JP3081632U - 医療感染性排水処理装置 - Google Patents

医療感染性排水処理装置

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JP3081632U JP2001002819U JP2001002819U JP3081632U JP 3081632 U JP3081632 U JP 3081632U JP 2001002819 U JP2001002819 U JP 2001002819U JP 2001002819 U JP2001002819 U JP 2001002819U JP 3081632 U JP3081632 U JP 3081632U
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JP2001002819U
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義郎 松林
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HIKITA INDUSTRY CO., LTD.
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    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

Abstract

(57)【要約】 【課題】 BOD成分の分解効果を向上させ、感染性排
水を効果的に殺菌または滅菌処理することができる医療
感染性排水処理装置を提供する。 【解決手段】 排水を殺菌または滅菌するための加熱処
理部を含む医療感染性排水処理装置であって、加熱処理
部1の上流側(または下流側)にBOD成分分解槽2が
配設されてなる医療感染性排水処理装置。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は医療感染性排水処理装置に関する。さらに詳しくは、感染性排水を効 果的に殺菌または滅菌処理することができる医療感染性排水処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
排水公害要因である物質を排水発生現場で公害物質を低減させるのは今や社会 的責務の一つであり、病院などの施設のための種々の医療感染性排水処理装置が 提案されている。
【0003】 従来の病院などに用いられる医療感染性排水処理装置には、次亜塩素酸ナトリ ウムによる薬剤殺菌か、または図6に示されるように、ランニングコストが安い ため、殺菌効果を確認することができる蒸気による加熱処理槽41を備えている ものがある。この加熱滅菌による医療感染性排水処理装置では、処理前の汚れた 排水(以下、原水という)は、はじめにストレーナ42を通して原水槽43に貯 留され、ついで、中間槽44に送られ、そののち、加熱処理槽41内部において 蒸気供給ライン45から供給される蒸気により加熱処理される。また、給水ライ ン46から温度調節のための冷却水が供給される。加熱処理された水は、冷却槽 47で冷却されたのち、既存の汚水槽や雑排水槽に放流される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、加熱処理槽による加熱処理は、原水中のBOD(生物化学的酸素要求 量)やSS(浮遊物質)成分の除去などを考慮したものではないため、熱殺菌を 行なってもBOD成分またはSS成分を有効に低減することができなかった。と くに、病院などから排水される感染性物質を含む感染性排水を処理する場合に有 害な菌体は、空気中への飛散を考慮されていないため蒸気による熱殺菌だけでは 完全な除去をすることは非常に困難であった。
【0005】 本考案はかかる問題を解消するためになされたものであり、BOD成分の分解 効果を向上させ、感染性排水を効果的に殺菌または滅菌処理することができる医 療感染性排水処理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案の医療感染性排水処理装置は、排水を殺菌または滅菌するための加熱処 理部を含む医療感染性排水処理装置であって、前記加熱処理部の上流側(または 下流側)にBOD成分分解槽が配設されてなることを特徴としている。
【0007】 前記BOD成分分解槽内部の空気に含まれる菌体を捕捉するためのフィルタユ ニットが配設されてなるのが好ましい。
【0008】 前記フィルタユニットがHEPAフィルタからなるのが好ましい。
【0009】 前記フィルタユニットが脱臭フィルタをさらに含むのが好ましい。
【0010】 前記加熱処理槽の下流側に加熱殺菌用のヒータが配設されてなるのが好ましい 。
【0011】 少なくとも前記BOD成分分解槽内部の空気をオゾン殺菌するためのオゾン殺 菌部が配設されてなるのが好ましい。
【0012】
【考案の実施の形態】
つぎに図面を参照しながら本考案の医療感染性排水処理装置をさらに詳細に説 明する。図1は本考案の医療感染性排水処理装置の一実施の形態を示す全体構成 図、図2は図1のBOD成分分解槽の断面説明図、図3は図1の原水フィルタユ ニットに用いられるストレーナの拡大断面図、図4は図1のヒータの断面説明図 および図5は図1のBOD成分分解槽の他の態様である医療排水用バイオリター ンスクリーンユニットの一部切欠斜視図である。
【0013】 図1に示される医療感染性排水処理装置は、蒸気で加熱処理する加熱処理槽1 と、加熱処理槽1の上流側(または下流側)に配設されたBOD成分分解槽2と 、原水をろ過するための原水フィルタユニット3と、前記BOD成分分解槽2か ら発生するガスに含まれる菌体を捕捉するためのHEPAフィルタユニット4と 、前記加熱処理槽2から発生するガスを殺菌または滅菌するためのヒータ5と、 加熱処理された水を冷却する冷却槽30とから構成されている。なお、図中のP はポンプ、Bはブロアーを示している。
【0014】 加熱処理槽1は、蒸気供給ライン6aから送りこまれた蒸気を原水中に吹き込 ませることにより、原水を81℃または121℃で定められた時間で加熱処理す る。また、加熱処理槽1には、温度調節のための冷却水を供給するための給水ラ イン6bが接続されている。加熱滅菌処理を連続処理方式にすると各前後の加熱 処理槽1が小さくてすみ、排水品質を安定させることができる。
【0015】 BOD成分分解槽2は、図2に示されるように、原水フィルタユニット3から 送られる汚水と生物剤注入ライン8を通して送られる生物剤とを混合するための 混合槽7と、嫌気処理を行なうための嫌気ろ床第1槽9および嫌気ろ床第2槽1 0と、曝気処理するための接触曝気槽11と、沈殿槽12とから構成されている 。
