JP3061165U - 船舶用係留装置 - Google Patents
船舶用係留装置Info
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- JP3061165U JP3061165U JP1999000402U JP40299U JP3061165U JP 3061165 U JP3061165 U JP 3061165U JP 1999000402 U JP1999000402 U JP 1999000402U JP 40299 U JP40299 U JP 40299U JP 3061165 U JP3061165 U JP 3061165U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 係留作業を行う作業者が一名であっても迅速
かつ簡単に桟橋に係留できるようにする。 【解決手段】 舫ロープ21と、ロープ係止具31と、
先端部42にフック部45が設けられたロープ支持棒4
1とを備え、舫ロープ21の他端部23を係留可能状態
のヨット10側の作業者Mが把持可能な位置に保持する
構成とした。
かつ簡単に桟橋に係留できるようにする。 【解決手段】 舫ロープ21と、ロープ係止具31と、
先端部42にフック部45が設けられたロープ支持棒4
1とを備え、舫ロープ21の他端部23を係留可能状態
のヨット10側の作業者Mが把持可能な位置に保持する
構成とした。
Description
【0001】
本考案は、舫ロープを利用して船舶を桟橋に係留する船舶用係留装置に関する 。
【0002】
近年、ヨットやモーターボートなどの船舶を利用したマリーンスポーツが盛ん になりつつある。ヨット等の船舶は、航行するとき以外は港の桟橋に船舶用係留 装置を用いて係留しておくのが一般的である。
【0003】 図4〜図6に、従来の船舶用係留装置を用いた船舶の係留方法を示す。
【0004】 図4において、1は桟橋(ポンツーン)、4は係留装置である。ポンツーン1 は、フロート部2を有しており、水面(海水面,湖水面等)SF上に浮設されて いる。
【0005】 船舶用係留装置4は、図4に示すようにポンツーン1の上面部1uに固定され たクリート5と、図5に示すように船舶(ヨット10等)の船首や船尾などに一 端部が係止されかつ他端部がクリート5に係止できるような長さを有する所定本 数の舫ロープ6とから形成されている。
【0006】 ここに、船舶(10)をポンツーン1に係留するには、プロペラおよび舵を使 って速度を落としながら、舷側のフェンダー15がポンツーン1の側端に当接す るまで、当該船舶(10)をポンツーン1に近づける。これにより、船舶(10 )は係留可能状態となる。
【0007】 次に、その状態で船舶(10)に乗った人間(作業者M)が、図6に示すよう に、舫ロープ6の他端部を握った状態でポンツーン1へ飛び移り、当該舫ロープ 6の他端部をクリート5に結び付けるなどして係止する。こうしたロープ結びつ け作業を舫ロープ6の本数分だけ行う。
【0008】 これにより、船舶(10)は、図5に示すように、ポンツーン1に舫ロープ6 を用いて係留される。
【0009】
ところで、上記船舶用係留装置4を用いて船舶(10)をポンツーン1に係留 するのでは、所定本数の舫ロープ6をクリート5に結びつけるごとに、作業者M は船舶(10)とポンツーン1との間を行き来しなければならず、手間が掛かる とともに重労働を強いられることになる。
【0010】 また、船舶(10)をポンツーン1に係留する際に、例えば図6(B)に示す 向きに風WDが吹いていることがある。かかる場合には、ポンツーン1の近くま で寄せた船舶(10)が風WDの影響でポンツーン1から離れる方向に流されて しまい、うまく係留できないなどの不具合が生じることがある。
【0011】 すなわち、船舶(10)側の作業者Mが、舫ロープ6を握ってポンツーン1に 飛び移ろうとしたときには船舶(10)がポンツーン1から離れ過ぎてしまって いて、再度船舶(10)を操縦して係留可能状態としなければならなかったり、 隣に係留している船舶に衝突してしまうことがある。
【0012】 かかる不具合の発生を防止する方策として、船舶(10)をポンツーン1の近 くまで寄せて係留可能状態としたら、乗組員のうちの一人がポンツーン1にただ ちに飛び移り、他の乗組員が船舶(10)側から投げ渡した舫ロープ6の他端部 をクリート5にすぐに結び付けることが考えられる。
【0013】 しかし、このような方策を採るには、係留作業に熟練した乗組員が少なくとも 二人いることが必要で、それ以外の場合(例えば、乗船者が一名の場合や二名い ても一人が不慣れな場合)には実現不可能である。
【0014】 本考案の目的は、係留作業を行う作業者が一名であっても迅速かつ簡単に船舶 を桟橋に係留できる船舶用係留装置を提供することにある。
【0015】
本考案は、舫ロープを利用して船舶を桟橋に係留する船舶用係留装置であって 、桟橋に固定されたロープ係止具と、先端部が海側へ突出するようにロープ係止 具に保持されたロープ支持棒と、一端部がロープ係止具に係止されかつ他端部が ロープ支持棒の先端部に設けられたフック部を介して係留可能状態の船舶側の作 業者が把持可能な位置に保持された舫ロープとからなる船舶用係留装置である。
【0016】 かかる考案の場合、船舶を桟橋近くに寄せて係留可能状態とすると、船舶側の 作業者が把持できる位置に舫ロープの他端部が位置するので、当該作業者は労す ることなく迅速に舫ロープの他端部を船舶側の所定部位に結び付けるなどして係 止できる。したがって、係留作業を行う作業者が一名であっても船舶を迅速かつ 簡単に桟橋に係留できる。
以下、本考案の実施形態を図面を参照して説明する。
【0017】 ここに、図1は本発明の実施形態を説明するための図、図2はロープ係止具と ロープ支持棒との位置関係を説明するための図、図3は本発明に係る係留装置の 配設状況を説明するための斜視図である。
【0018】 なお、図4〜図6に示した従来例と共通する構成要素については同一の符号を 付し、その説明を簡略化または省略する。
【0019】 本発明に係る係留装置20は、図1に示すように、舫ロープ21と、ロープ係 止具31と、ロープ支持棒41とを含み、船舶(この実施形態ではヨット10) 側の作業者Mがポンツーン1に飛び移ることなく、舫ロープ21を用いてヨット 10を係留可能に構成されている。
