JP3060347U - 球状水晶体付き絵馬型お守り - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 縁起を担ぐことができ、かつ簡単に需要者・
利用者において組み立てることのできる立体的なお守り
を提供しようとするものである。 【構成】 二つの大・小の孔を有し、かつ、ひもを有す
る絵馬体と、ひもを有する球状水晶体から構成され、こ
れらが台紙に取り付けられて成る球状水晶体付き絵馬型
お守り。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はお守りに関するものである。特には神社・仏閣で授与される縁起用 のお守りに関するもので、人の身に付けて厄や災難を避け、幸を手に入れるよう に求める絵馬型お守りに関するものである。

【０００２】

【従前の技術】

絵馬型お守りに関しては、各種各様のものを今日目にすることができる。例え ば、絵馬そのものをお守りとするものや、絵馬を小さくして身や物に付けること ができるようにしたもの、また材質的には木材、紙材、合成樹脂材など各種のも のがあり、それら絵馬にはその表面あるいは裏面にも絵や図柄や祈願用の文字な どが書かれているものである。このような絵馬型お守りはほとんどがその上端部 に掛かりひもが設けられて、それによって身体とか他のものに結び付けられるよ うに構成されているものである。更に、今日の絵馬型お守りは、絵馬の形状をそ のままに保持し、その絵馬の適便の箇所に穴を開けたり、孔を穿ったりしている ものは見当たらず、むしろ、その絵馬表面に他の材質のもので図柄を盛り上げて 書かれているものも見られるものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

絵馬型お守りは、その絵馬の表面及び裏面を何ら変えることなく、その表面及 び裏面に絵柄や文字を書いているものであるため、その表面及び裏面に他の物品 を立体的に取り付けたり、かつ貫通させたりして取り付けることができないもの であった。また、絵馬型お守りは絵馬それ自体をお守りとするものであったので 、その絵馬に他の物品を介在させて、その他の物品を一体化して一個の絵馬型お 守りとされるということもなかった。更に、絵馬型お守りはその表・裏面に孔や 円孔を穿つことはなく、常に気密平板状に形成されるものであったので、絵馬体 の一部を後で欠落させることができるように形成されるということもなかったも のである。更にまた絵馬型お守りはほとんど単体として形成されるため、絵馬と 他の物品とが同一の台紙などに取り付けられ一体の袋体に入れられて形成され、 その絵馬型お守りを使用する者が自分で絵馬の一部を欠落させ、その欠落した部 分に他の物品を嵌装し、取り付け固定して使用するということもできないもので あった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記のような不便や欠点を解決するためには、この考案である台紙中央上部適 所に小孔が設けられ、かつ該小孔より大きい円孔が台紙適所に設けられている方 形状台紙に、ひもを貫通させた球状水晶体が該円孔に嵌装されて、台紙に止着さ れ、また絵馬体の適所に蓋体に覆われている円孔が設けられ、かつ、その円孔の 上部に該円孔より小さい孔が設けられて成る絵馬体が上端部をひもを介して台紙 の小孔を通して台紙に止着されて成り、これらが一体として透明袋体に内装され ていることを特徴とする球状水晶体付き絵馬型お守り及び絵馬体の適所に蓋体に 覆われている円孔が設けられ、かつ該円孔の上部に該円孔より小さい孔が設けら れて成る絵馬体の円孔部に蓋体を外してひもを貫通させた球状水晶体を嵌着させ 、ひもを絵馬体の小孔及び円孔を介して、球状水晶体を絵馬体に止着することを 特徴とする球状水晶体付き絵馬型お守りを用いることにより目的が達成されるも のである。この考案は従前には見られなかった全く新たな絵馬型お守りを提供し ようとするものである。

【０００５】

【作用】

この考案は、一枚の台紙に絵馬体とひもを貫通させた球状水晶体とが取り付け られているため、透明な袋体を開封し、台紙から絵馬体とひもを貫通させた球状 水晶体を取り外す。しかる後、絵馬体に設けられている円孔部の蓋体を指で押圧 してその蓋体を外し、蓋体の外された円孔部に、ひもを貫通させた球状水晶体を 嵌着し、該ひもを絵馬体の小孔を介して絵馬体に取り付け、円孔部に嵌着した球 状水晶体を絵馬体に固定させる。こうすることによって球状水晶体は絵馬体円孔 部に取り付けられるものである。このようにして取り付けられた球状水晶体を有 する絵馬型お守りは、その絵馬体の上端部に設けられているひもによって身体や 他の物に取り付けられるものである。この場合、この考案は円孔部の蓋体の表面 に「厄」の文字が書かれており、その蓋体を外し、落とすことにより「厄落とし 」と縁起を担ぎ、かつ縁起の良い水晶球体をその円孔部に嵌着させることにより 、このお守りを使用する人の身を守ろうとするものである。この考案はこのよう な作用を有するものである。

