JP3072369B2 - 家畜用親子分離扉 - Google Patents

家畜用親子分離扉

Info

Publication number
JP3072369B2
JP3072369B2 JP10056591A JP5659198A JP3072369B2 JP 3072369 B2 JP3072369 B2 JP 3072369B2 JP 10056591 A JP10056591 A JP 10056591A JP 5659198 A JP5659198 A JP 5659198A JP 3072369 B2 JP3072369 B2 JP 3072369B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
calf
parent
livestock
plates
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP10056591A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11243800A (ja
Inventor
哲也 池田
毅郎 本間
康夫 工藤
一彦 落合
賢司 須藤
Original Assignee
農林水産省北海道農業試験場長
哲也 池田
毅郎 本間
康夫 工藤
一彦 落合
賢司 須藤
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 農林水産省北海道農業試験場長, 哲也 池田, 毅郎 本間, 康夫 工藤, 一彦 落合, 賢司 須藤 filed Critical 農林水産省北海道農業試験場長
Priority to JP10056591A priority Critical patent/JP3072369B2/ja
Publication of JPH11243800A publication Critical patent/JPH11243800A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3072369B2 publication Critical patent/JP3072369B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Housing For Livestock And Birds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、親牛は通過できる
が、親牛の側方についてきた子牛は通過することができ
ないようにした家畜用親子分離扉に関する。
【0002】
【従来の技術】親子放牧で育った子牛は、親牛について
行動するためのエネルギ一消費量が多いため、増体が遅
いという欠点を有していた。そこで、授乳の時だけ親子
を一緒にし、その他の時は親子を別々に管理する方法が
考えられてきた。このような管理方法では、親子の分離
をできるだけ省力的に行うため、家畜が自発的に出入り
できるようにする必要があった。このため、従来、親子
を分離する技術として、高さや幅を制限して子牛だけが
通過可能な出入口(扉なし)、出入口部分に高低差を設
け、親牛だけが通過可能な出入口(扉なし)などがあっ
た。しかし、上記子牛だけが通過可能な出入口では、子
牛の放牧を制限することはできず、また、上記親牛だけ
が通過可能な出入口では、子牛の出入りを制限する要因
が高低差だけなので分離後の脱出率が高く、分離成功率
は低かった。このため、分離成功率を高める方法が求め
られていた。
【0003】一方、出入口に扉を設けることは、家畜の
出入りを阻止する方法として最も確実な方法である。こ
のため、出入口に扉を設けて親子分離の状態を維持する
ことは必要である。しかし、従来の放牧地や畜舎内に設
けられる扉は、家畜の出入りを防止するためのもので、
家畜が自力で扉を開閉できるものはなかった。また、親
牛だけが通過可能で、子牛は通過できない、という扉は
なかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、子牛に余分
な運動をさせないで飼育することを省力的に行うため、
親牛だけが自発的に畜舎外あるいは放牧地に出て、授乳
時のみ子牛の飼育場所に戻ってこれるようにすることを
目的とし、親牛は通過できるが、親牛についてきた子牛
は通過することができないような構造の家畜用親子分離
扉を提供しようするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、垂直方向に立設される左右一対の外枠の
内側に、それぞれ前後双方向に開閉可能の扉板を取付け
た家畜用開閉扉において、上記扉板は、外枠に対して扉
板を閉位置に復帰する習性を有するバネ付きヒンジを介
して取付けられ、左右の扉板の自由端側が相互の内面を
対接させて所定幅重合されており、左右の扉板の前後一
方から親家畜が自力で押して扉板を開けて扉の他方側へ
通過するようにし、親家畜の通過後は左右の扉板が直ち
に閉状態に復帰して左右の扉板の重合部分が衝突音を発
すると共に、子家畜の力では扉板を開くことができない
ようにヒンジのバネ圧を設定したことを特徴としてい
る。
【0006】
