JP3064807U - 主に葡萄の果実を収容する底面が可動式の紙製の化粧箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】主に葡萄業界に対応して、葡萄の果実を詰める
容器の大量生産ができ、容器の生産と供給が市場の変化
に対応でき、容器の構造は簡単で廉価である事。又容器
の機能は詰める商品を保護し、商品価値を高めることが
できる事。環境に対応する容器である事を課題とする。 【解決手段】容器の素材は、素材が必要なだけ何時でも
何処でも入手できる板紙を選ぶ。紙容器は全ての機能に
対応する低中高速機種が全国に用意されており、紙容器
の市場原理が働き廉価な容器の入手ができる。本考案の
紙製の化粧箱は葡萄の果実の様な形が不定形で容器に収
納し憎い商品に対し、箱の底面を、図面の切込線と罫線
により山状の凸状態に形成し、箱内の空間による弾力性
を創出し果実を安定化し、流通上の果実の損傷や脱粒を
なくし商品性の劣化を防ぎ、商品の美的質的価値を得る
ことができる。環境対応のエコマーク容器を使用する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、次のことに着目をして考案した。即ち、従来から葡萄の生産地にお いて葡萄の果実を一房又は二房をプラスチックの容器詰めにしたものを、生産地 から流通−店頭−消費地へと販売する分野があるが、そこでは生産地に於いて果 実の容器詰めに使用する為に購入される容器が、即ち葡萄の果実が詰められた状 態で生産者から流通業者に流通業者から小売業者の店頭へ、店頭から消費者であ る家庭へと同じ容器がワンウエイで流通をし、使用目的を終えた容器は最終的に ゴミとして処理される。本考案の紙製の化粧箱は、この容器を単に商品の運搬の 為の機能を持った従来の容器として活用するのではなく、紙の素材とその素材の 特徴を生かした、特殊な構造と機能を持った紙製の化粧箱として考案したもので ある。即ち主として葡萄の果実等は他の果実に比して果実が壊れやすく持ちが悪 く、形が不定形で容器内での位置の安定性がなく又流通上の劣化が著しいのが特 徴であるが、この問題に対応してこれらの劣性を良好に補佐し保護する機能を持 たせることを可能にしたのが本考案の紙製の化粧箱である。

【０００２】

【従来の技術】

葡萄の果実の一房又は二房を容器に収容した商品を販売する業界においては、 従来から容器はプラスチックが主流であるが、このプラスチック容器の生産には 高価格の大量生産型の成型用金型を必要とする。従って容器の大量生産は可能で あるが、弱点としては商品の新製品や市場の変化に対しての方向転換が困難で又 少量かつ迅速な生産に不向きである。又プラススチック容器は素材の特性から容 器の透明性や弾力性に優れているが、容器の軟弱性で内外の圧力から商品を保護 する機能は極めて劣悪である。又このプラスチック容器は原料を特定出来ず使用 後の再生資源としでは難点があり、環境問題を残す可能性が極めて高い。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、従来の技術で触れたような容器の大量生産ができ、かつ従来できな かった市場の変化に対応した廉価で少量生産ができることを課題とする。又本考 案の紙製の化粧箱で葡萄の果実自体のもつ特性の果実の軟弱性や形が不定形で容 器内での位置の安定性がない等の劣性を保護補佐することを課題とし、そのこと が結果的に店頭商品の商品価値を高める。本考案の紙製の化粧箱は使用使命を終 えた後再生資源としてゴミ化せず資源の保護と環境の保護に貢献する。

【０００４】

【課題を解決する為の手段】

本考案は、現在大量に生産されかつ常備在庫がある板紙を素材として利用する 容器を作ることによって廉価で市場に対応した少量生産にも対応できる。本考案 の紙製の化粧箱は、化粧箱の底面の一部を可動式に山状の凸状態にせしめる構造 を持ち、果実の輸送上の荷傷みをなくし、店頭での商品の見映えを高め商品価値 を高めることを可能にした。本考案の紙製の化粧箱はエコマークを使用し再生資 源化を推進する。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態は、既に使われている葡萄の果実の一房又は二房用容器の 実施例と同形態とする。即ち生産地で葡萄の果実を入れた容器の複数を外装用段 ボール函に収納し、商品として容器に入れられた葡萄の果実を生産地から流通を 介して消費地の店頭まで届ける。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施例は、葡萄の果実の種類により特徴を持っているが、巨峰一房入 りの本考案の紙製の化粧箱を例にとると、山状の底面（山状の頂点の高さは約 １．５ｃｍ）を持つ化粧箱の寸法は上部の縁が縦１６ｃｍ、横１０ｃｍ、高さ４ ｃｍで、底面が縦１３ｃｍ、横７ｃｍの縦横断面図がてい形の上開き容器とする 。この化粧箱を１０個収納する外装用段ボール函は内寸が縦５７ｃｍ、横３４ｃ ｍ、高さ９．５ｃｍとする。巨峰一房を入れた本考案の紙製の化粧箱をこの外装 用段ボール函に二列に並列に５個ずつ収納し１梱包とする。１梱包の重量は約４ ｋｇから５ｋｇとする。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の紙製の化粧箱を示した平面図である。

