JP3061911B2 - 新規なセフェム化合物、その製造法及び抗菌剤 - Google Patents

新規なセフェム化合物、その製造法及び抗菌剤

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JP3061911B2
JP3061911B2 JP3285530A JP28553091A JP3061911B2 JP 3061911 B2 JP3061911 B2 JP 3061911B2 JP 3285530 A JP3285530 A JP 3285530A JP 28553091 A JP28553091 A JP 28553091A JP 3061911 B2 JP3061911 B2 JP 3061911B2
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達洋 斉藤
敬二 平井
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    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Heterocyclic Compounds Containing Sulfur Atoms (AREA)
  • Cephalosporin Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抗菌剤として有用な新規
セフェム化合物及びその医薬として許容される塩並びに
その製造法、更にはこれらを有効成分とする抗菌剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】セファロスポリン系抗菌剤はグラム陽性
菌,グラム陰性菌に対し広い抗菌活性を示し、すでに種
々のセファロスポリン化合物が合成されている。しかし
ながら、これらの化合物の中で緑膿菌に対して抗菌活性
を示す治療剤は数少なく、ブドウ球菌を含むグラム陽性
菌から緑膿菌を含むグラム陰性菌まで巾広く強力な抗菌
作用を示すものはない。
【0003】また、チオクロモン骨格をセフェムに有す
る化合物は特開昭54-109995 号,特開昭57-165389 号,
特開昭57-165390 号及び米国特許 3904618号に開示され
ている。これらはセフェム7位側鎖の一部にチオクロモ
ン骨格の2位もしくは3位を結合させているもので、セ
フェム3位側鎖にチオクロモン骨格を有する化合物は合
成はおろか、明細書における開示も示唆も全くされてい
ない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】セファロスポリン系抗
菌剤は、細菌にのみ選択毒性を示し、動物細胞に対して
は影響を与えないことから副作用の少ない抗生物質とし
て細菌による感染症の治療に広く使用され有用性の高い
薬剤である。
【0005】しかしながら近年、ブドウ糖非醗酵グラム
陰性桿菌、特に緑膿菌は免疫力の低下した患者から難治
性感染症の起炎菌としてしばしば分離されている。一
方、グラム陽性菌の中には、抗菌剤全般に耐性を示す黄
色ブドウ球菌(MRSA)が臨床上、深刻な社会問題と
なっている。このような状況から、MRSAを含むグラ
ム陽性菌及び緑膿菌を含むグラム陰性菌に対しバランス
がとれ、なおかつ強い抗菌力を示す抗菌剤が求められて
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は優れた抗菌力
を有する新規なセファロスポリン誘導体を提供すること
を目的とし、セフェム骨格の7位に2-(2-アミノチアゾ
ール-4- イル)-2- 置換オキシイミノアセトアミド基又
は2-(5-アミノ-1,2,4- チアジアゾール-3- イル)-2-
置換オキシイミノアセトアミド基を、3位に例のない、
チオクロモン骨格をスルフィド結合で有する新規なセフ
ァロスポリン誘導体について鋭意研究した。その結果、
本発明化合物がグラム陽性菌,グラム陰性菌に対して強
い抗菌力を有すると共に抗菌剤全般に耐性を示す黄色ブ
ドウ球菌(MRSA)や緑膿菌に至るまでバランスのと
れた広汎な抗菌スペクトルを有し、なおかつ抗菌活性も
増強するという驚くべき事実を見出し、本発明を完成し
た。
【0007】即ち、セフェム骨格の7位に2-(2-アミノ
チアゾール-4- イル)-2-置換オキシイミノアセトアミド
基又は2-(5-アミノ-1,2,4- チアジアゾール-3- イル)
-2-置換オキシイミノアセトアミド基を、3位に(置換
チオクロモン-2- イル)チオメチル基を有する本発明化
合物は文献未記載の新規化合物であり、MRSAを含む
グラム陽性菌から緑膿菌を含むグラム陰性菌までバラン
スのとれた広汎なスペクトル及び強力な抗菌力を有して
いる。
【0008】本発明は、一般式[I] [I] 〔式中、R1 は保護されていてもよいカルボキシル基に
より置換されていてもよい直鎖状又は分岐状の低級アル
キル基,トリチル基,水素原子又はフッ素置換低級アル
キル基、R2 は水素原子,金属原子,カルボキシル基の
保護基又は生体内で加水分解可能なエステルを形成しう
るエステル残基、R3 ,R4 ,R5 及びR6 は同一又は
異なっていてもよく水素原子,ハロゲン原子,置換され
ていてもよい直鎖又は分岐状の低級アルキル基,置換さ
れていてもよいメルカプト基,低級アルキルアミノ基,
保護されていてもよい水酸基,低級アルコキシ基,低級
アルカノイル基,低級アルコキシカルボニル基及びR3
とR4 で置換されていてもよい低級アルキレンジオキシ
基を形成してもよく、R7 は水素原子,シアノ基,ハロ
ゲン原子又はCOOR8 (R8 は水素又は低級アルキル
基)、R9 は保護されていてもよいアミノ基、ZはN又
はCH、nは0又は1を示す。〕で表される化合物、そ
の製法及び該化合物を有効成分として含有する抗菌剤に
関する。
【0009】次に本明細書に記載された記号及び用語に
ついて説明する。
【0010】一般式[I]の化合物の置換基R1 は保護
されていてもよいカルボキシル基により置換されていて
もよい直鎖状又は分岐状の低級アルキル基,トリチル
基,水素原子又はフッ素置換低級アルキル基を意味す
る。
【0011】ここで、直鎖状又は分岐状の低級アルキル
基とは炭素数1〜6のアルキル基を示し、具体的にはメ
チル基,エチル基,n−プロピル基,イソプロピル基,
n−ブチル基,イソブチル基,sec-ブチル基,t−ブチ
ル基,n−ペンチル基,n−ヘキシル基等が挙げられ、
特に好ましい例としては、例えばメチル基,エチル基,
n−プロピル基,イソプロピル基が挙げられる。
【0012】フッ素置換低級アルキル基としては、フル
オロメチル基,ジフルオロメチル基,トリフルオロメチ
ル基,2-フルオロエチル基,2,2-ジフルオロエチル基,
2,2,2-トリフルオロエチル基,1-フルオロエチル基,1,
2-ジフルオロエチル基等が挙げられ、特に好ましい例と
してはフルオロメチル基,2-フルオロエチル基が挙げら
れる。
【0013】カルボキシル基により置換されていてもよ
い置換基R1 の好ましい例としてはカルボキシメチル
基,1-カルボキシ-1- メチルエチル基,1-カルボキシ-1
- メチルプロピル基,1-カルボキシ-1- メチルブチル基
が挙げられる。
【0014】一般式[I]の化合物の置換基R2 は水素
原子,金属原子又は生体内で加水分解可能なエステルを
形成しうるエステル残基を意味する。
【0015】ここで、金属原子とは、ナトリウム,カリ
ウム等のアルカリ金属,カルシウム,マグネシウム等の
アルカリ土類金属が挙げられ、好ましい例としてはナト
リウム,カリウムが挙げられる。
【0016】生体内で加水分解可能なエステルを形成し
うるエステル残基としては低級アルコキシカルボニルオ
キシアルキル基,アルカノイルオキシメチル基及び置換
基を有してもよい(2-オキソ-1,3- ジオキソレン-4- イ
ル)メチル基等が挙げられ、特に好ましい例としては1-
(エトキシカルボニルオキシ)エチル基,アセトキシメ
チル基,ピバロイルオキシメチル基及び5-メチル-2- オ
キソ-1,3- ジオキソレン-4- イルメチル基が挙げられ
る。
【0017】一般式[I]の化合物の置換基R3
4 ,R5 及びR6 は同一又は異なっていてもよく、水
素原子,ハロゲン原子,置換されていてもよい直鎖又は
分岐状の低級アルキル基,置換されていてもよいメルカ
プト基,低級アルキルアミノ基,保護されていてもよい
水酸基,低級アルコキシ基,低級アルカノイル基,低級
アルコキシカルボニル基及びR3 とR4 で置換されてい
てもよい低級アルキレンジオキシ基を形成してもよいこ
とを意味する。
【0018】ここで、ハロゲン原子としては、フッ素原
子,塩素原子,臭素原子及びヨウ素原子が挙げられる。
【0019】置換されていてもよい直鎖又は分岐状の低
級アルキル基とは、置換基を有しても良い炭素数1〜6
のアルキル基を示す。ここで置換基とは、アルコキシ
基,ハロゲン原子,保護されていてもよい水酸基,低級
アルキル基,低級アシル基等により置換されていてもよ
いアミノ基を意味し、置換されていてもよい低級アルキ
ル基の特に好ましい例としては、メチル基,エチル基,
n−プロピル基,イソプロピル基,n−ブチル基,イソ
ブチル基,sec-ブチル基,t−ブチル基,メトキシメチ
ル基,エトキシメチル基,1-メトキシエチル基,2-メト
キシエチル基,フルオロメチル基,2-フルオロエチル
基,1-フルオロエチル基,クロロメチル基,2-クロロエ
チル基,1-クロロエチル基,ヒドロキシメチル基,2-ヒ
ドロキシエチル基,1-ヒドロキシエチル基,1,2-ジヒド
ロキシエチル基,アミノメチル基,2-アミノエチル基,
1-アミノエチル基,メチルアミノメチル基,ジメチルア
ミノメチル基,ピロリジニルメチル基,シクロプロピル
アミノメチル基が挙げられる。
【0020】置換されていてもよいメルカプト基の特に
好ましい例としては、メチルメルカプト基,エチルメル
カプト基,フェニルメルカプト基、(4-メチル-1,2,4-
トリアゾール-3- イル)メルカプト基及び(1-メチルテ
トラゾール-5- イル)メルカプト基が挙げられる。
【0021】低級アルキルアミノ基とは、炭素数1〜6
のアルキル基で置換されたアミノ基を示し、窒素上の置
換基が環状を形成してもよい。低級アルキルアミノ基の
特に好ましい例としては、メチルアミノ基,ジメチルア
ミノ基,エチルアミノ基,ジエチルアミノ基,シクロプ
ロピルアミノ基,n−プロピルアミノ基,イソプロピル
アミノ基,ピロリジニル基,ピペリジニル基,モルホリ
ニル基,ピペラジニル基,N−メチルピペラジニル基が
挙げられる。
【0022】低級アルコキシ基とは炭素数1〜6の直鎖
状又は分岐状のアルキル基を有し、具体的にはメトキシ
基,エトキシ基,n−プロポキシ基,イソプロポキシ
基,シクロプロポキシ基等が挙げられ、特に好ましい例
としてはメトキシ基及びエトキシ基が挙げられる。
【0023】低級アルカノイル基とは、炭素数1〜6の
直鎖状又は分岐状のアルカノイル基を示し、特に好まし
い例としては、アセチル基及びピバロイル基が挙げられ
る。
【0024】低級アルコキシカルボニル基とは、炭素数
1〜6の直鎖又は分岐状のアルキル基を有し、具体的に
はメトキシカルボニル基,t−ブトキシカルボニル基が
挙げられる。
【0025】R3 とR4 で形成される置換されていても
よい低級アルキレンジオキシ基の特に好ましい例として
はメチレンジオキシ基,エチレンジオキシ基及びジメチ
ルメチレンジオキシ基が挙げられる。
【0026】一般式[I]の化合物の置換基R7 は水素
原子,シアノ基,ハロゲン原子又はCOOR8 (R8
水素又は低級アルキル基)を意味している。ここでハロ
ゲン原子としては、フッ素原子,塩素原子,臭素原子及
びヨウ素原子が挙げられる。このCOOR8 における低
級アルキル基とは炭素数1〜6のアルキル基を示し、具
体的にはメチル基,エチル基,n−プロピル,イソプロ
ピル基,n−ブチル基,sec-ブチル基,t−ブチル基等
が挙げられ、特に好ましい例としては、メチル基,エチ
ル基が挙げられる。
【0027】又、一般式[I]のオキシイミノ基におけ
シン異性体が優れた抗菌活性を示し、本明細書において
もOR1 基はすべてシン異性体である。E/Z命名法は
ジャーナル オブ ジ アメリカンケミカルソシエティ
(J.Am.Chem.Soc.)第90巻, 509項(1968年)に記載され
ている。
【0028】一般式[I]の化合物は常法によりその薬
理上許容される塩又は生理的に加水分解可能な無毒性エ
ステルとすることができる。
【0029】一般式[I]の化合物の無毒性塩としては
医薬上許容される慣用的なものを意味し、セフェム骨格
の4位カルボキシル基,セフェム骨格7位の基R1 に置
換した中のカルボキシル基もしくはセフェム骨格の7位
の2-アミノチアゾール基又は5-アミノ-1,2,4- チアジア
ゾール基における塩を挙げることができる。例えばナト
リウム,カリウム,カルシウム,マグネシウム,アルミ
ニウム等の金属塩、例えばトリエチルアミン塩,ピリジ
ン塩,エタノールアミン塩,トリエタノールアミン塩等
の有機アミン塩、例えば塩酸,臭化水素酸,硝酸,硫
酸,過塩素酸等の無機酸塩、酢酸,乳酸,プロピオン
酸,マレイン酸,フマール酸,リンゴ酸,酒石酸,クエ
ン酸等の有機酸塩、例えばメタンスルホン酸,イセチオ
ン酸,p−トルエンスルホン酸等のスルホン酸塩,グル
タミン酸,アスパラギン酸,リジン,アルギニン等のア
ミノ酸塩等が挙げられる。
【0030】一般式[I]の無毒性エステルとは、セフ
ェム骨格の4位カルボキシル基における医薬上許容され
る慣用的なものを意味し、例えばアセトキシメチル基,
ピバロイルオキシメチル基等のアルカノイルオキシメチ
ル基、例えば1-(エトキシカルボニルオキシ)エチル基
等のアルコキシカルボニルオキシアルキル基、例えば5-
メチル-2- オキソ-1,3- ジオキソール-4- イルメチル等
の5-置換-2- オキソ-1,3-ジオキソール-4- イルメチル
基等が挙げられる。
【0031】次に本発明化合物の製造法について説明す
る。一般式[I]の化合物は以下に示す製造法A又は製
造法Bのいずれかの方法で製造することができる。
【0032】製法A 一般式[II] 〔式中、R1 は保護されていてもよいカルボキシル基に
より置換されていてもよい直鎖状又は分岐状の低級アル
キル基,トリチル基,水素原子又はフッ素置換低級アル
キル基、R2 は水素原子,金属原子,カルボキシル基の
保護基又は生体内で加水分解可能なエステルを形成しう
るエステル残基、R9 は保護されていてもよいアミノ
基、ZはN又はCH、nは0又は1、Aは脱離基を示
す。〕で表わされる化合物に一般式 [III] [III] 〔式中、R3 ,R4 ,R5 及びR6 は同一又は異なって
いてもよく、水素原子,ハロゲン原子,置換されていて
もよい直鎖又は分岐状の低級アルキル基,置換されてい
てもよいメルカプト基,低級アルキルアミノ基,保護さ
れていてもよい水酸基,低級アルコキシ基,低級アルカ
ノイル基,低級アルコキシカルボニル基及びR3 とR4
で置換されていてもよい低級アルキレンジオキシ基を形
成してもよく、R7 は水素原子,シアノ基,ハロゲン原
子又はCOOR8 (R8 は水素又は低級アルキル基)、
Mは水素原子,金属原子又は4級アンモニウムを示
す。〕で表される化合物を反応させ、必要に応じ、還元
及び/又は保護基を除去することにより本発明化合物
[I]を製造することができる。
【0033】ここで、一般式[II]の化合物の脱離基A
として、具体的には、塩素,臭素,ヨウ素等のハロゲン
原子又はアセトキシ基,カルバモイルオキシ基,トリフ
ルオロメタンスルホニル基,p−トルエンスルホニルオ
キシ基等が挙げられ、特に塩素原子,臭素原子,ヨウ素
原子,アセトキシ基が好ましい。
【0034】また、一般式 [III]の化合物のMは水素原
子,金属原子又は4級アンモニウムを意味しているが、
ここで金属原子としては、例えばナトリウム,カリウ
ム,カルシウム,マグネシウム,アルミニウム等が挙げ
られ、特に好ましい例としてナトリウム,カリウムが挙
げられる。4級アンモニウムとしては例えばトリエチル
ハイドロジェンアンモニウム,トリ−n−ブチルハイド
ロジェンアンモニウム,トリプロピルハイドロジェンア
ンモニウム,トリイソプロピルハイドロジェンアンモニ
ウム,ジイソプロピルエチルハイドロジェンアンモニウ
ム,テトラエチルアンモニウム,テトラ−n−ブチルア
ンモニウム,ハイドロジェンピリジニウム等が挙げら
れ、特に好ましい例としてはトリエチルハイドロジェン
アンモニウム,トリ−n−ブチルハイドロジェンアンモ
ニウム,ハイドロジェンピリジニウムが挙げられる。
【0035】一般式[II]の化合物と一般式 [III]のチ
オクロモン誘導体との反応は、例えば塩化メチレン,ク
ロロホルム,エーテル,酢酸エチル,テトラヒドロフラ
ン,アセトニトリル,N,N−ジメチルホルムアミド,
ジメチルスルホキシド等の有機溶媒中、又はこれらの混
合溶媒中で行なうことができる。反応は一般式[II]の
化合物1モルに対して、一般式 [III]のチオクロモン誘
導体を1〜2モル使用し、反応温度は0〜40℃で、反応
時間は 0.5〜10時間である。
【0036】また、一般式[II]のAがアセトキシ基で
ある化合物と一般式 [III]のチオクロモン誘導体との反
応は、例えば水,リン酸緩衝液,アセトン,アセトニト
リル,メタノール,エタノール,テトラヒドロフラン,
ジオキサン,N,N−ジメチルホルムアミド,ジメチル
スルホキシド等の溶媒中、又は、これらの混合溶媒中で
行うことができる。反応は中性付近で行うことが好まし
く、反応温度は室温から90℃で、反応時間は1〜10時間
である。また、本反応は、ヨウ化ナトリウム,ヨウ化カ
リウム等のヨウ化物,チオシアン酸ナトリウム,チオシ
アン酸カリウム等のチオシアン酸塩等の存在下で行うこ
とにより促進される。
【0037】nが0である一般式[I]の化合物はザ
ジャーナル オブ オーガニックケミストリー(J.0rg.
