JP3062128B2 - 避雷用導体の接続端子 - Google Patents
避雷用導体の接続端子Info
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Description
避雷用導体を機械的・電気的に接続する接続端子に関す
る。本発明の接続端子は、建築構造物や工作物全般の線
材等の接続に利用できるが特に避雷設備の避雷用導線の
接続に実践的有効な接続端子である。
れる接続端子は、銅ろう付け、黄銅ろう、銀ろう付け、
ハンダ付けなど加熱器を用いて溶融結合するもの、ろう
付けをしないで管状の接続端子をネジを用いて接続する
ものがある。
所は、超高層ビルの最上の位置から、接地工事等の地中
迄と広範囲にわたる。高層ビルでは強風に影響され、ろ
う付け作業のための火炎の利用は非常に困難でもある。
避雷導線等の接続に加熱器を使用する作業者は、強風に
よる炎の乱流による危険性、溶融ハンダの落下防止など
の気づかいの中で迅速に作業しなければならない。屋外
施工であるので、天候に大きく左右され、雨、強風、
雪、雷などの場合はおおきな影響があることはもとよ
り、接続作業の簡便性が施工速度に大きな影響を及ぼ
す。従来の避雷用導線を接続する接続端子を用いた作業
は、加熱器や数種の工具が必要で熟練性を要請されると
ともに、接続端子の構造自体に作業簡便性や迅速性にも
う一歩の課題があった。
らずに迅速に接続でき、機械的強度が充分にあって電気
的接続ができる構造の接続端子を提供するものである。
この接続端子では、ろう付け時の溶融用加熱器は不要と
なり、作業能率が著しく向上する。
によって接続すると同時に挿入した避雷用導体を内部で
変形させて接続を強固にする着想を基本とする。この手
段によれば、予め避雷用導体の先端部の加工をしておけ
ば、現場ではネジ締めだけで堅固に接続できる。導線
(線材や棒、管)と導線等、複数本以上の導線等の避雷
用導体を接続する接続端子は、引込側或は引出側のいず
れか一方又は双方(複数を含む)に設けて使用される。
ここに本発明は、中空穴(11)底面(12)中心にクサビ(13)
を突設するとともに前記クサビ(13)の周囲に空室(14)を
形成しかつ前記中空穴(11)の内面にネジ(15)を切ったナ
ット(1)に、先端が開拡変形可能な避雷用導体を貫通
して装着する装着孔(21)を設けかつ前記中空穴(11)内面
のネジ(15)に所定深さまで螺合する筒状であって、ボル
ト(2)を取り付けた避雷用導体の接続端子を提供する
ものである。
続端子の実施態様を図面に基づいて説明する。図1は、
直線方向に直径10mmの丸棒(30)を接続した状態の接続
端子の断面図である。ナット(1)は両面を開口して直
線方向に2本の丸棒(30)を接続する態様のものである。
ナット(1)は開口部の方向を種々に設定すれば、任意
の方向に複数本の接続が可能である。図2は、丸棒(30)
の先端部分の側面図である。図3は、ボルト(2)の端
面図である。図4は、ナット(1)を開口部側から見た
端面図である。図5は、撚線(301) を接続した状態の接
続端子の断面図である。図6は、カシメリング(4)の
前側の端面図である。図7は、撚線(301) にカシメリン
グ(4)をろう付けした側面図である。
ット(1)と筒状のボルト(2)からなり、接続先端部
を変形可能なように所定加工した避雷用導体を接続す
る。避雷用導体は、丸棒(30)や撚線(301) である。避雷
用導体は、予め先端が広がるような開拡変形可能な加工
がなされているが、もとより現場でその加工をすること
もできる。一つの実施態様として、丸棒(30)の先端は、
軸方向に十文字状にすり割り=スリット(31)を入れてあ
り、かつ外表面に雄ネジ(32)を切ってあり、その雄ネジ
(32)を切った後方に軸細部(34)を設けたものを作成し
た。この丸棒(30)を後述のボルト(2)の筒内面に切っ
てある雌ネジ(24)に螺合して貫通突出させた後に、軸細
部(34)にろう付け熔着する。雄ネジ(32)と雌ネジ(24)で
螺合貫通しているので、一旦ねじ込むと抜けることはな
く、先端スリット(31)を開くように変形させたあとは、
ネジ回転しないので抜けることはないのである。しかも
