JP3065500B2 - 加速度応動スイッチ - Google Patents
加速度応動スイッチInfo
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- JP3065500B2 JP3065500B2 JP6339827A JP33982794A JP3065500B2 JP 3065500 B2 JP3065500 B2 JP 3065500B2 JP 6339827 A JP6339827 A JP 6339827A JP 33982794 A JP33982794 A JP 33982794A JP 3065500 B2 JP3065500 B2 JP 3065500B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は小型で安価な加速度応動
スイッチの改良に関するものである。
スイッチの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の加速度応動スイッチの一例を図7
(A)及び(B)に示す。この加速度応動スイッチ10
1は慣性球105により接点機構を開閉する周知の構造
のものであり、絶縁物製の基体102と函体103で構
成された容器内に設けられた受け皿104上に金属など
の慣性球105が収納されている。受け皿104の上面
は円錐状の凹面104Aとされ中央には貫通孔104B
が穿たれている。この貫通孔104Bには下から上下ス
ライド可能にほぼ円柱状のプランジャ106が挿入され
ている。静止状態で且つ通常の姿勢においては、慣性球
105は受け皿104の凹面104Aのほぼ中央に位置
しプランジャ106の上側の端部に接触してプランジャ
106を押し下げると共に、プランジャの下側の端部は
スイッチ開閉機構の可動接点板107に接触している。
可動接点板107は自由状態において固定接点板108
と開離する方向の偏倚力が与えられているが図7(A)
に示す正規姿勢状態に於てはプランジャを介して慣性球
105により押し下げられており、可動接点板107は
固定接点板108に接触し外部に導出された図示を省略
した端子によって信号を出力するようになされている。
(A)及び(B)に示す。この加速度応動スイッチ10
1は慣性球105により接点機構を開閉する周知の構造
のものであり、絶縁物製の基体102と函体103で構
成された容器内に設けられた受け皿104上に金属など
の慣性球105が収納されている。受け皿104の上面
は円錐状の凹面104Aとされ中央には貫通孔104B
が穿たれている。この貫通孔104Bには下から上下ス
ライド可能にほぼ円柱状のプランジャ106が挿入され
ている。静止状態で且つ通常の姿勢においては、慣性球
105は受け皿104の凹面104Aのほぼ中央に位置
しプランジャ106の上側の端部に接触してプランジャ
106を押し下げると共に、プランジャの下側の端部は
スイッチ開閉機構の可動接点板107に接触している。
可動接点板107は自由状態において固定接点板108
と開離する方向の偏倚力が与えられているが図7(A)
に示す正規姿勢状態に於てはプランジャを介して慣性球
105により押し下げられており、可動接点板107は
固定接点板108に接触し外部に導出された図示を省略
した端子によって信号を出力するようになされている。
【0003】この加速度応動スイッチ101に所定の大
きさ以上の振動を与えたり、所定の角度以上の傾斜を与
えると慣性球105が転動してプランジャ106から離
れる。図7(B)は加速度応動スイッチ101を傾斜さ
せた状態を示すものであり、これを例に以下説明する。
また正規姿勢のまま振動を与えた場合にも接点オンオフ
出力は同様であるのでこの方の詳細な説明は省略する。
加速度応動スイッチが傾斜することにより慣性球105
が受け皿の凹面104A上を転動しプランジャ106か
ら離れると、プランジャ106を下方に押しつけている
力がなくなる。ここで可動接点板107には固定接点板
108と開離する方向の偏倚力が予め与えられているた
め、この偏倚力により可動接点板107は固定接点板1
08と開離し、プランジャ106を上方へ押し上げる。
きさ以上の振動を与えたり、所定の角度以上の傾斜を与
えると慣性球105が転動してプランジャ106から離
れる。図7(B)は加速度応動スイッチ101を傾斜さ
せた状態を示すものであり、これを例に以下説明する。
また正規姿勢のまま振動を与えた場合にも接点オンオフ
出力は同様であるのでこの方の詳細な説明は省略する。
加速度応動スイッチが傾斜することにより慣性球105
が受け皿の凹面104A上を転動しプランジャ106か
