JP3071615U - 移動体端末接続用センタ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】異なる通信事業者に加入する移動体端末間の通
話接続サービスを行う際の通話料値下げサービス等を有
効活用可能とする装置の提供。 【解決手段】センタ装置１００が異なる移動体通信事業
者に属する移動体端末１０２、１０３を複数備え、発信
元１０４と着信先端末１０５の発着信制御及び通話接続
を、センタ装置１００の端末１０２、１０３を経由して
行う。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、移動体無線通信システムに関し、特に、サービス事業主の異なる携 帯電話機相互の接続サービスを行うセンタ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

携帯電話機と、一般電話機、ＰＨＳ（パーソナルハンディホン）間の通話接続 は、基本使用料、サービス契約の内容、通信接続料金体系等から、通話料が、携 帯電話機間の通話料よりも高くつく場合がある。

【０００３】 また、一の通信事業者に加入している携帯電話機が、他の通信事業者の携帯電 話機と通話する場合、同一事業者の携帯電話端末間の通話接続と比べて、通話料 （通信料金）の値引きサービス等を受けられない場合もある（結果的に通話料が 高くつく場合がある）。なお、各事業者別の通信料金表等は、例えば「移動体デ ータ通信がわかる本」（ＮＴＴドコモ東海、村田、中川、著、毎日コミュニケー ションズ、１９９９年５月１日）の第２４０〜２５０頁等が参照され、最新の情 報は各事業者が提供するホームページ等が参照される。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

一般電話機を携帯電話機に接続するものとして、例えば特許２８３８０７１号 公開特許公報には、一般電話機（ボタン電話機）から無線アダプタを介して無携 帯電話機に接続し、携帯電話機を介して、相手先電話機と接続するようにした発 信アダプタが開示されている。上記特許２８３８０７１号公開特許公報に記載さ れた装置においては、一般電話機から接続先電話番号のダイヤル時、携帯電話機 にダイヤル信号を送出し、携帯電話機がダイヤル信号を送信し、携帯電話機は呼 出処理に合わせてリングバックトーン信号を出力し、このリングバックトーン信 号はボタン電話機に伝えられ、通話すべき相手が電話機をとると、相手電話機と ボタン電話機とが接続され、ボタン電話機からの送話はアダプタを介して携帯電 話機に伝えられ、携帯電話機は、無線通信回線（基地局、交換機）を介して送話 信号を相手先電話機に伝える。通話終了時に、ボタン電話機が送受話器を戻すと 、アダプタを介して携帯電話機に終話信号を送信し、携帯電話機は相手電話機と の無線通信回線を切断する。

【０００５】 しかしながら、上記特許２８３８０７１号公開特許公報等には、携帯電話機間 の接続サービスを行う装置、通話料値下げサービス等を有効活用可能とする装置 等についてはいっさい考慮されていない。

【０００６】 したがって、本考案は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その目的 は、異なる通信事業者に加入する移動体端末間の通話接続を行うにあたり通話料 値下げサービス等を有効活用可能とする装置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成する本考案は、第一の移動体通信事業者に加入する第一の移動 体端末と、第二の移動体通信事業者に加入する第二の移動体端末と、前記第一の 移動体端末と前記第二の移動体端末との接続を行う接続装置と、を少なくとも備 え、一のユーザが前記第一の移動体通信事業者に加入する一の移動体端末から、 前記第二の移動体通信事業者に加入する他の移動体端末と通信するにあたり、最 寄りのセンタの第一の移動体端末宛に発信し、前記センタの第一の移動体端末に 接続後、前記一の移動体端末から発電番号を前記センタの第一の移動体端末に送 信し、前記センタの第一の移動体端末は、前記発電番号を前記接続装置に供給し 、前記接続装置は前記発電番号から接続相手が、前記第二の移動体通信事業者の 加入端末であることを認識して、前記センタの第一の移動体端末を前記センタの 第二の移動体端末に接続し、前記第二の移動体端末を介して前記他の移動体端末 に接続し、前記一の移動体端末が、前記第一の移動体端末、前記接続装置、前記 第二の移動体端末を介して前記他の移動体端末と通話接続する、ことを特徴とす る。