その前に外表面に切った雄ネジ(32)の山が、後述のナッ
ト(1)の内面に潰れて圧接するので、固定されて動か
ない。また、撚線(301) は、先端にスリットや、差込み
用のガイド穴(33)を形成したものであり、撚りが広がっ
て後述のナット(1)の内面に圧接する構成にしてい
る。そして、撚線(301) には、撚りが広がるのを防止す
るために、中途にカシメリング(4)をろう付け(4
1)している。
て、中空穴(11)底面中心に鋭いクサビ(13)=テーパーピ
ンを突設するとともに前記クサビ(13)の周囲に空室(14)
を形成しかつ前記中空穴(11)の内面にネジ(15)を切った
ものである。ナット(1)の中空穴(11)の少なくとも開
口部寄りの内面にはネジ(15)を切ってあり、開口部寄り
の中空穴(11)空間から奥には、その空間に連続した前記
クサビ(13)の周囲に形成された空室(14)がある。クサビ
(13)の周囲に形成された空室(14)は、その入口開口部よ
り底広の錐形状である。つまり空室(14)の周囲内面はテ
ーパー面としている。空室(14)の周囲内面はテーパー面
に限定されないが、テーパーに形成しておくとしっかり
先端が広がり接続が強固になる。引っ張り強度が飛躍的
に向上する。ナット(1)には、クサビ(13)を突設した
中空穴(11)を設けた筒部を、接続する任意数だけ、任意
の接続方向に形成できる。
の中空穴(11)内面のネジ(15)に所定深さまで螺合する雄
ネジ(23)を切った筒部(20)と六角形のヘッド(22)を有
し、丸棒(30)や撚線(301) を貫通して装着する装着孔(2
1)を設けている。丸棒(30)を取りつける時は、装着孔(2
1)には雌ネジ(24)を切り、一方の丸棒(30)の表面にも雄
ネジ(32)を切って、そのネジ部分を通過させて突出させ
るのが好ましい。もとより、ネジを切らないで単に貫通
させてロ−付け熔着してもよい。
は、前記のような避雷用導体が貫通して取り付けられ
る。この取り付けは、ろう付けかどうかを問わない。先
端部を軸方向にスリット(31)を入れて分割した丸棒(30)
や、先端に軸方向でクサビ(13)をガイドするガイド穴(3
3)を設けた撚線(301) のような、先端を押し広げられる
ように予め加工した構成の導体をボルト(2)に先端を
所定長さだけ突出させて貫通装着する。
軸方向のガイド穴(33)を穿設した撚線(301) には、特に
その先端部を残してカシメリング(4)を嵌着してろう
付け(41)してある。カシメリング(4)は、スリッ
ト(42)を有するリングであり、スリット(42)を
締めて潰してカシメて、撚りがほぐれることを防止する
ためである。
導体を装着したボルト(2)を螺合すると、ボルト
(2)の螺合進行にともない避雷用導体が、クサビ(13)
に当接しさらに押し込まれると、クサビ(13)で押し広げ
られて変形してゆき、丸棒(30)や撚線(301) の先端部が
クサビ(13)の周囲空室(14)の内壁に押圧される。避雷用
導体を装着したボルト(2)は、ナット(1)にしっか
り螺合するとともに、先端をクサビ(13)で広げられて空
室(14)に押圧されているので、いったん締めたネジは緩
むことがなく、ナット(1)、ボルト(2)、避雷用導
体の三部品はしっかりと結合する。
ボルト(2)のヘッド(22)の外周は六角形にしてあり、
レンチでのねじ込み作業を容易にでき、強くねじ込むこ
とができる。
から接地極の間に設けられる避雷用導体を機械的及び電
気的に接続する接続端子であり、導電性材料で作成され
る。避雷導線同志や避雷導線と端子函の接続部、避雷導
線と接地極の接続部などに用いるのに有用である。な
お、場合によっては通電性をさらに良好にするために接
触部品にクロームメッキを施すことができる。また各部
品が接触する面積を、雷電流を通電できるだけの接触面
積に形成している。従来の接続端子を落雷実験したとき
に密着程度が低いと火花が発生する例もあり、ナット
(1)やボルト(2)の接触深度は具体的な計算値でな
される。
の丸棒(30)を、ボルト(2)の装着孔(21)を貫通させて
突出させたものを2本準備し、避雷針の設置工事現場
で、左右に開口部を有するナット(1)の各開口部にそ
のボルト(2)をねじ込み、直線方向に2本の丸棒(30)
