JP3074261U - 高欄用照明装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数の照明器具を並列接続するには高欄内に
多数本の電源コードを挿通しなければならなくなるが、
従来は多数本の電源コードを束ねた状態で高欄内に挿通
していたので、修理等の作業中に、どの電源コードがど
の照明器具に接続されているかの判断ができなくなり、
前記修理作業が非常に面倒で作業時間が長くなるといっ
た問題があった。 【解決手段】 橋の高欄１に蛍光灯等の照明器具２を所
定間隔毎に設置し、かつ、前記照明器具を並列接続する
ようにした高欄用照明装置において、少なくとも前記照
明器具が取付けられる高欄に、照明器具への電源を供給
するための電源コードＦを収容するための区画溝４２を
形成した高欄用照明装置である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は橋の歩道側に安全のために設置されている高欄であって、かつ、該高 欄に照明器具が設けられた高欄用照明装置であって、前記照明器具への電源を供 給するための電源コードを整然と配列するための高欄用照明装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の高欄用照明装置を図６〜図８と共に説明する。 図６、図７において、１は橋の歩道側の外側に取付けられている高欄にして、 所定の間隔毎に照明器具２が内蔵されている。なお、Ａは電柱、Ｂは該電柱Ａか らの電線Ｃが接続された支柱、Ｄは該支柱Ｂに取付けられたコントロールボック ス、Ｅは該コントロールボックスＤからの電源コードＦを前記照明器具２に導く ための電源コード埋設管である。

【０００３】 図８は照明器具２を点灯するための電気回路を示し、照明器具２は電源コード Ｆに対して並列接続されている。なお、図８においては、５本の電源コードＦが 示されているので、４個の照明器具２はそれぞれが並列接続されるが、４個以上 の照明器具２の場合には６本以上の電源コードＦを使用して並列接続することが 望ましい。 なお、図８においては、説明上判りやすいように電源コードＦを整然と分離し た図面で示しているが、実際には束ねられている。

【０００４】 そして、従来における高欄１内の５本の電源コードＦは、高欄１内に結束され た状態で挿通され、各結束部から照明器具２が並列接続となるように電源コード Ｆが配線されている。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、長い高欄１にあっては、多数本の照明器具２を必要とするので、全 ての照明器具２を直列接続したのでは電圧降下によって各照明器具２の照度が低 下し、特に、蛍光灯の場合には点灯しなくなってしまうため、前記したように各 照明器具２を並列接続していた。

【０００６】 そして、このように多数の照明器具２を並列接続するには高欄１内に多数本の 電源コードＦを挿通しなければならなくなるが、従来は多数本の電源コードＦを 束ねた状態で高欄１内に挿通していた。そのため、修理等の作業中に、どの電源 コードＦがどの照明器具２に接続されているかの判断ができなくなり、前記修理 作業が非常に面倒で作業時間が長くなるといった問題があった。

【０００７】 本考案は前記した問題点を解決せんとするもので、その目的とするところは、 高欄内に設けた区画溝に電源コードを分別した状態で配線したことにより、照明 器具の修理などにおいて電源コードの判別が容易となって、作業が簡単で、かつ 、作業時間の短縮が図れる高欄用照明装置を提供せんとするにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案の高欄用照明装置は前記した目的を達成せんとするもので、その手段は 、橋の高欄に蛍光灯等の照明器具を所定間隔毎に設置し、かつ、前記照明器具を 並列接続するようにした高欄用照明装置において、少なくとも前記照明器具が取 付けられる高欄に、照明器具への電源を供給するための電源コードを収容するた めの区画溝を形成したものである。

【０００９】 また、アルミ等の材料で形成された前記高欄は、歩道側に照明器具の光を放射 する開口部が形成されると共に該開口部を透明または半透明の樹脂等の覆い板で 覆われ、また、前記照明器具を前記高欄に取付けるための取付部材には長手方向 に沿って前記電源コードを挿通するための多数の区画溝が形成されているもので ある。なお、前記照明器具を蛍光灯とすることが望ましい。

【００１０】

【考案の実施の形態】 図１〜図５は本考案に係る高欄用照明装置の一実施の形態を示し、従来例と同 一符号は同一部材を示している。 高欄１はアルミ等の金属で構成されていおり、歩道側に対向する面に開口部１ １が形成され、該開口部１１には透明あるいは半透明の樹脂等による覆い板３が ネジ止めされている。