Chem),第36巻,2430項(1974年)等に記載の方法に準
じて、スルホキシド基を還元することにより製造でき
る。即ちnが1である一般式[I]の化合物をアセトン
溶媒中、ヨウ化ナトリウム又はヨウ化カリウムの存在
下、−40〜0℃でアセチルクロリドを滴下し、1〜5時
間反応させるか、又は、nが1である一般式[I]の化
合物をN,N−ジメチルホルムアミド,塩化メチレン,
酢酸エチル等の溶媒中、−40〜0℃で三臭化リン又は、
三塩化リンを滴下し、 0.5〜5時間反応させることによ
り還元することができる。反応はnが1である一般式
[I]の化合物1モルに対してヨウ化物 3.5〜10モル及
びアセチルクロリド 1.5〜5モル又は三塩リンもしくは
三臭化リン 1.1〜6モル使用する。
【0038】本発明化合物[I]は要すれば保護基を除
去することができる。前記一般式中のカルボキシル基,
アミノ基及び水酸基の保護基としては、β−ラクタム合
成の分野で通常使用されている保護基を適宜選択して使
用することができる。
【0039】保護基の導入法及び除去方法は、その保護
基の種類に応じて、例えばプロテクティブ グループス
イン オーガニック シンセシス(Protective Group
s inOrganic Synthesis:T.W.Green 著,Wiley 社,198
1年発行)等に記載されている方法を適宜選択して行う
ことができる。
【0040】カルボキシル保護基としては、例えばt−
ブチル基,2,2,2-トリクロロエチル基,アセトキシメチ
ル基,プロピオニルオキシメチル基,ピバロイルオキシ
メチル基,1-アセトキシエチル基,ベンジル基,4-メト
キシベンジル基,3,4-ジメトキシベンジル基,4-ニトロ
ベンジル基,ベンズヒドリル基,ビス(4-メトキシフェ
ニル)メチル基,トリアルキルシリル基等が挙げられ、
特に4-メトキシベンジル基,ベンズヒドリル基,t−ブ
チル基,トリメチルシリル基,t−ブチルジメチルシリ
ル基等が好ましい。
【0041】アミノ基の保護基としては、例えばトリチ
ル基,ホルミル基,クロロアセチル基,トリフルオロア
セチル基,t−ブトオキシカルボニル基,トリメチルシ
リル基,t−ブチルジメチルシリル基等が挙げられる。
【0042】水酸基の保護基としては、例えば2-メトキ
シエトキシメチル基,メトキシメチル基,メチルチオメ
チル基,テトラヒドロピラニル基,フェナシル基,イソ
プロピル基,t−ブチル基,ベンジル基,4-ニトロベン
ジル基,アセチル基,2,2,2-トリクロロエトキシカルボ
ニル基,ベンジルオキシカルボニル基,t−ブトキシカ
ルボニル基,トリメチルシリル基,t−ブチルジメチル
シリル基、また、例えば保護基が互いに結合して形成す
る、メトキシメチリデン,メトキシエチリデン等のオル
トエステル,ベンジリデンアセタール,メチレンアセタ
ール,エチレンアセタール等の環状アセタール,アセト
ナイド等の環状ケタール,メチレンジオキシ基等のアル
キレンジオキシ及び環状の炭酸エステル等が挙げられ
る。
【0043】保護基の除去方法を具体的に説明すると、
トリチル基,ホルミル基,t−ブトキシカルボニル基,
ベンズヒドリル基,2-メトキシエトキシメチル基,4-メ
トキシベンジル基等の保護基の除去は、例えば塩酸,ギ
酸,トリフルオロ酢酸,ベンゼンスルホン酸,p−トル
エンスルホン酸等の無機酸又は有機酸等で行うことがで
き、特にトリフルオロ酢酸が好ましい。なお、酸として
トリフルオロ酢酸を使用する場合は、アニソール,チオ
アニソール又はフェノールを添加することによって反応
は促進され、副反応も抑制される。
【0044】また、反応は例えば、水,塩化メチレン,
クロロホルム,ベンゼン等の、反応に関与しない溶媒
中、あるいはこれらの混合溶媒中で行うことができる。
反応温度及び反応時間は本発明化合物[I]の化学的性
質,保護基の種類に応じて適宜選択し、特に氷冷ないし
は加温程度の条件で行うのが好ましい。
【0045】製造法Aの原料化合物[II]は以下のよう
にして製造することができる。nが0である一般式[I
I]の化合物は、7-アミノ-3- クロロメチル-3- セフェ
ム-4- カルボン酸誘導体〔例えばザ ジャーナル オブ
アンティバイオテックス (J.Antibiotics)第38巻,
1738頁(1985年)の方法に準じて合成〕,7-アミノセフ
ァロスポラン酸又はそのエステルに一般式[V] [V] 〔式中、R1 は保護されていてもよいカルボキシル基に
より置換されていてもよい直鎖状又は分岐状の低級アル
キル基,トリチル基,水素原子又はフッ素置換低級アル
キル基、ZはN又はCH、R9 は保護されていてもよい
アミノ基を示す。〕で表わされる化合物又はその反応性
誘導体(例えば酸ハロゲン化物,混合酸無水物,活性エ
ステル等)を反応させて製造することができる。
【0046】nが1である一般式[II]の化合物は、ザ
ジャーナル オブ オーガニックケミストリー(J.Or
g.Chem.),第35巻,2430頁(1970年)記載の方法に準じ
て、nが0である一般式[II]の化合物を、例えば塩化
メチレン,塩化エチレン,クロロホルム,エーテル,酢
酸等の、反応に関与しない有機溶媒中、又はこれらの混
合溶媒中氷冷下ないし室温下に等モルのm−クロロ過安
息香酸,過酸化水素又はメタ過ヨウ素酸で酸化して製造
することができる。
【0047】基Aがヨウ素原子である一般式[II]の化
合物は、例えばシンセティック コミュニケーションン
ズ(Synth.Commun.),第16巻,1029頁(1981年)に記載
の方法に準じて、基Aが塩素原子である一般式[II]の
化合物を例えばアセトン,N,N−ジメチルホルムアミ
ド,ジメチルスルホキシド等の有機溶媒中、又は二層系
で氷冷ないしは室温下でヨウ化ナトリウム,ヨウ化カリ
ウム等のヨウ化物と反応させて製造するか、又はテトラ
ヘドロン レターズ(Tetrahedron Lett.),第22巻,39
15頁(1981年)に記載の方法に準じて、基Aがアセトキ
シ基である化合物[II]を例えば塩化メチレン,クロロ
ホルム、エーテル,酢酸エチル,テトラヒドロフラン,
アセトニトリル,N,N−ジメチルホルムアミド,ジメ
チルスルホキシド又はこれらの混合溶媒中ヨードトリメ
チルシランを作用させても製造することができ、単離も
しくは精製することなく次の反応に用いてもよい。
【0048】一般式[V]の2-(2-アミノチアゾール-4
- イル)-2- 置換オキシイミノ酢酸誘導体又は2-(5-ア
ミノ-1,2,4- チアジアゾール-3- イル)-2- 置換オキシ
イミノ酢酸誘導体はケミカル アンド ファーマシュー
ティカル ブレティン(Chem.Pharm.Bull.),第25巻,
3115頁(1977年)等に記載の方法に準じて2-(2-アミノ
チアゾール-4- イル)グリオキシル酸誘導体,2-(5-ア
ミノ-1,2,4- チアジアゾール-3- イル)グリオキシル酸
誘導体又は、2-(2-アミノチアゾール-4- イル)-2- ヒ
ドロキシイミノ酢酸誘導体,2-(5-アミノ-1,2,4- チア
ジアゾール-3-イル)-2- ヒドロキシイミノ酢酸誘導体
を用いて製造することができる。
【0049】一般式 [III]のチオクロモン誘導体は、テ
トラヘドロン(Tetrahedron),第34巻, 725頁(1978
年)等に記載の方法に準じて製造することができる。
【0050】製法B 一般式[IV] [IV] 〔式中、R2 は水素原子,金属原子,カルボキシル基の
保護基,水素又は生体内で加水分解可能なエステルを形
成しうるエステル残基,R3,R4 ,R5 及びR6 は同
一又は異なっていてもよく、水素原子,ハロゲン原子,
置換されていてもよい直鎖又は分岐状の低級アルキル
基,置換されていてもよいメルカプト基,低級アルキル
アミノ基,保護されていてもよい水酸基,低級アルコキ
シ基,低級アルカノイル基,低級アルコキシカルボニル
基及びR3 とR4 で置換されていてもよい低級アルキレ
ンジオキシ基を形成してもよく、R7 は水素原子,シア
ノ基,ハロゲン原子又はCOOR8 (R8は水素又は低
級アルキル基)、nは0又は1を示す。〕で表わされる
化合物又はその塩を、一般式[V]で表わされる化合物
又はその反応性誘導体によりアシル化し、該化合物を必
要に応じ還元及び/又は保護基を除去することにより本
発明化合物[I]を製造することができる。
【0051】更に詳しくは、一般式[IV]の化合物を例
えば水,アセトン,ジオキサン,アセトニトリル,テト
ラヒドロフラン,塩化メチレン,クロロホルム,ベンゼ
ン,酢酸エチル,N,N−ジメチルホルムアミド,ジメ
チルスルホキシド等の、反応に影響を与えない溶媒中、
又はこれらの混合溶媒中で、一般式[V]の化合物又は
その反応性誘導体(例えば酸ハロゲン化物,混合酸無水
物,活性エステル等)を反応させて製造することができ
る。
【0052】反応は一般式[IV]の化合物1モルに対
し、一般式[V]の化合物又はその反応性誘導体1〜1.
5 モルを使用し、反応温度は−40〜40℃で、反応時間は
0.5〜10時間である。
【0053】一般式[V]の化合物の反応性誘導体とし
て酸ハロゲン化物を使用する場合、例えばトリエチルア
ミン,N−メチルモルホリン,N,N−ジメチルアニリ
ン,ピリジン等の脱酸剤の存在下で行うのが好ましい。
【0054】酸ハロゲン化物形成反応は、化合物[V]
1モルに対し、塩化チオニル,三塩化リン,三臭化リ
ン,五塩化リン,オキシ塩化リン,オキザリルクロリ
ド,ホスゲン等のハロゲン化剤を1〜10モル、好ましく
は1〜1.5モル使用し、反応温度は−40〜100 ℃、好ま
しくは−20〜20℃で、反応時間は10〜120 分間で完結す
る。
【0055】混合酸無水物形成反応は、化合物[V]1
モルに対し、例えばトリエチルアミン,N−メチルモル
ホリン,N,N−ジメチルアニリン,ピリジン等の脱酸
剤を1〜1.2 モル及び例えばメチルクロロホルメート,
エチルクロロホルメート,イソブチルクロロホルメート
等のクロロホルメートを1〜1.2 モル使用し、反応温度
は−40〜20℃、好ましくは−20〜5℃で反応時間は10〜
60分間である。
【0056】活性エステル形成反応は、化合物[V]1
モルに対し、N−ヒドロキシ化合物(例えば、N−ヒド
ロキシコハク酸イミド,1-ヒドロキシベンゾトリアゾー
ル等)又はフェノール化合物(例えば、4-ニトロフェノ
ール,2,4-ジニトロフェノール,2,4,5-トリクロロフェ
ノール等)を1〜1.2 モル及びN,N−ジシクロヘキシ
ルカルボジイミドを1〜1.4 モル使用し、反応温度は−
10〜50℃で反応時間は0.5〜2時間である。
【0057】また、アシル化において、一般式[V]の
化合物を遊離酸の形で使用する場合、N,N−ジシクロ
ヘキシルカルボジイミド等のカルボジイミド類,オキシ
塩化リン,N,N−ジメチルホルムアミド・オキシ塩化
リン付加物等の縮合剤の存在下でも、一般式[I]の化
合物を製造することができる。
【0058】製造法Bの原料化合物[IV]は、フリン
(Flynn)著のセファロスポリンズ アンド ペニシリン
ズ,アカデミック プレス(Cephalosporins and Penic
illins, Academic Press), 151〜171 頁,(1972年)
等の記載の方法により製造することができる。例えば、
7-アシルアミノ-3- ハロメチル-3- セフェム-4- カルボ
ン酸誘導体(特開昭58-72590号、同58-154588 号公報の
方法に準じて合成)又は7-アシルアミノセファロスポラ
ン酸誘導体又は7-ベンジリデンアミノセファロスポラン
酸誘導体に一般式 [III]のチオクロモン誘導体を反応さ
せて、一般式[VI] [VI] 〔式中、R2 は水素原子,金属原子,カルボキシル基の
保護基,水素又は生体内で加水分解可能なエステルを形
成しうるエステル残基、R3,R4 ,R5 及びR6 は同
一又は異なっていてもよく、水素原子,ハロゲン原子,
置換されていてもよい直鎖又は分岐状の低級アルキル
基,置換されていてもよいメルカプト基,低級アルキル
アミノ基,保護されていてもよい水酸基,低級アルコキ
シ基,低級アルカノイル基,低級アルコキシカルボニル
基及びR3 とR4 で置換されていてもよい低級アルキレ
ンジオキシ基を形成してもよく、R7 は水素原子,シア
ノ基,ハロゲン原子又はCOOR8 (R8は水素又は低
級アルキル基)、R10はアシルアミノ基又はベンジリデ
ンアミノ基、nは0又は1を示す。〕で表わされる化合
物とし、次いで脱アシル化及び脱ベンジリデン化するこ
とにより製造することができる。
【0059】脱アシル化反応は既に当分野では公知であ
り、前記一般式で表わされる化合物においてR10が例え
ばフェニルアセチルアミノ基,フェノキシアセチルアミ
ノ基又はアミノアジピルアミノ基である場合には、特公
昭49-20319号公報に記載の方法に準じて除去することが
できる。すなわち、該化合物をベンゼン,トルエン,酢
酸エチル,塩化メチレン,塩化エチレン又はこれらの混
合溶媒中、例えば、N,N−ジメチルアニリン,ピリジ
ン,トリエチルアミン,炭酸水素ナトリウム又は炭酸水
素カリウム等の脱酸剤の存在下で五塩化リン又はオキシ
塩化リンと−80〜50℃、好ましくは−65〜0℃で 0.5〜
2時間反応させた後、例えばメタノール,エタノール,
プロパノール等の低級アルコールで処理し、次いで加水
分解することにより、R10のアシルアミノ基におけるア
シル基を除去することができる。
【0060】更にはアシルアミノ基におけるフェニルア
セチル基,フェノキシアセチル基又は、アミノアジピル
基の除去は、特開昭63-264487 号に記載の方法、即ち
水、例えばアセトン,アセトニトリル,メタノール,エ
タノール,テトラヒドロフラン等の有機溶媒と水との混
合溶媒中において、室温下にペニシリンGアシラーゼ又
は固定化ペニシリンGアシラーゼをpH7〜8、好ましく
はpH 7.5〜7.8 で処理することによっても実施すること
ができる。反応は塩基、例えば水酸化リチウム,水酸化
ナトリウム,水酸化カリウム,トリエチルアミン,トリ
プロピルアミン又はピリジン等を添加して、pHを一定に
保持して行うのが好ましい。
【0061】アシルアミノ基におけるベンジリデン基の
除去はプロテクティブ グループスイン オーガニック
シンセシス(Protective Groups in Organic Synthes
is:T.W.Green 著,Wiley 社1981年発行)記載の方法に
準じて、例えば塩酸,硫酸,ギ酸,酢酸,トリフルオロ
酢酸といった酸中、又はこれらの混合物中、−20〜60
℃、好ましくは氷冷下ないし室温にて処理することで行
うことができる。
【0062】〔抗菌活性〕本発明化合物[I]又はその
塩類は新規化合物であり、グラム陽性及びグラム陰性菌
を含む広範囲の病原性微生物の発育を阻止する高い抗菌
活性を示す。本発明化合物[I]の有用性を示すため
に、比較化合物としてセフォタキシム(cefotaxime:C
TX),セフタジジム(ceftazidime :CAZ)を用い
て、日本化学療法学会標準法に準じて測定された試験管
内抗菌活性(MIC)を表1に示す。
【0063】
【表1】
【0064】従って、一般式[I]の化合物及びその薬
理上許容される塩又は生理的に加水分解可能な無毒性エ
ステルは抗菌剤として有用である。
【0065】本発明の化合物は当分野での公知の固体又
は液体の賦形剤の担体と混合し、非経口投与,経口投与
又は外部投与に適した医薬製剤の形で使用することがで
きる。医薬製剤としては注射剤,シロップ剤,乳剤等の
液剤、錠剤,カプセル剤,粒剤等の固型剤,軟膏,坐剤
等の外用剤等が挙げられる。又、これらの製剤には必要
に応じて助剤,安定剤,潤滑剤,乳化剤,吸収促進剤,
界面滑性剤等の通常使用される添加剤が含まれていても
よい。添加剤としては注射用蒸留水,リンゲル液,グル
コース,ショ糖シロップ,ゼラチン,食用油,カカオ
脂,エチレングリコール,ショ糖,とうもろこしデンプ
ン,ステアリン酸マグネシウム,タルク等が挙げられ
る。
【0066】更には本発明の化合物は抗菌剤として、ヒ
ト又は動物の細菌感染症の治療及び予防に使用すること
ができる。投与量は患者の年齢及び性別等の状態によっ
て異なるが通常、1日当り1〜1000mg/kgで1〜5回に
分けて投与するのが好ましい。
【0067】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に詳しく詳説
するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0068】実施例1 p−メトキシベンジル 3-クロロメチル-7- [(Z)-2-メ
トキシイミノ-2-(2-トリチルアミノチアゾール-4- イ
ル)アセトアミド]-3- セフェム-4- カルボキシレート
1-オキシド (注)PMB:p−メトキシベンジル基 p−メトキシベンジル 3-クロロメチル-7- [(Z)-2-メ
トキシイミノ-2-(2-トリチルアミノチアゾール-4- イ
ル)アセトアミド]-3- セフェム-4- カルボキシレート
0.4g(0.504 mmol)のジクロロメタン6ml溶液に撹拌
下0℃にて、70%m−クロロ過安息香酸 137mg(0.554m
mol)のジクロロメタン5ml溶液を加え、同温で15分撹拌
した。溶液を飽和重ソウ水に注ぎ、有機層を飽和食塩水
で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を留去し
た。残渣のシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH
Cl3 −AcOEt 5:1)を行い、表記化合物 0.2
52g(0.311mmol)を得た(収率62%)。
【0069】1 H−NMR(400MHz,CDCl3
δ):3.38(1H,d,J=18.6Hz),3.78(1H,
d,J=18.6Hz),3.81(3H,s),4.07(3H,
s),4.24(1H,d,J=12.7Hz),4.54(1H,
d,J= 4.9Hz),4.97(1H,d,J=12.7Hz),5.
25(2H,s),6.15(1H,dd,J= 4.9,10.3Hz),
6.69(1H,s),6.9〜 7.4(19H,m).
【0070】実施例2 p−メトキシベンジル 3-(3-エトキシカルボニル-6,
7,8- トリフルオロ-4-オキソ-4H-1-ベンゾチオピラン-2
- イル)チオメチル-7-[(Z)-2-メトキシイミノ-2-(2-ト
リチルアミノチアゾール-4- イル)アセトアミド]-3-
セフェム-4- カルボキシレート 1-オキシド エチル 3-(2,3,4,5-テトラフルオロフェニル)-3- オ
キソプロピオネート78.3mg(0.297 mmol),乾燥ジメチ
ルスルホキシド 0.2ml,二硫化炭素22.7mg(0.298mmol)
の溶液にトリエチルアミン60.2mg(0.595mmol)を加え、
1時間撹拌した。(A液)
【0071】別にp−メトキシベンジル 3-クロロメチ
ル-7-[(Z)-2-(2- トリチルアミノチアゾール-4- イル)
-2- メトキシイミノアセトアミド]-3- セフェム-4- カ
ルボキシレート 1- オキシド 241mg(0.297mmol),乾燥
ジメチルスルホキシド5mlの溶液にヨウ化ナトリウム 2
81mg,(1,87mmol)を加え、1時間撹拌した。(B液)
【0072】B液をA液に滴下し、3時間撹拌し、氷水
に注ぎ、ジクロロメタンで2回抽出した。有機層を水,
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、
溶媒を留去した。残渣のシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(CHCl3 −AcOEt 2:1→1:1)を
行い、表記化合物 192mg(0.176mmol)を得た(収率59
%)。
【0073】1 H−NMR( 90MHz,CDCl3
δ):1.37(3H,t,J=7.0 Hz),3.59(2H,br
s ),3.79(3H,s),4.07(3H,s),4.37(2
H,q,J=7.0 Hz),4.76(1H,d,J=4.8 H
z),4.9 〜 5.3(4H,m),6.16(1H,dd,J=
4.8,10.0Hz),6.77(1H,s),6.8 〜 7.4(19
H,m),7.9〜 8.2(1H,m,).
【0074】実施例3 p−メトキシベンジル 3-(3- エトキシカルボニル-6,
7,8-トリフルオロ-4-オキソ-4H-1-ベンゾチオピラン-2-
イル)チオメチル-7-[(Z)-2-メトキシイミノ-2-(2-ト
リチルアミノチアゾール-4- イル)アセトアミド]-3-
セフェム-4- カルボキシレート 実施例2の化合物 572mg(0.523mmol)のジメチルホルム
アミド7ml溶液に氷冷下で三臭化リン0.05ml(0.523mmo
l)を滴下し、同温で30分間撹拌した。反応液を氷水に注
ぎ、ジクロロメタンで2回抽出し、有機層を水,飽和食
塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ溶媒を留去
した。残渣のシリカゲルカラムクロマトグラフィー(C
HCl3 −AcOEt 10:3)を行い、表記化合物 4
02mg(0.373mmol)を得た(収率71%)。
【0075】実施例4 7β−[(Z)-2-(2-アミノチアゾール-4- イル)-2-メト
キシイミノアセトアミド]-3-(3-エトキシカルボニル-
6,7,8- トリフルオロ-4- オキソ-4H-1-ベンゾチオピラ
ン-2- イル)チオメチル-3- セフェム-4- カルボン酸ナ
トリウム塩 実施例3の化合物 402mg(0.373mmol),アニソール0.52
7mlの溶液に氷冷下トリフルオロ酢酸2.64mlを滴下し、
同温で4時間撹拌した。反応液を氷冷したイソプロピル
エーテル79mlに注ぎ、析出晶を濾取し、乾燥させた。結
晶を水3mlに懸濁し、氷冷下飽和重ソウ水を加え、pH
7.6に調製し、不溶物を除き、LichroprepRP-8 Lobar カ
ラムクロマトグラフィーに充填した。CH3 CN−H2
O 3:7で目的物を溶離させ、凍結乾燥を行い、表記
化合物 153mg(0.217mmol)を得た(収率58%)。
【0076】1 H−NMR( 90MHz,CD3 OD,
δ):1.37(3H,t,J=7.0Hz),3.32(1H,d,
J= 7.0Hz),3.82(1H,d,J= 7.0Hz),3.96
(3H,s),4.39(2H,q,J= 7.0Hz),4.0 〜
4.8(2H,m),5.09(1H,d,J= 4.4Hz),5.
74(1H,d,J= 4.4Hz),6.81(1H,s),8.0
〜 8.2(1H,m). IR(KBr ,cm-1):1750,1600.
