JP3074927B2 - 粗糸継時の旧粗糸切断方法 - Google Patents

粗糸継時の旧粗糸切断方法

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JP3074927B2
JP3074927B2 JP04116368A JP11636892A JP3074927B2 JP 3074927 B2 JP3074927 B2 JP 3074927B2 JP 04116368 A JP04116368 A JP 04116368A JP 11636892 A JP11636892 A JP 11636892A JP 3074927 B2 JP3074927 B2 JP 3074927B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は精紡機のクリールに吊下
された紡出中の粗糸ボビン(粗糸巻)と予備粗糸巻レー
ルに吊下された満ボビン(予備粗糸巻)との交換作業を
行う粗糸替機によるその交換作業に先立って、粗糸継
(篠継)作業を行う粗糸継装置による粗糸継時における
旧粗糸切断方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】精紡機、特にリング精紡機ではクリール
に吊下された粗糸巻より粗糸を引出し、下方のドラフト
パートへ供給するようにしている。粗糸のドラフトパー
トへの供給が進み、粗糸巻が空ないしは空に近づくと新
しい粗糸巻と交換する必要があり、その際に紡出中の粗
糸に新に交換する粗糸巻の粗糸端を粗糸継する必要が生
じる。従来、この粗糸継作業は一般に人手により行われ
ていたが、近年、粗糸継作業の自動化が提案されてい
る。
【0003】粗糸継機による粗糸継方法として、粗糸
(篠)継ヘッドの粗糸(篠)案内溝内で粗糸継すべき新
粗糸を紡出中の旧粗糸に重合させるとともに、旧粗糸の
送りに連れて重合部をドラフトパートのバックローラに
導き、新粗糸及び旧粗糸の重合部がバックローラに把持
された後、旧粗糸を粗糸把持部材で把持して切断する方
法が、特開昭62ー57957号公報等に提案されてい
る。ところが、この方法では新粗糸は旧粗糸に誘導され
てバックローラの周速で移動し、重合部がトランペット
を経てバックローラによる把持位置に達するまでの待ち
時間が長く、粗糸継完了まで時間が掛かるという問題が
ある。特に高級糸の細番手を紡出する場合には、紡出速
度が遅くバックローラの周速も遅いため粗糸継時間が長
くなる。
【0004】この問題を解消する粗糸継方法として、紡
出中の粗糸巻からドラフトパートのトランペットに連な
る粗糸(旧粗糸)と、前記粗糸巻と交換すべき予備粗糸
巻から引き出された粗糸(新粗糸)とを把持可能な粗糸
継ヘッドを設け、新粗糸を把持した状態で粗糸継ヘッド
をドラフトパート上方近傍の作業位置に移動配置し、そ
の位置で紡出中の旧粗糸を粗糸継ヘッドで把持、切断
し、その後、新粗糸を把持した状態で旧粗糸を解放し、
粗糸継ヘッドを回動して新粗糸をトランペットに挿入す
る粗糸継方法が特開平2−112426号公報等に開示
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開平2−11242
6号公報等に開示された粗糸継方法では、粗糸継ヘッド
に把持されている新粗糸の端部が粗糸継ヘッドの回動に
よりトランペット内に積極的に挿入されるため、粗糸継
に要する時間が短縮される。しかし、この粗糸継方法に
おける旧粗糸の切断は、紡出中の旧粗糸を把持した粗糸
継ヘッドを精紡機のバックローラから離間する方向に回
動させることにより行われるため、旧粗糸はもう一方の
把持点であるバックローラと粗糸継ヘッドの旧粗糸把持
点までの間のどこか弱い部分で切断されることになる。
そのため、バックローラから切断部までの距離が精紡機
に供給されている粗糸の繊維長に相当する極めて短い部
分で旧粗糸が切断される可能性がある。
【0006】バックローラから切断部までの距離が短い
と、新粗糸をトランペットを経てバックローラまで供給
する前に旧粗糸の端部がバックローラを通過してしま
い、新粗糸を旧粗糸に重ね合わせることができなくなっ
て粗糸継が不成功に終わる。そして、太番手紡出の際は
粗糸の供給速度が早いため、旧粗糸の切断後、新粗糸の
挿入を高速で行う必要があるが、かなりの困難さを伴い
成功率が低くなる。又、旧粗糸の切断端が短いと旧粗糸
が自重によってトランペットの内壁の下側を走行すると
いう新粗糸を挿入するのに都合が良い条件が得られず、
新粗糸のトランペットへのスムーズな挿入に支障を来
す。さらに、旧粗糸の切断端が短いと図17に示すよう
