JP3070550B2 - 半導体試料劈開方法及びけがき線形成装置 - Google Patents

半導体試料劈開方法及びけがき線形成装置

Info

Publication number
JP3070550B2
JP3070550B2 JP9304354A JP30435497A JP3070550B2 JP 3070550 B2 JP3070550 B2 JP 3070550B2 JP 9304354 A JP9304354 A JP 9304354A JP 30435497 A JP30435497 A JP 30435497A JP 3070550 B2 JP3070550 B2 JP 3070550B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor sample
scribe line
line
ray
laser beam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP9304354A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11145087A (ja
Inventor
央 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP9304354A priority Critical patent/JP3070550B2/ja
Publication of JPH11145087A publication Critical patent/JPH11145087A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3070550B2 publication Critical patent/JP3070550B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/36Removing material
    • B23K26/362Laser etching
    • B23K26/364Laser etching for making a groove or trench, e.g. for scribing a break initiation groove

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体試料劈開方
法及び劈開用のけがき線形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体試料断面の評価は、一般によく知
られている走査型電子顕微鏡や、オージェ電子分光法な
どによって行われてきた。これらの評価方法において試
料断面を評価するには、試料を劈開する必要がある。
【0003】従来の劈開方法について説明すると、図4
に示すように、半導体試料1にダイヤモンドペンなどに
よってけがき線100を刻み、これを劈開する方法が広
く用いられている。この場合、半導体試料を構成する結
晶基板表面の結晶面が既知として、半導体試料が図示の
ように長方形をしているとすると、その一側面を基準と
して、けがき線の方向を決める。その方向に定規をおい
てダイヤモンドペンでけがき線を入れるのが普通であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな手法では、けがき線の方向や太さの精度が悪く、と
くに表面にデバイスをもった半導体試料においては、そ
のデバイス構造や材料の違いなどによる影響のため、所
望の分析箇所に劈開面を得ることが困難である。特に、
近年の微細化した半導体デバイスにおいては、劈開箇所
の特定自体が困難になっている。更に、劈開箇所が特定
できたとしても、結晶基板の表面部がけがき線によって
損傷されるので、結晶基板の断面全体にわたる劈開面を
形成できない。すなわち、所望の分析箇所に、正確に劈
開面を形成することができない。
【0005】本発明の目的は、微細なデバイスを形成し
た半導体試料の所望の分析箇所に正確に劈開面を得るこ
とのできる半導体試料劈開方法及びけがき線形成装置を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体試料劈開
方法は、半導体試料のけがき線を形成して劈開する箇所
にX線を照射することにより劈開方向をX線回折法によ
って決定し、フォーカスイオンビーム若しくはレーザー
ビームにより、前記劈開方向に破線状にけがき線を刻ん
だ後、前記半導体試料の前記けがき線を境にして一方の
側を固定して、他方の側に前記半導体試料の表面に垂直
な方向に外力を加えて劈開するというものである。
【0007】本発明第1のけがき線形成装置は、半導体
試料の保持台と、前記半導体試料のけがき線を形成して
劈開する箇所にコリメートされたX線を照射する第1の
手段と、前記半導体試料によって回折されたX線を検出
するX線センサを有するX線検出計と、イオン源から発
生するイオンビームを集束し偏向して前記半導体試料面
