JP3078958B2 - 三次元グラフィック表示装置 - Google Patents

三次元グラフィック表示装置

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JP3078958B2 JP19593593A JP19593593A JP3078958B2 JP 3078958 B2 JP3078958 B2 JP 3078958B2 JP 19593593 A JP19593593 A JP 19593593A JP 19593593 A JP19593593 A JP 19593593A JP 3078958 B2 JP3078958 B2 JP 3078958B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスプレイ上に三次
元図形を表示し、表示された図形を対話的に処理するの
に適した三次元グラフィック表示制御方法及び三次元グ
ラフィック表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスプレイ上に三次元図形を表示し、
表示された三次元図形を処理する装置や方法は、種々知
られており、かかる三次元図形をディスプレイ上に表示
するグラフィック表示方法として、従来、例えばZバッ
ファを使用する方法などが知られている。この従来のZ
バッファ法は、複数個の三次元図形を表示する際、各図
形の奥行き方向の優先度を考慮にいれて表示するもので
あり、この各図形の奥行き方向の優先度をZバッファに
記憶し、このZバッファを用いて図形間の優先度を決定
するものであり、例えば特開平4−101285号公報
等により既に知られている。
【0003】このようなZバッファを使用する方法とし
ては、デビッド・エフ・ロジャーズ(David F. Rogers)
著による「プロシーデュァル・エレメンツ・フォー・コ
ンピュータ・グラフィックス」 ("PROCEDUAL ELEMENTS
FOR COMPUTER GRAPHICS"(日本語訳、「実践コンピュ−
タグラフィックス」山口富士夫監修)と題する文献に記
載されている。
【0004】また、複数個の図形表示メモリ(フレーム
メモリ)の内容を同時に表示することにより、一の図形
表示メモリに書き込まれたイメージデータのみならず、
他の図形表示メモリに書き込まれた図形のイメージデー
タをも、それぞれの図形表示メモリに書き込まれた図形
のデ−タを壊すこと無く、同時に表示することができる
ものとして、例えばオ−バレイプレ−ンに関するものが
ある。このオ−バレイプレ−ンに関するものとして、例
えば、米国 Silicon Graphic Inc. 社のグラフィック基
本ソフトウェアである"Graphics Library" が既に知ら
れており、その内容は、マニュアルである "Graphics L
ibrary Programming Guide" において記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、し
かしながら、以下に述べるような問題点があった。ま
ず、前者の従来技術になるZバッファ法においては、既
に表示されている図形の間の奥行き方向の優先度情報
は、図形デ−タが格納されている一の図形表示メモリに
対して一対一に対応してZバッファに保持されていた。
【0006】従って、複数個の三次元図形が画面に表示
されている状態で、その中の一つの図形に対して移動や
変形などの表示様相を変更させる場合が生じた時には、
複数個の図形の奥行き情報の優先度の関係を正しく保つ
ために、変更の対象となった一つの図形だけではなく、
画面に表示されている全ての図形を図形表示メモリ上に
表示し直さなければならなかった。すなわち、従来で
は、表示内容を変更する場合には、使用しているZバッ
ファの内容を全て更新する必要があったため、全図形の
再描画処理をおこなわなければならなかった。
【0007】このことをより具体的に示すため、図6を
参照しながら説明する。図に示すように、今、3つの三
次元図形が奥行き方向(Z軸の正方向)の大きい位置か
ら、球33、三角柱31、直方体32の順番で定義され
ている。この場合には、視点をz軸の正の無限大方向に
置くと、画面の表示様相は、図7(a)に示すディスプ
レイ画面35のようになり、その時の奥行き方向の位置
情報(奥行き情報を記億するメモリをZバッファと呼
ぶ)は、図7(b)のZバッファ36に示すように球3
3のZの位置の値が三角柱31、直方体32より大き