に、新粗糸R2をトランペット50に挿入する際、旧粗
糸R1の端部がトランペット50内まで進行した状態と
なる。そして、この状態では旧粗糸R1の端部の位置が
定まらず、旧粗糸R1の端が新粗糸R2の端と干渉する
状態となり、新粗糸R2のトランペット50へのスムー
ズな挿入に支障を来す。
【0007】旧粗糸をその端がトランペットの入口から
所定長さ外に垂れ下がった状態となる所定位置で確実に
切断するには、カッターを粗糸継ヘッドに装備すること
が考えられる。しかし、カッターで粗糸の切断を行う
と、粗糸端にドラフトパートのローラの把持間距離より
短い繊維が多数存在する状態となり、当該部分の粗糸は
ドラフトされずにスラブ状で紡出され、当該部分が巻取
り時に大きな遠心力を受けてバルーニングが急激に変化
して糸切れするという問題がある。
【0008】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は追い継を自動的に行う際に、旧
粗糸の切断後、新粗糸のトランペットへの挿入までに十
分余裕がある所定長の位置で旧粗糸を確実に切断でき、
しかも粗糸を構成する単繊維を切断せずに単繊維を素抜
く状態で切断を行うことができる粗糸継時における旧粗
糸切断方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め請求項1に記載の発明においては、先端に粗糸案内部
が形成された粗糸継ヘッドに、前記粗糸案内部に導入さ
れた旧粗糸に向かって圧縮気体を噴射する噴射ノズル
と、旧粗糸を圧縮気体の当たる位置より上流側で把持す
る把持部材とを設け、粗糸案内部に導入された旧粗糸に
向けて前記噴射ノズルから圧縮気体を噴射するとともに
旧粗糸が完全に切断される前にその噴射を停止した後、
前記把持部材で旧粗糸を把持した状態で粗糸継ヘッドを
その先端がトランペットから離間する方向へ回動させて
旧粗糸を完全に切断するようにした。
【0010】又、請求項2に記載の発明においては、先
端に粗糸案内部が形成された粗糸継ヘッドに、前記粗糸
案内部に導入された旧粗糸のボビン側に向かって圧縮気
体を噴射する第1の噴射ノズルと、旧粗糸を圧縮気体の
当たる位置より上流側で把持する把持部材と、粗糸継ヘ
ッドに把持された旧粗糸の粗糸継ヘッドからトランペッ
トに連なる部分に向かって圧縮気体を噴射する第2の噴
射ノズルとを設け、粗糸案内部に導入された旧粗糸に向
けて前記第1の噴射ノズルから圧縮気体を噴射するとと
もに旧粗糸が完全に切断される前にその噴射を停止した
後、前記把持部材で旧粗糸を把持した状態で粗糸継ヘッ
ドをその先端がトランペットから離間する方向へ回動さ
せ、粗糸継ヘッドの回動途中から回動完了後の適宜の時
期に前記第2の噴射ノズルから圧縮気体を噴射して旧粗
糸を完全に切断するようにした。
【0011】
【作用】請求項1に記載の発明では、ドラフトパートに
連なる紡出中の旧粗糸が粗糸継ヘッドの先端に形成され
た粗糸案内溝に導入され、その状態で噴射ノズルから粗
糸案内部に導入された旧粗糸に向かって圧縮気体が噴射
される。旧粗糸は一方がバックローラに把持されている
ため、バックローラ側の移動が規制された状態で噴射気
流の作用を受ける。従って、噴射気流が旧粗糸の特定位
置に当たり当該箇所の繊維相互の絡みが解除されて強度
が弱くなる。そして、把持部材により旧粗糸を把持した
状態で粗糸継ヘッドが、その先端がトランペットから離
間する方向へ回動される。その結果、旧粗糸は噴射気流
が当たった位置で単繊維が素抜ける状態で確実に切断さ
れる。
【0012】請求項2に記載の発明では、粗糸継ヘッド
の粗糸案内溝に導入された旧粗糸のボビン側に向かっ
て、第1の噴射ノズルから圧縮気体が噴射される。従っ
て、旧粗糸は粗糸継ヘッドよりボビン側の特定位置の強
度が弱くなる。そして、把持部材により旧粗糸を把持し
た状態で粗糸継ヘッドが、その先端がトランペットから
離間する方向へ回動される。又、粗糸継ヘッドの回動途
中から回動完了後の適宜の時期に、旧粗糸の粗糸継ヘッ
ドからトランペットに連なる部分に向かって第2の噴射
ノズルから圧縮気体が噴射される。第2の噴射ノズルか
らの圧縮気体の噴射がなく、粗糸継ヘッドの回動量が少
ないと、粗糸継ヘッドの回動時に把持部材と旧粗糸との
間で滑りが生じた場合や、旧粗糸の原料が長繊維の場合
に、旧粗糸の切断が不完全となる場合が生じる。しか
し、第2の噴射ノズルから噴射される圧縮気体の作用に
より、把持部材に把持されている旧粗糸が引っ張られて
旧粗糸は第1の噴射ノズルからの噴射気流が当たった位
置で単繊維が素抜ける状態で確実に切断される。
