JP3071866U - 遊び用テント - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊び用テントの中でいろいろな遊びを可能に
する。 【解決手段】 このテントは、テント部材100と屋根部
材120とを備えている。テント部材100は、支持枠102及
び支持枠102に取り付けられ一部に出入口を有する分離
膜101からなり、上部が開放された内部空間110を有して
いる。屋根部材120は、テント部材100の内部空間110を
上方から覆うように、テント部材100に取り外し自在に
装着可能である。そして、テント部材100の分離膜101に
は、内部空間110を透視できるように網ウィンドウ105が
設けられるとともに、分離膜の内部側の面には学習道具
113が着脱自在に付着可能な付着面112を有する付着部材
111が設けられている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の目的】

【０００２】

【考案が属する技術分野】

本考案は、テント、特に、子供らの遊び空間を確保し、遊び空間内では楽しい 遊び及び学習を兼ねることができるようにする学習遊び用テントに関する。より 詳しくは、特に学習道具をテントの内壁面に付着したりはがしたりすることによ って、子供達が遊びながら学習することができる学習遊び用テントに関する。

【０００３】

【従来の技術】

乳児及び児童らのためのおもちゃは、多くの種類があり、かつその数も多い。 したがって、室内で子供達がおもちゃで遊ぶ時、室内が乱雑になってしまう。そ こで、図１に示すような遊び用テントが提案されている。 この図１に示す従来の遊び用テントは、四方の側面と上下面とが分離された膜 （分離膜）で構成されており、分離されたそれぞれの膜の各辺が相互に連結され ている。また、各分離膜の枠には分離膜を弾力的に広げるための支持枠が設置さ れている。そして、このようなテントを使用する場合は、支持枠の弾力で分離膜 が広げられ、四角形状または円筒形状の空間を内部に持つテントが提供される。

【０００４】 このような従来の遊び用テントによって形成される内部空間に子供用おもちゃ を置けば、子供達はテント用空間でおもちゃを持って遊ぶことができる。また、 テント分離膜は部分的に内部空間を透視できる透視網になっており、おもちゃを 持って遊ぶ子供らの姿をテント外部から確認することができるし、外部からの光 が透視網を通じてテント内部空間に導かれ、比較的明るい状態で遊ぶことができ る。さらに、透視網を通じて子供達は親や外部の環境を見ることができ、心理的 にも安定した状態で遊ぶことができる。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】 前記のような従来の遊び用テントは、内部空間でおもちゃを持って遊べるだけ であり、それ以外のことはできないために単調になってしまい、子供達を長時間 遊ばせておくことはできない。 本考案の目的は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、 遊び用テントの中でいろいろな遊びを可能にすることにある。

【０００６】 本考案の他の目的は、テント内において、おもちゃを持って遊べることはもち ろん、学習道具も共に持って遊ぶことができるようにし、一般的な遊び以外にも 文字学習も行えるようにすることにある。 本考案のさらに他の目的は、テントの上部を開放するとともに屋根部材を結合 分離できるようにし、身長が大きい子供らの行動を自由にして、屋根部材を結合 させて子供らにより一層親しみを提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

請求項１に係る遊び用テントはテント部材と屋根部材とを備えている。テント 部材は、支持枠及び支持枠に取り付けられ一部に出入口を有する分離膜からなり 、上部が開放された内部空間を有している。屋根部材は、テント部材の内部空間 を上方から覆うように、テント部材に取り外し自在に装着可能である。

【０００８】 そして、テント部材の分離膜には、内部空間を透視できるようにウィンドウが 設けられるとともに、分離膜の内部側の面には被付着部材が着脱自在に付着可能 な付着面を有する付着部材が設けられている。 このテントでは、子供達はおもちゃ等によってテントの内部空間で遊ぶことが できる。このとき、テントの分離膜の内面に、被付着部材を付着させたり外した りして遊ぶことができる。また、屋根部材をテント部材に装着することによって 、背が大きい子供と余裕をもって内部空間で遊ぶことができる。

【０００９】 請求項２に係る遊び用テントは、請求項１のテントにおいて、分離膜に設けら れたウィンドウは通風が可能な網ウィンドウである。 この場合は、テント内部の空間の換気が可能となり、快適な環境で遊ぶことが できる。 請求項３に係る遊び用テントは、請求項１又は２のテントにおいて、付着部材 は表面に絨毛が突き出ているライレックス生地であり、被付着部材の一面には面 ファスナーが設けられている。この場合は、被付着部材の着脱が容易になる。

