対応面５Ａ１と、床対応面の前方辺に連設されたフレーム２の前面対応面５Ａ２と、床対応面の後方辺に連設されたフレーム２の後面対応面５Ａ３と、床対応面の左方辺に連設されたフレーム２の左面対応面５Ａ４と、床対応面の右方辺に連設されたフレーム２の右面対応面５Ａ５と、前面対応面５Ａ２と左面対応面５Ａ４との間に設けられた前方左コーナー面５Ａ６と、前面対応面５Ａ２と右面対応面５Ａ５との間に設けられた前方右コーナー面５Ａ７と、後面対応面５Ａ３と左面対応面５Ａ４との間に設けられた後方左コーナー面５Ａ８と、後面対応面５Ａ３と右面対応面５Ａ５との間に設けられた後方右コーナー面５Ａ９から構成され、ｂ．フック群５Ｂは、上方枠部２Ｃと仕切枠３に下方から係脱できるよう構成された適数個のフック体５Ｂ１、５Ｂ１．．で構成され、これらフック体５Ｂ１、５Ｂ１．．は、前面対応面５Ａ２、後面対応面５Ａ３、左面対応面５Ａ４、右面対応面５Ａ５における外周辺と、前方左コーナー面５Ａ６、前方右コーナー面５Ａ７、後方左コーナー面５Ａ８、後方右コーナー面５Ａ９における角隅に取付けられ、Ｅ．排水ホース部６は、ホース取付け口６Ａと排水ホース６Ｂから構成され、ホース取付け口は右面対応面５Ａ５における床対応面５Ａ１の近傍に取付けられ、ホース取付け口には排水ホースが着脱自在に連結され、Ｆ．シャワー部７は、支持金具７Ａとシャワーヘッド７Ｂとホース７Ｃから構成され、支持金具は平面略Ｕ字状に構成され、左の上方枠２Ｃ１と右の上方枠２Ｃ２に取付けられ、シャワーヘッドが着脱自在に取付けられていることを特徴とするものである。

