JP3062022B2 - 電力ケーブルのアーク放電検出方法 - Google Patents
電力ケーブルのアーク放電検出方法Info
- Publication number
- JP3062022B2 JP3062022B2 JP6312396A JP31239694A JP3062022B2 JP 3062022 B2 JP3062022 B2 JP 3062022B2 JP 6312396 A JP6312396 A JP 6312396A JP 31239694 A JP31239694 A JP 31239694A JP 3062022 B2 JP3062022 B2 JP 3062022B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- power
- power supply
- arc discharge
- cable
- power cable
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02H—EMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
- H02H1/00—Details of emergency protective circuit arrangements
- H02H1/0007—Details of emergency protective circuit arrangements concerning the detecting means
- H02H1/0015—Using arc detectors
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01R—MEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
- G01R31/00—Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
- G01R31/12—Testing dielectric strength or breakdown voltage ; Testing or monitoring effectiveness or level of insulation, e.g. of a cable or of an apparatus, for example using partial discharge measurements; Electrostatic testing
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01R—MEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
- G01R31/00—Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
- G01R31/50—Testing of electric apparatus, lines, cables or components for short-circuits, continuity, leakage current or incorrect line connections
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Testing Relating To Insulation (AREA)
- Plasma Technology (AREA)
- Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中央電話交換局のよう
なオフィス内の装置のために電力を供給する電力ケーブ
ル中のアーク放電の検出方法に関する。
なオフィス内の装置のために電力を供給する電力ケーブ
ル中のアーク放電の検出方法に関する。
【0002】
【従来技術の説明】中央電話交換局では、種々の電話通
信装置を動作させるために直流電力が用いられている。
直流電力はオフィス内の主配電盤(電源盤)に導かれ、
ここから電力ケーブルにより種々の装置に導かれる。主
配電盤と電力ケーブルとの間の分離は典型的には直流回
路遮断器により行われ、短絡が起きた場合に装置を切り
離すようになっている。
信装置を動作させるために直流電力が用いられている。
直流電力はオフィス内の主配電盤(電源盤)に導かれ、
ここから電力ケーブルにより種々の装置に導かれる。主
配電盤と電力ケーブルとの間の分離は典型的には直流回
路遮断器により行われ、短絡が起きた場合に装置を切り
離すようになっている。
【0003】ケーブル中の導体間でしばしばアークが生
じる。このアークが検出されないと、まずケーブルの被
覆の隠れた内側で火花が生じ、次に目に見える火となっ
てケーブルを焼くことになる。ケーブル内のアーク放電
は数多くの要因により生じる。そのうちの1つの要因
は、多導体ケーブル中の分離された導体上の絶縁中の欠
陥である。そのような欠陥は、製造過程またはケーブル
中の導体へのダメージにより生じることがある。そのよ
うなダメージは、ケーブルの輸送、設置または使用の過
程で生じることがある。オフィス内での設置または使用
中にケーブルを踏むこと、蹴ること、または他のダメー
