JP3072715U - 洗浄水加圧用タンクを備えた水洗便器 - Google Patents

洗浄水加圧用タンクを備えた水洗便器

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JP3072715U JP2000002648U JP2000002648U JP3072715U JP 3072715 U JP3072715 U JP 3072715U JP 2000002648 U JP2000002648 U JP 2000002648U JP 2000002648 U JP2000002648 U JP 2000002648U JP 3072715 U JP3072715 U JP 3072715U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水洗式便器の洗浄水タンクおよび水洗便器
の改良に関するもので、タンク内で洗浄水を加圧し、加
圧洗浄水を水洗便器に噴出させるようにした。 【解決手段】洗浄水加圧用タンクは、その中の水位の変
化に応答して上下に限定的に可動するフロート・ピスト
ン50を有し、フロート・ピストン50の上部に配置さ
れたスプリング40が、洗浄水加圧用タンク2内の水位
の変化に伴い、フロート・ピストン50の上下動に合わ
せて圧縮したり伸張したりすることで、圧縮した状態の
スプリングに付勢されたフロート・ピストンにより、洗
浄水加圧用タンク内の洗浄水を加圧すると共に、加圧洗
浄水を前記水洗便器90に形成した複数の洗浄水噴出孔
92からと第1の洗浄水用噴流通路95および汚物排出
通路96の真空室97と連通する第2の洗浄水用噴流通
路98を介して洗浄水収集領域94にそれぞれ放流する
ように構成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は水洗式便器における洗浄水用タンクおよび水洗便器の改良に関するも のであり、更に具体的に説明すると、タンク内で洗浄水を加圧してから、加圧洗 浄水として水洗便器に噴出させるようにした洗浄水加圧用タンクを備えた水洗便 器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図1には従来形の水洗便器10が示されており、この水洗便器10の周縁には 、複数個の洗浄水噴出用穴11が、また水洗便器10の内部には水洗斜面12が 形成されている。さらに水洗用水収集領域13が水洗便器10の底部に設けれて いる。下方に伸長する放水路14が水洗斜面12の後方部に形成されており、そ の上端部において、洗浄水噴出用穴11の水源と同じ水源に連通し、その下端部 において、洗浄水収集領域13と連通している。洗浄水収集領域13の前方部は 鵞鳥の首形状のように湾曲した連通路が形成されると共に、汚物排出用パイプ1 5に接続して伸長しており、その前端部には前方停止部16が、その後端部には 後方停止部17が形成されている。 そして、前記洗浄水収集部13に貯留された水が一杯になることで、汚物排出 用パイプ15からの悪臭の侵入を防止するようになっている。また、真空室18 が汚物排出用パイプ15の上方空間に形成されている。
【0003】 図2では、水洗便器における洗浄水の水流方向を示す。 洗浄水が水洗便器へ排出される場合、まず第1に、洗浄水は洗浄水噴出用穴1 1から放水され水洗便器の上部から流出し、水洗斜面12に沿って下方へ放水さ れ、どっと渦巻き流を発生するようになる。それと同時に、上部通路から分離さ れた放水路14を通って水がどっと下方の洗浄水収集部13へ流れ落ちてゆくの で、渦巻き流水が汚物排出用パイプ15から放水されるようになる。真空室18 が汚物排出用パイプ15の上方空間に限定され、ここにサイフォン現象が生じ、 その結果、水洗便器にある汚物が逆流するのが阻止されるようになる。