【０００６】請求項２記載の考案は、フレーム２１と、仕切枠３１と、床すのこ４と、防水シート５１と、排水ホース部６と、シャワー部７から構成され、Ａ．フレーム２１は、木材、合成樹脂材、亜金属材などの角材を素材としてなる床用枠部２１Ａと、支柱部２１Ｂと、上方枠部２１Ｃから構成され、ａ．床用枠部２１Ａは、左右方向をもって配された前方枠２１Ａ１と、前方枠の左右端に後方に向け水平状態で連結された左右枠２１Ａ２、２１Ａ２と、左右枠の後端に前方枠と平行状態で連結された後方枠２１Ａ３から構成され、左右枠２１Ａ２、２１Ａ２のうち右枠２１Ａ２の先端部分には排水用屈曲部２１Ａ４が形成され、ｂ．支柱部２１Ｂは、床用枠部２１Ａの四隅に上方に向け植設された前方左右の支柱２１Ｂ１、２１Ｂ１と、後方左右の支柱２１Ｂ２、２１Ｂ２から構成され、ｃ．上方枠部２１Ｃは、前方左の支柱２１Ｂ１と後方左の支柱２１Ｂ２の上端に掛架固定された左の上方枠２１Ｃ１と、前方右の支柱２１Ｂ１と後方右の支柱２１Ｂ２の上端に掛架固定された右の上方枠２１Ｃ２と、後方左右の支柱２１Ｂ２、２１Ｂ２の上端に掛架固定された後の上方枠２１Ｃ３から構成され、加えて、左の上方枠２１Ｃ１と右の上方枠２１Ｃ２の先端部分には、側面略上向きコ字状に構成された仕切枠係脱用のくぼみ２１Ｃ４、２１Ｃ４が形成され、左の上方枠２１Ｃ１、右の上方枠２１Ｃ２、後の上方枠２１Ｃ３の外周面には所定間隔をもって磁石２１Ｃ５、２１Ｃ５．．が添着され、Ｂ．仕切枠３１は、所定寸法に構成された角棒３１Ａで形成され、仕切枠係脱用のくぼみ２１Ｃ４、２１Ｃ４に着脱自在に構成され、Ｃ．床すのこ４は、床用枠部２１Ａ内に配設できる寸法に形成されたすのこ体４Ａで構成され、Ｄ．防水シート５１は、防水シート体５１Ａと鉄製プレート群５１Ｂから構成され、ａ．防水シート体５１Ａは、平面方形の防水シート体の中央に形成されたフレーム２１の床対応面５１Ａ１と、床対応面の前方辺に連設されたフレーム２１の前面対応面５１Ａ２と、床対応面の後方辺に連設されたフレーム２１の後面対応面５１Ａ３と、床対応面の左方辺に連設されたフレーム２１の左面対応面５１Ａ４と、床対応面の右方辺に連設されたフレーム２１の右面対応面５１Ａ５と、前面対応面５１Ａ２と左面対応面５１Ａ４との間に設けられた前方左コーナー面５１Ａ６と、前面対応面５１Ａ２と右面対応面５１Ａ５との間に設けられた前方右コーナー面５１Ａ７と、後面対応面５１Ａ３と左面対応面５１Ａ４との間に設けられた後方左コーナー面５１Ａ８と、後面対応面５１Ａ３と右面対応面５１Ａ５との間に設けられた後方右コーナー面５１Ａ９から構成され、ｂ．鉄製プレート群５１Ｂは、上方枠部２１Ｃと仕切枠３１における磁石２１Ｃ５、２１Ｃ５．．に着脱自在に吸着する適数個の鉄製プレート体５１Ｂ１、５１Ｂ１．．で構成され、これら鉄製プレート体５１Ｂ１、５１Ｂ１．．は、前面対応面５１Ａ２、後面対応面５１Ａ３、左面対応面５１Ａ４、右面対応面５１Ａ５における外周辺と、前方左コーナー面５１Ａ６、前方右コーナー面５１Ａ７、後方左コーナー面５１Ａ８、後方右コーナー面５１Ａ９における角隅に取付けられ、Ｅ．排水ホース部６は、ホース取付け口６Ａと排水ホース６Ｂから構成され、ホース取付け口は右面対応面５１Ａ５における床対応面５１Ａ１の近傍に取付けられ、ホース取付け口には排水ホースが着脱自在に連結され、Ｆ．シャワー部７は、支持金具７Ａとシャワーヘッド７Ｂとホース７Ｃから構成され、支持金具は平面略Ｕ字状に構成され、左の上方枠２１Ｃ１と右の上方枠２Ｃ１２に取付けられ、シャワーヘッドが着脱自在に取付けられていることを特徴とするものである。

【０００７】請求項３記載の考案は、請求項１あるいは請求項２記載の考案の省介護型簡易入浴装置において、防水シート体の床対応面に外周を示すラインを描いたことを特徴とするものである。

【０００８】請求項４記載の考案は、請求項２記載の考案の省介護型簡易入浴装置において、磁石２１Ｃ５、２１Ｃ５．．に代えて面ファスナーの一方面を添着し、また、鉄製プレート体５１Ｂ１、５１Ｂ１．．に代えて、上方枠部２１Ｃと仕切枠３１における面ファスナーの一方面と係脱する面ファスナーの他方面を添着したことを特徴とするものである。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を実施例にもとづき図面を参照して説明する。１は本考案の省介護型簡易入浴装置で、フレーム２と、仕切枠３と、床すのこ４と、防水シート５と、排水ホース部６と、シャワー部７から構成されている。

【００１０】Ａ．フレーム２は、木材、合成樹脂材、亜金属材などの角材を素材としてなる床用枠部２Ａと、支柱部２Ｂと、上方枠部２Ｃから構成されている。ａ．床用枠部２Ａは、左右方向をもって配された前方枠２Ａ１と、前方枠の左右端に後方に向け水平状態で連結された左右枠２Ａ２、２Ａ２と、左右枠の後端に前方枠と平行状態で連結された後方枠２Ａ３から構成されている。左右枠２Ａ２、２Ａ２のうち右枠２Ａ２の先端部分には排水用屈曲部２Ａ４が形成されている。ｂ．支柱部２Ｂは、床用枠部２Ａの四隅に上方に向け植設された前方左右の支柱２Ｂ１、２Ｂ１と、後方左右の支柱２Ｂ２、２Ｂ２から構成されている。ｃ．上方枠部２Ｃは、前方左の支柱２Ｂ１と後方左の支柱２Ｂ２の上端に掛架固定された左の上方枠２Ｃ１と、前方右の支柱２Ｂ１と後方右の支柱２Ｂ２の上端に掛架固定された右の上方枠２Ｃ２と、後方左右の支柱２Ｂ２、２Ｂ２の上端に掛架固定された後の上方枠２Ｃ３から構成されている。加えて、左の上方枠２Ｃ１と右の上方枠２Ｃ２の先端部分には、側面略上向きコ字状に構成された仕切枠係脱用のくぼみ２Ｃ４、２Ｃ４が形成されている。

