JP3069889U - パ―ソナルコンピュ―タ―設置用のブ―ス構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インターネット機器を、所謂ゲーム機感覚で
気軽に利用できるようにした、パーソナルコンピュータ
ー設置用のブース構造を提供する。 【解決手段】 複数の両側仕切板１を介して隣接した複
数の区画スペースに仕切られ、各区画スペース内にパー
ソナルコンピューターＰＣ設置用のテーブルＴを備えた
パーソナルコンピューターＰＣ設置用のブース構造であ
って、各区画スペース内におけるパーソナルコンピュー
ターＰＣ用の配線ケーブルＣＡを、区画スペース上方を
経由して外部のケーブル接続部に接続するよう、複数の
両側仕切板１夫々の上方に跨がって架設したパーソナル
コンピューターＰＣ配線ケーブルＣＡ誘導用の棚枠部３
を備えている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、例えばゲームセンターやファミコンゲームショップ等、様々な分野 における店舗の余剰スペース等に設置することで、インターネット機器を、所謂 ゲーム機感覚で気軽に利用できるようにした、パーソナルコンピューター設置用 のブース構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

近年、例えばゲームセンターやファミコンゲームショップ等において、コイン タイマー装置により、規定時間内に自由に画面を操作できるようにしたゲーム提 供システムが種々存在している。

【０００３】 また、このようなゲーム提供システムを応用して、種々のインターネット利用 システム装置も提案されている。例えば、コインタイマー装置により、規定時間 内に自由にパーソナルコンピューターのインターネットホームページの画面を検 索できるようにした、コインタイマー制御式のパーソナルコンピューターシステ ム等である。この種のインターネット利用システム装置は、パーソナルコンピュ ーター機器用の平型テーブル構造のラック体に、インターネット端末を複数設置 して使用されているのが現状である。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、平型テーブル構造のラック体にインターネット端末を設置して使用す ると、後ろや左右隣脇にいる他人に、自らが操作するインターネット端末の画面 を覗かれてしまう可能性がある。

【０００５】 そこで、本件の出願人は、複数の両側仕切板を介して隣接した複数の区画スペ ースに仕切られ、各区画スペース内にパーソナルコンピューター設置用のテーブ ルを備えたパーソナルコンピューター設置用のブース構造を提案した。

【０００６】 そして、ブース構造をこのように複数の区画スペースに仕切って構成したもの では、パーソナルコンピューター用の電源用配線ケーブル・通信用配線ケーブル ・プリンター用配線ケーブル等が各パーソナルコンピューターから垂れ下がるよ うにそのまま下方側に導出され、利用者の足下を通って外部に設置された電源接 続部・通信接続部・プリンター接続部等に夫々接続されていた。また、所定の電 源接続部に接続させるために、各パーソナルコンピューターの電源用配線ケーブ ルを連繋する複数の電源用の中間タップが、利用者の足下に設置されていた。

【０００７】 その結果、利用者の足下では、中間タップも含めて、電源用配線ケーブル・通 信用配線ケーブル・プリンター用配線ケーブル等が乱雑な状態となって配置され ることとなり、利用者自らの足で中間タップやケーブル類を踏み付けたり、蹴飛 ばしてしまう事態が生じていた。また、利用者の足がケーブル類に引っ掛り、躓 いたりして非常に危険であり、しかもケーブル接続の接触故障の原因となる等の 弊害が生じていた。

【０００８】 そこで本考案は、叙上のような従来存した問題点に鑑み創案されたもので、各 区画スペース内にパーソナルコンピューター設置用の独自のテーブルを備えたパ ーソナルコンピューター設置用のブース構造において、インターネット端末の画 面を他人が覗くことを防いでパーソナルコンピューターにおけるプライベート情 報の漏洩を防止すると共に、中間タップも含めて電源用配線ケーブル・通信用配 線ケーブル・プリンター用配線ケーブル等を利用者自らの足で踏み付けたり、蹴 飛ばすようなことがなく、配線ケーブルを安全な場所に誘導して外部設置の電源 接続部・通信接続部・プリンター接続部等に夫々接続させることができ、しかも ケーブル接続の接触故障を未然に防ぐパーソナルコンピューター設置用のブース 構造を提供することを目的としたものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

このため、本考案にあっては、複数の両側仕切板を介して隣接した複数の区画 スペースに仕切られ、各区画スペース内にパーソナルコンピューター設置用のテ ーブルを備えたパーソナルコンピューター設置用のブース構造であって、各区画 スペース内におけるパーソナルコンピューター用の配線ケーブルを、区画スペー ス上方を経由して外部のケーブル接続部に接続するよう、複数の両側仕切板夫々 の上方に跨がって架設したパーソナルコンピューター配線ケーブル誘導用の棚枠 部を備えたことで、上述した課題を解決した。

