JP3071886B2 - 走査型光学顕微鏡の検出光学系 - Google Patents

走査型光学顕微鏡の検出光学系

Info

Publication number
JP3071886B2
JP3071886B2 JP3227438A JP22743891A JP3071886B2 JP 3071886 B2 JP3071886 B2 JP 3071886B2 JP 3227438 A JP3227438 A JP 3227438A JP 22743891 A JP22743891 A JP 22743891A JP 3071886 B2 JP3071886 B2 JP 3071886B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
confocal
optical system
light beam
optical path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3227438A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0566349A (ja
Inventor
直樹 林
久雄 北川
伸悟 鹿島
満則 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optic Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optic Co Ltd filed Critical Olympus Optic Co Ltd
Priority to JP3227438A priority Critical patent/JP3071886B2/ja
Publication of JPH0566349A publication Critical patent/JPH0566349A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3071886B2 publication Critical patent/JP3071886B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Microscoopes, Condenser (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は走査型光学顕微鏡、特に
標本からの光を光検出器に導く走査型光学顕微鏡の検出
光学系に関する。
【0002】
【従来の技術】走査型光学顕微鏡は、例えば「T. Wilso
n, "Theory and Practice of Scanning Optical Micros
copy" ACADEMIC PRESS 1984」で述べられているよう
に、共焦点(コンフォーカル)モードにおいてはセクシ
ョニング効果と超解像効果を有し、非共焦点(ノンコン
フォーカル)モードにおいては通常の顕微鏡と同じ結像
特性を有することが知られている。
【0003】また、例えば「T. Wilson, "Confocal Mic
roscopy" ACADEMIC PRESS 1990」で述べられているよう
に、コンフォーカルモードにおけるピンホールの大きさ
を変化させることにより、セクショニング効果と超解像
効果とを可変できることも知られている。
【0004】このような走査型光学顕微鏡の一例が PA
T. GB2184321B に開示されている。その構成において
は、レーザーから射出されたビームは走査光学系を経由
した後、対物レンズを通過して標本上にスポットを結
ぶ。標本からの光は同一の経路を逆に戻り、ビームスプ
リッターによって検出光が分離され、絞りを通って光電
子増倍管へ入射する。光電子増倍管で得られた光電変換
信号は電気的に処理され、その像がビデオモニターで観
察される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この構成においては、
検出光束を小さくするための絞りが設けられており、こ
の絞りを用いてコンフォーカル効果の調整を行なうこと
ができる。しかし、絞りの最大径と最小径との比を10
倍以上にすることは、通常の絞り機構では設計・製造が
困難である。
【0006】このため、検出光の光束径すなわち受光面
の大きさをせいぜい10倍程度しか変えられないため、
コンフォーカル効果の調整はできても、非共焦点(ノン
コンフォーカル)モードを実現することができない。
【0007】この非共焦点(ノンコンフォーカル)モー
ドはセクショニング効果を持たず、生体標本を観察する
ときの標本の位置出し等の条件設定やセクショニング像
と全体像との比較等に特に有益である。
【0008】本発明は、コンフォーカル効果の調整がで
き、非共焦点(ノンコンフォーカル)モードも実現でき
る走査型光学顕微鏡を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、標本からの光
を光検出器に導く走査型光学顕微鏡の検出光学系であっ
て、標本からの光を光検出器へ導く比較的長い第1の光
路と、標本からの光を光検出器へ導く比較的短い第2の
光路と、第1の光路に設けられた焦点距離の比較的長い
第1の結像レンズと、第2の光路に設けられた焦点距離
の比較的短い第2の結像レンズと、光検出器の直前に配
置された測光絞りと、光検出器に向かう光の光路を第1
および第2の光路から選択する手段とを備えている。
【0010】
【作用】本発明では、比較的長い第1の光路と比較的短
い第2の光路とを用意し、光検出器へ向かう標本からの
光を第1の光路に沿って進行させることによりスポット