【0013】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明を具体化した実施例を図1〜
図7に従って説明する。
【0014】粗糸継装置1は精紡機機台に沿って移動し
て粗糸替え作業を行う粗糸替機(図示せず)に装備され
ている。図2(a)に示すように粗糸継ヘッド2は粗糸
継装置1の支持アーム3の先端に回動可能に支持されて
いる。支持アーム3は粗糸継ヘッド2をドラフトパート
上方の粗糸継位置と粗糸替機の移動に支障とならない退
避位置とに配置するため、図示しない駆動装置により駆
動される駆動軸4に対して、支持アーム3の基端におい
て一体回動可能に固定されている。支持アーム3の先端
には図3に示すようにほぼU字状の取付部3aが形成さ
れ、取付部3aの側方に突出する状態で回転軸5が支持
されている。回転軸5の取付部3a内と対応する位置に
は歯付きプーリ6aが一体回転可能に嵌着固定され、該
歯付きプーリ6aと支持アーム3の基端に固定されたモ
ータ7の駆動軸に嵌着された歯付きプーリ6bとの間に
歯付きベルト8が巻掛けられている。そして、取付部3
aの側方に突出した部分の回動軸5に粗糸継ヘッド2が
一体回転可能に固着され、モータ7の駆動により粗糸継
ヘッド2が回動されるようになっている。
【0015】粗糸継ヘッド2のヘッド本体10の先端に
は後側へ向かって下降傾斜する斜面を持つ膨出部10a
が形成され、膨出部10aの先端はトランペット9(図
4等に図示)内に侵入可能な形状に形成されている。ヘ
ッド本体10の先端には粗糸案内部としての粗糸案内溝
11がヘッド本体10の長手方向及び上下方向に延びる
ように形成されている。前記膨出部10aには粗糸案内
溝11を境にして片側に、粗糸案内溝11に連通して粗
糸案内溝11を膨出部10aの後方及び側方に開放する
切欠部12が形成されている。
【0016】ヘッド本体10は前記切欠部12を有する
ブロック13が別体に形成され、図示しないねじ等でヘ
ッド本体10に一体に固着されている。ブロック13に
は図2(b)等に示すように、圧縮空気流を噴射する噴
射ノズル14を構成する偏平な凹部15が前記切欠部1
2より上側で切欠部12の前方位置において、上方及び
粗糸案内溝11側が開放された状態で形成されている。
そして、凹部15は粗糸案内溝11側がプレート16に
より覆われている。プレート16は粗糸案内溝11と面
一となる状態で固定されている。ブロック13には前記
凹部15に対して粗糸案内溝11と反対側から連通する
嵌合孔17が形成され、該嵌合孔17に一端がコンプレ
ッサ等の圧縮空気源(図示せず)に接続されたパイプ1
8の他端が嵌入されている。パイプ18には噴射ノズル
14からの圧縮空気の噴射時期及び噴射圧を制御するた
め、流量調整可能な制御弁19が装備されている。
【0017】ヘッド本体10には前記膨出部10aの後
方に支持ピン20が、ヘッド本体10の上下両側に突出
する状態で回転自在に取付けられている。支持ピン20
の下端には新粗糸R2を把持する把持部材21がその基
端において一体回転可能に取付けられ、その先端部が前
記切欠部12内に挿入された状態に配設されている。支
持ピン20の上端にはレバー22がヘッド本体10の長
手方向に沿って延びる状態でその一端において一体回転
可能に固定されている。把持部材21は支持ピン20の
回動により把持部21aが粗糸案内溝11内に侵入して
粗糸案内溝11の一方の壁面11aと協働して新粗糸R
2を把持する粗糸把持位置と、把持部21aが粗糸案内
溝11内から退避して粗糸案内溝11内での粗糸の移動
を許容する待機位置とに移動可能に配置されている。
【0018】ヘッド本体10には前記支持ピン20の側
方に、支持ピン23が支持ピン20より上方まで突出す
るように回転自在に取付けられている。支持ピン23の
上端には把持部材としての把持ロッド24の基端が、中
間部にはレバー25の一端がそれぞれ一体回転可能に固
定されている。前記ブロック13の上面には把持ロッド
24と協働して旧粗糸R1を把持する把持片26が粗糸
案内溝11と平行に突設されている。把持ロッド24は
支持ピン23の回動により、その先端部が前記粗糸案内
溝11を挟んで把持片26と離間する待機位置と、粗糸
案内溝11を跨いで把持片26と協働して旧粗糸R1を
把持する把持位置とに移動可能に配置されている。又、
把持ロッド24は新粗糸R2と係合しないように屈曲形
成されている。
【0019】前記回転軸5の支持アーム3近傍には支持
ブロック27(図3,5に図示)が一体回転可能に固定
され、該支持ブロック27と前記ヘッド本体10の基端
上面との間に支持プレート28が固着されている。支持
プレート28の一端(支持アーム3寄り)には支柱29