ジを与える行為は損傷の原因となる。
じる。このアークが検出されないと、まずケーブルの被
覆の隠れた内側で火花が生じ、次に目に見える火となっ
てケーブルを焼くことになる。ケーブル内のアーク放電
は数多くの要因により生じる。そのうちの1つの要因
は、多導体ケーブル中の分離された導体上の絶縁中の欠
陥である。そのような欠陥は、製造過程またはケーブル
中の導体へのダメージにより生じることがある。そのよ
うなダメージは、ケーブルの輸送、設置または使用の過
程で生じることがある。オフィス内での設置または使用
中にケーブルを踏むこと、蹴ること、または他のダメー
ジを与える行為は損傷の原因となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】アーク放電は、ケーブ
ル内の隣接する導体間での間欠的なスパークとして始ま
ることがある。これが検出されなければ、ケーブル中の
火花となることがある。アーク放電は、0.5〜10ア
ンペアのような比較的低い電流レベルで起こる。しか
し、典型的な中央電話交換局の回路遮断器は、40〜5
0アンペアのレベルで動作する。従って、回路遮断器は
そのようなアーク放電を検出せず、アーク放電の持続を
許容してケーブルを加熱させ、ケーブルの焼損、これに
続く中央電話交換局の火事を起こすことになる。
ル内の隣接する導体間での間欠的なスパークとして始ま
ることがある。これが検出されなければ、ケーブル中の
火花となることがある。アーク放電は、0.5〜10ア
ンペアのような比較的低い電流レベルで起こる。しか
し、典型的な中央電話交換局の回路遮断器は、40〜5
0アンペアのレベルで動作する。従って、回路遮断器は
そのようなアーク放電を検出せず、アーク放電の持続を
許容してケーブルを加熱させ、ケーブルの焼損、これに
続く中央電話交換局の火事を起こすことになる。
【0005】本発明は、直流電力ケーブル中のアーク放
電をタイムリーに検出し、ケーブルの焼損を引き起こす
ようなアーク放電が生じる前に装置を切り離すことがで
きるアーク放電の検出方法を提供することを目的とす
る。
電をタイムリーに検出し、ケーブルの焼損を引き起こす
ようなアーク放電が生じる前に装置を切り離すことがで
きるアーク放電の検出方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による電源盤と少
なくとも1つの装置ラックとを接続する電力ケーブル中
のアーク放電を検出する方法では、電源盤は所定の電流
レベルで動作可能な回路遮断器を含み、アーク放電はそ
の電流レベルの一部分で起こる。アーク放電が検出され
ると、アーク放電の存在を表す信号が電力供給制御回路
に与えられ、制御信号がこの電力供給制御回路により与
えられ、回路遮断器が開放されて、アーク放電が生じた
電力ケーブルへの電力供給が中断される。
なくとも1つの装置ラックとを接続する電力ケーブル中
のアーク放電を検出する方法では、電源盤は所定の電流
レベルで動作可能な回路遮断器を含み、アーク放電はそ
の電流レベルの一部分で起こる。アーク放電が検出され
ると、アーク放電の存在を表す信号が電力供給制御回路
に与えられ、制御信号がこの電力供給制御回路により与
えられ、回路遮断器が開放されて、アーク放電が生じた
電力ケーブルへの電力供給が中断される。
【0007】
【実施例】直流アーク放電は、それにより認識され得る
特性を持っており、この認識に応じて、回路遮断器を動
作させることができ、アーク放電が生じた電力ケーブル
への電力供給を遮断する。この特性のうちの2つは、プ
ラズマノイズと負性抵抗である。これらの特性の一方ま
たは両方を認識する電子回路を、回路遮断器を動作さ
せ、火災を防止するために使用できる。
特性を持っており、この認識に応じて、回路遮断器を動
作させることができ、アーク放電が生じた電力ケーブル
への電力供給を遮断する。この特性のうちの2つは、プ
ラズマノイズと負性抵抗である。これらの特性の一方ま
たは両方を認識する電子回路を、回路遮断器を動作さ
せ、火災を防止するために使用できる。
【0008】大気圧での直流アーク放電は、106〜1
07Kの熱放射と等価の強烈な無線ノイズを放射する。
例えば、1MHz、10MHz、200MHz、および
3GHzのような様々な周波数での強い放射がこの放電
から見いだされる。これらの周波数での放射は、いずれ
も回路遮断器を動作させるために使用できる。1〜2G
Hzの範囲での放射は、最も頻繁に生じ、かつ容易に検
出できるので、最も便利である。
07Kの熱放射と等価の強烈な無線ノイズを放射する。
例えば、1MHz、10MHz、200MHz、および
3GHzのような様々な周波数での強い放射がこの放電
から見いだされる。これらの周波数での放射は、いずれ
も回路遮断器を動作させるために使用できる。1〜2G
Hzの範囲での放射は、最も頻繁に生じ、かつ容易に検
出できるので、最も便利である。
【0009】図1に示すように、中央電話交換局には、
電源盤10、電子ラックのような電子装置(ラック)1
1、ラックに電力を供給する電力ケーブル12が設けら
れる。マイクロ波ホーンアンテナ14が、電力ケーブル
12の上方に吊り下げられており、マイクロ波受信器1
5に接続されている。マイクロ波アンテナ14およびマ
イクロ波受信器15は、電力ケーブル12に所定の周波
