JP3076168B2 - 確率的探索方式 - Google Patents

確率的探索方式

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JP3076168B2
JP3076168B2 JP10173193A JP10173193A JP3076168B2 JP 3076168 B2 JP3076168 B2 JP 3076168B2 JP 10173193 A JP10173193 A JP 10173193A JP 10173193 A JP10173193 A JP 10173193A JP 3076168 B2 JP3076168 B2 JP 3076168B2
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勉 丸山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ある評価関数の最大値
もしくは最小値を与える値の探索方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】確率的探索方法とは、目的関数y=f
(x)の独立変数値xを確率的に変化させながら従属変
数値yの最大値もしくは最小値を与えるxを探索する技
術である。探索は独立変数値を変えながら繰り返し行わ
れる。探索の対象となる独立変数値を個体と呼ぶ。通
常、複数個の個体を用いて探索を行う。探索は複数の個
体を確率的に変更し、より良い目的関数値を得た値を確
率的に選択して複製し、選択されなかった個体を削除す
るという手順を繰り返すことによって行われる。この確
率的変更と確率的選択からなる一回の手順を世代と呼
ぶ。
【0003】確率的変更には、一般には交叉と突然変異
を呼ばれるものが用いられる。交叉は任意の2つの個体
の間で、その値の一部を確率的に選択し交換することに
よって新たに2つの個体を作り出す操作であり、突然変
異は、ある1つの個体の値の一部を確率的に変更し新た
に1つの個体を生成する操作である。
【0004】従来の確率的探索方法では、全ての個体に
ついての確率的変更が終了した後、個体間での確率的選
択を行うという方法が採られていた。確率的探索方法
ついては、たとえば、Goldberg著“Genet
icAlgorithmsin Search,Opt
imization,and Machine Lear
ning”Addison Wesley,1989な
どに、「遺伝的アルゴリズム」という名称で詳しい説明
がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の方法では、全て
の個体に確率的変更が加えられた後に選択が行われてい
た。このため、各個体に関する確率的な変更を複数個の
プロセッサを用いて並列に行おうとすると、全ての個体
の確率的な変更が終了するまで確率的選択を行うことが
できず、各個体毎に確率的な変更の処理時間が大きく異
なる場合には、より速く確率的な変更を終了したプロセ
ッサは待ち状態となり、並列処理の効果が低減するとい
う問題点があった。
【0006】本発明の目的は、このような問題点を解決
した確率的探索方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ある評価関数
の最大値もしくは最小値を与える値を探索する確率的探
索方法において、1つの解候補とM個の解候補とを格納
する各バッファを持つN個のプロセッサを用意する第1
のステップと、各プロセッサにおいて、前記1つの解候
補のコピーを前記N個のプロセッサの中から1つのプロ
セッサを確率的に選択してそのプロセッサに送る第2の
ステップと、他のプロセッサから前記1つの解候補のコ
ピーが送られてきていた場合には、前記バッファ中のあ
る程度以上悪い評価値を持つ解候補を1つ確率的に選択
して消去し、送られてきた前記1つの解候補のコピーを
前記バッファに格納する第3のステップと、前記1つの
解候補の一部を前記バッファ中のM個のうちの任意の1
つの解候補の一部で置き換える第4のステップと、前記
1つの解候補の一部を確率的に変更する第5のステップ
と、前記1つの解候補の評価値と前記バッファ中のM個
の解候補の評価値とを比較し、前記1つの解候補の評価
値がある程度以上悪い場合には、前記バッファ中のM個
の解候補の中からある程度以上評価値の高い解候補を確
率的に1つ選択し、前記1つの解候補と交換する第6の
ステップと、を含み前記第2のステップから前記第6の
ステップを所定回数繰り返すことによって探索を行うこ
とを特徴とする。
【0008】
【作用】従来の確率的探索方法を以下のように並列化す
ることを考える。(1)各個体に対して1つずつのプロ
セッサを用意する。(2)各プロセッサにおいて確率的
変更(突然変異、交叉)を行う。(3)プロセッサ間で
情報を交換して個体の確率的選択を行う。このような並
列化を考えると、以下の2種類の処理において待ち合わ
せが必要となる。(1)交叉(2)確率的選択従来の確
率的探索方法では、交叉は2つの個体間でその値の一部
を交換し新たに2つの個体を生成する操作であるため、
交換を行う2つの個体間での待ち合わせが必要となる。
また、確率的選択は全ての個体間で行われるため、全て
の個体が待ち合わせを行うことが必要である。
【0009】このような待ち合わせによってどのように
無駄な待ち時間が生じるかを述べる。ある2つの個体間
で交叉が行われることを考える。交叉に先だって突然変
異が行われるとする。2つの個体間で突然変異に要する
処理時間が大きく異なったとすると、さきに突然変異の
処理を終了したプロセッサは、他のプロセッサの処理が
終了するまで待たなくてはならない。さらに、確率的選
択では全ての個体が揃うまで待つため、最も処理時間の
かかった確率的変更処理が終了するまで他のプロセッサ
は待たなくてはならない。このように、並列化を行って
も全体の処理時間は最も処理時間のかかったプロセッサ
の処理時間となってしまい、並列化の効果が損なわれて
しまう。
【0010】本発明の方法では、各個体の幾つかのコピ
ーをバッファに格納し、各個体についての交叉、確率的
選択処理をこのバッファに格納している値を対象として
行うことによって待ち合わせが生じることを防いでい
る。まず、交叉に関しては、従来の方法のように、2つ
の個体の間でその一部を交換し新たに2つの個体を生成
するのではなく、1つの個体の一部をバッファ中の個体
の一部で置き換え、バッファ中の個体は変更することな
く、1つの個体のみを生成するという方法をとってい
る。こうすることによって、2つの個体間での待ち合わ
せが不要となる。次に、確率的選択については、本発明
の方法では、ある個体をバッファに格納されている値と
の間で確率的選択を行うので、他の個体において確率的
変更が終了するのを待たずに確率的選択を行うことがで
きるため待ちが不要である。
【0011】このように、従来の確率的探索方法とは異
なり、バッファに格納した値との間で確率的変更および
確率的選択を行うことによって、各値の処理を待ち合わ
せを行わずに進めることができるため、従来の処理よ
り、より高並列な処理が実現可能となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。本発明の実施例を図1に示す。関数F
の最大値を求めるものとする。N個の解の候補(Ij
(j=1,N),以下個体と呼ぶ)を探索空間上にラン
ダムに配置し、各個体Ijをプロセッサpj(j=1,
N)に割り当てる。また各プロセッサは、個体Ijと
個の個体を保持することができるバッファを持つも
のとする(ステップ1)。
【0013】各プロセッサj(j=1,N)は、ステ
ップ3からステップ13の処理をK回繰り返す(ステッ
プ2)。
【0014】まず、他のプロセッサを1つランダムに選
び、そのプロセッサに各プロセッサ中の個体Ijのコピ
ーを送る(ステップ3)。
【0015】このとき、他のプロセッサからコピーが送
られてきていたとする(ステップ4)。バッファ中の個
体の数がM個以上であった場合には(ステップ5)、バ
ッファ中で最も悪い評価値持つ個体を消去し(ステップ
6)、到着していた個体をバッファに格納する(ステッ
プ7)。バッファ中の個体の数がM個未満であった場合
には、単にバッファに格納する(ステップ7)。
【0016】バッファ中にまだ交叉に用いられていない
個体があるならば(ステップ8)、その中の1つを撰び
(これをBjとする)、交叉(Ijの一部をBjの対応
する部分で置き換える操作)を行う(ステップ9)。
【0017】各個体Ijに体して突然変異(個体の一部
をランダムに変更する操作)を行う(ステップ10)。
【0018】次いで、個体Ijとバッファ中の個体の評
価値を比較する(ステップ11)。個体Ijの評価値が
評価値の平均値をある程度以上下回っていた場合には
(ステップ12)、まずIjをバッファに入れる。次い
で、バッファ中の個体から評価値がある程度以上良いも
のを撰び、それを新たにIjとする(ステップ13)。
このときより評価値の良いものがより高い確率で選択さ
れるように個体を撰ぶ。
【0019】上記の処理(ステップ3からステップ1
3)を繰り返す。
【0020】以上本発明の一実施例について述べたが、
本発明はこの実施例のみに限定されるものではなく、バ
ッファのサイズ、バッファからある値を選択するときの
優先順位の決め方、バッファの値を更新する際の方法等
が変わっても基本的実施方法は変わらない。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、確率を用いた最適解の
探索の各処理における待ち合わせをなくし、より高速な
処理を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の確率的探索方法を示す流れ図である。
【符号の説明】
1〜13 処理ステップ
フロントページの続き (56)参考文献 「並列処理シンポジウム JSPP’ 92」平成2年6月 P.71−78 “遺伝的アルゴリズムを用いた並列分 割アルゴリズム”丸山勉

