JP3067493U - 地面等の挙動検出装置 - Google Patents

地面等の挙動検出装置

Info

Publication number
JP3067493U
JP3067493U JP1999008077U JP807799U JP3067493U JP 3067493 U JP3067493 U JP 3067493U JP 1999008077 U JP1999008077 U JP 1999008077U JP 807799 U JP807799 U JP 807799U JP 3067493 U JP3067493 U JP 3067493U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ground
acceleration
measurement
measurement probe
behavior
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1999008077U
Other languages
English (en)
Inventor
俊明 北島
Original Assignee
遠藤 郷平
株式会社ミトミ技研
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 遠藤 郷平, 株式会社ミトミ技研 filed Critical 遠藤 郷平
Priority to JP1999008077U priority Critical patent/JP3067493U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3067493U publication Critical patent/JP3067493U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動体自身の変位を加速度により検出するこ
とにより、設置、運用上において利点の多い地面等の挙
動検出装置を提供する。 【解決手段】 多軸の線加速度センサと地磁気方位セン
サ及びそれらのデータを処理する演算装置並びに信号伝
送装置を内蔵した測定プローブ1,1,…を、山腹4に
おける地すべりの可能性のある地域に複数台分散設置す
る。一方、測定プローブ1,1,…から離れた場所に基
地局2を設置し、測定プローブ1からのデータを無線伝
送する。それぞれの測定プローブ1から得られる加速度
ベクトル量により、山腹の状態を3次元的に検出する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は地面等の挙動検出装置に関し、更に詳細には地面の変異や海面の波高 及び波形を検出する装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】
異常気象と呼ばれるような集中的な降雨等により地すべり等の土砂災害が頻発 している。気象予報や降雨量によってその危険性、発生時期がある程度予見され るはずであるが、依然として被害をなくすることはできない。
【0003】 そこで、土砂災害の前兆、発生を確実に検出する装置を実用化すれば、自治体 、鉄道、道路行政等の防災対策に大いに貢献することとなる。斯かる点から従来 においても種々の装置が案出されている。
【0004】 そしてまた、斯かる従来の地すべり等の地面の変異を検出する装置として、ワ イヤーセンサ等のスイッチ式のものや、地すべりに伴い発生する音響や振動を検 出するもの、或いはGPSやモニターカメラを利用した変異検出装置がある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、ワイヤーセンサ等のスイッチ式のものは、1度の使いきりであり、メ ンテナンス性と信頼性に問題がある。また、音響や振動により間接的に検出する ものは、信頼性が確立されていない。また、GPSやモニターカメラを利用する 変異検出装置は、地域、地形等による設置条件や電力供給の問題で使用できる箇 所が限定され、またその応答速度に問題がある。
【0006】 そしてまた、これら従来の地面の変異の検出装置は、固定地点との相対変位の 検出によるものであり、設置、運用上において問題が多かった。
【0007】 また一方、海においては高波による転覆等の海難事故が頻発している。これら の事故は波高や波形を正確に検出することができれば未然に防ぐことができ、或 いは減少させることができる。また、救助の際にも大いに役立つ。
【0008】 このため、従来においても海面の波高や波形を検出する装置が案出されている が、前記地面の変異を検出する装置と同様に固定地点との相対変位の検出による ものであるから、設置運用上において問題が多かった。
【0009】 本考案は、上記従来装置の問題点を解消すると共に、移動体自身の変位を加速 度により検出することにより、設置、運用上において利点の多い、地面の挙動、 即ち地面の変異を検出する地面の挙動検出装置及び海面の挙動、即ち海面の波高 及び波形を検出する海面の挙動検出装置を提供せんとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
而して、本考案の要旨は、以下の構成にある。 多軸の線加速度センサと地磁気方位センサ及びそれらのデータを処理する演算装 置並びに信号伝送装置を内蔵した測定プローブを、地面等における適宜の位置に 複数台分散設置すると共に、測定プローブから離れた場所に基地局を設置し、そ れぞれの測定プローブから得られる加速度ベクトル量により、地面等の挙動の変 化を3次元的に検出するようになしたことを特徴とする地面等の挙動検出装置。
【0011】 上記構成において、測定プローブを複数台分散設置する対象が地面であり、そ れぞれの測定プローブから得られる加速度ベクトル量により、地面がどの様に変 異したかを3次元的に検出するようになした地面等の挙動検出装置。
【0012】 上記構成において、測定プローブを複数台分散設置する対象が海面であり、測 定プローブをブイ等をもって浮力を持たせて海面に設置し、それぞれの測定プロ ーブから得られる加速度ベクトル量により、海面の波高及び波形を検出するよう になした地面等の挙動検出装置。
【0013】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
【0014】 図1は地面の挙動検出装置の説明図、図2は同装置に用いる測定プローブのブ ロックダイアグラムである。
【0015】 本考案に係る地面の挙動検出装置は、分散設置する測定プローブ(図中ASと 略記)1,1,1…と、1つの基地局(図中BSと略記)2と、該基地局2に接 続する計算機(図中PCと略記)3とによって構成される。
【0016】 また、本実施形態では、測定プローブ1,1,1…は山腹4の地すべり等の可 能性のある所定の地域に全体的に略等間隔に分散設置している。また、基地局2 は測定プローブ1,1,1…から離れた安全な場所に設置している。そして各測 定プローブ1,1,1…と基地局2との間は無線通信によって接続している。