【００１０】 また、両側面から水平方向にテーブルを突出させた中央仕切板と、この中央仕 切板を複数の区画スペースに仕切るべく、当該中央仕切板に交差するように掛架 配置させた両側仕切板とを有し、互いに平行となるように立設配置した前記複数 の両側仕切板を介して隣接し、且つ両側仕切板夫々の中央を横断するように配置 した前記中央仕切板を介して互いに対向するように複数の区画スペースに仕切ら れ、各区画スペース内にパーソナルコンピューター設置用のテーブルを備えたパ ーソナルコンピューター設置用のブース構造であって、各区画スペース内のパー ソナルコンピューター用の電源用配線ケーブル・通信用配線ケーブル・プリンタ ー用配線ケーブル等を、区画スペース上方を経由して外部に設置された電源接続 部・通信接続部・プリンター接続部等に夫々接続するよう、複数の両側仕切板夫 々の上方に跨がり、且つ中央仕切板上側に沿って架設したパーソナルコンピュー ター配線ケーブル誘導用の矩形皿状の棚枠部を備えたことで、同じく上述した課 題を解決した。

【００１１】 さらに、棚枠部は、電源用配線ケーブル・通信用配線ケーブル・プリンター用 配線ケーブル等を、当該棚枠部の上側に導出させるよう、各区画スペースに対応 して棚枠部の底面に設けた複数の配線ケーブル誘導用開口孔と、パーソナルコン ピューター夫々の電源用配線ケーブルを連繋させて外部の電源接続部へ接続させ るよう、各区画スペースに対応して棚枠部の上側に設置した複数の中間タップと を備えたことで、同じく上述した課題を解決した。

【００１２】 また、棚枠部の上側中央に、前記中央仕切板上に沿って平行で、且つ途中に電 源用配線ケーブル・通信用配線ケーブル・プリンター用配線ケーブル等を通すた めの複数の切欠部を有する補強用の仕切枠部を設け、この仕切枠部を介して電源 用配線ケーブル・通信用配線ケーブル・プリンター用配線ケーブル等の誘導路を 分担させたことで、同じく上述した課題を解決した。

【００１３】 加えて、棚枠部の一端側の底面に、電源用配線ケーブル・通信用配線ケーブル ・プリンター用配線ケーブル等を外部に引き出すための配線ケーブル引出用開口 孔を設けたことで、同じく上述した課題を解決した。

【００１４】 また、棚枠部の上方を閉蓋すべく、当該棚枠部の上に載置棚部を配したことで 、同じく上述した課題を解決した。

【００１５】 この他、複数の区画スペースの最端部に位置する両側仕切板の側面近傍に、各 区画スペース内のパーソナルコンピューター夫々のプリンター用配線ケーブルを 集約して接続させたプリンターを設置すべく、書棚を兼用したプリンター載置台 を配したことで、同じく上述した課題を解決した。

【００１６】 また、プリンター載置台の内部には、前面の扉部からルータやＨｕＢ等を収納 しており、前記プリンター用配線ケーブルと共にこれらの配線ケーブル類は、プ リンター載置台の背面から書棚背面を通り、書棚背面上側から棚枠部側に導出さ せたことで、同じく上述した課題を解決した。

【００１７】 一方、書棚自体を、プリンター載置台から分離可能な構造としたことで、同じ く上述した課題を解決した。

【００１８】 また、棚枠部の下方における夫々の両側仕切板上において、配線ケーブル誘導 用開口孔を底面に開穿形成し、中央仕切板上に挟持嵌合させる一対の脚部を下面 に設けたパソコン本体プレートを配したことで、同じく上述した課題を解決した 。

【００１９】 さらに、棚枠部の上に配した載置棚部を、平面略Ｓ字型の仕切板で仕切ってあ ることで、同じく上述した課題を解決した。

【００２０】 また、棚枠部の一端側面には、電源用配線ケーブル・通信用配線ケーブル等を 独立して外部に引き出すべく、２つの配線ケーブル引出用開口孔を設け、夫々の ケーブルが最端部に位置する両側仕切板の一側面に取り付けた一対のガイド枠部 を通って各接続タップ部に接続されるようにし、両ガイド枠部の左右には、当該 ガイド枠部と平行に一対の配線カバー取付部を配し、この配線カバー取付部に配 線カバーを取り付けることにより、両ガイド枠部を覆うようにしたことで、同じ く上述した課題を解決した。

