JP3079032U - ハニカム状のバグフィルター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】濾過集塵機用のバグフィルターをハニカム状に
成形し濾過面積を増大させると共に通過気流の圧力に耐
えてハニカム状を維持できるようにする。 【解決手段】ハニカム状に成形した濾布１の両端にハニ
カム状の板２・３を設けハニカムの上部に円管４で接続
固定し、濾布のハニカムの上部を形成する。ハニカムの
下部は細い丸棒５で抑えハニカムの谷の部分を形成す
る。濾布１の端部はハニカムの山から谷に沿って縫合
し、端部を板２・３に固着する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は各種産業の生産設備において発生する粉塵を濾過集塵する工程におい て使用されるバグフィルターの成形に関する。

【０００２】

【従来の技術】

濾過集塵用のバグフィルターは殆んどが円筒形に成形されて使用している。

【０００３】 前項の円筒形に成形されたフィルターではその濾過面積は直径×円周率×長さ であり、必要な濾過面積を得るには集塵機が大きくなり製作費が嵩むばかりでな く広い設置面積を要する等の問題がある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上述の問題に鑑み濾過集塵機を小型化し、必要な濾過面積を得ること を可能にするハニカム状に成形したバグフィルターを提案するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

濾過集塵機に使用するバグフィルターは含塵空気又はガスを濾過するためフィ ルターには空気又はガスの通過の為に圧力が必要であり、濾布をハニカム状に成 形し、その圧力に耐えてその形状を維持する必要がある。

【０００６】 濾布は一般に繊維質で柔軟な性質であるため単にハニカム状に成形し縫製して も通過気流の圧力に耐えてその形状を維持できない。

【０００７】 本考案はハニカム状に成形した濾布の両端にハニカム状の板を設けている。ハ ニカム状の板は濾布の所要の長さに固定し、ハニカムの上部を細い円管で接続固 定し、濾布のハニカムの上部を形成する。ハニカムの下部は細い丸棒で抑えてハ ニカムの谷の部分を形成する。

【０００８】 ハニカムの数は濾過面積を大きくするため１２山とする。ハニカムの上部と谷 の部分を固着することで通過気流の圧力に耐え、その形状を維持できる。濾布の 直径を同一としたとき従来の濾布に比較して本考案のハニカム状に成形したバグ フィルターの濾過面積は約２倍となり、その分装置全体が小さくコンパクトにな る。

【０００９】

【実施例】

図１は本考案の一実施例を示し、濾過集塵機用のハニカム状に成形したバグフ ィルターを示す。

【００１０】 図１に於て１は濾布、２・３はハニカム状をした板、４は円管で、２・３を連 結している。濾布１の両端はハニカムの山からハニカムの谷に沿って縫合し端部 を板２・３に夫々固着する。

【００１１】 ハニカム状の濾布１は板２・３に固着した後に谷の部分に丸棒５によって押え る。丸棒５の両端のみ板２・３に固着する。

【００１２】 ハニカム状の濾布を円管４で速結された板２・３に挿入するため濾布の板３か ら適当な長さのファスナー６を取付け挿入後ファスナー６を閉じて接続する。以 上のように成形し、含塵気流は濾布の外面より通過し、ダストを濾過した気流は 清浄となって濾布内面より放出され目的を達成することができる。

【００１３】

【考案の結果】

請求項１に係る濾過集塵機用の濾布をハニカム状に成形したバグフィルターは 本来の目的である含塵気流中のダストを濾過するばかりでなく、従来の円筒状の バグフィルターに比して同一の寸法において濾過面積を約２倍とすることが出来 装置全体が小さく、コンパクトになり設置面積が小さく安価で、製作できる経済 性のある考案である。

【００１４】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る濾過集塵機用のハニカム状に成形
したバグフィルターの組立図である。

【符号の説明】

１ 濾布 ２ ハニカム状の板 ３ ハニカム状の板 ４ 連結管 ５ 押え丸棒 ６ ファスナー ７ 気流入口 ８ 気流出口

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】濾過集塵機用の濾布をハニカム状に成形し
   たバグフィルター。