が立設され、支柱29の先端にプレート30が固定され
ている。プレート30にはエアシリンダ31,32がヘ
ッド本体10と直交する方向に延びるように、その基端
において支軸33を介して支持されている。エアシリン
ダ31はそのピストンロッド31aが、前記レバー22
の他端にピン34を介して回動可能に連結されている。
エアシリンダ32はそのピストンロッド32aが、前記
レバー25の他端にピン34を介して回動可能に連結さ
れている。そして、エアシリンダ31の作動によりレバ
ー22を介して把持部材21が、エアシリンダ32の作
動によりレバー25を介して把持ロッド24が、それぞ
れ回動されるようになっている。
【0020】なお、粗糸継ヘッド2にはレバー22,2
5及びエアシリンダ31,32を覆うカバー35が、支
持プレート28に固定された取り付け部材(図示せず)
を介して取り付けられている。又、トランペット9の出
口9aは紡出中の旧粗糸R1が存在する状態で新粗糸R
2が十分通過可能な縦長に形成されている。
【0021】次に前記のように構成された装置の作用を
説明する。把持部材21はピストンロッド31aが没入
位置に配置された状態では、その把持部21aが粗糸案
内溝11内から退避した待機位置に配置される。又、図
3に示すようにピストンロッド31aが突出位置に配置
された状態では、その把持部21aが粗糸案内溝11の
一方の壁面11aと協働して粗糸を把持可能な粗糸把持
位置に配置される。把持ロッド24はピストンロッド3
2aが没入位置に配置された状態では把持片26と協働
して旧粗糸R1を把持する把持位置に配置され、ピスト
ンロッド32aが突出位置に配置された状態では把持片
26から離間する待機位置に配置される。
【0022】満ボビンから引き出された新粗糸R2を把
持する場合には、把持部材21が待機位置に配置され、
粗糸案内溝11の奥まで粗糸が自由に侵入可能な状態
で、新粗糸R2が粗糸案内溝11の奥まで導入される。
新粗糸R2が粗糸案内溝11の奥まで導入された状態で
エアシリンダ31が作動され、ピストンロッド31aの
突出作動により把持部材21が粗糸把持位置に配置さ
れ、把持部21aが壁面11aと協働して新粗糸R2を
把持する。新粗糸R2は粗糸案内溝11の奥に導入され
た状態で、他方の壁面11aに把持部材21の把持部2
1aによって押圧されることにより把持されるため、把
持部材21による把持作用を受ける際にほとんど移動せ
ず、新粗糸R2の先端位置が安定する。
【0023】新粗糸R2が把持部材21により把持され
た後、把持ロッド24が待機位置に配置された状態で粗
糸継ヘッド2が粗糸継作業位置に配置される。これによ
り図1(a)、図4及び図5(a)に示すように旧粗糸
R1が粗糸案内溝11に導入されるとともに把持部材2
1の先端より奥側へ移動するのが阻止された状態で噴射
ノズル14と対応する位置に保持される。次に制御弁1
9が開かれ、紡出糸の種類に対応した所定圧力(3〜5
kg/cm2 )で圧縮空気が噴射ノズル14から噴射さ
れる。旧粗糸R1は一方がバックローラ36に把持され
ているため、バックローラ36側の移動が規制された状
態で噴射気流の作用を受ける。そして、噴射気流が旧粗
糸R1の特定位置に強く当たり、当該箇所の繊維相互の
絡みが解除されるとともに繊維の一部がめくりあげられ
(図1(b)の状態)、旧粗糸R1は当該部分が最も弱
くなる。
【0024】旧粗糸R1が完全に切断される前に圧縮空
気の噴射が停止される。次にエアシリンダ32が作動し
てピストンロッド32aが没入位置に移動され、把持ロ
ッド24がレバー25とともに図5の時計方向へ回動さ
れて把持位置に配置される。これにより把持ロッド24
が旧粗糸R1と前述した弱くなった部分より上流側にお
いて係合して把持片26側へ移動し、把持片26と協働
して旧粗糸R1を把持する図1(c)及び図5(b)に
示す状態となる。把持ロッド24を把持位置に配置する
時期は噴射ノズル14からの圧縮空気の噴射停止後に限
らず、旧粗糸R1が完全に切断される前に把持ロッド2
4が把持位置に配置されればよい。従って、噴射開始
前、噴射と同時あるいは噴射開始から若干遅れて把持ロ
ッド24を把持位置に配置してもよい。圧縮空気が噴射
されている時には旧粗糸R1が伸びた状態にあるため、
その間に把持ロッド24を把持位置に配置すると旧粗糸
R1を定位置で把持し易い。又、旧粗糸R1を完全に把
持する代わりに、把持ロッド24が旧粗糸R1に当接す
る状態で圧縮空気を噴射してもよい。
【0025】次にモータ7が駆動され、粗糸継ヘッド2
が図4の反時計方向に、すなわちその先端がトランペッ
ト9から離間する方向へ回動される。これにより旧粗糸