を走査しつつ照射する第2の手段と、前記半導体試料か
ら放出される2次電子または2次イオンを検出し画像表
示する第3の手段とを有して前記半導体試料の表面にけ
がき線を形成するようにしたというものである。
【0008】本発明第2のけがき線形成装置は、半導体
試料の保持台と、前記半導体試料のけがき線を形成して
劈開する箇所にコリメートされたX線を照射する第1の
手段と、前記半導体試料によって回折されたX線を検出
するX線センサを有するX線検出計と、イオン源から発
生するイオンビームを集束し偏向して前記半導体試料面
を走査しつつ照射する第2の手段と、前記半導体試料か
ら放出される2次電子または2次イオンを検出し画像表
示する第3の手段とを有して前記半導体試料の表面にけ
がき線を形成するようにしたというものである。
【0009】X線回折法により決定される劈開方向に、
フォーカスイオンビーム若しくはレーザービームでこの
方向を水平方向とする2次元走査をし、反射されたイオ
ンビーム又は2次電子若しくはレーザービームを検出し
て得られる半導体試料表面の画像を観察し、前述の走査
に同期してビーム量を制御して破線状にけがき線を刻む
ことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1を参照すると、本発明のけが
き線形成装置の第1の実施の形態は、半導体試料1の保
持台2(図示しないX−Yステージ及び2軸のゴニオメ
ータ・ヘッドを有している)と、半導体試料1にコリメ
ートされた単色のX線3を照射する第1の手段(X線源
4(図示しないX線フィルタ及びコリメータを含む)及
びX線制御装置5を有している。X線源4は、X線制御
装置5から制御信号31を受けてオン/オフ及びX線3
の強度を制御する。)と、半導体試料1によって回折さ
れたX線6を検出するX線検出計(GM計数管7、X線
検出計本体8及び信号線32を有している。X線検出器
本体8は、GM計数管7を駆動し、その出力信号(3
2)を受け取って増幅等の処理をしてX線計数値を表示
する。)と、イオン源9から発生するイオンビーム10
aを集束し偏向してイオンビーム10bとして半導体試
料1の表面を走査しつつ照射する第2の手段(イオン源
9、集束偏向系11、イオンビーム制御回路12及び偏
向信号線35を有している。)と、半導体試料1から放
出される2次イオン13を検出し画像表示する第3の手
段(2次イオン検出器14、画像処理装置15及びCR
T等の画像表示装置16を有している)とを有してな
り、イオンビーム10aの強度を前述の走査に同期して
制御することによって半導体試料1の表面にけがき線を
形成するようにしたというものである。イオンビーム制
御回路12,画像処理装置15及びCRT(16)は、
同一の同期信号Sによって同期をとって動作する。CR
Tの水平走査線の内所望のもの(例えば、ノンインター
ライン・フルフレーム走査、有効水平走査線本数がN本
の時、M本目(1≦M≦N)の水平走査線。)を、制御
信号Scにより、ライン選択回路18で指定し(同期信
号37のうちフィールド期間におけるM個目の水平同期
信号を選択)、前記例で言えば、M個目の水平同期パル
スの検出直後にアクティブとなるライン選択回路18の
出力信号38をフィードバックしてM本目の走査線をC
RT(16)上で濃くする。同時に、この出力信号38
をうけて、方形波発生回路19は、方形波信号39をこ
の選択された水平走査期間中、イオンビーム制御回路1
2に供給し、イオンビーム強度制御信号34として、イ
オン源9に印加して、イオンビームの強度制御を行う。
方形波発生回路19は、1水平走査期間内に少なくとも
数発のパルスを発生し、パルス繰り返し周波数及び波高
は可変とする。又、ライン選択回路18との間に図示し
ない遅延時間可変の遅延回路を挿入するのが好ましい。
【0011】次に、このけがき線形成装置を用いて、半
導体試料に劈開用のけがき線を形成する方法につて説明
する。
【0012】半導体試料1として、縦2mm、横2m
m、厚さ200μmのシリコン半導体基板(その表面が
ほぼ(100)面であるとする)を使用した集積回路チ
ップを用いる。
【0013】(100)面並びに(111)面の双方と
垂直な面、すなわち(01−1)面及び(0−11)を
劈開面に選ぶことができるが、これらと等価な全ての
{011}面は、劈開面として使える。
【0014】シリコン半導体基板の(100)面に入射
するX線3の光路と反射したX線6の光路のなす角度φ
がπ−2θ111 となるように、X線源4とGM計数管6
をセットする。θ111 は、シリコン結晶の(111)面
のブラッグ角である。半導体試料1を保持台に固定し、
X線を照射する。ゴニオメータを調整して、X線検出計
の出力が極大となるようにする。ここまでは、X線回折
計と同じである。
【0015】X線3の光路とシリコン基板表面の法線s
の双方と直交する法線h(図示しない)に直交する平面
を劈開面とすることができる。法線hに垂直な平面とシ
リコン半導体基板の表面との交線k(図示しない)及び
