JP3081783U - カードホルダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】本考案は、カードホルダーを逆さまにしたりし
ても、カードホルダーからカードが落ちないようにする
ところにある。 【解決手段】ベース部１２と、ベース部１２の裏面側に
設けられた係止部１３と、係止部１３の下方側に設けら
れカード６等を納められる収納間隙を有する収納部１４
とからなり、係止部１３の厚み１３ａがカード収納時の
収納部１４間隙厚み１４ａより大であることを特徴とし
ている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、名札，定価表，識別マークなどのカードの表示用ホルダーに関する ものである。

【０００２】

【従来の技術】

図４に示す如く、カードホルダー１は、合成樹脂製のベース部２と、ベース部 ２とほぼ同じ大きさのものを周縁部で融着するなどしており、その上側に係止用 の貫通口５が設けられており、係止部３としている。また、ベース部２の裏面側 には、開口部を残しそれ以外の周縁部を融着して、収納部４が形成されていた。 収納部４には、名札，定価表などのカード６が納められている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来のカードホルダー１は、カード６を入れる収納部は、カード脱落防止用ス トッパーが設けられていないため、カードホルダー１を逆さにするとカード６が 収納部４から落ちたりすることがあった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案のカードホルダーは、ベース部と、該ベース部の裏面側に設けられた係 止部と、該係止部の下方側に設けられカード等を納められる収納間隙を有する収 納部とからなり、係止部の厚みがカード収納時の収納部間隙厚みより大であるこ と要旨とする。

【０００５】 収納部の下端側にはカードの一部がベース部の表面側へ繰出し可能なスリット が設けられ、収納部が裏面側から表面側にかけて設けられていることを要旨とす る。

【０００６】 係止部の下端側が係止片とされ、該係止片とベース部の間にはカード先端を差 し込むことができることを要旨とする。

【０００７】 収納部にはカード出し入れ用の切欠部が上下端又は左右端に設けれられている ことことを要旨とする。

【０００８】

【考案の実施の形態】

カードホルダーの外形状は矩形に限定されるものではない。例えば、漫画など のキャラクターの輪郭をかたどったものでもよい。素材は、ビニール系樹脂、ポ リエステル系樹脂などに限定されるものではない。係止部は、ベース部に融着し て取り付けることもできるが、テープなどで周縁部を覆って取り付けることもで きる。また、接着剤などで取り付けることもできる。また、係止部をベース部の 横幅全域に設ける必要はなく、両端にのみ設けたり、中央域にのみ設けてもよい 。また、係止部に係止用の貫通口を設けてもよい。その場合貫通口の形状は円形 、楕円、矩形など特に限定されるものではなく、位置及び個数も限定されるもの ではない。脱落防止手段として、係止部の厚みをカード収納時の収納部間隙より 大きくするものにおいては、その大きくする程度は、カードホルダーの用途によ って適宜選択することができる。例えば、カードホルダーを常に携帯する場合な どは多めにするなどすればよい。カードの一部をベース部の表面側へ繰出し可能 なスリットを設ける手段としては、カードの硬さなどを考慮してスリットの幅を 多めにとっておくこともできる。係止部に係止片を設けカード先端を差し込む手 段としては、係止片の長さも差し込むカードの硬さ等により適宜選択することが できる。収納部に切欠を設けることによりカードの出し入れがしやすいものとな る。切欠の形状は、半円状、矩形、三角等カードの出し入れの手助けとなる形状 であればよい。また、切欠の位置は、収納部の上端、下端、左端、右端等、適宜 決めることができる。切欠の数も１つに限ることはなく、例えば上端及び下端に それぞれ設けることもできる。

【０００９】

【実施例】

図１は、第１実施例を示すものである。カードホルダー11のベース部12の裏面 側には、ベース部12の肉厚と同じ肉厚の係止部13が設けられている。この係止部 13は、ベース部12の周縁部に熱融着されるなどして取り付けられている。係止部 13の下方側には、収納部14が設けられている。同図（ｄ）に示す如く、係止部13 の厚み13aは、収納部14にカード6を収納した状態で収納間隙厚み14aより大きく してある。こうすることで収納されたカードは厚みの一部が必ず係止部にはばま れて、容易に脱落することがない。 そして収納部14の肉厚は、係止部の肉厚が0.3mmなのに対し、0.2mmとしている 。こうすることにより、カード６の厚みが薄いときには、同図（ｃ）に示す如く 、カード６を収納した状態で係止部13の表面と収納部14の表面を面一とすること ができる。

