JP3076049U - 傘状体および傘状体を内蔵した穀物貯蔵容器 - Google Patents

傘状体および傘状体を内蔵した穀物貯蔵容器

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JP3076049U JP2000006346U JP2000006346U JP3076049U JP 3076049 U JP3076049 U JP 3076049U JP 2000006346 U JP2000006346 U JP 2000006346U JP 2000006346 U JP2000006346 U JP 2000006346U JP 3076049 U JP3076049 U JP 3076049U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 米などの穀物の貯蔵容器において、先に容器
内に入れた米がいつまでも取り出されることなく容器内
に残留する事態を解消し、貯蔵容器に先に入れた米が常
に先に取り出されるようにし、古い米が貯蔵容器内に残
留することを解消する構造の穀物貯蔵容器を提供する。 【解決手段】 容器周壁2の下部の容器腰部12から中
央出口4に向かって傾斜して低下する傾斜底壁3を有す
る穀物貯蔵容器1において、傾斜底壁3の上部傾斜底壁
3から立ち上がる逆錐状の傾斜面10を有し中央を頂部
13とした傘状体6を穀物貯蔵容器1内に配し、傘状体
6の頂部13および立上がり部8の周囲に穀物落下用の
頂部開口14および裾部開口9を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、米や麦などの穀物貯蔵容器、すなわち家庭用や営業用の大型の貯 蔵容器あるいはサイロなどの大型の貯蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】
米や麦その他の穀物或いは穀粉を貯蔵する穀物貯蔵容器は、家庭用の米びつな どの貯蔵容器、営業用の大型の貯蔵容器、あるいはサイロなどの穀物の貯蔵庫で あっても、大半は穀物や穀粉を容器の上方から落として注入し容器底部から上方 に積み上げて貯蔵し、取り出すときは容器底部に設けた取り出し口から一定量の 穀物を流出させて取り出す。このような穀物貯蔵容器においては、容器内の全て の穀物や穀粉(本明細書では、以下便宜のため代表して「米」という。)が無く なってから新しく貯蔵する米を容器の上方から注入するならば、常に容器内の米 は新しい米が取り出せることとなる。
【0003】 しかし、容器内の全ての米を使いきってから、上記のように次の米を容器に入 れたのでは、米を数度にわたり取り出して容器内に残りの米が少なくなると、最 後の取り出し時には米の必要量に不足する事態となる。そこでこのような事態を 避けるために、通常は容器内の米の量が少なくなってくると、無くならないうち に次の米を容器上方から注入して補充している。
【0004】 ところで通常の穀物貯蔵容器1は上から注入して下から取り出すので、一般的 に縦長容器で底部中央部に中央取出口4が設けられている構造となっている。一 方、米15は滑り易いようであるが、実際には米15は完全な球状でなく表面に 凹凸がありやや偏平であって、お互いが摩擦することと相まって容易に落下しな い。そこで図5に示すように穀物貯蔵容器1に最初に注入した米15は容器内の 周囲側に高く盛り上がって残り、容器内の中央部の米15のみが中央落下路18 を形成して優先的に中央流れ方向17の中央部取出口4へ流出し、この中央部は 円錐状の窪み22となって米堆積表面21を形成している。このような状態の穀 物貯蔵容器1に、上記のように米15が無くならないうちに次の米15を容器の 上方から注入すると、容器内で上記の形状を維持したまま、残った米15の上に 新しい米15が積み重ねられて貯蔵されることとなる。
【0005】 すなわち、容器内では中央部が底近くまで新しい米15が充填されるが、その 周囲には古い米15が容器壁に沿って高く積み上げられている。そこでこの貯蔵 容器から米を取り出していくと、再び中央部取出口4の直上の新しい米15が優 先して落下して取り出されることとなり、容器周囲の壁際の米15は先に容器に 入れられたものであるにもかかわらず取り残されることとなる。このような状態 で容器壁近くの古い米15はいつまでも容器内に残留して取り出されないことと なる。
【0006】 この状態は、底部から取り出すタイプの貯蔵容器であれば、たとえ底部中央に 取出口がなく底部側部に偏っていても、その取出口付近のものは常に新しい米1 5に置き換えられて取り出されるが、取出口から遠い周壁付近ではいつまでも古 い米15が取り出せずに残留することとなる。