く、三角柱31、直方体32を覆うようになっている。
【0008】この状態から球33を図7に点線で示した
球34の位置に移動すると、表示様相は、図7(c)の
ディスプレイ画面37のようになり、Zバッファの内容
も図7(d)のZバッファ38に示す通り、球33は三
角柱31、直方体32に隠されてしまう。すなわち、こ
の球34の移動の際、移動対象となるのは球33だけで
あるにもかかわらず、図形表示メモリ(FM)35、3
7とZバッファ36、38の内容を更新するために他の
図形(三角柱31、直方体32)も描画し直さなければ
ならない。このため、表示されている図形の個数が増加
するにつれて一つの図形の表示様相の変更に要する描画
時間も大きくなってしまうといった問題点があった。
【0009】また、後者の従来技術になるオ−バレイプ
レ−ンに関するものでは、三次元図形表示において、奥
行き方向の優先度を考慮に入れているものは無かった。
【0010】また、移動対象となる図形を移動対象外の
図形とは別の表示メモリ(オ−バレイプレ−ンなど)に
描画する場合でも、Zバッファの奥行き情報を使用でき
ないため、図7(c)に示したディスプレイ画面37の
ような表示様相にはならず、常に移動対象外の図形の上
に描画されてしまい、図形の間の奥行き方向の優先度関
係が正しく表示されなかった。
【0011】本発明の目的は、上記の従来技術における
問題点に鑑み、複数個の三次元図形の一つの図形の表示
様相を変更する際、他の図形に対しては何らダメ−ジを
与えること無く、表示処理時間を短縮し、図形処理にお
ける会話操作性を向上させることが可能な三次元グラフ
ィック表示制御方法及び三次元グラフィック表示装置を
提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、演算処理装置からの図形データに
基づいてイメージデータを生成するグラフィックプロセ
ッサーと、前記グラフィックプロセッサーにより生成さ
れたイメージデータを書き込む図形表示メモリと、図形
データの奥行き方向の位置情報を記憶するメモリと、前
記図形表示メモリに書き込まれたイメージデータに基づ
いて三次元グラフィック表示を行うディスプレイ装置と
を備えた三次元グラフィック表示装置であって、前記図
形表示メモリは、一つのディスプレイ画面に同時に重ね
て図形を表示することができる複数個の図形表示メモリ
から構成されており、かつ、前記演算処理装置は、一の
図形表示メモリに図形デ−タのイメージデータを書き込
む際には、他の図形表示メモリに表示されているイメー
ジデータの図形データであって、前記メモリに記憶され
た図形デ−タの奥行き方向の位置情報を参照し、その位
置情報の値により当該一の図形表示メモリに対して図形
デ−タのイメージデータを書き込むか否かを決定する機
能を有するようにしたことを特徴としている。
【0013】また、本発明によれば、演算処理装置から
の図形データに基づいてグラフィックプロセッサーが生
成するイメージデータを書き込むための複数の図形表示
メモリと、図形データの奥行き方向の位置情報を記憶す
るメモリとを使用し、前記複数の図形表示メモリを一つ
のディスプレイ画面に同時に重ねて図形を表示すること
により、書き込まれたイメージデータに基づいて三次元
グラフィック表示を行う三次元グラフィック表示制御方
法であって、表示された図形の中の移動あるいは変形を
伴う図形のみを前記複数の図形表示メモリのなかの一の
図形表示メモリに書き込むことを特徴としている。
【0014】
【作用】上記の本発明の三次元グラフィック表示制御方
法及び三次元グラフィック表示装置によれば、画面に複
数個の三次元図形が表示されており、その中の一つの図
形の表示様相を変更する(例えば、位置の移動や変形)
時に、変更対象である図形を複数の図形表示メモリの中
の1のメモリへ描画し、他の図形は他の図形表示メモリ
へ描画する。これら複数の図形表示メモリに描画された
図形は、一つのディスプレイ画面に同時に重ねて表示さ
れる。このように、複数の図形表示メモリの中の1の図
形表示メモリだけに変更対象の図形を描画し、この1の
図形表示メモリの内容だけを変更することが出来るよう
にしたことにより、他の図形表示メモリに描画した図形
に対しては何らダメ−ジを与えること無く、変更対象と
なる図形のみを描画し直すだけで、三次元図形の奥行き
方向の優先度を正常に保ったまま画面全体の表示更新を
行えるようにした。これにより、三次元グラフィック表
示制御方法及びディスプレイ装置の表示処理時間を短縮
