JP3078492U - 両面表示式平面ディスプレイ、及び当該ディスプレイを用いたコンピュータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ２人以上の複数の人が見やすい角度で表示画
面を見ることのできる平面型表示板、及び携帯型のコン
ピュータを提供する。 【解決手段】 第１の平面型表示板２の背面側に第２の
平面型表示板３を有することを特徴とする両面表示式平
面ディスプレイ及び携帯型のコンピュータ。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、パーソナルコンピュータや卓上型のコンピュータであり、更に上記 コンピュータ等に用いられる平面型ディスプレイに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、ノート型のパーソナルコンピュータや卓上型のパーソナルコンピュ ータには、液晶表示板やプラズマ表示板等の平面型表示板が用いられている。

【０００３】 液晶表示板やプラズマ表示板等の平面型表示板は、ブラウン管式（カソード・ レイ・チューブ：ＣＲＴ式）の表示板に比べて薄型で軽量であるため、使用量が 増加している。

【０００４】 例えば、液晶の平面型表示板を備えたノート型のパーソナルコンピュータが訪 問販売や出張販売、あるいは、出先でのプレゼンテーションに用いられ、任意の 場所で、顧客の好みに応じて動画の再生やコンテンツをの再生等を表示できるよ うになっている。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、平面表示板では営業員と顧客が平面型表示板の同じ側に並んで 見る必要があり、そうでなければ、営業員は画面を確認できず音のみで顧客に表 示画面を見せながら説明しなければならないという問題があった。

【０００６】 また、使用電力が少ないことからほとんどのノート型に使用されている液晶の 場合には、視野角という見える範囲があるため、さらに営業員と顧客とが同時に 見づらくなっていた。

【０００７】 その他の場合でも、例えば、近年のＤＶＤ（デジタル・バーサタイル・ディス ク）が再生可能なドライバ装置の普及により複数の友人同士で映画等を見ること が考えられるが、上記のように、液晶の場合には１人は平面型表示板の正面で見 ることができるが、他の人は、見づらい角度から画面をみるしかないという問題 があった。

【０００８】 本考案は、上記課題に鑑みてなされたものであり、２人以上の複数の人が見や すい角度で表示画面を見ることのできる平面型表示板を提供することを目的とし ている。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

請求項１に記載した本考案の両面表示式平面ディスプレイは、第１の平面型表 示板の背面側に第２の平面型表示板を有することを特徴とする。

【００１０】 請求項２の本考案は、請求項１に記載の両面表示式平面ディスプレイにおいて 、第２の平面型表示板は、第１の平面型表示板とは別個の画面の調整手段を有す ることを特徴とする。

【００１１】 請求項３の本考案は、請求項１または２に記載の両面表示式平面ディスプレイ において、第１の平面型表示板のみを使用する第１のモードと、第１に加え第２ の平面表示板を使用する第２のモードとを切り替えるスイッチを有することを特 徴とする。

【００１２】 請求項４の本考案は、請求項１〜３のいずれか１項に記載の両面表示式平面デ ィスプレイにおいて、第１の平面型表示板と、第２の平面型表示板とが別体に形 成され、両表示板はその接続角度が自在である接続部材により接続されることを 特徴とする。

【００１３】 請求項５の記載は、第１の平面型表示板の背面側に第２の平面型表示板を有す るコンピュータであり、このように構成することにより、コンピュータをより便 利に使用することができる。

【００１４】 請求項６の記載は、前記コンピュータが卓上型のコンピュータであることを特 徴とする。このように構成することにより、ノート型コンピュータやラップトッ プコンピュータをより便利に利用することができる。

【００１５】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の一実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。 図１には、本実施の形態に係る両面表示式平面ディスプレイをノート式のパー ソナルコンピュータに適用した場合の概略構成を示す図である。