【0077】実施例5 p−メトキシベンジル 3-(6,7,8-トリフルオロ-4- オ
キソ-4H-1-ベンゾチオピラン-2- イル)チオメチル-7-
[(Z)-2-メトキシイミノ-2- (2-トリチルアミノチアゾ
ール-4- イル)アセトアミド]-3- セフェム-4- カルボ
キシレート 1-オキシド 2',3',4',5'-テトラフルオロアセトフェノン 300mg(1.
56mmol),乾燥ジメチルスルホキシド3.17ml,二硫化炭
素 119mg(1.56mmol)の溶液に60%水素化ナトリウム 1
25mg(3.13mmol)を少しずつ加え、5時間撹拌した。
(A液)
【0078】別に実施例1の化合物1.27g(1.56mmo
l),乾燥ジメチルスルホキシド26mlの溶液にヨウ化ナ
トリウム 281mg(1.87mmol)を加え、 1.3時間撹拌し
た。(B液)
【0079】B液をA液に滴下し、1時間撹拌し、氷水
1.5リットルに注ぎ、ジクロロメタンで2回抽出した。
有機層を水,飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥させ、溶媒を留去した。残渣のシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(CHCl3 −AcOEt 2:1
→1:1)を行い、表記化合物 363mg(0.355mmol)を得
た(収率23%)。
【0080】1 H−NMR( 90MHz,CDCl3
δ):3.7 〜 3.8(2H,m),3.79(3H,s),3.
9 〜 4.1(1H,m),4.07(3H,s),4.54(1
H,d,J= 4.9Hz),4.80(1H,d,J=14.0H
z),5.1 〜 5.3(2H,m),6.14(1H,dd,J=
4.9,10.0Hz),6.67(1H,s),6.8 〜 7.4(20
H,m),8.0 〜 8.2(1H,m).
【0081】実施例6 p−メトキシベンジル 3-(6,7,8-トリフルオロ-4- オ
キソ-4H-1-ベンゾチオピラン-2- イル)チオメチル-7-
[(Z)-2-メトキシイミノ-2-(2-トリチルアミノチアゾー
ル-4- イル)アセトアミド]-3- セフェム-4- カルボキ
シレート 実施例3と同様に実施例5の化合物 363mg(0.355mmol)
から表記化合物 242mg(0.241mmol)を得た(収率68
%)。
【0082】1 H−NMR( 90MHz,CDCl3
δ):3.40(1H,d,J=18.0Hz),3.6 〜 3.8(1
H,m),3.78(3H,s),4.0 〜 4.2(1H,
m),4.07(3H,s),4.10(1H,d,J=14.0H
z),4.36(1H,d,J=14.0Hz),5.01(1H,
d,J= 4.8Hz),5.14(2H,s),5.91(1H,d
d,J= 4.8,10.0Hz),6.71(1H,s),6.8 〜 7.
4(19H,m),7.0 〜 7.3(1H,m).
【0083】実施例7 7β−[(Z)-2-(2-アミノチアゾール-4- イル)-2-メト
キシイミノアセトアミド]-3-(6,7,8-トリフルオロ-4-
オキソ-4H-1-ベンゾチオピラン-2- イル)チオメチル-3
- セフェム-4- カルボン酸ナトリウム塩 実施例4と同様に実施例6の化合物 242mg(0.241mmol)
から表記化合物 443mg(0.0699mmol)を得た(収率29
%)。
【0084】1 H−NMR( 90MHz,CD3 OD,
δ):3.3 〜 3.4(1H,m),3.78(1H,d,J=
18.0Hz),3.96(3H,s),4.16(1H,d,J=1
3.0Hz),4.60(1H,d,J=13.0Hz),5.08(1
H,d,J= 4.8Hz),5.74(1H,d,J= 4.8H
z),6.82(1H,s),7.97(1H,s),8.0 〜 8.
2(1H,m). IR(KBr ,cm-1):1750,1600.
【0085】実施例8 p−メトキシベンジル 3-(4-オキソ-4H-1-ベンゾチオ
ピラン-2- イル)チオメチル-7-[(Z)-2-メトキシイミノ
-2-(2-トリチルアミノチアゾール-4- イル)アセトアミ
ド]-3- セフェム-4- カルボキレート 1-オキシド 実施例5と同様に実施例1の化合物1.27g(1.56mmol)
及び 2'-フルオロアセトフェノン 216mg(1.56mmol)か
ら表記化合物 401mg(0.414mmol)を得た(収率27%)。
【0086】1 H−NMR( 90MHz,CDCl3
δ):3.6 〜 3.8(2H,m),3.77(3H,s),3.
7 〜 3.9(1H,m),4.06(3H,s),4.51(1
H,d,J= 5.0Hz),4.90(1H,d,J=15.0H
z),5.1 〜 5.3(2H,m),6.12(1H,dd,J=
5.0,11.0Hz),6.67(1H,s),6.8 〜 7.6(23
H,m),8.4 〜 8.6(1H,m).
【0087】実施例9 p−メトキシベンジル 3-(4-オキソ-4H-1-ベンゾチオ
ピラン-2- イル)チオメチル-7-[(Z)-2-メトキシイミノ
-2-(2-トリチルアミノチアゾール-4- イル)アセトアミ
ド]-3- セフェム-4- カルボキシレート 実施例3と同様に実施例8の化合物 401mg(0.414mmol)
から表記化合物 305mg(0.32mmol)を得た(収率77
%)。
【0088】1 H−NMR( 90MHz,CDCl3
δ):3.40(1H,d,J=18.0Hz),3.6 〜 3.8(1
H,m),3.77(3H,s),3.9 〜 4.1(1H,
m),4.06(3H,s),4.37(1H,d,J=13.0H
z),5.00(1H,d,J= 4.8Hz),5.15(2H,
s),5.90(1H,dd,J= 4.8, 8.0Hz),6.71(1
H,s),6.8 〜 7.6(23H,m),8.4 〜 8.6(1
H,m).
【0089】実施例10 7β−[(Z)-2-(2-アミノチアゾール-4- イル)-2- メ
トキシイミノアセトアミド]-3- (4-オキソ-4H-1-ベン
ゾチオピラン-2- イル)チオメチル-3- セフェム-4- カ
ルボン酸ナトリウム塩 実施例4と同様に実施例9の化合物 305mg(0.321mmol)
から表記化合物 129mg(0.223mmol)を得た(収率69
%)。
【0090】1 H−NMR( 90MHz,CD3 OD,
δ):3.42(1H,d,J=17.0Hz),3.78(1H,
d,J=17.0Hz),3.96(3H,s),4.10(1H,
d,J=13.0Hz),4.74(1H,d,J=13.0Hz),5.
04(1H,d,J= 4.8Hz),5.74(1H,d,J=
4.8Hz),6.82(1H,s),7.04(1H,s),7.5
〜 7.9(3H,m),8.4 〜 8.5(1H,m). IR(KBr ,cm-1):1760,1580.
【0091】実施例11 p−メトキシベンジル 3-[3-エトキシカルボニル-6,8
-ジフルオロ-4- オキソ-7-(1-ピロリジニル)-4H-1-ベ
ンゾチオピラン-2- イル]チオメチル-7-[(Z)-2-メトキ
シイミノ-2-(2-トリチルアミノチアゾール-4- イル)ア
セトアミド]-3- セフェム-4- カルボキシレート 1-オ
キシド 実施例5と同様にエチル 3-(2,3,5-トリフルオロ-4- ピ
ロリジニルフェニル)-3- オキソプロピオネート 491mg
(1.56mmol)から表記化合物 915mg(0.799mmol)を得た
(収率51%)。
【0092】1 H−NMR( 90MHz,CDCl3
δ):1.36(3H,t,J= 7.0Hz),1.8 〜 2.0(4
H,m),2.2 〜 2.8(6H,m),3.79(3H,
s),4.06(3H,s),4.35(2H,q,J= 7.0H
z),4.8 〜 5.4(5H,m),6.10(1H,dd,J=
5.0,10.0Hz),6.67(1H,s),6.7 〜 7.4(19
H,m),7.79(1H,dd,J= 1.0,13.0Hz).
【0093】実施例12 p−メトキシベンジル 3-[3-エトキシカルボニル-6,8
-ジフルオロ-4- オキソ-7-(1-ピロリジニル)-4H-1-ベ
ンゾチオピラン-2- イル]チオメチル-7-[(Z)-2-メトキ
シイミノ-2-(2-トリチルアミノチアゾール-4- イル)ア
セトアミド]-3-セフェム-4- カルボキシレート 実施例3と同様に実施例11の化合物 903mg(0.788mmol)
から表記化合物 567mg(0.502mmol)を得た(収率64
%)。
【0094】1 H−NMR( 90MHz,CDCl3
δ):1.38(3H,t,J= 7.0Hz),1.8 〜 2.0(4
H,m),3.30(1H,d,J=18.0Hz),3.6 〜 3.8
(4H,m),3.78(3H,s),3.9 〜 4.1(1H,
m),4.06(3H,s),4.1〜 4.8(2H,m),4.4
0(2H,q,J= 7.0Hz),4.9 〜 5.3(1H,
m),5.11(2H,d,J= 2.0Hz),5.89(1H,d
d,J= 4.8,9.0Hz),6.69(1H,s),6.8 〜 7.4
(19H,m),7.8 (1H,dd,J= 1.8,15.0Hz).
【0095】実施例13 7β−[(Z)-2-(2-アミノチアゾール-4- イル)-2-メト
キシイミノアセトアミド]-3-[3-エトキシカルボニル-
6,8- ジフルオロ-4- オキソ-7-(1-ピロリジニル)-4H-1
-ベンゾチオピラン-2- イル]チオメチル-3- セフェム-
4- カルボン酸ナトリウム塩 実施例4と同様に実施例12の化合物 530.2mg(0.470mmo
l)から表記化合物60.9mg(0.0772mmol)を得た(収率16
%)。
【0096】実施例14 p−メトキシベンジル 3-[3-エトキシカルボニル-6,8
-ジフルオロ-7- (4-メチルピペラジン-1- イル)-4-
オキソ-4H-1-ベンゾチオピラン-2- イル]チオメチル-7
-[(Z)-2-メトキシイミノ-2- (2-トリチルアミノチアゾ
ール-4- イル)アセトアミド]-3-セフェム-4-カルボキ
シレート 1-オキシド 実施例5と同様にエチル 3-[2,3,5-トリフルオロ-4-
(4-メチルピペラジン)-1- イル]-3- オキソプロピオ
ネート 429mg(1.25mmol)から表記化合物 818mg(0.69
7mmol)を得た(収率56%)。
【0097】1 H−NMR( 90MHz,CDCl3
δ):1.36(3H,t,J= 7.0Hz),2.34(3H,
s),2.4 〜 2.6(8H,m),3.6 〜 4.0(2H,
m),3.79(3H,s),4.0 〜 4.6(4H,m),4.
07(3H,s),4.8 〜 5.3(3H,m),6.12(1
H,dd,J= 5.0,10.0Hz),6.67(1H,s),6.8
〜 7.4(19H,m),7.92(1H,dd,J= 2.0,12.0
Hz).
【0098】実施例15 p−メトキシベンジル 3-[3-エトキシカルボニル-6,8
-ジフルオロ-7-(4-メチルピペラジン-1- イル)-4- オ
キソ-4H-1-ベンゾチオピラン-2- イル]チオメチル-7-
[(Z)-2-メトキシイミノ-2-(2-トリチルアミノチアゾー
ル-4- イル)アセトアミド]-3-セフェム-4- カルボキシ
レート 実施例3と同様に実施例14の化合物 806mg(0.686mmol)
から表記化合物 319mg(0.275mmol)を得た(収率40
%)。
【0099】1 H−NMR( 90MHz,CDCl3
δ):1.38(3H,t,J= 7.0Hz),2.34(3H,
s),2.4 〜 2.6(4H,m),3.3 〜 3.5(4H,
m),3.6 〜 4.0(2H,m),3.78(3H,s),4.
0 〜 4.6(4H,m),4.06(3H,s),5.0 〜 5.2
(3H,m),5.90(1H,dd,J= 5.0,10.0Hz),
6.71(1H,s),6.8 〜 7.4(19H,m),7.92(1
H,dd,J= 2.0,12.0Hz).
【0100】実施例16 7β−[(Z)-2-(2-アミノチアゾール-4- イル)-2-メト
キシイミノアセトアミド]-3-[3-エトキシカルボニル-
6,8- ジフルオロ-7-(4-メチルピペラジン-1- イル)-4-
オキソ-4H-1-ベンゾチオピラン-2- イル]チオメチル-3
- セフェム-4- カルボン酸ナトリウム塩 実施例4と同様に実施例15の化合物 319mg(0.275mmol)
から表記化合物 8.5mg(0.0104mmol)を得た(収率4
%)。
【0101】実施例17 3-エトキシカルボニル-2- メチルチオ-4- オキソ-4H-1-
ベンゾチオピラン 懸濁液に室温でエチル 2-フルオロベンゾイルアセテー
ト8.00g(38.1mmol),二硫化炭素2.89g(38.0mmo
l),乾燥ジメチルスルホキシド20mlの溶液を加え100℃
で2時間撹拌した。次に室温まで放冷し、ヨウ化メチル
6.48g(45.7mmol)を加え、2時間撹拌した。氷水に注
ぎ、ジクロロメタンで抽出し、有機層を水,飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を留
去し、残渣のシリカゲルカラムクロマトグラフィー(C
HCl3 →CHCl3 −AcOEt40:1)を行い、表
記化合物3.06g(10.9mmol)を得た(収率29%)。
【0102】1 H−NMR( 90MHz,CDCl3
δ):1.41(3H,t,J= 7.0Hz),2.66(3H,
s),4.44(2H,q,J= 7.0Hz),7.4 〜 7.6(3
H,m),8.4 〜 8.6(1H,m).
【0103】実施例18 3-エトキシカルボニル-2- メチルスルフィニル-4- オキ
ソ-4H-1-ベンゾチオピラン 実施例17の化合物3.06g(10.0mmol),ジクロロメタン
63mlの溶液に氷冷下70%m−クロロ過安息香酸2.35gの
ジクロロメタン52ml溶液を加え、同温で30分撹拌した。
飽和重ソウ水に注ぎ有機層を水,飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を留去した。残渣
のシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CHCl3
AcOEt10:1)を行い、表記化合物2.75g(9.27mm
ol)を得た(収率85%)。
【0104】1 H−NMR( 90MHz,CDCl3
δ):1.42(3H,t,J= 7.0Hz),3.11(3H,
s),4.44(2H,q,J= 7.0Hz),7.6 〜 7.8(3
H,m),8.4 〜 8.6(1H,m). MS(M/Z) 296(M+ ).
【0105】実施例19 3-エトキシカルボニル-2- メルカプト-4- オキソ-4H-1-
ベンゾチオピラン 実施例18の化合物 100mg(0.337mmol)のテトラヒドロフ
ラン 1.8ml溶液に室温で1N硫化水素ナトリウム(0.69
7mmol)を加え、3時間撹拌した。溶媒を留去し、残渣に
重ソウ87mg,水 6.5mlの溶液を加え、ジクロロメタンで
洗浄した。1N塩酸 2.2mlを加え、ジクロロメタンで抽
出し、有機層を飽和食塩水で洗い、濃縮し、残渣のシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(CHCl3 )を行
い、表記化合物を得た(収率23%)。
【0106】1 H−NMR( 90MHz,CDCl3
δ):1.44(3H,t,J= 7.0Hz),4.49(2H,
q,J= 7.0Hz),7.2 〜 7.7(3H,m),8.2 〜
8.4(1H,m).
【0107】実施例20 ジフェニルメチル 3-(3-エトキシカルボニル-4- オキ
ソ-4H-1-ベンゾチオピラン-2- イル)チオメチル-7-
[(Z)-2-メトキシイミノ-2-(2-トリチルアミノチアゾー
ル-4- イル)アセトアミド]-3-セフェム-4- カルボキシ
レート 1-オキシド (注)DPM:ジフェニルメチル基 ジフェニルメチル 3-クロロメチル-7-[(Z)-2-メトキシ
イミノ-2-(2-トリチルアミノチアゾール-4- イル)アセ
トアミド]-3-セフェム-4- カルボキシレート1-オキシド
800mg(0.934mmol),ジメチルホルムアミド2mlの溶液
にヨウ化ナトリウム 168mg(1.12mmol)を加え、1時間
撹拌した。氷冷下、実施例19の化合物274mg(1.03mmo
l),ジメチルホルムアミド 2.4mlの溶液を加え、室温
で 1.5時間撹拌した。氷水に注ぎ、ジクロロメタンで抽
出し、有機層を水,飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥させ、溶媒を留去した。残渣のシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(CHCl3 −AcOEt
10:3)を行い、表記化合物 683mg(0.628mmol)を得た
(収率67%)。
【0108】1 H−NMR( 90MHz,CDCl3
δ):1.35(3H,t,J= 7.0Hz),3.5 〜 3.7(2
H,m),4.07(3H,s),4.35(2H,q,J=
7.0Hz),4.86(1H,d,J= 5.0Hz),5.0 〜 5.3
(2H,m),6.16(1H,dd,J= 5.0,10.0Hz),
6.64(1H,m),7.0 〜 7.7(29H,m),8.3 〜
8.5(1H,m).
【0109】実施例21 ジフェニルメチル 3-(3-エトキシカルボニル-4- オキ
ソ-4H-1-ベンゾチオピラン-2- イル)チオメチル-7-
[(Z)-メトキシイミノ-2-(2-トリチルアミノチアゾール-
4-イル)アセトアミド]-3-セフェム-4- カルボキシレー
実施例3と同様に実施例20の化合物 678mg(0.624mmol)
から表記化合物を 320mg(0.299 mmol)を得た(収率48
%)。
【0110】1 H−NMR( 90MHz,CDCl3
δ):1.35(3H,t,J= 7.0Hz),3.4 〜 4.0(2
H,m),4.07(3H,s),4.2 〜 4.6(2H,
m),4.38(2H,q,J= 7.0Hz),5.15(1H,
d,J= 5.0Hz),6.00(1H,dd,J= 5.0,10H
z),6.89(1H,s),6.9〜 7.6(29H,m),8.4
〜 8.6(1H,m).
【0111】実施例22 7β−[(Z)-2-(2-アミノチアゾール-4- イル)-2- メ
トキシイミノアセトアミド]-3- (3-エトキシカルボニ
ル-4- オキソ-4H-1-ベンゾチオピラン-2- イル)チオメ
チル-3- セフェム-4- カルボン酸ナトリウム塩 実施例4と同様に実施例21の化合物 314mg(0.293mmol)
から表記化合物58.6mg(0.0899mmol)を得た(収率31
%)。
【0112】1 H−NMR( 90MHz,CD3 OD,
δ):1.38(3H,t,J= 7.3Hz),3.36(1H,
d,J=17.0Hz),3.84(1H,d,J=17.0Hz),3.
95(3H,s),4.0 〜 4.8(2H,m),4.38(2
H,q,J= 7.3Hz),5.05(1H,d,J= 4.8H
z),5.73(1H,d,J= 4.8Hz),6.81(1H,
s),7.4 〜 7.9(3H,m),8.3 〜 8.5(1H,
m). IR(KBr ,cm-1):1750,1600.
【0113】実施例23 7-フルオロ-2- メチルチオ-4- オキソ-4H-1-ベンゾチオ
ピラン 実施例17と同様に2',4'-ジフルオロアセトフェノン 300
mg(1.92mmol)から表記化合物 385mg(1.70mmol)を得
た(収率89%)。
【0114】1 H−NMR( 90MHz,CDCl3
δ):2.62(3H,s),6.82(1H,s),7.1〜 7.
4(2H,m),8.4 〜 8.6(1H,m).
【0115】実施例24 7-フルオロ-2- メチルスルフィニル-4- オキソ-4H-1-ベ
ンゾチオピラン 実施例18と同様に実施例23の化合物2.00g(8.84mmol)
から表記化合物2.20gを得た。
【0116】実施例25 7-フルオロ-2- メルカプト-4- オキソ-4H-1-ベンゾチオ
ピラン 実施例19と同様に実施例24の化合物1.06g(4.39mmol)
から表記化合物 947mgを得た。
【0117】1 H−NMR( 90MHz,d6 DMSO,
δ):7.09(1H,s),7.40(1H,ddd ,J= 2.
6, 8.8, 9.2Hz),7.67(1H,dd,J= 2.6, 9.0H
z),8.22(1H,dd,J= 5.7, 9.2Hz).
