JP3063807U - 残渣類収集ネット装着装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は、グリース阻集器内において流入口
から受篭に至る間、排水中の残渣とグリースを除去する
目的で設置される装置である。本装置の特徴は、簡単な
作業によってネットが交換でき、各厨房従業員の清掃作
業の改善とともに廃棄物の自己系内処理を目指した点で
ある。 【解決手段】 グリース阻集器流入口（管）に、残渣類
収集ネット装着装置（１．ａ）を補助具（３．ａ）を介
して取り付ける。残渣類収集ネット２は、残渣類収集ネ
ット装着装置に付帯する面ファスナー１０に保持され
る。ネットの交換には、流れ方向に対し垂直方向に引っ
張り剥がし、新しいネットを面ファスナー１０に被せて
軽く押し込む。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、残渣類収集ネットとグリース阻集器流入部のネット取り付け部分に 、マジックテープを利用した着脱部分を設けた装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

厨房などの排水は、排水溝を通り、グリース阻集器の流入口よりまず残渣受篭 に入る。受篭では、大き目の残渣は収集できるが、堆積汚泥の原因となる溶解し たスカム類（カレーのルーなど）や、天ぷら油などのグリースは、そのまま阻集 器本体に入る。ここでの堆積物や浮上油の清掃は、本来厨房従業員が行うべき仕 事だが、作業環境が悪く、放置された後に専門の産業廃棄物処理業者に委託して いるのが通常である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本来のグリース阻集器の目的からすれば、厨房従業員により定期的に又は、汚 泥堆積が酷くなった都度清掃を実施すべきであるが、実際は放置され勝ちにあり 、排水管の詰まりや浄化槽の負荷拡大につながっている。本装置は、残渣やグリ ースを受篭の前で残渣類収集ネットにより収集し、またネットの着脱を容易にす ることにより簡単な作業にて残渣やグリースの廃棄を可能にしたものであり、厨 房従業員の努力により自己系内処理をするという、本来の姿の排水浄化を目指す 。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、グリース阻集器流入部に残渣類収集ネット装着装置を取り付け、さ らに装着手段としてマジックテープの特質を利用する事によりネットの取り付け 、取り外しを簡単な作業にて行えるようにした。ネットとマジックテープの相性 がよく、流入方向への力にたいしてはネットを強く保持でき、垂直方向（はずす 方向）には簡単に剥がしやすい性状となる。ネットの装着時は、ネットをマジッ クテープに被せてから上部より軽く押さえるだけで可能である。マジックテープ の劣化による交換が可能にするため、マジックテープは、マジックテープ取り付 け具を介してネジ止めにて流入口突き出し部（補助具３．ａ，ｂ）に取付ける。

【０００５】

【考案の実施の形態】

既設のグリース阻集器流入部に残渣類収集ネット装着装置（１．ａ，ｂ）を取 付けるため、最低４ｃｍ程度の突き出し部分（補助具３．ａ，ｂ）をつくる。補 助具は、既設流入口より同サイズ又は小さ目サイズのはめ込み式部材（塩化ビニ ール管３．ａかステンレス製角筒３．ｂ）を製作し、ビニールテープなどをパッ キン材にし固着させるか、ネジで排水溝に固定させる。

【０００６】

【実施例】

以下添付図面に従って一実施例を説明する。（１．ａ，ｂ）は、１０に示すマ ジックテープをステンレス製取り付け具（６．ａ，ｂ）に巻き付けて保持する残 渣類収集ネット装着装置である。２はナイロン素材で編み込んだ残渣類収集ネッ トであり、伸縮性に優れ、極小の残渣類も通過させない性質を持つ。又、粘性の あるグリース類も保持することができる。（３．ａ，ｂ）は残渣類収集ネット装 着装置を取付けるための補助具であり、既設の排水流入口の形状により、塩化ビ ニール製の丸型３．ａと、ステンレス製の角型の２種類がある。８は、残渣類収 集ネット装着装置を、補助具（３．ａ，ｂ）に固定するための締め付けネジであ り、マジックテープ交換時に取り外し可能となる。補助具（３．ａ，ｂ）の取り 付け部には事前にビニールテープを一巻きし滑りによる着脱から免れる。

【０００７】 ７は補助具３．ａを排水流入口に固定するためのパッキン材であり ゴム製シ ートとビニールテープを使用する。４は受篭であり本装置取り付け後は、残渣類 収集ネット２の保持を受け持つ。９は補助具３．ｂを排水溝に固定するための取 り付け用ボルトの穴であり、コンクリートボルトを穴から通し排水溝側面に打ち こむ。

【０００８】

【考案の効果】

上述のように本考案の残渣類収集ネット装着装置（１．ａ，ｂ）は、残渣類収 集ネット２による細かい残渣類や油脂類の収納により、グリース阻集器５内の汚 泥の堆積量や浮上油量を著しく減少する事ができる。また、残渣類収集ネットの 取り替え作業もマジックテープの接着力利用により、厨房従業員にとって簡単な 作業となり、こまめに継続されることにより、ゴミ処理の基本である自己系内処 理が実現する。

【提出日】平成１１年６月７日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】全文

【補正方法】変更

【補正内容】 【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、グリース阻集器流入口部分に、排水中に混入している残渣類を収集 し回収するネットを取り付け又は取り外す際に、面ファスナーとネットの各メッ シュの合致による接着特性を利用した着脱部分を設けた装置に関するものである 。

【０００２】

【従来の技術】

厨房などの排水は、排水溝（又は排水管）を通り、グリース阻集器の流入口よ りまず残渣受篭に入る。受篭では、大き目の残渣は収集できるが、網目が粗いた めグリース阻集器底部の 堆積汚泥の原因となる溶解したスカム類（カレーのルー など）や、天ぷら油などのグリースは、そのまま阻集器本体に入る。ここでの堆 積物や浮上油の清掃は、本来厨房従業員が行うべき仕事だが、作業環境が悪く、 放置された後に専門の産業廃棄物処理業者に委託しているのが通常である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本来のグリース阻集器の目的からすれば、厨房従業員により定期的に、又は汚 泥堆積が酷くなった都度清掃を実施すべきであるが、実際は放置され勝ちにあり 、グリース阻集器出側の排水管の詰まりや浄化槽・貯留槽の負荷の拡大につなが っている。本装置は、残渣やグリースを受篭の前で残渣類収集ネットにより収集 し、またネットの着脱を容易にすることにより簡単な作業にて残渣やグリースの 廃棄を可能にしたものであり、厨房従業員の努力により自己系内処理をするとい う、本来の姿の排水浄化を目指す。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案では、図１・図３に示すようにグリース阻集器流入部に残渣類収集ネッ ト装着装置（１．ａ，１．ｂ）を取り付け、さらに装着手段として面ファスナー （１０）の接着特性を利用する事によりネットの取り付け、取り外しを誰でも簡 単な作業にて行えるようにした。ネットと面ファスナーの各メッシュの相性が合 致し、流入方向への力にたいしてはネットを強く保持でき、垂直方向（はずす方 向）には簡単に剥がしやすい特性を持つ。ネットの装着時は、ネットを面ファス ナーに被せてから上部より軽く押さえるだけで可能である。面ファスナーの劣化 による交換が可能にするため、面ファスナーは、面ファスナー取り付け具（６． ａ，６．ｂ）を介してネジ止めにて流入口突き出し部（補助具３．ａ，３．ｂ） に取付ける。

【０００５】

【考案の実施の形態】

既設のグリース阻集器流入口部（配水管形と排水溝形の２種類あり）に残渣類 収集ネット装着装置（１．ａ，１．ｂ）を取付けるため、補助具（３．ａ，３． ｂ）は最低４ｃｍ程度の突き出し部分を持たせ、既設流入口より同サイズ又は小 さ目サイズのはめ込み式部材（塩化ビニール管３．ａかステンレス製角筒３．ｂ ）で製作し、ビニールテープなどをパッキン材にし流入口に固着させるか、コン クリートボルトで排水溝に固定させる。

【０００６】

【実施例】

以下添付図面に従って一実施例を説明する。（１．ａ，１．ｂ）は、１０に示 す面ファスナーをステンレス製面ファスナー取り付け具（６．ａ，６．ｂ）に巻 き付けて補助具（３．ａ，３．ｂ）に取付けた残渣類収集ネット装着装置である 。２はナイロン素材で編み込んだ残渣類収集ネットであり、伸縮性に優れ、極小 の残渣類も通過させない性質を持ち、又粘性のあるグリース類も保持することが できる。（３．ａ，３．ｂ）は残渣類収集ネット装着装置を取付けるための補助 具であり、既設の排水流入口の形状（管形と溝形の２種類あり）により、塩化ビ ニール製の丸型３．ａと、ステンレス製の角型３．ｂの２種類がある。８は、残 渣類収集ネット装着装置を、補助具（３．ａ，ｂ）に固定するための締め付けネ ジであり、面ファスナーの劣化による交換時に取り外し可能となる。補助具（３ ．ａ，ｂ）の取り付け部には、事前にビニールテープを一巻きし滑りによる着脱 から免れる。

【０００７】 ７は補助具３．ａを排水流入口に固定するためのパッキン材であり ゴム製シー トかビニールテープを使用する。４は受篭であり本装置取り付け後は、残渣類収 集ネット２の保持を受け持つ。９は補助具（角型）３．ｂを排水溝に固定するた めの取り付け用ボルトの穴であり、コンクリートボルトを穴から通し排水溝側面 に打ちこむ。

【０００８】

【考案の効果】

上述のように本考案の残渣類収集ネット装着装置（１．ａ，１．ｂ）は、残渣 類収集ネット２による細かい残渣類や油脂類の収納により、グリース阻集器５内 の汚泥の堆積量や浮上油量を著しく減少する事ができる。また、残渣類収集ネッ トの取り替え作業も面ファスナーの接着性利用により、厨房従業員にとって簡単 な作業となり、こまめに継続されることにより、ゴミ処理の基本である自己系内 処理が実現する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案（丸型補助具）を採用したときのグリー
ス阻集器５全体の構造断面図である

【図２】本考案（丸型補助具）である残渣類収集ネット
装着装置の排水流入口に取付けたときの側面図と正面図
である。

【図３】本考案（角型補助具）を採用したときのグリー
ス阻集器５全体の構造断面図である

【図４】本考案（角型補助具）である残渣類収集ネット
装着装置の排水流入口に取付けたときの側面図と正面図
である。

【図５】残渣類収集ネット装着装置（丸型）の詳細をマ
ジックテープ巻き込み前と後を示す要部斜視図である。

【図６】残渣類収集ネット装着装置（角型）の詳細をマ
ジックテープ巻き込み前と後を示す要部斜視図である。

【符号の説明】

１．ａ 残渣類収集ネット装着装置（丸型） １．ｂ 残渣類収集ネット装着装置（角型） ２ 残渣類収集ネット ３．ａ 補助具（丸型） ３．ｂ 補助具（角型） ４ 受篭（バスケット） ５ グリース阻集器 ６．ａ マジックテープ取り付け具（丸型） ６．ｂ マジックテープ取り付け具（角型） ７ 補助具３．ａはめ込み用パッキン ８ 締め付けネジ ９ 補助具取り付け用ボルト穴 １０ マジックテープ

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【手続補正書】

【提出日】平成１１年６月７日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】全文

【補正方法】変更

【補正内容】

【書類名】 明細書

【考案の名称】 残渣類収集ネット装着装置

【実用新案登録請求の範囲】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案（丸型補助具）を採用したときのグリー
ス阻集器５（流入口が管形）全体の構造断面図である。

【図２】本考案（丸型補助具）である残渣類収集ネット
装着装置の排水流入口（管）に取付けたときの側面図と
正面図である。

【図３】本考案（角型補助具）を採用したときのグリー
ス阻集器５（流入口が溝形）全体の構造断面図である。

【図４】本考案（角型補助具）である残渣類収集ネット
装着装置の排水流入口（溝）に取付けたときの側面図と
正面図である。

【図５】面ファスナー取り付け具（丸型）の詳細を面フ
ァスナー巻き込み前と後を示す要部斜視図である。

【図６】面ファスナー取り付け具（角型）の詳細を面フ
ァスナー巻き込み前と後を示す要部斜視図である。

【符号の説明】 １．ａ残渣類収集ネット装着装置（丸型） １．ｂ残渣類収集ネット装着装置（角型） ２ 残渣類収集ネット ３．ａ補助具（丸型） ３．ｂ補助具（角型） ４ 受篭（バスケット） ５ グリース阻集器 ６．ａ面ファスナー取り付け具（丸型） ６．ｂ面ファスナー取り付け具（角型） ７ 補助具３．ａはめ込み用パッキン ８ 締め付けネジ ９ 補助具取り付け用ボルト穴 １０ 面ファスナー

【手続補正２】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図２】

【図３】

【図４】

【図５】

【図６】

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 グリース阻集器流入口より受篭に至る範
   囲にて、細かい残渣類とグリースを収集するためのネッ
   トを取付ける。ネットは内容物の堆積により一般廃棄物
   として厨房従業員により処理されるが、ネットの取り付
   け、取り外し等の着脱作業が容易に行えることを特徴と
   する装置。