【００２１】 本考案に係るパーソナルコンピューター設置用のブース構造においては、複数 の両側仕切板夫々の上方に跨がって架設したパーソナルコンピューター配線ケー ブル誘導用の棚枠部が、各区画スペース内のパーソナルコンピューター用の配線 ケーブルを、区画スペース上方を経由して外部のケーブル接続部との接続を容易 にし、中間タップも含めて、電源用配線ケーブル・通信用配線ケーブル・プリン ター用配線ケーブル等を利用者自らの足で踏み付けたり、蹴飛ばしたり、利用者 が足を引っ掛けて躓くこと等を防止している。

【００２２】 また、棚枠部の上側中央に設けた、複数の切欠部を有する補強用の仕切枠部は 、この仕切枠部を介して電源用配線ケーブル・通信用配線ケーブル・プリンター 用配線ケーブル等を混線することなく、所定の誘導路に分担させる。

【００２３】 さらに、棚枠部の一端側の底面に設けた配線ケーブル引出用開口孔は、電源用 配線ケーブル・通信用配線ケーブル・プリンター用配線ケーブル等を束にして纏 めて外部に引き出し、電源接続部・通信接続部・プリンター接続部夫々への接続 を容易にしている。

【００２４】 また、棚枠部の上方を閉蓋した載置棚部は、棚枠部内部へのゴミや塵埃等の侵 入を防止している。

【００２５】 加えて、複数の区画スペースの最端部に位置する両側仕切板の側面近傍に配し た、書棚を兼用したプリンター載置台に、各区画スペース内のパーソナルコンピ ューター夫々のプリンター用配線ケーブルを集約して接続したプリンターを設置 することで、各区画スペース内のパーソナルコンピューター夫々の操作により、 希望するインターネットホームページ等のプリントアウトを一ケ所で集約して行 なうものとする。

【００２６】

【考案の実施の形態】

以下、図面を参照して本考案の一実施の形態を説明する。考案に係るパーソナ ルコンピューターＰＣ設置用のブース構造においては、図１に示すように、両側 面から水平方向にパーソナルコンピューターＰＣ設置用のテーブルＴを突出させ 、テーブルＴ下面に設けた脚部１０により立設配置させた中央仕切板２と、この 中央仕切板２を複数の区画スペースに仕切るべく、当該中央仕切板２およびテー ブルＴに交差するように掛架配置させた両側仕切板１を有している。また、複数 の両側仕切板１夫々の上方に跨がり、且つ中央仕切板２上側に沿って架設したパ ーソナルコンピューターＰＣの配線ケーブルＣＡ誘導用の矩形皿状の棚枠部３と 、各区画スペース内のパーソナルコンピューターＰＣ夫々のプリンター用配線ケ ーブルＣＡを集約して接続させた、例えば１台のプリンターＰＬを複数の区画ス ペースの最端部に位置する両側仕切板１の側面近傍に配した、書棚を兼用したプ リンター載置台９と、区画スペース内に収納したキャスター付きの椅子等を備え ている。

【００２７】 従って、互いに平行に立設配置した前記複数の両側仕切板１を介して隣接し、 且つ両側仕切板１夫々の中央を横断するように配置した前記中央仕切板２を介し て互いに対向するように複数の区画スペースに仕切られ、各区画スペース内にパ ーソナルコンピューターＰＣ設置用のテーブルＴを備えたパーソナルコンピュー ターＰＣ設置用のブース構造が形成される。そして、各区画スペース内のパーソ ナルコンピューターＰＣ用の電源用配線ケーブルＣＡ・ＬＡＮ等の通信用配線ケ ーブルＣＡ・プリンター用配線ケーブルＣＡ等を、区画スペース上方を経由して 外部に設置された電源接続部・ＬＡＮ通信接続部・プリンター接続部等に夫々接 続するようにしている。こうしてパーソナルコンピューターＰＣ自体は、例えば ゲームセンターやファミコンゲームショップ等の様々な分野における店舗の余剰 スペース等に設置されることとなり、独自のテーブルＴを備えたブース構造内に 据え付けられ、個人のプライベート情報や、写し出されている画面を他人に見ら れることなく、パーソナルコンピューターＰＣを利用できる。