【0004】 図2について説明すると、ここには、水流方向が示してある。洗浄水がどっと 水洗便器へ流される場合、洗浄水は洗浄水噴出用穴11から出て水洗便器の上部 から放水され、水洗斜面12に沿って下に勢いよく流れ、渦巻き流が生まれる。 同時に、放水路14からも水が流れ落ちてきて、渦巻き流が汚物排出用パイプ1 5から外へ放水されるようにする。真空室18にサイフォン現象が生じ、その結 果、水洗便器にある汚物がそこから吸い取られるようになる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、このような従来の水洗便器および洗浄水用タンク構造には、以下に述 べるような問題点がある。 放水路14は傾斜がきつく、その上端部においてはほとんど直角に近いた めに、水流の角度があまりにも変化することにより、放水口から流れ出てくる水 の流れが弱くなってしまう。このため、水洗便器にある汚物を効果的に押し流す ためには、更に水が必要となる。 洗浄水収集領域13には、ほんの短期間ではあるが少量の水が残ったまま にある。その後、放水路14からの放水によって洗浄水収集領域13に逆流が生 じる。その結果、汚物排出用パイプ15内に残留する水や汚物が押し戻されると いうことが起きる。これはまことに衛生的でない。
【0006】 従って、本考案の主な目的は、水洗便器から汚物と洗浄水とを押し流すために 、電力を全く使わずに洗浄水を加圧して放流させることのできる加圧した洗浄水 用タンクと組み合わせた水洗便器を提供することにあり、これによって、洗浄水 用タンクのサイズを減少させ、タンクから放流される水量を経済的に節約できる ようにする。
【0007】 また、本考案の別の目的は、従前に比較して使用する水が少量であっても効果 的に汚物及び汚水を押し流すサイフォン現象が同時に発生されるように、汚物及 び汚水が真空室に排出された際にサイフォン状現象を創出することのできる後方 洗浄水用噴流通路を設けた洗浄水加圧用タンクを備えた水洗便器を提供すること である。
【0008】 更にまた、本考案の別の目的は、水洗便器の構造において鋭角部分を全くなく してよりスムーズな排出通路を構成し、洗浄水収集領域に渦巻き流を生じさせな いようにして汚物や汚水が完全に排出されるようにした洗浄水加圧用タンクを備 えた水洗便器を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、洗浄水加圧用タンクにパイプによって接続された水洗便器 であって、前記洗浄水加圧用タンクは、その中の水位の変化に応答して上下に限 定的に可動するフロート・ピストンを有し、前記フロート・ピストンの上部に配 置されたスプリングが、前記洗浄水加圧用タンク内の水位の変化に伴い、前記フ ロート・ピストンの上下動に追随して圧縮および伸張するようになっていて、圧 縮した状態のスプリングの付勢でフロート・ピストンにより前記洗浄水加圧タン クから水が排出されるときに、洗浄水加圧用タンク内の水に圧力をかけ得るよう になり、位置決め板が前記フロート・ピストンの底部側に配置されており、前記 洗浄水加圧用タンクへの水の供給を制御するために、洗浄水加圧用タンク内に制 御弁セットが配設されており、前記制御弁セットは弁ユニットを含み、前記弁ユ ニットは管状ケースを有し、その中で制御ピストンが上下動するようになってお り、さらに、前記弁ユニットの壁面には水出口が限定されており、前記弁ユニッ トは水源と連通し、制御ピストンには放水路があり、前記制御ピストンを引っ込 み可能にして上下可動とし、前記制御ピストンの上部にバネが配置されており、 前記制御ピストンは、可撓性ワイヤーによって前記タンクに可動に内蔵されたフ ロートに接続されていて、前記制御ピストンを前記洗浄水加圧用タンクの水位に 合わせて動かすようにし、前記制御ピストンの放水路が前記水源と前記弁ユニッ トの水出口との双方と整合する位置へ前記制御ピストンが移動したときに、前記 洗浄水加圧用タンクへ水が流れ込むようになり、前記洗浄水加圧用タンクの底部 に配置された封止キャップが排出パイプヘッドと開,閉に係合するようになり、 前記洗浄水加圧用タンクに回転可能に固着された制御ハンドルは前記封止キャッ プに接続されて、前記制御ハンドルが作動されたとき前記封止キャップを開くよ うにし、前記フロート・ピストンが水位が落ちるに従って下方へ移動し、前記位 置決め板が前記封止板に接触するところまで洗浄水加圧用タンクの中の水位が下 がったときに、前記封止キャップが前記フロート・ピストンに固着された位置決 め板によって閉じられるようになり、このような構造にすることにより、前記水 洗便器にはその周囲縁から下方に伸長した洗浄水噴流スロープがあり、前記洗浄 水噴流スロープの底部には洗浄水収集領域があり、複数個の噴水口が前記水洗便 器の周囲縁に配置されていて、前記噴水口は、前記洗浄水加圧用タンクに接続さ れた水入口通路と連通していて、前記洗浄水収集領域には鵞鳥の首形状のような 汚物排出通路が接続されていて、前記洗浄水収集領域に隣接して配置された鵞鳥 の首形状をした汚水排出通路の鋭角に曲がった部分に真空室が限定され、一端に おいて前記水入口通路と連通する第1の洗浄水用噴流通路は、他端で前記汚物排 出通路の真空室と連通し、前記洗浄水噴流スロープの下側に配置された第2の洗 浄水用噴流通路は、前記洗浄水収集領域と連通し、これによって、水が、前記第 1および第2の洗浄水用噴流通路と前記水洗便器の噴水口とから一斉に噴出した ときに、前記鵞鳥の首形状をした汚物排出通路の真空室にサイフォン現象が起こ り、水洗便器の洗浄水収集領域に堆積する汚物及び汚水を排出する速度を効果的 に上げることができるようにしたことを特徴とする。