【0118】実施例26 p−メトキシベンジル 3-(7-フルオロ-4- オキソ-4H-
1-ベンゾチオピラン-2- イル)チオメチル-7-[(Z)-2-メ
トキシイミノ-2-(2-トリチルアミノチアゾール-4- イ
ル)アセトアミド]-3-セフェム-4- カルボキシレート 1
-オキシド 実施例20と同様に実施例1の化合物 700mg(0.864mmol)
及び実施例25の化合物202mg(0.950mmol)から表記化合
物 573mg(0.581mmol)を得た(収率69%)。
【0119】1 H−NMR( 90MHz,CDCl3
δ):3.4 〜 3.9(2H,m),3.78(3H,s),3.
8 〜 4.1(1H,m),4.06(3H,s),4.54(1
H,d,J= 5.0Hz),4.84(1H,d,J=14.0H
z),5.19(2H,s),6.14(1H,dd,J= 5.0,1
0.0Hz),6.67(1H,s),6.8 〜 7.4(22H,
m),8.43(1H,dd,J= 5.7, 9.0Hz).
【0120】実施例27 p−メトキシベンジル 3-(7-フルオロ-4- オキソ-4H-
1-ベンゾチオピラン-2- イル)チオメチル-7-[(Z)-2-メ
トキシイミノ-2-(2-トリチルアミノチアゾール-4- イ
ル)アセトアミド]-3-セフェム-4- カルボキシレート 実施例3と同様に実施例26の化合物 565mg(0.573mmol)
から表記化合物 279mg(0.288mmol)を得た(収率50
%)。
【0121】1 H−NMR( 90MHz,CDCl3
δ):3.56(1H,d,J=11.0Hz),3.8 〜 4.2(2
H,m),3.77(3H,s),4.06(3H,s),4.36
(1H,d,J=13.0Hz),5.00(1H,d,J= 5.0
Hz),5.03(2H,s),5.90(1H,dd,J= 5.0,
10.0Hz),6.70(1H,s),6.8 〜 7.4(22H,
m),8.50(1H,dd,J= 6.0, 9.0Hz).
【0122】実施例28 7β−[(Z)-2-(2-アミノチアゾール-4- イル)-2- メ
トキシイミノアセトアミド]-3-(7-フルオロ-4- オキソ
-4H-1-ベンゾチオピラン-2- イル)チオメチル-3- セフ
ェム-4- カルボン酸ナトリウム 実施例4と同様に実施例27の化合物 271mg(0.280mmol)
から表記化合物 291mg(0.0487mmol)を得た(収率17
%)。
【0123】1 H−NMR( 90MHz,CD3 OD,
δ):3.40(1H,d,J=17.0Hz),3.78(1H,
d,J=17.0Hz),3.96(3H,s),4.08(1H,
d,J=13.0Hz),4.72(1H,d,J=13.0Hz),5.
07(1H,d,J=4.8Hz ),5.74(1H,d,J=4.
8Hz ),6.82(1H,s),7.02(1H,s),7.36
(1H,ddd ,J= 2.6,9.0,9.0Hz),7.55(1H,d
d,J= 2.6, 9.0Hz),8.41(1H,dd,J= 5.7,
9.0Hz). IR(KBr ,cm-1):1750,1600.
【0124】実施例29 6,7,8-トリフルオロ-2- メチルチオ-4- オキソ-4H-1-ベ
ンゾチオピラン 実施例17と同様に2',3',4',5'-テトラフルオロアセトフ
ェノン 100mg(0.521mmol)から表記化合物60.5mg(0.2
31mmol)を得た(収率44%)。
【0125】1 H−NMR(90MHz ,CDCl3
δ):2.66(3H,s),6.83(1H,s),8.0〜 8.
3(1H,m).
【0126】実施例30 6,8-ジフルオロ-2- メチルチオ-7- (4-メチル-4H-1,2,
4-トリアゾール-3- イルチオ)-4- オキソ-4H-1-ベンゾ
チオピラン 実施例29の化合物50mg(0.191mmol),アセトニトリル1
mlの溶液に、50℃で3-メルカプト-4- メチル-4H-1,2,4-
トリアゾール24.2mg(0.210mmol),1,8-ジアザビシクロ
[5,4,0]-7-ウンデセン29.0mg(0.191mmol)を加え、2時
間撹拌した。放冷し、析出晶を濾取し、冷アセトニトリ
ルで洗い、乾燥させ、表記化合物51mg(0.143mmol)を得
た(収率75%)。
【0127】MS(M/Z): 357(M+ ).
【0128】実施例31 6,8-ジフルオロ-7- (4-メチル-4H-1,2,4-トリアゾール
-3- イルチオ)-2-メチルスルフィニル-4- オキソ-4H-1-
ベンゾチオピラン 実施例18と同様に実施例30の化合物38.2mg(0.107mmol)
から、表記化合物28.6mg(0.0766mmol)を得た(収率72
%)。
【0129】1 H−NMR(90MHz,d6 DMSO,
δ):2.94(3H,s),3.62(3H,s),7.29(1
H,s),7.89(1H,dd,J= 1.8, 9.2Hz),8.57
(1H,s). MS(M/Z): 357(M+ ).
【0130】実施例32 6,8-ジフルオロ-2- メルカプト-7- (4-メチル-4H-1,2,
4-トリアゾール-3- イルチオ)-4- オキソ-4H-1-ベンゾ
チオピラン 実施例19と同様に実施例31の化合物 566mg(1.52mmol)
から表記化合物 407mg(1.19mmol)を得た(収率78
%)。
【0131】実施例33 p−メトキシベンジル 3-[6,8-ジフルオロ-7- (4-メ
チル-4H-1,2,4-トリアゾール-3- イルチオ)-4-オキソ-4
H-1-ベンゾチオピラン-2- イル]チオメチル-7-[(Z)-2-
メトキシイミノ-2-(2-トリチルアミノチアゾール-4- イ
ル)アセトアミド]-3-セフェム-4- カルボキシレート
1-オキシド 実施例20と同様に実施例1の化合物 700mg(0.864mmol)
及び実施例32の化合物236mg(0.950mmol)から表記化合
物 828mg(0.741mmol)を得た(収率86%)。
【0132】1 H−NMR( 90MHz,CDCl3
δ):3.4 〜 4.8(4H,m),3.78(3H,s),3.
79(3H,s),4.06(3H,s),4.56(1H,d,
J= 5.0Hz),5.1 〜 5.3(2H,m),6.40(1H,
dd,J= 5.0,10.0Hz),6.68(1H,s),6.8 〜
7.4(20H,m),7.9 〜 8.1(1H,m),8.21(1
H,s).
【0133】実施例34 p−メトキシベンジル 3-[6,8-ジフルオロ-7-(4-メチ
ル-4H-1,2,4-チアゾール-3- イルチオ)-4-オキソ-4H-1-
ベンゾチオピラン-2- イル]チオメチル-7-[(Z)-2-メト
キシイミノ-2-(2-トリチルアミノチアゾール-4- イル)
アセトアミド]-3-セフェム-4- カルボキシレート 実施例3と同様に実施例33の化合物 820mg(0.734mmol)
から表記化合物 203mg(0.185mmol)を得た(収率25
%)。
【0134】1 H−NMR( 90MHz,CDCl3
δ):3.77(3H,s),3.80(3H,s),3.4〜 4.
6(4H,m),4.04(3H,s),5.06(1H,d,
J= 5.0Hz),5.1 〜 5.3(2H,m),5.92(1H,
dd,J= 5.0,10.0Hz),6.71(1H,s),6.8 〜
7.4(20H,m),8.0 〜 8.2(1H,m),8.22(1
H,s).
【0135】実施例35 7β−[(Z)-2-(2-アミノチアゾール-4- イル)-2-メト
キシイミノアセトアミド]-3-[6,8-ジフルオロ-7-(4-メ
チル-4H-1,2,4-トリアゾール-3- イルチオ)-4-オキソ-4
H-1-ベンゾチオピラン-2- イル]チオメチル-3- セフェ
ム-4- カルボン酸ナトリウム塩 実施例4と同様に実施例34の化合物 203mg(0.185mmol)
から表記化合物70.7mg(0.0953mmol)を得た(収率52
%)。
【0136】1 H−NMR( 90MHz,CD3 OD,
δ):3.4 〜 4.4(4H,m),3.85(3H,s),3.
96(3H,s),5.07(1H,d,J= 5.0Hz),5.80
(1H,d,J= 5.0Hz),6.82(1H,s),7.09
(1H,s),7.9 〜 8.1(1H,m),8.5 〜 8.7
(1H,m).
【0137】実施例36 p−メトキシベンジル 3-(7-フルオロ-4- オキソ-4H-
1-ベンゾチオピラン-2- イル)チオメチル-7-[(Z)-2-
(2-トリチルアミノチアゾール-4- イル)-2-トリチルオ
キシイミノアセトアミド)-3-セフェム-4- カルボキシレ
ート 1-オキシド 実施例20と同様にp−メトキシベンジル 3-クロロメチ
ル-7-[(Z)-2-(2-トリチルアミノチアゾール-4- イル)-
2-トリチルオキシイミノアセトアミド]-3-セフェム-4-
カルボキシレート 1-オキシド1.48g(1.43mmol)から
表記化合物1.37g(1.13mmol)を得た(収率79%)。
【0138】1 H−NMR( 90MHz,CDCl3
δ):3.32(1H,d,J=18.0Hz),3.5 〜 3.9(2
H,m),3.79(3H,s),4.40(1H,d,J=
5.0Hz),4.80(1H,d,J=14.0Hz),5.20(2
H,s),6.24(1H,dd,J= 5.0,10.0Hz),6.82
(1H,s),6.9 〜 7.6(37H,m),8.44(1H,
dd,J= 5.7, 8.7Hz).
【0139】実施例37 p−メトキシベンジル 3-(7-フルオロ-4- オキソ-4H-
1-ベンゾチオピラン-2- イル)チオメチル-7-[(Z)-2-(2
- トリチルアミノチアゾール-4- イル)-2-トリチルオキ
シイミノアセトアミド]-3-セフェム-4- カルボキシレー
実施例3と同様に実施例36の化合物1.36g(1.12mmol)
から表記化合物 357mg(0.298mmol)を得た(収率27
%)。
【0140】1 H−NMR( 90MHz,CDCl3
δ):3.20(1H,d,J=18.0Hz),3.64(1H,
d,J=18.0Hz),3.78(3H,s),3.8 〜 4.4(2
H,m),5.04(1H,d,J= 5.0Hz),5.28(2
H,s),6.04(1H,dd,J= 5.0,10.0Hz),6.8
〜 7.8(38H,m),8.4 〜 8.6(1H,m).
【0141】実施例38 7β−[(Z)-2-(2-アミノチアゾール-4- イル)-2-ヒド
ロキシイミノアセトアミド]-3-(7-フルオロ-4- オキソ
-4H-1-ベンゾチオピラン-2- イル)チオメチル-3- セフ
ェム-4- カルボン酸ナトリウム塩 実施例4と同様に実施例37の化合物 347mg(0.289mmol)
から表記化合物88.0mg(0.143mmol)を得た(収率49
%)。
【0142】1 H−NMR( 90MHz,CD3 OD,
δ):3.3 〜 3.5(1H,m),3.72(1H,d,J=
18.0Hz),4.08(1H,d,J=13.0Hz),4.6 〜 4.9
(1H,m),5.08(1H,d,J= 4.8Hz),5.77
(1H,d,J= 4.8Hz),6.77(1H,s),6.0 〜
6.7(2H,m),7.03(1H,s),8.2 〜 8.6(1
H,m). IR(KBr ,cm-1):1740,1600.
【0143】実施例39 p−メトキシベンジル 7-[(Z)-2-(1-tert- ブトキシ
カルボニル-1- メチルエトキシ)イミノ-2-(2-トリチル
アミノチアゾール-4- イル)アセトアミド]-3-(7-フル
オロ-4- オキソ-4H-1-ベンゾチオピラン-2- イル)チオ
メチル-3- セフェム-4- カルボキシレート 1-オキシド 実施例20と同様にp−メトキシベンジル 7-[(Z)-2-
(1-tert- ブトキシカルボニル-1- メチルエトキシイミ
ノ)-2-(2-トリチルアミノチアゾール-4- イル)アセト
アミド]-3-クロロメチル-3- セフェム-4- カルボキシレ
ート1-オキシド1.00g(1.07mmol)から表記化合物 601
mg(0.540mmol)を得た(収率50%)。
【0144】1 H−NMR( 90MHz,CDCl3
δ):1.41(9H,s),1.55(3H,s),1.57(3
H,s),3.40(1H,d,J=18.0Hz),3.6 〜 3.9
(2H,m),3.79(3H,s),4.52(1H,d,J
= 5.0Hz),4.92(1H,d,J=14.0Hz),5.20(2
H,s),6.96(1H,dd,J= 5.0,10.0Hz),6.67
(1H,s),6.8 〜 7.4(22H,m),8.46(1H,
dd,J= 5.7, 9.0Hz).
【0145】実施例40 p−メトキシベンジル 7-[(Z)-2-(1-tert- ブトキシ
カルボニル-1- メチルエトキシ)イミノ-2-(2-トリチル
アミノチアゾール-4- イル)アセトアミド]-3-(7-フル
オロ-4- オキソ-4H-1-ベンゾチオピラン-2- イル)チオ
メチル-3- セフェム-4- カルボキシレート 実施例3と同様に実施例39の化合物 591mg(0.630mmol)
から表記化合物 208mg(0.225mmol)を得た(収率36
%)。
【0146】1 H−NMR( 90MHz,CDCl3
δ):1.42(9H,s),1.58(3H,s),1.63(3
H,s),3.36(1H,d,J=18.0Hz),3.6 〜 3.9
(1H,m),3.78(3H,s),4.0 〜 4.7(2H,
m),5.00(1H,d,J= 5.0Hz),5.17(2H,
s),5.96(1H,dd,J= 5.0,10.0Hz),6.71(1
H,s),6.8 〜 7.4(22H,m),8.48(1H,dd,
J= 6.0, 9.0Hz).
【0147】実施例41 7β−[(Z)-2-(2-アミノチアゾール-4- イル)-2-(1-
カルボキシ-1- メチルエトキシ)イミノアセトアミド]
-3-(7-フルオロ-4- オキソ-4H-1-ベンゾチオピラン-2-
イル)チオメチル-3- セフェム-4- カルボン酸ジナトリ
ウム塩 実施例4と同様に実施例40の化合物 200mg(0.217mmol)
から表記化合物73.9mg(0.102mmol)を得た(収率47
%)。
【0148】1 H−NMR( 90MHz,CD3 OD,
δ):1.53(6H,s),3.3 〜 3.5(1H,m),3.
76(1H,d,J=17.0Hz),4.08(1H,d,J=1
3.0Hz),4.7 〜 4.9(1H,m),5.07(1H,d,
J= 4.8Hz),5.74(1H,d,J= 4.8Hz),6.81
(1H,s),7.05(1H,s),7.36(1H,ddd ,
J= 2.6,9.0,9.0Hz),7.56(1H,dd,J= 2.6,
9.0Hz),8.41(1H,dd,J= 5.7, 9.0Hz). IR(KBr ,cm-1):1750,1500.
【0149】実施例42 p−メトキシベンジル 7-[(Z)-2-tert- ブトキシカル
ボニルメトキシイミノ-2- (2-トリチルアミノチアゾー
ル-4- イル)アセトアミド]-3- (7-フルオロ-4- オキ
ソ-4H-1-ベンゾチオピラン-2- イル)チオメチル-3-セ
フェム-4- カルボキシレート 1-オキシド 実施例20と同様にp−メトキシベンジル 7-[(Z)-2-te
rt- ブトキシカルボニルメトキシイミノ-2-(2-トリチル
アミノチアゾール-4- イル)アセトアミド]-3-クロロメ
チル-3- セフェム-4- カルボキシレート 1-オキシド 9
60mg(1.05mmol)から表記化合物 400mg(0.368mmol)を
得た(収率35%)。
【0150】1 H−NMR( 90MHz,CDCl3
δ):1.43(9H,s),3.36(1H,d,J=19.0H
z),3.5 〜 3.8(2H,m),3.77(3H,s),4.5
2(1H,d,J= 5.0Hz),4.70(2H,s),4.8
〜 5.2(1H,m),5.19(2H,s),5.96(1H,
dd,J= 5.0,10.0Hz),6.72(1H,s),6.8 〜
7.4(22H,m),8.42(1H,dd,J= 5.7, 9.0H
z).
【0151】実施例43 p−メトキシベンジル 7-[(Z)-2-tert- ブトキシカル
ボニルメトキシイミノ-2-(2-トリチルアミノチアゾール
-4- イル)アセトアミド]-3-(7-フルオロ-4-オキソ-4H
-1-ベンゾチオピラン-2- イル)チオメチル-3- セフェ
ム-4- カルボキシレート 実施例3と同様に実施例42の化合物 383mg(0.352mmol)
から表記化合物 137mg(0.128mmol)を得た(収率36
%)。
【0152】1 H−NMR( 90MHz,CDCl3
δ):1.44(9H,s),3.36(1H,d,J=18.0H
z),3.5 〜 3.8(1H,m),3.77(3H,s),4.0
0(1H,d,J=13.0Hz),4.36(1H,d,J=13.
0Hz),4.75(2H,s),5.00(1H,dd,J= 5.0H
z),5.17(2H,s),5.88(1H,dd,J= 5.0,1
0.0Hz),6.79(1H,s),6.8 〜 7.4(22H,
m),8.48(1H,dd,J= 6.0, 9.0Hz).
【0153】実施例44 7β−[(Z)-2-(2-アミノチアゾール-4- イル)-2-カル
ボキシメトキシイミノアセトアミド]-3-(7-フルオロ-4
- オキソ-4H-1-ベンゾチオピラン-2- イル)チオメチル
-3- セフェム-4- カルボン酸ジナトリウム塩 実施例4と同様に実施例43の化合物 130mg(0.122mmol)
から表記化合物45.2mg(0.0650mmol)を得た(収率53
%)。
【0154】1 H−NMR( 90MHz,CD3 OD,
δ):3.0 〜 4.8(4H,m),4.32(2H,s),5.
04(1H,d,J= 5.0Hz),5.6 〜 5.8(1H,
m),6.83(1H,s),6.97(1H,s),7.48(1
H,ddd ,J= 3.0,9.0,9.0Hz),7.84(1H,dd,J
= 3.0, 9.0Hz),8.36(1H,dd,J= 6.0, 9.0H
z). IR(KBr ,cm-1):1740,1580.
【0155】実施例45 p−メトキシベンジル 3-(4-オキソ-4H-1-ベンゾチオ
ピラン-2- イル)チオメチル-7-[(Z)-2-(2-トリチルア
ミノチアゾール-4- イル)-2-トリチルオキシイミノアセ
トアミド]-3-セフェム-4- カルボキシレート 1-オキシ
実施例20と同様にp−メトキシベンジル 3-クロロメチ
ル-7-[(Z)-2-(2- トリチルアミノチアゾール-4- イル)-
2-トリチルオキシイミノアセトアミド]-3-セフェム-4-
カルボキシレート 1-オキシド 898mg(0.865mmol)から
表記化合物 669mg(0.559mmol)を得た(収率65%)。
【0156】1 H−NMR( 90MHz,CDCl3
δ):3.12(1H,d,J=18.0Hz),3.38(3H,
s),3.48(1H,m),4.36(1H,d,J= 5.0H
z),4.64(1H,d,J=13.0Hz),4.96(1H,
d,J=13.0Hz),5.1 〜 5.3(2H,m),6.20(1
H,dd,J= 5.0,10.0Hz),6.80(1H,s),6.8
〜 7.6(38H,m),8.3 〜 8.5(1H,m).
【0157】実施例46 p−メトキシベンジル 3-(4-オキソ-4H-1-ベンゾチオ
ピラン-2- イル)チオメチル-7- [(Z)-2-(2-トリチルア
ミノチアゾール-4- イル)-2- トリチルオキシイミノア
セトアミド]-3- セフェム-4- カルボキシレート 実施例3と同様に実施例45の化合物 653mg(0.546mmol)
から表記化合物 360mg(0.305mmol)を得た(収率56
%)。
【0158】1 H−NMR( 90MHz,CDCl3
δ):3.20(1H,d,J=18.0Hz),3.60(1H,
d,J=18.0Hz),3.77(3H,s),3.96(1H,
d,J=13.0Hz),4.36(1H,d,J=13.0Hz),5.
00(1H,d,J= 4.8Hz),5.1 〜 5.2(2H,
m),5.96(1H,dd,J= 4.8,10.0Hz),6.80(1
H,s),6.8 〜 7.6(38H,m),8.3 〜 8.5(1
H,m).