【０００８】 本考案においては、前記センタ装置が、互いに異なる事業者にそれぞれ加入す る移動体端末を複数備え、前記接続装置が、発信元と着信先に対応して、移動体 端末の接続を切り替え制御する。

【０００９】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態は、センタ装置が異なる移動体通信事業者に加入する移動 体端末を複数備え、発信元と着信先の端末の発着信制御及び通話接続を、センタ 装置の端末を経由して行うものである。

【００１０】

【実施例】

本考案の実施例について図面を参照して説明する。図１は、本考案の一実施例 を説明するための図である。本考案のセンタ装置１００は、第一の移動体通信事 業者Ａに加入し第一の移動体通信事業者Ａの通信サービスの提供を受ける第一の 移動体端末１０２と、第二の移動体通信事業者Ｂに加入し第二の移動体通信事業 者Ｂの通信サービスの提供を受ける第二の移動体端末１０３と、第一の移動体端 末１０２と第二の移動体端末１０３と間の接続を行う接続装置１０１と、を少な くとも備えている。

【００１１】 図２は、本考案の一実施例の動作を説明するためのシーケンス図である。図１ 及び図２を参照して、本考案の一実施例の動作を説明する。

【００１２】 一のユーザが第一の移動体通信事業者Ａに加入する移動体端末１０４から、第 二の移動体通信事業者Ｂに加入する移動体端末１０５（接続相手電話機）と通信 するにあたり、まず移動体端末１０４から最寄りのセンタ装置１００の第一の移 動体端末１０２宛の電話番号をダイヤルし、第一の移動体端末１０２と接続する 。

【００１３】 移動体端末１０４は第一の移動体端末１０２を介して接続装置１０１に通話接 続する。

【００１４】 接続装置１０１は、音声ガイダンス又は文字ガイダンス機能を、第一の移動体 端末１０２を介して移動体端末１０４に送り、ガイダンスは、移動体端末１０４ に接続先相手電話番号を送信するように督促する。

【００１５】 移動体端末１０４では、接続先相手電話番号のダイヤルを入力し、ダイヤルの ＰＢ（プッシュボタン）信号は、移動体端末１０２を介して、接続装置１０１に 入力される。

【００１６】 接続装置１０１では、移動体端末１０４から送信された接続先相手電話番号を 受け取り、接続先相手電話番号から、通信事業主を特定し、該通信事業主に対応 した移動体端末を決定する。ここでは、移動体端末１０３が選択され、移動体端 末１０３は、無線通信回線を介して接続先相手番号を呼び出す。移動体端末１０ ３の呼び出し時のリングバックトーン信号は、接続装置１０１、移動体端末１０ ２から移動体端末１０４にまで送られる。

【００１７】 該着信報知を受けて相手先の移動体端末１０５が受話器をとると、移動体端末 １０４との音声通話接続が行われる。

【００１８】 この場合、第一の移動体通信事業者Ａに加入する移動体端末１０４のユーザは 、事業者Ａに加入する移動体端末１０２と通話接続していることになり、第二の 移動体通信事業者Ｂに加入する移動体端末１０３を備えたセンタ装置１００では 、第二の移動体通信事業者Ｂに属する端末間での通話接続を行っていることにな る。

【００１９】 このため、センタ装置１００を所有するサービス業者が、予め第一の移動体通 信事業者Ａ、Ｂと、通話量に関する所定のサービス契約を設定している場合、ユ ーザＡが負担する通話料金を低減することが期待できる。

【００２０】 通話終了時には、移動体端末１０４、１０５の一方が終話に設定することで、 他方に終話信号を送信し、移動体端末１０４、１０２間と、移動体端末１０５、 １０３間の無線通信回線が切断される。