【００１６】 図１において、１はノート式のパーソナルコンピュータ、２は例えば液晶方式 の第１の平面型表示板、３は例えば液晶方式の第２の平面型表示板、４は第１の 平面型表示板２中の表示画面、５は第２の平面型表示板３中の表示画面、６はノ ート式のパーソナルコンピュータ１と第１の平面型表示板とを機械的および電気 的に接続する接続部材、７は第１の平面型表示板と第２の平面型表示板とを機械 的および電気的に接続する接続部材である。

【００１７】 ノート式のパーソナルコンピュータ１には、キーボード等の入力装置、画像／ 音声データの処理／出力装置、中央演算装置（ＣＰＵ）、記憶装置（ＲＡＭ、ハ ードディスク装置）に加え、例えばＤＶＤあるいはＣＤ（コンパクト・ディスク ）等を再生可能なドライバ装置が内蔵されている。

【００１８】 また、画像／音声データを出力するために必要なオペレーションシステム（Ｏ Ｓ）および画像処理ソフトウエアは、ノート式のパーソナルコンピュータ１中に すでにインストールされているものとする。

【００１９】 接続部材６は、蝶番のようにパーソナルコンピュータ１に第１の平面型表示板 を回動可能に機械的に接合すると共に、画像／音声信号等を伝送する信号線およ び電力線を内蔵している。

【００２０】 接続部材７の構成も、基本的に接続部材６と同様であるが、ロック付のコネク タ等により着脱自在に構成しても良い。 第１の平面型表示板２の表示画面４の周縁部には、電源ボタン１１、輝度調整 ボタン１２、コントラスト調整ボタン１３、１画面／２画面切り換えボタン１４ 、音量調整ボタン１５、スピーカ１６が設置されている。

【００２１】 第２の平面型表示板３の表示画面５の周縁部には、第１の平面型表示板２の電 源ボタン１１および１画面／２画面切り換えボタン１４を除く各ボタン等、即ち 、輝度調整ボタン１２、コントラスト調整ボタン１３、音量調整ボタン１５、ス ピーカ１６が設置されている。

【００２２】 なお、これらのボタンは、例えば、ソフトウエアを用いて、ノート式のパーソ ナルコンピュータ１の入力用キーボードの何れかのキーに割り当てても良い。 次に、このように構成されているの動作について簡単に説明する。

【００２３】 一人で使用する場合には、従来と同様に、電源ボタン１１をオンし、接続部材 ６の角度を調節することにより、第１の平面型表示板２を自分の見易い角度に調 節して使用する。また、輝度調整ボタン１２、コントラスト調整ボタン１３、音 量調整ボタン１５は、自分の好みに合わせて調節する。その際に、１画面／２画 面切り換えボタン１４は、例えば、デフォルト値が１画面である場合にはそのま まで良いが、デフォルト値が２画面である場合やデフォルト値の設定が無く任意 設定である場合には１画面に切り替える。

【００２４】 次に、２人あるいはそれ以上の人に画像を見せるために、第２の平面型表示板 ３を使用する場合、第１の平面型表示板２については、上記と同様に自分で設定 するが、第２の平面型表示板３は、相手の好みに合わせて、接続部材７の角度を 調節することにより相手に見易い角度に調節し、輝度調整ボタン１２、コントラ スト調整ボタン１３、音量調整ボタン１５も相手に合わせて第１の平面型表示板 ２とは別個に調節する。

【００２５】 また、本実施形態では、接続部材７を用いて第２の平面型表示板３を第１の平 面型表示板２と接続したが、例えば、第１の平面型表示板２の背面側に背中合わ せに直接に第２の平面型表示板３を設けても良い。

【００２６】 その場合には、第１の平面型表示板２および第２の平面型表示板３は、机上 （あるいは設置面）からほぼ垂直に立設されることになるが、従来の一画面の場 合に比べれば、第１の平面型表示板２を見る人も、第２の平面型表示板３を見る 人も見易い場所で見ることができる。