【0020】 上記ロープ係止具31は、ポンツーン1の上面部1uの側端近傍に固定されて いる。このロープ係止具31は、係止部32と、保持筒部33とを有しており、 当該係止部32には舫ロープ21の一端部22が結び付けられている(なお、図 2では、舫ロープ21の図示を省略)。
【0021】 また、ロープ支持棒41は、その先端部42が海側へ突出するように基端部4 3がロープ係止具31の保持筒部33に保持されている。このロープ支持棒41 は、長尺(例えば長さ2000mm)で可撓性のある小径の塩化ビニール管(ま たはステンレス管)から形成されている。ロープ支持棒41の先端部42には、 フック部45が設けられている。
【0022】 舫ロープ21は、その一端部22がロープ係止具31に係止されかつ他端部2 3がフック部45を介してヨット10側の作業者MMが把持可能な位置に保持さ れている。具体的には、舫ロープ21は、以下の手順でセットされる。 まず、舫ロープ21の一端部22をロープ係止具31の係止部32に結び付けて 係止する。次に、舫ロープ21の他端部23寄りの部分を握り、当該他端部23 がヨット10側の作業者MMが把持可能な位置となるように、引っ張りつつフッ ク部45に例えば1回巻き付けるなどして係止する。これにより、ロープ支持棒 41は弓形に撓む。
【0023】 こうしてロープ支持棒41が弓形となったところで、ロープ支持棒41の向き を先端部42が海側に突出するように調節する。これにより、舫ロープ21のセ ットが完了する。
【0024】 次に、この実施形態の作用について説明する。
【0025】 ヨット10を、舵やプロペラを使ってポンツーン1近くまで寄せて係留可能状 態とする。すると、ヨット10側の作業者Mが把持できる位置に舫ロープ21の 他端部23が位置する。そのため、作業者Mは、労することなく迅速に舫ロープ 21をフック部45から外して、その他端部23を船首(または船尾)の所定部 位(図示省略)に係止させることができる。
【0026】 この際、舫ロープ21が外されたロープ支持棒41は、図2中2点鎖線で示す ように、自己の弾性復元力によって垂直状態に復帰する。なお、ロープ係止具3 1の保持筒部33に嵌挿されたロープ支持棒41の基端部43を、図2に示すよ うにコイルバネ51で弾性支持するように構成すれば、一段と確実にロープ支持 棒41は垂直状態に復帰する。
【0027】 したがって、係留作業を行う作業者Mが一名であっても迅速かつ簡単にヨット 10をポンツーン1に係留できる。
【0028】 なお、上記実施形態においては、船舶としてヨット10を選定したが、これに 限定されず、例えば船舶としてモーターボート(図示省略)を選定してもよい。
【0029】
本考案によれば、舫ロープと、ロープ係止具と、ロープ支持棒とを備え、ロー プ支持棒の先端部に設けられたフック部を介して舫ロープの他端部を係留可能状 態の船舶側の作業者が把持可能な位置に保持する構成としたので、当該作業者は 労することなく舫ロープをフック部から外して船舶側の所定部位に係止できる。 したがって、係留作業を行う作業者が一名であっても船舶を迅速かつ簡単に桟 橋に係留できる。
【図1】本考案の実施形態を説明するための図である。
【図2】同じく、ロープ係止具とロープ支持棒との位置
関係を説明するための図である。
関係を説明するための図である。
【図3】同じく、本考案に係る船舶係留装置の配設状況
を説明するための斜視図である。
を説明するための斜視図である。
【図4】同じく、従来の船舶係留装置のクリートの配設
状況を説明するための図である。
状況を説明するための図である。
【図5】同じく、ポンツーンに係留された船舶を説明す
るための図である。
るための図である。
【図6】同じく、船舶の係留方法を説明するための図で
ある。
ある。
1 ポンツーン(桟橋) 10 ヨット(船舶) 20 船舶係留装置 21 舫ロープ 31 ロープ係止具 41 ロープ支持棒
Claims (1)
- 【請求項1】 舫ロープを利用して船舶を桟橋に係留す
る船舶用係留装置であって、 桟橋に固定されたロープ係止具と、先端部が海側へ突出
するようにロープ係止具に保持されたロープ支持棒と、
一端部がロープ係止具に係止されかつ他端部がロープ支
持棒の先端部に設けられたフック部を介して係留可能状
態の船舶側の作業者が把持可能な位置に保持された舫ロ
ープとからなる船舶用係留装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999000402U JP3061165U (ja) | 1999-02-01 | 1999-02-01 | 船舶用係留装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999000402U JP3061165U (ja) | 1999-02-01 | 1999-02-01 | 船舶用係留装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3061165U true JP3061165U (ja) | 1999-09-17 |
Family
ID=43194955
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1999000402U Expired - Lifetime JP3061165U (ja) | 1999-02-01 | 1999-02-01 | 船舶用係留装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3061165U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012026086A (ja) * | 2010-07-20 | 2012-02-09 | Japan Workvessel Association | 係船装置 |
-
1999
- 1999-02-01 JP JP1999000402U patent/JP3061165U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012026086A (ja) * | 2010-07-20 | 2012-02-09 | Japan Workvessel Association | 係船装置 |
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