JP3072156U - 音響・音声メッセージ録音再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カード等のユニットに音声メッセージや音楽
等を録音する場合に、わざわざ店等に出向く必要がな
く、自宅等から容易に、且つ、遠隔的に録音できるよう
に工夫した音響・音声メッセージ録音再生装置を提供す
る。 【解決手段】 電話が接続されると、電話を掛けた録音
者に対して電話を通して録音の手順を音声で伝える応答
メッセージ発生部２５、及び、応答された手順に従って
音声メッセージ等を録音・再生ユニット１に入力する入
力手段を備えた録音メッセージ入力ユニット２と、この
録音メッセージ入力ユニット２によって録音された音声
メッセージ等を、スイッチａの操作によって再生する上
記録音・再生ユニット１とによって構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、各種の音響や音声メッセージを録音及び再生することができる音響 ・音声メッセージ録音再生装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

メッセージ伝達用のカードは、例えば、誕生日用／結婚記念日用等に使用され ていて、その記載内容や形態、形状は多種多様であり、近頃では例えばメロデイ チップをカードに内設して、カードを開けるとメロデイが吹鳴するようにした電 子カード式のもの等、各種構造のものが存在する。

【０００３】 ところが、上述したような従来の各種カード類は、いずれもその形態が単調で 趣好性に欠けるため、カードを受け取った後、一度見て読んでしまうと、後は捨 てるか、どこかに綴じ込んでしまうのが普通であって、これを再度取り出して読 み返したり、再利用する可能性は極めて少なかった。

【０００４】 また、上記従来のカード類はカードに書き込んだ文章や、メロデイチップが吹 鳴するメロデイ等がお祝いやあいさつの代りになるものであるから、送った相手 に対する親しさやむつまじさを直接表現するには不充分であり、更に、長い時間 経過した後にカードの送り主を回想したり思い浮かべようとしても、上記の文章 やメロデイを見たり聞いたりしただけでは、送り主を容易に思い返すことができ ず、直接的な感情を持って的確に活用できない問題があった。

【０００５】 そこで本出願人は、単に文章を書いたりメロデイを吹鳴するだけではなく、カ ード自身に送り主の音声や好みの音楽、或は、自然の音等を入力してこれを送る ことにより、受け取った側でいつでもその音声等のメツセージを聞けるようにし て、送り主に対する親しさをより強調できるように工夫した音声メッセージカー ドシステムを開発した。

【０００６】 図１と図２は上記音声メッセージカードシステムの外観図と側断面図であって 、図中、１はカード３の本体３１内に搭載した録音・再生ユニットで、このユニ ット１には音声メッセージ入力ユニット（図示省略）を用いて音声メッセージや 好みの音楽等が入力（録音）自在であり、また、入力された音声メッセージ等は 、ユニット１の再生スイッチａをＯＮすることによってスピーカ１７から出力さ れる仕組に成っている。

【０００７】 また、図２に於いて、３７は上記の音声録音再生出力ユニット１を収納する空 間部で、収納後はステッカー３６でその入り口を塞いで、録音・再生ユニット１ をカード３の本体３１内に格納する。また、図１と図２に於いて、３３はカード ３の本体３１内に収めた生花等の装飾品、３２はこの生花３３の上面を覆う透視 可能なカバー、３４はカード３の両側に取付けたカバーで、符号ｂで示したラン プは上述した生花等の装飾品を照明するように設けられており、更にモジュール の一側には固形芳香剤３５が具備されている。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】

以上の様に構成したカード３がプレゼントされた場合は、相手方は先ず左右の カバー３４を開き、次いで、再生スイッチをＯＮすると、録音・再生ユニット１ に録音されている送り主の音声メッセージや、好みの音楽等がスピーカ１７から 流れるため、相手に対して親しさを伝達することができるが、ところが、このユ ニット１に音声メッセージ等を録音する音声メッセージ入力ユニットはカード３ の販売店等に設置されているため、録音に当ってはわざわざその店等に出向く必 要があって、システムを利用するに当って大変不便であり、営業的な障害になっ ていた。

【０００９】 そこで本考案の技術的課題は、上記カード等のユニットに音声メッセージや音 楽等を録音する場合に、わざわざ店等に出向く必要がなく、自宅等から容易に、 且つ、遠隔的に録音できるように工夫した音響・音声メッセージ録音再生装置を 提供することである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

上記の技術的課題を解決するために本考案に係る音響・音声メッセージ録音再 生装置は、各種の音響や音声メッセージを録音して再生することができる録音・ 再生ユニットと、この録音・再生ユニットに音響や音声メッセージを録音するこ とができる録音メッセージ入力ユニットとからなり、上記の録音メッセージ入力 ユニットには、電話が接続されると、電話を掛けた録音者に対して電話を通して 録音の手順を音声で伝える応答メッセージ発生手段と、応答された手順に従って 電話を通して送られて来る録音者の音声メッセージや音響等を上記録音・再生ユ ニット側に入力する音響・音声メッセージ入力手段を設けると共に、上記の録音 ・再生ユニットは、上記の録音メッセージ入力ユニットから送られて来る音響や 音声メッセージを録音することができ、且つ、スイッチ操作によってこの録音済 みの音響や音声メッセージをスピーカを通して再生出力することができる音声録 音再生処理手段を設けた点を特徴とするものであって、その結果、カードの送り 主等は、販売店等にわざわざ出向かずに、電話を用いて家庭やオフイス等から自 分の音声メッセージや、好みの音楽等を録音メッセージユニットを介して録音・ 再生ユニットに録音することを可能にしている。

