JP3080548B2 - 血行促進器 - Google Patents

血行促進器

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JP3080548B2
JP3080548B2 JP06264059A JP26405994A JP3080548B2 JP 3080548 B2 JP3080548 B2 JP 3080548B2 JP 06264059 A JP06264059 A JP 06264059A JP 26405994 A JP26405994 A JP 26405994A JP 3080548 B2 JP3080548 B2 JP 3080548B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、身体に装着したエア
ーバッグに圧搾空気を給排気して膨縮させ、このエアー
バッグの膨脹圧力を身体に間欠的に作用させて身体の血
行促進を図るようにした血行促進器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の血行促進器は、身体に装
着したエアーバッグに圧搾空気を供給し膨脹させ、この
膨脹に伴う膨脹圧力によって身体を強く締め付けて血管
を圧縮した後、この圧搾空気を急速に排気して膨脹圧力
を取り除くことにより、圧縮していた血管を急速に開き
それまで阻止されていた血液の流れを瞬間的に解放する
ことにより血液の流れを促進するものである。このエア
ーバッグの給排気はエアーバッグに供給された圧搾空気
の圧力が所定圧力値つまり血液の流れを阻止する圧力値
になったことを検知して排気をし、圧力が略大気圧にな
ったとき供給を開始し給排気を繰り返すものである。と
ころで、エアーバッグへの圧搾空気供給開始は流れを阻
止さていた血液を瞬間的に解放する圧力つまり血液の流
れを開始させるよう阻止を解放する圧力(以下血液解放
圧力という)になった時点でよい。しかし、前記所定の
圧力値は使用者によって個人差があり、また、エアーバ
ッグを使用する使用者の体格等によりエアーバッグ内に
供給される供給量も一定ではない。したがって、使用時
におけるエアーバッグ内に供給する圧搾空気の供給量は
各人の体格あるいは所望圧力値によって異なり、そのた
め、略大気圧に達するまでに要する排気時間も異なるた
め、排気時間には余裕をもたせて一定の排気時間として
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来の血
行促進器においては、前記所定の圧力になるまでエアー
バッグ内に供給する圧搾空気の供給量は使用者によって
異なるうえ、排気後の供給開始圧力を略大気圧としてい
るために、排気時間に余裕をもたせた一定時間としてお
かなければならなかった。そのため、排気時間の短縮を
することができず、エアーバッグへの圧搾空気の供給開
始から排気の完了までに要する時間を短縮することがで
きないため単位時間当りの膨縮回数を多くすることがで
きず、効率的な使用ができないという点で問題があっ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記従来の
問題を解決するものであり、請求項1記載の発明は、圧
搾空気の給排気により膨縮するとともに身体の少なくと
も一部に装着されるエアーバッグと、このエアーバッグ
に管体を介して圧搾空気を供給する圧搾空気供給手段
と、前記エアーバッグの内部を外部に対して開閉する弁
手段と、前記エアーバックに供給される圧搾空気の圧力
を検出する圧力検出手段と、入力手段と、この入力手段
から入力された複数の圧力値およびエアーバッグへの圧
搾空気の供給開始から前記各圧力値に達するまでに要す
る供給時間に対応した排気時間を記憶する記憶手段と、
この記憶手段に記憶された複数の圧力値のうちの所定の
圧力値と前記圧力検出手段で検知された圧力値とを比較
し両者が一致したとき一致信号を出力する圧力値比較手
段と、前記エアーバッグに圧搾空気の供給が開始されて
から前記圧力値比較手段から一致信号が出力されるまで
に要した供給時間を計時する時計手段と、前記圧力値比
較手段から一致信号が出力されるまで圧搾空気供給手段
を動作させエアーバッグに圧搾空気を供給するとともに
前記一致信号の出力に応じて前記時計手段で計時された
供給時間に対応する排気時間を前記記憶手段から読み出
しこの排気時間の時間圧搾空気供給手段を停止させると
ともに前記弁手段を介してエアーバッグの圧搾空気を排
気させ前記排気時間経過後圧搾空気供給手段を動作させ
る制御手段とを備えた血行促進器とし、また、請求項2
記載の発明は、圧搾空気の給排気により膨縮するととも
に身体の少なくとも一部に装着されるエアーバッグと、
このエアーバッグに管体を介して圧搾空気を供給する圧
搾空気供給手段と、前記エアーバッグの内部を外部に対
して開閉する弁手段と、前記エアーバックに供給される
圧搾空気の圧力を検出する圧力検出手段と、入力手段
と、この入力手段から入力された血液流阻止圧力値であ
第一の圧力値とこの第一の圧力値より低い血液解放圧
力値である第二の圧力値を記憶する記憶手段と、この記
憶手段に記憶されている第一の圧力値と前記圧力検出手
段で検出された圧力値とが一致したとき第一の一致信号
を出力する第一の圧力値比較手段と、前記記憶手段に記
憶されている第二の圧力値と前記圧力検出手段で検出さ
れた圧力値とが一致したとき第二の一致信号を出力する
第二の圧力値比較手段と、前記第一の圧力値比較手段か
ら第一の一致信号が出力されるまで圧搾空気供給手段を
動作させエアーバッグに圧搾空気を供給するとともに前
記第一の圧力値比較手段から第一の一致信号が出力され
