JP3068202U - 指 輪 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】着脱が容易で、装着時に指の表面が蒸れない指
輪を提供する。 【解決手段】指輪の内周面に溝を設ける。特に、指輪の
内周面を指輪の外部に連通する円周方向に対して垂直な
２本の縦溝により区画し、指輪を装着したときに指の腹
部に対応する部分には溝を設けず、指の側部及び背部に
対応する部分に指輪の外部に連通する円周方向に対して
所要角度で複数の溝を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、着脱が容易で、装着時に指の表面が蒸れない指輪に関する。

【０００２】

【従来の技術】

指輪は、サイズが大きすぎると指からすぐに外れてしまうために、指にはめた 場合にややきつい程度のものが丁度よいサイズであるとされている。しかしなが ら、ややきついサイズの指輪は指にはめにくく、また取り外すときには抜けにく い上に、指輪の装着時に指の表面、特に指の側部と背部の皮膚が蒸れて痒くなっ たり、極端な場合には炎症を起こすという欠点があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記従来の指輪の問題点を解消し、着脱が容易で、装着時に指の表 面が蒸れない指輪を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案では、上記課題を解決するために、次のような構成を採用する。 １．内周面に溝を有することを特徴とする指輪。 ２．内周面に指輪の外部に連通する溝を有することを特徴とする指輪。 ３．内周面に、指輪の外部に連通する円周方向に対して垂直な縦溝と、指輪の外 部に連通する円周方向に対して所要角度で設けられた溝（斜め方向の溝）を有す ることを特徴とする指輪。 ４．指輪の内周面を、指輪の外部に連通する円周方向に対して垂直な２本の縦溝 により区画し、指輪を装着したときに指の腹部に対応する部分には溝を設けず、 指の側部及び背部に対応する部分に指輪の外部に連通する円周方向に対して所要 角度で設けられた複数の溝を有することを特徴とする指輪。 ５．指輪の内周面を、指輪の外部に連通する円周方向に対して垂直な２本の縦溝 により区画し、指輪を装着したときに指の腹部に対応する部分には溝を設けず、 指の側部及び背部に対応する部分に指輪の外部に連通する円周方向に対して所要 角度で設けられた複数の溝を有する指輪において、指輪の内周面に接する円の面 積と内周面に設けた溝の全断面積とを合計した面積に等しい面積を有する円の径 により規定される第一の仮想の指輪のサイズと、指輪の内周面に接する円の径に より規定される第二の仮想の指輪のサイズとの差が、０．８号以下であることを 特徴とする指輪。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の指輪について図面に基づいて詳細に説明するが、これらの具体 例は本考案を限定するものではない。 図１は、本考案の指輪の１例を示す斜視図であり、図２は図１の指輪をＡＡ線 で切断した展開図、また図３は図１の指輪の平面図である。この指輪１の内周面 には、指輪の円周方向に対して垂直な２本の縦溝２、２及び指輪の円周方向に対 して所要角度で設けられた複数の平行な溝３、３が設けられている。指輪の内周 面は、２本の縦溝２、２により２つの区画４及び５に区分されており、指輪の装 着時に指の腹部に対応する区画４には溝を設けず、指の側部及び背部に対応する 区画５に円周方向に対して所要角度で設けられた複数の平行な溝３、３を設けて ある。

【０００６】 この指輪１では、指輪の内周面に縦溝２、２及び円周方向に対して所要角度で 設けられた複数の平行な溝３、３を設けることによって、指輪を装着する際に指 輪を回転させることにより容易に指にはめることが可能になり、また指輪をはず すときには装着するときと逆方向に回転させることにより、容易にはずすことが 可能となる。溝３、３を設ける角度は任意であるが、指輪の着脱を容易にするた めには、円周方向に対して３０〜６０゜とすることが好ましい。 また、指輪の内周面に縦溝２、２及び斜め方向の溝３、３を設けたことによっ て、指輪の装着時に指の表面における通気性が改善され、指の表面における発汗 時にも汗は溝から指輪の外部に導かれ、指が蒸れるのを防止することができる。 指輪の装着時には、指の腹部の皮膚は丈夫でありまたこの部分での発汗は少ない うえに、荷物を持つ時には指の腹部に力がかかり皮膚が溝に食い込むおそれがあ るために、この部分には縦溝２、２及び斜め方向の溝３、３は設けない。一方、 指の側部及び背部では表面での発汗も多く、また皮膚も柔らかく蒸れやすいので 、この部分には縦溝２、２及び斜め方向の溝３、３を形成する。これらの溝は、 図１、２に示す指輪のように指輪の外部に連通する連続した溝として形成するこ とが好ましいが、不連続な溝とすることも可能であり、この場合には溝の一部が 指輪の外部に連通するように形成する。また、直線状の溝の他に、ジグザグ状や 波形、螺旋状等の溝とすることができ、溝の方向は右回り、左回りいずれの方向 としてもよい。

