JP3069768B2 - チャンネルボックス装着高さ測定治具 - Google Patents

チャンネルボックス装着高さ測定治具

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JP3069768B2
JP3069768B2 JP8018243A JP1824396A JP3069768B2 JP 3069768 B2 JP3069768 B2 JP 3069768B2 JP 8018243 A JP8018243 A JP 8018243A JP 1824396 A JP1824396 A JP 1824396A JP 3069768 B2 JP3069768 B2 JP 3069768B2
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、沸騰水型原子炉用
の燃料集合体において、チャンネルボックスの燃料集合
体への装着高さを測定し、その装着状態を定量的に判断
できるチャンネルボックス装着高さ測定治具に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】原子力発電所の定期検査において実施さ
れる作業の一つに、照射燃料体外観検査がある。この検
査にはチャンネルボックスの脱着作業が伴う。次サイク
ルに再装荷される燃料集合体については、チャンネルボ
ックスを装着後、チャンネルファスナーを取り付けて炉
心に戻すが、チャンネルボックスが正しく装着されてい
ないと、燃焼中にチャンネルボックスの浮き上がりや、
最悪の場合にはチャンネルファスナーの脱落といった事
態が生じる可能性がある。
【0003】現在、国内沸騰水型原子炉(BWR)で使
用されている燃料集合体の内、従来の8×8−2型燃料
の場合には、図4(a)に示したように、チャンネルボ
ックス101の上面の三角板(以下、クリップと称す)
102に隠れていないコーナーポスト103を目視する
ことにより、あるいは該コーナーポスト103の先端と
チャンネルボックス上端面との相対位置関係をダイヤル
ゲージによって測定することにより、チャンネルボック
ス101の装着状態の良否を確認している。
【0004】なお、チャンネルボックスが正しく装着さ
れている状態とは、チャンネルボックスのクリップ下面
が上部タイプレートのコーナーポスト頂面と密着してい
ることを言う。従って、チャンネルボックスの装着状態
の良否を判断するためには、チャンネルボックスのクリ
ップ下面と上部タイプレート・コーナーポスト頂面との
間隔を測定すればよいことになるが、この部分はクリッ
プの下側に隠れているため実際に測定することは困難で
ある。
【0005】一方、高燃焼度8×8型燃料(8×8−
4)では、図4(b)に示したように、上部タイプレー
トのコーナーポストの内、チャンネルボックス111の
クリップ112に隠れていないコーナーポスト113
は、タイプレートハンドル114と一体的に形成されて
いるために、目視あるいはチャンネルボックス上端面と
の相対位置関係の測定に利用することができず、チャン
ネルボックス111の装着状況を正しく判断することが
難しかった。
【0006】そこで、これまでにもコーナーポストの頂
面を測定に利用できない場合の測定方法として、図5に
示すように、チャンネルボックス上端から上部タイプレ
ートまで(この場合上面リム部まで)の距離Lを測定
し、この測定値に基づいてチャンネルボックスの装着状
況を判断する方法が開発されている。
【0007】例えば、特開平6−43284号公報に
は、「チャンネルボックスの装着状態の測定装置」とし
て、チャンネルボックスのクリップの付いていないコー
ナー部の内の一つを利用して、横基板とガイド板と爪板
とからなる突き当て部材をチャンネルボックスの角隅に
装着し、測定子を上部タイプレートの上面に接触させる
ことにより、チャンネルボックスのクリップ上面を基準
面として上部タイプレート上面までの距離を測定する装
置が開示されており、この測定装置による測定値に基づ
いてチャンネルボックスの所定の位置からの浮き上がり
量を求めて、チャンネルボックスの装着状況の評価を行
なうことが示されている。
【0008】また、特開平7−225295号公報に
は、チャンネルボックスの開口頂縁部に装置のベースプ