の投影倍率を大きくでき、第2の光路に沿って進行させ
ることによりスポットの投影倍率を小さくできる。
【0011】ここで、非共焦点(ノンコンフォーカル)
モードを達成するために必要なスポットサイズと検出器
の大きさとの関係についての考え方を以下に説明する。
【0012】外国文献「"Theory and Practice of Scan
ning Optical Microscopy" p. 72,Fig. 3.29」に示され
ているように、非共焦点モード(Type1)ではZ方向の
位置ずれに対する検出感度はない。従って、Z方向のレ
スポンスは対物レンズを通って標本面に照射されるスポ
ットのZ方向強度分布によって決定されると考えてよ
い。ここで装置のS/N比からZ方向のレスポンスをど
の範囲まで取り込めばよいかを考える。装置のS/N比
は通常走査変換のためにフレームメモリにストアするデ
ジタルデータの量子分解能で決まると考えて良い。すな
わち、8ビットならS/N=256、10ビットならS
/N=1024と考えてよい。仮に、8ビット=256
レベルで量子化するシステムだと仮定する。このとき
は、スポットの中心強度がピーク(合焦位置)の1/2
56まで落ちるところからのボケたスポット像を取り込
めば良いと考える。このスポットのボケは回折強度分布
のような複雑な計算をしてもよいが、エネルギー分布の
計算から概略合焦時のスポット径の(256)1/2倍す
なわち16倍と考えても良い。つまり非共焦点(ノンコ
ンフォーカル)モードを達成するための検出器の大きさ
は、システムのS/NをRとしたとき、合焦位置のスポ
ット径のR1/2倍以上であると考える。
【0013】
【実施例】本発明の第1の実施例を図1に示す。L方向
から入射したレーザービームはビームスプリッター12
で反射されミラー14に向かう。ミラー14で反射され
たレーザービームは、ビームを走査するための2つのガ
ルバノミラー16と18を経て、ミラー20で反射され
て瞳投影レンズ22に入射する。瞳投影レンズ22を通
過したレーザービームは図示していない対物レンズの像
面にスポットを結び、2つのガルバノミラー16と18
の回転によって像面上を2次元走査される。このスポッ
トは対物レンズによって標本に集光され標本を走査す
る。標本からの反射光または蛍光は同じ経路をたどって
ビームスプリッター12まで戻り、これを通過しミラー
24で反射される。
【0014】ミラー24で反射された光ビームの光路上
には、2点鎖線で囲ったブロック26が矢印方向に抜き
差し可能に設けられている。このブロック26を引き抜
いたときの光路を図2に、挿入したときの光路を図3に
示す。
【0015】図2の光学系では、ミラー24で反射され
た光ビームは結像レンズ32に入射し集束されながら、
ミラー34と36と38と40で反射され、スポットが
コンフォーカル絞り42に投影される。そしてコンフォ
ーカル絞り42を通過した光が光電子増倍管44に入射
する。なお、ミラー34と36はそれぞれ互いに方向の
異なる軸たとえば互いに直交する軸の周りで回転可能に
設けられており、これらのミラーの軸周りの向きを変え
て光軸の調整を行なう。ところで、一枚のミラーで光ビ
ームの方向を調整する場合、例えばx方向の調整を行な
った後、これに直交するy方向の調整を行なうと、既に
決めたx方向にずれが生じるためその調整が極めて困難
である。また、調整機構を設けていないものでは、非常
に厳しい精度が部品に要求されるため、部品の交換は実
質的に不可能である。しかしながら上述した本実施例の
構成によれば、ミラー34で一方向の調整を行ない、こ
れとは異なる方向の調整をミラー36で行なうので、非
常に容易に光軸調整を行なうことができる。
【0016】図3の光学系では、ミラー24で反射され
た光ビームはミラー28で反射された後に結像レンズ3
0に入射する。結像レンズ30を通過した光ビームは集
束しながらミラー31と38と40で反射され、スポッ
トがコンフォーカル絞り42に投影される。そしてコン
フォーカル絞り42を通過した光が光電子増倍管44に
入射する。
【0017】それぞれのスポットの投影倍率は、瞳投影
レンズ22から結像レンズ32,30までの光路が平行
光束であるため、それぞれの結像レンズ32,30の焦
点距離f32,f30と瞳投影レンズ22の焦点距離f22
の比で決まる。さらに標本面からは図示されていない対
物レンズの倍率Mobが加わるので、標本面からコンフォ
ーカル絞り42への投影倍率は、図2の光路(共焦点モ
ード)では Mob×f32/f22 (1) 図3の光路(非共焦点モード)では Mob×f30/f22 (2) となる。
【0018】ここで対物レンズの倍率を60倍、開口数
を1.4とすると、波長λ=0.5μmのときの標本面
上のスポット径は、1.22×0.5/1.4=0.4
36μmとなる。これに(1)式、(2)式で求まる倍
率をかけると、コンフォーカル絞り42上でのスポット
径が計算できる。ここでf32=4000mm、f30=2
00mmとすると、コンフォーカル絞り42上でのスポ
ット径は、図2の光路(共焦点モード)では 0.436×10ー3×60×4000/50=2.09mm 図3の光路(非共焦点モード)では 0.436×10ー3×60×200/50=0.10mm となる。
【0019】このとき、共焦点モードではスポット径の
16倍(R1/2倍)の1.6mmより大きな開口を持つ
コンフォーカル絞り42と検出器を用意すれば非共焦点
効果が得られる。
【0020】ここで、コンフォーカル効果を調整するた
めのコンフォーカル絞り42の絞り径DPの設定につい
て説明する。共焦点モードにおけるスポット径をDA