【００２８】 配線ケーブルＣＡを誘導する棚枠部３は、図２に示すように、自身の上側中央 に、前記中央仕切板２上に沿って平行で、且つ途中に電源用配線ケーブルＣＡ・ 通信用配線ケーブルＣＡ・プリンター用配線ケーブルＣＡ等を通すための複数の 切欠部７Ａを有する補強用の仕切枠部７を設けており、この仕切枠部７を介して 電源用配線ケーブルＣＡ・通信用配線ケーブルＣＡ・プリンター用配線ケーブル ＣＡ等の誘導路を分担させている。また、図３に示すように、電源用配線ケーブ ルＣＡ・通信用配線ケーブルＣＡ・プリンター用配線ケーブルＣＡ等を、当該棚 枠部３の上側に導出させるよう、各区画スペースに対応して棚枠部３の底面に、 例えば楕円形状・長円形状等の複数の配線ケーブルＣＡ誘導用開口孔５を開穿形 成している。そして、パーソナルコンピューターＰＣ夫々の電源用配線ケーブル ＣＡを電気的に連繋して外部の電源接続部へ接続させるよう、各区画スペースに 対応して棚枠部３の上側に複数の中間タップ６を設置している。さらに、図４に 示すように、棚枠部３の一端側の底面に、電源用配線ケーブルＣＡ・通信用配線 ケーブルＣＡ・プリンター用配線ケーブルＣＡ等を束ねて外部に引き出すための 配線ケーブルＣＡ引出用開口孔８を設けている。そして、夫々の配線ケーブルＣ Ａは、最端部に位置する両側仕切板１の一側面中央に取り付けた長尺のガイド枠 部１３を通って各接続タップ部１４に接続されるようにしている。加えて、図４ に示すように、両側仕切板１の一側面には、一対の矩形孔部１２を左右に対向す るように配置しており、前記テーブルＴ下面に設けた脚部１０の端部に形成した 起立縁部１１を両側仕切板１の矩形孔部１２に係架させることにより、テーブル Ｔに両側仕切板１を固定している。また、図１、図２に示すように、棚枠部３の 上方を閉蓋すべく、当該棚枠部３の上に、矩形皿状の載置棚部４を配している。

【００２９】 尚、図示を省略するが、書棚を兼用したプリンター載置台９の内部には、前面 の扉部からルータやＨｕＢ等を収納しており、前記プリンター用配線ケーブルＣ Ａと共にこれらの配線ケーブルＣＡ類は、プリンター載置台９背面に設けた開口 部から書棚背面を通り書棚背面の上側に設けた開口部から棚枠部３側に導出させ ている。また、書棚自体を、プリンター載置台９から分離可能な構造とし、必要 に応じて書棚を容易に撤去できるようにしている。

【００３０】 各区画スペース内におけるテーブルＴは、図１、図３に示すように、パーソナ ルコンピューターＰＣ、コントロールボックスＣＢを載せた上段部と、キーボー ドＫ、マウスＭ、マウスパッドＭＰを載せた下段部とに分れている。また、各区 画スペース内のテーブルＴの上方において、両側仕切板１、中央仕切板２、棚枠 部３夫々の間のスペースには、図３に示すように、各区画スペース内のパーソナ ルコンピューターＰＣに対応したコインタイマー装置ＫＴが配備されている。そ して、コインタイマー装置ＫＴのコイン投入口へコインが投入されると、コイン タイマー装置ＫＴからのコイン投入信号により、キーボードＫとの間の結線を機 械的に接続させてパーソナルコンピューターＰＣにキーボードＫの操作信号が送 れる状態とする。また、これと同時に、画面制御ソフトウェアにコイン投入状態 を信号により通知するようにしている。そして、画面制御ソフトウェアは、コイ ン投入状態を信号により受信すると、パーソナルコンピューターＰＣのインター ネット画面でマウスＭのカーソルを表示し、キーボードＫ、マウスＭ夫々の入力 操作により、自由にホームページの検索を行なえるようにしている。

【００３１】 一方、所定の時間が過ぎると、コントロールボックスＣＢは、コインタイマー 装置ＫＴのコイン投入口へコインが再投入されない限り、キーボードＫとの間の 結線を切断させて、パーソナルコンピューターＰＣにキーボードＫの操作信号が 送れない状態とする。また、これと同時に、画面制御ソフトウェアにタイマー終 了状態を信号により通知するようにしている。さらに、画面制御ソフトウェアは 、タイマー終了状態を信号により受信すると、パーソナルコンピューターＰＣの インターネット画面上におけるマウスＭのカーソルを消滅させ、これによりキー ボードＫ、マウスＭ夫々の入力操作が不可能となって、ホームページの検索が行 なえない使用停止の状態とする。

【００３２】 また、インターネット不使用の状態では、このパーソナルコンピューターＰＣ のインターネット画面上には、コインタイマー装置ＫＴのコイン投入口へ利用者 がコインを投入しない限り、コイン待ち受けのメッセージが自動的に表示される ものである。