【0017】 そして、地すべり等によって測定プローブ1に加速度が与えられると、測定プ ローブ1に内蔵された加速度センサによってこれが検出され、そのデータが無線 によって基地局2に送信される。そして基地局2において送られた加速度ベクト ル量により、地すべりの状態を3次元的に検出するものである。
【0018】 また、斯かる作用をなす測定プローブ1には、以下の機能を持たせている。 加速度検出機能 静的姿勢検出機能 地磁気方位検出機能 自己診断・補正機能 温度測定機能 電池残量検出機能 省電力動作機能 無線伝送機能
【0019】 そしてまた、これらの機能を実現するために、測定プローブ1には以下の機能 モジュールを内蔵している。 a.半導体加速度センサ b.地磁気方位センサ c.温度センサ d.CPU e.電池 f.データ伝送用無線機 g.時計IC
【0020】 また、図2に示した測定プローブ1のブロックダイアグラムにおいて、5はC PU、6は半導体加速度センサである。また、該加速度センサ6は、そのアナロ グ信号を微分系7を介して前記CPU5における外部割り込み入力5aに送出す る一方、デジタル出力(PWM)を前記CPU5におけるカウンタ入力5bに送 出する。
【0021】 8は電池であり、前記CPU5におけるA/Dコンバータ5cに接続している 。9は温度センサであり、前記CPU5におけるA/Dコンバータ5cに接続し ている。10はディップスイッチ(DIPSW)であり、前記CPU5における 汎用I/Oポート5dに接続している。
【0022】 11は前記CPU5における汎用I/Oポート5dに接続したモジュール電源 制御系である。12は地磁気方位検出モジュール(地磁気方位センサ)であり、 前記CPU5におけるシリアル入出力5eに接続している。13は無線伝送モジ ュール(データ伝送用無線機)であり、前記CPU5におけるシリアル入出力5 eに接続している。14は時計ICであり、前記CPU5における外部割り込み 入力5aに接続している。尚、該時計ICは1分毎に割り込みを行う。
【0023】 また、前記測定プローブ1に持たせた各機能は、次の通りである。加速度検出 機能は、測定プローブ1に内蔵した半導体加速度センサ6の出力を用いて該測定 プローブ1の加速度を検出する機能である。1つの加速度センサは、一平面上の 直交する二方向の加速度を測定する。測定プローブ1は2つの加速度センサを内 蔵し、互いに直交する三軸方向の加速度を測定する。
【0024】 静的姿勢検出機能は、加速度検出機能と地磁気方位検出機能を用いて測定プロ ーブ1に対する重力加速度と地磁気方位を測定する機能である。この機能は、検 出される加速度が変化しない時にのみ機能する。そして、この機能により、設置 時の初期状態からの姿勢変化を求めることができる。
【0025】 地磁気方位検出機能は、測定プローブ1に内蔵した地磁気方位センサ12によ って測定プローブ1の地磁気に対する方位や加速度の方向を求めるものである。
【0026】 自己診断・補正機能は、測定プローブ1内の各センサの出力等に矛盾がないか 診断したり、必要に応じてそれらを補正するものである。また、この機能が働く には、測定プローブ1が絶対座標系に対して静止していることを前提とする。
【0027】 温度測定機能は、測定プローブ1内の温度センサ9の出力を測定する機能であ る。また、半導体加速度センサ6の温度ドリフトを補正する際の参照値としても 使用される。
【0028】 電池残量検出機能は、測定プローブ1の駆動用電池8の残量を測定するもので ある。
【0029】 省電力動作機能は、測定プローブ1内部の各機能部品を選択的に駆動すること により、測定プローブ1全体の消費電力を軽減する機能である。
【0030】 無線伝送機能は、前記の各機能により得られた測定プローブ1の状態データを 基地局2に無線伝送する機能である。この機能は、CPU5により物理層1Mb psの無線伝送モジュールを駆動する。
【0031】 次に、演算処理部の作用について説明する。 測定プローブ1に内蔵した加速度センサ6と地磁気方位センサ12の測定軸を 図3に示している。加速度測定軸のX,Y,Zは互いに直交し、測定プローブ中 心線1Aとなす角度は同一になるように配置している。Nは地磁気方位センサ1 2の基準方向であり、測定プローブ中心線1Aと直交する。
【0032】 重力加速度測定と水平面演算について図4に示している。水平面演算は、加速 度センサ6からの時間微分割り込み信号が3秒間検出されない場合に測定プロー ブ1は静止状態にあるとみなし、重力加速度gの測定を行う。更にこの重力加速 度ベクトルを法面とする面、つまり水平面sを求める。この演算は静止姿勢状態 で行う。そして測定された重力加速度gが0.75G〜1.25G外れた場合は 加速度センサ6の異常と判断する。
【0033】 また、加速度の検出は、加速度時間微分割り込み(変位発生による割り込み) が発生した場合に加速度センサ6からの値g′を読み込み、その値g′から重力 加速度gを差し引き、重力加速度以外の成分を求める。そして図5に示すように 重力加速度gと差分加速度aのなす角度θから差分加速度aの仰角を求める。
【0034】 また、水平面への写像は、差分加速度aを水平面sに対して、図6に示すよう に鉛直に投影する。また、地磁気方位センサ12のO°方向ベクトルも同様に投 影する。そしてこれらの水平面s上に投影されたベクトル同士のなす角度と加速 度センサ出力から差分加速度aの方位を求める。
【0035】 以上は地面の挙動検出装置についての説明であるが、これと同様の構成、作用 により海面の挙動、即ち海面の波高及び波形を検出する装置となすこともできる 。また、この場合には測定プローブ1をブイ等をもって浮力を持たせて海面に分 散設置する。尚、その構成、作用については説明を省略する。
【0036】
【考案の効果】
本考案によれば、従来装置の問題点を解消すると共に、移動体自身の変位を加 速度により検出することにより、設置、運用上において利点の多い地面等の挙動 検出装置を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】地面の挙動検出装置の説明図である。
【図2】地面の挙動検出装置に用いる測定プローブのブ
ロックダイアグラムである。
【図3】加速度センサと地磁気方位センサの測定軸の説
明図である。
【図4】重力加速度測定と水平面演算の説明図である。
【図5】加速度の差分の説明図である。
【図6】加速度の水平面への写像と方位角の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 測定プローブ 2 基地局 3 計算機 4 山腹 5 CPU 6 加速度センサ 8 電池 9 温度センサ 11 モジュール電源制御系 12 地磁気方位検出モジュール(地磁気方位センサ) 13 無線伝送モジュール(データ伝送用無線機) 14 時計IC

