JP3072368U - 札入れ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 札入れに、簡単に、かつ札入れとしての使い
勝手を損なわないように、時計の機能を付加することで
ある。 【解決手段】 札入れの収納ポケット４を開閉するスラ
イドファスナ５のスライダ５ａに設けた環状部５ｂに、
小型の携帯式時計６の上端部に形成した環状の取り付け
部６ａを、環状の連結部材９を介して鎖状に連結するこ
とにより、札入れとしての使い勝手を損なうことなく、
札入れに時計の機能を付加したのである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、横長の形状で出し入れ口が長辺側に設けられた二つ折りの札入れ に関する。

【０００２】

【従来の技術】

横長の形状で二つ折りにされる札入れは最もよく普及しており、外出時には、 常に携帯されている。一方、腕時計は、近くへの買い物等に外出する際には、そ の着脱の煩わしさから携帯されない場合がある。また、人によっては、体質等に よりなるべく腕時計を身につけないようにしている場合もある。このような理由 により外出時に時計を携帯していないと、不便に感じることがある。

【０００３】 札入れには、その表皮に小型の携帯式時計を埋め込んだものもあるが、時計部 が突出して札入れとして使い難く、埋め込まれた時計の電池の交換も困難である 。また、表皮への時計の埋め込みに手間がかかる問題もある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、この考案の課題は、札入れに、簡単に、かつ札入れとしての使い勝手 を損なわないように、時計の機能を付加することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するため、この考案は、横長の形状で、前面側へ長手方向に 二つ折りにされ、長辺側に出し入れ口が設けられた札入れ部と、スライドファス ナで開閉される収納ポケットとを備えた札入れにおいて、前記スライドファスナ のスライダに小型の携帯式時計を取り付けた構成を採用したのである。

【０００６】 すなわち、スライドファスナのスライダに時計を取り付けることにより、従来 の札入れに取り付けられているスライドファスナを利用して、札入れとしての使 い勝手を損なうことなく、札入れに時計の機能を付加したのである。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、図面に基づき、この考案の実施形態を説明する。この札入れは、図１に 示すように、横長の形状で、前面側へ二つ折りにされるタイプのもので、一方の 長辺側に札入れ部１の出し入れ口が設けられ、前面にはカード類を収納するポケ ット２と、小銭等を収納するポケット３、４が設けられており、収納ポケット４ を開閉するスライドファスナ５のスライダ５ａに偏平な滴形に形成された小型の 時計６が取り付けられている。なお、札入れ部１の手前側の仕切り１ａは中央で ２つの仕切り片１ｂ、１ｃに分割され、紙幣等を仕切り１ａと交叉させて収納し て多様に仕分けることができるようになっており、収納ポケット３はがま口状に 形成されていて、口金３ａをひねって開閉するようになっている。

【０００８】 また、この札入れは、背面側の下端部に縫い付けた帯状部７の先端部に設けた 凸型のスナップボタン８を、背面側の上端部に設けた凹型のスナップボタン（図 示省略）と嵌め合わせることにより、二つ折りにされて帯状部７で留められるよ うになっている。

【０００９】 前記時計６の上端部には環状の取り付け部６ａが形成されており、この取り付 け部６ａとスライダ５ａに設けられた環状部５ｂとが環状の連結部材９を介して 鎖状に連結されている。従って、時計６を持って引っ張ることにより、スライダ ５ａを移動させて収納ポケット４を開閉することができる。

【００１０】 前記スライドファスナ５は、収納ポケット４の上辺側および右辺側が開閉する ように縫い付けられている。従って、時計６は、スライドファスナ５を全開とし たときには札入れの右下端から吊り下げられ、また、スライドファスナ５を閉じ たときには札入れの左側端の中央付近から吊り下げられるので、紙幣や貨幣等の 出し入れの邪魔にならない。

【００１１】 この札入れは、携帯中は、図２に示すように、二つ折りにされて帯状部７で留 められており、時計６は札入れの外側に吊り下げられている。従って、時刻を確 認する際に、帯状部７を外して札入れを広げたりする必要もない。また、この状 態で時計６の電池の交換も容易に行うことができる。

【００１２】 上述した実施形態では、スライダと時計とを、連結部材を介して連結したが、 両者を直接連結してもよい。また、時計をスライダに取り付ける方法は、必ずし も鎖状に連結する必要はなく、札入れ携帯中に時計が簡単にスライダから離れな いように取り付けられていれば、どのような方法を採用してもよい。さらに、ス ライドファスナで開閉される収納ポケットは、札入れとして使い難くない位置で あれば、札入れのどの部分に設けてもよいし、時計の形状も多角形等、種々に変 更することができる。

【００１３】

【考案の効果】

以上のように、この考案の札入れは、収納ポケットを開閉するスライドファス ナのスライダに小型の携帯式時計を取り付けたものであるから、従来の札入れに 取り付けられているスライドファスナを利用して、簡単に時計の機能を付加する ことができ、札入れとしても使いやすい。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施形態の札入れの外観斜視図

【図２】図１の札入れの携帯時の状態を示す外観斜視図

【符号の説明】

１ 札入れ部 １ａ 仕切り １ｂ、１ｃ 仕切り片 ２、３ ポケット ３ａ 口金 ４ ポケット ５ スライドファスナ ５ａ スライダ ５ｂ 環状部 ６ 時計 ６ａ 取り付け部 ７ 帯状部 ８ スナップボタン ９ 連結部材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 横長の形状で、前面側へ長手方向に二つ
   折りにされ、長辺側に出し入れ口が設けられた札入れ部
   と、スライドファスナで開閉される収納ポケットとを備
   えた札入れにおいて、前記スライドファスナのスライダ
   に小型の携帯式時計を取り付けたことを特徴とする札入
   れ。