とき圧搾空気供給手段を停止させるとともに前記弁手
段を介してエアーバッグの圧搾空気を排気させ前記第二
の圧力値比較手段から第二の一致信号が出力されたとき
圧搾空気供給手段を動作させる制御手段とを備えた血行
促進器としたものである。
【0005】
【作用】上記のように構成した請求項1記載の発明は、
エアーバッグへの圧搾空気の供給量に応じた排気時間だ
け排気して血液解放圧力値とした後再び供給を開始でき
るので、単位時間当りのエアーバッグの膨縮回数の増加
を図ることができ、また、請求項2記載の発明は、供給
中のエアーバッグの圧搾空気の圧力値を検知し、血液流
阻止圧力値となったとき圧搾空気を排気するとともに、
排気中のエアーバッグの圧搾空気の圧力値を検知し、血
液解放圧力値となったとき供給を開始できるので、単位
時間当りのエアーバッグの膨縮回数の増加を図ることが
できる。
【0006】
【実施例】つぎに、上記各発明の実施例を図に基づいて
説明する。まず、請求項1記載の発明の実施例を図1な
いし図3に基づいて説明する。
【0007】図1に示すように、血行促進器1は、エア
ーバッグ2とこのエアーバッグ2に圧搾空気を供給する
装置本体3とからなっている。そして、前記エアーバッ
グ2は、例えば塩化ビニールあるいはポリウレタン等か
らなる軟質かつ気密性を有する2枚のシート材4aおよ
び4bを合わせてその外縁部を接着等により気密的に固
着し内部に空間部4cを形成した袋状に形成されるとと
もに図1においは、上半身5に装着する上着タイプとし
て示してあるが、身体の一部に装着できるように構成さ
れている。このエアーバッグ2にはエアーチューブ6b
が接続され、また、前記装置本体3には圧搾空気を供給
するためのエアーチューブ6aが接続されている。そし
て、両エアーチューブ6a、6bは後述する弁手段とし
ての急速排気弁25に接続されている。
【0008】つぎに、装置本体3について説明する。7
は上部筐体7aと下部筐体7bとからなる装置本体3の
筐体で、この筐体7の内部には後述する圧搾空気供給装
置20が設けられている。
【0009】前記筐体7の正面中央部には圧力値の大き
さをアナログ的に表示する圧力値表示器8が設けられて
いる。この圧力値表示器8は図において左から右側に行
くほ表示高さを高くして、この高さによって圧力値の大
きさを表示する表示バー8aないし8nから構成され、
そして裏面には発光ダイオードが配置されている。
【0010】前記筐体7の前面一側には収納凹部9が形
成されており、この収納凹部9には入力手段としてのリ
モートコントロール装置10が着脱自在に収納されてい
る。このリモートコントロール装置10は赤外線により
信号を送信するもので、赤外線を発光する赤外線発光ダ
イオード11がその一端部に設けられているとともに圧
搾空気供給信号入力釦10a、膨縮回数入力釦10b、
所望圧力値設定釦10c、排気時間設定釦10dおよび
圧搾空気供給停止信号入力釦10e等が設けられてい
る。また、前記収納凹部9には受信部の構成要素である
赤外線信号を受信する受光用センサー12が配設されて
いる。さらに、装置本体3の前面他側上部にはエアーバ
ッグ2の膨縮回数を表示する表示器13が設けられ、そ
の下方には電源スイッチ14が設けられている。また、
装置本体3の一側面には前記エアーチューブ6aの一端
が接続されている。なお、15は電源コードである。
【0011】つぎに、前記圧搾空気供給装置20につい
て、図2のブロック図を用いて説明する。図2におい
て、21は中央演算処理装置(CPU)、リードオンリ
ーメモリー(ROM)、ランダムアクセスメモリー(R
AM)等からなる制御手段としての制御装置であり、こ
の制御装置21には前記リモートコントロール装置10
からの入力信号を受光用センサー12を介して受信する
受信部22、前記圧力値表示器8およびエアーバッグ2
の膨縮回数を表示する表示器13が接続されている。な
お、制御装置21には電源スイッチ14を介して電力が
供給されるようになっている。また、前記制御装置21
はに書き換え可能な記憶手段としてのメモリー23が接
続されている。このメモリー23は前記リモートコント
ロール装置10から入力されるエアーバッグ2の膨縮回
数値、複数の圧力値およびエアーバッグへの圧搾空気の
供給開始から前記複数のそれぞれの圧力値に達するまで
に要する供給時間に対してあらかじめ定められた排気時
間をそれぞれの供給時間に対応して記憶するようになっ
ている。
【0012】ここで前記メモリー23に記憶されている
前記供給時間と排気時間の関係について説明する。
【0013】一般に、エアーバッグの排気は、エアーバ
ッグの膨脹により血液の流れを阻止するように圧縮して
いた血管を急速に解放して、流れを阻止されている血液
が瞬間的に解放される圧力つまり血液解放圧力になるま
で排気すれば足りることから、上述したように必ずしも
大気圧と同じくなるまで、あるいは一定時間つまり一律
に定めた時間排気する必要はない。一方、通常の使用状
態においては、エアーバッグ2内に供給される圧搾空気
の空気量は、同一サイズのエアーバッグであればこれを
着用する使用者の体格が大きいときは少なく、小さいと
きは多くなる。また、エアーバッグ内の圧搾空気が血液
解放圧力になるまでに要する排気時間は、初期圧等によ
り多少異なるが単位時間当たりの流量か同じ排気孔から
排気される場合は、収納されている圧搾空気量に依存す
る。つまり収納されている量が多ければ長く少なければ
短いという関係にある。また、エアーバッグ内に収納さ
れる圧搾空気の量つまり供給量はエアーバッグ内の最終
圧力等により多少異なるが供給条件が同一であれば供給
時間に依存する。つまり供給時間が長ければ多く短けれ
ば少ない。
