JP3065829U - ビルの避難設備 - Google Patents

ビルの避難設備

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JP3065829U
JP3065829U JP1999005327U JP532799U JP3065829U JP 3065829 U JP3065829 U JP 3065829U JP 1999005327 U JP1999005327 U JP 1999005327U JP 532799 U JP532799 U JP 532799U JP 3065829 U JP3065829 U JP 3065829U
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寶農 辜
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(57)【要約】 【課題】 安全性を高めたビルの避難設備の提供。 【解決手段】 本考案のビルの避難設備は、動力装置と
避難者を載せる載置具に連結された金属巻片を巻いたリ
ールを具えたローラ装置とが組み合わされて、該動力装
置の起動によりリールに巻かれた該金属巻片が支持ロー
ラに案内され且つ支持されて落下しローラ装置に設けら
れたブレーキシューが、リールと同軸の関係に設けられ
て該リールと連動するブレーキドラムに対する摩擦を形
成することにより、金属巻片の落下速度を減速して避難
者を載せた載置具が自由に落下するのを防止することを
特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案はビルの避難設備に関する。
【0002】
【従来の技術】
土地は有限であり、現代の住宅は高層化に向けて発展しており、高層ビルが林 立する状況がよく見られる。なかには消防の梯子車が届く高さを越えた摩天楼も 存在している。このため火災が派生すると、いかにビルから速やかに避難するか を安全のために居住者は意識する必要がある。また、避難設備はこのような高層 ビルには必須の設備である。
【0003】 図5及び図6を参照されたい。周知のビルの避難設備(1)は、リール装置( 11)を具え、リール装置(11)は支持手段と該支持手段に自転可能に連結さ れた伝動軸(111)を具え、該伝動軸(111)の該支持手段より突出する外 端部分にリールが固着され、該リールにロープ(12)が、一端をリールに固着 した状態で巻かれ、該ロープ(12)の自由端に避難する人を載せる載置具が連 結され、ロープ(12)が自由に落下して危険をもたらすのを防止するために、 伝動軸(11)の支持手段との連結端近くに歯車(112)が套設され、並びに 該リール装置(11)の支持手段内に、該歯車(112)の周囲に位置しそれと 噛み合う別の歯車(113)が設けられ、凸歯の摩擦抵抗により伝動軸(111 )の回転に対して減速を行い、これにより避難者の落下をゆるやかとなす効果を 提供している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしこのような周知のビルの避難設備は以下のような欠点を有していた。 1.ロープ(12)を落下の主体としているため、火がロープ(12)に燃え 移った場合に避難者に危険が及んだ。 2.ロープ(12)が落下の主体とされ、避難後にロープ(12)を巻き戻す 必要があり、もし巻き戻した状態が平らに整わずに、交錯したり乱雑となると、 次に使用する時に危険を発生するおそれがあった。 3.ロープ(12)が落下の主体とされ、ロープ(12)が空中で揺れたり平 衡を失ったりしやすく、避難者にめまいや恐怖を感じさせた。 4.歯車間の相互摩擦抵抗により落下速度をゆるやかとする機能を有している が、比較的体重の重い人が避難する時に、体重が摩擦抵抗を凌ぐほど重いと、速 度をゆるめる効果が下がり、その機能を有効に発揮させることができなかった。 このように周知のビルの避難設備は改善すべき点を有していた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、一つの動力装置(21)と少なくとも二つのローラ装置( 22)を具えたビルの避難設備において、 上記動力装置(21)は避難設備(2)の一側に設けられ、減速器(210) に連接し伝動軸(213)を駆動するモータ(211)と、該モータ(211) に代わり手動操作により該伝動軸(213)を駆動可能なハンドル(212)を 具え、 上記ローラ装置(22)は、二つの対称な側壁(23)を具え、対称な側壁( 23)の上部に、横向きに貫通する一つの横棒(24)が設けられ、対称な側壁 (23)の中部を横向きに、動力装置(21)より延伸された伝動軸(213) が貫通し、対称な側壁(23)の中間位置にある伝動軸(213)の外縁にリー ル(25)が套設され、リール(25)の外縁に、金属巻片(251)が設けら れ、該リール(25)の側辺と側壁(23)内側間に、粗い面を具えたブレーキ ドラム(26)が設けられ、該ブレーキドラム(26)とリール(25)が同軸 の関係で同期に連動し、 横棒(24)の底縁に金属巻片(251)に対する弾性圧接を形成する圧接ロ ーラ(241)が連接され、 