【００１１】Ｂ．仕切枠３は、所定寸法に構成された角棒３Ａで形成され、仕切枠係脱用のくぼみ２Ｃ４、２Ｃ４に着脱自在に構成されている。Ｃ．床すのこ４は、床用枠部２Ａ内に配設できる寸法に形成されたすのこ体４Ａで構成されている。

【００１２】Ｄ．防水シート５は、防水シート体５Ａとフック群５Ｂから構成されている。ａ．防水シート体５Ａは、平面方形の防水シート体の中央に形成されたフレーム２の床対応面５Ａ１と、床対応面の前方辺に連設されたフレーム２の前面対応面５Ａ２と、床対応面の後方辺に連設されたフレーム２の後面対応面５Ａ３と、床対応面の左方辺に連設されたフレーム２の左面対応面５Ａ４と、床対応面の右方辺に連設されたフレーム２の右面対応面５Ａ５と、前面対応面５Ａ２と左面対応面５Ａ４との間に設けられた前方左コーナー面５Ａ６と、前面対応面５Ａ２と右面対応面５Ａ５との間に設けられた前方右コーナー面５Ａ７と、後面対応面５Ａ３と左面対応面５Ａ４との間に設けられた後方左コーナー面５Ａ８と、後面対応面５Ａ３と右面対応面５Ａ５との間に設けられた後方右コーナー面５Ａ９から構成されている。図中、５Ｃは床対応面５Ａ１の外周を示すラインで、このラインにより床対応面が明確になるので、フレーム２の設置を容易かつ確実に行うことができる。ｂ．フック群５Ｂは、上方枠部２Ｃと仕切枠３に下方から係脱できるよう構成された適数個のフック体５Ｂ１、５Ｂ１．．で構成され、これらフック体５Ｂ１、５Ｂ１．．は、前面対応面５Ａ２、後面対応面５Ａ３、左面対応面５Ａ４、右面対応面５Ａ５における外周辺と、前方左コーナー面５Ａ６、前方右コーナー面５Ａ７、後方左コーナー面５Ａ８、後方右コーナー面５Ａ９における角隅に取付けられている。

【００１３】Ｅ．排水ホース部６は、ホース取付け口６Ａと排水ホース６Ｂから構成され、ホース取付け口は右面対応面５Ａ５における床対応面５Ａ１の近傍に取付けられ、ホース取付け口には排水ホースが着脱自在に連結されている。Ｆ．シャワー部７は、支持金具７Ａとシャワーヘッド７Ｂとホース７Ｃから構成され、支持金具は平面略Ｕ字状に構成され、左の上方枠２Ｃ１と右の上方枠２Ｃ２に取付けられ、シャワーヘッドが着脱自在に取付けられている。

【００１４】１１は他の実施例の省介護型簡易入浴装置で、フレーム２１と、仕切枠３１と、床すのこ４と、防水シート５１と、排水ホース部６と、シャワー部７から構成されている。

【００１５】Ａ．フレーム２１は、木材、合成樹脂材、亜金属材などの角材を素材としてなる床用枠部２１Ａと、支柱部２１Ｂと、上方枠部２１Ｃから構成されている。ａ．床用枠部２１Ａは、左右方向をもって配された前方枠２１Ａ１と、前方枠の左右端に後方に向け水平状態で連結された左右枠２１Ａ２、２１Ａ２と、左右枠の後端に前方枠と平行状態で連結された後方枠２１Ａ３から構成されている。左右枠２１Ａ２、２１Ａ２のうち右枠２１Ａ２の先端部分には排水用屈曲部２１Ａ４が形成されている。ｂ．支柱部２１Ｂは、床用枠部２１Ａの四隅に上方に向け植設された前方左右の支柱２１Ｂ１、２１Ｂ１と、後方左右の支柱２１Ｂ２、２１Ｂ２から構成されている。