し、図形処理における応答性及び会話操作性を向上させ
ることが可能になる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例の詳細について、添付
の図面を参照しながら説明する。図2は本発明の三次元
グラフィック表示制御方法を実施する表示装置のシステ
ム構成の一例が示されており、この図中において、符号
11は中央演算処理装置(CPU)であり、符号12は
必要な図形データなどを記憶するための主メモリであ
る。すなわち、表示装置上に描画する図形デ−タは上記
主メモリ12に保持し、CPU11がそのデ−タを読み
出してバスラインBを介してグラフィックプロセッサ1
3に送る。グラフィックプロセッサ13は送られてきた
図形デ−タ(図形の座標値など)に対してラスタ変換な
どの処理を施し、ディスプレイ18に表示できるような
イメ−ジデ−タに変換し、表示メモリであるフレ−ムメ
モリ(図形表示メモリ)に書き込む。なお、本発明によ
れば、このフレ−ムメモリは、一つのディスプレイ画面
上に同時に重ねて図形を表示することができる複数個の
(例えば、この実施例では2個の)図形表示メモリ、す
なわち、第1のフレームメモリ(FM1)15及び第2
のフレームメモリ(FM2)16から構成されている。
【0016】さらに、これらフレ−ムメモリ(FM1、
FM2)15、16上のデ−タは、カラ−変換機能を持
った、具体的にはデジタル−アナログ変換器であるRA
MDAC17を介して、例えばCRTからなるディスプ
レイ18上に表示される。この時、上記第1のフレ−ム
メモリ(FM1)15と第2のフレ−ムメモリ(FM
2)16は同時にディスプレイ18上に表示される。
【0017】Zバッファ14は、図形デ−タの奥行き方
向の位置情報(図形のZ値と呼ぶ)を記憶するメモリで
あり、上記第1のフレ−ムメモリ(FM1)15または
第2のフレ−ムメモリ(FM2)16にデ−タを書き込
む際に、その図形のZ値をZバッファ14に書き込む。
後に詳細に説明するが、この時、既にZバッファ14に
記憶されているZ値と、書き込もうとしている図形デ−
タのZ値とを比較し、その比較結果に基づいて第1のフ
レ−ムメモリ(FM1)15あるいは第2のフレ−ムメ
モリ(FM2)16にデ−タを書き込むか否かを決定す
る。
【0018】図3は、上記第1のフレ−ムメモリ(FM
1)15と第2のフレ−ムメモリ(FM2)16、及
び、Zバッファ14の関係を概念的に説明した図であ
る。図において、第1のフレ−ムメモリ(FM1)15
と第2のフレ−ムメモリ(FM2)16上に書かれたデ
−タは、同時にRAMDAC17を介してディスプレイ
18に重なりあって表示されるが、常に、第2のフレ−
ムメモリ(FM2)16が第1のフレ−ムメモリ(FM
1)15の上位にあり、そのため、第2のフレ−ムメモ
リ(FM2)16に図形デ−タを書き込むと、その下に
ある第1のフレ−ムメモリ(FM1)15に書かれてい
る図形デ−タは、この第2のフレ−ムメモリ(FM2)
16に書かれた図形デ−タによって覆い被さられて見え
なくなる。
【0019】また、上記第1のフレ−ムメモリ(FM
1)15と第2のフレ−ムメモリ(FM2)16上に書
き込まれた画素デ−タ24は、上記第1のフレ−ムメモ
リ(FM1)15と第2のフレ−ムメモリ(FM2)1
6毎にR(赤),G(緑),B(青)の独立した表示プ
レ−ンを持つようにして、その色デ−タを保持する。こ
こで、第2のフレ−ムメモリ(FM2)16上の画素デ
−タがR,G,Bともに「0」である場合には透明であ
り、下位の第1のフレ−ムメモリ(FM1)15の画素
デ−タが表示されることとなる。
【0020】Zバッファ14の画素位置は、上記第1の
フレ−ムメモリ(FM1)15と第2のフレ−ムメモリ
(FM2)16と同一の画素位置に対応しており、各々
のフレ−ムメモリ(FM1、FM2)15、16に対し
て図形デ−タを描画するときに、描画する画素位置に対
応した位置のZバッファの値(旧Z値)を読み出して、
これから書き込む図形デ−タのZ値(新Z値)と比較す
る。その結果、新Z値が旧Z値に等しいか、あるいは、
これよりも大きい場合には、 新Z値 ≧ 旧Z値 Zバッファ14上のZ値(旧Z値)を新Z値に置き換
え、フレ−ムメモリ(FM1、FM2)15、16にデ
−タを書き込むようにする。このZバッファ14の画素
値25は、上記第1のフレ−ムメモリ(FM1)15と
第2のフレ−ムメモリ(FM2)16に描画される図形
のどちらの図形デ−タのZ値をも保持することが可能な
程度の容量を持っている。