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多軸の線加速度センサと地磁気方位セン
    サ及びそれらのデータを処理する演算装置並びに信号伝
    送装置を内蔵した測定プローブを、地面等における適宜
    の位置に複数台分散設置すると共に、測定プローブから
    離れた場所に基地局を設置し、それぞれの測定プローブ
    から得られる加速度ベクトル量により、地面等の挙動の
    変化を3次元的に検出するようになしたことを特徴とす
    る地面等の挙動検出装置。
  2. 【請求項2】 測定プローブを複数台分散設置する対象
    が地面であり、それぞれの測定プローブから得られる加
    速度ベクトル量により、地面がどの様に変異したかを3
    次元的に検出するようになした請求項1記載の地面等の
    挙動検出装置。
  3. 【請求項3】 測定プローブを複数台分散設置する対象
    が海面であり、測定プローブをブイ等をもって浮力を持
    たせて海面に設置し、それぞれの測定プローブから得ら
    れる加速度ベクトル量により、海面の波高及び波形を検
    出するようになした請求項1記載の地面等の挙動検出装
    置。
JP1999008077U 1999-09-16 1999-09-16 地面等の挙動検出装置 Expired - Lifetime JP3067493U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1999008077U JP3067493U (ja) 1999-09-16 1999-09-16 地面等の挙動検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1999008077U JP3067493U (ja) 1999-09-16 1999-09-16 地面等の挙動検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3067493U true JP3067493U (ja) 2000-04-07