レートを当接した状態で測定ロッドを上部タイプレート
の頂面まで伸長させることによって、チャンネルボック
スの開口頂縁部と上部タイプレート頂面との距離を測定
する装置が開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如き従来の装置では、装置全長が長く、かつ、測定部が
水中にあるということもあって、測定するうえで重要と
なる横基板やベースプレートと、チャンネルボックスの
クリップ上面或は上部開口端面との密着性を保つことが
難しいだけでなく、その密着状況を測定者自身が確認で
きないという問題があった。
【0010】従って、このような従来の装置は、測定値
の信頼性という点では充分であるとは言い難い。場合に
よっては、測定を繰り返すことによって精度を補う必要
が生じ、その分、作業性に影響を及ぼす。
【0011】本発明は、上記問題点に鑑み、チャンネル
ボックスが燃料集合体に正しく装着されているかどうか
を判断するのに必要な測定値が、高い信頼性をもって得
られるようなチャンネルボックス装着高さ測定治具を得
ることを主目的とする。また、本発明は、測定治具のチ
ャンネルボックスへの取付状況を測定者が確認でき、適
切な取付状態で測定を開始することができるチャンネル
ボックス装着高さ測定治具を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明に係るチャンネルボックス装
着高さ測定治具では、本体を構成する所要長さの長尺部
材と、この長尺部材下端に該部材の軸方向に対して直交
する面をなすように取付けられた測定基板と、前記測定
基板を貫通して前記長尺部材に対して相対的に軸方向に
平行移動可能に支持された測定ロッドとを有し、水中に
ある燃料集合体のチャンネルボックスの上部開口端面に
前記基板の下面を当接させた状態で前記測定ロッドの先
端を上部タイプレートに到達せしめた時の前記ロッドと
前記測定基板との相対位置に基づいて、チャンネルボッ
クス上端から上部タイプレートまでの距離を測定するた
めのチャンネルボックス装着高さ測定治具であって、前
記測定基板は、その下面に前記チャンネルボックスの上
縁部との接触の有無を該上縁部の4辺のうち少なくとも
向かい合う2辺におけるコーナー部以外の中間辺部で
知し、この検知結果に応じた信号を出力する2つ以上
検知部を備え、前記長尺部材からなる本体は、前記測定
ロッドの移動量を測定値として表示する測定値表示手段
と、前記検知部からの各出力信号を表示する治具取付状
況表示手段とを、測定時の水上領域に当たる本体上部に
備えているものである。
【0013】また、請求項2に記載の発明に係るチャン
ネルボックス装着高さ測定治具では、請求項1に記載の
チャンネルボックス装着高さ測定治具において、前記測
定基板は、その下面が前記予め定められた位置で前記チ
ャンネルボックスの上部開口端面に当接した際に、上部
タイプレートハンドルの前記開口面からの突出部分が嵌
合するように形成されたハンドルガイドをさらに備えた
ものである。
【0014】また、請求項3に記載の発明に係るチャン
ネルボックス装着高さ測定治具では、請求項1または請
求項2に記載のチャンネルボックス装着高さ測定治具に
おいて、前記測定基板は、前記複数の検知部として、前
記チャンネルボックス上縁部の4辺におけるコーナー部
以外の中間辺部で前記上縁部との接触の有無を検知する
4つの検知部を備えたものである。
【0015】本願発明のチャンネルボックス装着高さ測
定治具は、本体を構成する長尺部材の下端に、該部材軸
方向に対して直交する面をなすように取付けられた測定
基板を、水中にある燃料集合体のチャンネルボックスの
上部開口端面にその下面を当接させた状態で取り付け、
長尺部材に対して相対的に軸方向に平行移動可能に支持
された測定ロッドを、その先端が上部タイプレートへ到
達するまで移動させた際の、ロッド先端と測定基板との
相対位置に基づいて、チャンネルボックスの上端から上
部タイプレートまでの距離(図5における距離L)を測
定するものであり、この測定値と、製造時の公称値ある
いは再装着前の測定値とを比較することによって、チャ
ンネルボックスの装着状態の良否を判断することができ
る。
【0016】例えば、測定基板下面を基準位置とすれ
