JP3073200U - エアージェット式焼却炉 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】家庭、工場、公共施設等で排出される可燃性廃
棄物を焼却する炉であるが、構造がいたって簡単であり
焼却効率も高く、又安価に製造販売出来るため、公害対
策にも役立つエアージェット式焼却炉の提供。 【解決手段】本体架台の上側に円筒炉を置き、下側
にエアードラムを設け、その中に電気式ブロワーで
圧力空気を流入させる。この圧縮空気は、架台の上に円
周状に立てられたエアー用ポールを経由し、ステッキ
状ジェットパイプに到達し、無数にあけられたジェッ
ト孔▲１０▼より、空気を噴出させることにより燃焼効
率上める。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、焼却可能な家庭及び産業廃棄物等を効率良く、焼却する焼却炉で、 その構造もいたって簡単で、価格も安価に販売出来る。又完全燃焼のため公害対 策にも役立つものである。

【０００２】

【従来の技術】

かなり高度の技術を使い、いろいろと多くの焼却炉が販売されているが、構造 も複雑で使用も難しく、又高価なため普及しないのが現状である。この考案は、 小規模のものであるが、取扱いも簡単であり、価格も、いたって安価である。

【０００３】

【考案の解決しようとする課題】

従来の高価な優秀な焼却炉と比べ、この考案のものは、安価で焼却性能も良い 。最近の公害問題の多い中、この考案の焼却炉を使えばゴミの排出、処理等公害 問題を少しでも解決出来るものである。

【０００４】

【実施例】

以下添付図面に従って、一実施例を説明する。

【０００５】 図１は、この焼却炉の組立側断面図で、図２は平面図である。本体架台に、 足を４本取付け、地面より浮いた状態である。その中央部上に円筒炉を置き 固定する。円筒炉の下部は、熱を避けるために空洞とし、外気の入る空気孔 を数ヶ所設け、円筒炉の下部を自然に冷却できるようにする。

【０００６】 架台の下部にはエアードラムを設け、その中に電気式のブロワー（又はエ アーコンプレッサー）で圧力空気を流入させる。この圧縮空気は、架台の上に 円周状に立てられたエアー用ポールを経由し、ステッキ状ジェットパイプに 到達し無数にあけられたジェット孔▲１０▼より、焼却効率を高めるため空気を 噴出させ空気中の酸素を供給する。

【０００７】 ステッキ状ジェットパイプは、４〜５年と長期の間使用すると、孔の目ずま りや、孔の経が大きくなるので交換が出来るように簡単に取替え出来るようにし てある。空気の供給は下から上がりエアー用ポールを経て上からステッキ状ジ ェットパイプに送られる。その先端が円筒炉の底に接触させないようにして あるのは、焼却物▲１１▼の灰や、プラスチックくずが溶けて円筒炉に厚く溜 まると、長期間に腐食の原因となるので、これを防ぐためである。

【０００８】 吹き出すジェット・エアーの風量は、エアー調整弁▲１２▼にて行なう。円筒 炉の経の大きなものは、ブロワーでは、まかない切れないのでエアーコンプレ ッサーを使用し、より高い圧力でジェットエアーを遠くに吹き出すようにする。

【０００９】 焼却物▲１１▼は、主にプラスチックの廃材、廃油、紙くず、木くず、などあ らゆる焼却可能なものが対称となるが、実験の結果では、紙くず、木くずなどは 、灰が残りその灰を毎回かき出す必要がある。 プラスチックや廃油などは、ほとんど燃焼して灰は残らない。灰を取り出す方法 として、円筒炉下部にかき出し口をつけることもできる。

【００１０】 図は、中心部外観図であり、そのまわりに図のように、本体カバー▲１３ ▼をかぶせ固定する。この本体カバー▲１３▼には、上部に煙突▲１６▼、側面 に、焼却物の投入口▲１４▼があり、投入口▲１４▼にはドアー▲１５▼が付け られている。本体カバー▲１３▼がなくても、完全に燃焼はできるが灰などの吹 き上げを防ぐため、本体カバー▲１３▼は必要である。

【００１１】 焼却のスタートは、新聞紙を投げ入れ灯油を少したらし、その上から焼却物を 入れ火をつける。シェット・エアーは火の加減を見ながらＯＮしてエアーの量を 増加させる。１０分ほどで炉内が暖まり、正常運転が出来る。あとは、焼却物▲ １１▼をどんどん炉内に投入するだけで燃焼する。灯油など燃料を追加する必要 はない。

【００１２】

【考案の効果】

本焼却炉を使えば、焼却可能なものは家庭ゴミ、産業廃棄物としてゴミ処理場 に出すことなく家庭、学校、公共施設など、その場で焼却することが出来る。又 、高温で燃焼するため、有害ガスなど排出を少しでもおさえることになり、環境 を守ることも出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の焼却炉本体の側断面であり、部品の組
合せ及びエアーの流れを示す図である。

【図２】焼却炉本体を上から見た平面図である。

【図３】焼却炉中心部の外観図である。

【図４】焼却炉本体にカバーを被せ、上部に煙突を設け
た全体外観図である。

【符号の説明】 １ ブロワー（又はエアーコンプレッサー） ２ 本体架台 ３ 足 ４ 円筒炉 ５ 空洞 ６ 空気孔 ７ エアー・ドラム ８ エアー用ポール ９ ステッキ状ジェットパイプ １０ ジェット孔 １１ 焼却物 １２ エアー調整弁 １３ 本体カバー １４ 投入口 １５ ドアー １６ 煙突

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 家庭や工場や公共施設等より出る廃棄物
   を焼却する焼却炉に於て、複数本のジェット・パイプを
   炉内に縦方向に、又円周状に配置し、ジェット・パイプ
   に開けられた多数の孔から、ジェットエアーを電気式ブ
   ロワー又は、エアーコンプレッサーにより、圧力を高
   め、炉の中央にある焼却物に向け吹き出させ、空気中の
   酸素を多量に供給することにより、効率よく煙を出さず
   に燃焼させる構造を有したエアージェット式焼却炉。