【００１０】 請求項４に係る遊び用テントは、請求項１又は２のテントにおいて、付着部材 はゴム磁石板であり、被付着部材には金属またはゴム磁石からなる付着台が設け られている。この場合も、前記同様に、被付着部材の着脱が容易になる。 請求項５に係る遊び用テントは、請求項１から４のいずれのテントにおいて、 テント部材及び屋根部材には、互いを着脱自在に連結するための連結部材が設け られている。

【００１１】 請求項６に係る遊び用テントは、請求項１から５のテントにおいて、被付着部 材は学習道具である。 この場合は、テントの内部空間で、遊びながら学習でき、子供達の学習効果が 期待できる。

【００１２】

【考案の実施の形態】

以下、図面を参照しながら本考案に関する望ましい一実施形態を説明する。 図２は本考案の一実施形態によるテントの斜視図、図３はテントの正面図、図 ４はテントの内部を示す断面図、図５はテントの内部空間で学習道具を付着させ た状態を示す平断面図、図７は学習道具の例を示す図である。

【００１３】 このテントは、内部空間（１１０）を形成するテント部材（１００）と、テン ト部材（１００）の上部に配置された屋根部材（１２０）とを有している。 テント部材（１００）は支持枠（１０２）と分離膜（１０１）とを有している 。支持枠（１０２）は内部に空間を確保するために四角形または円形に形成され ている。分離膜（１０１）は、四角形または円形に形成されており、支持枠（１ ０２）の外部周辺に覆いかぶせられる。そして、この分離膜（１０１）の垂直左 右側辺を連結することにより、四角形状の内部空間（１１０）がテント部材（１ ００）に形成される。また、各分離膜（１０１）には、内部の空間（１１０）を 外部からのぞき見ることができるように、部分的にまたは全体的に透視ウィンド ウ（１０５）が形成されている。

【００１４】 また、分離膜（１０１）の裏面（内部空間側の面）には、学習道具を付着した りはがしたりできるように付着部材（１１１）が形成されている。この付着部材 （１１１）の表面が付着面（１１２）となっており、付着面（１１２）には学習 道具（１１３）を取り外し自在に付着することが可能である。 また、テント部材（１００）の上部は開放されており、屋根部材（１２０）は このテント部材（１００）の開口空間を覆うように設けられている。この屋根部 材（１２０）とテント部材（１００）とは、リング状の部材とこのリング状部材 に係止する係止部材とからなる連結部材（１３０）によって結合分離できるよう に構成されている。屋根部材（１２０）は、テント部材（１００）と同様に分離 膜により構成されており、テント部材（１００）の内部空間への通風と採光のた めに網形態の透視ウィンドウ（１０５）が形成されている。

【００１５】 なお、テント部材（１００）及び屋根部材（１２０）を構成する分離膜（１０ １）は、折り畳みや逆に折り畳まれた状態から拡げることが容易で、かつ洗濯が 容易で、しかも容易に裂けない強度を有する生地を使用することが望ましい。こ のような生地としては、ライレックス生地が考えられる。 また、テント部材（１００）の内部空間で学習遊びをするための学習道具（１ １３）としては、図７（ａ）（ｂ）（ｃ）に示すような文字、数字、事物を表現 した絵等が適当である。これらの学習道具（１１３）の裏面には、付着部材（１ １１）の付着面（１１２）に結合できる構造を持った付着台（１１４）が設けら れている。付着台（１１４）としては、折り畳んだり拡げたりするのに支障を受 けず、表面に絨毛が突き出ている構造を持ったライレックス生地の表面に容易に 接着可能な面ファスナーが適当である。

【００１６】 さらに、テント部材（１００）の一部の分離膜（１０１）には、その内部空間 （１１０）に出入するための出入口（１０３）と、出入口（１０３）を開閉する スライダーファスナー（１４）が設けられている。 このような構成のテントでは、支持枠（１０２）は高弾力性を有しているので 、折り畳んで保管した状態から拘束力を除去すれば、それ自体の弾力性によって 展開され、四角形または円筒形状の内部空間が形成される。