ば、ロッド先端が上部タイプレートに到達するまでの移
動量を測定値として求めれば、この測定値がチャンネル
ボックスの上端から上部タイプレートまでの距離の実測
値となる。但し、測定基板のチャンネルボックス上部開
口端面との当接が適切でなく、長尺部材の軸方向がチャ
ンネルボックスの中心軸に対して傾いた状態でロッド先
端の移動がチャンネルボックスの側壁に平行に移動して
いなければ、この測定値は実際の距離とずれたものとな
る。
【0017】しかしながら、本発明の治具では、請求項
1に記載したように、測定基板の下面にチャンネルボッ
クスの上縁部との予め定められた位置での接触の有無を
検知し、この検知結果に応じた信号を出力する複数の検
知部を備えており、測定時の水上領域に当る本体上部に
設けられた治具取付状況表示手段にこれら複数の検知部
からの各出力信号を表示させるという構成をもつもので
あるので、表示手段を確認するだけで、治具の取付状況
が容易に判断できる。
【0018】従って、治具取付状況表示手段の表示を確
認しながら、予め定められた適切な当接状態に応じた信
号の表示となるまで測定基板のチャンネルボックス上部
開口端面への取付操作を調節し、所望の表示状態を確認
したうえで測定動作を行なうことができるので、常に信
頼性の高い測定値を得ることができる。
【0019】また、測定ロッドの移動量を測定値として
表示する測定値表示手段も、測定時の水上領域に当る本
体上部に備えているため、測定者は、上記の治具取付状
況だけでなく実測値をも容易に読み取ることができる。
【0020】さらに、請求項2に記載されているよう
に、測定基板に、基板下面が予め定められた適切な位置
でチャンネルボックスの上部開口端面に当接した際に、
上部タイプレートハンドルのチャンネルボックス開口端
面からの突出部分が嵌合するように形成されたハンドル
ガイドを設けておけば、このハンドルガイドをタイプレ
ートハンドル突出部分に被せるように基板を下降させ、
嵌合させることを目標に取付操作を行なうだけで、基板
下面の予め定められた適切な位置でのチャンネルボック
ス上部開口端面への当接状態を容易に得ることができ
る。
【0021】また、ハンドルガイドとタイプレートハン
ドルとの嵌合状態のために、万一測定中に治具が測定者
による制御部分から離脱することがあっても、ハンドル
ガイドは上部タイプレートハンドルから容易に抜けない
ため、治具が直ちに転倒し、水中に没する危険は回避で
きる。
【0022】また、本発明の測定基板に設けられる複数
の検知部としては、例えば、請求項3に記載したよう
に、チャンネルボックス上縁部の4辺におけるコーナー
部以外の中間辺部で前記上縁部との接触の有無を検知す
る4つの検知部とする構成がある。この場合、予め定め
られた当接状態とは、測定基板下面がチャンネルボック
ス上部開口端面の4辺全てに当接する状態であり、治具
取付型としては安定したものであり、測定基板に対して
直交方向に上部タイプレートに向かって移動する測定ロ
ッドの移動距離は、チャンネルボックス上端から上部タ
イプレートまでの垂直距離に合致し易い。従って、4つ
の検知部により測定基板下面の4辺への接触が表示手段
によって全て確認できたうえで求められた測定値の信頼
性は非常に高い。
【0023】このようにチャンネルボックス上縁部の4
辺における中間辺部での接触の有無を検知する4つの検
知部という構成において得られるチャンネルボックス上
縁開口面に対する測定基板下面の当接状況は、チャンネ
ルボックス上縁開口面に対して治具の本体軸方向がほぼ
垂直となり、不必要な傾きは生じ難いので望ましい設定
ではあるが、チャンネルボックスの上縁部が同一平面上
にあって上部開口端面自体がチャンネルボックスの中心
軸に対して垂直であれば、チャンネルボックス上縁部の
少なくとも向かい合う2辺上に対して、測定基板下面が
当接すれば、充分に適切な治具取付状況を得ることはで
きる。
【0024】従って本発明では、上記のように、確実な
チャンネルボックス上縁部の4辺における中間辺部での
接触の有無を検知する4つの検知部を備える構成に限ら
ず、チャンネルボックス上縁部の少なくとも向かい合う
2辺における中間辺部での接触の有無を検知する2つの
検知部を備える構成であっても良く、もちろん、4つ以
上の検知部を備え、より多くの位置での検知を行なう構