【００２１】 図３は、本考案の他の実施例の構成を示す図である。図２を参照すると、セン タ装置１００は、互いに異なる通信事業者にそれぞれ加入する端末１０２₁〜１ ０２₃、１０３₁〜１０３₃を備え、接続装置２０１は、発信元の端末１０４と着 信先の端末１０５に対応して、端末の接続を切り替え（スイッチング）制御する 。図３に示す例では、移動体端末１０４は同一事業者の端末１０２₂にダイヤル し、つづいて接続相手である移動体端末１０５の電話番号を入力し、これを受け て接続装置２０１は、端末１０２₂を、移動体端末１０５と同一事業主の端末１ ０３₂に接続する。

【００２２】 本考案においては、センタ装置１００を維持管理する業者は個人事業主であっ ても、法人であってもよい。センタ装置１００を利用するユーザは、センタ装置 １００を管理するサービス業者と契約（有料契約）を行っておく。あるいは、多 数の社員が職務遂行のための使用する携帯電話機の通話管理を行うために、企業 が、移動体通信事業者との間でサービス契約を行い、センタ装置を、各事業所等 に設置するようにしてもよい。

【００２３】 本考案において、センタ装置１００に設置される移動体端末１０２、１０３と しては、携帯電話機、ＰＨＳ端末等のいずれであってもよい。

【００２４】 また本考案において、移動体端末１０４は行う通信は、音声通話に限定される ものでなく、メール送信等のデータ通信に対しても適用可能である。

【００２５】 また図１に示した実施例においては、移動体端末１０４がセンタ１００の端末 １０２のダイヤルを行い、つづいて、センタ１００の接続装置１０１から、接続 先の電話番号を入力するようにガイダンス（音声または文字等）を行っているが 、このガイダンスを省略し、移動体端末１０４側でセンタ１００の端末１０２と の接続を確認した時点で、接続先の電話番号を直ちに入力する構成としてもよい 。

【００２６】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、異なる通信事業者に加入する移動体端 末間の通話接続サービスを行う際の通話料値下げサービス等を有効活用可能とし ている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の構成を示す図である。

【図２】本考案の一実施例の概略動作を説明するシーケ
ンス図である。

【図３】本考案の他の実施例の構成を示す図である。

【符号の説明】

１００ センタ １０１ 接続装置 １０２〜１０５ 移動体端末

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】第一の移動体通信事業者に加入する第一の
   移動体端末と、 第二の移動体通信事業者に加入する第二の移動体端末
   と、 前記第一の移動体端末と前記第二の移動体端末との接続
   を行う接続装置と、 を少なくとも備えたセンタ装置であって、 一のユーザが前記第一の移動体通信事業者に加入する一
   の移動体端末から、前記第二の移動体通信事業者に加入
   する他の移動体端末と通信するにあたり、最寄りのセン
   タ装置の第一の移動体端末宛にダイヤル発信し、前記セ
   ンタ装置の第一の移動体端末に接続した後、前記一の移
   動体端末から接続先の電話番号を前記センタ装置の第一
   の移動体端末に送信し、前記センタ装置の前記第一の移
   動体端末は、前記接続先の電話番号を前記接続装置に供
   給し、 前記接続装置は、前記接続先の電話番号から接続相手が
   前記第二の移動体通信事業者の第二の移動体端末である
   ことを認識した場合に、前記センタ装置の第一の移動体
   端末を、前記センタ装置の第二の移動体端末に接続し、
   前記第二の移動体端末から、前記接続先の電話番号を送
   信することで、前記他の移動体端末と無線通信回線の接
   続を行い、 前記一の移動体端末は、前記第一の移動体端末、前記接
   続装置、前記第二の移動体端末を介して、前記他の移動
   体端末と通話接続する、 ことを特徴とするセンタ装置。
2. 【請求項２】前記センタ装置が、互いに異なる通信事業
   者にそれぞれ加入する端末を複数備え、前記接続装置
   が、発信元の端末と着信先の端末に対応して、端末の接
   続を切り替え制御する、ことを特徴とする請求項１記載
   のセンタ装置。