【００１７】 また、テント部材（１００）のスライダーファスナー（１０４）を一方側に引 いて出入口（１０３）を開き、その空間内部に学習道具（１１３）を含むおもち ゃを入れれば、子供達は学習道具（１１３）と一般のおもちゃを使ってテント内 で遊ぶことができる。 前述のように、学習道具（１１３）の裏面には付着台（１１４）が設けられて いるので、この付着台（１１４）を、分離膜内面に設けられた付着部材（１１１ ）の付着面（１１２）に近接することにより、学習道具（１１３）が付着部材（ １１１）に結合される。

【００１８】 このように、学習道具（１１３）を付着部材（１１１）にいいかげんに近接さ せても付着されるので、子供達はこのことに興味を感じて、学習道具（１１３） で反復して遊ぶようになり、学習効果が期待できる。 したがって、保護者または親が子供達の水準に適した学習道具を選択してテン ト内に入れてやれば、遊びを通じた学習効果が期待できる。

【００１９】 また、子供達の親は透視ウィンドウ（１０５）を通じて子供達の遊ぶ姿を観察 できるし、逆に子供達も透視ウィンドウ（１０５）を通じて親の姿を確認できる ので、安心して遊ぶことができる。また、内部空間には、透視ウィンドウ（１０ ５）を通して風が入り、外部との熱交換がスムーズに行われるので、子供達は内 部空間内で快適に遊ぶことができる。

【００２０】 さらに、スライドファスナー（１０４）により出入口（１０３）を閉じれば、 おもちゃがテント外部に出ることもなく、室内におもちゃが取り散らかされるこ とがない。 また、テント部材（１００）と屋根部材（１２０）とは容易に結合、分離が可 能であるので、テント部材の内部空間を屋根部材によって拡張することができ、 大きい子供達も小さい子供達と一緒に遊ぶことができる。

【００２１】 〔他の実施形態〕 付着部材（１１１）の付着面（１１２）と学習道具（１１３）の接着台（１１ ４）とは、ゴム磁石版と金属版のような磁石を利用して構成してもよい。

【００２２】

【考案の効果】

本考案では、テントの内面に学習道具等を着脱自在としたので、テント内部で 学習しながら遊ぶことができる。また、テント部材には透視ウィンドウが設けら れているので、外部から内部空間を観察できるだけではなく、内部から外部を確 認することもできる。さらに、テント部材と屋根部材とを容易に結合、分離可能 としたので、テント部材の内部空間を容易に拡張できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の遊び用テントの斜視図。

【図２】本考案の一実施形態によるテントの斜視図。

【図３】前記テントの正面図。

【図４】前記テントの内部を示す断面図。

【図５】前記テントの拡大部分断面図。

【図６】前記テントの使用例を示す図。

【図７】本考案の学習道具の一例を示す図。

【符号の説明】

１００ テント部材 １０１ 分離膜 １０２ 支持枠 １０３ 出入口 １０４ スライダーファスナー １０５ 透視ウィンドウ １１０ 内部空間 １１１ 付着部材 １１２ 付着面 １１３ 学習道具 １１４ 付着台 １２０ 屋根部材 １３０ 連結部材

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】支持枠及び前記支持枠に取り付けられ一部
   に出入口を有する分離膜からなり、上部が開放された内
   部空間を有するテント部材と、 前記テント部材の内部空間を上方から覆うように、前記
   テント部材に取り外し自在に装着可能な屋根部材とを備
   え、 前記テント部材の分離膜には、前記内部空間を透視でき
   るようにウィンドウが設けられるとともに、前記分離膜
   の内部側の面には被付着部材が着脱自在に付着可能な付
   着面を有する付着部材が設けられている、遊び用テン
   ト。
2. 【請求項２】前記分離膜に設けられたウィンドウは通風
   が可能な網ウィンドウである、請求項１に記載の遊び用
   テント。
3. 【請求項３】前記付着部材は表面に絨毛が突き出ている
   ライレックス生地であり、前記被付着部材の一面には面
   ファスナーが設けられている、請求項１又は２に記載の
   遊び用テント。
4. 【請求項４】前記付着部材はゴム磁石板であり、前記被
   付着部材には金属またはゴム磁石からなる付着台が設け
   られている、請求項１又は２に記載の遊び用テント。
5. 【請求項５】前記テント部材及び屋根部材には、互いを
   着脱自在に連結するための連結部材が設けられている、
   請求項１から４のいずれかに記載の遊び用テント。
6. 【請求項６】前記被付着部材は学習道具である、請求項
   １から５のいずれかに記載の遊び用テント。