すると、外国文献「"CONFOCAL MICROSCOPY" pp. 94-9
5」の記述によれば絞りの最小径を約1/8DAまで絞れ
ば充分であるとしており、上記共焦点モードの場合1/
8×2.09=0.26mmの最小径が必要となる。こ
の場合、もし絞り径の小さいものが製造困難である場合
にはピンホールのような単一開口を切換交換可能に挿入
できるよう構成してもよいが、絞り方式とする場合に
は、絞り径DPを0.125DA≦DP≦1.25DAの範
囲内で可変できるようにしておけばコンフォーカル効果
を十分調整できる。
【0021】しかし、細胞等の生物標本からの蛍光を検
出するような用途においては、検出光が極めて弱いので
絞り径をあまり小さくすると測光できないという不都合
があり、セクショニング効果および超解像効果を少々犠
牲にしても検出系を明るくしたいという要求がある。従
って、このような用途では約10倍の開口径可変範囲を
Aを中心に比例配分し、0.32DA≦DP≦3.2DA
とすることが望ましい。つまり、コンフォーカル絞りの
径DPは用途に応じて工業分野の半導体標本等の反射率
が高い標本などでは高分解能を得るため小さめ(0.1
25DA≦DP≦1.25DA)に設定し、生物・医学分
野の生物標本等の微弱蛍光を観察する標本では明るさを
確保するため大きめ(0.32DA≦DP≦3.2DA
に設定すると良い。2つの応用分野の双方をカバーする
ためには、前述のようなピンホール開口を挿入してもよ
いし、本実施例で示した構成を利用してスポット径を切
り換えて工業分野向けの各用途に最適な光学系を切り換
えることも可能である。
【0022】結像レンズ32の焦点距離はf32=400
0mmと長いが、このレンズをテレフォトタイプの2群
レンズとすることにより光路長を短縮し、装置をよりコ
ンパクトに構成することができる。この場合の光学系の
検出光路(ビームスプリッター12から光電子増倍管4
4までの光路)の上面図を図4に示す。すでに説明した
ように2点鎖線で囲われたブロック26を紙面の法線方
向に抜き差しして光路を変えることにより結像レンズ3
0,32を選択して使用できる。共焦点モードの光路を
構成する部品は移動しないので芯ズレ等の問題はない。
また、結像レンズ30がブロック26と共に移動するよ
う結像レンズ30をブロック26に固定しても良いが、
ブロック26と共に移動する部材はミラー28と31だ
けとし、結像レンズ30をブロック26の外部に固定し
ても良い。
【0023】本発明の第2の実施例を図5に示す。本実
施例では、共焦点モードの光学系は第1の実施例と同一
であるが、ミラー24と38の間に焦点距離の小さい結
像レンズ30が配置され、2枚のミラー24と38は移
動可能に設けられており必要に応じて光路から取り除く
ことができるよう構成されている。2枚のミラー24と
38を取り除いた場合、光ビームはミラー24と38の
間に配置されている焦点距離の短い結像レンズ30を通
過してミラー40に達する。これにより第1の実施例と
同様の作用・効果が得られる。この構成によれば、移動
するのは2枚のミラー24と38だけで済み、第1の実
施例では必要だったミラー28と31が不要となり構造
上シンプルである。
【0024】本発明の第3の実施例を図6に示す。本実
施例では、共焦点モードの光学系は第1の実施例と同じ
である。ミラー24は回転可能に設けられており、光ビ
ームを図の矢印aまたは矢印bの方向に選択的に曲げる
ことができる。ミラー24により矢印aの方向に曲げら
れた光ビームは、焦点距離の短い結像レンズ30を通過
して光電子増倍管46に入射する。この光電子増倍管4
6は、光電子増倍管44とは別に設けてもよいが、光電
子増倍管44を図中の光電子増倍管46の位置に移動で
きるように構成したり、光ファイバー等を用いて検出光
を光電子増倍管46の位置から光電子増倍管44へ導く
などして、光電子増倍管44を共用してもよい。また、
一般に非共焦点モードの時は検出光が明るいので光電子
増倍管46をフォトダイオード等の半導体素子にしても
構わない。また、本実施例においては光束径より大きな
検出器を用いれば光束の全体を取り込めるので焦点距離
の短い結像レンズ30を省略しても非共焦点モードが実
現できる。
【0025】本発明の第4の実施例を図7に示す。本実
施例では、基本光学系は第1の実施例と同じであるが、
結像レンズ48が焦点距離可変光学系である点が異な
る。これにより、図1の焦点距離の異なる2つの結像レ
ンズ30と32を1つの焦点距離可変光学系で兼用する
ことができる。焦点距離を変化させたとき、スポット像
がコンフォーカル絞り42上に結像するよう、ミラー3
4と36を移動させて光路長を調整する。このように、
ミラー34と36を焦点距離の変化に連動して図中の矢
印方向に移動させることにより、スポットの投影倍率を
連続的に変化させることもでき、コンフォーカル絞り4
2を廃止してコンフォーカル効果の調整を光学系の調整
のみで行なえ、共焦点モードから非共焦点モードまで連
続的に変化させることも可能となる。なお、図7では凹
レンズと凸レンズの間隔調整による焦点距離可変光学系
を図示したが、液晶等によるバリフォーカルレンズを使
用することも可能であることはいうまでもない。
【0026】上述の実施例では光ビームを偏向するため
の反射光学素子にミラーを使用したが、ミラーの代わり
に全反射プリズムを使用してもよい。この場合、ミラー
を用いた場合に避けられない以下の不都合を解消するこ
とができる。すなわち、反射光学素子にミラーを用いた
場合には、一枚のミラーの反射率は90%前後であるた
めに多数のミラーを使用した場合に光量損失が大きくな
るという不都合がある。またミラーの反射率は経時変化
