JP3071524B2 - マイクロポンプ - Google Patents

マイクロポンプ

Info

Publication number
JP3071524B2
JP3071524B2 JP3290861A JP29086191A JP3071524B2 JP 3071524 B2 JP3071524 B2 JP 3071524B2 JP 3290861 A JP3290861 A JP 3290861A JP 29086191 A JP29086191 A JP 29086191A JP 3071524 B2 JP3071524 B2 JP 3071524B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pump
solvent
liquid
polymer gel
polymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3290861A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0599808A (ja
Inventor
敏男 福田
忍 服部
重信 永守
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec America Corp
Original Assignee
Nidec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Corp filed Critical Nidec Corp
Priority to JP3290861A priority Critical patent/JP3071524B2/ja
Priority to US07/954,310 priority patent/US5288214A/en
Publication of JPH0599808A publication Critical patent/JPH0599808A/ja
Priority to US08/094,253 priority patent/US5336057A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3071524B2 publication Critical patent/JP3071524B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本マイクロポンプは、バイオテク
ノロジー等の微量な液体の操作が必要な分野に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のマイクロマシンの開発において、
その駆動アクチュエータとして例えば、静電力を利用す
る静電アクチュエータ、圧電素子を用いる圧電アクチュ
エータ、形状記憶合金による形状記憶合金アクチュエー
タ、高分子の弾性変形を利用した高分子アクチュエータ
等をはじめ、多くの種類のマイクロアクチュエータが研
究開発されている。
【0003】それらの中でも高分子アクチュエータは、
一般に(1)撓み性があり衝撃、屈曲等に強い、(2)
成形加工が可能で、薄膜化、大面積が容易、(3)軽量
である、等の他のアクチュエータに見られない特長を有
している。そして、この高分子アクチュエータを用いた
マイクロマシンとして例えば、圧電性高分子フィルムア
クチュエータを用いたマイクロ触刺子やPAA−PVA
フィルムを用いたロボットハンド、電気収縮性高分子ゲ
ルを用いたケミカルバルブ等が開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の高分子
アクチュエータを用いたマイクロマシンの開発において
はマイクロポンプの開発が遅れており、しかも他のアク
チュエータを用いたポンプは、小型化が余り進んではい
なかった。そして、従来のすべてのマイクロポンプは、
何らかの動力を外部より供給することが必要で、その供
給手段等に課題が多かった。
【0005】そこで本発明では、小型化が容易で、しか
も外部よりの特別な動力の供給を必要としないマイクロ
ポンプを実現することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のマイクロポンプ
は、液体を保持しかつこれを放出するポンプ本体部と、
当該ポンプ外部の溶媒をポンプ内部に取り入れる当該ポ
ンプ本体部に取り付けられた溶媒吸入部と、前記ポンプ
本体部より液体をポンプ外部に放出する前記ポンプ本体
部に取りつけられた液体放出部と、を有し、前記ポンプ
本体部は、当該ポンプにより放出されるべき液体を内部
に保持する液体保持部と、前記液体保持部の内部体積を
減少させる作用を有するアクチュエータ部と、から成
り、前記溶媒吸入部は前記外部溶媒のみを選択的に透
過する半透膜が設けられており、前記アクチュエータ部
には前記溶媒を吸収してその体積を増大させる高分子ゲ
ルが封入されており、前記高分子ゲルは前記液体保持部
との間に非透過薄膜を有し、更に前記高分子ゲルは前記
溶媒を用いた高濃度溶液で浸されており、前記溶媒吸入
部から供給された溶媒が、前記高濃度溶液との間の浸透
圧により前記半透膜を介して前記高分子ゲルに供給さ
れ、これにより前記高分子ゲルが膨潤して前記非透過薄
膜を押し広げ、これによって前記溶液をポンプ外部に放
出することを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明のマイクロポンプは、当該ポンプ外部
溶媒を選択的に透過する半透膜を溶媒吸入部に有してい
る。一方この半透膜の内側には、非常に柔らかくかつ殆
ど剛性のない非透過薄膜に包まれた高分子ゲルの粒が複
数存在し、この高分子ゲルを浸すように高濃度溶液が封
入されている。このポンプ内部の高濃度溶液とポンプ外
部の溶媒との間の濃度差によって浸透圧が生じる。この
浸透圧により、外部溶媒はポンプ内部に吸入される。
の吸入された溶媒は、浸透圧に対応した速度で高分子ゲ
ルに吸収され、高分子ゲルの体積を膨張させる。その結
果、この高分子ゲルを包む非透過性薄膜と共に高分子ゲ
ルがその体積を増し、隣接して設けられた液体保持部内
部に膨張して侵入する。これによりポンプ内部に予めセ
ットされていた液体が液体保持部よりポンプ外部に放出
される。
【0008】
【実施例】本発明のマイクロポンプの実施例を図1に示
す。本実施例は、円筒状をしたポンプ本体部1と、ポン
プ本体部1の側面部に設けられた溶媒吸入部2と、他の
側面部に設けられた液体放出部3と、ポンプ本体部1内
部にセットされた液体保持部4と、溶媒吸入部2と液体
