JP3079155U - 人形玩具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】飲ませた飲み物の量に反映してオムツ部材が変
色するリアル感のある人形玩具を提供すること。 【解決手段】人形玩具の内部には頭部１に設けられた口
２と胴体部３下端に設けられた排出口４とを連通する通
路５が配設され、上記胴体部３下部は色付きの織布又は
不織布で着脱可能に形成されたオムツ部材Ａで覆い、上
記オムツ部材Ａの表地ａ１に水分で透明になる親水性の
顔料ａ２を塗布した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、人形玩具、詳しくは飲ませた飲み物が排泄物として排出され、オム ツを濡らす人形玩具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、女児が赤ちゃん人形を世話する対象としておしっこをする人形玩具が提 案されている。おしっこをしたことが明確に認識できるように水分を含むと変色 する顔料が使用されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上述の人形玩具の場合、顔料を塗布した部分だけが変色するた め、常に変色する形状は一定で飲ませた飲み物の量によって変わることはなかっ た。

【０００４】 本考案は上記問題点を解消し、飲ませた飲み物の量に反映してオムツ部材が変 色するリアル感のある人形玩具を提供することをその課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するため、本考案に係る人形玩具は、以下の要件を備えることを 特徴とする。 （イ）上記人形玩具の内部には頭部に設けられた口と胴体部下部に設けられた排 出口とを連通する通路が設けられていること （ロ）上記胴体部下部はオムツ部材で覆われていること （ハ）上記オムツ部材は色付きの織布又は不織布で着脱可能に形成され、表面は 水分で透明になる親水性の顔料が塗布されていること

【０００６】 なお、前記オムツ部材は、上記色付きの織布又は不織布の裏側に吸水性の高い 素材を重ね合わせた２重構造にしてもよい。

【０００７】

【考案の実施の形態】

図１は、本考案に係る人形玩具を示し、この人形玩具は飲ませた飲み物がおし っことなって排出され、その排出されたおしっこがオムツで確認できるようにし たものである。

【０００８】 人形玩具の頭部１に設けられた口２と胴体部３下端に設けられた排出口４とは ビニールなどの柔軟な素材で形成された管５で接続され、口２に注入した水等の 液体は管５を通って排出口４に導かれ、排出口４から恰もおしっこをするように 排出されるようになっている。そして、この人形玩具の下腹部は、図２に示すよ うな、着脱可能なオムツ部材Ａで覆われている。

【０００９】 図３はオムツ部材Ａの構成を示し、表地ａ１は比較的鮮やかな色の綿、ポリエ ステル、ナイロン等の織布又は不織布で人形玩具の下腹部に着脱可能に形成され 、表地ａ１の表面は水分で透明になる親水性の顔料ａ２（アクリル酸エステル共 重合エマルジョン及び白色顔料の混合物で、以下白顔料という）が塗布され、乾 いた状態では白顔料ａ２は白くなり織布又は不織布を隠蔽して白いオムツに見え るようになってなっており、一旦水を含んだ白顔料ａ２は透明になって表地ａ１ の色が見えてくるようになっている。

【００１０】 なお、上記オムツ部材Ａは裏側面に吸水性にとんだ織布又は不織布からなる裏 地ａ３が重ね合わせて縫合され、排出口４から排出された液体の一部は裏地ａ３ に吸収されるようになっている。

【００１１】 上記構成の人形玩具によれば、哺乳瓶を模した給水玩具１０に予め液体（好ま しくは、無色の水）をいれ、恰もミルクやジュースなどの飲み物を飲ませるよう に人形玩具の口２から水を注入する（図４参照）。

【００１２】 口２から注入された水は管５を通って排出口４に導かれ、排出口４から恰もお しっこをしたように体外に排出される。人形玩具の下腹部はオムツ部材Ａで覆わ れているので排出された水はオムツ部材Ａに受け止められる。

【００１３】 オムツ部材Ａは裏地ａ３が吸水性の高い素材、表地ａ１が色付の織布又は不織 布の２重構造になっており、排出口４から排出された水の一部は吸水性の高い裏 地ａ３に吸収され、吸水されなかった水は色付きの表地ａ１に吸収される。この 表地ａ１の表面には水を含むと透明になる白顔料ａ２が塗布されているので水を 吸収した部分の白顔料ａ２が透明になり、表地ａ１の色が透けて見えることにな り、恰もおしっこでオムツがぬれたよう状態を作り出すことができる（図５参照 ）。

【００１４】 なお、このオムツ部材Ａは乾燥させることにより白顔料ａ２が不透明に戻り、 元の白いオムツに戻すことができ、オムツ部材を繰り返し使用することができる 。

【００１５】

【考案の効果】

請求項１の考案によれば、飲ませた飲み物の量によってオムツ部材の変色の仕 方が変わり、いつも同じ形で変色する玩具と異なり、リアル感のある人形玩具を 実現することができる。

【００１６】 請求項２の考案によれば、飲ませた飲み物の一部が裏地に吸収され、必要以上 に表地が濡れることがなく、また、オムツ部材から飲み物が漏れ出すことを防止 できるから、オムツ部材全体が濡れたように色が変わることがなくなり、さらに リアル感のある人形玩具を実現することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る人表玩具の斜視図

【図２】上記人形玩具にオムツ部材をはかせた状態を示
す斜視図

【図３】オムツ部材の構成を説明する断面図

【図４】飲み物を哺乳瓶玩具で飲ませる状態を説明する
斜視図

【図５】尿を排泄しオムツ部材が濡れた状態を説明する
斜視図

【符号の説明】

１ 頭部 ２ 口 ３ 胴体部 ４ 排出孔 ５ 管 Ａ オムツ部材 ａ１ 表地 ａ２ 白顔料 ａ３ 裏地

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 以下の要件を備えることを特徴とする人
   形玩具。 （イ）上記人形玩具の内部には頭部に設けられた口と胴
   体部下部に設けられた排出口とを連通する通路が設けら
   れていること （ロ）上記胴体部下部はオムツ部材で覆われていること （ハ）上記オムツ部材は色付きの織布又は不織布で着脱
   可能に形成され、表面は水分で透明になる親水性の顔料
   が塗布されていること
2. 【請求項２】 前記オムツ部材は、上記色付きの織布又
   は不織布の裏側に吸水性の高い素材を重ね合わせた２重
   構造である、請求項１記載の人形玩具。