で低下するという不都合もある。しかし、全反射プリズ
ムを用いた場合には、反射率はほぼ100%であるため
光量損失はなく、また反射率が低下することもない。
【0027】以下、ミラーに代えて全反射プリズムを用
いた変形例をその周辺機構とともに図面を参照して説明
する。第1の変形例を図8に示す。図8(A)に示すよ
うに、M方向から入射した光ビームは全反射プリズム5
2で反射され、全反射プリズム54へ入射する。この光
ビームは全反射プリズム54で反射されてN方向へ射出
される。この光ビームは、最終的にコンフォーカル絞り
42を通過するように、全反射プリズム52と54の各
々をそれぞれ垂直方向と水平方向に振ってその位置が調
整される。全反射プリズム52は軸56を支点に回転可
能に支持されたプリズムダイ58の一端部に取り付けら
れている。プリズムダイ58の他端部は、一端が支持板
62に固定されたスプリング60の他端に取り付けら
れ、その張力により支持板62に向けて常に引っ張られ
ている。支持板62に取り付けられたマイクロメータヘ
ッド64を回転操作し、そのスピンドル64aでプリズ
ムダイ58の作用点58aを押すことにより、全反射プ
リズム52の反射面を振ることができる。一方、全反射
プリズム54は、図8(B)に示すように、軸66を支
点に回転可能なプリズムダイ68の一端部に取り付けら
れている。プリズムダイ68の他端部は、一端が支持板
62に固定されたスプリング70の他端に取り付けら
れ、その張力により支持板62に向けて常に引っ張られ
ている。そしてマイクロメータヘッド72を操作してそ
のスピンドル72aでプリズムダイ68の作用点68a
を押すことにより、全反射プリズム54の反射面を振る
ことができる。この結果、全反射プリズム52と54の
反射面が互いに直交する方向に振られ、光ビームの位置
を調整できる。ここで、全反射プリズム52と54にお
いて光ビームを同じ角度振るためのプリズムダイ58と
68の振り角の比は1:2であるから、プリズムダイ5
8と68のそれぞれの軸56と66からその作用点58
aと68aまでの距離をそれぞれEとFとしてE:F=
2:1としておけば、マイクロメータヘッド64と72
のスピンドルの移動量が同じになる。
【0028】第2の変形例の基本構成を図9に示す。全
反射プリズム52には大ギヤ74が取り付けられてい
る。この大ギヤ74は小ギヤ76に噛み合っており、小
ギヤ76を回転させることによって全反射プリズム52
の反射面を振ることができる。これによりM方向から入
射した光ビームの射出方向が振られる。このとき、ギヤ
のバックラッシを取り除くため、コイルばね等を用いて
図示矢印Tの方向または矢印Tと逆の方向の張力を大ギ
ヤ74にかけておく。この例では全反射プリズム52に
ついてのみ示したが、全反射プリズム54に対しても同
様の機構を適用して、両者の反射面が互いに直交する方
向に振れるように構成すれば、光ビームを任意の方向に
向けることができる。また、ギヤを何枚か組み合わせる
ことにより、微調整を容易に行なうことができる。
【0029】第3の変形例を図10に示す。この例は基
本的に第二の変形例のギヤをラック&ピニオンに代えた
ものである。全反射プリズム52にはピニオンギヤ78
が取り付けられている。このピニオンギヤ78に噛み合
うラックギヤ80はスライド移動可能に設けられてい
る。このラックギヤ80は図示しないコイルスプリング
などにより支持部材84の方向に付勢されている。ラッ
クギヤ80は支持部材84に取り付けられたマイクロメ
ータヘッド82のスピンドルで押されて移動し、これに
よりピニオンギヤ78を回転させて全反射プリズム52
の反射面を振る。これによりM方向から入射した光ビー
ムは、その射出方向が紙面に平行に振られる。この例で
もギヤのバックラッシを取り除くためにピニオンギヤ7
8には図示矢印Tの方向または矢印Tと逆の方向に張力
をかけておく。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、検出光学系の光路長の
長短を切り換えられるので、共焦点(コンフォーカル)
モードと非共焦点(ノンコンフォーカル)モードとを切
り換えて使用できる走査型光学顕微鏡が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す。
【図2】図1の光学系において、ブロック26を引き抜
いたときの光路を示す。
【図3】図1の光学系において、ブロック26を挿入し
たときの光路を示す。
【図4】図1の結像レンズをテレフォトタイプの2群レ
ンズとした場合の検出光路の上面図である。
【図5】本発明の第2の実施例を示す。
【図6】本発明の第3の実施例を示す。
【図7】本発明の第4の実施例を示す。
【図8】上述の実施例においてミラーの代わりに使用さ
れるプリズムとその支持機構とで構成される第1の変形
例を示す。
【図9】第2の変形例を示す。
【図10】第3の変形例を示す。
【符号の説明】
12…ビームスプリッター、30,32…結像レンズ、
42…コンフォーカル絞り、44…光電子増倍管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 満則 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−89016(JP,A) 特開 平2−247605(JP,A) 特開 平4−42117(JP,A) 特開 平3−46609(JP,A) 特開 平3−179413(JP,A) 実開 昭64−30518(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 21/00 G02B 21/06 - 21/36