ローラ装置(22)にU形フレームが設けられ、該U形フレームの二側がサイ ドロッド(271)とされ、二つのサイドロッド(271)が、二つの対称な側 壁(23)の内縁の横棒(24)外縁に対称に套設され、且つサイドロッド(2 71)の適当な位置にブレーキドラム(26)に対応する一つのブレーキシュー (272)が設けられ、サイドロッド(271)の底部に一つの支持ローラ(2 73)が連結され、金属巻片(251)の自由端に載置具(28)が連結され、 載置具(28)が重量により落下する時、U形フレームに対して水平方向の分 力を発生し、サイドロッド(271)のブレーキシュー(272)がブレーキド ラム(26)に対して摩擦を形成し、ブレーキドラム(26)がリール(25) と同期に連動するためブレーキドラム(26)の回転速度が減速されることによ りリール(25)の回転速度が減速されて金属巻片(251)と載置具(28) の下降速度が減速されることを特徴とする、ビルの避難設備としている。
【0006】
【考案の実施の形態】
本考案のビルの避難設備は、動力装置と避難者を載せる載置具に連結された金 属巻片を巻いたリールを具えたローラ装置とが組み合わされて、該動力装置の起 動によりリールに巻かれた該金属巻片が支持ローラに案内され且つ支持されて落 下しローラ装置に設けられたブレーキシューが、リールと同軸の関係に設けられ て該リールと連動するブレーキドラムに対する摩擦を形成することにより、金属 巻片の落下速度を減速して避難者を載せた載置具が自由に落下するのを防止する ことを特徴としている。
【0007】
【実施例】
図1、2に示されるように、本考案のビルの避難設備(2)は、一つの動力装 置(21)と少なくとも二つのローラ装置(22)を具えている。
【0008】 上記動力装置(21)は避難設備(2)の一側に設けられ、減速器(210) に連接し伝動軸(213)を駆動するモータ(211)と、停電時などに該モー タ(211)に代わり手動操作により該伝動軸(213)を駆動可能なハンドル (212)を具えている。
【0009】 上記ローラ装置(22)は、一組、或いは安定して取り付けられる条件では二 組以上設けられ、ローラ装置(22)は二つの対称な側壁(23)を具え、対称 な側壁(23)の上部に、横向きに貫通する一つの横棒(24)が設けられ、対 称な側壁(23)の中部を横向きに、動力装置(21)より延伸された伝動軸( 213)が貫通し、対称な側壁(23)の中間位置にある伝動軸(213)の外 縁にリール(25)が套設され、リール(25)の外縁に、望ましくはステンレ ス製の金属巻片(251)が設けられている。且つリール(25)の側辺と側壁 (23)内側間に、粗い面を具えたブレーキドラム(26)が設けられ、該ブレ ーキドラム(26)とリール(25)が同軸の関係で同期に連動する。
【0010】 横棒(24)の底縁に圧接ローラ(241)が連接され、金属巻片(251) に対する弾性圧接を形成している。
【0011】 ローラ装置(22)に並びにU形フレームが設けられ、該U形フレームの二側 がサイドロッド(271)とされ、二つのサイドロッド(271)が、二つの対 称な側壁(23)の内縁の横棒(24)外縁に対称に套設され、且つサイドロッ ド(271)の適当な位置にブレーキドラム(26)に対応する一つのブレーキ シュー(272)が設けられ、サイドロッド(271)の底部に一つの支持ロー ラ(273)が連結され、金属巻片(251)の自由端(外端)に載置具(28 )が連結されている。
【0012】 図3、4に示されるように、動力装置(21)を起動させた後、即ち、手動で ハンドル(212)を回すか或いは減速器(210)に連接するモータ(211 )を起動した後、ローラ装置(22)に掛吊された載置具(28)(もし二組以 上のローラ装置(22)が設けられている場合、それに平衡且つ平穏に懸吊され ている。)が、金属巻片(251)が、支持ローラ(273)に沿って落下し、 避難者と載置具(28)の重量が下向きで(Y軸方向)であり水平方向(X軸方 向)に一つの分力を発生し、この分力の圧迫によりサイドロッド(271)がブ レーキドラム(26)に向けて接近し、サイドロッド(271)の一対のブレー キシュー(272)が設けられて、ブレーキドラム(26)がリール(25)と 同軸に同期に連動回転することにより、ブレーキドラム(26)の回転速度が減 らされリール(25)の回転速度が減らされ、これにより金属巻片(251)と 載置具(28)の降下速度が減らされる。且つ避難者の体重の違いに応じてブレ ーキシュー(272)がブレーキドラム(26)に対して異なる程度の摩擦を有 するため、避難者が自由に落下する危険を防止できる。
【0013】
【考案の効果】