【作用】上記の構成により本発明の家畜用親子分離扉
は、親牛は扉板を自力で押して開けて扉の他方側へ通過
するが、親牛の側方についてきた子牛は、親牛が扉板を
開けてから締まるときの重合部分から発生する摩擦音、
衝撃音により扉に近づくことができず、また、自力によ
って扉板を押しても、ヒンジのバネ力や扉板の重合部分
による摩擦抵抗により扉板を開けることができず、扉を
通過することができない。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を、
図面を参照して具体的に説明する。
【0008】図1及び図2において、符号1は本発明に
係る家畜用親子分離扉であり、この家畜用親子分離扉1
は、垂直方向に立設される左右一対の左外枠2L及び右
外枠2Rの内側に、それぞれ前後双方向に開閉可能の左
扉板3L及び右扉板3Rを、バネ付きヒンジ4,4…を
介して取付けている。バネ付きヒンジ4は、左扉板3L
及び右扉板3Rを閉位置に復帰する習性を有しており、
そのバネの強さは、親牛Cは自力で扉板3L,3Rを押
して開けられるが、子牛cは自力で押して開けることが
できない強さである(図3参照)。
【0009】上記左右一対の外枠2L,2Rは角パイプ
からなり、その下部が地面Gに打ち込まれるか、あるい
は、埋設されるかして、ほぼ垂直に立設されている。ま
た、外枠2L,2Rの間隔は、図3に示すように、通過
する親牛Cの幅とほぼ等しくしなるようにして立設され
ており、この外枠2L,2Rの上部は、左右の外枠2
L,2Rの間隔を通過する親牛Cの幅に合わせて左右に
移動調節したときに、自動的に摺動するように嵌合され
た摺動嵌合部5を形成している。このため、この実施例
では右外枠2Rの方が左外枠2Lより僅かに太くなって
いて、右外枠2Rの自由端から左外枠2Lの自由端を摺
動自在に嵌挿させている。
【0010】上記左右の扉板3L,3Rは、それぞの自
由端側が相互の内面を対接させて所定幅重合させた扉板
の重合部分6を形成しており、外枠2L,2Rの間隔を
親牛Cの幅に合わせて調節したときは、その重なり代は
自動的に変更される。この重合部分6は、親牛Cが自力
で左右の扉板3L,3Rの前後一方から押して開くと
き、その摩擦抵抗により負荷量が増大し、また、扉板3
L,3Rがバネ付きヒンジ4のバネ圧により閉じるとき
に重合部分6が衝突して衝撃音を発生させる。そして、
親牛Cは扉板3L,3Rをヒンジ4のバネ圧に抗して押
し開けて扉の他方側へ通過し、親牛Cの通過後は左右の
扉板3L,3Rがヒンジ4のバネ圧により直ちに閉状態
に復帰し、親牛Cの側方についてきた子牛cは、左右の
扉板3L,3Rが閉じる時に扉板の重合部分6から発生
する衝撃音により扉板3L,3Rに近づかなくなる。そ
の後、扉板3L,3Rを押し開いて通過しようとして
も、ヒンジ4のバネ圧や重合部分6の摩擦抵抗により通
過できなくしてある。
【0011】次に、上記のような構成の家畜用親子分離
扉1の動作について説明する。まず、図3(a)に示す
ように、親牛Cは自力で、左右の扉板3L,3Rを頭部
で押してバネ付きヒンジ4のバネ圧及び重合部分6の摩
擦抵抗に抗して開け、次いで、図3(b)に示すよう
に、扉板3L,3R間を他方側へ通過する。親牛Cが扉
板3L,3R間を通過すると、扉板3L,3Rはヒンジ
4のバネ圧により直ちに閉状態に復帰する。その際、扉
板3L,3Rの重合部分6では衝撃音が発生し、子牛c
は親牛Cから離れて扉板3L,3Rに近づかなくなる。
従って、親牛Cは扉板3L,3R間を通過するが、子牛
cは親牛Cの後を追って通過することはできない。
【0012】また、親牛Cが扉板3L,3R間を通過す
るとき以外の時に、子牛cが自力で扉板3L,3Rを押
し開けて通過しようとしても、ヒンジ4のバネ圧に加
え、扉板3L,3Rの重合部分6を開くための摩擦抵抗
により負荷量が増加し、ヒンジ4のバネ圧以上に扉板3
L,3Rは開き難くくなって、子牛cは扉板3L,3R
を通過することができない。さらに、図4(a)に示す
ように、子牛cが扉板3L,3Rを押して所定角度まで
開けたとしても、扉板3L,3Rを完全に開くまでには
重合部分6の重なりが続き、図示のように両扉3L,3
Rの先端が接した状態にまで開いても、子牛cは頭を扉
板3L,3Rの向こう側に出すことができず、向こう側
の様子が分からないので、子牛cはそれ以上扉板3L,
3Rを押そうとしなくなる。このようなことから、子牛
cは次第に扉板3L,3Rから出ようとしなくなる。
【0013】これが、図4(b)に示すように、左右の
扉板3l,3rに重合部分のない開閉扉Iaの場合に、
子牛cが通過しようとして扉板3l,3rを図4(a)
と同じ角度まで押し開くと、頭部が扉板3l,3rを通
過して向こう側が見え、子牛cはさらに扉板3l,3r
を押し開いて扉板3l,3r間を通過することができ
る。しかも、重合部分がないから、扉板3l,3rを開
ける際に摩擦抵抗がかからず、また、扉板3l,3rを
閉じる際に衝撃音が発生することがない。
【0014】一方、家畜用親子分離扉1の外枠2L,2
Rは、角パイプ等からなり、その下部は地面Gに打ち込
まれるか、埋設されるかして、ほぼ垂直に立設される。
外枠2L,2Rの間隔は、図1に示すように、外枠2