R1は引張り力を受け、図1(d)及び図6に示すよう
に、噴射気流が当たった最も強度の弱い位置で単繊維が
素抜ける状態で確実に切断される。そして、ドラフトパ
ートに連なる旧粗糸R1が粗糸案内溝11から離脱して
トランペット9の後方へ垂れ下がった状態となる。次に
エアシリンダ32が作動して把持ロッド24が待機位置
に復帰した後、粗糸継ヘッド2が図6の時計方向へ回動
されて新粗糸R2の端部がトランペット9に挿入される
(図7の状態)。
【0026】新粗糸R2の端部がバックローラ36に供
給された時点でエアシリンダ31が作動されて把持部材
21による新粗糸R2の把持が解除される。そして、新
粗糸R2は旧粗糸R1に重ねられた状態でバックローラ
36を通過して粗糸継ぎが行われ、その後は新粗糸R2
により紡出が継続される。旧粗糸R1の端部は単繊維が
切断されずに筆先状に切断されるため、ローラパート内
を前後のローラ間でドラフトされながら通過し、旧粗糸
R1の切断部でのスラブ糸の発生もなく、バルーンが急
激に大きくなることによる糸切れ発生もなくなる。
【0027】旧粗糸R1は噴射ノズル14の噴射口から
一定距離離れた位置で常に切断されるため、バックロー
ラ36に連なる切断後の旧粗糸R1がトランペット9の
後方へ垂れ下がった状態となる。その結果、粗糸の供給
速度が早い太番手紡出の際においても、旧粗糸切断後の
新粗糸R2のトランペット9への挿入をさほど短時間で
行わなくとも、新粗糸R2の挿入時に旧粗糸R1がトラ
ンペット9の後方へ垂れ下がった状態にあり、トランペ
ット9の出口9aへの新粗糸端の挿入が円滑に行われ
る。
【0028】切断後の旧粗糸R1の端部からバックロー
ラ36までの長さは、旧粗糸R1が粗糸案内溝11に導
入された状態で噴射ノズル14から圧縮空気を噴射する
際の粗糸継ヘッド2の位置すなわち、粗糸継ヘッド2の
傾きを変えることにより調整できる。又、この実施例で
は噴射ノズル14が粗糸の太さよりずっと幅広に形成さ
れているため、旧粗糸R1が粗糸案内溝11内で多少移
動しても確実に所定位置で粗糸切断が行われる。又、圧
縮空気の噴射圧及び噴射時間は粗糸の種類に対応して最
適な条件に設定される。
【0029】旧粗糸R1は噴射ノズル14から噴射され
る圧縮気体の作用だけでも完全に切断することが可能で
ある。しかし、その場合は粗糸巻に連なる切断後の旧粗
糸R1の端部が圧縮気体により吹き上げられ、隣接錘の
紡出中の粗糸に巻き付いたり、ロービングガイド(図示
せず)に巻き付いて粗糸替作業に支障を来す虞がある。
又、切断後の旧粗糸R1の端部に存在する繊維は他の繊
維との絡みを解かれ、著しく離脱され易い状態となって
いるため、粗糸巻に連なる旧粗糸R1の端部がフリーの
状態で圧縮気体の噴射を受けると、端部に存在する繊維
が飛散して工場内の作業環境を悪化させる虞もある。し
かし、本発明では圧縮気体は旧粗糸R1の所定位置の強
度を弱くするために噴射され、旧粗糸R1が完全に切断
される前に圧縮気体の噴射が停止されるため、そのよう
な不都合はない。
【0030】(実施例2)次に第2実施例を図8及び図
9に従って説明する。この実施例では粗糸継ヘッド2に
設けられた噴射ノズルの構成が前記実施例の装置と異な
っている。ヘッド本体10の上面には粗糸案内溝11の
基端後側にパイプ18により圧縮空気が供給される給気
ハウジング37が固定されている。給気ハウジング37
には一対の噴射ノズル38a,38bが粗糸案内溝11
を挟んで延びるように、その基端が給気通路37aに連
通する状態で固定されている。両噴射ノズル38a,3
8bは先端から噴射される圧縮空気が旧粗糸R1に対し
てその撚りを戻す方向の力が作用する方向に噴射される
ように、それぞれその先端が粗糸案内溝11に向かって
湾曲形成されるとともに、一方の噴射ノズル38aが他
方の噴射ノズル38bより長く形成されている。パイプ
18の途中には前記実施例と同様な制御弁19が装備さ
れている。
【0031】この実施例の装置では粗糸案内溝11に旧
粗糸R1が導入された後、把持ロッド24と把持片26
とにより旧粗糸R1を把持した状態で、両噴射ノズル3
8a,38bから旧粗糸R1に対してその長手方向と直
交する方向から噴射気流が作用する。そして、所定時間
圧縮空気が噴射されて旧粗糸R1の所定箇所の強度が弱
くなった後、前記実施例と同様に粗糸継ヘッド2が回動
されて旧粗糸R1の切断及び新粗糸R2の端部がトラン
ペット9に挿入される。
【0032】(実施例3)次に第3実施例を図10〜図
16に従って説明する。この実施例では粗糸継ヘッド2
に、作用の異なる2種類の噴射ノズルが装備されている
点が前記両実施例と異なっている。すなわち、粗糸案内