成としても良い。
【0025】なお、本発明の検知部の機構としては、例
えば、金属検知装置を用い、各検知部がチャンネルボッ
クスの上縁部との接触の有無を金属を検知することによ
って行ない、検知した際には治具取付状況表示手段への
出力信号として電流を生じせしめる構成が利用できる。
【0026】治具取付状況表示手段としては、例えばこ
のような金属検知装置からの電流を利用し、各検知部に
対応する発光ダイオードや電球等の点灯あるいは消灯と
いう表示灯の変化で検知状況を視覚的に確認できるもの
を使用できる。
【0027】もちろん、本発明に用いる検知部として
は、上記のような金属検知装置を利用したものに限ら
ず、チャンネルボックス上縁部との接触や、これに伴う
押圧によって何らかの信号を出力でき、この出力信号を
表示手段で表示のために利用できる機構であれば使用可
能である。
【0028】また、治具取付状況表示手段としても、上
記のような表示灯などの視覚的な方法は測定者が目視で
確認し易く好ましいが、これに限らず、例えば音信号を
利用した聴覚的な方法でも良い。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態の一
例として、長尺部材としての管状本体と、該管状本体の
下端に本体軸方向に対して直交する面をなすように取り
付けられた測定基板と、管状本体下端から突出可能に管
内を摺動する測定ロッドとを持つチャンネルボックス装
着高さ測定治具(図1)を示す。本治具は、図1(a)
の概略構成図に示すように、管状本体である外パイプ1
と、外パイプ1の軸方向に対して直交する面をなすよう
に外パイプ1の下端に設けられた略四角形の平板状測定
基板10と、外パイプ1下端から突出可能に該パイプ1
内を摺動する測定ロッド4とから構成されている。
【0030】外パイプ1の上部には、リニアスケール2
が固定されており、このスケール上を測定ロッド4が移
動することにより、測定値表示部3に測定ロッド4の移
動量が測定値として表示される。ここでは、測定ロッド
4の先端に設けられている接触子Xが外パイプ1の下端
から突出する位置にあり、測定基板10の下面を基準面
として接触子Xの下面がこの基準面と同一平面上にある
ときを基準位置とし、このときにリニアスケール2上で
基準点を設定し、基準状態とした。従って、接触子Xが
測定基板10の下面から下方の目標点、即ち上部タイプ
レートに到達するまでの移動距離が測定値となる。
【0031】実際の測定ロッド4の移動は、外パイプ1
の上部に設けられている測定グリップ6の下降に連動し
て行なわれる。本実施の形態における治具では、図1
(a)で示すように、測定ロッド4は突起しているカラ
ー7を有し、外パイプ1は、測定ロッド4が基準位置の
状態にあるときのカラー7より下方位置の内壁に突起部
9を有し、これらカラー7と突起部9との間にスプリン
グ8が装着されている。
【0032】従って、測定時にはスプリング8に抗して
測定グリップ6を押し下げることによって測定ロッド4
を下方へ摺動させることができる。また、測定終了後、
測定グリップ6の下方への押圧を解除すると、測定ロッ
ド4はスプリング8によって上方へ付勢されて前記基準
状態(接触子Xは基準位置)に戻る。このとき、測定ロ
ッド4の上端部Kが、外パイプ1上部の長穴5の上端部
に達し、ここでそれ以上上方への付勢が抑制される。
【0033】なお、測定グリップ6は、リング状あるい
は短管状とすることによって押し下げ時の荷重が外パイ
プ1の軸心上に掛る形状とし、治具全体のバランスに悪
影響を及ぼすことなく安定に測定が行なえる構成とし
た。
【0034】また、測定基板10は、図1(b)の平面
図にも示すように、チャンネルボックス20の上部開口
端面に取り付けられる際に、各4つの頂部がチャンネル
ボックス20の上縁4辺の各中央部分と重なるように設
計されており、基板下面のそれぞれ接触すべき4つの中
央辺上の4点に相当する部分には、接触の有無を検知す
るための金属検知装置を利用した検知スイッチ11が設
けられている。
【0035】なお、測定基板10のチャンネルボックス
20開口端面への当接位置は、この開口端面からの測定
ロッド4の下方への突出を妨げるものがないように、外
パイプ1の下面領域が上部タイプレート・コーナーポス