【0159】実施例47 7β−[(Z)-2-(2-アミノチアゾール-4- イル)-2-ヒド
ロキシイミノアセトアミド]-3- (4-オキソ-4H-1-ベン
ゾチオピラン-2- イル)チオメチル-3- セフェム-4- カ
ルボン酸ナトリウム塩 実施例4と同様に実施例46の化合物 349mg(0.296mmol)
から表記化合物82.7mg(0.138mmol)を得た(収率47
%)。
【0160】1 H−NMR( 90MHz,CD3 OD,
δ):3.3 〜 3.5(1H,m),3.76(1H,d,J=
17.0Hz),4.08(1H,d,J=13.0Hz),4.68(1
H,d,J=13.0Hz),5.09(1H,d,J= 4.8H
z),5.77(1H,d,J= 4.8Hz),6.76(1H,
s),7.04(1H,s),7.3 〜7.8(3H,m),8.2
〜 8.4(1H,m). IR(KBr ,cm-1):1750,1600.
【0161】実施例48 6,7-ジメトキシ-2- メチルチオ-4- オキソ-4H-1-ベンゾ
チオピラン 実施例17と同様に、 2'-フルオロ-4',5'- ジメトキシア
セトフェノン 200mg(1.0mmol)から表記化合物 150mg
(0.559mmol)を得た(収率56%)。
【0162】1 H−NMR( 90MHz,CDCl3
δ):2.62(3H,s),3.97(3H,s),3.99(3
H,s),6.85(1H,s),6.86(1H,s),7.88
(1H,s). MS(M/Z): 268(M+ ).
【0163】実施例49 6,7-ジメトキシ-2- メチルスルフィニル-4- オキソ-4H-
1-ベンゾチオピラン 実施例18と同様に実施例48の化合物1.00g(3.73mmol)
から表記化合物1.25gを得た。
【0164】1 H−NMR( 90MHz,d6 DMSO,
δ):2.49(3H,s),3.01(3H,s),3.33(3
H,s),7.24(1H,s),7.57(1H,s),7.71
(1H,s).
【0165】実施例50 2-メルカプト-6,7- ジメトキシ-4- オキソ-4H-1-ベンゾ
チオピラン 実施例19と同様に実施例49の化合物1.25g(4.40mmol)
から表記化合物1.15gを得た。
【0166】MS(M/Z): 254(M+
【0167】実施例51 p−メトキシベンジル 3-(6,7-ジメトキシ-4- オキソ
-4H-1-ベンゾチオピラン-2- イル)チオメチル-7-[(Z)-
2-メトキシイミノ-2-(2-トリチルアミノチアゾール-4-
イル)アセトアミド]-3-セフェム-4- カルボキシレート
1-オキシド 実施例20と同様に実施例1の化合物2.10g(2.59mmol)
及び実施例50の化合物から表記化合物1.64g(1.59mmo
l)を得た(収率62%)。
【0168】1 H−NMR( 90MHz,CDCl3
δ):3.73(3H,s),3.89(3H,s),3.94(3
H,s),4.01(3H,s),3.4 〜 4.2(2H,
m),4.64(1H,d,J= 5.0Hz),4.4 〜 4.9(2
H,m),4.7 〜 5.3(2H,m),6.00(1H,dd,
J= 5.0,10.0Hz),6.64(1H,s),6.7 〜 7.8
(22H,m).
【0169】実施例52 p−メトキシベンジル 3-(6,7-ジメトキシ-4- オキソ
-4H-1-ベンゾチオピラン-2- イル)チオメチル-7-[(Z)-
2-メトキシイミノ-2-(2-トリチルアミノチアゾール-4-
イル)アセトアミド)-3-セフェム-4- カルボキシレート 実施例3と同様に実施例51の化合物1.64g(1.59mmol)
から表記化合物 664mg(0.656mmol)を得た(収率41
%)。
【0170】1 H−NMR( 90MHz,CDCl3
δ):3.2 〜 4.3(1H,m),3.76(3H,s),3.
95(3H,s),3.98(3H,s),4.05(3H,
s),4.48(1H,d,J=17.0Hz),4.96(1H,
d,J= 5.0Hz),5.0 〜 5.3(4H,m),5.94(1
H,dd,J= 5.0,10.0Hz),6.69(1H,s),6.7
〜 7.4(22H,m).
【0171】実施例53 7β−[(Z)-2-(2-アミノチアゾール-4- イル)-2-メト
キシイミノアセトアミド]-3-(6,7-ジメトキシ-4- オキ
ソ-4H-1-ベンゾチオピラン-2- イル)チオメチル-3- セ
フェム-4- カルボン酸ナトリウム塩 実施例4と同様に実施例52の化合物 154mg(0.152mmol)
から表記化合物21.1mg(0.0314mmol)を得た(収率21
%)。
【0172】1 H−NMR(400MHz,CD3 OD,
δ):3.42(1H,d,J=17.6Hz),3.77(1H,
d,J=17.6Hz),3.90(3H,s),3.93(3H,
s),3.97(3H,s),4.04(1H,d,J=13.2H
z),4.72(1H,d,J=13.2Hz),5.08(1H,
d,J= 4.4Hz),5.56(1H,d,J=4.4Hz),6.8
3(1H,s),7.01(1H,s),7.30(1H,
s),7.81(1H,s). SIMS(M/Z): 672(M+1)+ . IR(KBr ,cm-1):1740,1620.
【0173】実施例54 6,7-ジヒドロキシ-2- メチルチオ-4- オキソ-4H-1-ベン
ゾチオピラン 実施例48の化合物2.31g(8.61mmol),乾燥ジクロロメ
タン28mlの溶液に−78℃で、三臭化ホウ素3.67g(14.8
mmol),ジクロロメタン9mlの溶液を加え、室温で1晩
撹拌した。溶液に0℃で氷水31mlを加え、1N水酸化ナ
トリウム水溶液でpH11とし、エーテルで洗浄した。水層
を1N塩酸で酸性とし、析出晶を濾取し、水で洗い、乾
燥させ、表記化合物1.64g(6.83mmol)を得た(収率79
%)。
【0174】MS(M/Z): 240(M+ ).
【0175】実施例55 6,7-イソプロピリデンジオキシ-2- メチルチオ-4- オキ
ソ-4H-1-ベンゾチオピラン 実施例54の化合物97.4mg(0.405mmol),五酸化リン,ア
セトン,ベンゼンの混合物を 120℃で21時間加熱還流し
た。溶媒留去後、ジクロロメタンを加え、有機層を飽和
重ソウ水,飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥させ、溶媒を留去した。残渣のシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(CHCl3 −AcOEt10:1)を
行い、表記化合物41mg(0.146mmol)を得た(収率36
%)。
【0176】1 H−NMR(90MHz ,CDCl3
δ):1.73(6H,s),2.60(3H,s),6.78(1
H,s),6.81(1H,s),7.77(1H,s). MS(M/Z): 280(M+ ).
【0177】実施例56 6,7-イソプロピリデンジオキシ-2- メチルスルフィニル
-4- オキソ-4H-1-ベンゾチオピラン 実施例18と同様に実施例55の化合物 297mg(1.06mmol)
から表記化合物 345mgを得た。
【0178】1 H−NMR(90MHz ,CDCl3
δ):1.75(6H,s),2.95(3H,s),6.96(1
H,s),7.19(1H,s),7.80(1H,s). MS(M/Z): 296(M+ ).
【0179】実施例57 6,7-イソプロピリデンジオキシ-2- メルカプト-4- オキ
ソ-4H-1-ベンゾチオピラン 実施例19と同様に実施例56の化合物 345mg(1.16mmol)
から表記化合物 280mgを得た。
【0180】MS(M/Z): 266(M+ ).
【0181】実施例58 p−メトキシベンジル 3-(6,7-イソプロピリデンジオ
キシ-4- オキソ-4H-1-ベンゾチオピラン-2- イル)チオ
メチル-7-[(Z)-2-メトキシイミノ-2-(2-トリチルアミノ
チアゾール-4- イル)アセトアミド]-3-セフェム-4- カ
ルボキシレート1-オキシド 実施例20と同様に実施例1の化合物 726mg(0.895mmol)
及び実施例57の化合物239mg(0.896mmol)から表記化合
物 634mg(0.609 mmol)を得た(収率71%)。
【0182】1 H−NMR(400MHz,CDCl3
δ):1.73(6H,s),3.45(1H,d,J=18.4H
z),3.66(1H,d,J=14.2Hz),3.73(1H,
d,J=18.4Hz),3.79(3H,s),4.07(3H,
s),4.50(1H,d,J= 4.9Hz),4.90(1H,
d,J=14.2Hz),5.12(1H,d,J=11.7Hz),5.
21(1H,d,J=11.7Hz),6.11(1H,dd,J=
4.9,10.3Hz),6.68(1H,s),6.7 〜 7.4(21
H,m),7.76(1H,s).
【0183】実施例59 p−メトキシベンジル 3-(6,7-イソプロピリデンジオ
キシ-4- オキソ-4H-1-ベンゾチオピラン-2- イル)チオ
メチル-7-[(Z)-2-メトキシイミノ-2-(2-トリチルアミノ
チアゾール-4- イル)アセトアミド]-3-セフェム-4- カ
ルボキシレート 実施例3と同様に実施例58の化合物 630mg(0.606mmol)
から表記化合物 328mg(0.321mmol)を得た(収率53
%)。
【0184】1 H−NMR(400MHz,CDCl3
δ):1.73(6H,s),3.40(1H,d,J=18.6H
z),3.70(1H,d,J=18.6Hz),3.79(3H,
s),3.95(1H,d,J=13.5Hz),4.07(3H,
s),4.37(1H,d,J=13.5Hz),5.00(1H,
d,J=4.9Hz ),5.10(1H,d,J=11.7Hz),5.
18(1H,d,J=11.7Hz),5.88(1H,dd,J=
4.9, 8.3Hz),6.72(1H,s),6.74(1H,
s),6.8 〜 6.9(3H,m),6.99(1H,s),7.
01(1H,s),7.26〜7.29(15H,m),7.77(1
H,s).
【0185】実施例60 7β−[(Z)-2-(2-アミノチアゾール-4- イル)-2-メト
キシイミノアセトアミド]-3-(6,7-イソプロピリデンジ
オキシ-4- オキソ-4H-1-ベンゾチオピラン-2-イル)チ
オメチル-3- セフェム-4- カルボン酸ナトリウム塩 実施例4と同様に実施例59の化合物 137mg(0.134mmol)
から表記化合物38.6mg(0.0565mmol)を得た(収率42
%)。
【0186】1 H−NMR(400MHz,CD3 OD,
δ):1.64(6H,s),3.31(1H,d,J=17.3H
z),3.66(1H,d,J=17.3Hz),3.87(3H,
s),3.93(1H,d,J=13.2Hz),4.59(1H,
d,J=13.2Hz),4.97(1H,d,J= 4.9Hz),5.
65(1H,d,J= 4.9Hz),6.73(1H,s),6.90
(1H,s),7.05(1H,s),7.55(1H,s).
【0187】実施例61 6,7-メチレンジオキシ-2- メチルチオ-4- オキソ-4H-1-
ベンゾチオピラン 実施例23と同様にして、 2'-ブロモ-4',5'- メチレンジ
オキシアセトフェノン300mg(1.23mmol)から表記化合
物99.9mg(0.396mmol)を得た(収率32%)。
【0188】1 H−NMR( 90MHz,CDCl3
δ):2.61(3H,s),6.09(2H,s),6.82(1
H,s),6.87(1H,s),7.85(1H,s). MS(M/Z): 252(M+ ).
【0189】実施例62 6,7-メチレンジオキシ-2- メチルスルフィニル-4- オキ
ソ-4H-1-ベンゾチオピラン 実施例18と同様に実施例61の化合物2.00g(7.93mmol)
から表記化合物1.72g(6.41mmol)を得た(収率81
%)。
【0190】MS(M/Z): 268(M+ ).
【0191】実施例63 6,7-メチレンジオキシ-2- メルカプト-4- オキソ-4H-1-
ベンゾチオピラン 実施例19と同様に実施例62の化合物1.72g(6.41mmol)
から表記化合物1.20g(5.04mmol)を得た(収率79
%)。
【0192】MS(M/Z): 238(M+ ).
【0193】実施例64 p−メトキシベンジル 3-(6,7-メチレンジオキシ-4-
オキソ-4H-1-ベンゾチオピラン-2- イル)チオメチル-7
-[(Z)-2-(2-トリチルアミノチアゾール-4- イル)-2-ト
リチルオキシイミノアセトアミド]-3-セフェム-4- カル
ボキシレート1-オキシド 実施例20と同様にp−メトキシベンジル 3-クロロメチ
ル-7-[(Z)-2-(トリチルアミノチアゾール-4- イル)-2-
トリチルオキシイミノアセトアミド]-3-セフェム-4- カ
ルボキシレート 1-オキシド 900mg(0.867mmol)及び実
施例63の化合物から表記化合物 341mg(0.279mmol)を得
た(収率32%)。
【0194】1 H−NMR(400MHz,CDCl3
δ):3.14(1H,d,J=19.0Hz),3.45(1H,
d,J=19.0Hz),3.63(1H,d,J=14.0Hz),3.
80(3H,s),4.36(1H,d,J= 4.9Hz),4.84
(1H,d,J=14.0Hz),5.14(1H,d,J=11.7
Hz),5.21(1H,d,J=11.7Hz),6.11(2H,
s),6.24(1H,dd,J= 4.9,10.3Hz),6.76(1
H,s),6.9 〜 7.4(36H,m),7.84(1H,
s).
【0195】実施例65 p−メトキシベンジル 3-(6,7-メチレンジオキシ-4-
オキソ-4H-1-ベンゾチオピラン-2- イル)チオメチル-7
-[(Z)-2-(2-トリチルアミノチアゾール-4- イル)-2-ト
リチルオキシイミノアセトアミド]-3-セフェム-4- カル
ボキシレート 実施例3と同様に実施例64の化合物 437mg(0.352mmol)
から表記化合物 341mg(0.279mmol)を得た(収率79
%)。
【0196】1 H−NMR(400MHz,CDCl3
δ):3.24(1H,d,J=18.1Hz),3.60(1H,
d,J=18.1Hz),3.79(3H,s),3.94(1H,
d,J=13.5Hz),4.34(1H,d,J=13.5Hz),5.
01(1H,d,J=4.9Hz ),5.13(1H,d,J=1
2.2Hz),5.18(1H,d,J=12.2Hz),6.00(1
H,dd,J= 4.9, 8.8Hz),6.10(2H,s),6.4
〜 7.9(38H,m).
【0197】実施例66 7β−[(Z)-2-(2- アミノチアゾール-4- イル)-2-ヒド
ロキシイミノアセトアミド]-3-(6,7-メチレンジオキシ
-4- オキソ-4H-1-ベンゾチオピラン-2- イル)チオメチ
ル-3- セフェム-4- カルボン酸ナトリウム塩 実施例4と同様に実施例65の化合物 335mg(0.274mmol)
から表記化合物 109mg(0.169mmol)を得た(収率62
%)。
【0198】1 H−NMR(400MHz,CD3 OD,
δ):3.40(1H,d,J=17.6Hz),3.75(1H,
d,J=17.6Hz),4.04(1H,d,J=13.5Hz),4.
67(1H,d,J=13.5Hz),5.09(1H,d,J=
4.4Hz),5.78(1H,d,J= 4.4Hz),6.15(2
H,s),6.77(1H,s),6.99(1H,s),7.23
(1H,s),7.72(1H,s). IR(KBr ,cm-1):1750,1590.
【0199】実施例67 p−メトキシベンジル 3-(6,7-メチレンジオキシ-4-
オキソ-4H-1-ベンゾチオピラン-2- イル)チオメチル-7
-[(Z)-2-メトキシイミノ-2-(2-トリチルアミノチアゾー
ル-4- イル)アセトアミド]-3-セフェム-4- カルボキシ
レート 1-オキシド 実施例20と同様に実施例1の化合物 700mg(0.864mmol)
及び実施例63の化合物226mg(0.950mmol)から表記化合
物 511mg(0.504mmol)を得た(収率58%)。
【0200】1 H−NMR(400MHz,CDCl3
δ):3.45(1H,d,J=18.4Hz),3.68(1H,
d,J=14.2Hz),3.74(1H,d,J=18.4Hz),3.
79(3H,s),4.07(3H,s),4.51(1H,d,
J= 4.4Hz),4.87(1H,d,J=14.2Hz),5.13
(1H,d,J=11.7Hz),5.19(1H,d,J=11.7
Hz),6.10(2H,s),6.1 〜 6.2(1H,m),6.
68(1H,s),6.8 〜 7.3(21H,m),7.83(1
H,s).
【0201】実施例68 p−メトキシベンジル 3-(6,7-メチレンジオキシ-4-
オキソ-4H-1-ベンゾチオピラン-2- イル)チオメチル-7
-[(Z)-2-メトキシイミノ-2-(2-トリチルアミノチアゾー
ル-4- イル)アセトアミド]-3-セフェム-4- カルボキシ
レート 実施例3と同様に実施例67の化合物 506mg(0.500mmol)
から表記化合物 424mg(0.425mmol)を得た(収率85
%)。
【0202】1 H−NMR(400MHz,CDCl3
δ):3.41(1H,d,J=18.1Hz),3.70(1H,
d,J=18.1Hz),3.79(3H,s),3.97(1H,
d,J=13.5Hz),4.07(3H,s),4.34(1H,
d,J=13.5Hz),5.00(1H,d,J= 4.9Hz),5.
11(1H,d,J=12.0Hz),5.16(1H,d,J=1
2.0Hz),5.88(1H,dd,J= 4.9, 8.8Hz),6.10
(2H,s),6.7 〜 7.3(23H,m).
【0203】実施例69 7β−[(Z)-2-(2-アミノチアゾール-4- イル)-2-メト
キシイミノアセトアミド]-3- (6,7-メチレンジオキシ
-4- オキソ-4H-1-ベンゾチオピラン-2- イル)チオメチ
ル-3- セフェム-4- カルボン酸ナトリウム塩 実施例4と同様に実施例68の化合物 419mg(0.421mmol)
から表記化合物 131mg(0.199mmol)を得た(収率47
%)。
【0204】1 H−NMR(400MHz,CD3 OD,
δ):3.41(1H,d,J=17.4Hz),3.75(1H,
d,J=17.4Hz),3.96(3H,s),4.04(1H,
d,J=13.5Hz),4.67(1H,d,J=13.5Hz),5.
07(1H,d,J= 4.9Hz),5.75(1H,d,J=
4.9Hz),6.15(2H,s),6.83(1H,s),7.00
(1H,s),7.23(1H,s),7.72(1H,s). IR(KBr ,cm-1):1750,1590.
【0205】実施例70 6,7-ジ-tert-ブトキシカルボニルオキシ-2- メチルチオ
-4- オキソ-4H-1-ベンゾチオピラン 実施例54の化合物 300mg(1.25mmol),ジクロロメタン
10mlの懸濁液に室温で4-ジメチルアミノピリジン21.4mg
(0.175mmol),ジ-tert-ブチルジカーボネート599mg
(2.75mmol)を加え、30分撹拌した。溶媒を濃縮し、残
渣のシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CHCl3
−AcOEt 40:1)を行い、表記化合物 319mg(0.
725mmol)を得た(収率58%)。
【0206】融点 110〜 111℃ 元素分析値(%):C20247 2 として 計算値 C:54.53 ;H: 5.49 実測値 C:54.61 ;H: 5.46
【0207】1 H−NMR( 90MHz,CDCl3
δ):1.55(18H,s),2.61(3H,s),6.82(1
H,s),7.48(1H,s),8.32(1H,s). MS(M/Z): 440(M+ ).
【0208】実施例71 6,7-ジ-tert-ブトキシカルボニルオキシ-2- メチルスル
フィニル-4- オキソ-4H-1-ベンゾチオピラン 実施例18と同様に実施例70の化合物 276mg(0.625mmol)
から表記化合物 310mgを得た。
【0209】1 H−NMR(400MHz,CDCl3
δ):1.57(18H,s),2.96(3H,s),7.25(1
H,s),7.69(1H,s),8.40(1H,s).
【0210】実施例72 6,7-ジ-tert-ブトキシカルボニルオキシ-2- メルカプト
-4- オキソ-4H-1-ベンゾチオピラン 実施例19と同様に実施例71の化合物 310mg(0.678mmol)
から表記化合物 241mg(0.564mmol)を得た(収率83
%)。
【0211】1 H−NMR(400MHz,CDCl3
δ):1.57(18H,s),7.18(1H,s),7.38(1
H,s),8.13(1H,s).
【0212】実施例73 p−メトキシベンジル 3-(6,7−ジ-tert-ブトキシカル
ボニルオキシ-4- オキソ-4H-1-ベンゾチオピラン-2- イ
ル)チオメチル-7-[(Z)-2-メトキシイミノ-2-(2-トリチ
ルアミノチアゾール-4- イル)アセトアミド]-3-セフェ
ム-4- カルボキシレート 1-オキシド 実施例20と同様に実施例1の化合物 834mg(1.03mmol)
及び実施例72の化合物483mg(1.13mmol)から表記化合
物 783mg(0.652mmol)を得た(収率63%)。
【0213】1 H−NMR(400MHz,CDCl3
δ):1.57(18H,s),3.41(1H,d,J=18.6H
z),3.7 〜 3.8(2H,m),3.78(3H,s),4.0
7(3H,s),4.52(1H,d,J= 4.9Hz),4.84
(1H,d,J=14.2Hz),5.16(1H,d,J=11.7
Hz),5.25(1H,d,J=11.7Hz),6.13(1H,d
d,J= 4.9,10.0Hz),6.69(1H,s),6.9 〜 7.
