JP3071442U - 荒挽き刃付二段処理漉機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】原料の品質を保持しつつ、処理能力を増大させ
る対策を施した機械を提供する。 【解決手段】本体内部に荒挽き作用をもたせた荒挽き刃
９を追加し二段処理方式にすることにより、特別な動力
源を追加することなくスムーズに原料を流すことができ
る。本体胴部内部に荒挽き刃９を内臓させているため機
械の全長は従来機と同寸法になっている。ユニット型荒
挽き刃付を使用すれば一台で数種類の様々な処理が可能
となり多品種処理用としても充分対応できる機能を有し
ている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は肉、魚、穀物、豆類、山野草、野菜等を破砕、細断、または味噌等の ペースト類を裏漉しする漉機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来この種の裏漉し、細断等に使用する機械としては、本体胴部内に送り込み 用のスクリューを備え、上部に設けたホッパー（投入口）から投入される原料を スクリューにより本体胴部先端に送り、同先端部に設けた漉アミ・ナイフで細断 して送り出すものが知られている。この場合、投入される原料が漉アミにあいて いる無数の小径の孔を通過できる粗度のものばかりとは限らず、当然のようにか なり粗いものまでが含まれているため漉アミを通過させるのにかなりの抵抗がか かかったり、漉アミ・ナイフの擦り合わせ面に張り付いてしまうこともあり、そ れにより原料が練られてしまい、水分の表面化および発熱による変色などが起こ りやすく、品質そのものを損なうことがあり、スクリューの羽のピッチを進行方 向に対して徐々に狭くしていき加圧圧送状態を作り出し、強制的に排出させるな どの方法がとられてきたがいまだ実質的な改善には及んでいない。

【０００３】

【考案が解決しようとしている課題】

従来型の漉機では使用できなかった小径の漉アミを、投入される原料の粗度は 現在のままで、品質を損なうことなく使用できるようにするため、原料が漉アミ ・ナイフの仕上げ漉し部分に到達する前にある程度細分化する機能を有し、漉ア ミ通過時の抵抗を減らすことができ、漉アミの目詰まりを防止し、且つ、本機を 設置して実際に作業しているスペースはあまり広くないところが多いため、従来 型の漉機と入れ替えて使用できるよう従来型と同じ大きさに押さえた漉機を提供 するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 本考案は、従来方式の本体胴部内面に荒挽き刃を設け、スクリュー先端と荒挽 き刃が交叉する時に発生する鋏作用を利用し、漉アミ・ナイフの手前で原料をよ り細分化させることにより、漉アミ通過時の抵抗を軽減し原料の練れの防止を実 現、処理品の品質も損なうことなく処理能力も向上、よって上記課題を解決する ものである。

【０００５】

【実施例】

図１及び図２に示すように、本考案の荒挽き刃付二段処理漉機は本体胴部２の 先端内面に原料進行方向に対して平行あるいは緩い曲線状に荒挽き刃９となる角 材が数条植え込まれた荒挽きユニット５または本体一体型荒挽き刃を有している 。そしてこの先の同軸上に従来型と同じくナイフ６と漉アミ７が組み込まれてい る。

【０００６】 図１で示すように、ホッパー１から投入され本体胴部２に入った原料は従来型 の漉機と同様、スクリュー４の回転運動によって本体胴部２の先端部分に設けら れた荒挽きユニット５へと送られる。

【０００７】 荒挽きユニット５に送られた原料は荒挽き刃９とスクリュー４先端が交叉する 時に発生する鋏作用によって細分化され、さらにその先にあるナイフ６と漉アミ ７のところへ送られる。

【０００８】 ナイフ６と漉アミ７のところへ送られてきた原料は無数の小径の孔を有する漉 アミ７とナイフ６で仕上げの漉しにかけられ排出される。

【０００９】 この時、原料は荒挽きユニット５の通過時にある程度細分化されているため漉 アミ７通過時の抵抗は減少し、原料は必要以上に練られることなく、スムーズに 排出される。

【００１０】 必要な動力としては、スクリュー４とナイフ６は本体胴部２内に伸びているシ ャフト３の回転のみであり従来型漉機と同じである。

【００１１】

【考案の効果】

本考案に係る荒挽き刃付二段処理漉機は、荒挽き刃とスクリューでおおまかに 刻まれたのちに仕上げの漉しにかけられるため、抵抗が減少し原料の練れが防止 でき、なおかつ、処理能力も増大し実用性に優れている。また荒挽き刃をユニッ ト型にすると原料の種類や粒度の違い、半加工用あるいは製品漉し用にと荒挽き 刃のスクリューに対する角度の違う荒挽きユニットに交換することにより様々な 処理が一台で可能となる。本体一体型またはユニット型と、いずれの場合も荒挽 き刃を付加することにより、従来機と比べ小さい動力での運転が可能となり、省 エネルギー化も実現している。

【図面の簡単な説明】

【図１】ユニット型荒挽き刃付二段処理漉機の本体側面
断面図である。

【図２】ユニット型荒挽き刃付二段処理漉機の本体部分
解図である。

【符号の説明】 １・・・ホッパー ２・・・漉機本体胴部 ３・・・シャフト ４・・・スクリュー ５・・・荒挽きユニット ６・・・ナイフ ７・・・漉アミ ８・・・アミ受け ９・・・荒挽き刃

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成１２年３月１４日（２０００．３．１
４）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 同一機械の内部であらかじめ原料を細分
   化させてからカッターに通す本体一体型およびユニット
   型の荒挽き刃付二段処理漉機。