数範囲の無線放射を伴うプラズマノイズが存在するかど
うかを検査する。このような放射は、いずれもマイクロ
波受信器15から電力供給制御回路16への信号にな
り、回路遮断器13を開放し、電力ケーブル12への電
力供給を遮断するための制御信号を発生させる。
電源盤10、電子ラックのような電子装置(ラック)1
1、ラックに電力を供給する電力ケーブル12が設けら
れる。マイクロ波ホーンアンテナ14が、電力ケーブル
12の上方に吊り下げられており、マイクロ波受信器1
5に接続されている。マイクロ波アンテナ14およびマ
イクロ波受信器15は、電力ケーブル12に所定の周波
数範囲の無線放射を伴うプラズマノイズが存在するかど
うかを検査する。このような放射は、いずれもマイクロ
波受信器15から電力供給制御回路16への信号にな
り、回路遮断器13を開放し、電力ケーブル12への電
力供給を遮断するための制御信号を発生させる。
【0010】前述したように、アーク放電は、106〜
107Kの熱放射と等価なプラズマノイズを放射する。
1GHzマイクロ波受信回路は、約2の雑音指数をも
つ。このようなマイクロ波受信回路は、アーク放電から
106〜107Kの熱放射を容易に検出できる。
107Kの熱放射と等価なプラズマノイズを放射する。
1GHzマイクロ波受信回路は、約2の雑音指数をも
つ。このようなマイクロ波受信回路は、アーク放電から
106〜107Kの熱放射を容易に検出できる。
【0011】Polarad Electoronic Instruments社の
「Polaradポラロイド測定マイクロ波テストアン
テナ(1000〜2340MHz,Model CA−
W)」をマイクロ波ホーンアンテナ14として使用でき
る。このアンテナとともに使うためのマイクロ波受信器
としては、3つのLNG−800Hamtronics
プリアンプおよびHP423B水晶発振検出器を直列に
接続したものが使用できる。このプリアンプはHamtroni
cs社、検出器はHewlett-Packard社から入手できる。ま
た、Hamtronics社のプリアンプの代わりに、Mini-Circu
its社のMAR-8Mini-Circuitsアンプを使用できる。他の
アーク放電検出に適切な検出器として、ICOM社のI
COMR−9000がある。
「Polaradポラロイド測定マイクロ波テストアン
テナ(1000〜2340MHz,Model CA−
W)」をマイクロ波ホーンアンテナ14として使用でき
る。このアンテナとともに使うためのマイクロ波受信器
としては、3つのLNG−800Hamtronics
プリアンプおよびHP423B水晶発振検出器を直列に
接続したものが使用できる。このプリアンプはHamtroni
cs社、検出器はHewlett-Packard社から入手できる。ま
た、Hamtronics社のプリアンプの代わりに、Mini-Circu
its社のMAR-8Mini-Circuitsアンプを使用できる。他の
アーク放電検出に適切な検出器として、ICOM社のI
COMR−9000がある。
【0012】図2においては、中央電話交換局は、複数
の電子ラック11A、11Bを含む。別個のホーンアン
テナ14A、14Bが、個々の電力ケーブル12A、1
2Bそれぞれについて設けられ、各電力ケーブルについ
て別個に放射を検出でき、アーク放電が発生した電力ケ
ーブルへの電力のみを遮断し、他のラックの動作を継続
させることができるようになっている。単一のマイクロ
波受信器を、電力供給制御部16と関連させてプログラ
ムし、アーク放電が生じた電力ケーブルへの電力供給の
みを遮断するようにできる。また、個々のホーンアンテ
ナ14A、14Bそれぞれについて個々のマイクロ波受
信器を使用してもよい。また、単一のアンテナにより、
複数の電力ケーブルを検査し、望ましくない放射の検出
に応じて、全てのラックを遮断するようにしてもよい。
の電子ラック11A、11Bを含む。別個のホーンアン
テナ14A、14Bが、個々の電力ケーブル12A、1
2Bそれぞれについて設けられ、各電力ケーブルについ
て別個に放射を検出でき、アーク放電が発生した電力ケ
ーブルへの電力のみを遮断し、他のラックの動作を継続
させることができるようになっている。単一のマイクロ
波受信器を、電力供給制御部16と関連させてプログラ
ムし、アーク放電が生じた電力ケーブルへの電力供給の
みを遮断するようにできる。また、個々のホーンアンテ
ナ14A、14Bそれぞれについて個々のマイクロ波受
信器を使用してもよい。また、単一のアンテナにより、
複数の電力ケーブルを検査し、望ましくない放射の検出
に応じて、全てのラックを遮断するようにしてもよい。
【0013】「負性抵抗」は、アーク放電を生じている
電力ケーブルを検出するために使用できるもう1つのア
ーク放電特性である。負性抵抗を検出するために、同調
回路が電力ケーブルに設置される。同調回路は、キャパ
シタ(C)、抵抗(R)、インダクタンス(L)を含
む。この同調回路は、正抵抗を有する。活性直流アーク
は、負性抵抗を示し、アーク両端間の電圧を増加させる
と、電流が減少する。アークは、オームの法則に反す
る。オームの法則を単純に言うと、要素を通過する電流
は、その両端間の電圧に正比例し、抵抗値に反比例す
る。しかし、2つの電極間(または2つの線間)のアー