【0014】このことから圧搾空気の供給量も排気量も
それぞれ供給時間と排気時間に依存していることから、
前記メモリー23には、エアーバッグ2への供給量つま
り供給開始から所定圧力値(血液流を阻止する圧力値)
に達するまでの時間つまり供給時間毎に、前記所定圧力
から排気が進み血液解放圧力に低下するまでの排気時間
を実測で求め、各供給時間毎にこの供給時間に対応させ
て排気時間を記憶させてある。なお、前記血液解放圧力
値は大気圧より高い値として所定の値に定めてある。
【0015】なお、前記所定圧力値および前記膨縮回数
値は使用者が所望する値つまり自分に適した値を指すも
のであって、これらの値は使用者が使用に当たって任意
に前記メモリー23に設定するものである。
【0016】つぎに、24は圧搾空気供給手段としのコ
ンプレッサーで、このコンプレッサー24は前記エアー
チューブ6a、急速排気弁25およびエアーチューブ6
bを介して前記エアーバッグ2に圧搾空気を供給するよ
うになっている。前記エアーチューブ6aにはこのエア
ーチューブ6aに連通した管27が接続され、この管2
7は管27aと管27bとに分岐され、管27aには圧
力検出手段としての半導体圧力センサーからなる圧力セ
ンサー28が接続されており、管27bには電磁弁29
が接続されている。そして、前記圧力センサー28は前
記コンプレッサー24から供給されるエアーチューブ6
a内の圧搾空気の圧力値を常時検出するようになってい
る。この圧力センサー28で検出される圧力値は圧搾空
気が供給され始めると徐々に大きくなり、また供給が停
止され後述する電磁弁29が開くと急速に低下するよう
に常時変化しているが、この変化している圧力値は制御
装置21を介して前記圧力値表示器8に表示され、使用
者は目視できるようになっている。
【0017】そして、この圧力センサー28には圧力値
比較器30が接続されており、この圧力値比較器30は
圧力センサー28で検出した圧搾空気の圧力値と前記メ
モリー23に使用者が設定した前記所望圧力値とを常時
比較し、両者が一致つまり同じ大きさになったときに一
致信号を前記制御装置21に対して出力するようになっ
ている。
【0018】また、前記制御装置21には時計手段31
が接続されており、この時計手段31は、制御装置21
に制御され、制御装置21がコンプレッサー24を動作
させて圧搾空気をエアーバッグ2に供給を開始した時点
から計時を開始し、前記圧力値比較器30から一致信号
が出力されたとき計時を停止するようになっている。制
御装置21は前記圧力比較器30から一致信号を受ける
と、前記時計手段31で計時された時間すなわちエアー
バッグ2に圧搾空気の供給を開始してから前記一致信号
が出力されるまでに要した供給時間、換言すればエアー
バッグ2への圧搾空気の供給開始からエアーバッグ2内
の圧力値が使用者がメモリー23に設定した圧力値に達
するまでに要した供給時間を図示しない読取手段により
読み取り、この供給時間をインデックスとしてこの供給
時間に対応して記憶されている排気時間を図示しない読
出手段を介して前記メモリー23から読み出し、この読
み出した排気時間だけ前記コンプレッサー24を停止さ
せ圧搾空気のエアーバッグへの供給を停止すると同時に
管27を通してエアーチューブ6a内部を外部と連通さ
せるため電磁弁29を開くように制御するようになって
いる。この電磁弁29が開くと前記急速切換弁25が動
作しエアーバッグ2内の圧搾空気の排気がなされる。な
お、前記電磁弁29は常時は閉じており通電されている
ときのみ開くようにになっており、圧搾空気の供給停止
のため前記コンプレッサー24が停止したとき、前記エ
アーチューブ6aの内部を外部と連通させエアーチュー
ブ6a内の圧力を低下させるように機能するものであ
る。そして、前記排気時間が経過すると制御装置21は
再び前記コンプレッサー24を動作させてエアーバッグ
2に圧搾空気の供給を開始するようになっている。
【0019】前記電磁弁29には電磁弁動作カウンター
32が接続されており、この電磁弁動作カウンター32
は電磁弁29が開いたとき動作するものである。つまり
前記エアーバッグ2に圧搾空気が供給されて設定圧力値
に達し、圧力センサー28を介して圧力値比較器30か
ら出力された一致信号に基づいて、制御装置21がコン
プレッサー24を停止させるとともに電磁弁29を開く
ことになるが、電磁弁動作カウンター32はこの電磁弁
29の開いた回数すなわちエアーバッグ2の膨縮回数を
計数するようになっている。
【0020】前記電磁弁動作カウンター32には圧搾空
気供給装置20を自動モードと手動モードに切り換える
ための切換器33が接続されている。すなわち前記電磁
弁動作カウンター32が膨縮回数値比較器34と接続さ
れると自動モードとなり、切り離されると手動モードと
なるようになっている。なお、このモード切り換えは前
記リモートコントロール装置10の操作によってなされ
る。
【0021】前記膨縮回数値比較器34は、自動モード
つまり切換器33により電磁弁動作カウンター32と接
続されている場合は、使用者が使用に先立って前記リモ
ートコントロール装置10を介してメモリーに設定した
エアーバッグ2の膨縮回数値と前記電磁弁動作カウンタ
ー32の計数値とを比較し、両者が一致したとき一致信
号を前記制御装置21に出力する。制御装置21は、膨
縮回数値比較器34から一致信号を受けると前記エアー
バッグ2への圧搾空気の供給を停止させるよう前記コン
プレッサー24を停止させると同時に、前記エアーチュ
ーブ6a内部を外部に連通させるため前記電磁弁29を
開くようにコンプレッサー24と電磁弁29を制御す
る。すなわち、使用者が設定した所望の回数だけエアー
バッグ2の膨縮が繰り返されると自動的にエアーバッグ