【００３３】 尚、インターネット使用中にコインタイマー装置ＫＴのタイマー時間が経過し て終了となったときは、コインの再投入を要求する画面が数秒間表示され、コイ ンが再投入されると、パーソナルコンピューターＰＣにキーボードＫの操作信号 が送れる状態とする。また、これと同時に、パーソナルコンピューターＰＣのイ ンターネット画面上におけるマウスＭのカーソルを表示させるようにしている。

【００３４】 そして、コインが再投入されない場合には、数秒後にコイン待ち受けのメッセ ージを表示させたインターネット初期画面となり、パーソナルコンピューターＰ ＣにキーボードＫの操作信号が送れない操作不能状態とする。また、パーソナル コンピューターＰＣのインターネット画面上におけるマウスＭのカーソルは消滅 したままとなり、マウスＭを操作不能状態とする。

【００３５】 図５、図６には、本考案に係るパーソナルコンピューターＰＣ設置用のブース 構造の他の実施の形態が示されている。例えば、図５に示すブース構造は、棚枠 部３の下方における夫々の両側仕切板１上において、自身の略中央底面に楕円形 状・長円形状等の複数の配線ケーブルＣＡ誘導用開口孔２５を開穿形成し、中央 仕切板２上に挟持嵌合させる一対の帯板状の脚部２１を下面に設けた金属製等の パソコン本体プレート２２を配している。このパソコン本体プレート２２は、ピ ン締め等の手段により、中央仕切板２に固定されるものである。また、棚枠部３ の上に配した載置棚部４を、平面略Ｓ字型の仕切板で仕切っている。

【００３６】 図６に示すブース構造は、テーブルＴから電源をとるもので、棚枠部３の一端 側面には、電源用配線ケーブルＣＡ・通信用配線ケーブルＣＡ等を独立して外部 に引き出すべく、２つの配線ケーブルＣＡ引出用開口孔２８を設けている。これ らのケーブルＣＡは、最端部に位置する両側仕切板１の一側面中央に取り付けた 一対の長尺のガイド枠部２３を通って各接続タップ部１４に接続されるようにし ている。また、両ガイド枠部２３の左右には、当該ガイド枠部２３と平行に一対 の、例えば金属製等の枠型支柱状の配線カバー取付部２４を配し、この配線カバ ー取付部２４に蓋板状の配線カバー２６をビス止め等の手段により取り付けるこ とで、両ガイド枠部２３を覆うようにしている。

【００３７】 尚、両ガイド枠部２３の下端から床上に引き出された電源用配線ケーブルＣＡ ・通信用配線ケーブルＣＡ夫々は、モール材２７等で被覆した状態で床に設置さ れている。また、本考案は上記した実施の形態に限定されるものではなく、本考 案の目的を達成できる範囲での改良、変形等は、本考案に全て包含されるもので ある。

【００３８】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、複数の両側仕切板１を介して隣接した 複数の区画スペースに仕切られ、各区画スペース内にパーソナルコンピューター ＰＣ設置用のテーブルＴを備えたパーソナルコンピューターＰＣ設置用のブース 構造であって、各区画スペース内におけるパーソナルコンピューターＰＣ用の配 線ケーブルＣＡを、区画スペース上方を経由して外部のケーブル接続部に接続す るよう、複数の両側仕切板１夫々の上方に跨がって架設したパーソナルコンピュ ーターＰＣ配線ケーブルＣＡ誘導用の棚枠部３を備えたので、自らが操作するイ ンターネット端末の画面を他人に覗かれることを防いで、プライベート情報の漏 洩を確実に阻止している。また、中間タップ６も含めて、電源用配線ケーブルＣ Ａ・通信用配線ケーブルＣＡ・プリンター用配線ケーブルＣＡ等を棚枠部３内に 収納することで、利用者自身の足で配線ケーブルＣＡを踏み付けたり、蹴飛ばし たり、利用者が配線ケーブルＣＡに足を引っ掛けて躓くようなこともない。その ため、ケーブル接続の接触故障も未然に防止できる。

