JP3078758U - ゴルフ用補助具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 雨天にゴルフプレーを行う際に、ゴルフクラ
ブのグリップを濡らすことなくゴルフクラブを携行容易
なように、傘の柄にゴルフクラブを取り付ける。 【解決手段】 略半円筒状の傘把持部１１、略フック状
のゴルフクラブ懸架部１２、該ゴルフクラブ懸架部１２
を該傘把持部１１の一端付近に結合する結合部１３とを
有する。傘把持部１１はゴルフ用傘の柄を把持可能なよ
うに構成し、ゴルフクラブ懸架部１２はゴルフクラブを
ゴルフ用傘の柄に略平行に懸架可能なように構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、雨天におけるゴルフプレーに際し、ゴルファーをして、ゴルフクラ ブとゴルフ用傘とを併せて携行することを容易ならしめるゴルフ用補助具に関す る。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ゴルファーをして、ゴルフクラブとゴルフ用傘とを併せて携行すること を容易ならしめるゴルフ用補助具は知られていない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

雨天にプレーするゴルファーは、大型のゴルフ用傘と次のショットに使用する ゴルフクラブとを併せて携行して、多くの場合は徒歩で、ゴルフコース内を移動 する必要がある。その際、重量や風量の関係で、ゴルフ用傘を片手で支持するの が難しいため、両手で傘の柄およびゴルフクラブをまとめて握持する必要があっ た。そのため、ゴルフ用傘およびゴルフクラブの持ち扱いが不便であるばかりで なく、グリップ濡らさずにゴルフクラブを携行することが困難であった。

【０００４】 ことに、ゴルフクラブのグリップが濡れると、正確なアドレス、ショットなど 適切なプレーができないため、タオルなどでショットのたびにグリップを拭う必 要がある。それでも、全１８コースを回わり、平均で７０乃至１５０ショットも すると、予備品を携行していてもタオルなどは、プレーの後半にはすっかり濡れ てしまい、ほとんど用をなさなくなってしまう。

【０００５】 そのため、ゴルファーは、可能な限りグリップを濡らさないよう留意するが、 前述したとおり大型のゴルフ用傘と一緒にゴルフクラブを携行するので、なかな か思うように移動することができなかった。

【０００６】 このような不具合は、キャディー制度のない一部のゴルフコースにおいては、 ゴルファー自身がキャディーバッグをも携行する必要があるため、一層顕著とな る。

【０００７】 本考案の目的は、上記した従来の雨天におけるゴルフプレーの不具合を解決す るため、ゴルフクラブとゴルフ用傘とを併せて携行することを容易ならしめる簡 易かつ安価なゴルフ用補助具を提供するにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

【０００９】 上記目的を達成するために、本考案においては、ゴルフ用補助具１を、ゴルフ 用傘の柄を把持可能なように構成された略半円筒状の傘把持部１１、ゴルフクラ ブをゴルフ用傘の柄に略平行に懸架可能なように構成された略フック状のゴルフ クラブ懸架部１２、該ゴルフクラブ懸架部を該傘把持部の一端付近に結合する結 合部１３を以て構成する。

【００１０】 傘把持部１１は、略半円筒状の形状をなしており、中心軸に沿ってゴルフ用傘 の柄を把持可能なように構成されている。すなわち、傘把持部１１は、結合部１ ３に付設された把持用ウィング１１ａおよび同１１ｂよりなる。

【００１１】 把持用ウィングの結合部３とは反対側の端付近には、傘の柄の嵌合に易くかつ 脱落に難いよう、適宜凹凸を設けることが望ましい。

【００１２】 ゴルフクラブ懸架部１２は、略フック状の形状をなしており、ゴルフクラブを ゴルフ用傘の柄に略平行に懸架可能なように構成されている。すなわち、ゴルフ クラブ懸架部１２は、懸架用アーム１２ａおよび同１２ｂよりなる。

【００１３】 ゴルフクラブ懸架部１２は、ゴルフクラブを傘の柄とまとめ、その落下を防止 する機能を有する。

【００１４】 必須ではないが、結合部１３の傘把持部１１とは反対側の端付近にゴルフクラ ブ保持部１４を結合して設けることが好ましい。ゴルフクラブ保持部１４は、ゴ ルフクラブをゴルフ用傘の柄に略平行に保持可能なように構成されている。すな わち、 ゴルフクラブ保持部１４は、懸架用アーム１２ａおよび同１２ｂよりなる。