【０００７】 本考案で、指輪の内周面に形成する溝の断面形状には特に制限はなく、図３に みられるような台形の他に、角型、尖型、曲線型等とすることができる。溝のサ イズは任意であるが、溝の巾や深さが大きい場合には、指輪の装着時に指の表面 が溝に食い込み痛みを生じることがあり、また溝による蒸れ防止の効果が低下す るので、通常は溝の巾、深さともに１ｍｍ以下とすることが好ましい。 また、指輪の内周面に接する円の面積と内周面に設けた溝の全断面積（図３の 斜線部の面積の合計）とを合計した面積に等しい面積を有する円（図３の半径Ａ で示される円）の径により規定される第一の仮想の指輪のサイズと、指輪の内周 面に接する円（図３の半径Ｂで示される円）の径により規定される第二の仮想の 指輪のサイズとの差が、０．８号以下となるように溝のサイズと数を選択した場 合には、着脱の容易性と蒸れ防止効果に特に優れた指輪を得ることができる。

【０００８】 図４は、本考案の指輪の他の例を示す斜視図である。この指輪では、指の背部 に対応する指輪の外側に宝石６を設けた他は、図１〜３に示した指輪と同様の構 成を有する。 本考案の指輪を構成する材料には特に制限はなく、金、銀、プラチナ等の貴金 属の他に、所望によりメッキを施した他の金属や、プラスチック、ガラス、セラ ミックス等を使用することができる。

【０００９】

【考案の効果】

上記の構成をとることにより、本考案の指輪では、内周面に設けた溝に沿って 指輪を回転させることにより、その着脱がきわめて容易となるとともに、指輪の 装着時における指の蒸れを防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の指輪の１例を示す斜視図である。

【図２】図１の指輪の内周面の展開図である。

【図３】図１の指輪の平面図である。

【図４】本考案の指輪の他の例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 指輪 ２、３ 溝 ４ 指の腹部に対応する区画 ５ 指の側部及び背部に対応する区画 ６ 宝石

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 内周面に溝を有することを特徴とする指
   輪。
2. 【請求項２】 内周面に指輪の外部に連通する溝を有す
   ることを特徴とする指輪。
3. 【請求項３】 内周面に、指輪の外部に連通する円周方
   向に対して垂直な縦溝と、指輪の外部に連通する円周方
   向に対して所要角度で設けられた溝を有することを特徴
   とする指輪。
4. 【請求項４】 指輪の内周面を、指輪の外部に連通する
   円周方向に対して垂直な２本の縦溝により区画し、指輪
   を装着したときに指の腹部に対応する部分には溝を設け
   ず、指の側部及び背部に対応する部分に指輪の外部に連
   通する円周方向に対して所要角度で設けられた複数の溝
   を有することを特徴とする指輪。
5. 【請求項５】 指輪の内周面を、指輪の外部に連通する
   円周方向に対して垂直な２本の縦溝により区画し、指輪
   を装着したときに指の腹部に対応する部分には溝を設け
   ず、指の側部及び背部に対応する部分に指輪の外部に連
   通する円周方向に対して所要角度で設けられた複数の溝
   を有する指輪において、指輪の内周面に接する円の面積
   と内周面に設けた溝の全断面積とを合計した面積に等し
   い面積を有する円の径により規定される第一の仮想の指
   輪のサイズと、指輪の内周面に接する円の径により規定
   される第二の仮想の指輪のサイズとの差が、０．８号以
   下であることを特徴とする指輪。