JP3075771B2 - ジャイロトロン装置 - Google Patents
ジャイロトロン装置Info
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- JP3075771B2 JP3075771B2 JP03143375A JP14337591A JP3075771B2 JP 3075771 B2 JP3075771 B2 JP 3075771B2 JP 03143375 A JP03143375 A JP 03143375A JP 14337591 A JP14337591 A JP 14337591A JP 3075771 B2 JP3075771 B2 JP 3075771B2
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- Japan
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- collector
- electron beam
- gyrotron device
- resonance cavity
- gyrotron
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子ビ−ムを捕捉す
るコレクタ部に蒸発冷却を採用しているジャイロトロン
装置に関する。
るコレクタ部に蒸発冷却を採用しているジャイロトロン
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ジャイロトロン装置は、周知のようにサ
イクロトロンメ―ザ作用を動作原理とする電子管であ
り、ミリ波からサブミリ波帯における高周波大電力源と
して利用されつつある。
イクロトロンメ―ザ作用を動作原理とする電子管であ
り、ミリ波からサブミリ波帯における高周波大電力源と
して利用されつつある。
【0003】このようなジャイロトロン装置は、電子ビ
―ムを発生する電子銃部、螺旋運動をする電子ビ−ムと
相互作用を行なう共振空胴部、相互作用を行なった後の
電子ビ−ムを捕捉するコレクタ部、電磁波を外部に取出
すと共に管内の真空を維持するように気密封止された誘
電体製透過窓を備えた出力部、及び電子ビ−ムに螺旋運
動を与える磁石で構成されている。このジャイロトロン
装置では、動作時に共振空胴部で発生したマイクロ波電
力は円形導波路を伝播し、出力部でのある程度の反射を
除き、出力部から外部に出力される。
―ムを発生する電子銃部、螺旋運動をする電子ビ−ムと
相互作用を行なう共振空胴部、相互作用を行なった後の
電子ビ−ムを捕捉するコレクタ部、電磁波を外部に取出
すと共に管内の真空を維持するように気密封止された誘
電体製透過窓を備えた出力部、及び電子ビ−ムに螺旋運
動を与える磁石で構成されている。このジャイロトロン
装置では、動作時に共振空胴部で発生したマイクロ波電
力は円形導波路を伝播し、出力部でのある程度の反射を
除き、出力部から外部に出力される。
【0004】ところで、電子ビ−ムを捕捉するコレクタ
部には蒸発冷却型が採用される場合が多いが、従来のジ
ャイロトロン装置においては、共振空胴部はコレクタ部
に機械的に連結され保持されている。
部には蒸発冷却型が採用される場合が多いが、従来のジ
ャイロトロン装置においては、共振空胴部はコレクタ部
に機械的に連結され保持されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】蒸発冷却を採用してい
るジャイロトロン装置では、冷却水の沸騰に伴ないコレ
クタ部は大きな力を受けて振動する。この振動がコレク
タ部に直結固定されている共振空胴部に伝達され、更に
電子銃部や外部磁石にも伝わり振動することになる。こ
のような振動は、ジャイロトロン装置の動作に影響する
ばかりでなく、外部磁石としてコイル支持強度の弱い超
伝導コイルを用いた場合は、コイル破損の要因となる可
能性がある。この発明は、以上のような不都合を解消
し、コレクタ部で生じた振動が他の部分に伝わらないよ
うにしたジャイロトロン装置を提供することを目的とす
る。
るジャイロトロン装置では、冷却水の沸騰に伴ないコレ
クタ部は大きな力を受けて振動する。この振動がコレク
タ部に直結固定されている共振空胴部に伝達され、更に
電子銃部や外部磁石にも伝わり振動することになる。こ
のような振動は、ジャイロトロン装置の動作に影響する
ばかりでなく、外部磁石としてコイル支持強度の弱い超
伝導コイルを用いた場合は、コイル破損の要因となる可
能性がある。この発明は、以上のような不都合を解消
し、コレクタ部で生じた振動が他の部分に伝わらないよ
うにしたジャイロトロン装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、電子ビ−ム
を発生する電子銃部、螺旋運動する電子ビ−ムと相互作
用を行なう共振空胴部、相互作用を行なった後の電子ビ
−ムを捕捉するコレクタ部が順次連結されてなり、共振
空胴部とコレクタ部とがそれぞれ別々の支持台に機械的
に保持され、且つ両者がベロ−ズで真空気密に連結され
てなるジャイロトロン装置である。
を発生する電子銃部、螺旋運動する電子ビ−ムと相互作
用を行なう共振空胴部、相互作用を行なった後の電子ビ
−ムを捕捉するコレクタ部が順次連結されてなり、共振
空胴部とコレクタ部とがそれぞれ別々の支持台に機械的