保持部4との間に配置された高分子アクチュエータ5
と、を有して構成されている。
【0009】溶媒吸入部2は、吸入口21を有する吸入
ハウジング25と、吸入孔22を持つ吸入カバー23
と、吸入口21と吸入カバー23との間に配設されてい
る半透膜24とから成っている。半透膜24(例えばセ
ルロース系のものでよい)は非常に小さい孔を数多く有
している。その孔の大きさが高濃度溶液の溶媒である水
の分子の大きさよりも大きく、溶質の分子よりも小さく
なっている。
【0010】液体放出部3は、ポンプ外部に開いたパイ
プ状の放出口31を持つ一方向弁32で構成されてい
る。一方向弁32は、テーパー状に形成された弁座33
内に封止ボール34があり、弾性シート35によって封
止ボール34が弁座33に着座する。かかる弾性シート
35は透過性を有し、後述する如くホルモン液を通す。
順方向においては流出圧力で弾性シート35の弾性力に
抗して封止ボール34は外側に押され弁32は開放とな
る。液体が逆流した場合には、封止ボール34は弁座3
3に密着し、流路を閉じる。このようにしてポンプ外部
への一方向のみの流れとしている。尚、封止ボール34
として吸水性高分子ゲルを用いている。例えばポリアク
リル酸塩素ゲルでよい吸水性高分子ゲルは、ちょうど良
い弾性を有しており好都合である。
【0011】液体保持部4には、例えばインスリン等の
ホルモン液を満たす。
【0012】高分子アクチュエータ5には、吸水性高分
子ゲルを用いており、ほとんど水を吸収していない状態
でセットされている。そして、液体保持部4との間には
非常に柔らかいほとんど剛性のない薄膜42(ゴム製の
ものを好都合に用いることができる)で隔離されてお
り、液体保持部4のホルモン液と吸水性高分子ゲルとは
実質上混合しない。
【0013】このマイクロポンプは次のように作用す
る。
【0014】マイクロポンプの使用環境である溶液の濃
度とポンプ内の高分子アクチュエータである吸水性高分
子ゲルに含まれている溶液の濃度とは、その濃度の大き
さに大きな違いがあるように濃度が調節されている。外
部溶液の濃度に比べ内部溶液の濃度は著しく高くしてあ
るため、半透膜24を介してこれらの外部および内部溶
液との間には、浸透圧が生ずる。そのため、外部溶液の
中の溶媒(水)が半透膜24を浸透してポンプ内部に流
入してくる。この流入してきた水によって吸水性高分子
ゲルが膨潤して数十倍から数百倍程度にその体積が増大
する。この増大した吸水性高分子ゲルは、ポンプ内部の
液体保持部4に満たされていたホルモン液は、液体放出
部3の一方向弁32を通り、放出口31よりポンプ外部
に放出される(図2参照)。
【0015】本マイクロポンプは、内部のホルモン液等
の液体を徐々に外部に放出するものであり、液体を放出
し終わったらその役目を終了する。
【0016】本実施例は、本発明のマイクロポンプの一
例を示したもので、当然、本発明はこの実施例に限られ
るものではなく、本発明の趣旨に沿うものは含まれる。
【0017】
【発明の効果】以上述べたように本発明のマイクロポン
プは、高分子半透膜、吸水性高分子ゲルを用いたもので
ある。その駆動源としてポンプが使用される環境の外部
溶液の濃度と、ポンプ内部の吸水性高分子ゲルに含まれ
る内部溶液の濃度との濃度差による浸透圧を用いてい
る。そのため、他のマイクロポンプとは異なり、特別な
外部動力を必要とせず、且つ浸透圧および高分子ゲルの
膨潤に対応した速度で液体を放出するという顕著な効果
を有している。また、非常に小型化することが可能であ
り、バイオ、医療等に広く使用できる。更に高分子ゲル
を非透過薄膜で包むことにより、液体の品質を維持した
まま放出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるマイクロポンプの実施例の概略
構成図である。
【図2】マイクロポンプの動作を説明するための簡略説
明図である。
【符号の説明】
1 ポンプ本体部 2 溶媒吸収部 3 液体放出部 4 液体保持部 5 高分子アクチュエータ 24 半透膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−32082(JP,A) 特開 昭63−8018(JP,A) 特開 平3−123837(JP,A) 実開 平3−82787(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 1/14 F04B 9/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を保持しかつこれを放出するポンプ
    本体部と、当該ポンプ外部の溶媒をポンプ内部に取り入
    れる当該ポンプ本体部に取り付けられた溶媒吸入部と、
    前記ポンプ本体部より液体をポンプ外部に放出する前記
    ポンプ本体部に取りつけられた液体放出部と、を有する
    マイクロポンプであって前記ポンプ本体部は、当該ポンプにより放出されるべき
    液体を内部に保持する液体保持部と、前記液体保持部の
    内部体積を減少させる作用を有するアクチュエータ部
    と、 から成り、 前記溶媒吸入部は前記外部溶媒のみを選択的に透過す
    る半透膜が設けられており、 前記アクチュエータ部には前記溶媒を吸収してその体積
    を増大させる高分子ゲルが封入されており、 前記高分子ゲルは前記液体保持部との間に非透過薄膜を
    有し、 更に前記高分子ゲルは前記溶媒を用いた高濃度溶液で浸
    されており、 前記溶媒吸入部から供給された溶媒が、前記高濃度溶液
    との間の浸透圧により前記半透膜を介して前記高分子ゲ
    ルに供給され、これにより前記高分子ゲルが膨潤して前
    記非透過薄膜を押し広げ、これによって前記溶液をポン
    プ外部に放出する ことを特徴とするマイクロポンプ。
JP3290861A 1991-09-30 1991-10-08 マイクロポンプ Expired - Fee Related JP3071524B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3290861A JP3071524B2 (ja) 1991-10-08 1991-10-08 マイクロポンプ
US07/954,310 US5288214A (en) 1991-09-30 1992-09-30 Micropump
US08/094,253 US5336057A (en) 1991-09-30 1993-07-20 Micropump with liquid-absorptive polymer gel actuator