溝11に導入された旧粗糸R1のボビン側(図13,1
4等の上側)に向かって圧縮気体を噴射する第1の噴射
ノズル39と、粗糸継ヘッド2に把持された旧粗糸R1
の粗糸継ヘッド2からトランペット9に連なる部分に向
かって圧縮気体を噴射する第2の噴射ノズル40とを備
えている。
【0033】粗糸継ヘッド2は基本的には前記第1実施
例の粗糸継ヘッド2と同じに構成され、ブロック13が
粗糸案内溝11を挟んで2個のブロック13a,13b
に分割形成されるとともに図示しないねじ等で一体に固
着されている。第1のブロック13aには第1の噴射ノ
ズル39が前記第1実施例の噴射ノズル14と同様に形
成されている。第2のブロック13bには図11
(a),図12(b)等に示すように、粗糸案内溝11
の奥と対応する位置に下方及び粗糸案内溝11側が開放
された状態で溝41が形成されている。又、第2のブロ
ック13bには溝41の上方においてヘッド本体10の
長手方向と平行に延びるとともに第2のブロック13b
の後端側が開放された孔42aと、孔42aと直交し一
端が前記溝41側に開放された孔42bとが形成されて
いる。孔42aの基端には圧縮空気源に(図示せず)接
続されたパイプ43の端部がホースジョイント44を介
して接続されている。従って、この粗糸継ヘッド2では
パイプ43から圧縮空気が供給されると、供給された圧
縮空気が孔42a,42bを経て溝41から噴射され
る。なお、パイプ43には第2の噴射ノズル40からの
圧縮空気の噴射時期及び噴射圧を制御するため、流量調
整可能な制御弁(図示せず)が装備されている。
【0034】この実施例の装置では粗糸案内溝11に旧
粗糸R1が導入された状態(図13(a)及び図14の
状態)で第1の噴射ノズル39から旧粗糸R1のボビン
側(粗糸継ヘッド2の上方)に向かって圧縮空気が噴射
される。第1の噴射ノズル39からの噴射気流により旧
粗糸R1の特定箇所Cが弱くなる(図13(b)の状
態)。旧粗糸R1が完全に切断される前に圧縮空気の噴
射が停止される。次にエアシリンダ32の作動により把
持ロッド24が把持位置に配置され、把持ロッド24が
把持片26と協働して旧粗糸R1を前述した弱くなった
箇所Cより上流側において把持し、図10(b)及び図
13(c)に示す状態となる。
【0035】次に粗糸継ヘッド2がその先端がトランペ
ット9から離間する方向すなわち図14の反時計方向へ
回動され、回動途中において第2の噴射ノズル40から
圧縮空気が噴射される。第2の噴射ノズル40からは第
1の噴射ノズル39より弱い圧力(0.3〜1.0kg
/cm2 )の圧縮空気が噴射される。噴射圧は繊維の種
類、太さ等に応じて適切な値に調整される。
【0036】前記各実施例と同様に粗糸継ヘッド2の回
動により旧粗糸R1は引張り力を受ける。旧粗糸R1が
把持ロッド24に確実に把持されて旧粗糸R1と把持ロ
ッド24間に滑りがなく、旧粗糸R1の原料に短繊維が
使用されている場合は、粗糸継ヘッド2の回動量が少な
くても粗糸継ヘッド2の回動により旧粗糸R1が前記箇
所Cで確実に切断される。しかし、粗糸継ヘッド2の回
動時に把持ロッド24と旧粗糸R1との間で滑りが生じ
た場合や、旧粗糸R1の原料が長繊維の場合にも、粗糸
継ヘッド2の回動のみで旧粗糸の切断を確実に行うに
は、粗糸継ヘッド2の回動量を大きくする必要がある。
粗糸継ヘッド2の回動量を大きくすると、その分時間が
掛かり粗糸替機の可動効率が低下する。
【0037】この実施例の装置では粗糸継ヘッド2の回
動途中において第2の噴射ノズル40から圧縮空気が噴
射される。第2の噴射ノズル40から噴射された圧縮空
気は、把持ロッド24に把持されている旧粗糸R1をト
ランペット9側へ引っ張るように作用する。第1の噴射
ノズル39から噴射された圧縮空気の作用により弱くな
った箇所Cは、粗糸継ヘッド2の回動時に旧粗糸R1が
切断されない場合でもさらに弱くなっている。従って、
旧粗糸R1は第2の噴射ノズル40から噴射される噴射
気流の作用により、噴射圧が弱くても所定の箇所Cで単
繊維が素抜ける状態で確実に切断される。そして、ドラ
フトパートに連なる旧粗糸R1が粗糸案内溝11から離
脱し、図16に鎖線で示すようにトランペット9の後方
へ垂れ下がった状態となる。旧粗糸R1の切断完了後も
第2の噴射ノズル40から所定時間圧縮空気の噴射を継
続することにより、ドラフトパートに連なる旧粗糸R1
が確実にトランペット9の後方へ垂れ下がった状態とな
る。
【0038】又、第2の噴射ノズル40から噴射された
圧縮空気の作用により、新粗糸R2の端部が真っ直ぐな
状態に保持される。又、このとき把持部材21に把持さ
れていない新粗糸R2端部の浮遊繊維は気流により吹き