に保持され、且つ両者がベロ−ズで真空気密に連結され
てなるジャイロトロン装置である。
【0007】
【作用】この発明によれば、冷却水の沸騰に伴なうコレ
クタ部の振動がベロ−ズにより吸収され、コレクタ部以
外の例えば共振空胴部あるいは電子銃部には殆ど伝達さ
れないので、動作が安定し、機器破損の危険が防止され
る。
クタ部の振動がベロ−ズにより吸収され、コレクタ部以
外の例えば共振空胴部あるいは電子銃部には殆ど伝達さ
れないので、動作が安定し、機器破損の危険が防止され
る。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の一実施例
を詳細に説明する。
を詳細に説明する。
【0009】この発明を適用したブラソフ変換器内蔵型
ジャイロトロン装置は図1乃至図3に示すように構成さ
れ、図1は全体を表わし、図2および図3はそれぞれ主
要部の組立て・運搬・据付時および使用時の状態を表わ
している。
ジャイロトロン装置は図1乃至図3に示すように構成さ
れ、図1は全体を表わし、図2および図3はそれぞれ主
要部の組立て・運搬・据付時および使用時の状態を表わ
している。
【0010】図1から明らかなように、電子ビ−ムを発
生する電子銃部1、螺旋運動する電子ビ−ムと相互作用
を行なう共振空胴部2、相互作用を行なった後の電子ビ
−ムを捕捉するコレクタ部3が管軸上に連結されてい
る。この場合、共振空胴部2とコレクタ部3とはそれぞ
れ別々に機械的に保持されている。即ち、共振空胴部2
は共振空胴部支持架台4に固定され、コレクタ部3はコ
レクタ部支持架台5に固定されている。そして、共振空
胴部2とコレクタ部3とは、真空ベロ−ズ6により真空
気密的に連結されている。従って、コレクタ部3が振動
しても、その振動はこの真空ベロ−ズ6の伸縮により吸
収され、共振空胴部2には伝わらない。更に、共振空胴
部2の周囲には超伝導コイル7が装着され、コレクタ部
3の周囲にはボイラ−ジャケット8が設けられている。
コレクタ部3とボイラ−ジャケット8との間には、冷却
用水が蓄えられ、その気化熱によりコレクタ部3に発生
する熱を除去している。尚、図中の符号9は出力部、1
0はオイルバス、11はソケット、12はイオンポンプ
である。
生する電子銃部1、螺旋運動する電子ビ−ムと相互作用
を行なう共振空胴部2、相互作用を行なった後の電子ビ
−ムを捕捉するコレクタ部3が管軸上に連結されてい
る。この場合、共振空胴部2とコレクタ部3とはそれぞ
れ別々に機械的に保持されている。即ち、共振空胴部2
は共振空胴部支持架台4に固定され、コレクタ部3はコ
レクタ部支持架台5に固定されている。そして、共振空
胴部2とコレクタ部3とは、真空ベロ−ズ6により真空
気密的に連結されている。従って、コレクタ部3が振動
しても、その振動はこの真空ベロ−ズ6の伸縮により吸
収され、共振空胴部2には伝わらない。更に、共振空胴
部2の周囲には超伝導コイル7が装着され、コレクタ部
3の周囲にはボイラ−ジャケット8が設けられている。
コレクタ部3とボイラ−ジャケット8との間には、冷却
用水が蓄えられ、その気化熱によりコレクタ部3に発生
する熱を除去している。尚、図中の符号9は出力部、1
0はオイルバス、11はソケット、12はイオンポンプ
である。
【0011】さて、この発明の特徴である真空ベロ−ズ
6付近を、更に詳しく示すと図2および図3のようにな
っている。図2は組立て・運搬・据付時を表わしてお
り、共振空胴部2の上端に取付けられた第1のフランジ
13とコレクタ部支持架台5に取付けられたコレクタ側
の第2のフランジ14との間には、封着リング15〜1
8を介して真空ベロ−ズ6が設けられている。この真空
ベロ−ズ6の内側にはシ−ルド円筒19が設けられ、外
側には複数のボルト20が円周方向に設けられている。
この複数のボルト20とナット21〜23により第1の
フランジ13と第2のフランジ14とが堅固に連結固定
されている。尚、図中の符号24は円筒スペ−サ、25
は共振空胴部2のセラミック円筒、26は同じくシ−ル
ド円筒である。
6付近を、更に詳しく示すと図2および図3のようにな
っている。図2は組立て・運搬・据付時を表わしてお
り、共振空胴部2の上端に取付けられた第1のフランジ
13とコレクタ部支持架台5に取付けられたコレクタ側
の第2のフランジ14との間には、封着リング15〜1
8を介して真空ベロ−ズ6が設けられている。この真空
ベロ−ズ6の内側にはシ−ルド円筒19が設けられ、外
側には複数のボルト20が円周方向に設けられている。
この複数のボルト20とナット21〜23により第1の
フランジ13と第2のフランジ14とが堅固に連結固定
されている。尚、図中の符号24は円筒スペ−サ、25
は共振空胴部2のセラミック円筒、26は同じくシ−ル
ド円筒である。
【0012】図3は使用時を表わしているが、図3から
明らかなように、使用時にはナット22を緩め、ナット
21およびスペ−サ24を外して第1のフランジ13と
第2のフランジ14をフリ−の状態にしてある。尚、再
移動等のためや分解のための必要な際は、図2のように
ナット21〜23およびスペ−サ24で第1のフランジ
13と第2のフランジ14とを堅固に連結固定すること
が出来る。
明らかなように、使用時にはナット22を緩め、ナット
21およびスペ−サ24を外して第1のフランジ13と
第2のフランジ14をフリ−の状態にしてある。尚、再