【００１１】

【考案の実施の形態】

以下に、本考案に係る音響・音声メッセージ録音再生装置の実施の形態を図面 と共に説明すると、図３は本考案の構成を説明した回路図であって、本考案は図 １及び図２に示したものと同じ録音・再生ユニット１と、このユニット１に対し て音響や音声メッセージを電話を通して入力することができる録音メッセージ入 力ユニツト２とによって構成されており、更に、上記録音・再生ユニット１は、 上記録音メッセージ入力ユニット２側のコネクター２８と電気的に接続可能なコ ネクター１１と、再生スイッチａと動作ランプｂ、並びに、音声録音再生処理部 １８によって構成されている。

【００１２】 また、上記の音声録音再生処理部１８は、図４に示した回路図の如く、音声録 音再生チップ１２と、このチップ１２の出力ポートに連結されたチップセレクタ ー１３並びに音声データメモリ１４、低域フイルター１５、増幅器１６、スピー カ１７によって構成されている。

【００１３】 更に上述した録音メッセージ入力ユニット２は、図３に示した回路図に示すよ うに一般電話網と接続可能なインターフエイス２４と、このインターフエイス２ ４を経て一般電話網から入力されて来る録音者の電話番号データをＤＴＭＦ信号 で受信して、制御部２１に提供するＤＴＭＦ受信部２３と、このＤＴＭＦ受信部 ２３から提供されるメッセージや、録音者が入力したコードを認識して、応答メ ッセージ発生部２５から入力されたコードに相応する応対メッセージを引き出し 、この引き出したメッセージをインターフエイス２４及び電話網を通して録音者 に送り出したり、上記録音者の音声信号を受信するように上述した録音・再生ユ ニット１を制御する上記の制御部２１とによって構成されている。

【００１４】 また、上記の制御部２１には電話録音用のスイッチＴＳと、マイク録音用のス イッチＲＳと、リセットスイッチＲＴ並びに再生スイッチＰＳが具備されており 、更にマイク録音モードで必要なマイクロホンＭＫと、メツセージ録音内容を確 認するためのスピーカ２７が、増幅器２６及び転換スイッチＳＳを経て上述した 応答メツセージ発生部２５に夫々接続されると共に、電話録音時／マイク録音時 ／パワーオン状態／モード状態等を夫々表示する表示部２２が制御部２１に接続 されている。

【００１５】 加えて、上記応答メッセージ発生部２５の出力には、電話ライン側のメツセー ジ信号と、音響機器用ジャックＪから提供されるオーデイオ信号をミキシングす る信号ミキサー器Ｍが連結され、また、このミキサー器ＭにはＣＤやＭＤ、或は 、カセットプレーヤー等の音響機器を接続するための上記のジヤックＪが接続さ れている。

【００１６】 以上の如く構成した本考案の音響・音声メッセージ録音再生装置を使用するに は、先ず、録音メッセージ入力ユニット２を設置した店の主人や係員等がインタ ーフエイス２４を電話網に連結し、且つ、録音・再生ユニット１のコネクター１ １を上記録音メッセージ入力ユニット２側のコネクター２８に接続すると共に、 メッセージ録音者の電話番号を呼び出して電話録音を始めるスイッチＴＳをＯＮ する。

【００１７】 上記のスイッチＴＳがＯＮされると、制御部２１がこれを認識して応答メッセ ージ発生部２５を駆動し、メツセージ録音者に対して電話網を通して例えば「お 買い上げありがとうございました。これからメッセージを録音致しますので、準 備ができましたら＃キーを押して下さい。」等の録音受け付けの伝言を送出する 。

【００１８】 この伝言に従ってメツセージ録音者が＃キーを押すと、これがインターフエイ ス２４及びＤＴＭＦ受信部２３へ伝達されて、制御部２１がコードを認識する。 その後、制御部２１は応答メッセージ発生部２５及び電話網を通じて例えば「準 備は終りましたか。それでは、これからお客様のメッセージを録音しますので、 ピーという信号音が聞こえたらメツセージを入力して下さい。」と言った録音開 始の伝言をメッセージ録音者に伝達する。

【００１９】 このメッセージ入力に際して、ジャックＪにＣＤ等の音響機器を連結してメツ セージに相応するバックミュージック等を伝達すれば、応答メッセージ発生部２ ５を通じて電話網を通った録音者のメツセージ音声音と、このバックミュージッ ク等の音楽音とがミキサー器Ｍで合成され、この合成音が接合されたコネクター ２８，１１を通じて上述した録音・再生ユニット１側へ伝送され、この伝送され て来る合成音を音声録音再生処理部１８の音声録音再生チップ１２が音声データ メモリ１４に格納する。