【００１１】 照明器具２は蛍光灯２１と、該蛍光灯２１を点灯させるためのチョーク等が収 容されたボックス２２とより構成されている。なお、ボックス２２の側面には電 源コードＦを挿通するためのコード挿入孔２２ａが形成されている。

【００１２】 ４は側面形状においてＬ字状に形成された取付部材にして、前記高欄１の内部 上面側にネジ止めされている。この取付部材４の前記高欄１の取付面側における 上面には、長手方向に沿って複数本（図示のものは６本）の起立片４１が形成さ れ電源コードＦを這わすための区画溝４２が（図示のものは５本）が形成されて いる。

【００１３】 ５はＬ状に形成され、かつ、長さは所望の長さ（例えば１０ｃｍ）に形成され た蓋板にして、該蓋板５を取付部材４にネジ止めすることにより、前記区画溝４ ２の開口面は覆われて電源コードＦが区画溝４２から抜け出ないようにするもの である。なお、６は高欄１を支持するための桟、７は基台である。

【００１４】 このように構成した本考案の高欄用照明装置にあっては、予め高欄１内に取付 けた取付部材４の区画溝４２内に１本づつの電源コードＦを挿入した状態で、蓋 板５を取付部材４に対して所望間隔毎に取付けて前記電源コードＦが区画溝４２ からはみ出ないようにする。

【００１５】 次に、照明器具２を前記取付部材４にネジ止めする前に、前記区画溝４２内の 電源コードＦの一部を前記蓋板５によって塞がれていない部分から引き出して、 照明器具２におけるボックス２２のコード挿入孔２２ａから前記引き出した電源 コードＦを挿入し、図示しないコネクターを介して電気的に照明器具２と電源コ ードＦとを接続する。その後、照明器具２を取付部材４にネジ止め固定する。

【００１６】 以下、同様にして電源コードＦを引き出しながら照明器具２に並列接続となる ように接続し、かつ、照明器具２を取付部材４にネジ止め固定することによって 組み立ては終了する。前記組み立てが終了した後に、覆い板３を高欄１の開口部 １１を塞ぐようにしてネジ止めして全ての組み立ては終了する。

【００１７】

【考案の効果】

本考案は前記したように、高欄内に設置された照明器具を電源に対して並列接 続するようにしたものにおいて、複数本の電源コードを前記高欄内に取付けた取 付部材の区画溝内に整然と配列するようにしたので、照明器具の修理などにおい て電源コードの判別が用意となって、作業が簡単で、かつ、作業時間の短縮が図 れるものである。

【００１８】 また、照明器具の照明灯として蛍光灯を使用することにより、消費電力が少な くなって電気代の低減が図れると共に省エネルギーによる公害も少なくなる等の 効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る高欄用照明装置の要部の縦断面図
である。

【図２】同上の縦断面図である。

【図３】図１における照明器具を取付ける状態の縦断面
図である。

【図４】要部の斜視図である。

【図５】取付部材の側面図である。

【図６】電柱からの電源線を高欄の照明装置に接続する
状態の説明図である。

【図７】高欄の正面図である。

【図８】照明装置の配線回路図である。

【符号の説明】

１ 高欄 ２ 照明器具 ２１ 蛍光灯 ３ 覆い板 ４ 取付部材 ４２ 区画溝 ５ 蓋板 Ｆ 電源コード

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 橋の高欄に蛍光灯等の照明器具を所定間
   隔毎に設置し、かつ、前記照明器具を並列接続するよう
   にした高欄用照明装置において、少なくとも前記照明器
   具が取付けられる高欄に、照明器具への電源を供給する
   ための電源コードを収容するための区画溝を形成したこ
   とを特徴とする高欄用照明装置。
2. 【請求項２】 アルミ等の材料で形成された前記高欄
   は、歩道側に照明器具灯の光を放射する開口部が形成さ
   れると共に該開口部を透明または半透明の樹脂等の覆い
   板で覆われ、また、前記照明器具を前記高欄に取付ける
   ための取付部材には長手方向に沿って前記電源コードを
   挿通するための多数の区画溝が形成されていることを特
   徴とする請求項１記載の高欄用照明装置
3. 【請求項３】 前記照明器具の照明灯が蛍光灯であるこ
   とを特徴とする請求項１記載の高欄用照明装置