JP3068641U - 地上波デジタル化に対応した受信システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ＵＨＦ波とＰＨＳ波の共用アンテナを利用し
て、現行のＰＨＳ受信網によってＵＨＦを受信するシス
テムであって、電波障害地域の受信施設の設置をするに
当り、ＰＨＳと共用した中継システムを構築する。 【解決手段】 放送局又は中継局１から発信される電波
を直接受信できない電波障害地域Ａにミニ中継システム
２を設置し、これらミニ中継システム２から各世帯Ｂの
コンパクトアンテナ３を介して室内ホームアンテナ及び
デジタルテレビ４若しくはセットアップボックス５に接
続するシステムの第一系統と、ＰＨＳ携帯電話等の情報
端末６からの映像の要請に応じて前記デジタルテレビ４
若しくはセットアップボックス５からミニ中継システム
２を介して放送局又は中継局１の映像アーカイブ７に接
続した他のミニ中継システム９を介して各家庭のデジタ
ルテレビ８に配信するシステムの第二の系統からなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

ＵＨＦ波とＰＨＳ波の共用アンテナを利用して、現行のＰＨＳ受信網によって ＵＨＦを受信するシステムであって、電波障害地域の受信施設の設置をするに当 り、ＰＨＳと共用した中継システムを構築しようとするものである。

【０００２】

【従来の技術】

アナログ波では、受信システムが悪い場合でも、ある程度の受信が可能である が、デジタル波の特性として、ゴーストの発生はないが、受信レベルに達しない 場所では全く映像が受信できないという事態が発生する。

【０００３】 現在の電波障害はもちろんのこと、現在かろうじて受信しているという地域を 含めて電波障害地域となることが予想される。

【０００４】 放送事業者各社は、アンテナ普及業務の経験がないため、電波障害地域が新た な受信体制を整備する必要があることに関しては全く知識がなく、また対策も練 られているのが現状である。

【０００５】 発明者等は、ＭＸテレビのアンテナ普及活動の経験上、デジタル放送普及のた め、相当な問題があることは容易に予想できた。

【０００６】 デジタル化に対応した新しい受信システムを考案するに当り、電波の周波数の 関係から、ＵＨＦ波とＰＨＳ波は共同のアンテナで送受信することは理論的には 可能であり、又ＰＨＳは加入者数の減少が問題になっており、何らかの対策が必 要な状況にある。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】

ここにおいてこの考案は、新たに電波障害区域の受信施設の設置をするに当り 、ＰＨＳと共用の中継システムを開発することにより、低コストで受信施設を整 え、かつまたＰＨＳの回線を利用した双方向通信、有料放送への対応を可能とし ようとするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

すなわちこの考案は、放送局又は中継局から発信される電波を直接受信できな い電波障害地域にミニ中継システムを設置し、これらミニ中継システムから各世 帯のコンパクトアンテナを介して室内ホームアンテナ及びデジタルテレビ若しく はセットアップボックスに接続する第一系統と、ＰＨＳ携帯電話等の情報端末か らの映像の要請に応じて前記デジタルテレビに若しくはセットアップボックスか らミニ中継システムを介して放送局又は中継局の映像アーカイブに接続した後、 他のミニ中継システムを介して各家庭に配信する第二の系統とからなる地上波デ ジタルテレビに対応した受信システムを提案しかつ実施に当って、前記ミニ中継 システムがＰＨＳ基地局等によって構成されるようにすると共に、前記コンパク トアンテナが、広帯域ＵＨＦ／携帯電話対応のコンパクトアンテナであるとする ものである。

【０００９】

【考案の実施の形態】

図１において、放送局又は中継局１から発信される電波を直接できない地域す なわち電波障害地域ＡにＰＨＳ基地局等によって構成されるミニ中継システム２ を設置し、そこから各世帯Ｂのコンパクトアンテナ３に中継する。

【００１０】 前記コンパクトアンテナ３から屋内のホームアンテナ及びデジタルテレビ４（ 若しくはセットアップボックス５）に接続してテレビジョン受信を可能にするの がシステムの第一系統である。

【００１１】 一方、ＰＨＳ携帯電話等の情報端末６からの映像の要求に応じて前記デジタル テレビ４若しくはセットアップボックス５から前記コンパクトアンテナ３及びミ ニ中継システム２から放送局又は中継局１の映像アーカイブ７により検索し、各 家庭のデジタルテレビ８に他のミニ中継システム９で配信されるのがシステムの 第二系統である。

【００１２】 前記ＰＨＳ携帯電話等の情報端末６は、災害時の緊急報道等としての機能を有 するため有用である。

【００１３】

【考案の効果】

この考案のシステムは次のようなメリットを有する。すなわち、 １）現在のアナログ波の電波障害施設は、ほぼ共聴施設とＣＡＴＶでカバーされ ている。 ２）デジタル波を受けるためには新たな受信設備が必要であるがその必要がない 。 ３）現存のＰＨＳ受信網を利用することで、低コストで受信体制の整備が可能で ある（ケーブルを使用しないため、既存の施設を利用でき、既存の受信網を残し たまま設置可能である）。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の受信システムの系統図である。

【符号の簡単な説明】

１ 放送局又は中継局 ２ ミニ中継システム ３ コンパクトアンテナ ４ ホームアンテナ及びデジタルテレビ ５ セットアップボックス ６ 情報端末（ＰＨＳ携帯電話） ７ 映像アーカイブ ８ 各家庭のデジタルテレビ ９ 他のミニ中継システム Ａ 電波障害地域 Ｂ 世帯

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 放送局又は中継局から発信される電波を
   直接受信できない電波障害地域にミニ中継システムを設
   置し、これらミニ中継システムから各世帯のコンパクト
   アンテナを介して室内ホームアンテナ及びデジタルテレ
   ビ若しくはセットアップボックスに接続する第一系統
   と、ＰＨＳ携帯電話等の情報端末からの映像の要請に応
   じて前記デジタルテレビに若しくはセットアップボック
   スからミニ中継システムを介して放送局又は中継局の映
   像アーカイブに接続した後、他のミニ中継システムを介
   して各家庭に配信する第二の系統とからなる地上波デジ
   タルテレビに対応した受信システム。
2. 【請求項２】 前記ミニ中継システムがＰＨＳ基地局等
   によって構成される請求項１記載の地上波デジタルテレ
   ビに対応した受信システム。
3. 【請求項３】 前記コンパクトアンテナが、広帯域ＵＨ
   Ｆ／携帯電話対応のコンパクトアンテナである請求項１
   記載の地上波デジタルテレビに対応した受信システム。