【0007】 上記の欠点をなくすために貯蔵容器の底部の取り出し口をもっとも低位にして 上方に径を徐々に広げて逆円錐状のシュート壁にした形状の容器が、図5に示す とおり、工夫されている。しかし、このような容器においても、なお、米15ど おしの摩擦により周壁付近の米は入れ代わりにくく容器内にいつまでも残留する こととなる。以上の状況は穀物貯蔵用の大型のサイロにおいても同様である。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
この考案の課題は、米などの穀物の貯蔵容器において、先に容器内に入れた米 がいつまでも取り出されることなく容器内に残留する事態を解消し、貯蔵容器に 先に入れた米が常に先に取り出されるようにし、古い米が貯蔵容器内に残留する ことを解消する構造の穀物貯蔵容器を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するための本考案の手段は、請求項1の考案では、容器周壁 2の下部の容器腰部12から中央出口4に向かって傾斜して低下する傾斜底壁3 を有する穀物貯蔵容器1において、傾斜底壁3の上部傾斜底壁3から立ち上がる 逆錐状の傾斜面10を有し中央を頂部13とした傘状体6を穀物貯蔵容器1内に 配し、傘状体6の頂部13および立上がり部8の周囲に穀物落下用の頂部開口1 4および裾部開口9を設けたことを特徴とする穀物貯蔵容器である。
【0010】 請求項2の考案では、穀物貯蔵容器1が米びつであることを特徴とする請求項 1の手段の穀物貯蔵容器である。
【0011】 請求項3の考案では、穀物貯蔵容器1がサイロであることを特徴とする請求項 1の手段の穀物貯蔵容器である。
【0012】 本考案の手段の作用を説明すると、本考案は穀物貯蔵容器1の中央部に容器の 形状に合わせて逆円錐または角錐状の傘状体6を置き、傘状体6の頂部13に小 孔の頂部開口14を設け、中央部からの穀粒の流出を抑制し、大部分の穀粒を傘 状体6の周囲に設けた裾部開口9から流出するように構成したので、従来周壁に 更新されることなく貯留していた事態が解消され、常に更新された穀粒を切り出 し抜き取ることが可能となった。また、周壁部から大部分が流出されるので、大 型のサイロなどで内部に作業員27が過って落下しても周壁に容易に達し、周壁 に設置の避難足場および階段から容易に脱出することができる。
【0013】
【考案の実施の形態】
図面を参照して本考案の実施の形態を説明する。図1は容器内を一部透視して 見せる本考案の米びつとした穀物貯蔵容器1の模式的立面図である。図2は円筒 状の穀物貯蔵容器1の内部を示す模式的平面図である。図3は角筒状の穀物貯蔵 容器1の内部を示す模式的平面図である。図4は本考案における傘状体6の構造 を説明する立面図である。図5は従来の穀物貯蔵容器1の穀粒の流動状態を説明 する図である。図6はサイロの内部の脱出状態を示す図である。
【0014】 穀物貯蔵容器1は円筒状の容器周壁2を有する図2に示すものと、角筒状の容 器周壁2を有する図3に示すものがあり、米びつなどとして使用されるものは図 3の角筒状のものであり、図1に本考案における傘状体6を内装した穀物貯蔵容 器1を示す。図1において、穀物貯蔵容器1その上部の適宜位置に穀物の投入口 5を有し、貯蔵室内の底部は中央部が凹んで角錐状となった傾斜底壁3を有し、 その中央の凹部には中央出口4を有する。中央出口4の下には適宜計量器18、 その下方の受皿容器19を有する。米びつ内に上部の投入口5から装入した米は 従来の穀物貯蔵容器1では図5に示すように傾斜底壁3上に堆積される。中央出 口4からは必要量の米が取り出される。
【0015】 ところで、本考案の穀物貯蔵容器1は、上記の従来の穀物貯蔵容器1と同様に 容器下部の容器周壁2から中央出口に向かって低下する傾斜底壁3を有する。こ の傾斜底壁3にはその上部に短い脚7を下ろして立ち上がる逆角錐状の傘状体6 を付設している。この傘状体6はその頂部12に頂部開口13を有し、この頂部 開口13から脚7の付け根の立上がり部8までは傾斜面10を形成して被覆され ている。傘状体6の脚7の横部分である立上がり部8の下端と傾斜底壁3との間 は裾部開口9を形成している。
【0016】 穀物貯蔵容器1が円筒状である場合、その内部を上方からみた様子は図2の平 面図に示され、穀物貯蔵容器1が角筒状である場合、図3の平面図に示されると おりで、それぞれ裾部開口9が傘状体6の脚7以外の傾斜底壁3と間に設けられ ており、傘状体4の中央に頂部開口13が設けられている。
