JP3069540U

JP3069540U - 室外直列ランプ制御箱の密閉防水構造

Info

Publication number: JP3069540U
Application number: JP1999009354U
Authority: JP
Inventors: 亞光沈
Original assignee: 亞光沈
Priority date: 1999-12-09
Filing date: 1999-12-09
Publication date: 2000-06-23
Anticipated expiration: 2005-12-09

Abstract

(57)【要約】【課題】室外直列ランプ制御箱の密閉防水構造の提
供。【解決手段】上蓋と下蓋を組み合わせてなるケースを
具え、上蓋と下蓋の間が超音波で接合され、両側面にそ
れぞれ孔が設けられて電源コードと直列ランプ電線の進
出に供され、ケース中に基板が設けられ、上蓋の上面に
一つの固定孔が設けられて該固定孔に押しボタンスイッ
チが取り付けられた室外直列ランプ制御箱の密閉防水構
造において、下蓋の内底面に押しボタンスイッチに向け
て突出する一つの支持柱が設けられて該基板を支持し、
並びに該基板の上表面が押しボタンスイッチの底面に押
さえられ、該押しボタンスイッチの環縁が上蓋内面の環
座部分に当接し、押しボタンスイッチの中間のヘッド部
のみが上下移動可能とされたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の直列ランプ制御箱の構造に係り、特に、室外直列ランプ制御箱の密閉防水構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図６は周知の直列ランプ制御箱を示し、それは中空のケース１０を具え、該ケース１０が上蓋１１と下蓋１２で組成され、両者の接合部分が超音波接合されている。ケースはプラスチック材料で製造され、それ自体が防水の機能を有し、ケースの左右両端それぞれに一つの孔１３、１４が開設され、一端で電源栓１５を引き込み、もう一端で直列ランプ電線１６を引き出し、ケース１０中に一つの基板１７が設けられ、上蓋１１の上面に一つの固定孔１８が設けられて一つの押しボタンスイッチ１９が取り付けられ、押しボタンスイッチ１８を利用して電源を開閉したり直列ランプの点灯モードを制御するようにしてある。これはすでに最良の使用様式であるかのように見えるが、しかし、最大の問題が一つあり、それは、防水設計が設けられていないため、孔１３、１４と固定孔１８部分から水がしみこむ状況が発生するという問題である。このため周知の制御箱は防水の機能を有していないといっても過言ではなく、屋外のツリー等に直列ランプを飾る場合などに、制御箱が外部に設置された場合、水がしみ込んで短絡を発生することがあり、一旦短絡が発生すると直列ランプ全体がその機能を失うことになった。このため、防水のためプラスチックテープを巻く方法も採られているが、理想的な防水効果は得られていない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は、室外直列ランプ制御箱の密閉防水構造を提供することにあり、それは、周知の室外直列ランプ制御箱と近似の主体構造を有するが、ただし小さい部分に改良を加えたものである。まず、ケース自体に改良を加えるにあたり、三つの孔の重要性に着目し、両側の孔に対して、孔の直径を拡大し、並びに両端面よりそれぞれ一段の辺壁を延伸し、受け座の小孔口形状を形成し、電源コードと直列ランプ電線を収容するほか、粘性を有するゲル状物で両端面の電線を包囲し、二つの蓋間を超音波接合した。このほか、固定孔に、押しボタン設置の機能以外に防水効果を付与し、特に、ケース底の対応部分に固定孔の中心に整合する支持柱を形成し、支持柱をケース内の基板の下表面に圧接させ、基板の上表面を押しボタンの底面に接触させ、押しボタンの周囲を固定孔部分で緊密に包囲し、押しボタンをゴムで製造し、弾性を有するものとし、上端のケースの中心孔と密接に接合させ、進水の状況を発生させないようにする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、上蓋と下蓋を組み合わせてなるケースを具え、上蓋と下蓋の間が超音波で接合され、両側面にそれぞれ孔が設けられて電源コードと直列ランプ電線の進出に供され、ケース中に基板が設けられ、上蓋の上面に一つの固定孔が設けられて該固定孔に押しボタンスイッチが取り付けられた室外直列ランプ制御箱の密閉防水構造において、下蓋の内底面に押しボタンスイッチに向けて突出する一つの支持柱が設けられて該基板を支持し、並びに該基板の上表面が押しボタンスイッチの底面に押さえられ、該押しボタンスイッチの環縁が上蓋内面の環座部分に当接し、押しボタンスイッチの中間のヘッド部のみが上下移動可能とされたことを特徴とする、室外直列ランプ制御箱の密閉防水構造としている。