JP3074032U

JP3074032U - 熱電対式通風乾湿計

Info

Publication number: JP3074032U
Application number: JP1999004405U
Authority: JP
Inventors: 博夫正木
Original assignee: 川重テクノサービス株式会社
Priority date: 1999-05-12
Filing date: 1999-05-12
Publication date: 2000-12-19
Anticipated expiration: 2005-05-12

Abstract

(57)【要約】【課題】本案は、通風式乾湿計の原理を用いることによ
り、移動が容易で長期間にわたり蒸留水の補給なく、正
確な湿度を短時間で測定できる湿度計を製作することを
目的としたものである。【課題を解決するための手段】いまその解決手段を図面
を追いながら説明すると、精度の高い従来の通風式乾湿
計で使用していたガラス温度計の代わりに、温度変化に
応答性のよい熱電対６、７を使用することにより、湿球
に送風時、湿球の温度変化を従来のものよりも短時間で
安定させることを可能とした。そして、給水容器１の側
部上面に蒸留水の補給口２をあけて栓８をし、上面に穴
を開け毛細管４を通す。その毛細管４の中に湿球への給
水用ガーゼ３（親水性の繊維、スポンジ等で代用可能）
を通すことにより、給水容器内の蒸留水の蒸発と振動に
よるこぼれを防ぎ、長期間蒸留水の補給なく測定でき、
装置の移動を容易とした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、通風式乾湿計の原理を用いた湿度計に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の通風式乾湿計（通称アスマン通風式乾湿計）は、精度は高いが、湿球に送風をはじめてから温度変化が一定になるまでに５分以上の時間がかかることや、蒸留水の補充のために湿球用の給水容器の上面が大きく開いているため、水分の蒸発が早く長期間の測定では頻繁に蒸留水の補充が必要であり、また振動によって蒸留水がこぼれるため装置の移動が困難であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

したがって、本案では装置の移動が容易で、長期間蒸留水の補給なく、正確な相対湿度を、従来の通風式乾湿計よりも短時間で測定できる湿度計を製作することを目的としたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

いまその解決手段を図面を追いながら説明すると、（イ）精度の高い従来の通風式乾湿計で使用していたガラス温度計の代わりに、温度変化に応答性のよい熱電対６、７を使用することにより、湿球に送風時、湿球の温度変化を従来のものよりも短時間で安定させることを可能とした。（ロ）給水容器１の側部上面に蒸留水の補給口２をあけて栓８をし、上面に穴を開け、その穴に同サイズの毛細管４を通す。次に、毛細管の中に湿球への給水用ガーゼ３（親水性の繊維、スポンジ等で代用可能）を通すことにより、給水容器内の蒸留水の蒸発と振動によるこぼれを防ぎ、長期間蒸留水の補給なしで測定でき、また装置の移動を容易とした。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以後の図面を追って本発明の実施の形態を述べると、給水容器１の側面上部に蒸留水の補給口２を開け栓８をする。次に、この給水容器１の上面に穴を開け、その穴に毛細管４を通す。つぎに、この毛細管４の中に湿球への給水用のガーゼ３（親水性の繊維、スポンジ等で代用可能）を通し、毛細管上にガーゼを数ｍｍ出す。これに熱電対７の先を付けたものと、また熱電対６に何も付けない乾球とを用意する。そして、蒸留水の補給口２の栓８を抜き、蒸留水を入れ栓８をする。これによりガーゼが水分を吸い上げ、熱電対７の先と湿ったガーゼ３が接した湿球となる。次に、従来の通風式乾湿計の原理を用い、ファンを回転させ湿球に送風し、ガーゼの水分の蒸発を促進させる。このとき、水分が蒸発するのに熱を奪うため湿球の温度が下がる。この温度（湿球温度）と、気温（乾球温度）を測定し、デジタル表示する。

【０００６】

【考案の効果】

従って、長期にわたり蒸留水の補給なく、正確な湿度を短時間で測定することができ、装置の移動も容易となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の給水用容器の斜視図

【図２】本考案の乾湿球への通風部の斜視図

【図３】本考案の装置の斜視図

【符号の説明】

１は給水容器２は補給口３はガーゼ４は毛細管５は蒸留水６は熱電対（湿球用）７は熱電対（乾球用）８は栓９はファン１０はモーター１１は液晶１２はスイッチ１３はモーター用スイッチ１４は乾電池

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【手続補正書】

【提出日】平成１１年８月９日（１９９９．８．９）

【手続補正４】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】温度変化の測定に熱電対を用いたことを特徴とする熱電
対式通風乾湿計。

【請求項２】（イ）給水容器１の側部上面に蒸留水の補
給口２を開け栓をする。（ロ）給水容器１の上面に穴を開け、穴と同サイズの毛
細管４を通す。（ハ）毛細管４の中に湿球への給水用のガーゼ３を通
す。ガーゼ３は親水性の繊維、スポンジなどで代用可能
とする。以上の如く構成された、給水容器をもつ請求項１の熱電
対式通風乾湿計。 ─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成１２年２月２２日（２０００．２．２
２）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】従来の通風式乾湿計でのガラス製温度計の
代わりに、熱電対を用いた熱電対式通風乾湿計。
【請求項２】以後の図面を追って説明すると（イ）給水容器１の側部上面に蒸留水の補給口２を開け
栓をする。（ロ）給水容器１の上面に穴を開け、穴と同サイズの毛
細管４を通す。（ハ）毛細管４の中に湿球への給水用のガーゼ３（親水
性の繊維、スポンジなどで代用可能）を通す。以上の如く構成された、給水容器をもつ請求項１の熱電
対式通風乾湿計。