クではこのようにはならない。アークを通過する電流が
増加すると、2つの電極間の電圧は減少し、電流と電圧
は正比例ではなく反比例する。従って、アークは「負性
抵抗」を有する。
電力ケーブルを検出するために使用できるもう1つのア
ーク放電特性である。負性抵抗を検出するために、同調
回路が電力ケーブルに設置される。同調回路は、キャパ
シタ(C)、抵抗(R)、インダクタンス(L)を含
む。この同調回路は、正抵抗を有する。活性直流アーク
は、負性抵抗を示し、アーク両端間の電圧を増加させる
と、電流が減少する。アークは、オームの法則に反す
る。オームの法則を単純に言うと、要素を通過する電流
は、その両端間の電圧に正比例し、抵抗値に反比例す
る。しかし、2つの電極間(または2つの線間)のアー
クではこのようにはならない。アークを通過する電流が
増加すると、2つの電極間の電圧は減少し、電流と電圧
は正比例ではなく反比例する。従って、アークは「負性
抵抗」を有する。
【0014】アークの負性抵抗が同調回路の正抵抗に加
えられると、回路は発振するか強烈な雑音を生じる。こ
の信号は、増幅されて、検出され、検出された信号は電
力ケーブルへの電力供給を遮断するために使用される。
えられると、回路は発振するか強烈な雑音を生じる。こ
の信号は、増幅されて、検出され、検出された信号は電
力ケーブルへの電力供給を遮断するために使用される。
【0015】同調回路は、0.01マイクロファラド〜
100マイクロファラドの範囲の静電容量C、1オーム
〜25オームの範囲の抵抗R、50マイクロヘンリー〜
100ミリヘンリーのインダクタンスLとすることがで
きる。同調回路を設けた典型的な電源ライン中のアーク
は、750Hz〜10KHzの範囲の発振を生じさせ
る。
100マイクロファラドの範囲の静電容量C、1オーム
〜25オームの範囲の抵抗R、50マイクロヘンリー〜
100ミリヘンリーのインダクタンスLとすることがで
きる。同調回路を設けた典型的な電源ライン中のアーク
は、750Hz〜10KHzの範囲の発振を生じさせ
る。
【0016】図3において、電源盤10、装置ラック1
1、電力ケーブル12の構成が示されている。検出シス
テムは、同調回路31、帯域通過増幅器32、検出器3
3からなる。同調回路は、キャパシタ(C)36、抵抗
(R)37、および電力ケーブルに同調回路をループ結
合させるインダクタンス(L)38を含む。39におけ
るケーブル中のアークは、負性抵抗(R1)を生じ、こ
れが同調回路の正抵抗に加えられて信号となる。この信
号は、帯域通過増幅器32および検出器33を通して電
力供給制御部16に与えられて、回路遮断器13を開放
させ、電力ケーブルへの電力供給を遮断するための制御
信号となる。
1、電力ケーブル12の構成が示されている。検出シス
テムは、同調回路31、帯域通過増幅器32、検出器3
3からなる。同調回路は、キャパシタ(C)36、抵抗
(R)37、および電力ケーブルに同調回路をループ結
合させるインダクタンス(L)38を含む。39におけ
るケーブル中のアークは、負性抵抗(R1)を生じ、こ
れが同調回路の正抵抗に加えられて信号となる。この信
号は、帯域通過増幅器32および検出器33を通して電
力供給制御部16に与えられて、回路遮断器13を開放
させ、電力ケーブルへの電力供給を遮断するための制御
信号となる。
【0017】図4のシステムは、図3に示された検出シ
ステムを複数含み、各電力ケーブル12A、12Bをそ
れぞれ監視し、電力ケーブル中のアークの存在を表す信
号を電力供給制御部16に供給する。この電力供給制御
部16は、電源盤10に制御信号を供給し、個々の回路
遮断器13A、13Bの1つを動作させて、アークの発
生した電力ケーブルへの電力供給を遮断する。この方法
では、残りの装置ラックは動作を継続できる。
ステムを複数含み、各電力ケーブル12A、12Bをそ
れぞれ監視し、電力ケーブル中のアークの存在を表す信
号を電力供給制御部16に供給する。この電力供給制御
部16は、電源盤10に制御信号を供給し、個々の回路
遮断器13A、13Bの1つを動作させて、アークの発
生した電力ケーブルへの電力供給を遮断する。この方法
では、残りの装置ラックは動作を継続できる。
【0018】図3および図4の構成を実施する際、同調
回路31が結合される接続点を設けると便利である。こ
の場合、同調回路31は直流電源ラインにじかに設置さ
れる。これは、電子ラックへのコネクタの1つまたはケ
ーブル接続点で行われ得る。しかし、望ましい配置は、
電源から少し(3〜20フィート)離れたところであ
る。これは、電源の内部インピーダンスによるアークの
負荷および分路を最小にする。電力ケーブルの導線の1
つまたは両方に図示されていないチョークが設置されて
いる場合、アーク検出の感度が改善される。この場合に
は、直流電力ケーブル中の同調回路の位置は重要ではな
くなる。増幅器の利得は可能な限り大きくするべきであ
るが、装置を誤って遮断するほど大きくするべきではな
い。これは、ケーブルが高いRF環境中に置かれている
場合にあてはまる。帯域通過増幅器の典型的な利得は、
20〜50dbとなる。
回路31が結合される接続点を設けると便利である。こ
の場合、同調回路31は直流電源ラインにじかに設置さ
れる。これは、電子ラックへのコネクタの1つまたはケ
ーブル接続点で行われ得る。しかし、望ましい配置は、