ト24およびチャンネルボックスクリップ21上に重な
らない位置とする。
【0036】4つの検知スイッチ11は、それぞれ、図
2の拡大図に示すような外パイプ1の上部に設置された
治具取付状況表示部13の発光ダイオードからなる4つ
の表示灯14に接続しており、検知スイッチ11は、チ
ャンネルボックス20の上縁部に接触すると電流を生
じ、接続している各表示灯14を点灯・発光させる。従
って、表示部13の表示灯14を見るだけで、各検知ス
イッチ11のチャンネルボックス20上縁への接触状況
が確認できる。
【0037】4つの表示灯14すべてが点灯している場
合は、4つの検知スイッチ11が全てチャンネルボック
ス20の上縁4辺に接触しているということになり、即
ち、測定基板10の下面が、チャンネルボックス20の
上部開口端面に良好に当接していることを示している。
【0038】この状態で測定を開始すると、測定ロッド
4は基準面と合致しているチャンネルボックス20開口
端面に対してほぼ垂直方向に、チャンネルボックス側面
に対してほぼ平行方向に移動し、この移動量として得ら
れる距離測定値は精度の高いものとなる。
【0039】さらに、測定基板10には、上記の如き4
つの検知スイッチ11が全てチャンネルボックス20の
上縁4辺に接触するよう予め定められた位置でチャンネ
ルボックス20の上部開口端面に当接した際に、図1
(c)の側面図に示すように、チャンネルボックス20
の開口端面から突出している上部タイプレートハンドル
22が丁度嵌合するハンドルガイド12が設けられてい
る。
【0040】このように上部タイプレートハンドル22
に嵌合するハンドルガイド12を設けることによって、
まず、治具の取付の際にはハンドルガイド12をタイプ
レートハンドル22に嵌め込むことを目標にチャンネル
ボックス20に対して下降させれば、測定基板10の下
面のチャンネルボックス20の上部開口端面への当接
が、自然に予め定められた位置で行なわれるようにな
り、治具の取付が簡便となる。
【0041】また、特にハンドル上部の取っ手付近の前
後左右のクリアランスをできるだけ狭くするほどハンド
ルガイド12とタイプレートハンドル22との嵌合状態
はより密着したものとなり、万一測定中に治具が測定者
の制御から離脱することがあっても、ハンドルガイド1
2は上部タイプレートハンドル22から容易には抜けな
いので治具が直ちに転倒したり、水中に没する危険は避
けられる。
【0042】このような構成の測定治具を用いて、再装
着されたチャンネルボックス20の燃料集合体に対する
装着状況を判断するために、チャンネルボックス20の
上端から上部タイプレート23までの距離測定を行なっ
た操作を以下に説明する。
【0043】まず、予め測定ロッド4の接触子Xが基準
位置にあり、リニアスケール2の測定値表示部3の表示
が基準点に設定されている(基準状態)ことを確かめて
おいた測定治具を、水中にある燃料集合体の上部タイプ
レートハンドル22を目指して、水上から降下させる。
【0044】測定基板10のハンドルガイド12を、タ
イプレートハンドル22に嵌合させながら、測定基板1
0をチャンネルボックス20の上部開口端面に当接させ
る。このとき、測定者は、水上に出ている治具本体の外
パイプ1上部にある治具取付状況表示部13(図2)の
各表示灯14の点灯の有無を見ながら、取付操作を行な
う。
【0045】4つの表示灯14のうち、点灯していない
ものがある場合は、その表示灯14に対応している検知
スイッチ11がチャンネルボックス20の上縁部に接触
しておらず、測定基板10の下面が適切にチャンネルボ
ックス20の上部開口端面に当接されていないというこ
と示している。従って、測定者は、外パイプ1を前後あ
るいは左右に傾けながら、4つの表示灯14がすべて点
灯するまで調整し、全ての表示灯14が点灯した時点で
その状態を維持すれば良い。
【0046】測定者は、全ての表示灯14が点灯し、測
定基板10の下面がチャンネルボックス20の上部開口
端面に所望の位置で良好に当接していることを確認した
うえで、測定グリップ6を押し下げ、接触子Xが上部タ
イプレート23上面に達するまで測定ロッド4を下方へ
摺動させる。
【0047】接触子Xは、図3の上部タイプレート23
上面の平面模式図に示すように、燃料要素上部端栓に接