Family

ID=43201020

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1999008077U Expired - Lifetime JP3067493U (ja) 1999-09-16 1999-09-16 地面等の挙動検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3067493U (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003118571A (ja) * 2001-10-15 2003-04-23 Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd 鉄道車両の振動抑制装置
JP2006047293A (ja) * 2004-06-25 2006-02-16 059312 Nb Inc 形状加速度計測装置及び方法
JP2007101502A (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Koshin Kensetsu Kk 変位情報取得システム
JP2009517666A (ja) * 2005-12-02 2009-04-30 エー. デニッシュ,リー 形状/加速度測定機器および装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003118571A (ja) * 2001-10-15 2003-04-23 Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd 鉄道車両の振動抑制装置
JP2006047293A (ja) * 2004-06-25 2006-02-16 059312 Nb Inc 形状加速度計測装置及び方法
JP2007101502A (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Koshin Kensetsu Kk 変位情報取得システム
JP2009517666A (ja) * 2005-12-02 2009-04-30 エー. デニッシュ,リー 形状/加速度測定機器および装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI548258B (zh) 藉由評估基本運動模式來進行運動偵測的方法和裝置
US8010308B1 (en) Inertial measurement system with self correction
KR101107537B1 (ko) 센서-기반 배향 시스템
US20140292543A1 (en) Multidimensional system for monitoring and tracking states and conditions
CN112923924B (zh) 一种锚泊船舶姿态与位置监测方法及系统
US20140316708A1 (en) Oriented Wireless Structural Health and Seismic Monitoring
EP3109674B1 (en) Structure displacement detection device, structure displacement sharing system, structure displacement detection method and structure displacement detection program
US20110048103A1 (en) Method and System for Motion Tracking
CN103192957B (zh) 一种船舶姿态显示装置的控制方法
CN109827580A (zh) 一种汽车姿态数据采集系统
CN103399337A (zh) 一种具有gps定位校准功能的移动终端及方法
JP3067493U (ja) 地面等の挙動検出装置
CN203116727U (zh) 船舶姿态检测装置
Guo et al. Navigation and positioning system applied in underground driverless vehicle based on IMU
CN111141286A (zh) 一种无人机飞控多传感器姿态置信解算方法
CN112629404B (zh) 一种监测建筑物姿态变化的方法、装置及计算设备
CN112762935B (zh) 一种基于船体姿态监测的定位方法及系统
CN204862345U (zh) 乘坐运载工具所用的智能护枕
US20150116116A1 (en) Lifeguard alarm system for detecting a state of a swimmer
CN104748734A (zh) 一种带倾角补偿的车载电子海拔罗盘仪
US20100268508A1 (en) System and method for measuring tilt using lowest degrees of freedom of accelerometer
CN207881711U (zh) 基于gnss的惯性导航系统
CN103192958A (zh) 船舶姿态显示装置及控制方法
CN105686526A (zh) 乘坐运载工具所用的智能护枕
JPS61126413A (ja) 移動式クレ−ンの振れ角センサ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term