電源から少し(3〜20フィート)離れたところであ
る。これは、電源の内部インピーダンスによるアークの
負荷および分路を最小にする。電力ケーブルの導線の1
つまたは両方に図示されていないチョークが設置されて
いる場合、アーク検出の感度が改善される。この場合に
は、直流電力ケーブル中の同調回路の位置は重要ではな
くなる。増幅器の利得は可能な限り大きくするべきであ
るが、装置を誤って遮断するほど大きくするべきではな
い。これは、ケーブルが高いRF環境中に置かれている
場合にあてはまる。帯域通過増幅器の典型的な利得は、
20〜50dbとなる。
【0019】図5に示す負性抵抗検出システムは、ケー
ブルへの接続が制限されている場合またはケーブルに割
り込むことが容易でない場合に最も有用である。同調回
路31、帯域通過増幅器32、検出器33、および電力
供給制御部16は、図3および図4に示したものと同じ
である。しかし、ケーブル12の導線の1つまたは両方
が、1次巻線52として変圧器鉄心51に巻かれてい
る。典型的な鉄心は、フェライトまたは鉄粉のトロイド
である。2次巻線53は同調回路31に接続されてお
り、典型的には10:1の変圧比を有する。また、帯域
通過増幅器の典型的な利得は、20〜50dbとなる。
ブルへの接続が制限されている場合またはケーブルに割
り込むことが容易でない場合に最も有用である。同調回
路31、帯域通過増幅器32、検出器33、および電力
供給制御部16は、図3および図4に示したものと同じ
である。しかし、ケーブル12の導線の1つまたは両方
が、1次巻線52として変圧器鉄心51に巻かれてい
る。典型的な鉄心は、フェライトまたは鉄粉のトロイド
である。2次巻線53は同調回路31に接続されてお
り、典型的には10:1の変圧比を有する。また、帯域
通過増幅器の典型的な利得は、20〜50dbとなる。
【0020】図3、4、5に示された検出システムのた
めの帯域通過増幅器は、それぞれの前にPLP-5Mini-Circ
uitsローパスフィルタを接続した2つのMAR-5Mini-Circ
uits増幅器を直列接続して構成できる。この増幅器の出
力は、HP423B水晶発振検出器に与えられる。数百
Hzの低い周波数応答を制限するために段間に結合キャ
パシタ(0.001pfd)を接続する。また、帯域通
過増幅器をPALOMAR Engineers社のPALOMAR V
LFコンバータに置き換えることもできる。
めの帯域通過増幅器は、それぞれの前にPLP-5Mini-Circ
uitsローパスフィルタを接続した2つのMAR-5Mini-Circ
uits増幅器を直列接続して構成できる。この増幅器の出
力は、HP423B水晶発振検出器に与えられる。数百
Hzの低い周波数応答を制限するために段間に結合キャ
パシタ(0.001pfd)を接続する。また、帯域通
過増幅器をPALOMAR Engineers社のPALOMAR V
LFコンバータに置き換えることもできる。
【0021】図1〜5に示した電力供給制御部16に
は、図5に示すリレーシステム21を使用できる。リレ
ーシステム21は、図1、2中のマイクロ波受信器15
からの信号、または図3、4、5中のダイオード検出器
33からの信号に応答し、回路遮断器13、13A、ま
たは13Bを開放させ、装置ラック11に対応する電源
からの電力供給を遮断する。
は、図5に示すリレーシステム21を使用できる。リレ
ーシステム21は、図1、2中のマイクロ波受信器15
からの信号、または図3、4、5中のダイオード検出器
33からの信号に応答し、回路遮断器13、13A、ま
たは13Bを開放させ、装置ラック11に対応する電源
からの電力供給を遮断する。
【0022】このようなリレーシステム21の回路構成
の一例を図6により説明する。アークにより生じるダイ
オード検出器33からの信号は、ランダムであったり、
連続的であったり、断続的であったりする。第1のトラ
ンジスタ22は、この信号を増幅する。第2のトランジ
スタ23は、第3のトランジスタ24がリレー25を閉
じて回路遮断器により回路を遮断する前に、所定時間の
遅延を加える。この遅延は、リレーがアークによる持続
信号のみに応じて閉じ、他の原因による過渡的信号に応
じては閉じないことを確実にする。
の一例を図6により説明する。アークにより生じるダイ
オード検出器33からの信号は、ランダムであったり、
連続的であったり、断続的であったりする。第1のトラ
ンジスタ22は、この信号を増幅する。第2のトランジ
スタ23は、第3のトランジスタ24がリレー25を閉
じて回路遮断器により回路を遮断する前に、所定時間の
遅延を加える。この遅延は、リレーがアークによる持続
信号のみに応じて閉じ、他の原因による過渡的信号に応
じては閉じないことを確実にする。
【0023】図6の回路は、一般的にはキャリア動作リ
レー(COR)と呼ばれる。CORは、スケルチリレ
ー、スケルチ動作リレー、スケルチゲート、または信号
動作リレーとも呼ばれる。CORは、しばしばFM自動
車無線トランシーバおよび商用ユニットに使用されてお
り、例えばモトローラ社の交換回路基板として入手可能
である。
レー(COR)と呼ばれる。CORは、スケルチリレ
ー、スケルチ動作リレー、スケルチゲート、または信号
動作リレーとも呼ばれる。CORは、しばしばFM自動