本考案の構造の特徴と優れた点は以下のとおりである。 1.本考案は金属巻片(251)を落下の主体としており、火災過程で、金属 巻片(251)が高温に耐えられる特性を有している。なお、金属巻片(251 )の高導熱性により避難者が火傷をする心配はない。なぜなら、避難時間は非常 に短く且つ金属巻片(251)は徐々に下向きに引き伸ばされるため、導熱する より速く避難完了するためである。 2.本考案は金属巻片(251)を落下の主体としているため、避難完了後に 金属巻片(251)を巻き取る時に平整な状態に巻き取ることができ、巻取りが 容易であり、次の使用時にも滑らかに引き出すことができる。 3.本考案は金属巻片(251)を落下の主体としているため、比較的平穏に 避難できる。そして、対称な二つのローラ装置(22)の金属巻片(251)に 載置具(28)を懸吊時にはさらに平穏に懸吊、下降させることができる。 4.本考案はサイドロッド(271)にブレーキドラム(26)に対応するブ レーキシュー(272)が設けられているため、リール(25)の回転を減速可 能で、またそれにより金属巻片(251)と載置具(28)の落下速度をゆっく りとすることができる。
【0014】 最も重要であることは、この下降速度を減速する機能において、避難者の体重 の違いにより発生する水平方向(X軸方向)の分力の違いにより、ブレーキシュ ー(272)がブレーキドラム(26)に対して異なる程度の摩擦を発生するた め、異なる体重の避難者に適応できることである。
【0015】 本考案は予期された目的と効果を達成しており、実用性と新規性を具えている 。本考案に基づきなしうる細部の修飾或いは改変であって、本考案と同じ或いは 類似の効果を提供可能であるものは、いずれも本考案の請求範囲に属する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の斜視図である。
【図2】本考案の断面図である。
【図3】本考案のブレーキ動作図である。
【図4】本考案のブレーキ動作図である。
【図5】周知の技術の断面図である。
【図6】図5の6−6断面図である。
【符号の説明】
1 避難設備 22 リール装置 11 リール装置 23 側壁 111 伝動軸 24 横棒 112 歯車 241 圧接ロー
ラ 113 歯車 25 リール 12 ロープ 251 金属巻片 2 避難設備 26 ブレーキド
ラム 21 動力装置 27 U形フレー
ム 210 減速器 271 サイドロ
ッド 211 モータ 272 ブレーキ
シュー 212 ハンドル 273 支持ロー
ラ 28 載置具

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つの動力装置(21)と少なくとも二
    つのローラ装置(22)を具えたビルの避難設備におい
    て、 上記動力装置(21)は避難設備(2)の一側に設けら
    れ、減速器(210)に連接し伝動軸(213)を駆動
    するモータ(211)と、該モータ(211)に代わり
    手動操作により該伝動軸(213)を駆動可能なハンド
    ル(212)を具え、 上記ローラ装置(22)は、二つの対称な側壁(23)
    を具え、対称な側壁(23)の上部に、横向きに貫通す
    る一つの横棒(24)が設けられ、対称な側壁(23)
    の中部を横向きに、動力装置(21)より延伸された伝
    動軸(213)が貫通し、対称な側壁(23)の中間位
    置にある伝動軸(213)の外縁にリール(25)が套
    設され、リール(25)の外縁に、金属巻片(251)
    が設けられ、該リール(25)の側辺と側壁(23)内
    側間に、粗い面を具えたブレーキドラム(26)が設け
    られ、該ブレーキドラム(26)とリール(25)が同
    軸の関係で同期に連動し、 横棒(24)の底縁に金属巻片(251)に対する弾性
    圧接を形成する圧接ローラ(241)が連接され、 ローラ装置(22)にU形フレームが設けられ、該U形
    フレームの二側がサイドロッド(271)とされ、二つ
    のサイドロッド(271)が、二つの対称な側壁(2
    3)の内縁の横棒(24)外縁に対称に套設され、且つ
    サイドロッド(271)の適当な位置にブレーキドラム
    (26)に対応する一つのブレーキシュー(272)が
    設けられ、サイドロッド(271)の底部に一つの支持
    ローラ(273)が連結され、金属巻片(251)の自
    由端に載置具(28)が連結され、 載置具(28)が重量により落下する時、U形フレーム
    に対して水平方向の分力を発生し、サイドロッド(27
    1)のブレーキシュー(272)がブレーキドラム(2
    6)に対して摩擦を形成し、ブレーキドラム(26)が
    リール(25)と同期に連動するためブレーキドラム
    (26)の回転速度が減速されることによりリール(2
    5)の回転速度が減速されて金属巻片(251)と載置
    具(28)の下降速度が減速されることを特徴とする、
    ビルの避難設備。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04100039U (ja) * 1991-02-04 1992-08-28
JPH0564445U (ja) * 1992-02-07 1993-08-27 株式会社スリーボンド シリンダーヘッドカバー

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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