ら離れると、プランジャ106を下方に押しつけている
力がなくなる。ここで可動接点板107には固定接点板
108と開離する方向の偏倚力が予め与えられているた
め、この偏倚力により可動接点板107は固定接点板1
08と開離し、プランジャ106を上方へ押し上げる。
【0004】加速度応動スイッチ101が静止状態で正
規姿勢に復帰すると、慣性球105が凹面104Aの中
心に戻り、再びプランジャ106を介して可動接点板1
07と固定接点板108を接触させる。
規姿勢に復帰すると、慣性球105が凹面104Aの中
心に戻り、再びプランジャ106を介して可動接点板1
07と固定接点板108を接触させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この加速度応動スイッ
チは構造が簡単であるが、プランジャ106の傾きによ
る貫通孔104Bとのこじれを防止するためにプランジ
ャ106と貫通孔104Bとの間隙をできるだけ小さく
する必要がある。そのため従来はプランジャと貫通孔と
の断面形状は相似形状、通常は直径のわずかに異なる円
形断面形状とされている。
チは構造が簡単であるが、プランジャ106の傾きによ
る貫通孔104Bとのこじれを防止するためにプランジ
ャ106と貫通孔104Bとの間隙をできるだけ小さく
する必要がある。そのため従来はプランジャと貫通孔と
の断面形状は相似形状、通常は直径のわずかに異なる円
形断面形状とされている。
【0006】しかしながら両者の断面形状の差を小さく
すると、微細な異物が両者の間隙に入り込みプランジャ
が正常に動作しなくなることがあるという問題がある。
特に貫通孔104Bは凹形の円錐状面の中心に位置する
ので、異物は凹面104Aをすべり落ち中心部に集まり
やすく、この異物が前記間隙に入り込む可能性は高くな
る。また図7に示す加速度応動スイッチ101の様に貫
通孔104Bの周囲近傍に水平面を有する凹面を設けた
ものもあるが、依然としてプランジャと貫通孔との間に
異物が入り込む可能性が除去できない。さらに近時、加
速度応動スイッチをより小型化することが要求されてい
るため、慣性球105の大きさ、つまり質量が必然的に
制限されプランジャ106を駆動する力を大きくできな
いことから異物による動作不良が起こりやすくなってい
る。
すると、微細な異物が両者の間隙に入り込みプランジャ
が正常に動作しなくなることがあるという問題がある。
特に貫通孔104Bは凹形の円錐状面の中心に位置する
ので、異物は凹面104Aをすべり落ち中心部に集まり
やすく、この異物が前記間隙に入り込む可能性は高くな
る。また図7に示す加速度応動スイッチ101の様に貫
通孔104Bの周囲近傍に水平面を有する凹面を設けた
ものもあるが、依然としてプランジャと貫通孔との間に
異物が入り込む可能性が除去できない。さらに近時、加
速度応動スイッチをより小型化することが要求されてい
るため、慣性球105の大きさ、つまり質量が必然的に
制限されプランジャ106を駆動する力を大きくできな
いことから異物による動作不良が起こりやすくなってい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本願発明の加速度
応動スイッチは、受け皿の上面の貫通孔周辺部を外周部
に行くほど低くなる円錐状の凸面とし、この凸面の外周
部に異物が集められ貫通孔に異物が入り込む可能性をほ
とんど無くする構造とされていることを特徴とする。
応動スイッチは、受け皿の上面の貫通孔周辺部を外周部
に行くほど低くなる円錐状の凸面とし、この凸面の外周
部に異物が集められ貫通孔に異物が入り込む可能性をほ
とんど無くする構造とされていることを特徴とする。
【0008】また本願発明の加速度応動スイッチの他の
特徴は貫通孔とプランジャとの断面形状を非相似形状と
することにより両者の間に一ヵ所以上の溝状の空間を設
けることにより、プランジャと貫通孔とのこじれを防止
し、かつ微細な異物が隙間に入って正常な運動を阻害す
ることなく容器下部空間に排除されるようにしたことに
ある。
特徴は貫通孔とプランジャとの断面形状を非相似形状と
することにより両者の間に一ヵ所以上の溝状の空間を設
けることにより、プランジャと貫通孔とのこじれを防止
し、かつ微細な異物が隙間に入って正常な運動を阻害す
ることなく容器下部空間に排除されるようにしたことに
ある。
【0009】
【実施例】以下、図1及び図2を参照して本発明の実施
例について説明する。図1(A)及び(B)は本発明の
加速度応動スイッチ1の縦断面図であり、図2はその要
部拡大図である。この加速度応動スイッチ1は合成樹脂
などの絶縁物製の基体2と函体3とを適宜の方法により
