JP3068509U

JP3068509U - 空き缶潰し機

Info

Publication number: JP3068509U
Application number: JP1999008153U
Authority: JP
Inventors: 廣次山下
Original assignee: 廣次山下
Priority date: 1999-10-26
Filing date: 1999-10-26
Publication date: 2000-05-12
Anticipated expiration: 2005-10-26

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】飲用ジュース等の空き缶の缶潰し機。【解決手段】押し板１、受板２、押し板、受板を回動
可能に連結したリンク３、４からなる平行四辺形構造の
受板に段差と、空き缶を定置する溝を設け、カム５の力
を効果的に作用させ、空き缶潰しの初期の行程の力を低
減させ、受板に溢れ止めを設け、リンクと受板との連接
部に飲み残し部に流れ込み、連接部の動きが悪くなるの
を防止し、ストッパ９を弾性体とし、万一、空き缶潰し
機が作動不良を生じた場合でも、挿入口側Ａより空き缶
を押して、ストッパをたわませて、容易に強制排出する
ことができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、飲用ジュース等の空き缶を潰す空き缶潰し機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

家庭用等で1個づつ潰す空き缶潰し機は、リンク機構を人力又は動力により操作し空き缶を潰している（例えば、特開平７−９１９５号公報参照）。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら従来技術の空き缶潰し機は大きな力を必要とする空き缶潰しの初期の行程に作用する力の効率が低く、空き缶潰しに大きな操作力が必要という問題点があった。また飲み残しのジュース等が連接部に浸入し、連接部の動きが悪くなる問題点及び万一本空き缶潰し機が作動不良を生じた場合に、挿入された空き缶の取り除きが容易に行えない問題点があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、押し板（１）、受板（２）及び押し板（１）受板（２）を回動可能に連結したリンク（３）（４）の平行四辺形構造で、カム（５）により押し板（１）を受板（２）の方に平行移動させながら押し下げて空き缶を潰す構造とし、空き缶を潰すのに大きな力を必要とする初期の段階では、短径部で押し板（１）を押し、空き缶の初期変形後に滑らかに径を大きくした長径部で押し板（１）を押すカム（５）及びカム（５）の力を効果的に空き缶に作用させる段差（２ａ）と空き缶を定置する溝（２ｂ）を設けた受板（２）により空き缶を潰す初期の行程の力を低減させたものである。

【０００５】また受板（２）に溢れ止め（２ｃ）（２ｄ）を設け、リンク（３）（４）と受板（２）との連接部に、飲み残し物が流れ込まない形状とし、リンク（３）（４）と受板（２）との連接部の動きが悪くなるのを防止したものである。

【０００６】さらにストッパ（９）は弾性体としてあり、万一本空き缶潰し機が作動不良を生じた場合でも、挿入口側（Ａ側）より空き缶を押して、ストッパ（９）をたわませて排出口側（Ｂ側）に容易に強制排出することができるようにしたものである。

【０００７】これら各手段で上記課題を解決したものである。

【０００８】

【実施例】

本考案の空き缶潰し機は、図１・図２に示すように、押し板（１）、受板（２）、押し板（１）受板（２）を連接するリンク（３）（４）、押し板（１）を持上げるバネ（６）、押し板（１）を長手方向に移動させながら押し下げるカム（５）、カム（5）を支える軸受部（７）、カム（５）を回転させるモータ（８）及びストッパ（９）を基本構成とし、この基本構成を架台（１０）に傾斜させて取付けてある。

【０００９】押し板（１）の上面には、図３に示すように、カム（５）と噛合うラック状の凹凸（１ａ）を設けてあり、下面には空き缶潰し作動時の滑り止めの突起（１ｂ）とストッパ（９）のたわみ時の逃げ用の凹み部（１ｃ）を設けてある。更にバネ（６）の組込み位置決め用の溝（１ｄ）、ストッパ（９）の取付け穴（１ｅ）（１ｆ）及びリンク（３）（４）と連接する軸（１ｇ）（１ｈ）を設けてある。

【００１０】受板（２）の上面には、図４に示すように、長手方向に傾斜し直角方向に設けた段差（２ａ）、長手方向中央部に溝（２ｂ）、飲み残し物溢れ止め（２ｃ）（２ｄ）を設けてある。更にバネ（６）の取付け穴（２ｅ）（２ｆ）及びリンク（３）（４）と連接する軸（２ｇ）（２ｈ）を設けてある。

【００１１】段差（２ａ）は、上面から見てＶ字型に形成し、その断面形状は、図５に示すように楔形状をしている。

【００１２】カム（５）は、短径部近傍に歯車状の凹凸を形成している。

【００１３】モータ（８）は、別に設けたスイッチ又は空き缶の挿入を感知するスイッチで起動し、カム（５）を１回転させると自動停止する。

【００１４】ストッパ（９）は、弾性体で構成し、空き缶の重量を支え、空き缶潰し作動時には、空き缶の変形とともに、押し板（１）の逃げ用の凹み部（１ｃ）にたわむ。

【００１５】次に動作について説明する。空き缶を傾斜した受板（２）の上方に位置する挿入口（Ａ方向）から挿入すると空き缶の端面がストッパ（９）に当たって止まり、同時に他端は受板（２）の段差部（２ａ）に落ち、空き缶は溝（２ｂ）に沿って定置する。