【0017】 傘状体6の傾斜面10は本考案において最も大切な要素であり、特に米などの 穀類が滑り落ちやすい材料からなるものとし、時には潤滑性に優れたフッ素樹脂 などで表面をコーティングして滑り易くする。さらに傾斜面10の傾斜角度は4 5度以上とすることで、一層滑り易くして傘状体10の周辺の裾部開口9から米 を落下させる。さらに図4に示すように、傘状体10の頂部開口14の孔は小孔 とし、米15がこの孔から少しずつ落下するようにする。さらに傘状体6の傾斜 面10の下部の立上がり部8の位置は、容器周壁2の最下端と傾斜底壁の上端と の境界の容器腰部12の高さ位置より低くなるように設定する。このよう設定す ることで裾部開口9の開口幅が脚7より上側の傾斜底壁3の幅より細くなり、か つ、傘状体6の傾斜面10の頂部13から立上がり部8までの長さが十分に大き くなり、米15が裾部開口9から効率よく落下することとなり、容器周囲に米1 5も残留することなく排出されることとなる。
【0018】 穀物を収穫して貯蔵する大型のサイロ23においても、サイロ23内に本考案 における傘状体6を配設することで、容器内の穀物はサイロ周壁のものも効率よ く残留する抜き取ることができる。そしてこの場合、サイロ周壁の穀物が周囲に 溜まることなくその上面が低下するので、もし抜き取り中にサイロ23内に作業 員27が誤って落下しても周壁に容易に達することができ、容器周壁2に設けら れた避難足場25により階段26に到達して昇って、自力で脱出できる。
【0019】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の傘状体を容器内に有する穀物貯蔵容器では、従 来の容器のように中央部の穀物のみが常に優先して抜き出されるようなことはな く、常に中央部の中央開口と同時に周囲側の傘状体の裾部開口からも穀物が流出 して抜き取られることととなるので、容器内の穀物は周囲に堆積して残留するこ とがなく、積層して貯蔵していっても常に先に入れた穀物から先に取り出される こととなり、古い穀物が残留することなく更新される。さらにサイロにおいては 誤って穀物抜き取り作業員がサイロ内に落下しても、容易に周壁に達して避難足 場から脱出を図ることができる。以上のとおり、本考案は従来にない優れた効果 を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】容器内を一部透視して見せる本考案の穀物貯蔵
容器の模式的立面図である。
【図2】円筒状の穀物貯蔵容器の内部を示す模式的平面
図である。
【図3】角筒状の穀物貯蔵容器の内部を示す模式的平面
図である。
【図4】本考案における傘状体の構造を説明する立面図
である。
【図5】従来の穀物貯蔵容器の穀粒の流動状態を説明す
る図である。
【図6】サイロの内部の脱出状態を示す図である。
【符号の説明】
1 穀物貯蔵容器 2 容器周壁 3 傾斜底壁 4 中央出口 5 投入口 6 傘状体 7 脚 8 立上がり部 9 裾部開口 10 傾斜面 11 傾斜角度 12 容器腰部 13 頂部 14 頂部開口 15 米 16 側部流れ方向 17 中央部流れ方向 18 中央落下路 19 計量器 20 受皿 21 米体積表面 22 窪み 23 サイロ 24 サイロ周壁 25 避難足場 26 階段 27 作業員

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器周壁2の下部の容器腰部12から中
    央出口4に向かって傾斜して低下する傾斜底壁3を有す
    る穀物貯蔵容器1において、傾斜底壁3の上部傾斜底壁
    3から立ち上がる逆錐状の傾斜面10を有し中央を頂部
    13とした傘状体6を穀物貯蔵容器1内に配し、傘状体
    6の頂部13および立上がり部8の周囲に穀物落下用の
    頂部開口14および裾部開口9を設けたことを特徴とす
    る穀物貯蔵容器。
  2. 【請求項2】 穀物貯蔵容器1が米びつであることを特
    徴とする請求項1記載の穀物貯蔵容器。
  3. 【請求項3】 穀物貯蔵容器1がサイロであることを特
    徴とする請求項1記載の穀物貯蔵容器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0743460U (ja) * 1993-12-28 1995-08-22 杉晃 草竹 地表埋設用蓋付枠

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