移動等のためや分解のための必要な際は、図2のように
ナット21〜23およびスペ−サ24で第1のフランジ
13と第2のフランジ14とを堅固に連結固定すること
が出来る。
【0013】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
共振空胴部とコレクタ部とがそれぞれ別々に機械的に保
持され、且つ両者がベロ−ズで真空気密を保って連結さ
れているので、冷却水の沸騰に伴なうコレクタ部の振動
がベロ−ズにより吸収され、コレクタ部以外例えば共振
空胴部あるいは電子銃部には伝達されない。その結果、
動作が安定し、機器破損の危険性が防止される。
共振空胴部とコレクタ部とがそれぞれ別々に機械的に保
持され、且つ両者がベロ−ズで真空気密を保って連結さ
れているので、冷却水の沸騰に伴なうコレクタ部の振動
がベロ−ズにより吸収され、コレクタ部以外例えば共振
空胴部あるいは電子銃部には伝達されない。その結果、
動作が安定し、機器破損の危険性が防止される。
【図1】この発明の一実施例に係るジャイロトロン装置
の全体を示す縦断面図。
の全体を示す縦断面図。
【図2】この発明のジャイロトロン装置の主要部(組立
て・運搬・据付時)を示す縦断面図。
て・運搬・据付時)を示す縦断面図。
【図3】この発明のジャイロトロン装置の主要部(使用
時)を示す縦断面図。
時)を示す縦断面図。
1…電子銃部、2…共振空胴部、3…コレクタ部、6…
真空ベロ−ズ。
真空ベロ−ズ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永島 孝 茨城県那珂郡那珂町大字向山801番地の 1 日本原子力研究所那珂研究所内 (72)発明者 假家 強 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式 会社東芝那須電子管工場内 (72)発明者 岡崎 行男 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式 会社東芝那須電子管工場内 (56)参考文献 特開 昭54−39565(JP,A) 実開 平2−5859(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 25/00
Claims (1)
- 【請求項1】 電子ビ―ムを発生する電子銃部、螺旋運
動する電子ビ−ムと相互作用を行なう共振空胴部、相互
作用を行なった後の電子ビ−ムを捕捉するコレクタ部が
順次連結されてなるジャイロトロン装置において、上記
共振空胴部と上記コレクタ部とがそれぞれ別々に機械的
に保持され、且つ両者がベロ−ズにより真空気密的に連
結されてなることを特徴とするジャイロトロン装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03143375A JP3075771B2 (ja) | 1991-06-14 | 1991-06-14 | ジャイロトロン装置 |
CA002071099A CA2071099C (en) | 1991-06-14 | 1992-06-12 | Gyrotron apparatus having vibration absorbing means |
DE69200138T DE69200138T2 (de) | 1991-06-14 | 1992-06-12 | Gyrotron. |
US07/897,781 US5374873A (en) | 1991-06-14 | 1992-06-12 | Gyrotron apparatus having vibration absorbing means |
EP92109941A EP0518368B1 (en) | 1991-06-14 | 1992-06-12 | Gyrotron apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03143375A JP3075771B2 (ja) | 1991-06-14 | 1991-06-14 | ジャイロトロン装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04368752A JPH04368752A (ja) | 1992-12-21 |
JP3075771B2 true JP3075771B2 (ja) | 2000-08-14 |
Family
ID=15337328
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03143375A Expired - Fee Related JP3075771B2 (ja) | 1991-06-14 | 1991-06-14 | ジャイロトロン装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3075771B2 (ja) |
-
1991
- 1991-06-14 JP JP03143375A patent/JP3075771B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04368752A (ja) | 1992-12-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |