JP3080051B2 - 分離膜評価装置 - Google Patents

分離膜評価装置

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JP3080051B2 JP09322198A JP32219897A JP3080051B2 JP 3080051 B2 JP3080051 B2 JP 3080051B2 JP 09322198 A JP09322198 A JP 09322198A JP 32219897 A JP32219897 A JP 32219897A JP 3080051 B2 JP3080051 B2 JP 3080051B2
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肇 久田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は液体の分離、濃縮を行う逆浸透
膜、限外濾過膜、精密濾過膜などの分離膜の性能評価装
置に関する。
【0002】
【従来技術】処理原液に対する最適の分離膜を決定する
には、実際に分離膜を用いて原液を処理し評価する必要
がある。図4はこのような従来の分離膜評価装置の一具
体例を示す概略断面図である。かかる従来の分離膜評価
装置は上部セル100及び下部セル101が組み合わされて耐
圧セルを形成する。上部セル100は原液導入路102及び濃
縮液排出路103を備え、一方、下部セル101は透過液排出
路104を備える。下部セル100の上面中央には、分離膜10
5を装着する凹部である装着部106が設けられる。該装着
部106には、透過液流路材107が敷設された上に分離膜10
5が載置され、該分離膜105の上部にはシールリング108
が組み込まれる。また、下部セル101の装着部106下方に
は透過液排出路104が設けられる。上部セル100はその下
面が下部セル101の装着部106と嵌まり合うよう形成され
ており、ボルト、ナット等の締結手段を用いて前記シー
ルリング108を介して下部セル101との間に、評価すべき
分離膜105を液密に保持する。また、原液はポンプ等で
加圧されて原液導入路102より導入され、上部セル100の
下面と分離膜105との間の空間に供給される。ついで、
分離膜105上の原液は濃縮液排出路103より排出、循環さ
れ、一方濾過された透過液は透過液排出路104から外部
に取り出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】処理原液に対して最適
な分離膜を選択するには、数多くの分離膜について検討
しなければならない。しかしながら、前記従来の分離膜
評価装置では1度に1枚の分離膜しか評価ができず、く
り返し交換して1枚ずつ分離膜を評価する必要がある。
このため、分離膜の交換作業に手間を要し、全体の評価
時間も長くなる。また、経時的に性質が変化する原液の
場合、時間を経て異なる分離膜を評価しても原液の変質
により評価結果の信頼性が乏しい。
【0004】かかる問題点を解消するため、同じ分離膜
評価装置を複数台並べて同時に評価を行う方法もある。
しかしながら、このような方法では、ポンプからの接続
配管及び分離膜評価装置間の接続配管が長くなったり、
また複雑になるなど、評価の準備に時間を要し、また流
路抵抗が増大して運転条件の設定が困難となり好ましく
ない。また、従来の分離膜評価装置では、原液は原液導
入路から分離膜面上に広がった後濃縮液排出路に向かう
が、原液導入路と濃縮液排出路とを直線的に結ぶ部分の
流速が大きく、分離膜の周辺部分になるほど流速が低下
し、滞留部が生ずる場合もある。このように流速の差が
大きい場合、分離膜性能について信頼性の高いデータは
得られない。
【0005】本発明の目的は、かかる従来装置の欠点を
解消し複数の分離膜試料を一度に正確に評価することの
できる分離膜評価装置を提供することにある。本発明の
評価装置は、3つ以上のセルに分割された各セルの間
に、評価対象の分離膜を取り付け、同時に複数の分離膜
の性能を評価することができる。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、複
数の平膜状の分離膜を装着し膜性能の評価を行う分離膜
評価装置であって、該装置は各セルとセルの間に分離膜
を挟むことのできる3つ以上のセルからなり、各対向す
るセルの一方には装着した各分離膜に対する原液導入路
および濃縮液排出路が設けられ、他方のセルには該分離
膜からの透過液排出路が設けられてなる分離膜評価装置
を提供するものである。
【0007】本発明の装置によれば、複数枚の分離膜を
容易に同時に評価することができる。また、本発明の他
の態様によれば分離膜面上の流速を均一にして信頼性の
高い評価を行うことができる。
【0008】
【実施の態様】つぎに具体例を挙げ図面を参照しながら