車無線トランシーバおよび商用ユニットに使用されてお
り、例えばモトローラ社の交換回路基板として入手可能
である。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、直
流電力ケーブル中のアーク放電をタイムリーに検出し、
ケーブルの焼損を引き起こすようなアーク放電が生じる
前に装置を切り離すことができるアーク放電の検出方法
を提供するができる。
流電力ケーブル中のアーク放電をタイムリーに検出し、
ケーブルの焼損を引き起こすようなアーク放電が生じる
前に装置を切り離すことができるアーク放電の検出方法
を提供するができる。
【図1】本発明の一実施例による1つのマイクロ波ホー
ンアンテナを使用するアーク放電検出システムの構成を
示すブロック図。
ンアンテナを使用するアーク放電検出システムの構成を
示すブロック図。
【図2】本発明の一実施例による複数のマイクロ波ホー
ンアンテナを使用するアーク放電検出システムの構成を
示すブロック図。
ンアンテナを使用するアーク放電検出システムの構成を
示すブロック図。
【図3】本発明の一実施例による負性抵抗の検出を利用
したアーク放電検出システムの構成を示すブロック図。
したアーク放電検出システムの構成を示すブロック図。
【図4】本発明の一実施例による負性抵抗の検出を利用
した複数の電力ケーブルについてのアーク放電検出シス
テムの構成を示すブロック図。
した複数の電力ケーブルについてのアーク放電検出シス
テムの構成を示すブロック図。
【図5】本発明の他の一実施例による負性抵抗の検出を
利用したアーク放電検出システムの構成を示すブロック
図。
利用したアーク放電検出システムの構成を示すブロック
図。
【図6】本発明の一実施例による電力供給制御部の構成
を示す回路図。
を示す回路図。
10 電源盤 11・11A・11B 装置ラック 12・12A・12B 電力ケーブル 13・13A・13B 回路遮断器 14・14A・14B マイクロ波ホーンアンテナ 15 マイクロ波受信器 16 電力供給制御部 21 リレーシステム 22・23・24 トランジスタ 25 リレー 31 同調回路 32 帯域通過増幅器 33 検出器 36 キャパシタ 37 抵抗 38 インダクタンス 39 アーク放電 51 変圧器鉄心 52 1次巻線 53 2次巻線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョージ アール ピーターソン アメリカ合衆国、07059 ニュー ジャ ージー、ウォーレン、スペンサー レー ン 21 (56)参考文献 特開 平4−76469(JP,A) 特公 昭42−23236(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 29/00 G01R 31/12 G01R 31/02
Claims (2)
- 【請求項1】 所定の電流レベルで動作する回路遮断器
を含む電源盤と少なくとも1つの装置を接続する複数の
電力ケーブル中において前記電流レベルの一部分で生じ
るアーク放電を検出するステップと、 アーク放電の存在を表す信号を電力供給制御部に与える
ステップと、 回路遮断器を開放させて、電源盤からアーク放電が生じ
た電力ケーブルへの電力供給を遮断するための制御信号
を電力供給制御部から出力するステップとを有し、 前記アーク放電の検出は、電力ケーブルに同調回路を設
けることにより行い、 この同調回路は、直列接続されたキャパシタ、抵抗、お
よびインダクタンスからなり、正抵抗を有し、 アーク放電は、この正抵抗と反作用をなす負性抵抗を有
し、同調回路の発振または雑音を生じさせ、電力供給制
御部への前記信号を与えることを特徴とする電力ケーブ
ルのアーク放電検出方法。 - 【請求項2】 アーク放電の検出は、前記複数の電力ケ
ーブルのそれぞれで行われることを特徴とする請求項1
に記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US08/157,857 US5418463A (en) | 1993-11-24 | 1993-11-24 | Detection of arcs in power cables using plasma noise or negtive resistance of the arcs |
US157857 | 1993-11-24 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07198768A JPH07198768A (ja) | 1995-08-01 |
JP3062022B2 true JP3062022B2 (ja) | 2000-07-10 |
Family
ID=22565567
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6312396A Expired - Lifetime JP3062022B2 (ja) | 1993-11-24 | 1994-11-24 | 電力ケーブルのアーク放電検出方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5418463A (ja) |
EP (1) | EP0657742B1 (ja) |