【０００６】

【実施例】

以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。図１は、この考案の全体 表面図であり、図２は同じく全体裏面図である。図３は、この考案のお守りの正 面図であり、図４は同じく背面図である。 （Ａ）はこの考案に係る球状水晶体付絵馬型お守りの本体の全体を示すもので ある。この（Ａ）は台紙、ひも付き球状水晶体、絵馬体を透明袋体に覆われて形 成されているものである。また（Ｂ）は球状水晶体を絵馬体の円孔部に嵌着させ 、ひもによって絵馬体に固定した状態の本体を示すものである。

【０００７】 （１）は台紙である。この台紙（１）は、この実施例では長方形状に形成され ている。台紙（１）は必ずしも長方形状でなくともよく、正方形状の方形状や、 円形状でもよいものである。少なくとも、この台紙（１）上に、ひもを貫通させ た球状水晶体や絵馬体を係止させることができればよいのであって適便の形状を 選択することができるものである。また台紙（１）の素材（材質）は紙でも木で もまた合成樹脂材でもよく、適便のものを使用することができる。この実施例で は、ある程度厚みのある紙材を使用しているものである。この台紙（１）には二 つの孔が設けられている。（１１）は台紙（１）中央上部適所に設けられている 小孔である。この小孔（１１）は必ず台紙（１）中央上部の位置である必要はな く、絵馬体を係止するのに適便の位置であればよいものである。小孔（１１）は 、ほとんど絵馬体のひもが通過できる程度の大きさであればよいものである。（ １２）は円孔である。この円孔（１２）の位置も台紙（１）上の適便の箇所でよ いものである。球状水晶体を嵌着して保持する円孔であるので、球状水晶体より 若干小さめに台紙（１）上の都合のよい位置に設ければよいものである。この実 施例では小孔（１１）の右上側に設けられているものである。台紙（１）はこの ように形成されているものである。

【０００８】 （２）は、球状水晶体である。水晶体は無色透明であるが、必ずしも無色透明 のものでなくとも、紫や銀入などの他の水晶でもよいものである。水晶体を、こ の考案のお守りに使用するのは、水晶は古来より、無限の生命力を有すると信じ られており、その力でもって、災難を防ぎ、幸福を手に入れることを願うためで ある。また球状水晶体（２）部は、その形状において、必ずしも球状である必要 はないものである。例えば、方形状でも平面円形状でもよく、形状は適便のもの でよいものである。この実施例では、球状水晶体（２）は、球状に形成され、か つ無色透明なものが使用されている。更に、球状水晶体（２）には、ひもを貫通 させるための貫通孔が設けられている。この貫通孔を通して、ひもが貫通されて おり、これによって、球状水晶体（２）は、ひもに係止しているものである。（ ２１）は、ひもである。このひも（２１）は、適便の長さのものでよいものであ る。即ち、球状水晶体（２）を、絵馬体に固着することのできる程度の長さがあ ればよいものである。またひも（２１）の色彩は、適便の色彩のものでよいもの である。赤でも緑でも紫でもよいものである。この実施例では赤色のひも（２１ ）を使用しているものである。尚、球状水晶体（２）を、ひもに係止するのに必 ずしも貫通孔を設けて係止する必要はなく、他の手段、例えば、水晶体に他の金 具を取り付けて、その金具にひも（２１）を通すということなども可能である。 この考案の球状水晶体（２）は、このように形成されている。

【０００９】 （３）は、絵馬体である。絵馬体（３）は通常五角形状に形成されるが、必ず しもそうである必要もないものである。八角形状でも四角形状でも、また円形状 でもよいものである。またその材質は、木材でも台板材でも合成樹脂材でも適便 のものを使用することができるものである。この実施例で、その形状において、 通常の五角形状でかつ、木材を使用しているものである。この絵馬体（３）の大 きさは、ほとんど全てが手の平に入る程度のもので、数字的には、高さ３ｃｍ、 横５ｃｍ程度のものである。しかし、大きさは適宜のものを作ることができるも のである。更に絵馬体（３）の表面及び裏面には、必要な図柄や文字が書かれて いるものである。（３１）は、蓋体に覆われている円孔である。この円孔（３１ ）は、蓋体に覆われた状態で、絵馬体（３）の適所に設けられている。この実施 例では、絵馬体（３）中央部より右下側に設けられている。この円孔（３１）の 蓋体は、取り外し可能に構成されているものである。即ち、蓋体を指で押圧する と、簡単に外れるように形成されているものである。またこの蓋体に覆われてい る円孔（３１）の大きさは、球状水晶体（２）より若干大きめに形成されている ものである。それは、球状水晶体（２）を、その円孔（３１）内に嵌着させるた めである。（３２）は、孔である。この孔（３２）は、絵馬体（３）の蓋体に覆 われている円孔（３１）の直近の上側に設けられているものである。この孔（３ ２）は、球状水晶体（２）に貫通しているひも（２１）が、貫通する程度の大き さのものである。事実、この孔（３２）は、球状水晶体（２）のひも（２１）を 通過させるために設けられているものである。（３３）は、絵馬体（３）の頂端 に設けられているひもであり、このひも（３３）によって、絵馬体（３）を、身 に結び付けたり、他の物に固定したりするものである。適宜なひもでもよいもの である。この実施例では、白色の組みひも状のものを用いている。絵馬体（３） は、このように構成されるものである。尚、（４）は透明な袋体である。