【0021】また、第1のフレ−ムメモリ(FM1)1
5及び第2のフレ−ムメモリ(FM2)16は、図形デ
−タを書き込む際に、どちらのフレ−ムメモリに書き込
むかを選択することができるようになっている。このた
めには、フレ−ムメモリの表示プレ−ンに対して書き込
みを禁止する書き込みマスクを設定できるようにする。
具体的には、例えば第1のフレ−ムメモリ(FM1)1
5に書き込みたい場合は、第2のフレ−ムメモリ(FM
2)16の表示プレ−ンに書き込み不可のマスクを設定
し、第1のフレ−ムメモリ(FM1)15にのみに描画
することが可能なようにすればよい。この書き込みマス
クは、例えばCPU11からグラフィックプロセッサ1
3に対して書き込み禁止の指示が指示されたフレ−ムメ
モリに対しての描画を無効とすることで実現することが
できる。さらに、Zバッファ14についても、Z値の更
新を不可にするようZバッファのプレ−ンにマスクを設
定できるようにする。
【0022】ここで、本発明の特徴をよりよく理解する
ため、上記従来技術における三次元図形の表示更新制御
を再び簡単に説明すると、フレ−ムメモリが一つである
場合の三次元図形の表示更新制御では、移動にともない
フレ−ムメモリおよびZバッファともに変更される個所
を更新するために、フレ−ムメモリおよびZバッファの
内容を全て初期値0でクリアして、全図形デ−タを表示
し直す必要がある。例えば、前記図6及び図7では、Z
バッファ38の斜線部39は移動前には球33のZ値3
00であったが、移動後は球33のZ値が50となった
為、3角柱31が球33の前方にくるようになり3角柱
31のZ値200に更新しなければならない。同様に、
斜線部40は4角柱32のZ値100に更新しなければ
ならない。
【0023】上述のような従来技術における三次元図形
の表示更新制御に対し、図1は、本発明による三次元グ
ラフィック表示制御方法における、Zバッファ14とフ
レ−ムメモリ(FM1、FM2)の制御方法を説明した
ものである。まず、図1(a)には、表示される三次元
図形モデルが示されており、具体的には、Z軸の正の無
限大の方向から順に、直方体41、薄長板状の直方体4
3、直方体42の順番で定義されているとする。この
時、薄長板状の直方体43をZ軸方向(図中に破線の矢
印で示す)に移動させる時の、Zバッファ14とフレ−
ムメモリ(FM1、FM2)の内容を図1(b)により
説明する。
【0024】図1(b)において、まず、第1のフレ−
ムメモリ(FM1)15には、直方体41と直方体42
を描画する。なお、この時には、Zバッファ14に対し
ては書き込みマスクを開けておくようにし、直方体4
1、直方体42のZ値をZバッファ14に記憶させる。
【0025】次に、薄長板状の直方体43を波線の矢印
方向に移動させるために、第2のフレ−ムメモリ(FM
2)16に、この薄長板状の直方体43のデ−タを描画
する。ただし、この時には、Zバッファ14に対しては
書き込み不可のマスクを設定しておき、Zバッファ14
のZ値は、これを読みだして比較し、フレ−ムメモリ
(FM1、FM2)に書き込むか否かを決定するためだ
けに使用する。図のZバッファ14の点線部分48が、
フレ−ムメモリに薄長板状の直方体43を書き込む時に
比較される領域である。これにより、薄長板状の直方体
43のデ−タをフレ−ムメモリに書き込む場合には、第
2のフレ−ムメモリ(FM2)16内に示されるよう
に、薄長板状の直方体43は、全体ではなく、そのZ値
がZバッファ14のZ値よりも大きい所のみ(図の破線
部分49を除く)が描画される。これを、ディスプレイ
画面18上に表示すると、図に示すように、直方体4
1、42、43の位置関係が正しく表示されることにな
る。
【0026】このように、薄長板状の直方体43だけの
表示様相を変更する場合には、変更対象の図形のみ(こ
の場合には、薄長板状の直方体43)のみを複数のフレ
−ムメモリの一方、具体的には第2のフレ−ムメモリ
(FM2)16上に表示し直すだけで、直方体41、4
2などの他の図形には何ら影響を与えること無く、ディ
スプレイ画面全体の表示更新を行うことができ、これに
よって、図形の移動などにの対話操作における応答性が
向上する。
【0027】図5は本発明の三次元グラフィック表示制
御方法を、典型的なアプリケ−ションソフトウエアへ適
用した適用例における三次元のドラッギング処理を示
す。ドラッギングとは、表示画面上に表示されている図
形をポインティグデバイスであるマウスカーソル(図中
の太線矢印)などで選択し、図形を表示させたまま移動