これと平行な線の一つに沿ってけがき線を形成すればよ
い。
【0016】半導体試料を構成する基板結晶(この例で
はシリコン)、その表面若しくはそれに近い結晶面(こ
の例では(100)面))が決まっていれば、法線h又
は交線kは決まるので、そのいずれか一方、例えば交線
kと平行な方向をイオンビームの水平走査方向とする。
そのように集束偏向系とシリコン基板表面との相対位置
関係をセットすればよい。この場合、交線kの周りにシ
リコン基板を回転させて偏向しないときのイオンビーム
がシリコン基板の表面にほぼ垂直に入射するようにする
のが好ましい。
【0017】次に、真空容器17を閉じ(X線源4は真
空容器の外にあってもよい。真空容器にガラス窓を設け
てそのガラス窓からX線を入射すればよいからであ
る。)、排気した後、30keVに加速され集束された
ガリウムイオンビーム(10b)により半導体試料1の
表面を2次元的に走査する。イオンビームの水平走査方
向は交線kと基板表面を含む直線の方向とする。走査領
域は、シリコン基板表面より広くとってもよい。この
時、ガリウムイオンビームによって半導体試料がエッチ
ングされないように、イオンビーム強度を小さくしてお
く。2次電子又は負の2次イオンビーム13を2次イオ
ン検出器14で検出して得られる出力信号33を画像処
理装置15に与え、その出力である映像信号36を画像
表示装置16に与えて半導体試料表面のイメージが表示
される。ここでは、走査イオン顕微鏡として動作してい
るわけである。
【0018】次に、多数の水平走査線のうちしかるべき
走査線を少なくとも一本、必要に応じて、互いに隣接す
る複数の走査線を選んで、ガリウムイオンビームの強度
を大きくして、半導体試料の表面をエッチングすること
によりけがき線を形成する。この時ガリウムイオンビー
ム強度を方形波状に変化させることにより、破線状のけ
がき線を形成するのが好ましい。ここでは、幅1μm以
下、たとえば500nm、長さ50μmの溝(図3の1
01)を50μm間隔で刻んだ。このとき、所望の分析
箇所(図3の102)を避けて溝101を形成した。ラ
イン選択回路の出力信号38を受けてから方形波が発生
するまでの遅延時間及び又はパルス繰り返し周波数、ガ
リウムイオンビームの強度を調整しながら半導体試料表
面のイメージを観察し、けがき線を形成する箇所を決定
した後、ガリウムイオンビームの強度を上げてエッチン
グを開始すればよい。
【0019】次に、半導体試料をゴニオメータヘッドか
ら取り外し、劈開装置に取り付け、機械的手段により劈
開する。例えば、半導体試料のけがき線の片側を固定
し、自由端をハンマにより機械力を加えて劈開すればよ
い。この劈開は、真空中で行うのが好ましい。半導体試
料をゴニオメータから劈開装置に移し劈開するまでの作
業をしかるべき搬送手段等を利用して一貫して真空中で
行うことも可能である。
【0020】更に、真空を保持したまま劈開された半導
体試料を分析評価装置に搬送することもできる。
【0021】X線回折計により正確に決定される劈開面
に合わせてイオンビームを走査し、走査イオン顕微鏡で
観察しつつ前述の走査と同期してイオンビーム量を制御
することにより所望の分析箇所を避けて溝を形成して破
線状にけがき線を正確に形成することができる。従っ
て、イオン衝撃によるダメージのほとんどない劈開面を
シリコン半導体基板の断面全体にわたって得ることがで
き正確な分析評価が可能となる。又、真空中で劈開する
ときは、外気に触れることによる自然酸化膜等の形成を
避けることができるので、清浄な劈開面の分析が可能と
なる。
【0022】次に、本発明の第2の実施の形態について
詳細に説明する。
【0023】図2を参照すると、本発明のけがき線形成
装置の第2の実施の形態は、半導体試料1の保持台2
(図示しないX−Yステージ及び2軸のゴニオメータ・
ヘッドを有している)と、半導体試料1にコリメートさ
れた単色のX線3を照射する第1の手段(X線源4(図
示しないX線フィルタ及びコリメータを含む)及びX線
制御装置5を有している。X線源4は、X線制御装置5
から制御信号31を受けてオン/オフ及びX線3の強度
を制御する。)と、半導体試料1によって回折されたX
線6を検出するX線検出計(GM計数管7、X線検出計
本体8及び信号線32を有している。X線検出器本体8
は、GM計数管7を駆動し、その出力信号(32)を受
け取って増幅等の処理をしてX線計数値を表示する。)
と、レーザー源9Aから発生するレーザービーム10a
Aをダイクロイックミラー20で反射し、走査し、集束
してレーザービーム10bAとして半導体試料1の表面
を走査しつつ照射する第2の手段(レーザー源9A、ダ
イクロイックミラー20、スキャナ11−1,集束レン
ズ11−2及びレーザービーム制御回路12Aを有して
いる。)と、半導体試料1で反射されるレーザービーム
を集束レンズ11−2,スキャナ11−1,ダイクロイ
ックミラー20を経て検出し画像表示する第3の手段
(CCDなどの固体撮像装置14A、画像処理装置15
A及びCRT等の画像表示装置16を有している)とを
有してなり、レーザビーム10aAの強度を前述の走査
に同期して制御することによって半導体試料1の表面に
けがき線を形成するようにしたというものである。
【0024】レーザービーム制御回路12A(スキャナ
11−1を制御する信号を走査信号線35Aに出力す
る),固体撮像装置14A、画像処理装置15A及びC
RT(16)は、同一の同期信号Sによって同期をとっ
て動作する。CRTの水平走査線の内所望のもの(例え
ば、ノンインターライン・フルフレーム走査、有効水平
走査線本数がN本の時、M本目(1≦M≦N)の水平走
査線)を、制御信号Scにより、ライン選択回路18で
指定し(フィールド期間におけるM個目の水平同期信号
を選択)、前記例で言えば、M個目の水平同期パルスの
検出直後にアクティブとなるライン選択回路18の出力
信号38をフィードバックしてM本目の走査線をCRT
(16)上で濃くする。同時に、この出力信号38をう
けて、方形波発生回路19Aは、方形波信号39Aをこ
の選択された水平走査期間中、レーザービーム制御回路
12Aに供給し、レーザービーム強度制御信号34Aと
して、レーザー源9Aに印加して、レーザービームの強
度制御を行う。方形波発生回路19は、1水平走査期間
内に少なくとも数発のパルスを発生し、パルス繰り返し
周波数及び波高は可変とする。又、ライン選択回路18
との間に図示しない遅延時間可変の遅延回路を挿入する
のが好ましい。
【0025】次に、このケガキ線形成装置を用いて、半
導体試料に劈開用のケガキ線を形成する方法につて説明
する。
【0026】半導体試料1として、縦5mm、横10m
m、厚さ300μmのシリコン半導体基板(その表面が
ほぼ(100)面であるとする)を使用した集積回路チ
ップを用いる。
【0027】(100)面並びに(111)面の双方と
垂直な面、すなわち(01−1)面及び(0−11)を
劈開面に選ぶことができるが、これらと等価な全ての
{011}面は、劈開面として使える。
【0028】シリコン半導体基板の(100)面に入射
するX線3の光路と反射したX線6の光路のなす角度φ
がπ−2θ111 となるように、X線源4とGM計数管6
をセットする。θ111 は、シリコン結晶の(111)面
のブラッグ角である。半導体試料1を保持台に固定し、
X線を照射する。ゴニオメータを調整して、X線検出計
の出力が極大となるようにする。ここまでは、X線回折
計と同じである。X線3の光路とシリコン基板表面の法
線sの双方と直交する法線h(図示しない)に直交する
平面を劈開面とすることができる。法線hに垂直な平面
とシリコン半導体基板の表面との交線k(図示しない)
及びこれと平行な線の一つに沿ってけがき線を形成すれ
ばよい。
【0029】半導体試料を構成する基板結晶(この例で
はシリコン)、その表面若しくはそれに近い結晶面(こ
の例では(100)面))が決まっていれば、法線h又
は交線kは決まるので、そのいずれか一方、例えば交線
kと平行な方向をイオンビームの水平走査方向とする。
そのように集束偏向系とシリコン基板表面との相対位置
関係をセットすればよい。この場合、交線kの周りにシ
リコン基板を回転させて、偏向しないときのイオンビー
ムがシリコン基板の表面にほぼ垂直に入射するようにす
るのが好ましい。
【0030】次に、真空容器17Aを閉じ(X線源4は
真空容器の外にあってもよい。真空容器にガラス窓を設
けてそのガラス窓からX線を入射すればよいからであ
る。又、集束レンズ11−2も真空容器の外においても
よい。)、排気した後、Nd−YAGレーザーの発振線
により半導体試料1の表面を2次元的に走査する。走査
領域は、シリコン基板表面より広くとってもよい。レー
ザービームの水平走査方向は交線kと基板表面を含む直
線の方向とする。この時、Nd−YAGレーザービーム
によって半導体試料がエッチングされないように、レー
ザービーム強度を小さくしておく。次に、半導体試料1
の表面で反射されたレーザービームを集束レンズ11−
2,スキャナ11−1,ダイクロイックミラー20を経
て、固体撮像装置14Aで検出して、画像処理装置15
を通すことにより、画像表示装置16に半導体試料表面
のイメージが表示される。Nd−YAGレーザーの波長
は、1.06μmなので、近赤外に感度のある固体撮像
装置を用いればよいのである。
【0031】次に、多数の水平走査線のうちしかるべき
走査線を少なくとも一本、必要に応じて、互いに隣接す
る複数の走査線を選んで、レーザービームの出力を大き
くして、半導体試料の表面をエッチングすることにより
けがき線を形成する。この時レーザービーム強度を方形
波状に変化させることにより、破線状のけがき線を形成
するのが好ましい。ここでは、出力200mJ、パルス
幅10nmNd−YAGレーザーの発信線を集束させ、
幅1μm、長さ50μmの溝を50μm間隔で刻んだ。
このとき、所望の分析箇所を避けて溝を形成した。ライ
ン選択回路の出力信号38を受けてから方形波が発生す
るまでの遅延時間及び又はパルス繰り返し周波数、レー
ザービームの強度を調整しながら半導体試料表面のイメ
ージを観察し、けがき線を形成する箇所を決定した後、
レーザービームの強度を上げてエッチングを開始すれば
よい。
【0032】次に、半導体試料をゴニオメーターヘッド
から取りはずし、劈開を行うが、第1の実施の形態の場
合と同じなので、改めて説明しない。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
X線回折法によって劈開方向を決定し、フォーカスイオ
ンビーム若しくはレーザビームでけがき線を形成するこ
とにより、精度よく劈開をすることができる。又、破線
状に刻み目を入れることによって微細な分析箇所がこれ
らの高エネルギービームで損傷されるのを避けることが
できるので、従来の劈開方法では特定が困難で損傷を免
れなかった微少部分に劈開面を形成し評価できる清浄な
分析用試料を作製できる。特に、真空中で劈開し、真空
を保持したまま試料を分析評価装置に搬送すれば、清浄
な劈開表面を評価することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のけがき線形成装置の第1の実施の形態
の全体の構成を示すブロック図。
【図2】本発明のけがき線形成装置の第2の実施の形態
の全体の構成を示すブロック図。
【図3】従来の方法による試料劈開法について説明する
ための斜視図。
【図4】本発明による試料劈開法について説明するため
の斜視図。
【符号の説明】
1 半導体試料 2 保持台 3 X線 4 X線源 5 X線制御装置 6 X線 7 GM計数管 8 X線検出計本体 9 イオン源 9A レーザー源 10a、10b イオンビーム 10aA,10bA レーザービーム 11 集束偏向系 11−1 スキャナ 11−2 集束レンズ 12 イオンビーム制御回路 12A レーザービーム制御回路 13 2次イオン 14 2次イオン検出器 14A 固体撮像装置 15,15A 画像処理装置 16 画像表示装置 17 真空容器 18 ライン選択回路 19,19A 方形波発生回路 20 ダイクロイックミラー 31 制御信号 32 信号線 33 出力信号 34 イオンビーム強度制御信号 34A レーザービーム強度制御信号 35 偏向信号線 35A 走査信号線 36 映像信号 37 同期信号 38 出力信号 39,39A 方形波信号 100 けがき線 101 溝 102 分析箇所
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/301 H01L 21/304 B23K 15/00 B23K 26/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体試料のけがき線を形成して劈開す
    る箇所にX線を照射することにより劈開方向をX線回折
    法によって決定し、フォーカスイオンビーム若しくはレ
    ーザービームにより、前記劈開方向に破線状にけがき線
    を刻んだ後、前記半導体試料の前記けがき線を境にして
    一方の側を固定して、他方の側に前記半導体試料の表面
    に垂直な方向に外力を加えて劈開することを特徴とする
    半導体試料劈開方法。
  2. 【請求項2】 半導体試料の保持台と、前記半導体試料
    のけがき線を形成して劈開する箇所にコリメートされた
    X線を照射する第1の手段と、前記半導体試料によって
    回折されたX線を検出するX線センサを有するX線検出
    計と、イオン源から発生するイオンビームを集束し偏向
    して前記半導体試料面を走査しつつ照射する第2の手段
    と、前記半導体試料から放出される2次電子または2次
    イオンを検出し画像表示する第3の手段とを有して前記
    半導体試料の表面にけがき線を形成するようにしたこと
    を特徴とするけがき線形成装置。
  3. 【請求項3】 半導体試料の保持台と、前記半導体試料
    のけがき線を形成して劈開する箇所にコリメートされた
    X線を照射する第1の手段と、前記半導体試料によって
    回折されたX線を検出するX線検出計と、レーザービー
    ム源から発生するレーザービームを集束し偏向して前記
    半導体試料面を走査しつつ照射する第2の手段と、前記
    半導体試料によって反射された前記レーザービームを検
    出し画像表示する第3の手段とを有して前記半導体試料
    の表面にけがき線を形成するようにしたことを特徴とす
    るけがき線形成装置。
JP9304354A 1997-11-06 1997-11-06 半導体試料劈開方法及びけがき線形成装置 Expired - Lifetime JP3070550B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9304354A JP3070550B2 (ja) 1997-11-06 1997-11-06 半導体試料劈開方法及びけがき線形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9304354A JP3070550B2 (ja) 1997-11-06 1997-11-06 半導体試料劈開方法及びけがき線形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11145087A JPH11145087A (ja) 1999-05-28