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標本を光ビームで走査する走査型光学顕
    微鏡において、標本からの光を光検出器に導く検出光学
    系であって、 標本からの光を光検出器へ導く比較的長い第1の光路
    と、 標本からの光を光検出器へ導く比較的短い第2の光路
    と、 第1の光路に設けられた焦点距離の比較的長い第1の結
    像レンズと、 第2の光路に設けられた焦点距離の比較的短い第2の結
    像レンズと、 光検出器の直前に配置された測光絞りと、 光検出器に向かう光の光路を第1および第2の光路から
    選択する手段とを備えている走査型光学顕微鏡の検出光
    学系。
  2. 【請求項2】 システムの光電信号の信号対雑音(S/
    N)比をR、第1の光路における投影倍率をM1、第2
    の光路における投影倍率をM2としたとき、 M1/M2≧R1/2 を満足する請求項1記載の走査型光学顕微鏡の検出光学
    系。
  3. 【請求項3】 光ビームを偏向するための反射光学素子
    を含み、反射光学素子が全反射プリズムである請求項1
    記載の走査型光学顕微鏡の検出光学系。
  4. 【請求項4】 光ビームを偏向するための二つの反射光
    学素子を含み、第一の軸周りの第一の反射光学素子の向
    きを調整して第一の平面内における光ビームの方向を決
    定する手段と、第一の軸とは方向の異なる第二の軸周り
    の第二の反射光学素子の向きを調整して第一の平面とは
    非平行な第二の平面内における光ビームの方向を決定す
    る手段とを更に備えている請求項1記載の走査型光学顕
    微鏡の検出光学系。
JP3227438A 1991-07-08 1991-09-06 走査型光学顕微鏡の検出光学系 Expired - Fee Related JP3071886B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3227438A JP3071886B2 (ja) 1991-07-08 1991-09-06 走査型光学顕微鏡の検出光学系