JP (1) | JP3062022B2 (ja) |
DE (1) | DE69431034T2 (ja) |
Families Citing this family (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5726576A (en) * | 1996-04-10 | 1998-03-10 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Microwave sensor for detecting a discharge occurring in an electrical apparatus |
US6128168A (en) | 1998-01-14 | 2000-10-03 | General Electric Company | Circuit breaker with improved arc interruption function |
US6115230A (en) * | 1998-02-03 | 2000-09-05 | Trion, Inc. | Method and apparatus for detecting arcs and controlling supply of electrical power |
US6268989B1 (en) | 1998-12-11 | 2001-07-31 | General Electric Company | Residential load center with arcing fault protection |
US6239962B1 (en) | 1999-02-09 | 2001-05-29 | General Electric Company | ARC fault circuit breaker |
US6259340B1 (en) | 1999-05-10 | 2001-07-10 | General Electric Company | Circuit breaker with a dual test button mechanism |
US6356426B1 (en) | 1999-07-19 | 2002-03-12 | General Electric Company | Residential circuit breaker with selectable current setting, load control and power line carrier signaling |
US6466424B1 (en) | 1999-12-29 | 2002-10-15 | General Electric Company | Circuit protective device with temperature sensing |
US6678137B1 (en) | 2000-08-04 | 2004-01-13 | General Electric Company | Temperature compensation circuit for an arc fault current interrupting circuit breaker |
US7283808B2 (en) | 2001-01-18 | 2007-10-16 | Research In Motion Limited | System, method and mobile device for remote control of a voice mail system |
US6853196B1 (en) * | 2002-04-12 | 2005-02-08 | Sandia Corporation | Method and apparatus for electrical cable testing by pulse-arrested spark discharge |
CN100405684C (zh) * | 2003-08-04 | 2008-07-23 | 新巨企业股份有限公司 | 弧光放电保护装置 |
CN100454705C (zh) * | 2003-09-19 | 2009-01-21 | 新巨企业股份有限公司 | 弧光放电保护装置 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3820018A (en) * | 1971-11-04 | 1974-06-25 | Research Corp | Method and apparatus for locating electromagnetic radiation in the vhf and uhf range from direct or alternating current electric power lines |
JPH081773B2 (ja) * | 1985-03-26 | 1996-01-10 | 三菱電機株式会社 | ガス絶縁開閉装置 |
GB8727490D0 (en) * | 1987-11-24 | 1987-12-23 | Nat Res Dev | Detecting faults in transmission circuits |