触しないで、上部タイプレート23上面のリブ部に接地
するような接地面積を持つものとした。
【0048】この接触子Xが上部タイプレート23の上
面に到達したとき、測定値表示部3には、接触子Xの基
準面からの移動量(図1(c)中のD)、即ち、リニア
スケール2上における測定ロッド4の移動量が、測定値
として表示されており、この測定値が、チャンネルボッ
クス20上端から上部タイプレート23までの距離であ
る。測定者はこの表示された測定値を読み取り、製造時
の公称値あるいはチャンネルボックス20再装着前の測
定値と比較することにより、現在のチャンネルボックス
20の燃料集合体に対する装着状況の良否を判断する。
【0049】測定が終了したら、測定グリップ6の押圧
を解除することによって測定ロッド4を基準位置に戻
し、治具を上昇させてチャンネルボックス20から取り
外し、次回の測定に備える。
【0050】また、測定値表示手段に計算手段も搭載し
ておき、予め入力しておいた比較値と測定値との差を求
めさせ、この結果に基づいて、比較値との差が許容範囲
内であるかどうかを装着状況の良否として判断させ、判
断結果も表示するように構成しても良い。
【0051】なお、上記実施の形態においては、本体を
構成する長尺部材を、管状とし、測定ロッドがその管内
を摺動する構成としたが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、例えば、長尺部材を棒状とし、棒状部材の
側面に沿って測定ロッドが平行移動する構成とするな
ど、長尺部材に対して測定ロッドが相対的に軸方向に平
行移動可能な構成のものであれば良い。
【0052】また、上記実施の形態の一例としての測定
治具では、発光ダイオードを用いた表示灯の点灯で検知
部のチャンネルボックス上縁部との接触の有無を確認す
る構成としたが、逆に表示灯の消灯で確認しても良く、
また、このような視覚的な確認方法の他に、音信号など
の聴覚的な確認方法など、測定者が容易に判断できる表
示方法であれば使用可能である。
【0053】さらにまた、上記の測定治具では、測定基
板に4つの検知部を備えた場合を示したが、チャンネル
ボックスの上縁は、通常、チャンネルボックスの軸中心
に対して直交する平面をなす開口端面となるよう設計さ
れており、上縁4辺のうち、少なくとも向かい合う2辺
に測定基板下面が当接していれば、基板下面全体がチャ
ンネルボックスの上部開口端面に良好に当接している状
態を容易に得ることができる。従って、少なくとも、上
縁の内少なくとも向かい合う2辺との接触の有無を検知
する2つの検知部を備える構成としても本発明は有効で
ある。もちろん、上記の如き4つの検知部を備えたもの
はより確実な取付状況が得られるので好ましく、さらに
4つ以上の検知部を備えた構成としても良い。
【0054】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおり、検知部お
よび治具取付状況表示手段によって、測定者は、測定治
具のチャンネルボックス上部開口端面への取付状態、即
ち測定基板の開口端面への当接状態を、確認しながら調
節できるので、適切な取付状態が得られたうえで測定を
開始することができるという効果がある。
【0055】従って、得られる測定値は信頼性の高いも
のであり、精度の不安から繰り返して測定する必要がな
いため、結果として作業性が向上し、測定値に基づいて
より簡便に且つ正確にチャンネルボックスの燃料集合体
への装着状況の良否を判断することができる。
【0056】また、上部タイプレートハンドルのチャン
ネルボックス開口端面からの突出部に嵌合するハンドル
ガイドを測定基板に設けることによって、治具のチャン
ネルボックスへの取付を容易にするだけでなく、さら
に、測定時の取付状態の維持をより確実とし、測定者の
ミスにより取付状態のコントロールを失った場合にも簡
単にチャンネルボックスからの抜けることがないため、
治具の離脱や水没の危険は避けられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例としての測定治具を
示す説明図であり、(a)は治具全体の概略構成図、
(b)は測定基板の検知部とチャンネルボックス上部開