【００１６】ｃ．上方枠部２１Ｃは、前方左の支柱２１Ｂ１と後方左の支柱２１Ｂ２の上端に掛架固定された左の上方枠２１Ｃ１と、前方右の支柱２１Ｂ１と後方右の支柱２１Ｂ２の上端に掛架固定された右の上方枠２１Ｃ２と、後方左右の支柱２１Ｂ２、２１Ｂ２の上端に掛架固定された後の上方枠２１Ｃ３から構成されている。加えて、左の上方枠２１Ｃ１と右の上方枠２１Ｃ２の先端部分には、側面略上向きコ字状に構成された仕切枠係脱用のくぼみ２１Ｃ４、２１Ｃ４が形成されている。左の上方枠２１Ｃ１、右の上方枠２１Ｃ２、後の上方枠２１Ｃ３の外周面には所定間隔をもって磁石２１Ｃ５、２１Ｃ５．．が添着されている。なお、この場合、磁石２１Ｃ５、２１Ｃ５．．に代えて面ファスナー（マジックテープ〜商標）の一方面を添着することができる。

【００１７】Ｂ．仕切枠３１は、所定寸法に構成された角棒３１Ａで形成され、仕切枠係脱用のくぼみ２１Ｃ４、２１Ｃ４に着脱自在に構成されている。Ｃ．床すのこ４は、床用枠部２１Ａ内に配設できる寸法に形成されたすのこ体４Ａで構成されている。

【００１８】Ｄ．防水シート５１は、防水シート体５１Ａと鉄製プレート群５１Ｂから構成されている。ａ．防水シート体５１Ａは、平面方形の防水シート体の中央に形成されたフレーム２１の床対応面５１Ａ１と、床対応面の前方辺に連設されたフレーム２１の前面対応面５１Ａ２と、床対応面の後方辺に連設されたフレーム２１の後面対応面５１Ａ３と、床対応面の左方辺に連設されたフレーム２１の左面対応面５１Ａ４と、床対応面の右方辺に連設されたフレーム２１の右面対応面５１Ａ５と、前面対応面５１Ａ２と左面対応面５１Ａ４との間に設けられた前方左コーナー面５１Ａ６と、前面対応面５１Ａ２と右面対応面５１Ａ５との間に設けられた前方右コーナー面５１Ａ７と、後面対応面５１Ａ３と左面対応面５１Ａ４との間に設けられた後方左コーナー面５１Ａ８と、後面対応面５１Ａ３と右面対応面５１Ａ５との間に設けられた後方右コーナー面５１Ａ９から構成されている。図中、５１Ｃは床対応面５１Ａ１の外周を示すラインで、このラインにより床対応面が明確になるので、フレーム２１の設置を容易かつ確実に行うことができる。

【００１９】ｂ．鉄製プレート群５１Ｂは、上方枠部２１Ｃと仕切枠３１における磁石２１Ｃ５、２１Ｃ５．．に着脱自在に吸着する適数個の鉄製プレート体５１Ｂ１、５１Ｂ１．．で構成され、これら鉄製プレート体５１Ｂ１、５１Ｂ１．．は、前面対応面５１Ａ２、後面対応面５１Ａ３、左面対応面５１Ａ４、右面対応面５１Ａ５における外周辺と、前方左コーナー面５１Ａ６、前方右コーナー面５１Ａ７、後方左コーナー面５１Ａ８、後方右コーナー面５１Ａ９における角隅に取付けられている。なお、この場合、鉄製プレート体５１Ｂ１、５１Ｂ１．．に代えて、上方枠部２１Ｃと仕切枠３１における面ファスナーの一方面と係脱する面ファスナーの他方面を添着することができる。

【００２０】Ｅ．排水ホース部６は、ホース取付け口６Ａと排水ホース６Ｂから構成され、ホース取付け口は右面対応面５１Ａ５における床対応面５１Ａ１の近傍に取付けられ、ホース取付け口には排水ホースが着脱自在に連結されている。Ｆ．シャワー部７は、支持金具７Ａとシャワーヘッド７Ｂとホース７Ｃから構成され、支持金具は平面略Ｕ字状に構成され、左の上方枠２１Ｃ１と右の上方枠２Ｃ１２に取付けられ、シャワーヘッドが着脱自在に取付けられている。