固定して構成された容器内に固定された受け皿4上に表
面を腐食防止のためにメッキなどを施した鋼球やステン
レスの如き金属などで作られた慣性球5が収納されてい
る。受け皿4の上面は円錐状の凹面4Aとされ、その中
央には貫通孔4Bが穿たれている。この貫通孔4Bには
下から上下スライド可能にプランジャ6が挿入されてい
る。
例について説明する。図1(A)及び(B)は本発明の
加速度応動スイッチ1の縦断面図であり、図2はその要
部拡大図である。この加速度応動スイッチ1は合成樹脂
などの絶縁物製の基体2と函体3とを適宜の方法により
固定して構成された容器内に固定された受け皿4上に表
面を腐食防止のためにメッキなどを施した鋼球やステン
レスの如き金属などで作られた慣性球5が収納されてい
る。受け皿4の上面は円錐状の凹面4Aとされ、その中
央には貫通孔4Bが穿たれている。この貫通孔4Bには
下から上下スライド可能にプランジャ6が挿入されてい
る。
【0010】本実施例の加速度応動スイッチ1において
は特に図2に示す如く受け皿4の上面中心の貫通孔4B
周辺部の近傍のみは外周部に行くほど低くなる円錐状の
凸面4Cとされている。さらに貫通孔4Bの周囲には環
状の隆起部4Dが設けられている。
は特に図2に示す如く受け皿4の上面中心の貫通孔4B
周辺部の近傍のみは外周部に行くほど低くなる円錐状の
凸面4Cとされている。さらに貫通孔4Bの周囲には環
状の隆起部4Dが設けられている。
【0011】静止状態で通常の姿勢において、慣性球5
は前述の受け皿4の凹面4Aの一番低い位置であるほぼ
中央に位置し、プランジャ6の上側の端部に接触してプ
ランジャ6を押し下げて、このプランジャを介してスイ
ッチ開閉機構の第1の接触部材である可動接点板7を押
し下げる。この可動接点板7は前述の従来例のものと同
様に、自由状態において第2の接触部材である固定接点
板8と開離する方向の偏倚力が与えられているが、通常
の姿勢においては前述の如くプランジャを介して慣性球
5により押し下げられ、可動接点板7は固定接点板8に
接触し外部に導出された図示を省略された端子により信
号を出力する。
は前述の受け皿4の凹面4Aの一番低い位置であるほぼ
中央に位置し、プランジャ6の上側の端部に接触してプ
ランジャ6を押し下げて、このプランジャを介してスイ
ッチ開閉機構の第1の接触部材である可動接点板7を押
し下げる。この可動接点板7は前述の従来例のものと同
様に、自由状態において第2の接触部材である固定接点
板8と開離する方向の偏倚力が与えられているが、通常
の姿勢においては前述の如くプランジャを介して慣性球
5により押し下げられ、可動接点板7は固定接点板8に
接触し外部に導出された図示を省略された端子により信
号を出力する。
【0012】この加速度応動スイッチ1の動作について
は前述の従来例のものと同様であるのでその詳細な説明
は省略するが、振動、傾斜の何れの場合も慣性球5がプ
ランジャから離れることにより可動接点板7と固定接点
板8が開離する。加速度応動スイッチ1が傾斜した状態
を図1(B)に示す。
は前述の従来例のものと同様であるのでその詳細な説明
は省略するが、振動、傾斜の何れの場合も慣性球5がプ
ランジャから離れることにより可動接点板7と固定接点
板8が開離する。加速度応動スイッチ1が傾斜した状態
を図1(B)に示す。
【0013】この加速度応動スイッチ1に於て例えば製
造時に侵入したり構成部品のバリ等が欠けるなどして異
物9が容器の慣性球側内部にあると、この異物は凹面4
Aをすべり落ち中心側に集まる。しかしながら本発明に
於ては受け皿4の上面の貫通孔4B周辺部を外周部に行
くほど低くなる円錐状の凸面4Cとしてあるために、異
物9は図3に示すように凸面4Cの周囲4Eに溜まり、
それ以上中心方向に向かうことはなく、そのため貫通孔
4Bに異物が集中せずプランジャ6と貫通孔4Bとの間
隙に異物が入り込むことがなくなる。また慣性球5がこ
の凸面4Cの一番低い部分に接触する事はないため、通
常の姿勢でいる間は一度集った異物9を慣性球5により
拾い上げてしまう事はない。さらに貫通孔4Bの周囲に
環状の隆起部4Dを設けることで、より確実に前記間隙
に異物が入り込まない構造とすることができる。
造時に侵入したり構成部品のバリ等が欠けるなどして異
物9が容器の慣性球側内部にあると、この異物は凹面4
Aをすべり落ち中心側に集まる。しかしながら本発明に
於ては受け皿4の上面の貫通孔4B周辺部を外周部に行
くほど低くなる円錐状の凸面4Cとしてあるために、異
物9は図3に示すように凸面4Cの周囲4Eに溜まり、
それ以上中心方向に向かうことはなく、そのため貫通孔
4Bに異物が集中せずプランジャ6と貫通孔4Bとの間