【００２７】 図２は、接続部材７を用いず、第１の平面型表示板２の背面側に背中合わせに 直接に第２の平面型表示板３を固定して設けた例を示す図である。 図２が図１と相違する点は、第１の平面型表示板と第２の平面型表示板とを背 中合わせに張り合わせて固定し、接続部材７を用いないようにした点である。

【００２８】 そのため、第１の平面型表示板２および第２の平面型表示板３は、机上（ある いは設置面）からほぼ垂直に立設されることになる。図１の例と比べると、第１ の平面型表示板と第２の平面型表示板との視野角に対する自由度が減少するので 、やや見にくくなるが、従来の一画面の場合に比べれば、第１の平面型表示板２ を見る人と、第２の平面型表示板３を見る人とが反対側に配置されるので、両者 ともに見易い場所で見ることができる。

【００２９】 また、図２の例の場合には、構造的に単純になるので、故障が減りメンテナン スしやすくコストダウンすることができる。 このように本実施形態では、第２の平面型表示板３を設けているので、２人以 上の複数の人が表示画面を見る場合に、各々が見やすい角度で表示画面を見るこ とのできる。

【００３０】 なお、上記の実施形態では、本考案の両面表示式平面ディスプレイをノート式 のパーソナルコンピュータに組み込んで適用した場合について説明したが、本考 案の両面表示式平面ディスプレイは必ずしもこれに限定されるものではなく、画 像データを出力できる機能を有するものであれば、あらゆる装置に適用すること ができる。例えば、卓上型のパーソナルコンピュータに、独立したディスプレイ を接続ケーブル等を用いて接続する場合や、ＤＶＤプレーヤに独立したディスプ レイを接続ケーブル等を用いて接続する場合にも、本考案の両面表示式平面ディ スプレイを適用することができる。

【００３１】 尚、上記実施形態の説明では、裏面側の平面型表示板３を表面側の平面型表示 板２に対して別体で構成したが、一体構成とし、平面型表示板２の裏面にディス プレイを形成してもよい。

【００３２】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、２人以上の複数の人が見やすい角度で 表示画面を見ることのできる平面型表示板、及び携帯型のコンピュータを提供す ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施の形態に係る両面表示式平面ディスプレ
イをノート式のパーソナルコンピュータに適用した場合
の概略構成を示す図である。

【図２】本実施の形態の他の例を示す図である。

【符号の説明】

１ ノート式パーソナルコンピュータ ２ 第１の平面型表示板 ３ 第２の平面型表示板 ４，５ 表示画面 ６，７ 接続部材 １１ 電源ボタン １２ 輝度調整ボタン １３ コントラスト調整ボタン １４ １画面／２画面切り換えボタン １５ 音量調整ボタン １６ スピーカ

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 第１の平面型表示板の背面側に第２の平
   面型表示板を有することを特徴とする両面表示式平面デ
   ィスプレイ。
2. 【請求項２】 第２の平面型表示板は、第１の平面型表
   示板とは別個の画面の調整手段を有することを特徴とす
   る請求項１に記載の両面表示式平面ディスプレイ。
3. 【請求項３】 第１の平面型表示板のみを使用する第１
   のモードと、第１に加え第２の平面表示板を使用する第
   ２のモードとを切り替えるスイッチを有することを特徴
   とする請求項１または２に記載の両面表示式平面ディス
   プレイ。
4. 【請求項４】 前記第１の平面型表示板と、前記第２の
   平面型表示板とが別体に形成され、両表示板はその接続
   角度が自在である接続部材により接続されることを特徴
   とする請求項１〜３のいずれか１項に記載の両面表示式
   平面ディスプレイ。
5. 【請求項５】 第１の平面型表示板の背面側に第２の平
   面型表示板を有することを特徴とするコンピュータ。
6. 【請求項６】 前記コンピュータは、卓上型のコンピュ
   ータであることを特徴とする請求項５記載のコンピュー
   タ。