JP3071816U - マイボーム腺圧迫鉗子 - Google Patents

マイボーム腺圧迫鉗子

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JP3071816U
JP3071816U JP2000001571U JP2000001571U JP3071816U JP 3071816 U JP3071816 U JP 3071816U JP 2000001571 U JP2000001571 U JP 2000001571U JP 2000001571 U JP2000001571 U JP 2000001571U JP 3071816 U JP3071816 U JP 3071816U
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meibomian gland
forceps
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文昭 吉富
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文昭 吉富
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 眼球を圧迫することなく、瞼のいかなる場
所のマイボーム腺に対しても有効な圧迫を与えることが
できるマイボーム腺圧迫鉗子を提供する。 【解決手段】 横向きのピンセット形状の鉗子であっ
て、先端の相対向する上下の挟持部1a、1aを相互に
内側に突出させ、相対向する面を平坦面とし、当該挟持
部1a、1aから一定長過ぎた箇所を夫々上記平坦面が
成す水平面に対して斜め上方へ屈曲させてこれらの頂部
を連結した把手部1c、1cを設けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、眼科における治療の一つである、眼瞼のマイボーム腺炎等の治療 の際に使用される鉗子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5及び図6は眼の構造の概略図である。11は角膜、12は瞳孔、13は虹 彩、14は結膜、15は上眼瞼、15aは上眼瞼の瞼縁部、16は下眼瞼、16 aは下眼瞼の瞼縁部を夫々表す。また図7は、図6における上眼瞼を中心に拡大 した説明図であり、17はマイボーム腺の腺房、18はマイボーム腺、19はマ イボーム腺開口部を示す。 従来、眼科における瞼のマイボーム腺炎の治療においては、マイボーム腺18 内に滞留した内容物を医師が指により当該マイボーム腺18等を圧迫して、マイ ボーム腺開口部19より排出して除去していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながらこの方法では、マイボーム腺18がある眼瞼の裏に位置する眼球 を圧迫の台として強く押しつけるため、特に内眼手術後の眼球にとって好ましく なく、また形体的にも眼球は、ほぼ球形であるのに対して、瞼は平面に近い形体 であるため瞼の鼻側部や耳側部に位置するマイボーム腺18に対しては、有効な 圧迫は困難であった。
【0004】 そこでこの考案は、眼球を圧迫することなく、瞼のいかなる場所のマイボーム 腺に対しても有効な圧迫を与えることができるマイボーム腺圧迫鉗子を提供する ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1項の考案は、横向きのピンセット形状の鉗子であって、先端の相対向 する上下の挟持部を相互に内側に突出させ、相対向する面を平坦面とし、当該挟 持部から一定長過ぎた箇所を夫々上記平坦面が成す水平面に対して斜め上方へ屈 曲させてこれらの頂部を連結した把手部を設けたマイボーム腺圧迫鉗子とした。
【0006】 請求項2項の考案は、横向きのピンセット形状の鉗子であって、先端の相対向 する上下の挟持部を相互に内側に突出させ、相対向する面を平坦面とし、当該挟 持部から一定長過ぎた箇所を夫々上記平坦面が成す水平面に対して斜め上方へ屈 曲させてこれらの頂部を連結させた把手部を設け、上記挟持部から当該屈曲させ た箇所に至るまでの一定箇所の幅を細くしたマイボーム腺圧迫鉗子とした。
【0007】
【実施の形態例】
以下この考案の実施の形態例であるマイボーム腺圧迫鉗子1を図に基づいて説 明する。図1及び図2は、このマイボーム腺圧迫鉗子1の全体図である。このマ イボーム腺圧迫鉗子1は、いわゆる横向きのピンセット形状であり、上下の各片 の先端の挟持部1a、この挟持部1aに続く屈曲部1b、そしてこれらの屈曲部 に続いて上下の片をその端部で連結した把手部1cの3つの部位から成る。
【0008】 先端の挟持部1aは、被作用物であるマイボーム腺18を内部に有する上眼瞼 や下眼瞼に当接して圧迫し易いように、図3に示すように、内側に相対向して夫 々突出させ、その相対向する端面を半楕円形の平坦面としている。これにより眼 瞼を圧迫した際最も強い痛みを起こす瞼縁部15a、16aを、必要以上に強く 圧迫せずに内容物を排出することができる。また挟持部1aの先端縁は、半楕円 形であるため接触する角膜11、結膜14及び上眼瞼15等を傷つけないように なっている。さらに図2及び図4に示すように、この半楕円形の挟持部1aから 屈曲部1bに至る箇所1dの幅を挟持部1aより細くして、施術中に術者がこの マイボーム腺圧迫鉗子1の先端の挟持部1aを見易くして、このマイボーム腺圧 迫鉗子1を操作し易いようにしている。
【0009】 上記挟持部1aに続く屈曲部1bは、図1に示すように、挟持部1aの平坦面 が成す水平面を基準にして、側面から見て斜め上方向に約145度の角度α(図 中矢印で示す)で屈曲させており、さらに下側の屈曲を上側の屈曲より若干ずら した位置、即ち挟持部からより離れた位置で屈曲させ、これらの屈曲部1bに続 いて上下の各片がその端部で連結した把手部1cとなっている。これらにより上 眼瞼15に対しても、また下眼瞼16に対しても、術者が無理な姿勢をとること なく施術できるものである。またこの屈曲は、術者が患部を目の前にして施術す るのに操作がし易いように、当該患部及びこのマイボーム腺圧迫鉗子1の挟持部 1aがよく見えるようにしたものである。
【0010】 この実施の形態例のマイボーム腺圧迫鉗子の大きさは、挟持部1aの先端から (下側)屈曲部1bまでが28mm、(下側)屈曲部1bから把手部1cの後端 部までが80mm、挟持部の幅は3mm、挟持部1aから屈曲部1bに至る細い 箇所1dの幅は、2mmとしている。
【0011】 次にこのマイボーム腺圧迫鉗子1を使用してマイボーム腺18を圧迫する。 塩酸ブプロカイン又はキシロカインなどの点眼麻酔を行ったあと、指で瞼を軽 く開瞼し、このマイボーム腺圧迫鉗子1の挟持部1aの一方をマイボーム腺の腺 房17がある上眼瞼の内側の奥部に差し入れ、この挟持部1aの一方は瞼を裏面 から、また挟持部1aの他方は瞼の表面から夫々腺房17、マイボーム腺18( 導管)、マイボーム腺開口部19がある瞼縁部15aへと順番に瞼の圧迫を進め て行けば、容易にかつ確実に、また患者にも不要な痛みを与えることなく、マイ ボーム腺の腺房17等に滞留した内容物を当該マイボーム腺開口部19から排出 させることができる。
【0012】 なお上記の実施の形態例では、マイボーム腺圧迫鉗子1の屈曲部1bを挟持部 1aの平坦面が成す水平面を基準に斜め上方向に約145度屈曲させているが、 屈曲角度はこれに限定するものではない。さらにマイボーム腺圧迫鉗子1の挟持 部1aの内側に突出した平坦面を半楕円形状としているが、平坦面の形状はこれ に限定するものではなく、また挟持部1aから屈曲部1bに至る箇所の幅を把手 部1cより細くして、治療中のマイボーム腺圧迫鉗子の挟持部1aを見易くして いるが、これらのことは、この考案の必須要件ではない。さらにこのマイボーム 腺圧迫鉗子1の大きさを具体的に示しているが、この考案のマイボーム腺圧迫鉗 子1の大きさは、これらの数値に限定されるものではない。
【0013】
【考案の効果】
請求項1項の考案のマイボーム腺圧迫鉗子によれば、当該マイボーム腺圧迫鉗 子の先端の挟持部の相対向する箇所を夫々内側に突出させ、相対向する端面を平 坦面とし、さらに上記構成に加えて上記挟持部から一定長過ぎた箇所を夫々上記 挟持部の平坦面を基準に斜め上方向に屈曲させているので、眼瞼瞼縁部を乗り越 えて、マイボーム腺の腺房、マイボーム腺(導管)、マイボーム腺開口部へと確 実に圧迫することができ、マイボーム腺の内容物を容易に排出することができる 。また患者にも不要な痛みを与えることがない。
【0014】 さらにマイボーム腺の位置する方向が逆となる上眼瞼と下眼瞼であっても、術 者が無理な姿勢をとることなく確実かつ容易に施術できるものである。またこの 考案のマイボーム腺圧迫鉗子を使用すれば、椅子に座った患者の患部を眼科用生 体顕微鏡で観察しながら治療することは勿論、横になった患者の患部を眼科手術 用顕微鏡下又は肉眼にて治療することも容易にできる。
【0015】 また請求項2項の考案のマイボーム腺圧迫鉗子によれば、上記請求項1項の考 案の効果に加え、挟持部から屈曲させた箇所に至るまでの一定箇所を細くしたの で、施術中に術者がこのマイボーム腺圧迫鉗子の先端の挟持部を見易く、よって マイボーム腺圧迫鉗子の操作がし易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施の形態例のマイボーム腺圧迫鉗
子の正面図である。
【図2】この考案の実施の形態例のマイボーム腺圧迫鉗
子の挟持部の平面図である。
【図3】この考案の実施の形態例のマイボーム腺圧迫鉗
子の挟持部の拡大斜視図である。
【図4】この考案の実施の形態例のマイボーム腺圧迫鉗
子を使って上眼瞼を圧迫している状態の説明図である。
【図5】眼球及びその周囲の組織の正面説明図である。
【図6】眼球及びその周囲の組織の垂直方向断面説明図
である。
【図7】図6を上眼瞼を中心に拡大した説明図である。
【符号の説明】
1 マイボーム腺圧迫鉗子 1a 挟持
部 1b 屈曲部 1c 把手