2への圧搾空気の供給が停止され、エアーチューブ2の
圧搾空気は排気されて圧搾空気供給装置20は動作を停
止するものである。
【0022】つぎに、前記切換器33によって電磁弁動
作カウンター32を膨縮回数値比較器34から切り離し
て手動モードとした場合は、電磁弁動作カウンター32
は直接制御装置21に接続され、この電磁弁動作カウン
ター32の計数値は制御装置21を介して表示器13に
表示されるようになっている。したがって、使用者が手
動モードを選択した場合は前記表示器に表示される膨縮
回数値を目視で確認しながら所望の回数値となったとき
前記リモートコントロール装置10から圧搾空気供給停
止信号を入力し圧搾空気供給装置20の動作を停止させ
ればよい。
【0023】つぎに、急速排気弁25について説明す
る。この急速排気弁25は前記コンプレッサー24から
圧搾空気が供給されて所望の圧力値に達して供給が停止
されたとき前記エアーバッグ2の圧搾空気を急速に排気
させるよう機能するものであり、その構成を図3に基づ
いて説明する。この急速排気弁25は対向壁35a、3
5bを有する中空の筐体35と、この筐体35内に前記
対向壁35a、35b方向に対して移動自在に配設され
た板状の弁体36とから構成されている。前記弁体36
は中央部に通気孔36aが形成されるとともに常時はこ
の通気孔36aを閉じている弾性材からなる弁36bを
有している。そして、この弁36bは前記コンプレッサ
ー24からの圧搾空気をエアーバッグ2側に流す方向に
開くようになっている。また、前記対向壁35aおよび
35bの中央部には、それぞれ接続管37および38が
設けられているとともに対向壁35bには急速排気孔3
9が形成されている。そして、前記接続管37には前記
エアーチューブ6aが接続され、また、接続管38はエ
アーバッグ2のエアーチューブ6bに接続されている。
【0024】つぎに、この急速排気弁25の動作につい
て説明する。まず、前記コンプレッサー24からエアー
バッグ2に圧搾空気の供給が開始されると、弁体36は
圧搾空気によって図3(B)に示すように対向壁35b
に密着するまで移動し前記急速排気孔39を閉じる。こ
のとき前記弁36bは開き圧搾空気は通気孔36aを通
ってエアーバッグ2に供給される。そして、エアーバッ
グ2が徐々に膨脹するとともにエアーバッグ2内の圧搾
空気の圧力値つまり前記エアーチューブ6a内の圧力値
も大きくなり、設定された所望圧力値に達して制御装置
21によりコンプレッサー24の動作が停止され電磁弁
29が開かれると、エアーチューブ6a内の圧力が低下
するため前記弁体36は図3(A)に示すように対向壁
35bから離れて通気孔36aは弁体36bで閉じられ
れるとともに前記急速排気孔39が開き、この急速排気
孔39を通してエアーバッグ2内の圧搾空気急速に排気
される。
【0025】つぎに、上記実施例の血行促進器1の動作
について説明する。まず、使用者が手動モードを選択し
た場合について説明する。
【0026】使用者は使用に当たって手動モードを前記
リモートコントロール装置10の操作により選択し、つ
いで、エアーバッグ2を上半身に装着した後、リモート
コントロール装置10を操作して圧搾空気供給信号を入
力すると、この圧搾空気供給信号にもとづき制御装置2
1はコンプレッサー24を動作させ、コンプレッサー2
4からエアーバッグ2に圧搾空気の供給が開始され、エ
アーバッグ2内およびエアーチューブ6aの圧力値が徐
々に大きくなり、この圧力値は圧力センサー28により
検出されるとともに圧力値表示器8に表示される。
【0027】そして、エアーバッグ2内の圧力値が、自
己の所望圧力値であると感じたときに、リモートコント
ロール装置10から圧搾空気供給停止信号を入力する
と、制御装置21はコンプレッサー24を停止させ、ま
た、エアーバッグ2内の圧搾空気の排気をするため電磁
弁29を開くよう制御する。使用者はエアーバッグ2の
排気が進行し、所望する圧力と感じたときに、再びリモ
ートコントロール装置10を操作して圧搾空気供給信号
を入力すると、制御装置21は再びエアーバッグ2に圧
搾空気の供給を開始させる。そして、使用者は所望の圧
力値であると感じたときにリモートコントロール装置1
0から圧搾空気供給停止信号を入力して、圧搾空気のエ
アーバッグ2への供給を停止させて圧搾空気を排気さ
せ、この操作を繰り返す。この給排気つまりエアーバッ
グ2の膨縮回数は電磁弁動作カウンター32で計数され
表示器13に表示されているので、使用者は表示器13
に表示されている計数値を目視しつつ所定の回数に達す
るまで前記圧搾空気供給信号と圧搾空気供給停止信号と
の入力を交互に繰り返して装置20を動作させればよ
い。このとにより、上述したようにエアーバッグ2の膨
縮による身体の締付けとこの締付けの急速な解放とによ
って、血管の圧縮と急速な解放を繰り返すことにより血
行を促進させることができる。
【0028】つぎに、自動モードの動作について説明す
る。使用者は使用に当たって自動モードを前記リモート
コントロール装置10の操作により選択し、ついで所望
の圧力値および膨縮回数値を入力しメモリー23に設定
した後、エアーバッグ2を上半身に装着し、リモートコ
ントロール装置10を操作して圧搾空気供給信号を入力
し装置20を動作させると、コンプレッサー24からエ
アーチューブ6a、急速排気弁25およびエアーチュー
ブ6bを介してエアーバッグ2に圧搾空気の供給が開始
され、エアーバッグ2内およびエアーチューブ6aの圧
力値が徐々に大きくなり、この圧力値は圧力センサー2
8により検出されるとともに圧力値表示器8に表示され
る。
【0029】また、エアーバッグ2への圧搾空気の供給