【0010】 請求項2の考案は、請求項1に記載した洗浄水加圧用タンクを備えた水洗便器 において、前記フロートと前記フロート・ピストンとが互いに接触する状態にな ったときに、該フロートがその中に嵌められるようにするために、前記フロート ・ピストンにはフロート収容凹部が形成されていることを特徴とする。
【0011】 請求項3の考案は、請求項1に記載した洗浄水加圧用タンクを備えた水洗便器 において、前記洗浄水加圧用タンクは円筒形をしていることを特徴とする。
【0012】 請求項4の考案は、請求項1に記載した洗浄水加圧用タンクを備えた水洗便器 において、前記洗浄水加圧用タンクには、前記フロート・ピストンを水位の変化 に応答して限定的に上下動させるように、その内壁に部分的に設置された1対の 対称配置された垂直スライド軌道を設けたことを特徴とする。
【0013】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の一実施形態について、図面を参照して説明する。 本考案の水洗便器の洗浄水加圧用タンクは、図3に示すように、パイプ80に よって水洗便器90に接続された洗浄水加圧用タンク(以下タンクという)2を 備え、タンク2は、図4及び図5に示すように、タンク本体20、上部蓋30、 スプリング40、フロート・ピストン50、水入口制御弁セット60、水出口制 御弁セット70から構成される。
【0014】 タンク本体20は、縦長の円筒状で、上部周縁には直径が少し狭まった上部周 縁フランジが形成されている。左右対称になる1対の台形保持ブロック21,2 1が上部周縁フランジから突出している。そして左右対称に形成した1対の垂直 スライド軌道22が、円筒形のタンク本体20の上方部内壁に軸方向に向けて配 置されている。タンク本体20の下方部壁面には連結用パイプ貫通穴23とシャ フト貫通穴24が対称的に配置されていて、底面には水出口パイプ取付穴25が 配置されている。
【0015】 上部蓋30には、スプリング40の一端部を据付けるためにハウジング凹部3 2の周囲突出縁に隣接して配置されたスリット31があり、更に、その内側周囲 縁に対称配置された1対の台形係止ブロック33,33が形成されている。
【0016】 フロート・ピストン50には、その外周縁に対称に形成された1対の垂直溝5 1,51があり、これら溝51,51は、タンク2据付け時に摺動係合可能なよ うに、タンク本体20の垂直スライド軌道22に対応するように限定されている 。またフロート・ピストン50の上面には、スプリング40の他端部を保持する ための固着用突出部52が2個配置されていて、フロート・ピストン50の底面 には、下方に伸長した位置決め板53が形成されていると共に、フロート収容凹 部54が形成されている。
【0017】 水入口制御弁セット60は、弁ユニット61、弁キャップ62、バネ63、制 御用ピストン64、封止用リング65、フロート66、制御用ワイヤー67から 構成されている。封止用リング65がタンク本体20のパイプ貫通孔23と係合 し、タンク本体20から弁ユニット61が突き出るようにされて、水入口パイプ に接続される。
【0018】 前記弁ユニット61には、内側収容空間611とその壁面にある水出口612 とがある。弁ユニット61の内側収容空間611に内蔵された制御ピストン64 には放水路641が形成されている。収容空間611および制御ピストン64の 上面には、固着用リング要素642が配置されている。弁ユニット61の上部に は、その中心に限定されたワイヤー孔621を有する弁キャップ62が固着され ている。フロート66の底部には保持リング661が配置されている。ワイヤー 孔621を通した制御ワイヤー67の一端部が制御ピストン64の固着用リング 要素642に固着されて、その他端部はフロート66の保持リング661に固着 されて連結されている。