【００３９】 また、両側面から水平方向にテーブルＴを突出させた中央仕切板２と、この中 央仕切板２を複数の区画スペースに仕切るべく、当該中央仕切板２に交差するよ うに掛架配置させた両側仕切板１とを有し、互いに平行となるように立設配置し た前記複数の両側仕切板１を介して隣接し、且つ両側仕切板１夫々の中央を横断 するように配置した前記中央仕切板２を介して互いに対向するように複数の区画 スペースに仕切られ、各区画スペース内にパーソナルコンピューターＰＣ設置用 のテーブルＴを備えたパーソナルコンピューターＰＣ設置用のブース構造であっ て、各区画スペース内のパーソナルコンピューターＰＣ用の電源用配線ケーブル ＣＡ・通信用配線ケーブルＣＡ・プリンター用配線ケーブルＣＡ等を、区画スペ ース上方を経由して外部に設置された電源接続部・通信接続部・プリンター接続 部等に夫々接続するよう、複数の両側仕切板１夫々の上方に跨がり、且つ中央仕 切板２上側に沿って架設したパーソナルコンピューターＰＣ配線ケーブルＣＡ誘 導用の矩形皿状の棚枠部３を備えたので、中間タップ６も含めて、電源用配線ケ ーブルＣＡ・通信用配線ケーブルＣＡ・プリンター用配線ケーブルＣＡ等を棚枠 部３に収納することで、利用者自身の足で配線ケーブルＣＡを踏み付けたり、蹴 飛ばしたり、利用者が配線ケーブルＣＡに足を引っ掛けて躓く事態を回避できる 。

【００４０】 さらに、棚枠部３は、電源用配線ケーブルＣＡ・通信用配線ケーブルＣＡ・プ リンター用配線ケーブルＣＡ等を、当該棚枠部３の上側に導出させるよう、各区 画スペースに対応して棚枠部３の底面に設けた複数の配線ケーブルＣＡ誘導用開 口孔５と、パーソナルコンピューターＰＣ夫々の電源用配線ケーブルＣＡを連繋 させて外部の電源接続部へ接続させるよう、各区画スペースに対応して棚枠部３ の上側に設置した複数の中間タップ６とを備えたので、配線ケーブルＣＡの誘導 と電源接続部への接続が容易である。

【００４１】 また、棚枠部３の上側中央に、前記中央仕切板２上に沿って平行で、且つ途中 に電源用配線ケーブルＣＡ・通信用配線ケーブルＣＡ・プリンター用配線ケーブ ルＣＡ等を通すための複数の切欠部７Ａを有する補強用の仕切枠部７を設け、こ の仕切枠部７を介して電源用配線ケーブルＣＡ・通信用配線ケーブルＣＡ・プリ ンター用配線ケーブルＣＡ等の誘導路を分担させるようにしたので、この仕切枠 部７を介して、電源用配線ケーブルＣＡ・通信用配線ケーブルＣＡ・プリンター 用配線ケーブルＣＡ等を混線することなく誘導できる。

【００４２】 加えて、棚枠部３の一端側の底面に、電源用配線ケーブルＣＡ・通信用配線ケ ーブルＣＡ・プリンター用配線ケーブルＣＡ等を外部に引き出すための配線ケー ブルＣＡ引出用開口孔８を設けたので、電源用配線ケーブルＣＡ・通信用配線ケ ーブルＣＡ・プリンター用配線ケーブルＣＡ夫々を束にして纏めて外部に引き出 すことができ、電源接続部・通信接続部・プリンター接続部夫々への接続を容易 に行なうことができる。

【００４３】 また、棚枠部３の上方を閉蓋すべく、当該棚枠部３の上に載置棚部４を配した ので、棚枠部３内部へのゴミや塵埃等の侵入を防いでいる。

【００４４】 この他、複数の区画スペースの最端部に位置する両側仕切板１の側面近傍に、 各区画スペース内のパーソナルコンピューターＰＣ夫々のプリンター用配線ケー ブルＣＡを集約して接続させたプリンターＰＬを設置すべく、書棚を兼用したプ リンター載置台９を配したので、各区画スペース内のパーソナルコンピューター ＰＣ夫々のプリンター用配線ケーブルＣＡを集約して接続させたプリンターＰＬ を設置することで、各区画スペース内に配置されたパーソナルコンピューターＰ Ｃ夫々の操作により、希望するインターネットホームページ等のプリントアウト を一ケ所で集約して行なうことができる。

【００４５】 また、プリンター載置台９の内部には、前面の扉部からルータやＨｕＢ等を収 納しており、前記プリンター用配線ケーブルＣＡと共にこれらの配線ケーブルＣ Ａ類は、プリンター載置台９の背面から書棚背面を通り、書棚背面上側から棚枠 部３側に導出させたので、ルータやＨｕＢ等や、これらの配線ケーブルＣＡ類が 外部に露出することなく、プリンター載置台９内部に収めることができる。