が開始されると制御装置21の制御の下に前記時計手段
31は計時を開始する。
【0030】そして、エアーバッグ2内の圧力値は徐々
に高くなっていくが、この圧力値は前記圧力センサー2
8で検出され、この圧力値は前記圧力値比較器30によ
って前記メモリー23に記憶されている所望の設定圧力
値と比較され、両者が一致すると一致信号を制御装置2
1に出力する。制御装置21は前記一致信号を受ける
と、前記時計手段31の計時を停止するとともに圧搾空
気の供給時間を前記メモリー23から読み取り、この供
給時間に対応して記憶されている排気時間を読み出す。
そして、前記コンプレッサー24を停止させ圧搾空気の
供給を停止させるとともに電磁弁29が開くよう動作さ
せ急速切換弁25を介して前記排気時間だけ排気を行
い、この排気時間経過と同時に電磁弁29を閉じるとと
もに再びコンプレッサー24を動作させ圧搾空気の供給
を開始し、以降エアーバッグ2への給排気を繰り返す。
【0031】また、前記電磁弁29が開くよう動作した
とき前記電磁弁動作カウンター32は1回動作したとし
て計数する。つまり、エアーバッグ2の膨縮回数は電磁
弁29の動作回数として前記電磁弁動作カウンター32
により計数され、この計数値は膨縮回数値比較器34で
前記メモリー23に設定されている膨縮回数値と比較さ
れ両者が一致すると一致信号を制御装置21に出力す
る。制御装置21はこの一致信号に基づいて前記コンプ
レッサー24を停止するとともに電磁弁29を開くよう
制御するのでエアーチューブ6a内の圧力は低下し、急
速排気弁25が動作し、エアーバッグ2内の圧搾空気も
急速排気孔39を介して排気される。そして、エアーバ
ッグ2内の圧搾空気の排気が終了した後、制御装置21
は圧搾空気供給装置20を停止させ、血行促進器1の運
転を停止させる。
【0032】そして、血行促進器1の運転中は、圧搾空
気の供給が開始されると前記エアーバッグ2が徐々に膨
脹し、この膨脹に伴う膨脹圧力により身体は徐々に締め
付けられて血管は圧縮され血液の流れは一時的に抑制さ
れるが、その後エアーバッグ2内の圧搾空気は血液解放
圧力になるまで急速に排気され、それまでの締め付けが
急速に解放されるため圧縮されていた血管も同様に急速
に解放され、流れを抑制されていた血液もまた急速に流
れるようになり、この血液の流れの強制的抑制とこの抑
制の急速な解放の繰り返しにより血行は促進されること
になる。
【0033】そして、前記圧搾空気の排気に要する時間
は従来のように一定ではなく、血液解放圧力になるまで
の時間として、前記供給時間に応じて定められているた
め、供給量に応じて効率よく排気ができ、短時間に血行
促進の実効をあげるることができる。
【0034】なお、上記実施例では圧力センサー28は
エアーチューブ6a内の圧力を検出するようにしている
が、これは、エアーバッグ2内の圧力を検出するように
することもできる。
【0035】つぎに、請求項2記載の発明の実施例を図
4および図5に基づいて説明する。この請求項2記載の
発明は、エアーバッグ内の圧搾空気の圧力が所定値つま
り血液解放圧力値になったことを検出して、圧搾空気の
供給を開始することにより効率的な使用を図ったもので
ある。なお、上記請求項1記載の発明の実施例と同一ま
たは相当する構成部分については同一符号を用いること
とし、その構成の説明は省略する。また、急速排気弁2
5の構成および動作は上記実施例と同一のであるのでそ
の説明は省略する。
【0036】図4に示すように血行促進器1はエアーバ
ッグ2と装置本体3とからなっている。そして、前記エ
アーバッグ2には、後述する圧力センサー52に接続さ
れるエアーチューブ51が設けられている。また、装置
本体3に設けられた収納凹部9にはリモートコントロー
ル装置55には、圧搾空気供給信号入力釦55a、膨縮
回数入力釦55b、第一の圧力値設定釦55c、第二の
圧力値設定釦55d、圧搾空気供給停止釦55e等が設
けられている。
【0037】つぎに、装置本体3内に設けられている圧
搾空気供給装置50を図5のブロック図を用いて説明す
る。
【0038】図において、21は制御手段としての制
御装置であり、この制御装置21には前記リモートコン
トロール装置55からの入力信号を受信する受信部2
2、前記圧力値表示器8およびエアーバッグ2の膨縮回
数を表示する表示器13が接続されている。なお、制御
装置21には電源スイッチ14を介して電力が供給され
るようになっている。また、前記制御装置21はに書き
換え可能な記憶手段としてのメモリー23が接続されて
いる。このメモリー23は前記リモートコントロール装
置55から入力されるエアーバッグ2の膨縮回数値、第
一の圧力値およびこの第一の圧力値より低い第二の圧力
値等を記憶するようになっている。
【0039】ここで前記第一の圧力値とは、エアーバッ
グ2に圧搾空気が供給されることにより膨脹したときの
圧力つまり血液流阻止圧力で使用者の所望圧力値をい
い、また、第二の圧力値とはエアーバッグ2内の圧搾空
気の圧力値が前記第一の圧力値に達した後、この圧搾空
気の排気が進み圧力が次第に低下し使用者の血液解放圧
力に達したときの値つまり血液解放圧力値をいうもので
ある。
【0040】前述したように、一般にエアーバッグの排
気は、エアーバッグの膨脹により血液の流れを阻止する
ように圧縮していた血管を急速に解放して、流れを阻止
されている血液が一気に解放される圧力つまり血液解放
圧力になるまで排気するば足り、エアーバッグ2内の圧
搾空気をすべて排出する必要はなく、前記血液解放圧力
値に達したきは再び供給を開始しても何等問題はない。
したがって、この血液解放圧力値に達したときに再び圧
搾空気の供給開始することにより、単位時間当たり膨縮