を接続した。ボルト(2)のねじ込みにより、丸棒(30)
の先端は、クサビ(13)で押し広げられナット(1)の内
部の空室(14)に圧接し固定された。直線的に丸棒(30)と
丸棒(30)が連結できた。この連結作業は、現場で、所定
のナット(1)に、避雷用導体を固定したボルト(2)
をネジ込むだけでよいので、スパナやレンチできわめて
簡単に作業ができる。
は、前記のような構造であり、次のような特有な効果が
ある。 現場ではネジ止めだけの作業で接続することができる
ので、作業性が著しく向上した。ナットの量産や、避雷
用導体の先端の加工や、ボルトに避雷用導体を固設した
ものは工場組立できるので、現場では取付け作業のみと
なり、作業効率が向上し施工時間が短縮される。 接続形態は、ナットの中空内部で避雷用導体が開拡し
ていてかつボルトで閉塞しているので、外部に接続部分
が露出しない特異な構造になっている。そのために接続
後も気候的影響が少なく耐久性に優れている。 接続形態は、ナットの中空内部で避雷用導体が開拡し
て電気的にも広い接触面積になり、密着度が高いので、
電気抵抗の低減が図れる。 ナットの中空内部で避雷用導体が開拡して圧接するの
で、引張強度が大幅に向上する。 現場でのろう付け作業がないので、ろう付けに伴う加
熱器の使用や、溶融作業等がない。 以上のように、本発明にかかる避雷用導体の接続端子
は、高所作業などの避雷設備工事において、特別な熟練
を要することなく簡単な工具で、避雷用導体を迅速にし
っかりと接続することができる。接続作業を大きく改良
するもので、接続後に部品が外れたりするおそれもなく
安全性も高い。
直線方向に丸棒を接続した状態の接続端子の断面図。
図。
Claims (6)
- 【請求項1】 中空穴(11)底面(12)中心にクサ
ビ(13)を突設するとともに前記クサビ(13)の周
囲に空室(14)を形成しかつ前記中空穴(11)の内
面にネジ(15)を切ったナット(1)に、前記中空穴
(11)内面のネジ(15)に所定深さまで螺合する筒
状であって避雷用導体を貫通して装着する装着孔(2
1)を設けたボルト(2)を取り付けた避雷用導体の接
続端子。 - 【請求項2】 前記避雷用導体が、先端をスリット(3
1) で分割した丸棒(30)であって、前記ボルト
(2)に貫通装着して前記ナット(1)の中空穴(1
1)に螺合進行して丸棒(30)の挿入先端をクサビ
(13)で押し広げてクサビ(13)の周囲内壁に押圧
し丸棒(30)を接続する請求項1記載の避雷用導体の
接続端子。 - 【請求項3】 前記避雷用導体が、先端をスリット(3
1)で分割し又は先端に軸方向のガイド穴(32)を穿
設した撚線(301)であって前記ボルト(2)に貫通
装着して前記ナット(1)の中空穴(11)に螺合進行
して撚線(301)の挿入先端をクサビ(13)で押し
広げてクサビ(13)の周囲内壁に押圧し撚線(30
1)を接続する請求項1記載の避雷用導体の接続端子。 - 【請求項4】 前記ナット(1)及びボルト(2)の外
周が、六角形である請求項1〜請求項3のいずれかに記
載の避雷用導体の接続端子。 - 【請求項5】 前記クサビ(13)の周囲に形成する空
室(14)が、底広の錐形状である請求項1に記載の避
雷用導体の接続端子。 - 【請求項6】 前記先端をスリット(31)で分割し又
は先端に軸方向のガイド穴(33)を穿設した撚線(3
01)を貫通装着するにおいて、前記ボルト(2)の前
方にカシメリング(4)を嵌着して前記ナット(1)に
前記ボルト(2)を螺合して撚線(301)を接続する
請求項3記載の避雷用導体の接続端子。
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JPH1140215A JPH1140215A (ja) | 1999-02-12 |
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1997
- 1997-07-12 JP JP9202213A patent/JP3062128B2/ja not_active Expired - Fee Related
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