【0019】 水出口制御弁セット70は、制御ハンドル71、結合バー72、封止リング7 3、1対の結合バー設置部74、封止キャップ75、タンク本体20の水出口パ イプ取付穴25へ固着された放水用パイプヘッド76から構成されており、 前記パイプ80が前記放水用パイプヘッド76に固着されている。
【0020】 タンク本体20の底部に固着された2本の結合バー設置部74には、それぞれ シャフト用穴741が形成されている。密封要素である封止リング73がシャフ ト貫通穴24に配置されている。結合バー72は、結合バー設置部74に形成さ れた2個のシャフト用穴741と封止リング73とに回転可能に軸支されている 。制御ハンドル71は結合バー72の外部に露出した端部へねじで取着される。 前記封止キャップ75は結合バー72へ取り外し可能に固着されており、放水用 パイプヘッド76と密封係合状態になる。
【0021】 スプリング40は、フロート・ピストン52の上面にある2個の固着用突起5 2に固着され、その後、フロート・ピストン52は、垂直方向の前記溝51によ って、タンク本体20の内側の垂直スライド軌道22と摺動可能に係合するよう になる。保持ブロック21が係止ブロック33と係止係合状態になるように上部 蓋30を回して、上部蓋30をタンク本体20の上部に係合する。それと同時に 、スプリング40が上部蓋30のハウジング凹部32に嵌まる。
【0022】 図6には、本考案の水洗便器90が断面で示されている。水入口通路91が水 洗便器90の後端部上部縁角部のところに配置されていて、水洗便器90の上部 開口周囲には、水入口通路91と連通している複数個の洗浄水噴出孔92が形成 されている。水洗便器90の内部には下方に伸長する洗浄水噴流スロープ93, 93が形成されてあり、水洗便器90の底部には洗浄水収集領域94が配置され ている。一方の洗浄水噴流スロープ93の肉厚内面側には第1(前方)の洗浄水 用噴流通路95が形成されている。この前方洗浄水用噴流通路95は、上部で洗 浄水噴流スロープ93の水出口通路91と連通し、その底端部において洗浄水収 集領域94と連通している。洗浄水収集領域94の後端部には鵞鳥のような形状 をした汚物排出通路96が形成されていて、この通路は、下水路に接続されてい る。
【0023】 汚物排出通路96の前方端部には、前方停止端961がもう一方の洗浄水噴流 スロープ93とスムーズに連続形成されていて、洗浄水収集領域の後端部には、 後方停止端962が設置されている。
【0024】 前方停止端961と後方停止端962の端部レベルのところまで洗浄水収集領 域94に水が溜まることによって、汚物排出通路96に生じた悪臭が、汚物排出 通路96を介して部屋の中に立ち込むのが防止される。汚物排出通路96の急激 にカーブした領域に真空室97が形成され、この真空室97には第2(後方)の 洗浄水用噴流通路98が連通し、この通路98が水入口通路91に連通している 。また前方洗浄水用噴流通路95には、鵞鳥のような形状をした汚物排出通路9 6の開口部と整合した出口端がある。
【0025】 図7、図8および図9について説明すると、タンク本体20に水が溜まり始め る時、即ち、タンク本体20内が空の状態のときには、スプリング40によって フロート・ピストン50がタンク本体20の底部近くの適切な位置へ押しつけら れている。この時、フロート66はフロート・ピストン50の下側にある収容凹 部54に係合し、制御ワイヤー67は緩んだ状態にある。 その結果、弁ユニット61のバネ63が下方へ伸びて、制御ピストン64の排 出路641と、弁ユニット61の水出口612と、弁ユニット61と連通する水 道管の全てが一直線に整合する位置まで、制御ピストン64を押しつける。この ような状態になったとき、タンク本体20の中へ水が流入するようになる。
【0026】 制御ハンドル71を押し下げて水洗便器90に水をどっと流がすには、封止キ ヤップ75が結合バー72によって上方に移動され、放水用パイプヘッド76が 開き、パイプ80を介して水洗便器90の水入口通路91に水が運ばれてくる。 前記スプリング40のバネ力は弁ユニット61の付勢力よりも大きいので、スプ リング40が下方向への付勢力をフロート・ピストン50に付与することにより 、順次このフロート・ピストン50が水に圧力を付与して加圧水として水入口通 路92へ流し、水噴出口92から噴出させる。