請求項２の考案は、前記ケースの両側の孔の周囲が延伸されてそれぞれ受け座が形成され、該受け座と電線の間に粘性ゲル状物が注入されて二つの孔がシールされたことを特徴とする、請求項１に記載の室外直列ランプ制御箱の密閉防水構造としている。請求項３の考案は、前記ケースの両側の孔が、上蓋と下蓋の一側に跨がって設けられたことを特徴とする、請求項１に記載の室外直列ランプ制御箱の密閉防水構造としている。請求項４の考案は、前記粘性ゲル状物がシリコーン或いはその代わりに使用可能な材料とされたことを特徴とする、請求項２に記載の室外直列ランプ制御箱の密閉防水構造としている。請求項５の考案は、前記受け座の外表に保護カバーが連接されたことを特徴とする、請求項１に記載の室外直列ランプ制御箱の密閉防水構造としている。請求項６の考案は、前記保護カバーの中間に複数の孔が設けられて電線の通過に供され、該保護カバーの背面両側外端がそれぞれ後方に向けて延伸されてフックが設けられて、該フックが受け座の両側に設けられた孔座に係合することを特徴とする、請求項５に記載の室外直列ランプ制御箱の密閉防水構造としている。請求項７の考案は、前記保護カバーの中間に複数の孔が設けられて電線の通過に供され、該保護カバーの背面に突起が設けられて、該突起が受け座に設けられた凹孔に係合することを特徴とする、請求項５に記載の室外直列ランプ制御箱の密閉防水構造としている。請求項８の考案は、前記保護カバーの中間に複数の孔が設けられて電線の通過に供され、該保護カバーの内周面が直接受け座に接着剤で接着されるか或いは超音波接合されることを特徴とする、請求項５に記載の室外直列ランプ制御箱の密閉防水構造としている。請求項９の考案は、上蓋と下蓋を組み合わせてなるケースを具え、上蓋と下蓋の間が超音波で接合され、両側面にそれぞれ孔が設けられて電源コードと直列ランプ電線の進出に供され、ケース中に基板が設けられ、上蓋の上面に一つの固定孔が設けられて該固定孔に押しボタンスイッチが取り付けられた室外直列ランプ制御箱の密閉防水構造において、該ケースの両側の孔の周囲がそれぞれ延伸されて受け座が形成され、該受け座と電線の間に粘性ゲル状物が注入されて孔がシールされたことを特徴とする、室外直列ランプ制御箱の密閉防水構造としている。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案の室外直列ランプ制御箱の密閉防水構造は、図１から図３に示されるように、一対をなす上蓋２と下蓋３が組み合わされてなるケース１を具え、上蓋２と下蓋３間は超音波接合され、並びに両側面に孔４が設けられて電源コード５と直列ランプ電線６の進出に供されている。該ケースの中央に一つの基板７が設けられ、別に上蓋２の上面に一つの固定孔８が設けられて一つの押しボタンスイッチ９が取り付けられている。本考案の特徴は以下のとおりである。下蓋３の内底面に押しボタンスイッチ９の方向に向けて一つの支持柱３１が設けられ、該支持柱３１が直接該基板７の下表面を支持し、並びに基板７の上表面の対応する部分が、押しボタンスイッチ９の環縁９１の底面に圧接され、且つ押しボタンスイッチ９の環縁９１が上蓋２の内面の環座２１部分に当接し、該環座２１が固定孔８の環周に設けられ、さらに環縁９１の位置の近傍に一つの円環部２２が設けられて大部分の環縁９１を収容し、環縁９１の底面に排気孔９２が設けられ、これにより、押しボタンスイッチ９の中間のヘッド部９３のみが上下移動可能とされている。別にケース１両側の孔４よりそれぞれ一つの受け座２３が延伸され、さらに受け座２３と電線５或いは６の間に粘性ゲル状物２４が注入されて二つの孔４と口状の受け座２３を封じている。該孔４は上蓋或いは下蓋のいずれに設けられてもよく、或いは双方に設けられてもよく、或いは孔が上蓋２と下蓋３に跨がって側部に設けられて上蓋２も上蓋２と下蓋３の一側に設けられてもよい。そのうち粘性ゲル状物２４はシリコーン或いは類似の同じ効果を達成可能なシール材料とされる。また受け座２３の外表に一つの保護カバー４１を連接可能であり、該保護カバー４１の中間に複数の孔４５が設けられて直列ランプ電線６の各電線を通過させ、また、背面両側外橋それぞれに後方に向けて延伸された一つのフック４３が設けられて受け座２３の両側に対応設置された一つの孔座４２に係合可能とされ（図４参照）、これにより接合が容易となり、シール材料の注入に影響を与えにくくなる。ただし、孔座４２とフックは内側に設置可能で、保護カバーを利用して電線と電源コードを固定する。また、図５に示されるように、保護カバー４１の背面に突起４６が設けられて受け座２３の凹孔４７に係合可能とするか、或いは保護カバー４１の四隅それぞれに一つの貫通孔を設けて一つのネジを通した後に受け座２３の対応する四隅のネジ孔にねじ込むことが可能である。そのうち保護カバー４１は直接接着剤で接合されるか或いは超音波により受け座２３に組み合わされて電線の揺動を防止する。