4(21H,m),8.32(1H,s).
【0214】実施例74 p−メトキシベンジル 3-(6,7−ジ-tert-ブトキシカル
ボニルオキシ-4- オキソ-4H-1-ベンゾチオピラン-2- イ
ル)チオメチル-7-[(Z)-2-メトキシイミノ-2-(2- トリ
チルアミノチアゾール-4- イル)アセトアミド]-3-セフ
ェム-4- カルボキシレート 実施例3と同様に実施例73の化合物 778mg(0.648mmol)
から表記化合物 484mg(0.408 mmol)を得た(収率63
%)。
【0215】1 H−NMR(400MHz,CDCl3
δ):1.56(18H,s),3.41(1H,d,J=18.1H
z),3.68(1H,d,J=18.1Hz),3.77(3H,
s),4.02(1H,d,J=13.5Hz),4.07(3H,
s),4.34(1H,d,J=13.5Hz),5.01(1H,
d,J= 4.9Hz),5.13(1H,d,J=11.7Hz),5.
21(1H,d,J=11.7Hz),5.89(1H,dd,J=
4.9, 8.8Hz),6.73(1H,s),6.8 〜 7.4(21
H,m),8.33(1H,s).
【0216】実施例75 7β−[(Z)-2-(2-アミノチアゾール-4- イル)-2-メト
キシイミノアセトアミド]-3-(6,7-ジヒドロキシ-4- オ
キソ-4H-1-ベンゾチオピラン-2- イル)チオメチル-3-
セフェム-4- カルボン酸ナトリウム塩 実施例4と同様に実施例74の化合物 266mg(0.224mmol)
から表記化合物96.8mg(0.150mmol)を得た(収率67
%)。
【0217】1 H−NMR(400MHz,CD3 OD,
δ):3.40(1H,d,J=17.4Hz),3.75(1H,
d,J=17.4Hz),3.96(3H,s),4.02(1H,
d,J=13.7Hz),4.66(1H,d,J=13.7Hz),5.
07(1H,d,J= 4.9Hz),5.75(1H,d,J=
4.9Hz),6.83(1H,s),6.94(1H,s),7.00
(1H,s),7.71(1H,s). IR(KBr ,cm-1):1750,1550.
【0218】実施例76 p−メトキシベンジル 3-(6,7−ジ-tert-ブトキシカル
ボニルオキシ-4- オキソ-4H-1-ベンゾチオピラン-2- イ
ル)チオメチル-7-[(Z)-2-(2-トリチルアミノチアゾー
ル-4- イル)-2-トリチルオキシイミノアセトアミド)-3-
セフェム-4- カルボキシレート 1-オキシド 実施例20と同様にp−メトキシベンジル 3-クロロメチ
ル-7-[(Z)-2-トリチルオキシイミノ-2-(トリチルアミノ
チアゾール-4- イル)アセトアミド]-3-セフェム-4- カ
ルボキシレート 1-オキシド1.07g(1.03mmol)及び実
施例72の化合物483mg(1.13mmol)から表記化合物 461m
g(0.323 mmol)を得た(収率31%)。
【0219】1 H−NMR(400MHz,CDCl3
δ):1.57(18H,s),3.12(1H,d,J=18.4H
z),3.47(1H,d,J=18.4Hz),3.71(1H,
d,J=14.2Hz),3.78(3H,s),4.39(1H,
d,J= 4.9Hz),4.82(1H,d,J=14.2Hz),5.
17(1H,d,J=11.7Hz),5.27(1H,d,J=1
1.7Hz),6.26(1H,d,J=4.9 ,10.3Hz),6.87
(1H,s),6.9 〜 7.4(36H,m),8.33(1H,
s).
【0220】実施例77 p−メトキシベンジル 3-(6,7-ジ-tert-ブトキシカル
ボニルオキシ-4- オキソ-4H-1-ベンゾチオピラン-2- イ
ル)チオメチル-7-[(Z)-2-(2-トリチルアミノチアゾー
ル-4- イル)-2-トリチルオキシイミノアセトアミド]-3-
セフェム-4- カルボキシレート 実施例3と同様に実施例76の化合物 457mg(0.320mmol)
から表記化合物 353mg(0.250mmol)を得た(収率78
%)。
【0221】1 H−NMR(400MHz,CDCl3
δ):1.56(18H,s),3.23(1H,d,J=18.4H
z),3.59(1H,d,J=18.4Hz),3.77(3H,
s),3.98(1H,d,J=12.7Hz),4.34(1H,
d,J=12.7Hz),5.02(1H,d,J= 4.9Hz),5.
14(1H,d,J=11.7Hz),5.23(1H,d,J=1
1.7Hz),6.01(1H,dd,J= 4.9, 8.8Hz),6.86
(1H,s),6.9 〜 7.4(36H,m),8.32(1H,
s).
【0222】実施例78 7β−[(Z)-2-(2-アミノチアゾール-4- イル)-2-ヒド
ロキシイミノアセトアミド]-3-(6,7-ジヒドロキシ-4-
オキソ-4H-1-ベンゾチオピラン-2- イル)チオメチル-3
- セフェム-4- カルボン酸ナトリウム塩 実施例4と同様に実施例77の化合物 349mg(0.247mmol)
から表記化合物 101mg(0.160mmol)を得た(収率65
%)。
【0223】1 H−NMR(400MHz,CD3 OD,
δ):3.40(1H,d,J=17.4Hz),3.73(1H,
d,J=17.4Hz),4.06(1H,d,J=13.0Hz),4.
55(1H,d,J=13.0Hz),5.08(1H,d,J=
4.9Hz),5.78(1H,d,J= 4.9Hz),6.76(1
H,s),6.84(1H,s),6.91(1H,s),7.64
(1H,s). IR(KBr ,cm-1):1750,1540. SIMS(M/Z): 630(M+1)+
【0224】実施例79 2-ブロモ-3- クロロ-4,5- ジメトキシベンズアルデヒド 6-ブロモ-5- クロロバニリン5.39g(20.3mmol)をアセ
トニトリル50mlに懸濁し、1.8-ジアザビシクロ[5,4,0]-
7-ウンデセン3.04ml(20.3mmol)、ヨウ化メチル2.53ml
(40.6mmol)を氷冷下滴下する。室温にて5時間攪拌し
た後、ジイソプロピルエチルアミン 3.9ml( 22.33mmo
l)及びヨウ化メチル2.53ml(40.6mmol)を氷冷下加
え、室温にて20時間攪拌する。溶媒を留去した後、残渣
にジクロロメタン 200mlを加え水洗する。無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥の後、濃縮残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(Hex:AcOEt=5:1)にて精製
し無色針状晶の表記化合物を得た。4.04g(収率71
%)。融点 118.5〜 119.1℃。
【0225】元素分析値(%):C9 8 Br ClO3
として 計算値 C: 38.67;H:2.88 実測値 C: 38.65;H:2.75
【0226】1 H−NMR( 90MHz,CDCl3
δ):3.93(3H,s),3.96(3H,s),7.44(1
H,s),10.28(1H,s).
【0227】実施例80 2-ブロモ-3- クロロ-4,5- ジメトキシアセトフェノン 実施例79の化合物3.90g(14mmol)のTHF20ml溶液
に、マグネシウム3.40g(14mmol),ヨウ化メチル1.05
ml(16.8mmol)及びジエチルエーテル 5.7mlより調製し
たグリニヤール試薬を氷冷下滴下する。室温にて40分攪
拌した後、飽和NH4 Cl水溶液 8.5mlを加え更に10分
攪拌する。有機層を分取し、水層をエーテル抽出(50ml
×2)する。有機層を合わせ飽和食塩水洗浄の後、無水
硫酸マグネシウム乾燥し、濃縮残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(Hex:AcOEt=4:1)にて
精製し淡黄色粉末を得た。得られた淡黄色粉末をジクロ
ロメタン 2.7mlに溶解した後、ピリジニウムクロロクロ
メート4.81g(22.32mmol),モレキュラーシーブス粉
末5.58gを含むジクロロメタン55mlに滴下した。室温に
て50分攪拌した後、有機層を分取する。残渣にジエチル
エーテル50mlを加え激しく攪拌した後、エーテル層を分
取する。この操作を3回行ないエーテル層と先のジクロ
ロメタン層を合わせ飽和重曹水,飽和食塩水で洗浄す
る。無水硫酸マグネシウム乾燥の後、濃縮残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(Hex:AcOEt=
4:1)にて精製し淡黄色粉末の表記化合物を得た。2.
86g(収率70%)。
【0228】1 H−NMR( 90MHz,CDCl3
δ):2.64(3H,s),3.88(6H,s),6.88(1
H,s).
【0229】実施例81 8-クロロ-6,7- ジメトキシ-2- メチルチオ-4-オキソ-4
H-1- ベンゾチオピラン 実施例17と同様に実施例80の化合物2.85g(9.70mmol)
から白色粉末の表記化合物を得た。2.50g(収率85
%)。
【0230】1 H−NMR( 90MHz,CDCl3
δ):2.65(3H,s),3.98(6H,s),6.84(1
H,s),7.93(1H,s).
【0231】実施例82 8-クロロ-6,7- ジヒドロキシ-2- メチルチオ-4- オキソ
-4H-1- ベンゾチオピラン 実施例54と同様に実施例81の化合物2.03g(6.69mmol)
から淡黄色粉末の表記化合物を得た。 0.947g(収率52
%)。
【0232】1 H−NMR( 90MHz,DMSO−d6,
δ):2.69(3H,s),6.76(1H,s),7.70(1
H,s).
【0233】実施例83 8-クロロ-6,7- ジ-tert-ブトキシカルボニルオキシ-2-
メチルチオ-4- オキソ-4H-1- ベンゾチオピラン 実施例70と同様に実施例82の化合物 0.947g(3.45mmo
l)から無色油状物の表記化合物を得た。1.43g(収率8
7%)。
【0234】1 H−NMR(400MHz,CDCl3
δ):1.55(9H,s),1.57(9H,s),2.66(3
H,s),6.84(1H,s),8.33(1H,s).
【0235】実施例84 8-クロロ-6,7- ジ-tert-ブトキシカルボニルオキシ-2-
メチルスルフィニル-4- オキソ-4H-1- ベンゾチオピラ
実施例18と同様に実施例83の化合物1.37g(2.88mmol)
から白色粉末の表記化合物を得た。1.40g(収率99
%)。
【0236】1 H−NMR(400MHz,CDCl3
δ):1.56(9H,s),1.58(9H,s),2.98(3
H,s),7.30(1H,s),8.40(1H,s).
【0237】実施例85 p−メトキシベンジル 3-(8- クロロ-6,7- ジ-tert-ブ
トキシカルボニルオキシ-4- オキソ-4H-1- ベンゾチオ
ピラン-2- イル)チオメチル-7- [(Z)-メトキシイミノ
-2-(2-トリチルアミノチアゾール-4- イル)アセトアミ
ド]-3- セフェム-4- カルボキシレート 実施例84の化合物 0.446g( 0.912mmol)をTHF 5.0
mlに溶解した後、氷冷下1N−NaSH水溶液1.82mlを
滴下し、室温にて1時間攪拌する。反応液を減圧濃縮
し、残渣をジメチルホルムアミド 2.0mlに溶解する。氷
冷下3N−HClを用いてpHを 3.0に調製し橙色溶液
を得た。(A液)。p−メトキシベンジル 3-クロロメ
チル-7-[(Z)-2-メトキシイミノ-2-(2-トリチルアミノチ
アゾール-4- イル)アセトアミド]-3-セフェム-4- カル
ボキシレート0.60g(0.76mmol)をジメチルホルムアミ
ド 1.5mlに溶解し氷冷下ヨウ化ナトリウム 136.8mg(
0.912mmol)を加え室温にて30分攪拌する。次いでこの
反応液に氷冷下、先のA液を滴下し室温にて1時間攪拌
する。反応液を氷水40mlに注ぎ析出物を濾取する。得ら
れた析出物をジクロロメタン 200mlに溶解し水洗の後飽
和食塩水洗浄する。無水硫酸マグネシウム乾燥の後、濃
縮残渣をカラム精製(MeOH:CH2 Cl2 =1:9
9)し淡黄色カラメル状の表記化合物を得た。0.290g
(収率31%)。
【0238】1 H−NMR(400MHz,CDCl3
δ):1.56(9H,s),1.57(9H,s),3.56(2
H,ABq,J=18.1Hz),3.77(3H,s),4.21
(2H,ABq,J=13.2Hz),4.07(3H,s),5.
02(1H,d,J= 4.9Hz),5.18(2H,ABq,J
=11.7Hz),5.89(1H,dd,J= 4.9Hz, 9.3Hz),
6.73(1H,s),6.85(2H,d,J= 8.8Hz),6.
98(1H,s),7.28〜7.31(17H,m),8.33(1
H,s).
【0239】実施例86 7β-[(Z)-2-(2- アミノチアゾール-4- イル)-2-メトキ
シイミノアセトアミド]-3-(8-クロロ-6,7- ジヒドロキ
シ-4- オキソ-4H-1- ベンゾチオピラン-2- イル)チオ
メチル-3- セフェム-4- カルボン酸ナトリウム塩 実施例4と同様に実施例85の化合物 0.284g( 0.233mm
ol)から淡黄色粉末の表記化合物を得た。71.6mg(収率
45%)。
【0240】1 H−NMR(400MHz,D2 O,δ):3.
63(2H,ABq,J=17.6Hz),4.18(2H,AB
q,J=13.7Hz),3.98(3H,s),5.16(1H,
d,J= 4.4Hz),5.73(1H,d,J=4.4Hz),6.9
7(1H,s),7.00(1H,s),7.52(1H,
s). IR(KBr ,cm-1):1740,1600.
【0241】実施例87 p−メトキシベンジル 7-[(Z)-2-tert-ブトキシカルボ
ニルメトキシイミノ-2-(2-トリチルアミノチアゾール-4
- イル)アセトアミド]-3-(8-クロロ-6,7- ジ-tert-ブ
トキシカルボニルオキシ-4- オキソ-4H-1- ベンゾチオ
ピラン-2- イル)チオメチル-3- セフェム-4- カルボキ
シレート 実施例85と同様に実施例84の化合物 0.151g( 0.307mm
ol)及びp−メトキシベンジル 7-[(Z)-2-tert-ブトキ
シカルボニルメトキシイミノ-2-(2-トリチルアミノチア
ゾール-4- イル)アセトアミド]-3-クロロメチル-3- セ
フェム-4- カルボキシレート 0.229g( 0.256mmol)を
用い淡黄色カラメル状の表記化合物を得た。0.177 g
(収率52%)。
【0242】1 H−NMR(400MHz,CDCl3
δ):1.44(9H,s),1.56(9H,s),1.57(9
H,s),3.52(2H,ABq,J=18.1Hz),3.77
(3H,s),4.20(2H,ABq,J=13.2Hz),4.
76(2H,ABq,J=17.1Hz),5.01(1H,d,J
= 4.9Hz),5.18(2H,ABq,J=11.7Hz),5.87
(1H,dd,J= 4.9Hz, 8.8Hz),6.80(1H,
s),6.85(2H,d,J= 8.3Hz),6.96(1H,
s),7.27〜7.32(17H,m),8.33(1H,s),8.
70(1H,d,J= 8.8Hz).
【0243】実施例88 7β-[(Z)-2-(2- アミノチアゾール-4- イル)-2-カルボ
キシメトキシイミノアセトアミド]-3-(8-クロロ-6,7-
ジヒドロキシ-4- オキソ-4H-1- ベンゾチオピラン-2-
イル)チオメチル-3- セフェム-4- カルボン酸ジナトリ
ウム塩 実施例4と同様に実施例87の化合物 0.169g( 0.128mm
ol)から淡黄色粉末の表記化合物を得た。87.8mg(収率
92%)。
【0244】1 H−NMR(400MHz,D2 O,δ):3.
63(2H,ABq,J=17.6Hz),4.22(2H,AB
q,J=13.7Hz),4.57(2H,s),5.17(1H,
d,J= 4.9Hz),5.75(1H,d,J=4.9Hz),7.0
4(1H,s),7.05(1H,s),7.54(1H,
s). IR(KBr ,cm-1):1760,1690.
【0245】実施例89 p−メトキシベンジル 7-[(Z)-2-(5-アミノ-1,2,4- チ
アジアゾール-3- イル)-2- メトキシイミノアセトアミ
ド]-3-(6,7- ジ-tert-ブトキシカルボニルオキシ-4- オ
キソ-4H-1- ベンゾチオピラン-2- イル)チオメチル-3
- セフェム-4-カルボキシレート 実施例85と同様に実施例71の化合物 0.493g(1.08mmo
l)及びp−メトキシベンジル 7-[(Z)-2-(5-アミノ-1,
2,4- チアジアゾール-3- イル)-2- メトキシイミノア
セトアミド]-3-クロロメチル-3- セフェム-4-カルボキ
シレート0.50g(0.90mmol)を用い淡黄色カラメル状の
表記化合物を得た。 0.724g(収率85%)。
【0246】1 H−NMR(400MHz,CDCl3
δ):1.56(18H,s),3.55(2H,ABq,J=1
8.6Hz),3.76(3H,s),4.09(3H,s),4.21
(2H,ABq,J=13.2Hz),5.06(1H,d,J=
4.9Hz),5.16(2H,ABq,J=11.7Hz),6.10
(1H,dd,J= 4.9Hz, 8.8Hz),6.63(2H,br
s),6.85(2H,d,J= 8.8Hz),6.95(1H,
s),7.29(2H,d,J= 8.8Hz),7.44(1H,
s),8.31(1H,s),8.45(1H,d,J= 8.8H
z).
【0247】実施例90 7β-[(Z)-2-(5-アミノ-1,2,4- チアジアゾール-3- イ
ル)-2- メトキシイミノアセトアミド]-3-(6,7-ジヒド
ロキシ-4- オキソ-4H-1- ベンゾチオピラン-2- イル)
チオメチル-3- セフェム-4- カルボン酸ナトリウム塩 実施例4と同様に実施例89の化合物 0.691g(0.73mmo
l)淡黄色粉末の表記化合物を得た。 191.8mg(収率41
%)。
【0248】1 H−NMR(400MHz,CD3 OD,
δ):3.56(2H,ABq,J=17.6Hz),4.04(3
H,s),4.28(2H,ABq,J=12.7Hz),5.07
(1H,d,J= 4.9Hz),5.79(1H,d,J= 4.9
Hz),6.71(1H,s),6.91(1H,s),7.60(1
H,s). IR(KBr ,cm-1):1755,1590.
【0249】実施例91 p−メトキシベンジル 7-[(Z)-2-(5-アミノ-1,2,4- チ
アジアゾール-3- イル)-2- エトキシイミノアセトアミ
ド]-3-(6,7- ジ-tert-ブトキシカルボニルオキシ-4- オ
キソ-4H-1- ベンゾチオピラン-2- イル)チオメチル-3
- セフェム-4-カルボキシレート 実施例85と同様に実施例71の化合物 0.482g(1.06mmo
l)及びp−メトキシベンジル 7-[(Z)-2-(5-アミノ-1,
2,4- チアジアゾール-3- イル)-2- エトキシイミノア
セトアミド]-3-クロロメチル-3- セフェム-4-カルボキ
シレート0.50g(0.88mmol)を用い淡黄色カラメル状の
表記化合物を得た。 0.631g(収率75%)。
【0250】1 H−NMR(400MHz,CDCl3
δ):1.32(3H,t),1.56(18H,s),3.55(2
H,ABq,J=18.1Hz),3.77(3H,s),4.20
(2H,ABq,J=13.2Hz),4.37(2H,q),5.
06(1H,d,J= 4.9Hz),5.16(2H,ABq,J
=11.7Hz),6.08(1H,dd,J= 4.9Hz, 9.3Hz),
6.51(2H,br s),6.86(2H,d,J= 8.8H
z),6.96(1H,s),7.29(2H,d,J= 8.8H
z),7.44(1H,s),8.05(1H,d,J= 9.3H
z),8.32(1H,s).