飛ばされ、把持部21aから新粗糸R2の端までの長さ
が一定となる。
【0039】次にエアシリンダ32が作動して把持ロッ
ド24が待機位置に復帰した後、粗糸継ヘッド2が図1
6の時計方向へ回動されて新粗糸R2の端部がトランペ
ット9に挿入される。粗糸継ヘッド2がトランペット9
への新粗糸端導入位置(図7に対応する状態)に配置さ
れると、第2の噴射ノズル40からの噴射気流は新粗糸
端をトランペット9の出口9aに向けて案内する状態と
なる。従って、第2の噴射ノズル40からの圧縮空気の
噴射が継続された状態で新粗糸端導入動作を行うと、新
粗糸R2の先端がトランペット9の出口9aに指向して
真っ直ぐに伸びた状態に保持される。次いでエアシリン
ダ31が作動されて把持部材21による新粗糸R2の把
持が解除される。把持部材21による把持が解除される
と、新粗糸R2は噴射気流の作用によりトランペット9
の出口9aに向かって移動され、出口9aからバックロ
ーラ36側に押し出される。そして、新粗糸R2は旧粗
糸R1に重ねられた状態でバックローラ36に供給され
て粗糸継ぎが行われ、その後は新粗糸R2により紡出が
継続される。なお、新粗糸R2の先端がバックローラ3
6に噛み込まれた時点で第2の噴射ノズル40からの圧
縮空気の噴射が停止される。
【0040】この実施例では粗糸継ヘッド2が新粗糸端
導入位置に配置されてから新粗糸R2の先端がバックロ
ーラ36に噛み込まれるまで、新粗糸R2をトランペッ
ト9の出口9aに向けて案内する噴射気流が存在する。
従って、トランペット9のトラバース運動により新粗糸
R2の先端がトランペット9の内壁に接触しても折れ曲
がらずにトランペット9内を通過し、真っ直ぐな状態で
バックローラ34に供給されて粗糸継ぎの成功率が向上
する。又、第2の噴射ノズル40から噴射される圧縮空
気の圧力は弱いため、トランペット9から垂れ下がって
いる旧粗糸R1の位置が噴射気流によって変動すること
はない。
【0041】又、この実施例の場合は、粗糸案内溝11
の幅が粗糸に対して十分なゆとりがなく粗糸が粗糸案内
溝11に緩やかに挟まった状態となった場合において
も、旧粗糸R1の切断後に第2の噴射ノズル40からの
噴射気流の作用により、旧粗糸R1が粗糸案内溝11内
から直ちに離脱して、トランペット9の後方に垂れ下が
った状態となる。従って、旧粗糸R1の切断後、直ちに
新粗糸R2のトランペット9への挿入が可能となり、粗
糸継時間の短縮が可能となる。
【0042】なお、本発明は前記各実施例に限定される
ものではなく、例えば、第2実施例において噴射ノズル
38a,38bとして先端が真っ直ぐに延びた同じ長さ
のものを使用したり、噴射ノズル38a,38bの位置
をヘッド本体10の上部ではなく中間部や下部に設けて
もよい。又、把持ロッド24の形状を把持位置に配置さ
れた際に新粗糸R2と係合する形状としたり、第2の噴
射ノズル40として粗糸案内溝11を挟んで両側から空
気流を噴射する構成を採用してもよい。又、第3実施例
において第2の噴射ノズル40からの圧縮空気の噴射時
期を粗糸継ヘッド2の反時計方向への回動途中とする代
わりに回動完了後としたり、トランペット9への新粗糸
R2挿入時に、第2の噴射ノズル40からの圧縮空気の
噴射を停止してもよい。さらには、粗糸継装置1に粗糸
継ヘッド2を2個一組あるいは3個以上装備して同時に
複数錘の粗糸継作業を行う場合に適用してもよい。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、追
い継を自動的に行う際に、旧粗糸の切断後、新粗糸のト
ランペットへの挿入までに十分余裕がある所定長の位置
で旧粗糸を確実に切断できるので、太番手紡出の際にも
粗糸継成功率が向上する。又、粗糸を構成する単繊維を
切断せずに単繊維を素抜く状態で旧粗糸の切断が行われ
るので切断後の旧粗糸端は筆先状となり、綿カード糸の
ように平均繊維長の短い繊維の場合でも旧粗糸端がスラ
ブ状になって紡出されることよる糸切れがなくなる。
又、旧粗糸への圧縮気体の噴射は旧粗糸が完全に切断さ
れる前に停止されるため、飛散風綿の発生が防止でき
る。
【0044】又、請求項2に記載の発明によれば、前記
の効果に加えて、粗糸継ヘッドの回動時に把持部材と旧
粗糸との間で滑りが生じた場合や、旧粗糸の原料が長繊
維の場合にも、第2の噴射ノズルから噴射される圧縮気
体の作用により、粗糸継ヘッドの回動量が少なくても、
旧粗糸は第1の噴射ノズルからの噴射気流が当たった位
置で単繊維が素抜ける状態で確実に切断される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した第1実施例の旧粗糸の切断