【0027】 その結果、加圧された水は洗浄水噴流スロープ93に沿って下方へどっと流れ 出し、強い渦巻き流が発生し、それと同時に、加圧水が前方の洗浄水用噴流通路 95を滑らか急走して下り落ち、汚物排出通路96へ流れ込む。同時に、水流が 後方の洗浄水用噴流通路98をどっと下り落ち、その結果、汚水排出通路96の 真空室97にサイフォン状態が作られ、汚物および汚水を汚物排出通路96から 効果的に吸い出すようになる。
【0028】 次には、フロート66が下方に移動して、水が弁ユニット61を介してタンク 本体20の方へ流れ込むことができるような位置に制御ピストン64を位置決め させる。フロート・ピストン50から下方に伸長した位置決め板53が、上に持 ち上げられていた封止キャップ75に接近してきて接触し、押圧力が加えられ、 封止キャップ75を閉じタンク本体20からの水の流失を停止させる。
【0029】 なお、タンク本体20への洗浄水の貯留は、タンク20内の水位が上がってく るにつれて、フロート・ピストン50も上昇し、スプリング40を圧縮する。こ の間に、フロート66もタンク本体20内の水位上昇に伴って上昇される。制御 ワイヤー67が予定の長さに完全に伸びきらないうちは、フロート66に接続さ れた制御ワイヤー67が完全に真っ直ぐに伸びきる地点にフロート66が移動す るまで、水はタンクの中に噴出し続ける。
【0030】 弁ユニット61及び制御ピストン64は密封状態にぴたりと合わせることの出 来るセラミック材料で作られているので、密封用のリングは全く必要とせず、こ れによって、可動要素が滑らかに簡単に操作され得るようになる。
【0031】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の洗浄水加圧用タンクに接続した水洗便器には、 以下のような効果がある。 電力を全く使用せずに洗浄水を加圧することにより、洗浄水用タンクのサ イズを減少させることができると共に、水洗便器内の汚物を少ない水量で押し流 すことができるので、タンクから放水される洗浄水の量を経済的に節約すること ができる。 水洗便器の中の汚物を効果的に吸い出すことのできるサイフォン状態を水 洗便器の中に作り出すことにより、効率よく排出できる。 水洗便器の中の滑らかな洗浄水噴流スロープにより、水洗便器から汚物や 汚水を、素早く、激しい渦巻き流を起こさないようにして、排出させることがで きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の水洗便器構造の縦断面図。
【図2】従来の水洗便器構造の動作状態を示す縦断面
図。
【図3】本願考案の洗浄水加圧用タンクに接続した水洗
便器の一実施形態を示す斜視図。
【図4】図3の水洗便器に接続される洗浄水加圧用タン
クの一部切欠き分解斜視図。
【図5】図3の水洗便器に接続される洗浄水加圧用タン
クの要部断面図。
【図6】図3の洗浄水加圧用タンクに接続した水洗便器
構の断面図。
【図7】図3の洗浄水加圧用タンクに洗浄水が満杯にな
って水が加圧された状態のタンクの一部破断断面図。
【図8】図3の洗浄水加圧用タンクから洗浄水が流れ出
た状態を示すタンクの破断断面図。
【図9】図3の水洗便器に洗浄水加圧用タンクからの洗
浄水が流出している状態を示す断面図。
【符号の説明】 2 洗浄水加圧用タンク 20 タンク本体 21 台形保持ブロック 22 垂直スライド軌道 30 上部蓋 31 スリット 32 ハウジング凹部 33 台形係止ブロック 40 スプリング 50 フロート・ピストン 60 水入口制御弁セット 61 弁ユニット 62 弁キャップ 63 バネ 64 制御用ピストン 65 封止用リング 66 フロート 67 制御用ワイヤー 70 水出口制御弁セット 71 制御ハンドル 72 結合バー 73 封止リング 74 結合バー設置部 75 封止キャップ 76 排水用パイプヘッド 80 パイプ 90 水洗便器

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄水加圧用タンクにパイプによって
    接続された水洗便器であって、 前記洗浄水加圧用タンクは、その中の水位の変化に応答
    して上下に限定的に可動するフロート・ピストンを有
    し、 前記フロート・ピストンの上部に配置されたスプリング
    が、前記洗浄水加圧用タンク内の水位の変化に伴い、前
    記フロート・ピストンの上下動に追随して圧縮および伸