回数を増加させることができるので効率的な使用が可能
となる。そして、前記膨脹時つまり第一の圧力値は使用
者の体格あるいは体型(肥満型あるいは痩型等)等によ
り異なることから、使用に当たり使用者が所望の圧力値
をリモートコントロール装置55から入力し前記メモリ
ー23に設定するである。また、血液解放圧力値つまり
第二の圧力値は大気圧に達する前の値であって、所定値
としてメモリー23にあらかじめ設定されているもので
ある。
【0041】つぎに、前記エアーバッグ2には圧搾空気
供給手段としのコンプレッサー24からエアーチューブ
6a、弁手段としての急速排気弁25およびエアーチュ
ーブ6bを介して圧搾空気が供給されるようになってい
る。前記エアーチューブ6aにはこのエアーチューブ6
aの内部に連通した管27が接続され、この管27から
管27bが分岐され、この管27bには電磁弁29が接
続されている。
【0042】また、前記エアーバッグ2に設けられたエ
アーチューブ51に接続された圧力センサー52はエア
ーバッグ2内の圧搾空気の圧力値を常時検出するように
なっている。この圧力センサー52で検出される圧力値
は常時変化しているが、この値は制御装置21を介して
前記圧力値表示器8に表示されるようになっている。
【0043】そして、この圧力センサー52には第一の
圧力値比較器53と第二の圧力値比較器54が接続され
ており、この第一の圧力値比較器53は圧力センサー5
2で検出した圧搾空気の圧力値と前記メモリー23に書
き込まれた前記第一の圧力値と常時比較し、両者が一致
したときに第一の一致信号を前記制御装置21に対して
出力し、また、前記第二の圧力値比較器54は圧力セン
サー52で検出した圧搾空気の圧力値と前記メモリー2
3に書き込まれた前記第二の圧力値と常時比較し、両者
が一致したときに第二の一致信号を前記制御装置21に
対して出力するようになっている。
【0044】そして、制御装置21前記が第一の圧力値
比較器53から第一の一致信号を受けたときは、制御装
置21は前記コンプレッサー24を停止させ圧搾空気の
供給を停止すると同時に管27を通してエアーチューブ
6a内部を外部と連通させるため電磁弁29を開くよう
に制御する。この電磁弁29が開くと前記急速切換弁2
5が動作しエアーバッグ2内の圧搾空気の排気がなされ
る。なお、前記電磁弁29は常時は閉じており通電され
ているときのみ開くようにになっており、圧搾空気の供
給停止のため前記コンプレッサー24が停止したとき、
前記エアーチューブ6aの内部を外部と連通させエアー
チューブ6a内の圧力を低下させるように機能するもの
である。
【0045】そして、エアーバッグ2内の圧搾空気の排
気が進むにつれてエアーバッグ2内の圧力は低下する
が、この圧力値は圧力センサー52によって常時検出さ
れ、この圧力値は前記第二の圧力比較器54でメモリー
23に設定されている第二の圧力値と比較され、両者が
一致したときこの圧力比較器54は第二の一致信号を制
御装置21に出力する。そして、制御装置21は前記第
二の一致信号を受けたときは、前記コンプレッサー24
を動作させ再びエアーバッグ2に圧搾空気の供給を開始
するよう制御する。
【0046】つぎに、前記電磁弁29にはエアーバッグ
2の膨縮回数を計数する電磁弁動作カウンター32が接
続されており、また、この電磁弁動作カウンター32に
は自動モードと手動モードに切り換える切換器33が接
続されている。そして、自動モードの場合は、前記前記
膨縮回数比較器34は使用者が使用に先立って前記メモ
リー23に設定した前記膨縮回数値と前記電磁弁カウン
ター32の計数値とを比較し、両者が一致したとき一致
信号を前記制御装置21に出力し、制御装置21はこの
一致信号を受けると前記圧搾空気供給手段24停止させ
エアーバッグ2への圧搾空気の供給を停止すると同時
に、前記エアーバッグ2内の圧搾空気を排気させるため
電磁弁29を開くよう制御する。すなわち、使用者が設
定した所望の回数だけエアーバッグ2の膨縮が繰り返さ
れると自動的にエアーバッグ2への圧搾空気の供給が停
止され、エアーバッグ2内の圧搾空気は排気されて圧搾
空気供給装置50は動作を停止するものである。
【0047】つぎに、前記切換器33の操作により手動
モードとした場合は、前記電磁弁動作カウンター32の
計数値は制御装置21を介して表示器13に表示され
る。したがって、使用者は手動モードを選択したときは
表示器13に表示される膨縮回数値を目視しながら所望
の回数値となったとき、前記リモートコントロール装置
55から圧搾空気供給停止信号を入力し圧搾空気供給装
置50の動作を停止させればよい。
【0048】つぎに、上記実施例の血行促進器1の動作
について説明する。まず、使用者が手動モードを選択し
た場合について説明する。
【0049】使用者は使用に当たって手動モードを前記
リモートコントロール装置55の操作により選択し、つ
いで、エアーバッグ2を上半身に装着した後、リモート
コントロール装置55を操作して圧搾空気供給信号を入
力すると、この圧搾空気供給信号にもとづき制御装置2
1はコンプレッサー24動作させ、コンプレッサー24
からエアーバッグ2に圧搾空気の供給が開始され、エア
ーバッグ2内の圧力値が徐々に大きくなり、この圧力値
は圧力センサー52により検出されるとともに圧力値表
示器8に表示される。
【0050】そして、エアーバッグ2内の圧力値が、自
己の所望圧力値(血液流阻止圧力値)であると感じたと
きに、リモートコントロール装置55から圧搾空気供給
停止信号を入力すると、制御装置21はコンプレッサー
24を停止させ、また、エアーバッグ2内の圧搾空気を
排気するため電磁弁29を開くよう制御する。使用者は