工程における旧粗糸と規制ロッドとの関係を示す一部省
略正面図である。
【図2】(a)は粗糸継装置の側面図、(b)は(a)
のB−B線拡大断面図である。
【図3】同じくカバーを取り除いた状態の粗糸継ヘッド
の平面図である。
【図4】旧粗糸が粗糸案内溝内に導入された状態の粗糸
継ヘッドの側面図である。
【図5】(a)は把持ロッドが待機位置に配置された状
態の粗糸継ヘッドの部分平面図、(b)は把持ロッドが
把持位置に配置された状態の粗糸継ヘッドの部分平面図
である。
【図6】旧粗糸の切断状態を示す側面図である。
【図7】粗糸継ヘッドが新粗糸端導入位置に配置された
状態を示す側面図である。
【図8】第2実施例の粗糸継ヘッドの側面図である。
【図9】(a)は同じく粗糸継ヘッドの部分平断面図、
(b)は一部省略正面図である。
【図10】(a)は第3実施例において把持ロッドが待
機位置に配置された状態の粗糸継ヘッドの部分平面図、
(b)は同じく把持ロッドが把持位置に配置された状態
の粗糸継ヘッドの部分平面図である。
【図11】(a)は第3実施例の粗糸継ヘッドのブロッ
クを示す側面図、(b)はその正面図である。
【図12】(a)は図11(a)のG−G線断面図、
(b)は図11(a)のH−H線断面図である。
【図13】旧粗糸の切断工程における旧粗糸と規制ロッ
ドとの関係を示す一部省略正面図である。
【図14】旧粗糸が粗糸案内溝内に導入された状態の粗
糸継ヘッドの側面図である。
【図15】粗糸継ヘッドが上方へ回動された状態を示す
側面図である。
【図16】旧粗糸の切断状態を示す側面図である。
【図17】従来例の新粗糸挿入時のトランペット内の新
粗糸と旧粗糸の関係を示す断面図である。
【符号の説明】
2…粗糸継ヘッド、9…トランペット、10…ヘッド本
体、11…粗糸案内部としての粗糸案内溝、14…噴射
ノズル、15…凹部、16…プレート、18…パイプ、
19…制御弁、21…把持部材、24…把持部材として
の把持ロッド、26…把持片、38a,38b…噴射ノ
ズル、39…第1の噴射ノズル、40…第2の噴射ノズ
ル、R1…旧粗糸、R2…新粗糸。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅井 功 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式 会社 豊田自動織機製作所 内 (56)参考文献 特開 昭62−57957(JP,A) 特開 平2−112426(JP,A) 特開 昭63−75126(JP,A) 実開 平1−153371(JP,U) 実開 昭53−27124(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D01H 15/00 D01H 9/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に粗糸案内部が形成された粗糸継ヘ
    ッドに、前記粗糸案内部に導入された旧粗糸に向かって
    圧縮気体を噴射する噴射ノズルと、旧粗糸を圧縮気体の
    当たる位置より上流側で把持する把持部材とを設け、粗
    糸案内部に導入された旧粗糸に向けて前記噴射ノズルか
    ら圧縮気体を噴射するとともに旧粗糸が完全に切断され
    る前にその噴射を停止した後、前記把持部材で旧粗糸を
    把持した状態で粗糸継ヘッドをその先端がトランペット
    から離間する方向へ回動させて旧粗糸を完全に切断する
    粗糸継時の旧粗糸切断方法。
  2. 【請求項2】 先端に粗糸案内部が形成された粗糸継ヘ
    ッドに、前記粗糸案内部に導入された旧粗糸のボビン側
    に向かって圧縮気体を噴射する第1の噴射ノズルと、旧
    粗糸を圧縮気体の当たる位置より上流側で把持する把持
    部材と、粗糸継ヘッドに把持された旧粗糸の粗糸継ヘッ
    ドからトランペットに連なる部分に向かって圧縮気体を
    噴射する第2の噴射ノズルとを設け、粗糸案内部に導入
    された旧粗糸に向けて前記第1の噴射ノズルから圧縮気
    体を噴射するとともに旧粗糸が完全に切断される前にそ
    の噴射を停止した後、前記把持部材で旧粗糸を把持した
    状態で粗糸継ヘッドをその先端がトランペットから離間
    する方向へ回動させ、粗糸継ヘッドの回動途中から回動
    完了後の適宜の時期に前記第2の噴射ノズルから圧縮気
    体を噴射して旧粗糸を完全に切断する粗糸継時の旧粗糸
    切断方法。
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