【００１５】 ゴルフクラブ保持部１４は、ゴルフクラブを傘の柄と平行に保持する機能を有 する。

【００１６】 本来、傘把持部１１自体が傘の柄の軸に沿った滑動を防止するので必須ではな いが、傘把持部１１の内側に滑動防止材１１１を付設すれば、傘の柄の滑動がよ り効果的に防止され、ゴルフ用傘およびゴルフクラブの取り扱いに一層便である 。

【００１７】 本考案のゴルフ用補助具の材質に特に制限はないが、簡易かつ廉価な製品であ ることに鑑み、全体が一体成型可能な材質、例えば合成樹脂および金属などが好 ましい。軽量化を図るためには、合成樹脂がより好ましい。傘の柄の把持および 滑動防止を容易にするためには、なかでもポリプロピレンが最も好ましい。

【００１８】 滑動防止剤１１１の材質は、摩擦抵抗の大なる物質であれば良く、特に制限は ない。その一例を掲げるに、ビニールテープ様のものを接着しても足りる。

【００１９】

【考案の実施の形態】

次に、考案の実施の形態について図面を参照して説明する。 請求項２の考案のゴルフ用補助具１をゴルフ用傘２の柄２１に装着し、ゴルフ クラブ３を懸架・保持した状態を示す。

【００２０】 すなわち、すなわち、ゴルフ用補助具１をゴルフ用傘２の柄２１に嵌合して装 着し、ゴルフクラブ３をゴルフクラブ懸架部１２およびゴルフクラブ保持部１３ に、それぞれ懸架および保持する。

【００２１】 ゴルフクラブ３は、グリップ３１が上方に、ヘッド３３が下方になるよう、シ ャフト３２においてゴルフ用補助具１により懸架・保持されている。

【００２２】 ゴルフクラブ３の懸架・保持の上下方向は、グリップ３１が上方になっても、 ヘッド３３が上方になっても、いずれでもよいが、グリップ３１を濡らさないた めには、グリップ３１を上方とするのが好ましい。

【００２３】 グリップ３１が上方になる場合には、ゴルフクラブ３はグリップ３１およびシ ャフト３２間の段差によって、ゴルフクラブ懸架部１２に懸架され、ヘッド３３ が上方になる場合には、ゴルフクラブ３はヘッド３３およびシャフト３２間の段 差によって、ゴルフクラブ懸架部１２に懸架されることになる。

【００２４】 次に、図２は、同じく請求項２の考案の側面図である。

【００２５】 図２において、ゴルフ用補助具１は、ゴルフ用傘の柄を把持可能なように構成 された略半円筒状の傘把持部１１、ゴルフクラブをゴルフ用傘の柄に略平行に懸 架可能なように構成された略フック状のゴルフクラブ懸架部１２、該ゴルフクラ ブ懸架部を該傘把持部の一端付近に結合する結合部１３、ゴルフクラブをゴルフ 用傘の柄に略平行に保持可能なように構成された略フック状のゴルフクラブ保持 部１４より構成されている。

【００２６】 さらに、図３は、請求項２の考案の図２のＡ−Ａ’線における水平断面を透視 する。

【００２７】 図３において、ゴルフ用補助具１は、ゴルフ用傘の柄を把持可能なように構成 された略半円筒状の傘把持部１１、ゴルフクラブをゴルフ用傘の柄に略平行に懸 架可能なように構成された略フック状のゴルフクラブ懸架部１２、該ゴルフクラ ブ懸架部を該傘把持部の一端付近に結合する結合部１３、ゴルフクラブをゴルフ 用傘の柄に略平行に保持可能なように構成され、かつ、結合部１３のゴルフクラ ブ懸架部１２とは反対側の端付近に設けられた略フック状のゴルフクラブ保持部 １４より構成されている。

【００２８】 引き続き図３において、傘把持部１１は、傘の柄を嵌合把持可能なようにおお むね半円筒状に構成されており、結合部１３に結合した把持用ウィング１１ａお よび同１１ｂよりなる。各ウィングの結合部と反対側の把持には傘の柄の把持を 可能として脱落を防止するため、適宜凹凸が設けられている。