L,2Rの上部で自在に調節が可能なため、図3に示す
ように、通過する親牛Cの幅とほぼ等しくなるように調
節することができる。そして、親牛Cの側方についてき
た子牛cは、親牛Cの側方を通過することができなくな
る。なお、親牛Cが左右の扉板3L,3Rを押して通過
できることを覚えさせる訓練は、短時間でできる。
【0015】本発明の家畜用親子分離扉は、上記の実施
例の構成に限らず、他の構成にしてもよいものである。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明の家畜用親子
分離扉によれば、次のような作用効果を奏することがで
きる。
【0017】扉板は、外枠に対して扉板を閉位置に復帰
する習性を有するバネ付きヒンジを介して取付けられ、
左右の扉板の自由端側が相互の内面を対接させて所定幅
重合されており、左右の扉板の前後一方から親家畜が自
力で押して扉板を開けて扉の他方側へ通過するように
し、親家畜の通過後は左右の扉板が直ちに閉状態に復帰
して左右の扉板の重合部分が衝突音を発すると共に、子
家畜の力では扉板を開くことができないようにヒンジの
バネ圧を設定したので、親牛は扉板を自力で押して開け
て扉の他方側へ通過するが、親牛の側方についてきた子
牛は、親牛が扉板を開けてから締まるときの重合部分か
ら発生する摩擦音、衝撃音により扉に近づくことができ
ず、また、自力によって扉板を押しても、ヒンジのバネ
力や扉板の重合部分による摩擦抵抗により扉板を開ける
ことができずに扉を通過することができない。従って、
親牛と子牛を、人手をかけずに、無理なく、確実に分離
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による家畜用親子分離扉の正面図であ
る。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】親牛が開閉扉を一方から他方に通過する際の説
明図で、(a)は親牛が開閉扉を頭部で押し開けようと
している状態、(b)は開閉扉を開けて胴部が通過しよ
うとしている状態、(c)は親牛が開閉扉を通過して開
閉扉が閉じられ、子牛が開閉扉を通過できない状態を示
している。
【図4】(a)は子牛が本発明による開閉扉を通過しよ
うとして所定角度まで押し開けたとき、両扉の先端が接
していて前方が見えず通過できない状態、(b)は子牛
が重合部分のない開閉扉を通過しようとして開閉扉を所
定角度まで押すと頭部が開閉扉を通過して前方が見え、
扉を通過することができる状態の説明図である。
【符号の説明】
1 家畜用親子分離扉 la 左右の扉板に重合部分が
ない開閉扉 2L 左外枠 2R 右外枠 3L 左扉板 3R 右扉板 3l 重合部分のない左
扉板 3r 重合部分のない右扉板 4 バネ付きヒンジ 5 摺動嵌合部 6 扉板の重合部分 C 親牛 c 子牛 G 地面
フロントページの続き (73)特許権者 598031349 工藤 康夫 北海道札幌市豊平区羊ケ丘1番地 農試 宿舎E19−2 (73)特許権者 598031350 落合 一彦 北海道札幌市豊平区羊ケ丘1番地 農試 宿舎B1 (73)特許権者 598031361 須藤 賢司 北海道札幌市豊平区羊ケ丘1番地 農試 宿舎F301 (72)発明者 池田 哲也 北海道札幌市豊平区羊ケ丘1番地 農試 宿舎B8−1 (72)発明者 本間 毅郎 北海道札幌市豊平区羊ケ丘1番地 農試 宿舎1号棟306 (72)発明者 工藤 康夫 北海道札幌市豊平区羊ケ丘1番地 農試 宿舎E19−2 (72)発明者 落合 一彦 北海道札幌市豊平区羊ケ丘1番地 農試 宿舎B1 (72)発明者 須藤 賢司 北海道札幌市豊平区羊ケ丘1番地 農試 宿舎F301 (56)参考文献 特開 平8−80136(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01K 1/00 - 1/035 A01K 15/00 - 15/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直方向に立設される左右一対の外枠の
    内側に、それぞれ前後双方向に開閉可能の扉板を取付け
    た家畜用開閉扉において、 上記扉板は、外枠に対して扉板を閉位置に復帰する習性
    を有するバネ付きヒンジを介して取付けられ、左右の扉
    板の自由端側が相互の内面を対接させて所定幅重合され
    ており、左右の扉板の前後一方から親家畜が自力で押し
    て扉板を開けて扉の他方側へ通過するようにし、親家畜
    の通過後は左右の扉板が直ちに閉状態に復帰して左右の
    扉板の重合部分が衝突音を発すると共に、子家畜の力で
    は扉板を開くことができないようにヒンジのバネ圧を設
    定したことを特徴とする家畜用親子分離扉。
JP10056591A 1998-03-09 1998-03-09 家畜用親子分離扉 Expired - Lifetime JP3072369B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10056591A JP3072369B2 (ja) 1998-03-09 1998-03-09 家畜用親子分離扉