【０００６】

【考案の効果】

本考案は室外直列ランプ制御箱の密閉防水構造において、支持柱による圧迫作用により上方の押しボタンスイッチの環縁を移動不能とし、並びに環縁自体の材料の緊迫によりケースの固定孔の密閉を発生し、両側の孔を受け座より延伸させて比較的大きな加工区域を形成し、加工の行いやすさを確保し、良好なシール効果を達成し、ケースの各孔のシールを行っている。以上の実施例は本考案を説明するために提示されたものであり、本考案の請求範囲を限定するものではなく、本考案に基づきなしうる細部の修飾或いは改変であって、本考案と同じ効果を達成しうる設計的事項はいずれも本考案の請求範囲に属するものとする。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図である。

【図２】本考案の分解斜視図である。

【図３】本考案の断面図である。

【図４】本考案のもう一つの実施例図である。

【図５】本考案のさらにもう一つの実施例図である。

【図６】周知の技術の断面図である。

【符号の説明】

１ケース２上蓋３下蓋４孔
５電源コード６直列ランプ電線７基板８固定孔
９押しボタン２１環座２２円環部２３受け座２４粘性ゲル状物３１支持柱４
１保護カバー４２孔座４３フック４５
孔４６突起４７凹孔９１環縁９２排気孔９３ヘッド部１０
ケース１１上蓋１２下蓋１３、１４孔
１５電源コード１６直列ランプ電線１７基板１
８固定孔１９押しボタンスイッチ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】上蓋と下蓋を組み合わせてなるケースを
具え、上蓋と下蓋の間が超音波で接合され、両側面にそ
れぞれ孔が設けられて電源コードと直列ランプ電線の進
出に供され、ケース中に基板が設けられ、上蓋の上面に
一つの固定孔が設けられて該固定孔に押しボタンスイッ
チが取り付けられた室外直列ランプ制御箱の密閉防水構
造において、下蓋の内底面に押しボタンスイッチに向け
て突出する一つの支持柱が設けられて該基板を支持し、
並びに該基板の上表面が押しボタンスイッチの底面に押
さえられ、該押しボタンスイッチの環縁が上蓋内面の環
座部分に当接し、押しボタンスイッチの中間のヘッド部
のみが上下移動可能とされたことを特徴とする、室外直
列ランプ制御箱の密閉防水構造。
【請求項２】前記ケースの両側の孔の周囲が延伸され
てそれぞれ受け座が形成され、該受け座と電線の間に粘
性ゲル状物が注入されて二つの孔がシールされたことを
特徴とする、請求項１に記載の室外直列ランプ制御箱の
密閉防水構造。
【請求項３】前記ケースの両側の孔が、上蓋と下蓋の
一側に跨がって設けられたことを特徴とする、請求項１
に記載の室外直列ランプ制御箱の密閉防水構造。
【請求項４】前記粘性ゲル状物がシリコーン或いはそ
の代わりに使用可能な材料とされたことを特徴とする、
請求項２に記載の室外直列ランプ制御箱の密閉防水構
造。
【請求項５】前記受け座の外表に保護カバーが連接さ
れたことを特徴とする、請求項１に記載の室外直列ラン
プ制御箱の密閉防水構造。
【請求項６】前記保護カバーの中間に複数の孔が設け
られて電線の通過に供され、該保護カバーの背面両側外
端がそれぞれ後方に向けて延伸されてフックが設けられ
て、該フックが受け座の両側に設けられた孔座に係合す
ることを特徴とする、請求項５に記載の室外直列ランプ
制御箱の密閉防水構造。
【請求項７】前記保護カバーの中間に複数の孔が設け
られて電線の通過に供され、該保護カバーの背面に突起
が設けられて、該突起が受け座に設けられた凹孔に係合
することを特徴とする、請求項５に記載の室外直列ラン
プ制御箱の密閉防水構造。
【請求項８】前記保護カバーの中間に複数の孔が設け
られて電線の通過に供され、該保護カバーの内周面が直
接受け座に接着剤で接着されるか或いは超音波接合され
ることを特徴とする、請求項５に記載の室外直列ランプ
制御箱の密閉防水構造。
【請求項９】上蓋と下蓋を組み合わせてなるケースを
具え、上蓋と下蓋の間が超音波で接合され、両側面にそ
れぞれ孔が設けられて電源コードと直列ランプ電線の進
出に供され、ケース中に基板が設けられ、上蓋の上面に
一つの固定孔が設けられて該固定孔に押しボタンスイッ
チが取り付けられた室外直列ランプ制御箱の密閉防水構
造において、該ケースの両側の孔の周囲がそれぞれ延伸
されて受け座が形成され、該受け座と電線の間に粘性ゲ
ル状物が注入されて孔がシールされたことを特徴とす
る、室外直列ランプ制御箱の密閉防水構造。