【００２１】本考案の省介護型簡易入浴装置を使用した入浴方法は下記の通りである。第１工程所望する箇所に防水シートを展張し、フレーム、床すのこ、シャワー部をセットする。第２工程床すのこの上に年寄りまたは障害者８を乗せた車椅子を導入し、仕切枠を取付けたのち、前面対応面、後面対応面、左面対応面、右面対応面を折り立て、フック群あるいは鉄製プレート群などを用いてフレームや仕切枠に係止固定する。さらに、前方左コーナー面、前方右コーナー面、後方左コーナー面、後方右コーナー面を二つ折りにして、フック群あるいは鉄製プレート群などを用いてフレームや仕切枠に係止固定する。第３工程シャワー部を利用しながら、車椅子に乗った年寄りまたは障害者８を入浴させる。すなわち、１人のヘルパーによって全身浴、洗い終ったら水気を拭き取り車椅子のまま例えばベッドへ戻る。汚水は排水ホース部より排水する。

【００２２】

【考案の効果】

本考案は、上述の通り構成されているので次に記載する効果を奏する。１．本考案は構造が簡単で取扱い易く、組立も簡単、軽量、コンパクトで安価であり、専門の人に依頼しなくても同居している家族の誰かひとりでも十分入浴させることができる。しかも、組立式、軽量でコンパクト型のため軽自動車１台で運搬できる。２．本考案の省介護型簡易入浴装置は、時代が変わろうと世間の経済がどうあろうと健康に関わる衛生管理には必要であり、時代のニーズに合った需要は高いと考える。３．このほか、部品点数が少ないので組立が容易である、経済的である、などの効果をも有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の省介護型簡易入浴装置の分解斜視図で
ある。

【図２】同上の要部分解斜視図である。

【図３】組立てた状態の斜視図である。

【図４】排水ホース部を中心に見た拡大縦断面図であ
る。

【図５】図３における要部拡大縦断面図である。

【図６】他の実施例の省介護型簡易入浴装置の分解斜視
図である。

【図７】同上の要部分解斜視図である。

【図８】組立てた状態の斜視図である。

【図９】排水ホース部を中心に見た拡大縦断面図であ
る。

【図１０】図８における要部拡大縦断面図である。

【図１１】使用状態を説明する分解斜視図である。

【図１２】使用状態を説明する分解斜視図である。

【図１３】使用状態を説明する斜視図である。

【図１４】使用状態を説明する斜視図である。

【符号の説明】

１本考案の省介護型簡易入浴装置２フレ
ーム３仕切枠４床す
のこ５防水シート６排水
ホース部７シャワー部１１他の実施例の省介護型簡易入浴装置２１フ
レーム３１仕切枠５１防
水シート