【００２９】 ゴルフクラブ懸架部１２は、ゴルフクラブを懸架可能なようにおおむねフック 状に構成されており、ゴルフクラブ懸架部１２は、結合部１３に結合した懸架用 アーム１２ａおよび同１２ｂよりなる。

【００３０】 ゴルフクラブ保持部１４は、ゴルフクラブを保持可能なようにおおむねフック 状に構成されており、ゴルフクラブ保持部１４は、結合部１３に結合した保持用 アーム１４ａおよび同１４ｂよりなる。

【００３１】

【考案の効果】

【００３２】 本考案は上述のように構成されているので、次に記載する効果を奏する。

【００３３】 傘把持部１１がゴルフ用傘の柄を嵌合把持し、ゴルフクラブ懸架部１２が、場 合によりゴルフクラブ保持部１４と相俟って、ゴルフクラブを保持するので、傘 の柄およびゴルフクラブを一括して取り扱うことが容易となる。

【００３４】 また、ゴルフクラブを落下させず、かつ、そのグリップを水濡れさせずに、ゴ ルフクラブをゴルフ用傘と一緒に携行することが容易となる。

【００３５】 さらに、本考案のゴルフ用補助具は、小型かつ軽量であるので、ゴルフプレー の妨げになることが全くない。ことに、次のショット地点に到着した場合には、 ゴルフ用補助具からゴルフクラブのみを取り外し、ゴルフ用補助具は傘の柄に装 着させたままゴルフ用傘を地面に放置などすることが可能である。

【００３６】 しかも、本考案のゴルフ用補助具は、性質上、製造原価が廉価であるので、ゴ ルフ場運営会社が、無償でゴルファーに対して提供し、使い捨てまたは繰り返し 使用することができる。そのため、雨天のゴルフプレーを快適にならしめ、ゴル フ場の運営に資するとともに、ゴルファーの満足感を増進することができる。

【００３７】 ことに、色違いの本考案のゴルフ用補助具４個をセットにして提供する場合に は、一緒にプレーするゴルファー同士で、傘やゴルフクラブを取り違える事故が なくなり、陰気になりがちな雨天のゴルフプレーが一層快適となる。

【図面の簡単な説明】

【図面１】請求項２の考案のゴルフ用補助具をゴルフ用
傘の柄に装着し、ゴルフクラブを懸架した状態を示す見
取り図である。

【図面２】同じく請求項２の考案の側面図である。

【図面３】同じく請求項２の考案の図２のＡ−Ａ’線に
おける水平断面透視図である。

【符号の説明】

１ ゴルフ用補助具 １１ 傘把持部 １１ａ 把持用ウィング １１ｂ 把持用ウィング １１１ 滑動防止材 １２ ゴルフクラブ懸架部 １２ａ 懸架用アーム １２ｂ 懸架用アーム １３ 結合部 １４ ゴルフクラブ保持部 １４ａ 保持用アーム １４ｂ 保持用アーム ２ ゴルフ用傘 ２１ 傘の柄 ３ ゴルフクラブ ３１ グリップ ３２ シャフト ３３ ヘッド

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ゴルフ用傘の柄を把持可能なように構成
   された略半円筒状の傘把持部（１１）、ゴルフクラブを
   ゴルフ用傘の柄に略平行に懸架可能なように構成された
   略フック状のゴルフクラブ懸架部（１２）、該ゴルフク
   ラブ懸架部を該傘把持部の一端付近に結合する結合部
   （１３）よりなるゴルフ用補助具
2. 【請求項２】 ゴルフクラブをゴルフ用傘の柄に略平行
   に保持可能なように構成された略フック状のゴルフクラ
   ブ保持部（１４）を設け、該ゴルフクラブ保持部を、結
   合部（１３）を介して傘把持部（１１）のゴルフクラブ
   懸架部（１２）とは反対側の端付近に結合してなる請求
   項１記載のゴルフ用補助具
3. 【請求項３】 傘把持部（１１）の内側に滑動防止材
   （１１１）を付設してなる請求項２記載のゴルフ用補助
   具