させる技術である。すなわち、本発明の三次元グラフィ
ック表示制御方法を採用することにより、ドラッギング
の対象となる移動対象図形を複数のフレームメモリの中
の一のフレームメモリ(この場合には、第1のフレ−ム
メモリ(FM1)15)上に描画することにより、三次
元の奥行き方向の優先度関係を保ちながら、第2のフレ
−ムメモリ(FM2)16に表示されている背景図形に
対して何らダメ−ジを与えることなく、ドラッギング処
理を実現できるようにする。
【0028】図中の符号54は、ディスプレイの表示画
面の一例であり、この画面54上にはドラッギング対象
図形51と、背景図形52と、そして、ポインティング
デバイスであるマウスカ−ソル53が示されている。こ
の画面54上では、マウスカ−ソル53によりドラッギ
ング対象図形51を選択した状態の画面が示されてい
る。
【0029】次に、図の符号55は、表示画面上で、ポ
インティングデバイスであるマウスカ−ソル53を移動
しながら図の右方向にドラッギング対象図形51を移動
させている状態を示している。また、図中の符号56
は、さらに、ドラッギング対象図形51を移動をした
後、ドラッギングが終了した状態の画面を示している。
また、図中の符号15と16は、それぞれ、第1のフレ
ームメモリ(FM1)15と第2のフレームメモリ(F
M2)16の描画内容を、また、符号14はZバッファ
中の描画内容が示されている。
【0030】ここで、本発明の三次元グラフィック表示
制御方法を採用することにより、ドラッギング対象図形
51と背景図形52は、奥行き方向の位置関係が背景図
形52のほうがドラッギング対象図形51よりも手前に
あるので、ドラッギングの途中でドラッギング対象図形
51は画面55に示すように背景図形52の中に隠れ、
表示されなくなる。なお、この時、ドラッギング処理中
では、第2のフレームメモリ(FM2)16の表示内容
とZバッファ14の値は変更せず、第1のフレームメモ
リ(FM1)15上のドラッギング対象図形51のデ−
タだけをZバッファ14の値を参照しながら、奥行き方
向が手前になる部分のみを再描画するようにする。
【0031】本発明の三次元グラフィック表示制御方法
は、上述の原理や装置を用いて実現することができるこ
とは明らかであるが、さらに、図5に示す処理フロ−に
従い、本発明の三次元グラフィック表示制御方法を実現
するための処理手順を詳細に説明する。なお、この実施
例では、ドラッギングの対象となる移動対象図形を第2
のフレ−ムメモリ(FM2)16上に描画するようにし
たものである。
【0032】まず、本処理フロ−では、変更対象でない
図形は、すでに第1のフレームメモリ(FM1)15及
びZバッファ14上に描画されているものとする。 1)ステップ61:第1のフレームメモリ(FM1)1
5に書き込み不可のマスクを設定することにより、描画
対象のフレ−ムメモリを第2のフレームメモリ(FM
2)16に切り換える。 2)ステップ62:Zバッファ14に対して書き込み不
可のマスクを設定し、書き込みを禁止する。 3)ステップ63:移動の対象となる三次元図形の移動
操作を終了させるか否かを判定する。その結果、「終了
しない」と判定された場合には、処理はステップ63へ
移動し、一方、「終了する」と判定された場合には、処
理はステップ66へジャンプする。 4)ステップ64:移動対象の図形を第2のフレ−ムメ
モリ(FM2)16上に描画する。この時、Zバッファ
14のZ値は、書き込みマスクが設定されていることか
ら、これを参照するだけで、このZバッファ14に値は
書き込めない。第2のフレ−ムメモリ(FM2)16の
各画素に図形デ−タを書き込むか否かは、参照したZ値
の値による。ここでは、 新Z値 ≧ 旧Z値 の場合にデ−タを書き込むものとする。 5)ステップ65:第2のフレ−ムメモリ(FM2)1
6の画素値全てを初期値「0」にクリアした後、上記の
ステップ63へ戻る。 6)ステップ66:第1のフレームメモリ(FM1)1
5の書き込みマスクを解除し、さらに、第2のフレ−ム
メモリ(FM2)16に書き込みを不可にするマスクを
設定することにより、描画対象のフレ−ムメモリを第1
のフレームメモリ(FM1)15に切り換える。 7)ステップ67:Zバッファ14の書き込みマスクを
解除する。 8)ステップ68:第1のフレームメモリ(FM1)1
5に移動対象の図形を描画し、処理を終了する。
【0033】
【発明の効果】上記の詳細な説明からも明らかなよう
に、本発明になる三次元グラフィック表示制御方法及び