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】フレーム（２）と、仕切枠（３）と、床
すのこ（４）と、防水シート（５）と、排水ホース部
（６）と、シャワー部（７）から構成され、フレーム（２）は、木材、合成樹脂材、亜金属材などの
角材を素材としてなる床用枠部（２Ａ）と、支柱部（２
Ｂ）と、上方枠部（２Ｃ）から構成され、床用枠部（２
Ａ）は、左右方向をもって配された前方枠（２Ａ１）
と、前方枠の左右端に後方に向け水平状態で連結された
左右枠（２Ａ２、２Ａ２）と、左右枠の後端に前方枠と
平行状態で連結された後方枠（２Ａ３）から構成され、
左右枠（２Ａ２、２Ａ２）のうち右枠（２Ａ２）の先端
部分には排水用屈曲部（２Ａ４）が形成され、支柱部
（２Ｂ）は、床用枠部（２Ａ）の四隅に上方に向け植設
された前方左右の支柱（２Ｂ１、２Ｂ１）と、後方左右
の支柱（２Ｂ２、２Ｂ２）から構成され、上方枠部（２
Ｃ）は、前方左の支柱（２Ｂ１）と後方左の支柱（２Ｂ
２）の上端に掛架固定された左の上方枠（２Ｃ１）と、
前方右の支柱（２Ｂ１）と後方右の支柱（２Ｂ２）の上
端に掛架固定された右の上方枠（２Ｃ２）と、後方左右
の支柱（２Ｂ２、２Ｂ２）の上端に掛架固定された後の
上方枠（２Ｃ３）から構成され、左の上方枠（２Ｃ１）
と右の上方枠（２Ｃ２）の先端部分には、側面略上向き
コ字状に構成された仕切枠係脱用のくぼみ（２Ｃ４、２
Ｃ４）が形成され、仕切枠（３）は、所定寸法に構成された角棒（３Ａ）で
形成され、仕切枠係脱用のくぼみ（２Ｃ４、２Ｃ４）に
着脱自在に構成され、床すのこ（４）は、床用枠部（２Ａ）内に配設できる寸
法に形成されたすのこ体（４Ａ）で構成され、防水シート（５）は、防水シート体（５Ａ）とフック群
（５Ｂ）から構成され、防水シート体（５Ａ）は、平面
方形の防水シート体の中央に形成されたフレーム（２）
の床対応面（５Ａ１）と、床対応面の前方辺に連設され
たフレーム（２）の前面対応面（５Ａ２）と、床対応面
の後方辺に連設されたフレーム（２）の後面対応面（５
Ａ３）と、床対応面の左方辺に連設されたフレーム
（２）の左面対応面（５Ａ４）と、床対応面の右方辺に
連設されたフレーム（２）の右面対応面（５Ａ５）と、
前面対応面（５Ａ２）と左面対応面（５Ａ４）との間に
設けられた前方左コーナー面（５Ａ６）と、前面対応面
（５Ａ２）と右面対応面（５Ａ５）との間に設けられた
前方右コーナー面（５Ａ７）と、後面対応面（５Ａ３）
と左面対応面（５Ａ４）との間に設けられた後方左コー
ナー面（５Ａ８）と、後面対応面（５Ａ３）と右面対応
面（５Ａ５）との間に設けられた後方右コーナー面（５
Ａ９）から構成され、フック群（５Ｂ）は、上方枠部
（２Ｃ）と仕切枠（３）に下方から係脱できるよう構成
された適数個のフック体（５Ｂ１、５Ｂ１．．）で構成
され、これらフック体（５Ｂ１、５Ｂ１．．）は、前面
対応面（５Ａ２）、後面対応面（５Ａ３）、左面対応面
（５Ａ４）、右面対応面（５Ａ５）における外周辺と、
前方左コーナー面（５Ａ６）、前方右コーナー面（５Ａ
７）、後方左コーナー面（５Ａ８）、後方右コーナー面
（５Ａ９）における角隅に取付けられ、排水ホース部（６）は、ホース取付け口（６Ａ）と排水
ホース（６Ｂ）から構成され、ホース取付け口は右面対
応面（５Ａ５）における床対応面（５Ａ１）の近傍に取
付けられ、ホース取付け口には排水ホースが着脱自在に
連結され、シャワー部（７）は、支持金具（７Ａ）とシャワーヘッ
ド（７Ｂ）とホース（７Ｃ）から構成され、支持金具は
平面略Ｕ字状に構成され、左の上方枠（２Ｃ１）と右の
上方枠（２Ｃ２）に取付けられ、シャワーヘッドが着脱
自在に取付けられていることを特徴とする省介護型簡易
入浴装置。
【請求項２】フレーム（２１）と、仕切枠（３１）
と、床すのこ（４）と、防水シート（５１）と、排水ホ
ース部（６）と、シャワー部（７）から構成され、フレーム（２１）は、木材、合成樹脂材、亜金属材など
の角材を素材としてなる床用枠部（２１Ａ）と、支柱部
（２１Ｂ）と、上方枠部（２１Ｃ）から構成され、床用
枠部（２１Ａ）は、左右方向をもって配された前方枠