エアーバッグ2の排気が進行し、所望する圧力(血液解
放圧力値)と感じたときに、再びリモートコントロール
装置55を操作して圧搾空気供給信号を入力しすると、
再びエアーバッグ2に圧搾空気の供給を開始させ、所望
の圧力値であると感じたときにリモートコントロール装
置55から圧搾空気供給停止信号を入力して、エアーバ
ッグ2の圧搾空気を排気させ、この操作を繰り返す。こ
の給排気つまりエアーバッグ2の膨縮回数は電磁弁動作
カウンター32で計数され表示器13に表示されている
ので、使用者は表示器13に表示されている計数値を目
視しつつ所定の回数に達するまで前記圧搾空気供給信号
を入力と圧搾空気供給停止信号との入力を交互に繰り返
すして装置50を動作させればよい。
【0051】つぎに、自動モードの動作について説明す
る。
【0052】使用者は使用に当たって自動モードを前記
リモートコントロール装置55の操作により選択し、つ
いで所望の第一の圧力値および膨縮回数値を入力しメモ
リー23に設定した後、エアーバッグ2を上半身に装着
し、リモートコントロール装置55を操作して圧搾空気
供給信号を入力し装置50を動作させると、コンプレッ
サー24からエアーチューブ6a、急速排気弁25およ
びエアーチューブ6bを介してエアーバッグ2に圧搾空
気の供給が開始され、エアーバッグ2内の圧力値が徐々
に大きくなり、この圧力値は圧力センサー52により検
出されるとともに圧力値表示器8に表示される。
【0053】そして、エアーバッグ2内の徐々に高くな
っていく圧力値は前記圧力センサー52で検出され、こ
の圧力値は前記第一の圧力値比較器53によって前記メ
モリー23に記憶されている設定されている第一の圧力
値と比較され、両者が一致すると第一の圧力値比較器5
3は第一の一致信号を制御装置21に出力する。制御装
置21はこの第一の一致信号を受けると前記コンプレッ
サー24を停止させ圧搾空気を停止させるとともに電磁
弁29を開くよう制御する。電磁弁29が開くと急速切
換弁25が開くよう動作しエアーバッグ2内の圧搾空気
の排気がなされ、この排気の進行に伴ってエアーバッグ
2内の圧力は低下してくが、この低下していく圧力は前
記圧力センサー52によって検出され、この圧力値は前
記第二の圧力値比較器54によって前記メモリー23に
あらかじめ設定されている第二の圧力値と比較され、両
者が一致すると第二の圧力値比較器54は第二の一致信
号を制御装置21に出力する。制御装置21はこの第二
の一致信号を受けると前記コンプレッサー24を動作さ
せ再びエアーバッグ2内に圧搾空気の供給を開始し、以
降エアーバッグ2への給排気を繰り返す。
【0054】そして、エアーバッグ2の膨縮回数は電磁
弁29の動作回数として前記電磁弁動作カウンター32
により計数され、この計数値は膨縮回数値比較器34で
前記メモリー23に設定されている膨縮回数値と比較さ
れ両者が一致すると一致信号を制御装置21に出力す
る。制御装置21はこの一致信号に基づいて前記コンプ
レッサー24を停止するとともに電磁弁29を開くよう
制御するのでエアーチューブ6a内の圧力は低下し、急
速排気弁25が動作し、エアーバッグ2内の圧搾空気も
急速排気孔39を介して排気される。そして、エアーバ
ッグ2内の圧搾空気の排気が終了した後、制御装置21
は圧搾空気供給装置50を停止させ、血行促進器1の運
転を停止させる。
【0055】そして、血行促進器1の運転中は、圧搾空
気の供給によるエアーバッグ2の膨脹に伴う膨脹圧力に
より、血管は圧縮され血液の流れは一時的に抑制され、
その後エアーバッグ2内の圧搾空気は血液解放圧力にな
るまで急速に排気され、血管の締め付けが急速に解放さ
れ流れを抑制されていた血液もまた急速に流れるように
なり、この血液の流れの強制的抑制とこの抑制の急速な
解放の繰り返しにより血行は促進されることになる。
【0056】そして、前記圧搾空気の排気を従来のよう
に一律に定めた一定時間行った後供給を開始するもので
はなく、エアーバッグ2内の圧搾空気の圧力値があらか
じめメモリー23に設定されている血液解放圧力値にな
った時点で供給を開始するようにしたため、単位時間当
たりの膨縮回数を増すことができ短時間に血行促進の実
効をあげることができる。
【0057】なお、上記実施例ではエアーバッグ2の圧
力を圧力センサー52によって直接検出するようにして
いるが、これは例えばエアーバッグ2の変形を歪みセン
サー等により間接的に検出するようにしてもよい。
【0058】また、この実施例では、第二の圧力値をあ
らかじめ大気圧より大きい一定値として、メモリー23
に設定するようにしたが、この第二の圧力値は、使用者
が使用に当たって都度メモリー23に設定するようにし
てもよい。この場合の設定の仕方としては、手動モード
としてリモートコントロール装置55から圧搾空気供給
信号を入力しエアーバッグ2内に圧搾空気を供給し、所
望の圧力値(第一の圧力値)となった時点でリモートコ
ントロール装置55から圧搾空気供給停止信号を入力し
て、圧搾空気の供給を停止するとともにエアーバッグ2
内の圧搾空気の排気をし、排気が進むにつれて圧力が低
下していく中で、所望の圧力値つまり血液解放圧力値
(第二の圧力値)と感じたたとき、リモートコントロー
ル装置55に第二の圧力値設定信号入力手段を設けてお
き、この入力手段からこの第二の圧力値設定信号を入力
し、この第二の圧力値設定信号に基づいてこの時点で圧
力センサー52が検出しているエアーバッグ2内の圧力
値を書込手段を設けてメモリー23に書き込み設定する
ようにすればよい。
【0059】なお、上記請求項1記載の発明の実施例の
場合は、請求項2記載の発明の実施例のようにエアーバ
ッグ2内の圧力値を検出するためのエアーチューブ51