これを使用した三次元グラフィック表示装置によれば以
下に記載するような効果がある。すなわち、奥行き情報
を持った複数個の三次元図形が画面に表示されている場
合において、その中の一つの図形の表示様相を変更する
時に、同一画面に表示されている他の図形に対しては何
らダメ−ジを与えること無く(表示様相を変えること無
く)、変更対象となる図形のみを描画し直すだけで全体
の表示画面が更新できるので、図形の移動、変形に伴う
画面内容の更新時に要する表示処理時間が短縮され、さ
らに図形処理における応答性や会話操作性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の三次元グラフィック表示制御方法の原
理を説明する図である。
【図2】本発明の三次元グラフィック表示制御方法を実
施する表示装置のシステム構成を示すブロック図であ
る。
【図3】上記三次元グラフィック表示装置におけるフレ
ームメモリとZバッファの制御動作を説明する図であ
る。
【図4】本発明の三次元グラフィック表示制御方法をド
ラッギング処理に適用した場合のフレ−ムメモリとZバ
ッファの制御方法を説明する図である。
【図5】上記ドラッギング処理における処理フローの一
例を示すフローチャートである。
【図6】従来の技術の三次元グラフィック表示制御方法
における図形移動の処理方法を説明する図である。
【図7】上記従来の技術の三次元グラフィック表示制御
方法におけるフレームメモリとZバッファの制御動作を
説明する図である。
【符号の説明】
11 中央演算処理装置(CPU) 12 主メモリ 13 グラフィックプロセッサ 14 Zバッファ 15 第1のフレ−ムメモリ(FM1) 16 第2のフレ−ムメモリ(FM2) 17 デジタル−アナログ変換器 18 ディスプレイ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−286271(JP,A) 特開 平5−183808(JP,A) 特開 平6−83977(JP,A) 特開 平4−363774(JP,A) 特開 平5−258076(JP,A) 特開 平5−73252(JP,A) 特開 平5−181950(JP,A) 特開 平5−249953(JP,A) 特開 平5−173543(JP,A) 特開 平6−337670(JP,A) 特開 昭62−42281(JP,A) 特開 昭63−263582(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 11/40 JICSTファイル(JOIS)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演算処理装置からの図形データに基づい
    てイメージデータを生成するグラフィックプロセッサー
    と、前記グラフィックプロセッサーにより生成されたイ
    メージデータを書き込む図形表示メモリと、図形データ
    の奥行き方向の位置情報を記憶するメモリと、前記図形
    表示メモリに書き込まれたイメージデータに基づいて三
    次元グラフィック表示を行うディスプレイ装置とを備え
    た三次元グラフィック表示装置であって、前記図形表示
    メモリは、一つのディスプレイ画面に同時に重ねて図形
    を表示することができる複数個の図形表示メモリから構
    成されており、かつ、前記演算処理装置は、一の図形表
    示メモリに図形デ−タのイメージデータを書き込む際に
    は、他の図形表示メモリに表示されているイメージデー
    タの図形データであって、前記奥行位置情報メモリに記
    憶された図形デ−タの奥行き方向の位置情報を参照し、
    その位置情報の値により当該一の図形表示メモリに対し
    て図形デ−タのイメージデータを書き込むか否かを決定
    する機能を有することを特徴とする三次元グラフィック
    表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の三次元グラフィック表示装置
    において、前記演算処理装置は、前記一の図形表示メモ
    リに図形デ−タのイメージデータを書き込む際、その奥
    行位置情報を前記奥行位置情報メモリに記憶された他の
    図形の奥行き方向の位置情報と比較する機能を有するこ
    とを特徴とする三次元グラフィック表示装置。
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