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3290861A JP3071524B2 (ja) 1991-10-08 1991-10-08 マイクロポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0599808A JPH0599808A (ja) 1993-04-23
JP3071524B2 true JP3071524B2 (ja) 2000-07-31

Family

ID=17761447

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3290861A Expired - Fee Related JP3071524B2 (ja) 1991-09-30 1991-10-08 マイクロポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3071524B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005155568A (ja) * 2003-11-28 2005-06-16 Daikin Ind Ltd スクロール流体機械
JP4622242B2 (ja) * 2003-12-19 2011-02-02 ダイキン工業株式会社 スクロール圧縮機

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0599808A (ja) 1993-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4041944A (en) Body fluid transfusion and displacement apparatus and method
CN109715233B (zh) 电渗透泵
EP0471782B1 (en) Blood pump
EP2060286A1 (en) Osmotic pump
US4455145A (en) Dispensing device with internal drive
EP0378225B1 (en) Apparatus for processing fluid and method of driving the same
JPS63260575A (ja) 薬剤放出を制御した携帯型浸透注入装置
JPH05200113A (ja) 浸透ポンプ
US20070088338A1 (en) Method for control of the volume flux of a liquid in an osmotic micropump and osmotic micropump
US4410328A (en) Dispensing device with internal drive
DE60205581D1 (de) Medikamentinhaliervorrichtung sowie patrone und herstellungsverfahren
JP3071524B2 (ja) マイクロポンプ
JPH0871162A (ja) 薬液注入器具
JP2000145648A (ja) 液状食品圧送用ポンプ装置
EP3675980B1 (en) Degassing electrorheological fluid
CN101778647A (zh) 用于减少流体系统中的气泡的方法和布置
US6345962B1 (en) Fluid operated pump
US4299222A (en) Self-contained suction pump
JP2020200808A (ja) ダイアフラムポンプ及びそれを用いた血液浄化装置
US20230189792A1 (en) Reciprocating pressure perfusion system and methods
US8859269B2 (en) Chemical activation of an actuator or an osmotic motor
CN114746137A (zh) 空气消除组件
CA3185235C (en) Reciprocating pressure perfusion system for perfusing tissue outside the body
EP2058516A3 (en) Microfluidic osmotic pump
US20240091774A1 (en) Passive pressure wave dampener systems

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000516

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees