JP3064312U - 分娩用回旋誘導吸着カップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 分娩時、子宮内の児が回旋不良等で娩出しに
くい場合に、外部から下降のみならず回旋を補助し娩出
を可能にする。 【解決手段】 児を吸着するカップ部と圧力調整用バル
ブ部を金属材等の硬質材を内蔵したグリップ部により直
結し、分娩介助者による娩出の際のグリップ部とバルブ
部の回旋力及び下降誘導・牽引力をカップ部に伝導でき
るようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は医療分野に属する。

【０００２】

【従来の技術】

分娩用の吸着カップは従来から使用されているが、いずれも下降牽引を目的と したものである。カップ部と圧力調整用バルブ部間のグリップ部はチューブ等の 柔軟な材質で、グリップ部及びバルブ部を把持しての回旋力をカップ部に伝導す ることは困難である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

分娩時の児は産道内でゆっくり回旋しながら下降し、娩出されるものであるが 、微弱陣痛や産道狭窄などの場合は回旋が不十分で自然娩出不能の場合が多い。 そこで、吸着カップによる娩出が必要となるが、下降牽引のみで回旋力をカッ プ部に伝導できないために児の娩出が困難になるという問題点を有していた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の吸着カップは、ポンプ等の陰圧により児に吸着するカップ部とグリッ プ部及び吸着圧力の調整を行うバルブ部を硬質材で直結し、分娩介助者の意志に よる回旋力及び下降誘導・牽引力をカップ部に確実に伝導できるようにした。

【０００５】

【実施例】

児に吸着するカップ部はゴム材等を円錐形に成型加工して児に吸着できる大き さとし、カップ内面には吸着圧力がカップの全面に及ぶように多数の溝を設ける 。グリップ部は回旋及び下降誘導・牽引のための握り部として一定の長さにカッ プ部と一体成型し、カップ基部からグリップ部内を通り後端のバルブ部にかけて 金属製のパイプで接続する。これによりグリップ部及びバルブ部付近を把持した 分娩介助者の回旋力及び下降誘導・牽引力をカップ部に直接伝導することができ る。 なお、カップ基部の金属部分は危険防止や使用中の安心感のために、別途カッ プ部正面からは見えないようにゴム材で塞ぐことも可能である。

【０００６】

【考案の効果】

本考案の吸着カップは、児の自然分娩が困難な症例でも陣痛に合わせて回旋力 及び下降誘導・牽引力を補助的に加えやすくすることで、娩出例を増加させる効 果がある。また、従来の牽引だけの吸着カップよりも回旋力を加えることが可能 なため吸引分娩と鉗子分娩の両方の特長を兼ね備えた画期的な回旋誘導吸着カッ プとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】分娩用回旋誘導吸着カップの平面図である。

【図２】同斜視図である。

【図３】カップ部正面図である。

【図４】分娩用回旋誘導吸着カップの断面図である。

【符号の説明】

１ バルブ ２ 硬質材 ２ａ 硬質材フランジ ３ グリップ ４ カップ ４ａ カップ先端面 ５ カップ内面溝

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【手続補正書】

【提出日】平成１１年６月２３日（１９９９．６．２
３）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 吸引ポンプ等による陰圧を利用した分娩
   用の吸着カップで、ゴム材等の柔軟な材質のカップ部と
   グリップ部及び圧力調整用バルブ部で構成する。カップ
   部及びグリップ部は一体成型し、内部にカップ部とバル
   ブ部を接続した硬質材を内蔵する。これによりバルブ部
   やグリップ部を把持しての回旋力及び下降誘導・牽引力
   を直接カップ部に伝導できる構造の分娩用回旋誘導吸着
   カップ。