隙に異物が入り込むことがなくなる。また慣性球5がこ
の凸面4Cの一番低い部分に接触する事はないため、通
常の姿勢でいる間は一度集った異物9を慣性球5により
拾い上げてしまう事はない。さらに貫通孔4Bの周囲に
環状の隆起部4Dを設けることで、より確実に前記間隙
に異物が入り込まない構造とすることができる。
【0014】また図3及び図4に示す例の様にこの円錐
状の凸面4Cの周囲4Eの一部に異物排除孔4Fを貫通
させて設けることにより、異物を下部の空間に排除する
構造としてもよい。このとき異物排除孔4Fの下側開口
部の位置が可動固定両接点板の真上になることを避け、
さらに両接点板を基体2の底面から若干浮かせておくこ
とにより、接点間に異物9が入り込むことはない。また
この異物排除孔4Fを貫通させることなく設けて、異物
を貯留する構造としてもよい。
状の凸面4Cの周囲4Eの一部に異物排除孔4Fを貫通
させて設けることにより、異物を下部の空間に排除する
構造としてもよい。このとき異物排除孔4Fの下側開口
部の位置が可動固定両接点板の真上になることを避け、
さらに両接点板を基体2の底面から若干浮かせておくこ
とにより、接点間に異物9が入り込むことはない。また
この異物排除孔4Fを貫通させることなく設けて、異物
を貯留する構造としてもよい。
【0015】次に本発明の他の実施例について説明す
る。図5はこの実施例の縦断面図であり、図6は受け皿
の中央附近の要部平面拡大図である。なおこの加速度応
動スイッチ11において前述の実施例と同様の部材には
同一の符号を付し説明を省略する。この加速度応動スイ
ッチ11においては、円形の断面形状を有する挿入部を
設けたプランジャ6に対して受け皿14に設けられた貫
通孔14Aが非円形の断面形状、例えば本実施例では図
6に拡大した平面図を示すようにプランジャ6に対して
貫通孔14Aを複数の凸条14Bと溝14Cを組合わせ
た多角形の形状とされている。凸条14Bとプランジャ
6との隙間は前述のものの如く非常に小さくされてお
り、またこの隙間に対して溝14Cの断面は充分に大き
くされている。この様な形状とする事により、プランジ
ャ6は複数の凸条14Bにより確実に位置決めをされ、
さらに容器内に混入又は構成部品から脱落した異物は溝
14Cを通って容器下部に排除されるためプランジャ6
と凸条14Bの間に異物が入り込んでプランジャ6の拘
束を防止することができる。
る。図5はこの実施例の縦断面図であり、図6は受け皿
の中央附近の要部平面拡大図である。なおこの加速度応
動スイッチ11において前述の実施例と同様の部材には
同一の符号を付し説明を省略する。この加速度応動スイ
ッチ11においては、円形の断面形状を有する挿入部を
設けたプランジャ6に対して受け皿14に設けられた貫
通孔14Aが非円形の断面形状、例えば本実施例では図
6に拡大した平面図を示すようにプランジャ6に対して
貫通孔14Aを複数の凸条14Bと溝14Cを組合わせ
た多角形の形状とされている。凸条14Bとプランジャ
6との隙間は前述のものの如く非常に小さくされてお
り、またこの隙間に対して溝14Cの断面は充分に大き
くされている。この様な形状とする事により、プランジ
ャ6は複数の凸条14Bにより確実に位置決めをされ、
さらに容器内に混入又は構成部品から脱落した異物は溝
14Cを通って容器下部に排除されるためプランジャ6
と凸条14Bの間に異物が入り込んでプランジャ6の拘
束を防止することができる。
【0016】また図は省略するが貫通孔の断面形状を円
形としプランジャを凸条と溝を組合わせた多角形の断面
形状としてもよい。また貫通孔とプランジャの間の溝状
の空間は一ヵ所以上あればよく、例えば貫通孔とプラン
ジャのいずれか一方を異形の多角形断面として溝状の空
間を設けてもよい。また貫通孔の断面形状を円形としプ
ランジャの断面形状を楕円としてもプランジャの短径方
向側には事実上の溝状の空間ができることは云うまでも
ない。またさらに貫通孔とプランジャの双方をその断面
のほとんどを円弧により構成する事で互いにこの円弧部
で接触するようにし接触に寄与しない部分に切り欠き等
を有した形状のものとしてもよい。
形としプランジャを凸条と溝を組合わせた多角形の断面
形状としてもよい。また貫通孔とプランジャの間の溝状
の空間は一ヵ所以上あればよく、例えば貫通孔とプラン
ジャのいずれか一方を異形の多角形断面として溝状の空
間を設けてもよい。また貫通孔の断面形状を円形としプ
ランジャの断面形状を楕円としてもプランジャの短径方
向側には事実上の溝状の空間ができることは云うまでも
ない。またさらに貫通孔とプランジャの双方をその断面
のほとんどを円弧により構成する事で互いにこの円弧部