GB8824124D0 (en) * | 1988-10-14 | 1988-11-23 | Volex Group Plc | Apparatus & method for detecting potentially fire generating electrical fault |
US5047724A (en) * | 1989-12-19 | 1991-09-10 | Bell Communications Research, Inc. | Power cable arcing fault detection system |
WO1993015411A1 (en) * | 1992-01-24 | 1993-08-05 | Mitsui Petrochemical Industries, Ltd. | Method for predicting shortcircuit and apparatus therefor |
-
1993
- 1993-11-24 US US08/157,857 patent/US5418463A/en not_active Expired - Lifetime
-
1994
- 1994-11-16 EP EP94308475A patent/EP0657742B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1994-11-16 DE DE69431034T patent/DE69431034T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1994-11-24 JP JP6312396A patent/JP3062022B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07198768A (ja) | 1995-08-01 |
DE69431034D1 (de) | 2002-08-29 |
EP0657742A3 (en) | 1995-08-16 |
DE69431034T2 (de) | 2003-02-06 |
US5418463A (en) | 1995-05-23 |
EP0657742A2 (en) | 1995-06-14 |
EP0657742B1 (en) | 2002-07-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3062022B2 (ja) | 電力ケーブルのアーク放電検出方法 | |
US4228475A (en) | Ground monitoring system | |
AU656128B2 (en) | Electric arc and radio frequency spectrum detection | |
US5477150A (en) | Electric arc and radio frequency spectrum detection | |
US5712755A (en) | Surge suppressor for radio frequency transmission lines | |
JPH05122170A (ja) | 屋外受信装置の異常監視装置 | |
EP0802421B1 (en) | Microwave sensor | |
US5903159A (en) | Microwave sensor for sensing discharge faults | |
US3573780A (en) | Automatic telephone alarm system | |
US11843236B2 (en) | Arc detection system and method for an aircraft high voltage and direct current electrical circuit | |
US6009337A (en) | Method and arrangement for interference-protected power supply | |
EP0818076B1 (en) | electric arc detection circuit and method | |
JPH08129047A (ja) | マイクロ波センサー | |
CN206993096U (zh) | 对讲机发射电路及对讲机 | |
JP3657064B2 (ja) | 高圧絶縁常時監視装置 | |
JP2598404Y2 (ja) | ガス絶縁開閉装置用異常監視装置 | |
JP3344543B2 (ja) | 高感度無線受信機 | |
JP2637930B2 (ja) | 送信電力制御回路 | |
JP2775876B2 (ja) | 電気機器の絶縁監視装置 | |
JP3348522B2 (ja) | 電力機器用絶縁監視装置 | |
JPH0817298A (ja) | 電気開閉装置用の放電検出装置 | |
JPS6182406A (ja) | 油入電器の監視装置 | |
JPH04288729A (ja) | マイクロ波漏洩防止機能付き無線装置 | |
JP2004288533A (ja) | 商用電源中性点接地装置 | |
JPH03230726A (ja) | 通信ケーブルの誘導過電圧対策回路 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050531 |