【００１０】 図２（ａ）は、第２実施例を示すものである。カードホルダー21は、ベース部 22の裏面側に係止部23が設けられており、係止部23の下方側に収納部24が設けら れている。該収納部24は、ベース部22の裏面側から表面側にかけて設けられてい る。ベース部22の下端側には、スリット25が設けられている。スリット25が設け られていることにより、カード6の一端側6aをベース部22の表面側に繰出すこと ができる。カード6の脱落防止をさらに高めることができる。また、一端側6aに は、製品のブランド名、広告などを表示することもできる。

【００１１】 図２（ｂ）は、第３実施例を示すものである。カードホルダー31の係止部33の 下端側をベース部32に固着せずに、係止片33aが設けられている。こうすること により、カード6の先端をベース部32と係止片33aの間に挿入することができる。 カードの脱落防止を高めることができる。

【００１２】 図３は、第４実施例を示すものである。カードホルダー41は係止部43に係止用 の貫通口46が設けられており、貫通口46へ紐材47が通されている。その紐材47を 介して鞄、バッグなどに取り付けられる。収納部44には、カードを出し入れしや すいように、半円状の切欠部45が設けられている。

【００１３】

【考案の効果】

以上説明したように本考案によれば、カードホルダーを逆さまにしてもカード が落ちることはない。係止部の厚みをカード収納時の収納間隙厚みより大きくし たものにおいては、係止部をベース部に融着するなどの簡単な製造方法を採用す ることができる。カードの一部がベース部表面側へ繰出し可能なスリットを設け たものにおいては、カードをベース部表面側へ繰出すことにより、二重の脱落防 止を図ることができる。係止片にカード先端を差し込むことができるものにおい ては、係止片とベース部でカードを挟むことになるので、カードが収納部内で移 動することがない。従って、カードホルダー内にカードを整然と位置付けること ができる。また、切欠の設けられたカードホルダーについては、カードが落ちる こともなく、さらにカードの出し入れもしやすい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例を示すものであり、（ａ）
は、カードホルダーの正面図である、（ｂ）は、カード
ホルダーの背面図であり、（ｃ）は、薄いカードが納め
れられた状態の側断面図である。（ｄ）は、厚いカード
が納められた状態の側断面図である。

【図２】本考案の実施例を示すものであり、（ａ）は、
第２実施例を示すものであり、カードホルダーの側断面
図である。（ｂ）は、第３実施例を示すものであり、カ
ードホルダーの側断面図である。

【図３】本考案の第４実施例を示すものであり、カード
ホルダーの背面図である。

【図４】従来例を示すものであり、（ａ）カードホルダ
ーの正面図であり、（ｂ）は、カードホルダーの背面図
であり、（ｃ）カードホルダーの側断面図である。

【符号の説明】

１，１１，２１，３１，４１ カードホルダー ２，１２，２２，３２ ベース部 ３，１３，２３，４３ 係止部 １３ａ 係止部の厚み ３３ａ 係止片 ４，１４，２４，３４，４４ 収納部 １４ａ 収納部間隙厚み ６ カード ２５ スリット

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ベース部と、該ベース部の裏面側に設け
   られた係止部と、該係止部の下方側に設けられカード等
   を納められる収納間隙を有する収納部とからなり、係止
   部の厚みがカード収納時の収納部間隙厚みより大である
   ことを特徴とするカードホルダー。
2. 【請求項２】 収納部の下端側にはカードの一部がベー
   ス部の表面側へ繰出し可能なスリットが設けられ、収納
   部が裏面側から表面側にかけて設けられていることを特
   徴とする請求項１記載のカードホルダー
3. 【請求項３】 係止部の下端側が係止片とされ、該係止
   片とベース部の間にはカード先端を差し込むことができ
   る請求項１記載のカードホルダー
4. 【請求項４】 収納部にはカード出し入れ用の切欠部が
   上下端又は左右端に設けれられていることを特徴とする
   請求項１から請求項３記載のカードホルダー