    張するようになっていて、圧縮した状態のスプリングの
    付勢でフロート・ピストンにより前記水洗用水加圧タン
    クから水が排出されるときに、洗浄水加圧用タンク内の
    水に圧力をかけ得るようになり、 位置決め板が前記フロート・ピストンの底部側に配置さ
    れており、 前記洗浄水加圧用タンクへの水の供給を制御するため
    に、洗浄水加圧用タンク内に制御弁セットが配設されて
    おり、 前記制御弁セットは弁ユニットを含み、 前記弁ユニットは管状ケースを有し、その中で制御ピス
    トンが上下動するようになっており、さらに、前記弁ユ
    ニットの壁面には水出口が限定されており、 前記弁ユニットは水源と連通し、制御ピストンには放水
    路があり、 前記制御ピストンを引っ込み可能にして上下可動とし、
    前記制御ピストンの上部にバネが配置されており、 前記制御ピストンは、可撓性ワイヤーによって前記タン
    クに可動に内蔵されたフロートに接続されていて、前記
    制御ピストンを前記洗浄水加圧用タンクの水位に合わせ
    て動かすようにし、 前記制御ピストンの放水路が前記水源と前記弁ユニット
    の水出口との双方と整合する位置へ前記制御ピストンが
    移動したときに、前記洗浄水加圧用タンクへ水が流れ込
    むようになり、 前記洗浄水加圧用タンクの底部に配置された封止キャッ
    プが排出パイプヘッドと開,閉に係合するようになり、 前記洗浄水加圧用タンクに回転可能に固着された制御ハ
    ンドルは前記封止キャップに接続されて、前記制御ハン
    ドルが作動されたとき前記封止キャップを開くように
    し、 前記フロート・ピストンが水位が落ちるに従って下方へ
    移動し、前記位置決め板が前記封止板に接触するところ
    まで洗浄水加圧用タンクの中の水位が下がったときに、
    前記封止キャップが前記フロート・ピストンに固着され
    た位置決め板によって閉じられるようになり、 このような構造にすることにより、 前記水洗便器にはその周囲縁から下方に伸長した洗浄水
    噴流スロープがあり、前記洗浄水噴流スロープの底部に
    は水収集領域があり、複数個の噴水口が前記水洗便器の
    周囲縁に配置されていて、前記噴水口は、前記洗浄水加
    圧用タンクに接続された水入口通路と連通していて、前
    記水収集領域には鵞鳥の首形状のような汚物排出通路が
    接続されていて、前記水収集領域に隣接して配置された
    鵞鳥の首形状をした汚水排出通路の鋭角に曲がった部分
    に真空室が限定され、 一端において前記水入口通路と連通する第1の洗浄水用
    噴流通路は、他端で前記汚物排出通路の真空室と連通
    し、前記洗浄水用噴流スロープの下側に配置された第2
    の洗浄水用噴流通路は、前記水収集領域と連通し、 これによって、水が、前記第1および第2の洗浄水用噴
    流通路と前記水洗便器の噴水口とから一斉に噴出したと
    きに、前記鵞鳥の首形状をした汚物排出通路の真空室に
    サイフォン現象が起こり、水洗便器の水収集領域に堆積
    する汚物及び汚水を排出する速度を効果的に上げること
    ができるようにしたことを特徴とする洗浄水加圧用タン
    クを備えた水洗便器。
  2. 【請求項2】 前記フロートと前記フロート・ピスト
    ンとが互いに接触する状態になったときに、該フロート
    がその中に嵌められるようにするために、前記フロート
    ・ピストンにはフロート収容凹部が形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載した洗浄水加圧用タンクを
    備えた水洗便器。
  3. 【請求項3】 前記洗浄水加圧用タンクは円筒形をし
    ていることを特徴とする請求項1に記載した洗浄水加圧
    用タンクを備えた水洗便器。
  4. 【請求項4】 前記洗浄水加圧用タンクには、前記フ
    ロート・ピストンを水位の変化に応答して限定的に上下
    動させるように、その内壁に部分的に設置された1対の
    対称配置された垂直スライド軌道を設けたことを特徴と
    する請求項1に記載した洗浄水加圧用タンクを備えた水
    洗便器。
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