JP3078625U - 衛生材の吸収基材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 漏れ防止機能を具えた衛生材の吸収基材の提
供。 【解決手段】 長条形の吸収基材の表面に、複数の、平
行且つ均一に分布する導流溝が設けられて吸収基材が水
分吸収後に水分が該導流溝に沿って拡散し比較的大きな
拡散面積を有し且つ横漏れしない機能を有し、この吸収
基材が衛生材に運用された時に外漏れの状況を改善し、
安全な防護を達成するようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の衛生材の吸収基材に係り、特に、嬰児用或いは成人用使い捨て おしめ、使い捨てパンツ、或いは婦人用ナプキンなどに応用される吸収基材に関 する。

【０００２】

【従来の技術】

現在一般に見られる、婦女、嬰児及び老人用の衛生材の吸収基材は、図１に示 されるように、長条形を呈し、該吸収基材１０は水分１２を吸収した後、水分１ ２が正円状に外向きに拡散し、吸収基材１０の水分１２の拡散面積は吸収基材１ ０の中段に局限され、該吸収基材１０の両端は有効に利用されていない。このた め吸収基材１０の水分を拡散させられる面積は非常に小さく、吸収する水分１２ が非常に多い場合、外漏れの状況を発生しやすかった。

【０００３】 例えば生理用ナプキンの吸収基材を例に挙げると、周知のナプキンの吸収基材 １０はその拡散面積が比較的小さく、吸収した経血が多過ぎると外漏れを発生し 、外漏れが起きると後始末に手間どり不便であった。このため婦女は生理時に常 に外漏れの状況の有無に注意を払わねばならず、相当大きな心理的負担を形成し 、日常生活の生活意欲と作業態度に影響を生じ易かった。

【０００４】 このため、比較的大きな拡散面積を有し、外漏れの状況を発生しにくい衛生材 の吸収基材の提供が求められていた。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の主要な目的は、一種の、比較的大きな範囲の拡散面積を有し、且つ横 漏れを形成しにくい吸収基材を提供し、この吸収基材が衛生材に応用された時に 、経血或いは尿液の外漏れの状況を改善し、安全の防護を達成できるようにする ことにある。

【０００６】 本考案のもう一つの目的は、独特の構造、新規な設計を有する吸収基材を提供 することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、吸収基材の表面に複数の導流溝が形成され、該導流溝が均 一に該吸収基材の表面に分布することを特徴とする、衛生材の吸収基材としてい る。 請求項２の考案は、前記吸収基材の表面に形成された複数の導流溝が平行に配 列されて均一に吸収基材の表面に分布することを特徴とする、請求項１に記載の 衛生材の吸収基材としている。

【０００８】

【考案の実施の形態】

本考案の衛生材の吸収基材は、長条形の吸収基材の表面に、複数の、平行且つ 均一に分布する導流溝が設けられて吸収基材が水分吸収後に水分が該導流溝に沿 って拡散し比較的大きな拡散面積を有し且つ横漏れしない機能を有し、この吸収 基材が衛生材に運用された時に外漏れの状況を改善し、安全な防護を達成するよ うにしたことを特徴としている。

【０００９】

【実施例】

図２及び図３に示されるように、本考案の吸収基材２０は長条形を呈し、該吸 収基材２０の表面に均一に分布し且つ細長い複数の導流溝２２が形成され、該導 流溝２２は吸収基材２０の長辺に平行で且つ隣り合う導流溝２２が相互に平行と されている。

【００１０】 吸収基材２０が水分１２を吸収した後、図４に示されるように、水分１２は長 細い導流溝２２に沿って拡散し吸収基材２０において楕円形の拡散区域を呈し、 この拡散区域は導流溝２２が吸収基材２０の長辺に平行である設計とされて吸収 基材２０の両端に延伸されていることにより、周知の技術よりも大きな拡散面積 とされる。このほか、同じ大きさの本考案の吸収基材２０と周知の吸収基材１０ を比較すると、本考案の吸収基材２０はその導流溝２２の設計により、比較的大 きな表面積を有し、このため、この吸収基材２０はより大きな吸収面積を有する 。ゆえに本考案の吸収基材２０の機能は、水分を吸収後に、楕円形を呈して拡散 させ且つ比較的大きな拡散面積を有することにより、衛生材に横漏れを発生させ にくくしたことにある。

【００１１】 また一方で、特殊なローラで吸収基材２０を一体に加圧成形して均一に分布す る導流溝２９を形成し、製造が非常に細緻である。

【００１２】 本考案の吸収基材２０をナプキン２４に応用する時、図５及び図６に示される ように、吸収基材２０の上に被覆層２８が設けられ、底に防水隔離層２９が設け られ、このナプキン２４を着用する時、比較的大きな吸収面積を有し、且つ横漏 れを形成しにくい。

【００１３】 以上の説明は、本考案の望ましい実施例に係るものにすぎず、本考案の実施範 囲を限定するものではない。本考案の衛生材の吸収基材は、嬰児用、成人用の使 い捨ておしめ、使い捨てパンツ、或いは婦人用ナプキンの吸収基材として応用さ れる。ゆえに本考案の形状、構造、特徴及び精神に基づきなしうる変化と修飾で あって本考案と同じ効果を達成可能な事項はいずれも本考案の請求範囲に属する ものとする。

【００１４】

【考案の効果】

本考案の衛生材の吸収基材は、比較的大きな範囲の拡散面積を有し、且つ横漏 れを形成しにくく、この吸収基材が衛生材に応用された時に、経血或いは尿液の 外漏れの状況を改善し、安全の防護を達成する。

【図面の簡単な説明】

【図１】周知の吸収基材の使用後状態表示図である。

【図２】本考案の外観斜視図である。

【図３】本考案の断面図である。

【図４】本考案の使用後状態表示図である。

【図５】本考案の実施例図である。

【図６】図４の断面図である。

【符号の説明】

１０ 吸収基材 １２ 水分 ２０ 吸収基材 ２２ 導流溝 ２４ ナプキン ２６ 防水隔離層 ２８ 被覆層

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 吸収基材の表面に複数の導流溝が形成さ
   れ、該導流溝が均一に該吸収基材の表面に分布すること
   を特徴とする、衛生材の吸収基材。
2. 【請求項２】 前記吸収基材の表面に形成された複数の
   導流溝が平行に配列されて均一に吸収基材の表面に分布
   することを特徴とする、請求項１に記載の衛生材の吸収
   基材。