等を設ける必要がないため簡単な構造となる利点があ
る。また、請求項2記載の発明の実施例の場合はエアー
バッグ2内の圧力値を検出するためのエアーチューブ5
1等を必要とするが、エアーバッグ2内の圧力値を直接
検出するようにしているため正確な動作制御ができると
いう利点がある。
【0060】
【発明の効果】上記のように構成した請求項1記載の発
明は、エアーバッグへの圧搾空気の供給量に応じた排気
時間だけ排気して血液解放圧力値とした後再び供給を開
始できるので、単位時間当りのエアーバッグの膨縮回数
の増加を図ることができ、また、請求項2記載の発明
は、供給中のエアーバッグの圧搾空気の圧力値を検知
し、血液流阻止圧力値となったとき圧搾空気を排気する
とともに、排気中のエアーバッグの圧力値を検知し、血
液解放圧力値となったとき供給を開始できるので、単位
時間当りのエアーバッグの膨縮回数の増加を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明(請求項1記載の発明)の実施例を示す
血行促進器の構成を示す図。
【図2】上記実施例の圧搾空気供給装置のブロック図。
【図3】上記実施例の急速排気弁の断面図で、(A)は
エアーバツグの排気状態における動作状態を、(B)は
エアーバツグの給気状態における動作状態を示す図であ
る。
【図4】本発明(請求項2記載の発明)の実施例を示す
血行促進器の構成を示す図。
【図5】本発明(請求項2記載の発明)の実施例の圧搾
空気供給装置のブロック図。
【符号の説明】
1 血行促進器 2 エアーバツグ 3 装置本体 6a エアーチューブ(管体) 10 リモートコントロール装置(入力手段) 21 制御装置(制御手段) 23 メモリー(記憶手段) 24 コンプレッサー(圧搾空気供給手段) 25 急速排気弁(弁手段) 28 圧力センサー(圧力検出手段) 29 電磁弁(弁手段) 30 圧力値比較器(圧力比較手段) 31 電磁弁動作カウンター(膨縮回数計数手段) 33 膨縮回数比較器(膨縮回数値比較手段) 52 圧力センサー(圧力検出手段) 53 第一の圧力値比較器(第一の圧力比較手段) 54 第二の圧力値比較器(第二の圧力比較手段) 55 コンプレッサー(圧搾空気供給手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61H 7/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧搾空気の給排気により膨縮するととも
    に身体の少なくとも一部に装着されるエアーバッグと、
    このエアーバッグに管体を介して圧搾空気を供給する圧
    搾空気供給手段と、前記エアーバッグの内部を外部に対
    して開閉する弁手段と、前記エアーバックに供給される
    圧搾空気の圧力を検出する圧力検出手段と、入力手段
    と、この入力手段から入力された複数の圧力値およびエ
    アーバッグへの圧搾空気の供給開始から前記各圧力値に
    達するまでに要する供給時間に対応した排気時間を記憶
    する記憶手段と、この記憶手段に記憶された複数の圧力
    値のうちの所定の圧力値と前記圧力検出手段で検知され
    た圧力値とを比較し両者が一致したとき一致信号を出力
    する圧力値比較手段と、前記エアーバッグに圧搾空気の
    供給が開始されてから前記圧力値比較手段から一致信号
    が出力されるまでに要した供給時間を計時する時計手段
    と、前記圧力値比較手段から一致信号が出力されるまで
    圧搾空気供給手段を動作させエアーバッグに圧搾空気を
    供給するとともに前記一致信号の出力に応じて前記時計
    手段で計時された供給時間に対応する排気時間を前記記
    憶手段から読み出しこの排気時間の時間圧搾空気供給手
    段を停止させるとともに前記弁手段を介してエアーバッ
    グの圧搾空気を排気させ前記排気時間経過後圧搾空気供
    給手段を動作させる制御手段とを備えたことを特徴とす
    る血行促進器。
  2. 【請求項2】 圧搾空気の給排気により膨縮するととも
    に身体の少なくとも一部に装着されるエアーバッグと、
    このエアーバッグに管体を介して圧搾空気を供給する圧
    搾空気供給手段と、前記エアーバッグの内部を外部に対
    して開閉する弁手段と、前記エアーバックに供給される
    圧搾空気の圧力を検出する圧力検出手段と、入力手段
    と、この入力手段から入力された血液流阻止圧力値であ
    第一の圧力値とこの第一の圧力値より低い血液解放圧
    力値である第二の圧力値を記憶する記憶手段と、この記
    憶手段に記憶されている第一の圧力値と前記圧力検出手
    段で検出された圧力値とが一致したとき第一の一致信号
    を出力する第一の圧力値比較手段と、前記記憶手段に記
    憶されている第二の圧力値と前記圧力検出手段で検出さ
    れた圧力値とが一致したとき第二の一致信号を出力する
    第二の圧力値比較手段と、前記第一の圧力値比較手段か
    ら第一の一致信号が出力されるまで圧搾空気供給手段を
    動作させエアーバッグに圧搾空気を供給するとともに前
    記第一の圧力値比較手段から第一の一致信号が出力され
    とき圧搾空気供給手段を停止させるとともに前記弁手
    段を介してエアーバッグの圧搾空気を排気させ前記第二
    の圧力値比較手段から第二の一致信号が出力されたとき
    圧搾空気供給手段を動作させる制御手段とを備えたこと
    を特徴とする血行促進器。
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