で接触するようにし接触に寄与しない部分に切り欠き等
を有した形状のものとしてもよい。
【0017】なお、各実施例の加速度応動スイッチの図
に於て可動固定両接点板が基体2の両側から伸びている
ものを例に説明したが、この他にも例えば基体の一方か
らほぼ平行に出ているものであってもよい事は云うまで
もない。また実施例の各図では慣性球が凸面4Cの中央
の凹みの周部とプランジャ先端の2点で保持されるもの
を例に説明したが、静止時に正規姿勢において慣性球が
凸面4Cの中央の凹みの周囲に隙間なく収まり且つプラ
ンジャ6の先端を所定の位置に押し下げる構造に設計す
る事は当業者が容易に理解できるものである。
に於て可動固定両接点板が基体2の両側から伸びている
ものを例に説明したが、この他にも例えば基体の一方か
らほぼ平行に出ているものであってもよい事は云うまで
もない。また実施例の各図では慣性球が凸面4Cの中央
の凹みの周部とプランジャ先端の2点で保持されるもの
を例に説明したが、静止時に正規姿勢において慣性球が
凸面4Cの中央の凹みの周囲に隙間なく収まり且つプラ
ンジャ6の先端を所定の位置に押し下げる構造に設計す
る事は当業者が容易に理解できるものである。
【0018】
【発明の効果】本発明の加速度応動スイッチによれば慣
性球によりプランジャを介して接点機構を駆動する方式
のスイッチにおいて、プランジャとこれを挿通する貫通
孔との間に異物が入り込む事を防ぐ事ができるので、質
量の少ない慣性球を使用してもプランジャを確実に駆動
する事ができ、より小型の加速度応動スイッチを得る事
ができる。
性球によりプランジャを介して接点機構を駆動する方式
のスイッチにおいて、プランジャとこれを挿通する貫通
孔との間に異物が入り込む事を防ぐ事ができるので、質
量の少ない慣性球を使用してもプランジャを確実に駆動
する事ができ、より小型の加速度応動スイッチを得る事
ができる。
【図1】本発明の加速度応動スイッチの一実施例の縦断
面図
面図
【図2】図1の加速度応動スイッチの要部拡大図
【図3】本発明の加速度応動スイッチの他の実施例の縦
断面図
断面図
【図4】図3の加速度応動スイッチの要部拡大図
【図5】本発明の加速度応動スイッチの他の実施例の縦
断面図
断面図
【図6】図4の加速度応動スイッチの要部拡大平面図
【図7】従来の加速度応動スイッチの例の縦断面図
1,11:加速度応動スイッチ 2:基体 3:函体 4:受け皿 4A:凹面 4B:貫通孔 4C:凸面 4F:異物排除孔 5:慣性球 6:プランジャ 7:可動接点板 8:固定接点板 14:受け皿 14A:貫通孔 14B:凸条 14C:溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭50−46173(JP,U) 実開 昭53−152675(JP,U) 実開 昭50−46167(JP,U) 実開 昭53−113675(JP,U) 実開 昭54−180782(JP,U) 特公 昭62−28842(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 35/02 - 35/14 G01H 1/00
Claims (3)
- 【請求項1】 絶縁物製の基体と函体とで構成された容
器と、 この容器内に固定された受け皿と、 この受け皿上に収納された慣性球を有し、 前記受け皿の上面のうち慣性球の転動する部分は円錐状
の凹面とされ、 その中央には貫通孔が穿たれ、 この貫通孔には上下スライド可能にプランジャが挿入さ
れ、 このプランジャによって駆動される第1の接触部材とこ
の接触部材が接触開離可能な第2の接触部材を有し、 静止状態で正規姿勢においては前記慣性球がプランジャ
を押し下げることにより前記両接触部材が接触し、加速
度を受けることにより慣性球が受け皿上を転動してプラ
ンジャから離れ第1の接触部材が予め付与されている偏
倚力によりプランジャを押し上げると共に第2の接触部
材との接触を開離し、再度正規姿勢で静止状態になると
慣性球が前記プランジャを押し下げる位置に戻る構造と
されたスイッチに於て、 前記受け皿の上面中央の貫通孔周辺部のみは外周部に行
くほど低くなる円錐状の凸面としてプランジャと貫通孔
との間隙に異物が入りこまないようにしたことを特徴と
する加速度応動スイッチ。 - 【請求項2】 絶縁物製の基体と函体とで構成された容
器と、 この容器内に固定された受け皿と、 この受け皿上に収納された慣性球を有し、 前記受け皿の上面のうち慣性球の転動する部分は円錐状
の凹面とされ、 その中央には貫通孔が穿たれ、 この貫通孔には上下スライド可能にプランジャが挿入さ
れ、 このプランジャによって駆動される第1の接触部材とこ