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10056591A JP3072369B2 (ja) 1998-03-09 1998-03-09 家畜用親子分離扉

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11243800A JPH11243800A (ja) 1999-09-14
JP3072369B2 true JP3072369B2 (ja) 2000-07-31

Family

ID=13031447

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10056591A Expired - Lifetime JP3072369B2 (ja) 1998-03-09 1998-03-09 家畜用親子分離扉

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3072369B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2009101060A4 (en) * 2009-10-20 2009-11-19 Edward Evans Swing gate

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11243800A (ja) 1999-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6526708B1 (en) Door frame guard
US2758646A (en) Door structure
WO1998031215B1 (en) Dairy parlor entry gate
JPH01102190A (ja) ペット用ドア
US5852989A (en) Method for conveying standing animals
JP3072369B2 (ja) 家畜用親子分離扉
US20060048715A1 (en) Animal management system
US4813379A (en) Passage device for cattle
US5463984A (en) One way animal gate
US4233708A (en) Self-closing hinge apparatus
CA2342421A1 (en) Apparatus for restraining the neck and/or head of a farm animal
US10004206B2 (en) Sheep and goat containment cage (sheep cage)
US7444714B2 (en) Automatic corral gate closure
US10772289B2 (en) Head gate for a cattle containment chute
US20020145289A1 (en) Releasable safety connector
JP3214228U (ja) ペット用出入口
US10499611B2 (en) Adjustable crowding alley
KR20200054502A (ko) 반려동물용 출입구장치
JPH0398291U (ja)
NL2033011B1 (nl) Inrichting voor het weren van ongedierte bij overhead deuren
Haigh et al. A handling system for white-tailed deer (Odocoileus virginianus)
KR102652043B1 (ko) 축사용 급이장치.
US5178097A (en) Head gate for calf chutes
GB2252602A (en) Internal stabling
JPS6326263U (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term