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3-167210 1991-07-08
JP16721091 1991-07-08
JP3227438A JP3071886B2 (ja) 1991-07-08 1991-09-06 走査型光学顕微鏡の検出光学系

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0566349A JPH0566349A (ja) 1993-03-19
JP3071886B2 true JP3071886B2 (ja) 2000-07-31

Family

ID=26491322

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3227438A Expired - Fee Related JP3071886B2 (ja) 1991-07-08 1991-09-06 走査型光学顕微鏡の検出光学系

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3071886B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9904150D0 (en) * 1999-02-23 1999-04-14 Medical Res Council Confocal microscope detector optics and methods for using them
JP4683853B2 (ja) * 2003-04-04 2011-05-18 オリンパス株式会社 全反射蛍光顕微鏡

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0566349A (ja) 1993-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5334830A (en) Scanning optical microscope having a compact confocal optical system for adjusting position of aperture
US5737121A (en) Real time scanning optical macroscope
US6088097A (en) Point-scanning luminescent microscope
US5751417A (en) Arrangement for confocal fluorescence microscopy
US5225671A (en) Confocal optical apparatus
US5032720A (en) Confocal imaging system
US5719391A (en) Fluorescence imaging system employing a macro scanning objective
US7477380B2 (en) Scanning microscope comprising a confocal slit scanner for imaging an object
JP5000839B2 (ja) 共焦点用光学走査装置
JP5287252B2 (ja) レーザ走査共焦点顕微鏡
US7239384B2 (en) Laser-scanning fluoroscopy apparatus
US4634240A (en) Optical apparatus using polarized light
US20070091307A1 (en) Method and system for wide-field multi-photon microscopy having a confocal excitation plane
US7554726B2 (en) Objective for evanescent illumination and microscope
US10514533B2 (en) Method for creating a microscope image, microscopy device, and deflecting device
WO1999040471A1 (en) Scanning computed confocal imager
US20090174935A1 (en) Scanning microscope having complementary, serial scanners
JPH08190056A (ja) 観察光学装置
US20170192217A1 (en) Optical-axis-direction scanning microscope apparatus
JP4854880B2 (ja) レーザー顕微鏡
EP0541625A1 (en) CONFOCAL IMAGING SYSTEM FOR MICROSCOPY.
GB2416439A (en) Laser scanning microscope
US20020097485A1 (en) Confocal microscope
JP5495740B2 (ja) 共焦点走査型顕微鏡
US20140293037A1 (en) Optical microscope and method for examining a microscopic sample

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000509

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees