JP3069987U - 除湿器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の除湿器は、蓋に開孔を備えているた
め、蒲団等が上に重なった場合、開孔が塞がれ除湿がで
きないこと、除湿剤の交換頻度が高く、コスト高となるこ
と、等の課題がある。 【解決手段】 内部に除湿剤を収容する箱型の除湿器本
体と、この除湿器本体の前後面に形成した湿気吸込み用
の吸込み孔と除湿用の排気孔を有する押入れ等にセットさ
れる除湿器であって、押入れ等の湿気、又は蒲団等に含
まれる湿気を、吸込み孔から吸込んで除湿剤に含ませ、
この除湿剤に含まれた湿気を、排気孔を介して押入れ等
の開放で室内に放出する構成であり、除湿器上に蒲団等
があっても除湿できること、蒲団等の内部の湿気を吸収
すること、狭い場所に設置できること、低コストであるこ
と、効果的な除湿を図ること等を目的とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、押入れ、洋服タ゛ンス、乾燥室、部屋、トランク(車両、鉄道等)、荷台等の 収容空間(以下、押入れ等とする。)にセットされる除湿器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、除湿剤を内部に収容できる除湿器として、一般的なものとして、例えば 、上面を開放した略扇形の箱状の除湿器が知られている。しかし、前記のような 除湿器では、押入れ等内の手の届く範囲にしか置くことができず、また、押入れ 等の奥に設置する場合は、押入れ等内の蒲団、荷物等(以下、蒲団等とする。)を 出さねばならず、作業が大変である、取換え時期が把握しにくい等の課題がある 。

【０００３】 前記の課題を解決する考案として、登録実用新案第3040297号の「除湿剤容器」 、実開平6-60424号の「除湿器」がある。の考案は、平板状の底壁の外縁全周 より側壁を立設し、側壁の上端全周にわたってフランシ゛を形成して上面を開放した 箱状となる容器を備え、容器のフランシ゛に他の容器と連結するための嵌合部を形成 し、透湿性の多孔質膜と非透湿性の透明フィルムよりなる容器の内部に除湿剤を収納 可能とする袋を備え、容器のフランシ゛に溶着して容器の上面を覆う蓋を備え、蓋に 開孔を形成した構成である。の考案は、潮解性吸湿剤の吸湿によって液化した 潮解液を潮解液滴下孔から滴下させて貯留室に溜める除湿器において、貯留室の 一部を透明か半透明の材料によって形成し、貯留室の潮解液が滴下しない部分に 、予め設定した水位になると貯留室の潮解液が流入して着色する着色剤を備えて いる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記、の考案は、押入れ等の奥の方への設置が可能なこと、除湿器の交換 時期が分かることなどの利点がある。しかし、は、蓋に開孔を備えているため 、蒲団等が上に重なった場合、開孔が塞がれ除湿ができないこと、は、除湿剤 の交換頻度が高く、コスト高となること、等の課題がある。また、、とも、吸 込み孔と排気孔とが区別されておらず、また、開放の操作がなく、効果的な除湿 が図れないこと、等の課題がある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、除湿器上に蒲団等があっても除湿できること、蒲団等の内部の湿気 を吸収すること、狭い場所に設置できること、低コストであること、効果的な除湿 を図ること等を目的とする。

【０００６】 請求項1の考案は、内部に除湿剤を収容する箱型の除湿器本体と、この除湿器 本体の前後面に形成した湿気吸込み用の吸込み孔と除湿用の排気孔を有する押入 れ等にセットされる除湿器であって、 押入れ等の湿気、又は蒲団等に含まれる湿気を、吸込み孔から吸込んで除湿剤 に含ませ、この除湿剤に含まれた湿気を、排気孔を介して押入れ等の開放で室内 に放出することを特徴とする除湿器である。