【0251】実施例92 7β-[(Z)-2-(5-アミノ-1,2,4- チアジアゾール-3- イ
ル)-2- エトキシイミノアセトアミド]-3-(6,7-ジヒド
ロキシ-4- オキソ-4H-1- ベンゾチオピラン-2- イル)
チオメチル-3- セフェム-4- カルボン酸ナトリウム塩 実施例4と同様に実施例91の化合物0.620g( 0.647mmo
l)から淡黄色粉末の表記化合物を得た。 171.2mg(収
率40%)。
【0252】1 H−NMR(400MHz,CD3 OD,
δ):1.34(3H,t),3.56(2H,ABq,J=1
7.6Hz),4.299 (2H,ABq,J=13.2Hz),4.304
(2H,q),5.08(1H,d,J= 4.9Hz),5.79
(1H,d,J= 4.9Hz),6.82(1H,s),6.92
(1H,s),7.64(1H,s). IR(KBr ,cm-1):1760,1600.
【0253】実施例93 3-ブロモ-6,7- メチレンジオキシ-2- メチルチオ-4- オ
キソ-4H-1- ベンゾチオピラン 実施例61の化合物 600mg(2.38mmol)の酢酸6ml懸濁液
に室温で臭素 0.227ml(2.38mmol)を加え、50℃で3時
間攪拌した。析出晶を濾取し、酢酸エチルで洗い、表記
化合物 935mgを得た。
【0254】1 H−NMR(400MHz,d6 DMSO,
δ):2.74(3H,s),6.25(2H,s),7.58(1
H,s),7.68(1H,s). MS(M/Z): 330(M+ ).
【0255】実施例94 3-ブロモ-6,7- ジヒドロキシ-2- メチルチオ-4- オキソ
-4H-1- ベンゾチオピラン 実施例54と同様に実施例93の化合物 935mg(2.82mmol)
から表記化合物 232mg( 0.726mmol)を得た(収率26
%)。
【0256】1 H−NMR(400MHz,d6 DMSO,
δ):2.71(3H,s),7.13(1H,s),7.70(1
H,s). MS(M/Z): 318(M+ ).
【0257】実施例95 3-ブロモ-6,7- ジ-tert-ブトキシカルボニルオキシ-2-
メチルチオ-4- オキソ-4H-1- ベンゾチオピラン 実施例70と同様に実施例94の化合物 232mg( 0.726mmo
l)から表記化合物 189mg( 0.365mmol)を得た(収率5
0%)。
【0258】1 H−NMR(400MHz,CDCl3
δ):1.56(18H,s),2.68(3H,s),7.59(1
H,s),8.39(1H,s).
【0259】実施例96 3-ブロモ-6,7- ジ-tert-ブトキシカルボニルオキシ-2-
メチルスルフィニル-4- オキソ-4H-1- ベンゾチオピラ
実施例18と同様に実施例95の化合物 189mg( 0.365mmo
l)から表記化合物 204mgを得た。
【0260】1 H−NMR(400MHz,CDCl3
δ):1.57(18H,s),3.08(3H,s),7.75(1
H,s),8.43(1H,s).
【0261】実施例97 p−メトキシベンジル 3-(3- ブロモ-6,7- ジ-tert-ブ
トキシカルボニルオキシ-4- オキソ-4H-1- ベンゾチオ
ピラン-2- イル)チオメチル-7- [(Z)-2-メトキシイミ
ノ-2- (2-トリチルアミノチアゾール-4- イル)アセト
アミド]-3- セフェム-4- カルボキシレート 温で1N硫化水素ナトリウム( 0.358mmol)を加え、10
分間攪拌した。溶媒を留去し、残渣に重ソウ44.7mg,水
3.4mlの溶液を加え、ジクロロメタンで洗浄した。1N
塩酸 0.7mlを加え、ジクロロメタン1mlで抽出しジクロ
ロメタン溶液を得た。(A液)
【0262】p−メトキシベンジル 3-クロロメチル-7
-[(Z)-2-メトキシイミノ-2-(2-トリチルアミノチアゾー
ル-4- イル)アセトアミド]-3-セフェム-4- カルボキシ
レート 138mg( 0.173mmol),ジメチルホルムアミド
0.4mlの溶液にヨウ化ナトリウム31.2mg(1.12mmol)を
加え、1時間攪拌した。(B液)
【0263】氷冷下、A液をB液に加え、室温で2時間
攪拌した。氷水に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、有機
層を水,飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥させ、溶媒を留去した。残渣のシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ジクロロメタン−酢酸エチル 20:
1)を行い、表記化合物54.0mg(0.0428mmol)を得た
(収率25%)。
【0264】1 H−NMR(400MHz,CDCl3
δ):1.57(18H,s),3.44(1H,d,J=18.1H
z),3.70(3H,s),3.7 〜 3.8(1H,m),4.0
〜 4.1(1H,m),4.06(3H,s),4.44(1
H,d,J=12.7Hz),5.04(1H,d,J= 4.9H
z),5.17(1H,d,J=11.7Hz),5.22(1H,
d,J=11.7Hz),5.92(1H,dd,J= 4.9, 8.8H
z),6.8 〜 7.3(20H,m),7.41(1H,s),8.3
7(1H,s).
【0265】実施例98 7β−[(Z)-2-(2-アミノチアゾール-4- イル)-2-メトキ
シイミノアセトアミド]-3-(3-ブロモ-6,7- ジヒドロキ
シ-4- オキソ-4H-1- ベンゾチオピラン-2- イル)チオ
メチル-3- セフェム-4- カルボン酸ナトリウム塩 実施例4と同様に実施例97の化合物 204mg( 0.162mmo
l)から表記化合物94.3mg( 0.131mmol)を得た(収率8
1%)。
【0266】1 H−NMR(400MHz,CD3 OD,
δ):3.45(1H,d,J=17.3Hz),3.78(1H,
d,J=17.3Hz),3.97(3H,s),4.14(1H,
d,J=12.2Hz),4.59(1H,d,J=12.2Hz),5.
11(1H,d,J= 4.9Hz),5.78(1H,d,J=
4.9Hz),6.68(1H,s),6.84(1H,s),7.60
(1H,s). IR(KBr ,cm-1):1750,1620.
【0267】実施例99 p−メトキシベンジル 3-(3-ブロモ-6,7- ジ-tert-ブ
トキシカルボニルオキシ-4- オキソ-4H-1- ベンゾチオ
ピラン-2- イル)チオメチル-7-[(Z)-2-tert-ブトキシ
カルボニルメトキシイミノ-2-(2-トリチルアミノチアゾ
ール-4- イル)アセトアミド]-3-セフェム-4- カルボキ
シレート 実施例97と同様にp−メトキシベンジル 7-[(Z)-2-ter
t-ブトキシカルボニルメトキシイミノ-2-(2-トリチルア
ミノチアゾール-4- イル)アセトアミド]-3-クロロメチ
ル-3- セフェム-4- カルボキシレート 301mg( 0.336mm
ol)から表記化合物 262mg( 0.192mmol)を得た(収率
57%)。
【0268】1 H−NMR(400MHz,CDCl3
δ):1.45(9H,s),1.57(18H,s),3.44(1
H,d,J=18.1Hz),3.67(1H,d,J=18.1H
z),3.71(3H,s),4.10(1H,d,J=12.2H
z),4.32(1H,d,J=12.2Hz),4.73(1H,
d,J=17.1Hz),4.79(1H,d,J=17.1Hz),5.
04(1H,d,J= 4.9Hz),5.20(1H,d,J=1
1.7Hz),5.25(1H,d,J=11.7Hz),5.90(1
H,dd,J= 4.9, 8.8Hz),6.8 〜 7.3(20H,
m),7.43(1H,s),8.37(1H,s).
【0269】実施例 100 7β-[(Z)-2-(2- アミノチアゾール-4- イル)-2- カル
ボキシメトキシイミノアセトアミド]-3-(3- ブロモ-6,7
- ジヒドロキシ-4- オキソ-4H-1- ベンゾチオピラン-2
- イル)チオメチル-3- セフェム-4- カルボン酸ジナト
リウム塩 実施例4と同様に実施例99の化合物 260mg( 0.191mmo
l)から表記化合物 113mg( 0.146mmol)を得た(収率7
7%)。
【0270】1 H−NMR(400MHz,CD3 OD,
δ):3.46(1H,d,J=17.8Hz),3.78(1H,
d,J=17.8Hz),4.12(1H,d,J=12.2Hz),4.
54(2H,s),4.69(1H,d,J=12.2Hz),5.12
(1H,d,J= 4.9Hz),5.76(1H,d,J= 4.9
Hz),6.68(1H,s),6.89(1H,s),7.59(1
H,s). IR(KBr ,cm-1):1750,1600.
【0271】実施例 101 3-シアノ-2- メチルスルフィニル-4- オキソ-4H-1- ベ
ンゾチオピラン 実施例18と同様に3-シアノ-2- メチルチオ-4- オキソ-4
H-1- ベンゾチオピラン(W.D.Rudorf,Tetrahedron, 3
4,725(1978). ) 100mg( 0.429mmol)から表記化合物
106mg( 0.423mmol)を得た(収率99%)。
【0272】1 H−NMR(400MHz,d6 DMSO,
δ):3.14(3H,s),7.81(1H,dd,J= 7.3,
7.8Hz),7.93(1H,dd,J=7.3, 8.3Hz),8.23
(1H,d,J= 8.3Hz),8.40(1H,d,J= 7.8
Hz). MS(M/Z): 249(M+ ).
【0273】実施例 102 3-シアノ-2- メルカプト-4- オキソ-4H-1- ベンゾチオ
ピラン 実施例19と同様に実施例 101の化合物92.9mg( 0.373mm
ol)から表記化合物70.0mg( 0.319mmol)を得た(収率
86%)。
【0274】1 H=NMR(400MHz,d6 DMSO,
δ):7.3 〜 7.5(2H,m),7.54(1H,dd,J=
7.3, 7.8Hz),8.13(1H,d,J= 7.8Hz). MS(M/Z): 219(M+ ).
【0275】実施例 103 p−メトキシベンジル 3-(3-シアノ-4- オキソ-4H-1
- ベンゾチオピラン-2- イル)チオメチル-7-[(Z)-2-メ
トキシイミノ-2-(2-トリチルアミノチアゾール-4-イ
ル)アセトアミド]-3-セフェム-4- カルボキシレート 実施例20と同様にp−メトキシベンジル 3-クロロメチ
ル-7-[(Z)-2-メトキシイミノ-2-(2-トリチルアミノチア
ゾール-4- イル)アセトアミド]-3-セフェム-4- カルボ
キシレート 300mg( 0.378mmol)と実施例 102の化合物
91.1mg( 0.416mmol)から表記化合物 276mg( 0.282mm
ol)を得た(収率75%)。
【0276】1 H−NMR(400MHz,CDCl3
δ):3.44(1H,d,J=18.1Hz),3.74(3H,
s),3.79(1H,d,J=18.1Hz),4.08(3H,
s),4.19(1H,d,J=12.7Hz),4.58(1H,
d,J=12.7Hz),5.07(1H,d,J= 4.9Hz),5.
16(1H,d,J=11.7Hz),5.20(1H,d,J=1
1.7Hz),5.93(1H,dd,J= 4.9, 8.8Hz),6.8
〜 7.6(24H,m).
【0277】実施例 104 7β-[(Z)-2-(2- アミノチアゾール-4- イル)-2- メト
キシイミノアセトアミド]-3-(3- シアノ-4- オキソ-4H
-1- ベンゾチオピラン-2- イル)チオメチル-3- セフェ
ム-4- カルボン酸ナトリウム塩 実施例4と同様に実施例 103の化合物 269mg( 0.275mm
ol)から表記化合物63.6mg(0.0999mmol)を得た(収率
36%)。
【0278】1 H−NMR(400MHz,CD3 OD,
δ):3.45(1H,d,J=17.6Hz),3.82(1H,
d,J=17.6Hz),3.97(3H,s),4.22(1H,
d,J=13.7Hz),5.04(1H,d,J=13.7Hz),5.
12(1H,d,J= 4.9Hz),5.78(1H,d,J=
4.9Hz),6.83(1H,s),7.3〜 8.4(4H,m). SIMS(M/Z): 637(M+1)+ . IR(KBr ,cm-1):1750,1600.
【0279】実施例 105 p−メトキシベンジル 3-(3-シアノ-4- オキソ-4H-1
- ベンゾチオピラン-2- イル)チオメチル-7-[(Z)-2-(2
- トリチルアミノチアゾール-4- イル)-2- トリチルオ
キシイミノアセトアミド]-3-セフェム-4- カルボキシレ
ート 実施例20と同様にp−メトキシベンジル 3-クロロメチ
ル-7-[(Z)-2- (2-トリチルアミノチアゾール-4- イル)
-2- トリチルオキシイミノアセトアミド-3- セフェム-4
- カルボキシレート 386mg( 0.378mmol)と実施例 102
の化合物91.1mg( 0.416mmol)から表記化合物 200mg
( 0.166mmol)を得た(収率44%)。
【0280】1 H−NMR(400MHz,CDCl3
δ):3.25(1H,d,J=18.1Hz),3.67(1H,
d,J=18.1Hz),3.74(3H,s),4.1 〜 4.2(1
H,m),4.60(1H,d,J=13.2Hz),5.06(1
H,d,J= 4.9Hz),5.19(1H,d,J=11.7H
z),5.23(1H,d,J=11.7Hz),6.05(1H,d
d,J= 4.9, 8.8Hz),6.8 〜 7.7(39H,m).
【0281】実施例 106 7β-[(Z)-2-(2- アミノチアゾール-4- イル)-2- ヒド
ロキシイミノアセトアミド]-3-(3- シアノ-4- オキソ-4
H-1- ベンゾチオピラン-2- イル)チオメチル-3- セフ
ェム-4- カルボン酸ナトリウム塩 実施例4と同様に実施例 105の化合物 196mg( 0.162mm
ol)から表記化合物52.8mg(0.0848mmol)を得た(収率
52%)。
【0282】1 H−NMR(400MHz,CDCl3
δ):3.43(1H,d,J=17.6Hz),3.81(1H,
d,J=17.6Hz),4.21(1H,d,J=13.7Hz),5.
05(1H,d,J=13.7Hz),5.13(1H,d,J=
4.9Hz),5.81(1H,d,J= 4.9Hz),6.77(1
H,s),7.3 〜 8.4(4H,m). SIMS(M/Z): 623(M+1)+ . IR(KBr ,cm-1):1760,1600.
【0283】実施例 107 p−メトキシベンジル 7-[(Z)-2-tert-ブトキシカルボ
ニルメトキシイミノ-2-(2-トリチルアミノチアゾール-4
- イル)アセトアミド]-3-(6,7- ジ-tert-ブトキシカル
ボニルオキシ-4- オキソ-4H-1- ベンゾチオピラン-2-
イル)チオメチル-3- セフェム-4- カルボキシレート 実施例20と同様にp−メトキシベンジル 7-[(Z)-2-ter
t-ブトキシカルボニルメトキシイミノ-2-(2-トリチルア
ミノチアゾール-4- イル)アセトアミド]-3-クロロメチ
ル-3- セフェム-4- カルボキシレート 262mg( 0.293mm
ol)と実施例72の化合物 138mg( 0.323mmol)から表記
化合物 230mg( 0.179mmol)を得た(収率61%)。
【0284】1 H−NMR(400MHz,CDCl3
δ):1.43(9H,s),1.56(18H,s),3.38(1
H,d,J=18.3Hz),3.63(1H,d,J=18.3H
z),3.77(3H,s),4.02(1H,d,J=13.2H
z),4.32(1H,d,J=13.2Hz),4.72(1H,
d,J=17.1Hz),4.78(1H,d,J=17.1Hz),5.
01(1H,d,J= 4.9Hz),5.15(1H,d,J=1
2.0Hz),5.21(1H,d,J=12.0Hz),5.86(1
H,dd,J= 4.9, 8.3Hz),6.8 〜 7.4(22H,
m),8.33(1H,s).
【0285】実施例 108 7β-[(Z)-2-(2- アミノチアゾール-4- イル)-2- カル
ボキシメトキシイミノアセトアミド]-3-(6,7- ジヒドロ
キシ-4- オキソ-4H-1- ベンゾチオピラン-2-イル)チ
オメチル-3- セフェム-4- カルボン酸ジナトリウム塩 実施例4と同様に実施例 107の化合物 230mg( 0.179mm
ol)から表記化合物84.0mg( 0.118mmol)を得た(収率
66%)。
【0286】1 H−NMR(400MHz,CD3 OD,
δ):3.42(1H,d,J=17.3Hz),3.74(1H,
d,J=17.3Hz),4.05(1H,d,J=13.7Hz),4.
54(2H,s),4.72(1H,d,J=13.7Hz),5.07
(1H,d,J= 4.9Hz),5.74(1H,d,J= 4.9
Hz),6.87(1H,s),6.96(1H,s),7.05(1
H,s),7.73(1H,s). IR(KBr ,cm-1):1760,1580.
【0287】実施例 109 p−メトキシベンジル 7-[(Z)-2-(1-tert- ブトキシカ
ルボニル-1- メチルエトキシ)イミノ-2-(2-トリチルア
ミノチアゾール-4- イル)アセトアミド]-3-(6,7- ジ-t
ert-ブトキシカルボニルオキシ-4- オキソ-4H-1-ベン
ゾチオピラン-2- イル)チオメチル-3- セフェム-4- カ
ルボキシレート 実施例20と同様にp−メトキシベンジル 7-[(Z)-2-(1-
tert- ブトキシカルボニル-1- メチルエトキシイミノ)
-2-(2-トリチルアミノチアゾール-4- イル)アセトアミ
ド]-3-クロロメチル-3- セフェム-4- カルボキシレート
232mg( 0.752mmol)と実施例72の化合物 118mg( 0.2
77mmol)から表記化合物 239mg( 0.182mmol)を得た
(収率72%)。
【0288】1 H−NMR(400MHz,CDCl3
δ):1.42(9H,s),1.56(18H,s),1.58(3
H,s),1.62(3H,s),3.38(1H,d,J=1
8.1Hz),3.65(1H,d,J=18.1Hz),3.77(3
H,s),4.00(1H,d,J=12.9Hz),4.37(1
H,d,J=12.9Hz),5.00(1H,d,J= 4.9H
z),5.16(1H,d,J=11.7Hz),5.20(1H,
d,J=11.7Hz),5.96(1H,dd,J= 4.9, 8.8H
z),6.7 〜 7.4(22H,m),8.33(1H,s).
【0289】実施例 110 7β-[(Z)-2-(2- アミノチアゾール-4- イル)-2-(1-カ
ルボキシ-1- メチルエトキシ)イミノアセトアミド]-3-
(6,7- ジヒドロキシ-4- オキソ-4H-1- ベンゾチオピラ
ン-2- イル)チオメチル-3- セフェム-4-カルボン酸ジ
ナトリウム塩 実施例4と同様に実施例 109の化合物 120mg(0.0914mm
ol)から表記化合物35.1mg(0.0476mmol)を得た(収率
52%)。
【0290】1 H−NMR(400MHz,CD3 OD,
δ):1.52(3H,s),1.55(3H,s),3.43(1
H,d,J=17.6Hz),3.74(1H,d,J=17.6H
z),4.06(1H,d,J=13.2Hz),4.63(1H,
d,J=13.2Hz),5.08(1H,d,J= 4.9Hz),5.
75(1H,d,J= 4.9Hz),6.81(1H,s),6.82
(1H,s),6.92(1H,s),7.63(1H,s). IR(KBr ,cm-1):1760,1580.
【0291】実施例 111 3-エトキシカルボニル-2- メチルチオ-4- オキソ-6,7,8
- トリフルオロ-4H-1- ベンゾチオピラン エチル 2,3,4,5-テトラフルオロベンゾイルアセテート
3.00g(11.4mmol),二硫化炭素 870mg(11.4mmol),
乾燥ジメチルスルホキシド9mlの溶液に室温でトリエチ
ルアミン2.31g(22.8mmol)を加え、室温で1時間攪拌
した。次に室温でヨウ化メチル3.24g(22.8mmol)を加
え、2時間攪拌した。氷水に注ぎ、析出晶を濾取し、乾
燥させ、表記化合物2.81g(8.41mmol)を得た(収率74
%)。 融点 113〜5℃
【0292】1 H−NMR( 90MHz,CDCl3
δ):1.40(3H,t,J= 7.0Hz),2.71(3H,
s),4.44(2H,q,J= 7.0Hz),8.11(1H, d
dd,J= 2.2, 7.5,10.3Hz).
【0293】元素分析値(%):C139 3 3 2
として 計算値 C:46.70 ;H:2.71 実測値 C:46.66 ;H:2.69
【0294】実施例 112 3-カルボキシ-2- メチルチオ-4- オキソ-6,7,8- トリフ
ルオロ-4H-1- ベンゾチオピラン 実施例 111の化合物 300mg( 0.897mmol),酢酸0.54m
l,濃硫酸 0.072ml,水0.36mlの混合物を 100℃で3時
間攪拌した。放冷し、析出晶を濾取し、水洗し、乾燥さ
せ、表記化合物 147mg( 0.481mmol)を得た(収率54
%)。
【0295】1 H−NMR( 90MHz,d6 DMSO,
δ):2.77(3H,s),8.12(1H, ddd,J= 2.