【図２】本考案の紙製の化粧箱の可動式の底面と底面に
関係する側面の罫線と切込線を示した平面図である。

【図３】本考案の紙製の化粧箱の組み立て立体図である
が、完成前の化粧箱を示した立体斜視図である。この立
体図において、面ｊと面ｋが罫線ｇと罫線ｈと罫線ｉを
基軸線として、罫線ｇと罫線ｉを固定し罫線ｈを頂点と
して化粧箱の内側に可動する。

【図４】本考案の紙製の化粧箱の手前片方の縦側面を開
き内部を示した立体断面斜視図である。

【図５】本考案の紙製の化粧箱の完成した立体斜視図で
ある。図３の立体図の面ｊと面ｋを化粧箱の外側から内
側に向けて押すことにより、面ｊと面ｋは罫線ｇと罫線
ｉを支点とし罫線ｈを頂点とした山状の凸状態の底面の
一部を形成し本考案の紙製の化粧箱の完成を得る。

【符号の説明】

ａ 化粧箱の平面図での化粧箱の側面ｗの一部の切込線 ｂ 化粧箱の平面図での化粧箱の側面ｗの一部の切込線 ｃ 化粧箱の平面図での化粧箱の底面ｊの一部の切込線 ｄ 化粧箱の平面図での化粧箱の底面ｋの一部の切込線 ｅ 化粧箱の平面図での化粧箱の底面ｊの一部の切込線 ｆ 化粧箱の平面図での化粧箱の底面ｋの一部の切込線 ｇ 化粧箱の平面図での化粧箱の底面ｊと側面ｗの境界
を示す罫線 ｈ 化粧箱の平面図での化粧箱の底面ｊと底面ｋの境界
を示す罫線 ｉ 化粧箱の平面図での化粧箱の底面ｋと底面ｚの境界
を示す罫線 ｊ 化粧箱の平面図での化粧箱の底面の一部を示す面
で、又図３のｊは図３の化粧箱の側面の一部を示す面 ｋ 化粧箱の平面図での化粧箱の底面の一部を示す面 ｌ 化粧箱の平面図での化粧箱では要らない部分で削除
する面 ｍ 化粧箱の平面図での化粧箱では要らない部分で削除
する面 ｎ 化粧箱の平面図での化粧箱の側面のりしろｒの切込
線 ｏ 化粧箱の平面図での化粧箱の側面のりしろｓの切込
線 ｐ 化粧箱の平面図での化粧箱の側面ｘの一部の切込線 ｑ 化粧箱の平面図での化粧箱の側面ｙの一部の切込線 ｒ 化粧箱の平面図での化粧箱の側面の、のりしろ面 ｓ 化粧箱の平面図での化粧箱の側面の、のりしろ面 ｔ 化粧箱の平面図での化粧箱の側面の、のりしろ面 ｕ 化粧箱の平面図での化粧箱の側面の、のりしろ面 ｖ 化粧箱の平面図での化粧箱の側面 ｗ 化粧箱の平面図での化粧箱の側面 ｘ 化粧箱の平面図での化粧箱の側面 ｙ 化粧箱の平面図での化粧箱の側面 ｚ 化粧箱の平面図での化粧箱の底面の一部を示す面

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【手続補正書】

【提出日】平成１１年７月１２日（１９９９．７．１
２）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 寺山 健治 埼玉県北葛飾郡杉戸清地６丁目16番地16号

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】パルプ又は古紙を主原料とする板紙（段ボ
   ールシートも含む）で製造した箱で、主として葡萄の果
   実を収容するのを目的としたもので、底面部分に予め罫
   線と切込線を仕込み、箱に形成せられた後にその予め仕
   込まれた罫線と切込線を使い本考案による底面を構造上
   可動式に凸状態に形成せられることを可能にした紙製の
   化粧箱。