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横向きのピンセット形状の鉗子であっ
    て、先端の相対向する上下の挟持部を相互に内側に突出
    させ、相対向する面を平坦面とし、当該挟持部から一定
    長過ぎた箇所を夫々上記平坦面が成す水平面に対して斜
    め上方へ屈曲させてこれらの頂部を連結した把手部を設
    けたことを特徴とする、マイボーム腺圧迫鉗子。
  2. 【請求項2】 横向きのピンセット形状の鉗子であっ
    て、先端の相対向する上下の挟持部を相互に内側に突出
    させ、相対向する面を平坦面とし、当該挟持部から一定
    長過ぎた箇所を夫々上記平坦面が成す水平面に対して斜
    め上方へ屈曲させてこれらの頂部を連結させた把手部を
    設け、上記挟持部から当該屈曲させた箇所に至るまでの
    一定箇所の幅を細くしたことを特徴とする、マイボーム
    腺圧迫鉗子。
JP2000001571U 2000-03-16 2000-03-16 マイボーム腺圧迫鉗子 Expired - Lifetime JP3071816U (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010504804A (ja) * 2006-09-29 2010-02-18 テイアサイエンス・インコーポレーテツド マイボーム腺画像化
JP2019126559A (ja) * 2018-01-25 2019-08-01 株式会社秋山製作所 動物用医療機器
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