【0016】 生物剤注入設備Aから生物剤注入ライン8を通して送られる生物剤としては、 たとえば通気性嫌気性菌や酵素剤などを用いることができる。
【0017】 接触曝気槽11には、空気がブロアBによって給気ライン13bを通して送り こまれる。
【0018】 また、BOD成分分解槽2内部で発生する菌体を含む空気は、HEPAフィル タユニット4によって、菌体が捕捉され、清浄になった空気が大気に放出される 。また、HEPAフィルタユニット4にさらに脱臭フィルタを設ければ、脱臭効 果をさらに向上させることができる。
【0019】 感染性排水は、BOD成分分解槽2によって、BOD成分を大幅に減少するこ とができるとともに、加熱処理槽1だけの処理では困難だった感染性排水中の空 気中に飛散した菌体の除去も効果的に行なうことができる。このBOD成分分解 槽2によるBOD低減前処理を行なうことにより、処理後の水は一般雑排水以下 のBOD値となる。たとえば、従来の医療感染性排水処理装置では処理水のBO Dが600〜800mg/リットル程度であったのが、本実施の形態のように、 BOD成分分解槽2を設けることにより、BOD150mg/リットル程度まで BOD値を低減することができる。
【0020】 原水フィルタユニット3は、BOD成分分解槽2の上流側において原水に含ま れる雑介および固形物などを除去するものであり、図3に示されるストレーナ1 4などを少なくとも1台備えている。図3に示されるストレーナ14は、蒸気温 度に耐え得るステンレスなどからなるメッシュ状の通水性材料からなる、上部が 開放された筒状体からなり、上部開口14aの周囲は、シールリング15bによ ってシールされている。
【0021】 導入口15aからケーシング15内部に導入された原水は、上部開口14aか らストレーナ14に流入し、ストレーナ14でろ過された水は、排出口15cを 通して前記BOD成分分解槽2へ送られる。この原水フィルタユニット3では、 フィルタの清掃作業前に内部を蒸気殺菌できるので、従来のフィルタ清掃のよう な感染の危険性をなくすことができる。
【0022】 ヒータ5は、BOD成分分解槽2および加熱処理槽1から出るガスに残留する 菌体を殺菌または滅菌するためのものであり、たとえば、図4に示されるように 、両端に複数の開口16aが形成されたチャンバ16内部にヒータコイル17を 内蔵したものなどが採用される。
【0023】 図1に示されるように、BOD成分分解槽2および加熱処理槽1に液張りをし たり、またはメンテナンスを行なう場合、BOD成分分解槽2および加熱処理槽 1を開放する前に槽内を負圧とするため、ファンによって槽内の空気を排気管3 1を通して強制排気することがあるが、ヒータ5を作動させることによって生菌 が大気に放出されるのを600℃の高温で殺菌することができる。
【0024】 また、図1に示されるように、ヒータ5の上流側に冷却用の熱交換器32を設 けておけば、大気に放出される空気の温度を下げることができる。
【0025】 また、図示されていないが、少なくともBOD成分分解槽2内部の空気、好ま しくは分解槽2の内外の空気をオゾン殺菌するために、オゾン殺菌部を設けるの が好ましい。また、排水中BOD低減を目的として加熱処理および冷却後に液中 膜ろ過設備を併設することが好ましい。
【0026】 さらに、本考案の医療感染性排水処理装置の他の実施の形態では、図1に示さ れるBOD成分分解槽として図5に示されるバイオリターンスクリーンユニット 21を採用することができる。
【0027】 図5に示されるバイオリターンスクリーンユニット21は、水槽22内部にお いて、原水中のBOD成分を分解するための微生物を含むとともに通水性を有す る接触材23が充填されている。
【0028】 接触材23に含まれるBOD成分分解用の微生物は、バチラス菌などである。
【0029】 接触材23の材質はプラスチックまたは合成繊維などである。
【0030】 このバイオリターンスクリーンユニット21では、導入口24から導入された 原水が、バイパスパイプ27内部で水槽22の上部の処理後の水と合流して水槽 22の底部から導入される。水槽22内部に導入された原水は、水槽22内部を 上昇しながら接触材23に含まれる微生物によってBOD成分が分解され、その のち、処理後の水の大部分は排出口26から排出され、一部の水は前記バイパス パイプ23へ導入される。
【0031】 このバイオリターンスクリーンユニット21では、菌体を多量に着生し得る形 態(たとえば、プラスチック製フィルムの成形ブロック、合成繊維の網やひも状 のモジュールおよびプラスチック製ボール状の浮玉など)に加え、吐出する空気 を微細化し、気泡が分散、結合を繰り返し排水とともに上昇するため、槽内滞留 時間も長く、有効に利用され酸素移動係数も高くすることができる。したがって 、このユニットは、小さい容量でも大量の有機物を除去することができ、かつ、 原水変動にも大きな対応力を有する。
【0032】 しかも、バイオリターンスクリーンユニット21を用いることにより、従来の 医療感染性排水処理装置と比較して有機物処理能力が3〜4倍程度向上すること ができるため、曝気槽の増設が不要になる。また、前記加熱処理槽1の負担が軽 減し、余剰汚泥発生量の減少および水質の安定が可能になる。
【0033】 以上のバイオスクリーンユニット21は、広い適用範囲を有しており、たとえ ば、食品加工、食肉加工、水産加工、乳業、畜産、化粧品製造、写真現像、精練 染色などによる産業排水、給食センター、ホテル、旅館、病院、レストラン、ド ライブインなどから発生する生活雑排水、さらにはごみなどから出る種々のBO D成分を含む汚水などに対しても充分なBOD成分の分解効果を奏することがで きる。
【0034】
【考案の効果】
本考案の医療感染性排水処理装置は、加熱処理部の上流側にBOD成分分解槽 が配設されているため、BOD成分の分解効果が大幅に向上し、その結果、感染 性排水を効果的に殺菌または滅菌処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の医療感染性排水処理装置の一実施の形
態を示す全体構成図である。
【図2】図1のBOD成分分解槽の断面説明図である。
【図3】図1の原水フィルタユニットに用いられるスト
レーナの拡大断面図である。
【図4】図1のヒータの断面説明図である。
【図5】図1のBOD成分分解槽の他の態様である医療
排水用バイオリターンスクリーンユニットの一部切欠斜
視図である。
【図6】従来の医療感染性排水処理装置の全体構成図で
ある。
【符号の説明】
1 加熱処理槽 2 BOD成分分解槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C02F 9/00 504 C02F 9/00 504A