JP3070550B2 true JP3070550B2 (ja) 2000-07-31

Family

ID=17932016

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9304354A Expired - Lifetime JP3070550B2 (ja) 1997-11-06 1997-11-06 半導体試料劈開方法及びけがき線形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3070550B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6841788B1 (en) * 2000-08-03 2005-01-11 Ascend Instruments, Inc. Transmission electron microscope sample preparation
JP3934536B2 (ja) 2001-11-30 2007-06-20 株式会社半導体エネルギー研究所 レーザ照射装置およびレーザ照射方法、並びに半導体装置の作製方法
JP4161298B2 (ja) * 2002-09-13 2008-10-08 株式会社東京精密 レーザーダイシング装置
GB2439962B (en) * 2006-06-14 2008-09-24 Exitech Ltd Process and apparatus for laser scribing
JP2008166351A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Nec Electronics Corp 半導体装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11145087A (ja) 1999-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4474337B2 (ja) 試料作製・観察方法及び荷電粒子ビーム装置
US5270552A (en) Method for separating specimen and method for analyzing the specimen separated by the specimen separating method
US6714289B2 (en) Semiconductor device inspecting apparatus
EP0458418B1 (en) Method and apparatus for measuring internal defects
EP0319797A2 (en) Method and apparatus for measuring defect density and defect distribution
EP1220280A2 (en) Scanning and high resolution x-ray photoelectron spectroscopy and imaging
JP2005114578A (ja) 試料作製方法および試料作製装置ならびに試料観察装置
JP3070550B2 (ja) 半導体試料劈開方法及びけがき線形成装置
JP3003708B2 (ja) 表面分析装置
JPH09115861A (ja) 試料を加工する装置
JPH0510822B2 (ja)
JP2548834B2 (ja) 電子ビーム寸法測定装置
JP2001210263A (ja) 走査電子顕微鏡、そのダイナミックフォーカス制御方法および半導体デバイスの表面および断面形状の把握方法
JP5248759B2 (ja) 粒子線分析装置
JPH11218682A (ja) レーザ走査顕微鏡
JP2001041931A (ja) レーザ質量分析計
JP2000123774A (ja) 走査透過電子顕微鏡
JPH07239308A (ja) 赤外線トモグラフィー装置
JP2967074B2 (ja) 荷電粒子線顕微法および荷電粒子線顕微装置
JP3331245B2 (ja) 走査型軟x線顕微鏡
JP2007192741A (ja) 元素分析方法及び元素分析装置
JP2653084B2 (ja) 表面分析装置
JP2003004667A (ja) 走査透過電子顕微鏡用薄膜状試料の作製方法および薄膜試料の観察方法
JP2846080B2 (ja) 携帯顕微鏡
JP5713403B2 (ja) 中エネルギーイオンビーム散乱を用いた分光分析器

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000425