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ある評価関数の最大値もしくは最小値を与
    える値を探索する確率的探索方法において、 1つの解候補と個の解候補を格納するバッファを
    持つN個のプロセッサを用意する第1のステップと、プロセッサにおいて、前記1つの解候補のコピーを前
    記N個のプロセッサの中から1つのプロセッサを確率的
    に選択してそのプロセッサ送る第2のステップと、 他のプロセッサから前記1つの解候補のコピーが送られ
    てきていた場合には、前記バッファ中のある程度以上悪
    い評価値を持つ解候補を1つ確率的に選択して消去し、
    送られてきた前記1つの解候補のコピーを前記バッファ
    に格納する第3のステップと、 前記1つの解候補の一部を前記バッファ中の個のうち
    の任意の1つの解候補の一部で置き換える第4のステッ
    プと、 前記1つの解候補の一部を確率的に変更する第5のステ
    ップと、 前記1つの解候補の評価値と前記バッファ中の個の解
    候補の評価値とを比較し、前記1つの解候補の評価値が
    ある程度以上悪い場合には、前記バッファ中の個の解
    候補の中からある程度以上評価値の高い解候補を確率的
    に1つ選択し、前記1つの解候補と交換する第6のステ
    ップと、 を含み前記第2のステップから前記第6のステップを所
    定回数繰り返すこと によって探索を行うことを特徴とす
    る確率的探索方法
JP10173193A 1993-04-28 1993-04-28 確率的探索方式 Expired - Lifetime JP3076168B2 (ja)

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JPH06314270A JPH06314270A (ja) 1994-11-08
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Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
"遺伝的アルゴリズムを用いた並列分割アルゴリズム"丸山勉
「並列処理シンポジウム JSPP’92」平成2年6月 P.71−78

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