【００４６】 一方、書棚自体を、プリンター載置台９から分離可能な構造としたので、必要 に応じて書棚を解体撤去できる。

【００４７】 また、棚枠部３の下方における夫々の両側仕切板１上において、配線ケーブル ＣＡ誘導用開口孔２５を底面に開穿形成し、中央仕切板２上に挟持嵌合させる一 対の脚部２１を下面に設けたパソコン本体プレート２２を配したので、中央仕切 板２の上側に種々の機器を設置でき、収納スペースを有効に活用できる。

【００４８】 さらに、棚枠部３の上に配した載置棚部４を、平面略Ｓ字型の仕切板で仕切っ てあるので、中央仕切板２を介して向かい合うように座っている各利用者の、載 置棚部４への収納・利用が容易である。

【００４９】 また、棚枠部３の一端側面には、電源用配線ケーブルＣＡ・通信用配線ケーブ ルＣＡ等を独立して外部に引き出すべく、２つの配線ケーブルＣＡ引出用開口孔 ２８を設け、夫々のケーブルＣＡが最端部に位置する両側仕切板１の一側面に取 り付けた一対のガイド枠部２３を通って各接続タップ部１４に接続されるように し、両ガイド枠部２３の左右には、当該ガイド枠部２３と平行に一対の配線カバ ー取付部２４を配し、この配線カバー取付部２４に配線カバー２６を取り付ける ことにより、両ガイド枠部２３を覆うようにしたので、電源用配線ケーブルＣＡ ・通信用配線ケーブルＣＡ夫々が外部に露出されず、利用者自身の足で踏み付け たり、蹴飛ばすような事態を回避できる。そのため、ケーブル接続の接触故障を 未然に防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施の形態を示したブース構造の全
体斜視図である。

【図２】同じく、パーソナルコンピューターの配線ケー
ブル誘導用の棚枠部内を示す分解斜視図である。

【図３】同じく、各区画スペースにおける棚枠部の配線
ケーブル誘導用開口孔周辺を示す斜視図である。

【図４】同じく、棚枠部の配線ケーブル引出用開口孔周
辺を示す斜視図である。

【図５】本考案の他の実施の形態を示したブース構造の
分解斜視図である。

【図６】同じく、棚枠部の配線ケーブル引出用開口孔周
辺を示す斜視図である。

【符号の説明】

１…両側仕切板 ２…中央仕切板 ３…棚枠部 ４…載置棚部 ５…誘導用開口孔 ６…中間タップ ７…仕切枠部 ７Ａ…切欠部 ８…引出用開口孔 ９…プリンター
載置台 １０…脚部 １１…起立縁部 １２…矩形孔部 １３…ガイド枠
部 １４…接続タップ部 ２１…脚部 ２２…パソコン本体プレート ２３…ガイド枠
部 ２４…配線カバー取付部 ２５…誘導用開
口孔 ２６…配線カバー ２７…モール材 ２８…引出用開口孔 Ｔ…テーブル Ｋ…キーボード Ｍ…マウス ＰＣ…パーソナルコンピューター ＰＬ…プリンタ
ー ＣＡ…配線ケーブル ＫＴ…コインタ
イマー装置 ＣＢ…コントロールボックス ＭＰ…マウスパ
ッド