【０００７】 本考案は、効果的な除湿を図ることを目的とする。

【０００８】 請求項2の考案は、上記の除湿剤はシリカケ゛ルである除湿器である。

【０００９】

【考案の実施の形態】

本考案は、箱型の形態であって前面及び後面に孔が空いているため、上部に蒲 団等を載せても除湿することができ、スヘ゜ースのない場所にも設置可能であり、スヘ゜ース の有効な利用を図ることができる。前面を押入れ等の入口側(手前側)にして、 後面を押入れ等の奥側になるように設置する。特に、シリカケ゛ルを除湿剤として使用 するので非常に長い期間使用することができ、一度設置してしまえば、交換の手 間もいらずに除湿ができる。使い捨てタイフ゜ではないため、環境の保護が図れる。 また、晴れた日等に、本考案の除湿器が設置してある押入れ等を5cm程度開放し ておくことで、より効率的な除湿をすることができる。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を説明する。

【００１１】 1は、箱型の除湿器本体で、前面11と後面12に孔2がそれぞれあけられている。 除湿器本体1の上部は開孔されていないので、除湿器本体1上に蒲団等を載せても 除湿が確実に行われるため、狭いスヘ゜ースにも設置可能である。図面では、断面が 正方形になっているが、長方形、台形等でもよく限定されない。孔2の数は特に 限定されない。

【００１２】 実際に使用するときは、押入れ等の戸(襖)は閉めておき、除湿器本体1の内部 にある除湿剤のシリカケ゛ル3によって、後面12から入った蒲団等の湿気、押入れ等の 内部の湿気が吸着される。そして、適宜、晴れた日に5cm程度、押入れ等の戸(襖 )を開放しておくことで、シリカケ゛ル3がそれまでに吸着した水分を押入れ等の外方へ 排気することができ、効率的な除湿器の使用が可能である。尚、シリカケ゛ル3は、吸 着した湿気を吐出すことができるので、繰り返しての使用が可能である。

【００１３】 図3は、他の例を表す図であり、前面11にインシ゛ケーター4を備える。インシ゛ケーター4を備 えることによって、実際の押入れ等の湿度を知ることができる。

【００１４】 図4は、シリカケ゛ル3の吸着水分量を表すク゛ラフである。このク゛ラフによると、湿度が高 い場合に吸着水分量が80％近くなっており、他の除湿に使われるものと比較する と、格段の吸着水分量を表している。尚Aは蒲団を示す。

【００１５】

【考案の効果】

請求項1の考案は、内部に除湿剤を収容する箱型の除湿器本体と、この除湿器 本体の前後面に形成した湿気吸込み用の吸込み孔と除湿用の排気孔を有する押入 れ等にセットされる除湿器であって、押入れ等の湿気、又は蒲団等に含まれる湿気 を、吸込み孔から吸込んで除湿剤に含ませ、この除湿剤に含まれた湿気を、排気 孔を介して押入れ等の開放で室内に放出することを特徴とする構成であり、除湿 器上に蒲団等があっても除湿できること、蒲団等の内部の湿気を吸収すること、 狭い場所に設置できること、交換不要のため、低コストであること、環境の保護が 図れること、効果的な除湿が図れること等の特徴を有する。

【００１６】 請求項2の考案は、除湿剤はシリカケ゛ルである構成であり、効果的な除湿が図れる 特徴を有する。

【図面の簡単な説明】

【図1】本願考案を表す斜視図である。

【図2】本願考案の実際の使用例を表す図である。

【図3】本願考案の他の例を表す斜視図である。

【図4】本願考案に使用するシリカケ゛ルの吸着水分量を表すク
゛ラフである。

【符号の説明】

1 除湿器本体 11 前面 12 後面 2 孔 3 シリカケ゛ル 4 インシ゛ケーター A 蒲団

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 内部に除湿剤を収容する箱型の除湿器本
   体と、この除湿器本体の前後面に形成した湿気吸込み用
   の吸込み孔と除湿用の排気孔を有する押入れ、洋服タ゛ン
   ス、乾燥室、部屋、トランク(車両、鉄道等)、荷台等の収容
   空間にセットされる除湿器であって、 前記収容空間の湿気、又は蒲団、洋服等に含まれる湿気
   を、吸込み孔から吸込んで前記除湿剤に含ませ、この除
   湿剤に含まれた湿気を、前記排気孔を介して前記収容空
   間の開放で室内に放出することを特徴とする除湿器。
2. 【請求項２】 上記の除湿剤はシリカケ゛ルである請求項1に
   記載の除湿器。