【００１６】定置した空き缶の一方の端は、押し板（１）の滑り止めの突起（１ｂ）に接し、他方の端は受板（２）のＶ字型の段差（２ａ）の楔形状の先端部に接しており、押し板（１）、受板（２）、リンク（３）（４）で構成する平行四辺形構造に対し、段差（２ａ）の分だけ傾斜して定置している。

【００１７】定置後モータ（８）を起動しカム（５）が回転し、押し板（１）を長手方向に移動させながら押し下げる。空き缶を潰すのに大きな力を必要とする回転初期は、カム（６）の短径部近傍の歯車状の凹凸と、押し板（１）の上面のラック状の凹凸（１ａ）が噛合って、モータ（８）の力を空き缶に有効に働かせる。

【００１８】カム（５）の回転が長径部まで進むと空き缶潰しが完了し、さらに回転が進み１回転すると、カム（５）は元の位置に戻り押し板（１）は、スプリング（６）により持上げられ、押し潰された空き缶は、ストッパ（９）と受板（２）との隙間から下方に位置する排出口（Ｂ方向）に落下する。

【００１９】カム（５）を１回転させるとモータ（８）は自動停止し、空き缶潰し行程は完了する。

【００２０】本考案の実施例は、カム（５）をモータ（８）で回転させる例を説明したが、カム（５）を操作レバーにより人力で回転させ、回転角度をカム（５）の長径部までとした構成としてもよい。またこの場合受板（２）の飲み残し物溢れ止め（２ｃ）（２ｄ）は、設けなくてもよい。段差（２ａ）は、Ｖ字型に形成しその断面形状を楔形状としたが、直線状に形成しその断面形状も平面にしてもよい。この場合溝（２６）は設けなくてもよい。

【００２１】

【考案の効果】

以上のように、請求項１記載の発明によれば、押し板（１）、受板（２）及び押し板（１）受板（２）を回動可能に連結したリンク（３）（４）の平行四辺形構造を、カム（５）により押し板（１）を受板（２）の方に平行移動させながら押し下げて空き缶を潰すので、空き缶を潰す力を効率よく空き缶に働かせることができ、少ない力で空き缶を潰すことができる。

【００２２】請求項２記載の発明によれば、カム（５）による押し板（１）を介して空き缶に働く力を、効率よく空き缶に作用させるので、空き缶を潰す初期の行程の力を低減させることができる。、また段差（２ａ）により空き缶潰し作動時の空き缶の摺りだしも防止できる。

【００２３】請求項３記載の発明によれば、溢れ止め（２ｃ）（２ｄ）により空き缶の飲み残し物が、リンク（３）（４）と受板（２）との連接部に流れ込まず、飲み残し物により連接部の動きが悪くなるのを防止できる。

【００２４】請求項４記載の発明によれば、万一本空き缶潰し機が作動不良を生じた場合でも、挿入口側（Ａ側）より空き缶を押して、ストッパ（９）をたわませて排出口側（Ｂ側）に容易に強制排出することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る空き缶潰し機の側面図である。

【図２】本考案に係る空き缶潰し機の断面図である。

【図３】押し板（１）の外観５面図である。

【図４】受板（２）の外観４面図である。

【図５】受板（２）の段差（２ａ）の断面図である。

【符号の説明】

１押し板１ａラック状の凹凸１ｂ滑り止め突起１ｃ凹み部１ｄ溝１ｅ穴１ｆ穴１ｇ軸１ｈ軸２押し板２ａ段差２ｂ溝２ｃ溢れ止め２ｄ溢れ止め２ｅ穴２ｆ穴２ｇ軸２ｈ軸３リンク４リンク５カム６バネ７軸受け部８モータ９ストッパ１０架台

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】押し板（１）、受板（２）及び押し
板（１）受板（２）を連結し回動可能に接続したリンク
（３）（４）の平行四辺形構造で、カム（５）により押
し板（１）を受板（２）の方に平行移動させながら押し
下げて空き缶を潰す空き缶潰し機。
【請求項２】空き缶を潰す力が効率よく作用し、その
位置に空き缶を定置できる段差（２ａ）と溝（２ｂ）を
有する受板（２）を持つ請求項1の空き缶潰し機。
【請求項３】リンク（３）（４）と受板（２）との連
接部に、空き缶の飲み残し物が流れ込まない形状の受板
（２）を持つ請求項1の空き缶潰し機。
【請求項４】本空き缶潰し機が作動不良を生じた場合
でも、容易に空き缶を強制排出することができる弾性体
からなるストッパ（９）を持つ請求項1の空き缶潰し
機。