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排水を殺菌または滅菌するための加熱処
    理部を含む医療感染性排水処理装置であって、前記加熱
    処理部の上流側にBOD成分分解槽が配設されてなる医
    療感染性排水処理装置。
  2. 【請求項2】 前記BOD成分分解槽内部の空気に含ま
    れる菌体を捕捉するためのフィルタユニットが配設され
    てなる請求項1記載の医療感染性排水処理装置。
  3. 【請求項3】 前記フィルタユニットがHEPAフィル
    タからなる請求項2記載の医療感染性排水処理装置。
  4. 【請求項4】 前記フィルタユニットが脱臭フィルタを
    さらに含む請求項2または3記載の医療感染性排水処理
    装置。
  5. 【請求項5】 前記加熱処理槽の下流側に加熱殺菌用の
    ヒータが配設されてなる請求項1、2、3または4記載
    の医療感染性排水処理装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも前記BOD成分分解槽内部の
    空気をオゾン殺菌するためのオゾン殺菌部が配設されて
    なる請求項1、2、3、4または5記載の医療感染性排
    水処理装置。
JP2001002819U 2001-05-09 2001-05-09 医療感染性排水処理装置 Expired - Lifetime JP3081632U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07130794A (ja) * 1993-11-02 1995-05-19 Nippon Retsuku Kk 半導体の製造方法

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