口端面との当接状況を示す平面模式図、(c)は測定時
における測定基板とチャンネルボックス上部開口端面と
の当接状況を示す側面図である。
【図2】図1に示した測定治具の、治具取付状況表示部
を示す部分拡大図である。
【図3】測定時における接触子の上部タイプレートリム
部上面への接地状態を示す平面模式図である。
【図4】(a)は8×8−2型BWR燃料集合体のチャ
ンネルボックス装着状況を示す模式図、(b)は高燃焼
度8×8型BWR燃料集合体のチャンネルボックス装着
状況を示す模式図である。
【図5】従来のチャンネルボックスの装着状態の測定装
置および本発明の測定治具による測定部位の説明図であ
る。
【符号の説明】
1:(管状本体)外パイプ 2:リニアスケール 3:測定値表示部 4:測定ロッド X:接触子 5:長穴 K:測定ロッド上端部 6:測定グリップ 7:測定ロッドのカラー 8:スプリング 9:外パイプ内壁突起部 10:測定基板 11:検知スイッチ 12:ハンドルガイド 13:治具取付状況表示部 14:表示灯 20:チャンネルボックス 21:チャンネルボックスクリップ 22:上部タイプレートハンドル 23:上部タイプレート(リム部) 24:上部タイプレートコーナーポスト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−225295(JP,A) 特開 平6−167594(JP,A) 特開 平6−43284(JP,A) 特開 平5−34492(JP,A) 特開 平5−27081(JP,A) 特開 平5−27082(JP,A) 特開 平5−27083(JP,A) 特開 平5−27084(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G21C 17/06 G01B 5/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体を構成する所要長さの長尺部材と、
    この長尺部材下端に該部材の軸方向に対して直交する面
    をなすように取付けられた測定基板と、前記測定基板を
    貫通して前記長尺部材に対して相対的に軸方向に平行移
    動可能に支持された測定ロッドとを有し、水中にある燃
    料集合体のチャンネルボックスの上部開口端面に前記基
    板の下面を当接させた状態で前記測定ロッドの先端を上
    部タイプレートに到達せしめた時の前記ロッドと前記測
    定基板との相対位置に基づいて、チャンネルボックス上
    端から上部タイプレートまでの距離を測定するためのチ
    ャンネルボックス装着高さ測定治具であって、 前記測定基板は、その下面に前記チャンネルボックスの
    上縁部との接触の有無を該上縁部の4辺のうち少なくと
    も向かい合う2辺におけるコーナー部以外の中間辺部で
    検知し、この検知結果に応じた信号を出力する2つ以上
    の検知部を備え、 前記長尺部材からなる本体は、前記測定ロッドの移動量
    を測定値として表示する測定値表示手段と、前記検知部
    からの各出力信号を表示する治具取付状況表示手段と
    を、測定時の水上領域に当たる本体上部に備えているこ
    とを特徴とするチャンネルボックス装着高さ測定治具。
  2. 【請求項2】 前記測定基板は、その下面が前記予め定
    められた位置で前記チャンネルボックスの上部開口端面
    に当接した際に、上部タイプレートハンドルの前記開口
    面からの突出部分が嵌合するように形成されたハンドル
    ガイドをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載
    のチャンネルボックス装着高さ測定治具。
  3. 【請求項3】 前記測定基板は、前記複数の検知部とし
    て、前記チャンネルボックス上縁部の4辺におけるコー
    ナー部以外の中間辺部で前記上縁部との接触の有無を検
    知する4つの検知部を備えたことを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載のチャンネルボックス装着高さ測
    定治具。
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