（２１Ａ１）と、前方枠の左右端に後方に向け水平状態
で連結された左右枠（２１Ａ２、２１Ａ２）と、左右枠
の後端に前方枠と平行状態で連結された後方枠（２１Ａ
３）から構成され、左右枠（２１Ａ２、２１Ａ２）のう
ち右枠（２１Ａ２）の先端部分には排水用屈曲部（２１
Ａ４）が形成され、支柱部（２１Ｂ）は、床用枠部（２
１Ａ）の四隅に上方に向け植設された前方左右の支柱
（２１Ｂ１、２１Ｂ１）と、後方左右の支柱（２１Ｂ
２、２１Ｂ２）から構成され、上方枠部（２１Ｃ）は、
前方左の支柱（２１Ｂ１）と後方左の支柱（２１Ｂ２）
の上端に掛架固定された左の上方枠（２１Ｃ１）と、前
方右の支柱（２１Ｂ１）と後方右の支柱（２１Ｂ２）の
上端に掛架固定された右の上方枠（２１Ｃ２）と、後方
左右の支柱（２１Ｂ２、２１Ｂ２）の上端に掛架固定さ
れた後の上方枠（２１Ｃ３）から構成され、左の上方枠
（２１Ｃ１）と右の上方枠（２１Ｃ２）の先端部分に
は、側面略上向きコ字状に構成された仕切枠係脱用のく
ぼみ（２１Ｃ４、２１Ｃ４）が形成され、左の上方枠
（２１Ｃ１）、右の上方枠（２１Ｃ２）、後の上方枠
（２１Ｃ３）の外周面には所定間隔をもって磁石（２１
Ｃ５、２１Ｃ５．．）が添着され、仕切枠（３１）は、所定寸法に構成された角棒（３１
Ａ）で形成され、仕切枠係脱用のくぼみ（２１Ｃ４、２
１Ｃ４）に着脱自在に構成され、床すのこ（４）は、床用枠部（２１Ａ）内に配設できる
寸法に形成されたすのこ体（４Ａ）で構成され、防水シート（５１）は、防水シート体（５１Ａ）と鉄製
プレート群（５１Ｂ）から構成され、防水シート体（５
１Ａ）は、平面方形の防水シート体の中央に形成された
フレーム（２１）の床対応面（５１Ａ１）と、床対応面
の前方辺に連設されたフレーム（２１）の前面対応面
（５１Ａ２）と、床対応面の後方辺に連設されたフレー
ム（２１）の後面対応面（５１Ａ３）と、床対応面の左
方辺に連設されたフレーム（２１）の左面対応面（５１
Ａ４）と、床対応面の右方辺に連設されたフレーム（２
１）の右面対応面（５１Ａ５）と、前面対応面（５１Ａ
２）と左面対応面（５１Ａ４）との間に設けられた前方
左コーナー面（５１Ａ６）と、前面対応面（５１Ａ２）
と右面対応面（５１Ａ５）との間に設けられた前方右コ
ーナー面（５１Ａ７）と、後面対応面（５１Ａ３）と左
面対応面（５１Ａ４）との間に設けられた後方左コーナ
ー面（５１Ａ８）と、後面対応面（５１Ａ３）と右面対
応面（５１Ａ５）との間に設けられた後方右コーナー面
（５１Ａ９）から構成され、鉄製プレート群（５１Ｂ）
は、上方枠部（２１Ｃ）と仕切枠（３１）における磁石
（２１Ｃ５、２１Ｃ５．．）に着脱自在に吸着する適数
個の鉄製プレート体（５１Ｂ１、５１Ｂ１．．）で構成
され、これら鉄製プレート体（５１Ｂ１、５１Ｂ
１．．）は、前面対応面（５１Ａ２）、後面対応面（５
１Ａ３）、左面対応面（５１Ａ４）、右面対応面（５１
Ａ５）における外周辺と、前方左コーナー面（５１Ａ
６）、前方右コーナー面（５１Ａ７）、後方左コーナー
面（５１Ａ８）、後方右コーナー面（５１Ａ９）におけ
る角隅に取付けられ、排水ホース部（６）は、ホース取付け口（６Ａ）と排水
ホース（６Ｂ）から構成され、ホース取付け口は右面対
応面（５１Ａ５）における床対応面（５１Ａ１）の近傍
に取付けられ、ホース取付け口には排水ホースが着脱自
在に連結され、シャワー部（７）は、支持金具（７Ａ）とシャワーヘッ
ド（７Ｂ）とホース（７Ｃ）から構成され、支持金具は
平面略Ｕ字状に構成され、左の上方枠（２１Ｃ１）と右
の上方枠（２Ｃ１２）に取付けられ、シャワーヘッドが
着脱自在に取付けられていることを特徴とする省介護型
簡易入浴装置。
【請求項３】防水シート体の床対応面に外周を示すラ
インを描いた請求項１あるいは請求項２記載の省介護型
簡易入浴装置。
【請求項４】磁石（２１Ｃ５、２１Ｃ５．．）に代え
て面ファスナーの一方面を添着し、また、鉄製プレート
体（５１Ｂ１、５１Ｂ１．．）に代えて、上方枠部（２
１Ｃ）と仕切枠（３１）における面ファスナーの一方面
と係脱する面ファスナーの他方面を添着した請求項２記
載の省介護型簡易入浴装置。