本発明をさらに詳細に説明する。図1は、本発明の評価
装置の一具体例を示す概略断面図である。図1におい
て、評価装置は、ほぼ円筒形で偏平な4つのセルを縦に
積み重ねた形態をなし、各セルの間に第1〜3の異なる
種類の分離膜が各1枚ずつ装着される。原液はこれら各
分離膜に並列に供給され、第1〜3の3枚の分離膜の性
能評価を一度に行うことができる。
【0009】(i)1段目セル 最下段の1段目セル10の上面中央には、第1分離膜1
1を装填する凹部である第1装着部12が設けられ、こ
こには透過液流路材13が敷かれた上に第1分離膜11
が載置され、該分離膜11の上にシールリング21が組
み込まれる。一方、1段目セル10の側方には装置全体
への原液の導入口である原液導入口15が設けられ、原
液流路16を通じて第1〜3の分離膜への原液の供給が
行われる。また、前記、第1装着部12の凹部下方に
は、第1分離膜11からの透過液を排出する透過液排出
路17が設けられる。
【0010】(ii)2段目セル 前記1段目セル10の上には、その下面がこれと嵌まり
合うよう形成された2段目セル20が配置される。2段
目セル20の下面は、前記1段目セル10上面の第1装
着部12と嵌まり合う形態に成形され、シールリング2
1を介して1段目セル10との間に第1分離膜11を液
密に保持する。
【0011】一方、2段目セル20の側方には、前記1
段目セル10の原液流路16に連通する原液流路22が
設けられ、これから分岐して第1分離膜の中央部に処理
原液を供給する第1原液導入路23が設けられる。ま
た、前記2段目セル20下面の側方からは第1分離膜1
1からの濃縮液を排出する濃縮液排出路24が設けられ
る。なお、2段目セル20の下面には、第1分離膜11
の中央に供給された原液が濃縮液排出路24に直接短絡
して流れないよう流路仕切り突起25が設けられる。
【0012】図2はかかる突起の一具体例を示す概略図
である。図2に示すように流路仕切り突起25は、平面
方向から見てほぼ円形の仕切りを形成し一部に切り欠き
が設けられる。また、突起25の高さは分離膜に接しな
いぎりぎりの高さとするのが好ましい。したがって、装
着部の中央の原液導入路23より供給された原液は装着
部に装填された分離膜の膜面を同心円状に設けた突起2
5に沿って図中の矢印のように均一に移動したのち、濃
縮液排出路24より排出される。なお、流路仕切り突起
の数、断面形状、幅、高さ等は流体力学的手法で均一な
圧力損失及び流速さらには加工のやり易さを考慮して設
計することができる。
【0013】一方、2段目セルの上面中央には、前記1
段目セルと同様にして、第2分離膜26を装着するため
の凹部である第2装着部27が設けられる。第2装着部
には前記と同様透過液流路材が敷かれた上に第2分離膜
が載置され、その上にシールリングが組み込まれる。
【0014】なお、第2装着部の凹部下方には、第2分
離膜からの透過液を排出する透過液排出路(図示せず)が
設けられる。
【0015】(iii)3段目セル 3段目セル30は、前記2段目セルとほぼ同一の構造を
なし、下面にて2段目セルとの間に第2分離膜26を保
持し、一方、上面にて4段目セルとの間に第3分離膜3
4を保持する。したがって、2段目セル20と同様に、
セルの側方には2段目セルの原液流路22に連通する原
液流路31、これから分岐して第2分離膜に処理原液を
供給する第2原液導入路32が設けられると共に第2分
離膜からの濃縮液を排出する第2濃縮液排出路33が設
けられる。なお、3段目セルの下面には、前記と同様に
流路仕切り突起が設けられる。
【0016】一方、3段目セルの上面中央には、第3分
離膜34を装着するため、前記と同様の第3装着部35
が設けられる。さらに、第3装着部の凹部下方に第3分
離膜からの透過液を排出する透過液導出路(図示せず)が
設けられる。
【0017】(iv)4段目セル 最上部の4段目セル40の下面は、基本的に前記2段目
セル及び3段目セルの下面と同様の形態を有しており、
3段目セル30との間で第3分離膜34を保持する。す
なわち、4段目セル40の下面は、3段目セル30上面
の第3装着部35と嵌まり合う形態に成形され、シール
リングを介して3段目セルとの間に第3分離膜を液密に
保持する。また、4段目セル40の側方には、3段目セ
ルの原液流路31につながる原液流路41が設けられ、
これから第3分離膜の中央部に原液を供給する第3原液
導入路42が設けられる。また、4段目セル下面の側方
には、第3分離膜34からの濃縮液を排出する濃縮液排
出路43が設けられる。なお、4段目セルの下面には、
第2及び第3セルの場合と同様の流路仕切り突起が設け
られる。
【0018】本発明の分離膜評価装置において、評価す
る分離膜は異なる種類を選んでもよく、また同種の分離
膜を選んでもよい。なお、各段セルの流路はシールリン
グにより液密にシールされる。