【００２０】 その後、制御部２１は応答メッセージ発生部２５を通じて例えば「録音が終り ました。録音を済ませた音声を再生します。」等の録音再生の伝言を電話網を通 してメツセージ録音者に伝達し、次いで、例えば「宜しければ＃キーを、内容を 直す場合は＊キーを押して下さい。」等の録音チエックの伝言を伝送する。

【００２１】 録音したメッセージを直すために録音者が＊キーを押した場合は、ＤＴＭＦ受 信部２３がこれを制御部２１に提供し、制御部２１が応答メッセージ発生部２５ を通じて例えば「それでは再び録音致しますので、ピーという信号が聞こえたら メツセージを入力して下さい。」等の再録音の伝言を録音者に伝え、その後、録 音が済むと「録音が済みました。」等の録音終了の伝言を再び伝える。

【００２２】 その後、上記録音チエックの伝言を再び繰返して、メツセージ録音者が＃キー を押した場合は、例えば「ご利用ありがとうございました。」等の録音終了の伝 言を伝送して、録音処理を終える。

【００２３】 以上の如く、録音者のメツセージと音楽等の音響を録音した録音・再生ユニッ ト１は、図１並びに図２に示すようにカード３内に内蔵されて相手方に送られる が、このカード３を受け取った当事者は、カード３内の録音・再生ユニット１の 再生スイッチａをＯＮすれば、音声録音再生チップ１２が作動して音声データメ モリ１４から録音されたメツセージ及び音響を取り出し、これを低域フイルター １５、増幅器１６を経てスピーカー１７から出力するため、カード３を受け取っ た当事者は、カード３を送った人の肉声音で各種の祝賀メツセージ等を音楽等の 音響と一緒に聞くことができる。

【００２４】 尚、上記の録音メッセージ入力ユニット２では、各スイッチＴＳ，ＲＳ，ＰＳ が押されて動作モードに入る時、表示器２２に設けた該当ランプを点灯して、動 作を確認することができ、また、転換スイッチＳＳは必要によって応答メッセー ジ発生部２５の内容を確認したい時等に使用され、更に、上記マイク録音スイッ チＲＳをＯＮしてマイク録音モードに成った時は、制御部２１がマイクロホンＭ Ｋを通じて現場で音声入力できるように構成されている。

【００２５】 また、上述した実施の形態では本考案をカード３に実施した場合に付いてのみ 説明したが、本考案はカード以外のお守りやアクセサリー、人形、写真ケースと 言ったその他の各種装飾体にも実施可能であることは勿論である。

【００２６】

【考案の効果】

以上述べた次第で、本考案に係る音響・音声メッセージ録音再生装置によれば 、従来のカードに比較して用途が飛躍的に拡大し、例えば企業と消費者との間の 対話メツセージや新年のあいさつ、或は、誕生日、結婚記念日、顧客謝恩用、告 白用、入学・卒業用等の各種メツセージを、カード等を送る者の肉声音で各種音 響と一緒にカード等に録音して送ることができるため、これを受け取った相手方 に対して親しさとむつまじさを伝達することができるのであるが、本考案では特 に、送り手の自己の肉声音を自宅等から電話網を通じて遠隔的に録音できるため 、カードやその他の装飾品を送る度にわざわざ店等に出掛けて録音する煩わしさ がなく、手軽に、且つ、便利に利用できる利点を備えている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る音響・音声メッセージ録音再生装
置によって録音された録音・再生ユニットを送る場合に
用いるカードの外観図である。

【図２】図１に示したカードの側断面図である。

【図３】本考案に係る音響・音声メッセージ録音再生装
置の構成を説明した回路図である。

【図４】本考案で用いる録音・再生ユニットの構成を説
明した回路図である。

【符号の説明】

１ 録音・再生ユニット１ ２ 録音メッセージ入力ユニット ３ カード １２ 音声録音再生チップ １４ 音声データメモリ ２１ 制御部 ２４ インターフエイス ２５ 応答メッセージ発生部 ａ 再生スイッチ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 香坂 充輝 神奈川県大和市林間１−14−１ 株式会社 企画室内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 各種の音響や音声メッセージを録音して
   再生することができる録音・再生ユニットと、この録音
   ・再生ユニットに音響や音声メッセージを録音すること
   ができる録音メッセージ入力ユニットとからなり、 上記の録音メッセージ入力ユニットには、電話が接続さ
   れると、電話を掛けた録音者に対して電話を通して録音
   の手順を音声で伝える応答メッセージ発生手段と、応答
   された手順に従って電話を通して送られて来る録音者の
   音声メッセージや音響等を上記録音・再生ユニット側に
   入力する音響・音声メッセージ入力手段を設けると共
   に、 上記の録音・再生ユニットは、上記の録音メッセージ入
   力ユニットから送られて来る音響や音声メッセージを録
   音することができ、且つ、スイッチ操作によってこの録
   音済みの音響や音声メッセージをスピーカを通して再生
   出力することができる音声録音再生処理手段を設けたこ
   とを特徴とする音響・音声メッセージ録音再生装置。