2, 7.5,10.8Hz). MS(M/Z): 306(M+ ).
【0296】実施例 113 3-(4- メトキシベンジルオキシカルボニル)-2-メチルチ
オ-4- オキソ-6,7,8-トリフルオロ-4H-1- ベンゾチオ
ピラン 実施例 112の化合物50mg( 0.163mmol),クロロホルム
0.2mlの懸濁液にp−メトキシベンジルクロリド30.7mg
( 0.196mmol),トリエチルアミン16.5mg( 0.163mmo
l),ヨウ化ナトリウム29.4mg( 0.196mmol)を加え、
室温で5時間攪拌した。氷水に注ぎジクロロメタンで抽
出し、有機層を水,飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥させ、濃縮した。残渣のシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(CHCl3 )を行い、表記化合物2
2.5mg(0.0528mmol)を得た(収率32%)。
【0297】1 H−NMR(400MHz,CDCl3
δ):2.66(3H,s),3.81(3H,s),5.34(2
H,s),6.90(2H,d,J= 8.6Hz),7.40(2
H,d,J= 8.6Hz),8.12(1H, ddd,J= 2.2,
7.6,10.0Hz).
【0298】実施例 114 3-(4- メトキシベンジルカルボニル)-2-メチルスルフィ
ニル-4- オキソ-6,7,8- トリフルオロ-4- オキソ-4H-1
- ベンゾチオピラン 実施例18と同様に実施例 113の化合物55.8mg( 0.131mm
ol)から表記化合物53.7mg( 0.121mmol)を得た(収率
93%)。
【0299】1 H−NMR(400MHz,CDCl3
δ):3.00(3H,s),3.82(3H,s),5.31(1
H,d,J=11.5Hz),5.37(1H,d,J=11.5H
z),6.92(2H,d,J= 8.8Hz),7.39(2H,
d,J= 8.8Hz),8.15(1H, ddd,J= 2.4, 7.
5, 9.9Hz).
【0300】実施例 115 2-メルカプト-3-(4-メトキシベンジルオキシカルボニ
ル)-4-オキソ-6,7,8- トリフルオロ-4H-1- ベンゾチオ
ピラン 実施例19と同様に実施例 114の化合物53.7mg( 0.121mm
ol)から表記化合物40.2mg(0.0975mmol)を得た(収率
80%)。
【0301】1 H−NMR(400MHz,CDCl3
δ):3.81(3H,s),5.41(2H,s),6.91(2
H,d,J= 8.8Hz),7.42(2H,d,J= 8.8H
z),7.9 〜 8.0(1H,m).
【0302】実施例 116 p−メトキシベンジル 3-[3-(4-メトキシベンジルオキ
シカルボニル)-4-オキソ-6,7,8- トリフルオロ-4H-1-
ベンゾチオピラン-2- イル]チオメチル-7-[(Z)-2-メト
キシイミノ-2-(2-トリチルアミノチアゾール-4- イル)
アセトアミド]-3-セフェム-4- カルボキシレート 実施例20と同様にp−メトキシベンジル 3-クロロメチ
ル-7-[(Z)-2-メトキシイミノ-2-(2-トリチルアミノチア
ゾール-4- イル)アセトアミド]-3-セフェム-4- カルボ
キシレート 157mg( 0.198mmol)と実施例 115の化合物
89.7mg( 0.218mmol)から表記化合物 139mg( 0.119mm
ol)を得た(収率60%)。
【0303】1 H−NMR(400MHz,CDCl3
δ):3.14(1H,d,J=18.3Hz),3.52(1H,
d,J=18.3Hz),3.76(3H,s),3.77(3H,
s),3.84(1H,d,J=13.7Hz),4.07(3H,
s),4.45(1H,d,J=13.7Hz),4.95(1H,
d,J= 4.9Hz),5.06(1H,d,J=12.0Hz),5.
12(1H,d,J=12.0Hz),5.32(2H,s),5.85
(1H,dd,J= 4.9, 9.0Hz),6.8 〜 7.4(24H,
m),8.0 〜 8.1(1H,m).
【0304】実施例 117 7β-[(Z)-2-(2- アミノチアゾール-4- イル)-2- メト
キシイミノアセトアミド]-3-(3- カルボキシ-4- オキソ
-6,7,8- トリフルオロ-4H-1- ベンゾチオピラン-2- イ
ル)チオメチル-3- セフェム-4- カルボン酸ナトリウム
実施例4と同様に実施例 116の化合物 139mg( 0.119mm
ol)から表記化合物64.1mg(0.0903mmol)を得た(収率
76%)。
【0305】1 H−NMR(400MHz,CD3 OD,
δ):3.46(1H,d,J=17.6Hz),3.86(1H,
d,J=17.6Hz),3.96(3H,s),4.09(1H,
d,J=12.7Hz),4.68(1H,d,J=12.7Hz),5.
11(1H,d,J= 4.9Hz),5.74(1H,d,J=
4.9Hz),6.83(1H,s),8.0〜 8.2(1H,m). IR(KBr ,cm-1):1760,1600.
【0306】実施例 118 p−メトキシベンジル 3-[3-(4-メトキシベンジルオキ
シカルボニル)-4-オキソ-6,7,8- トリフルオロ-4H-1-
ベンゾチオピラン-2- イル]チオメチル-7-[(Z)-2-(2-
トリチルアミノチアゾール-4- イル)-2- トリチルオキ
シイミノアセトアミド]-3-セフェム-4- カルボキシレー
実施例20と同様にp−メトキシベンジル 3-クロロメチ
ル-7-[(Z)-2-(2-トリチルアミノチアゾール-4- イル)
-2- トリチルオキシイミノアセトアミド]-3-セフェム-4
- カルボキシレート 209mg( 0.204mmol)と実施例 115
の化合物92.5mg( 0.224mmol)から表記化合物 163mg
( 0.116mmol)を得た(収率57%)。
【0307】1 H−NMR(400MHz,CDCl3
δ):3.00(1H,d,J=18.6Hz),3.46(1H,
d,J=18.6Hz),3.69(3H,s),3.78(3H,
s),3.8 〜 3.9(1H,m),4.44(1H,d,J=
13.2Hz),4.97(1H,d,J= 4.9Hz),5.09(1
H,d,J=11.7Hz),5.18(1H,d,J=11.7H
z),5.30(2H,d,J= 2.93Hz ),6.00(1H,d
d,J= 4.9, 9.0Hz),6.8 〜 7.4(39H,m),8.0
〜 8.1(1H,m).
【0308】実施例 119 7β-[(Z)-2-(2- アミノチアゾール-4- イル)-2- ヒド
ロキシイミノアセトアミド]-3-(3- カルボキシ-4- オキ
ソ-6,7,8- トリフルオロ-4H-1- ベンゾチオピラン-2-
イル)チオメチル-3- セフェム-4- カルボン酸ナトリウ
ム塩 実施例4と同様にして実施例 118の化合物 160mg( 0.1
15mmol)から表記化合物50.3mg(0.0723mmol)を得た
(収率63%)。
【0309】1 H−NMR(400MHz,CD3 OD,
δ):3.46(1H,d,J=17.6Hz),3.86(1H,
d,J=17.6Hz),4.10(1H,d,J=12.7Hz),4.
67(1H,d,J=12.7Hz),5.13(1H,d,J=
4.9Hz),5.77(1H,d,J= 4.9Hz),6.77(1
H,s),8.0 〜 8.2(1H,m). IR(KBr ,cm-1):1760,1600.
【0310】実施例 120 2,3-ジブロモ-4,5- ジメトキシベンズアルデヒド 実施例79と同様に5,6-ジブロモバニリン(Isao Kuboet.
al., Journal ofNatural Products, 53, 50(1990). )
9.99g(32.2mmol)から表記化合物8.30g(25.6mmo
l)を得た(収率79%)。 融点 126〜7℃
【0311】1 H−NMR(400MHz,CDCl3
δ):3.93(3H,s),3.95(3H,s),7.49(1
H,s). MS(M/Z): 322(M+ ).
【0312】実施例 121 2,3-ジブロモ-4,5- ジメトキシアセトフェノン 実施例80と同様に実施例 120の化合物8.30g(25.6mmo
l)から表記化合物4.52g(13.4mmol)を得た(収率52
%)。
【0313】1 H−NMR(400MHz,CDCl3
δ):2.64(3H,s),3.88(3H,s),3.88(3
H,s),6.91(1H,s). MS(M/Z): 336(M+ ).
【0314】実施例 122 8-ブロモ-6,7- ジメトキシ-2- メチルチオ-4-オキソ-4
H-1- ベンゾチオピラ 実施例17と同様に実施例 121の化合物3.00g(8.88mmo
l)から表記化合物2.52g(7.26mmol)を得た(収率82
%)。
【0315】1 H−NMR(400MHz,CDCl3
δ):2.66(3H,s),3.98(3H,s),4.00(3
H,s),6.85(1H,s),8.01(1H,s). MS(M/Z): 346(M+ ).
【0316】実施例 123 8-ブロモ-6,7- ジヒドロキシ-2- メチルチオ-4- オキソ
-4H-1- ベンゾチオピラン 実施例54と同様に実施例 122の化合物2.23g(6.42mmo
l)から表記化合物2.28gを得た。
【0317】1 H−NMR(400MHz,d6 DMSO,
δ):2.69(3H,s),6.75(1H,s),7.76(1
H,s). MS(M/Z): 318(M+ ).
【0318】実施例 124 8-ブロモ-6,7- ジ-tert-ブトキシカルボニルオキシ-2-
メチルチオ-4- オキソ-4H-1- ベンゾチオピラン 実施例70と同様に実施例 123の化合物1.98g(6.19mmo
l)から表記化合物2.43g(4.68mmol)を得た(収率76
%)。
【0319】1 H−NMR(400MHz,CDCl3
δ):1.55(9H,s),1.57(9H,s),2.66(3
H,s),6.83(1H,s),8.39(1H,s).
【0320】実施例 125 8-ブロモ-6,7- ジ-tert-ブトキシカルボニルオキシ-2-
メチルスルフィニル-4- オキソ-4H-1- ベンゾチオピラ
実施例18と同様に実施例 124の化合物1.86g(3.58mmo
l)から表記化合物1.96gを得た。
【0321】1 H−NMR(400MHz,CDCl3
δ):1.56(9H,s),1.58(9H,s),2.99(3
H,s),7.28(1H,s),8.45(1H,s).
【0322】実施例 126 p−メトキシベンジル 3-(8- ブロモ-6,7- ジ-tert-ブ
トキシカルボニルオキシ-4- オキソ-4H-1- ベンゾチオ
ピラン-2- イル)チオメチル-7-[(Z)-2-メトキシイミノ
-2-(2-トリチルアミノチアゾール-4- イル)アセトアミ
ド]-3-セフェム-4- カルボキシレート 実施例85と同様にp−メトキシベンジル 3-クロロメチ
ル-7-[(Z)-2-メトキシイミノ-2-(2-トリチルアミノチア
ゾール-4- イル)アセトアミド]-3-セフェム-4- カルボ
キシレート 267mg( 0.336mmol)と実施例 125の化合物
180mg( 0.336mmol)から表記化合物 307mg( 0.243mm
ol)を得た(収率72%)。
【0323】1 H−NMR(400MHz,CDCl3
δ):1.56(9H,s),1.57(9H,s),3.43(1
H,d,J=18.1Hz),3.70(1H,d,J=18.1H
z),3.77(3H,s),4.0 〜 4.1(1H,m),4.0
7(3H,s),4.36(1H,d,J=13.2Hz),5.02
(1H,d,J= 4.9Hz),5.13(1H,d,J=11.7
Hz),5.23(1H,d,J=11.7Hz),5.90(1H,d
d,J= 4.9, 8.6Hz),6.8 〜 7.4(21H,m),8.3
8(1H,s).
【0324】実施例 127 7β-[(Z)-2-(2- アミノチアゾール-4- イル)-2-メトキ
シイミノアセトアミド]-3-(8- ブロモ-6,7- ジヒドロキ
シ-4- オキソ-4H-1- ベンゾチオピラン-2- イル)チオ
メチル-3- セフェム-4- カルボン酸ナトリウム塩 実施例4と同様に実施例 126の化合物 302mg( 0.239mm
ol)から表記化合物130mg( 0.181mmol)を得た(収率7
5%)。
【0325】1 H−NMR(400MHz,CD3 OD,
δ):3.44(1H,d,J=17.3Hz),3.75(1H,
d,J=17.3Hz),3.96(3H,s),4.17(1H,
d,J=12.7Hz),4.43(1H,d,J=12.7Hz),5.
10(1H,d,J= 4.9Hz),5.76(1H,d,J=
4.9Hz),6.83(1H,s),6.95(1H,s),7.63
(1H,s). IR(KBr ,cm-1):1760,1600.
【0326】実施例 128 p−メトキシベンジル 3-(8- ブロモ-6,7- ジ-tert-ブ
トキシカルボニルオキシ-4- オキソ-4H-1- ベンゾチオ
ピラン-2- イル)チオメチル-7-[(Z)-2-tert-ブトキシ
カルボニルメトキシイミノ-2-(2-トリチルアミノチアゾ
ール-4- イル)アセトアミド]-3-セフェム-4- カルボキ
シレート 実施例85と同様にp−メトキシベンジル 7-[(Z)-2-ter
t-ブトキシカルボニルメトキシイミノ-2-(2-トリチルア
ミノチアゾール-4- イル)アセトアミド]-3-クロロメチ
ル-3- セフェム-4- カルボキシレート 227mg( 0.254mm
ol)と実施例125の化合物 136mg( 0.254mmol)から表
記化合物 291mg( 0.213mmol)を得た(収率84%)。
【0327】1 H−NMR(400MHz,CDCl3
δ):1.44(9H,s),1.56(9H,s),1.57(9
H,s),3.40(1H,d,J=18.1Hz),3.65(1
H,d,J=18.1Hz),3.77(3H,s),4.06(1
H,d,J=12.7Hz),4.35(1H,d,J=12.7H
z),4.7 〜 4.8(2H,m),5.02(1H,d,J=
4.9Hz),5.15(1H,d,J=11.7Hz),5.22(1
H,d,J=11.7Hz),5.8 〜 5.9(1H,m),6.8
〜 7.4(21H,m),8.38(1H,s).
【0328】実施例 129 7β-[(Z)-2-(2- アミノチアゾール-4- イル)-2-カルボ
キシメトキシイミノアセトアミド]-3-(8- ブロモ-6,7-
ジヒドロキシ-4- オキソ-4H-1- ベンゾチオピラン-2-
イル)チオメチル-3- セフェム-4- カルボン酸ジナトリ
ウム塩 実施例4と同様に実施例 128の化合物 288mg( 0.211mm
ol)から表記化合物117mg( 0.148mmol)を得た(収率7
0%)。
【0329】1 H−NMR(400MHz,CD3 OD,
δ):3.44(1H,d,J=17.6Hz),3.75(1H,
d,J=17.6Hz),4.12(1H,d,J=12.7Hz),4.
53(2H,s),4.33(1H,d,J=12.7Hz),5.10
(1H,d,J= 4.9Hz),5.73(1H,d,J= 4.9
Hz),6.87(1H,s),6.93(1H,s),7.62(1
H,s). IR(KBr ,cm-1):1760,1600.
【0330】実施例 130 6,7-ジメトキシ-2- メチルチオ-4- オキソ-4H-1- ベン
ゾチオピラン 実施例17と同様に2-ブロモ-4,5- ジメトキシアセトフェ
ノン(Edward McDonaldand Paul Smith, J.C.S. Perkin
I, 837 (1979). )1.00g(3.86mmol)から表記化合物
802mg(2.99mmol)を得た(収率77%)。
【0331】融点 161〜 162℃ 元素分析値(%):C12123 2 として 計算値 C:53.70 ;H: 4.51 実測値 C:53.60 ;H: 4.37 このもののスペクトルデータは実施例48の化合物と一致
した。
【0332】実施例 131 6,7-ジヒドロキシ-2- メチルチオ-4- オキソ-4H-1- ベ
ンゾチオピラン 実施例54と同様に実施例61の化合物33.6g( 133mmol)
から表記化合物6.81g(28.3mmol)を得た(収率21
%)。
【0333】融点 164〜 166℃ このもののスペクトルデータは実施例54の化合物と一致
した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 秀行 栃木県宇都宮市雀宮4−20−11−201 (56)参考文献 特開 昭51−43785(JP,A) 特開 昭63−22586(JP,A) 特開 昭50−88088(JP,A) 米国特許3904618(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 501/00 - 501/62 A61K 31/00 - 31/80 A61P 31/04 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式[I]で表わされる新規セフェム化合
    物及びその薬理上許容される塩又は生理的に加水分解可
    能な無毒性エステル。 [I] 〔式中R1 は保護されていてもよいカルボキシル基によ
    り置換されていてもよい直鎖状又は分岐状の低級アルキ
    ル基,トリチル基,水素原子又はフッ素置換低級アルキ
    ル基、R2 は水素原子,金属原子,カルボキシル基の保
    護基又は生体内で加水分解可能なエステルを形成しうる
    エステル残基、R3 ,R4 ,R5 及びR6 は同一又は異
    なっていてもよく、水素原子,ハロゲン原子,置換され
    ていてもよい直鎖又は分岐状の低級アルキル基,置換さ
    れていてもよいメルカプト基,低級アルキルアミノ基,
    保護されていてもよい水酸基,低級アルコキシ基,低級
    アルカノイル基,低級アルコキシカルボニル基及びR3
    とR4 で置換されていてもよい低級アルキレンジオキシ
    基を形成してもよく、R7 は水素原子,シアノ基,ハロ
    ゲン原子又はCOOR8 (R8 は水素又は低級アルキル
    基)、R9 は保護されていてもよいアミノ基、ZはN又
    はCH、nは0又は1を示す。〕
  2. 【請求項2】 式[II]で表わされる化合物 [II] [式中、R1 は保護されていてもよいカルボキシル基に
    より置換されていてもよい直鎖状又は分岐状の低級アル
    キル基,トリチル基,水素原子又はフッ素置換低級アル
    キル基、R2 は水素原子,金属原子,カルボキシル基の
    保護基又は生体内で加水分解可能なエステルを形成しう
    るエステル残基、R9 は保護されていてもよいアミノ
    基、ZはN又はCH、nは0又は1、Aは脱離基を示
    す。〕に式[III]で表される化合物 [III] 〔式中、R3 ,R4 ,R5 及びR6 は同一又は異なって
    いてもよく、水素原子,ハロゲン原子,置換されていて
    もよい直鎖又は分岐状の低級アルキル基,置換されてい
    てもよいメルカプト基,低級アルキルアミノ基,保護さ
    れていてもよい水酸基,低級アルコキシ基,低級アルカ
    ノイル基,低級アルコキシカルボニル基及びR3 とR4
    で置換されていてもよい低級アルキレンジオキシ基を形
    成してもよく、R7 は水素原子,シアノ基,ハロゲン原
    子又はCOOR8 (R8 は水素又は低級アルキル基)、
    Mは水素原子,金属原子又は4級アンモニウムを示
    す。〕を反応させ、そして必要ならば還元後、この反応
    生成物から保護基を除去することを特徴とする請求項1
    記載の新規セフェム化合物の製造法。
  3. 【請求項3】 式[IV]で表わされる化合物 [IV] 〔式中、R2 は水素原子,金属原子,カルボキシル基の
    保護基,水素又は生体内で加水分解可能なエステルを形
    成しうるエステル残基、R3,R4 ,R5 及びR6 は同
    一又は異なっていてもよく、水素原子,ハロゲン原子,
    置換されていてもよい直鎖又は分岐状の低級アルキル
    基,置換されていてもよいメルカプト基,低級アルキル
    アミノ基,保護されていてもよい水酸基,低級アルコキ
    シ基,低級アルカノイル基,低級アルコキシカルボニル
    基及びR3 とR4 で置換されてもよい低級アルキレンジ
    オキシ基を形成してもよく、R7 は水素原子,シアノ
    基,ハロゲン原子又はCOOR8 (R8 は水素又は低級
    アルキル基)、nは0又は1を示す。〕もしくはそのア
    ミノ基における反応性誘導体又はそれらの塩に式[V]
    で表わされる化合物 [V] 〔式中、R1 は保護されていてもよいカルボキシル基に
    より置換されていてもよい直鎖状又は分岐状の低級アル
    キル基,トリチル基,水素原子又はフッ素置換低級アル
    キル基、ZはN又はCH、R9 は保護されていてもよい
    アミノ基を示す。〕もしくはそのカルボキシル基におけ
    る反応性誘導体又はそれらの塩を反応させ、そして必要
    ならばこの反応生成物から保護基を除去することを特徴
    とする請求項1記載の新規セフェム化合物の製造法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の新規セフェム化合物又は
    その薬理学上許容される塩を有効成分として含有する抗
    菌剤。
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