【0019】本発明の評価装置は、耐圧強度や耐腐食性
を得るためステシレス等の金属やアクリル樹脂、硬質塩
化ビニル樹脂等のプラスチックで作製するのが好まし
い。
【0020】各セルは順次重ね合わせてボルト・ナット
で締結して締め付けるか、油圧プレス等を用いて締め付
け、全体を液密な耐圧セルとする。
【0021】処理原液は、原液導入口15より導入さ
れ、各原液流路16、22、31、41から各々第1〜3
の原液導入路23、32、42に分岐されて分離膜面上に
導入され、各段の濃縮液排出路24、33、43に集まり
排出され循環される。一方、透過液は各段の透過液排出
路より取り出される。
【0022】各セルに流れる原液の液量は、流体力学的
手法により均一な圧力損失及び流速になるよう調整され
る。すなわち、原液流路の径を順次小さく、濃縮液流路
の径を順次大きくすることによって均等にすることがで
きる。
【0023】なお、本具体例では3枚の分離膜を同時に
評価できるが、2、3段目セルと同型のセルを増減する
ことにより、2枚以上、適宜の枚数の分離膜を同時に評
価できる。
【0024】また、図3はセルを4段重ね合わせて、試
験分離膜に対する原液流れが直列となるように構成し
て、3枚の分離膜を同時に評価できるようにした分離膜
評価装置の概略断面図である。各セルの構成は原液が分
離膜に並列に供給される図1の場合と基本的に同じであ
り、第1分離膜における濃縮液が次の第2分離膜の原液
となる。
【0025】なお、前記具体例においてはセルの平面形
態は略円筒形であるが、これに限らず、四角形、六角形
などの多角形であってもよい。さらに、前記具体例にお
いては、各段セルの上下いずれか一方に原液流路及び濃
縮液排出路を設け、他方に透過液排出路を設けて、セル
を組み立てることによりこれら流路をセルの上下方向に
交互に配置し、各分離膜に対して同じ方向から液の導
入、排出を行っているが、これに限定されるものではな
く、例えば、同一セルの両側の分離膜に対して、各々原
液流路を設けてもよい。
【0026】
【発明の効果】平膜状の分離膜を収納して性能評価する
分離膜評価装置において、セルを少なくとも3段以上重
ね合わせて2枚以上の分離膜を同時に評価できるように
したことにより、評価作業の簡略化と時間短縮が可能と
なった。また、分離膜面上の流れを均一にする流路仕切
凸部を設けたことによって分離膜性能を高い精度で短時
間に評価できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明装置の一具体例を示す概略断面図であ
る。
【図2】 本発明装置における分離膜上の原液の流路を
示す模式図である。
【図3】 本発明装置の他の具体例を示す概略断面図で
ある。
【図4】 従来の評価装置の概略断面図である。
【符号の説明】
10 1段目セル 11 第1分離膜 12 第1装着部 20 2段目セル 26 第2分離膜 27 第2装着部 30 3段目セル 34 第3分離膜 35 第3装着部 40 4段目セル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久田 肇 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日 東電工株式会社内 (56)参考文献 特開 昭53−42186(JP,A) 特開 昭59−190640(JP,A) 実開 平2−37731(JP,U) 実開 昭61−143604(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 65/10 B01D 63/08 G01N 15/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の平膜状の分離膜を装着し膜性能の
    評価を行う分離膜評価装置であって、該装置は各セルと
    セルの間に分離膜を挟むことのできる3つ以上のセルか
    らなり、各対向するセルの一方には装着した各分離膜に
    対する原液導入路および濃縮液排出路が設けられ、他方
    のセルには該分離膜からの透過液排出路が設けられてな
    る分離膜評価装置。
  2. 【請求項2】 分離膜に供給された原液が、セル内部に
    おいて分離膜表面のほぼ中心部に供給され同心円状に流
    れる請求項1の分離膜評価装置。
  3. 【請求項3】 各セルへの原液流れを並列に行う請求項
    1又は2の分離膜評価装置。
  4. 【請求項4】 セルの原液流路径が順次小さくなり、一
    方濃縮流路径が順次大きくなる請求項1〜3のいずれか
    の分離膜評価装置。
  5. 【請求項5】 各セルの原液流れを直列に行う請求項1
    又は2の分離膜評価装置。
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