の接触部材が接触開離可能な第2の接触部材を有し、 静止状態で正規姿勢においては前記慣性球がプランジャ
を押し下げることにより前記両接触部材が接触し、加速
度を受けることにより慣性球が受け皿上を転動してプラ
ンジャから離れ第1の接触部材が予め付与されている偏
倚力によりプランジャを押し上げると共に第2の接触部
材との接触を開離し、再度正規姿勢で静止状態になると
慣性球が前記プランジャを押し下げる位置に戻る構造と
されたスイッチに於て、プランジャと貫通孔との間隙に入る異物をプランジャの
動作に影響を及ぼさない様に排出するために 貫通孔とプ
ランジャとの断面形状を非相似形状とすることにより両
者の間に一ヵ所以上の溝状の空間を設けたことを特徴と
する加速度応動スイッチ。 - 【請求項3】 絶縁物製の基体と函体とで構成された容
器と、 この容器内に固定された受け皿と、 この受け皿上に収納された慣性球を有し、 前記受け皿の上面のうち慣性球の転動する部分は円錐状
の凹面とされ、 その中央には貫通孔が穿たれ、 この貫通孔には上下スライド可能にプランジャが挿入さ
れ、 このプランジャによって駆動される第1の接触部材とこ
の接触部材が接触開離可能な第2の接触部材を有し、 静止状態で正規姿勢においては前記慣性球がプランジャ
を押し下げることにより前記両接触部材が接触し、加速
度を受けることにより慣性球が受け皿上を転動してプラ
ンジャから離れ第1の接触部材が予め付与されている偏
倚力によりプランジャを押し上げると共に第2の接触部
材との接触を開離し、再度正規姿勢で静止状態になると
慣性球が前記プランジャを押し下げる位置に戻る構造と
されたスイッチに於て、 前記受け皿の上面中央の貫通孔周辺部に環状の隆起部を
設けてプランジャと貫通孔との間隙に異物が入りこまな
いようにしたことを特徴とする加速度応動スイッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6339827A JP3065500B2 (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 加速度応動スイッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6339827A JP3065500B2 (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 加速度応動スイッチ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08185775A JPH08185775A (ja) | 1996-07-16 |
JP3065500B2 true JP3065500B2 (ja) | 2000-07-17 |
Family
ID=18331191
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP6339827A Expired - Lifetime JP3065500B2 (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 加速度応動スイッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3065500B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101699169B1 (ko) * | 2014-09-15 | 2017-02-01 | 에어-백 팩킹 컴퍼니 리미티드 | 사이즈 조절이 가능한 조립형 팔레트 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100456283B1 (ko) * | 2002-07-25 | 2004-11-16 | 학교법인 울산공업학원 | 차량의 관성을 이용한 비상등 점멸장치 |
-
1994
- 1994-12-27 JP JP6339827A patent/JP3065500B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101699169B1 (ko) * | 2014-09-15 | 2017-02-01 | 에어-백 팩킹 컴퍼니 리미티드 | 사이즈 조절이 가능한 조립형 팔레트 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH08185775A (ja) | 1996-07-16 |
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