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ Ｈ０５Ｋ 5/02 Ｇ０６Ｆ 1/00 ３１２Ｌ

Claims (12)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の両側仕切板を介して隣接した複数
   の区画スペースに仕切られ、各区画スペース内にパーソ
   ナルコンピューター設置用のテーブルを備えたパーソナ
   ルコンピューター設置用のブース構造であって、各区画
   スペース内におけるパーソナルコンピューター用の配線
   ケーブルを、区画スペース上方を経由して外部のケーブ
   ル接続部に接続するよう、複数の両側仕切板夫々の上方
   に跨がって架設したパーソナルコンピューター配線ケー
   ブル誘導用の棚枠部を備えたことを特徴とするパーソナ
   ルコンピューター設置用のブース構造。
2. 【請求項２】 両側面から水平方向にテーブルを突出さ
   せた中央仕切板と、この中央仕切板を複数の区画スペー
   スに仕切るべく、当該中央仕切板に交差するように掛架
   配置させた両側仕切板とを有し、互いに平行となるよう
   に立設配置した前記複数の両側仕切板を介して隣接し、
   且つ両側仕切板夫々の中央を横断するように配置した前
   記中央仕切板を介して互いに対向するように複数の区画
   スペースに仕切られ、各区画スペース内にパーソナルコ
   ンピューター設置用のテーブルを備えたパーソナルコン
   ピューター設置用のブース構造であって、各区画スペー
   ス内のパーソナルコンピューター用の電源用配線ケーブ
   ル・通信用配線ケーブル・プリンター用配線ケーブル等
   を、区画スペース上方を経由して外部に設置された電源
   接続部・通信接続部・プリンター接続部等に夫々接続す
   るよう、複数の両側仕切板夫々の上方に跨がり、且つ中
   央仕切板上側に沿って架設したパーソナルコンピュータ
   ー配線ケーブル誘導用の矩形皿状の棚枠部を備えたこと
   を特徴とするパーソナルコンピューター設置用のブース
   構造。
3. 【請求項３】 棚枠部は、電源用配線ケーブル・通信用
   配線ケーブル・プリンター用配線ケーブル等を、当該棚
   枠部の上側に導出させるよう、各区画スペースに対応し
   て棚枠部の底面に設けた複数の配線ケーブル誘導用開口
   孔と、パーソナルコンピューター夫々の電源用配線ケー
   ブルを連繋させて外部の電源接続部へ接続させるよう、
   各区画スペースに対応して棚枠部の上側に設置した複数
   の中間タップとを備えた請求項１または２記載のパーソ
   ナルコンピューター設置用のブース構造。
4. 【請求項４】 棚枠部の上側中央に、前記中央仕切板上
   に沿って平行で、且つ途中に電源用配線ケーブル・通信
   用配線ケーブル・プリンター用配線ケーブル等を通すた
   めの複数の切欠部を有する補強用の仕切枠部を設け、こ
   の仕切枠部を介して電源用配線ケーブル・通信用配線ケ
   ーブル・プリンター用配線ケーブル等の誘導路を分担さ
   せた請求項１乃至３のいずれか記載のパーソナルコンピ
   ューター設置用のブース構造。
5. 【請求項５】 棚枠部の一端側の底面に、電源用配線ケ
   ーブル・通信用配線ケーブル・プリンター用配線ケーブ
   ル等を外部に引き出すための配線ケーブル引出用開口孔
   を設けた請求項１乃至４のいずれか記載のパーソナルコ
   ンピューター設置用のブース構造。
6. 【請求項６】 棚枠部の上方を閉蓋すべく、当該棚枠部
   の上に載置棚部を配した請求項１乃至５のいずれか記載
   のパーソナルコンピューター設置用のブース構造。
7. 【請求項７】 複数の区画スペースの最端部に位置する
   両側仕切板の側面近傍に、各区画スペース内のパーソナ
   ルコンピューター夫々のプリンター用配線ケーブルを集
   約して接続させたプリンターを設置すべく、書棚を兼用
   したプリンター載置台を配した請求項１乃至６のいずれ
   か記載のパーソナルコンピューター設置用のブース構
   造。
8. 【請求項８】 プリンター載置台の内部には、前面の扉
   部からルータやＨｕＢ等を収納しており、前記プリンタ
   ー用配線ケーブルと共にこれらの配線ケーブル類は、プ
   リンター載置台の背面から書棚背面を通り、書棚背面上
   側から棚枠部側に導出させた請求項１乃至７のいずれか
   記載のパーソナルコンピューター設置用のブース構造。
9. 【請求項９】 書棚自体を、プリンター載置台から分離
   可能な構造とした請求項１乃至８のいずれか記載のパー
   ソナルコンピューター設置用のブース構造。
10. 【請求項１０】 棚枠部の下方における夫々の両側仕切
    板上において、配線ケーブル誘導用開口孔を底面に開穿
    形成し、中央仕切板上に挟持嵌合させる一対の脚部を下
    面に設けたパソコン本体プレートを配した請求項１乃至
    ９のいずれか記載のパーソナルコンピューター設置用の
    ブース構造。
11. 【請求項１１】 棚枠部の上に配した載置棚部を、平面
    略Ｓ字型の仕切板で仕切ってある請求項１乃至１０のい
    ずれか記載のパーソナルコンピューター設置用のブース
    構造。
12. 【請求項１２】 棚枠部の一端側面には、電源用配線ケ
    ーブル・通信用配線ケーブル等を独立して外部に引き出
    すべく、２つの配線ケーブル引出用開口孔を設け、夫々
    のケーブルが最端部に位置する両側仕切板の一側面に取
    り付けた一対のガイド枠部を通って各接続タップ部に接
    続されるようにし、両ガイド枠部の左右には、当該ガイ
    ド枠部と平行に一対の配線カバー取付部を配し、この配
    線カバー取付部に配線カバーを取り付けることにより、
    両ガイド枠部を覆うようにした請求項１乃至１１のいず
    れか記載のパーソナルコンピューター設置用のブース構
    造。