【００１０】 この考案は、これらのものによって構成されるものである。即ちこのように、 台紙（１）上には、小孔（１１）と円孔（１２）があり、小孔（１１）には絵馬 体（３）に設けられているひも（３３）が、貫通し、台紙（１）裏面において、 セロテープなどによって、台紙（１）裏面に固定され、それによって、台紙（１ ）表面に、絵馬体（３）が係止されることとなる。また円孔（１２）には、ひも （２１）が貫通している球状水晶体（２）が嵌着されている。この円孔（１２） の表側、即ち台紙（１）表面側から、球状水晶体（２）を嵌着させると、円孔（ １２）が球状水晶体（２）より若干小さく形成されているので、球状水晶体（２ ）が、台紙（１）表面側に、その大部分を残すこととなる。こうして、球状水晶 体（２）を貫通しているひも（２１）を、台紙（１）裏側にセロテープなどによ って固定することによって、球状水晶体（２）を台紙（１）表側に固定すること ができるものである。このようにして絵馬体（３）、球状水晶体（２）を台紙（ １）に固定し、その台紙（１）を透明袋体（４）に入れることによって、この考 案の球状水晶体付き絵馬型お守りの１つは形成されるものである。

【００１１】 また、このように包装された球状水晶体付き絵馬型お守りの包装を開除して、 台紙（１）から、ひも（２１）付き球状水晶体（２）及び絵馬体（３）を、セロ ハンテープを解除することによって、取り外す。しかる後、絵馬体（３）の蓋体 に覆われている円孔（３１）の蓋体を押圧して、その蓋体を取り除く。この蓋体 の取り除かれた円孔（３１）内に、ひも（２１）付き球状水晶体（２）を嵌着し 、当該ひも（２１）を、絵馬体（３）の孔（３２）内を貫通させ、更に、そのひ も（２１）を、円孔（３１）内を負わせて、絵馬体（３）表面側にて結ぶ。こう することによって、絵馬体（３）の円孔（３１）内に球状水晶体（２）が、嵌着 し、かつ固定されるものである。このように構成される球状水晶体付き絵馬型お 守りは、その絵馬体（３）の頂端部に設けられているひも（３３）によって身体 と、他の物に付けられるものである。尚、絵馬体（３）の円孔（３１）の蓋体に は、「厄」などの文字が書かれているので、この蓋体を落とすことにより「厄落 し」と縁起を担ぎ、かつ水晶体によって、厄難を防ごうと、願うのが、この考案 の球状水晶体付き絵馬型お守りである。この考案の今１つのお守りは、このよう に構成されるものである。

【００１２】

【考案の効果】

同一の台紙上に、絵馬体、球状水晶体が取り付けられているので、持ち運びや 移送に便利であるのみならず、簡便に構成することができるものである。また絵 馬体内に球状水晶体を嵌着させることにより、立体的にその形状を表示すること もできるものである。更に、安価な材料で、大量生産することも可能であるので 、非常に経済的でもあると言う効果をも有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 全体表図面

【図２】 全体裏図面

【図３】 正面図

【図４】 背面図

【符号の説明】

（Ａ） お守り全体 （Ｂ） 球状水晶体付き絵馬型お守り本体 （１） 台紙 （１１） 小孔 （１２） 円孔 （２） 球状水晶体 （２１） ひも （３） 絵馬体 （３１） 円孔 （３２） 孔 （３３） ひも （４） 袋体

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【手続補正書】

【提出日】平成１０年８月２４日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項２】絵馬体の適所に蓋体に覆われている円孔が
設けられ、かつ該円孔の上部に該円孔より小さい孔が設
けられて成る絵馬体の円孔部に蓋体を外して、ひもを貫
通させた球状水晶体を嵌着させ、ひもを絵馬体の小孔及
び円孔を介して球状水晶体を絵馬体に止着することを特
徴とする球状水晶体付き絵馬型お守り。 ─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成１１年１月１１日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】台紙中央上部適所に小孔が設けられ、かつ
   該小孔より大きい円孔が台紙適所に設けられている方形
   状台紙に、ひもを貫通させた球状水晶体（ガラス球及び
   その他の球状体を含む。以下同じ。）が該円孔に嵌装さ
   れて、台紙に止着され、また絵馬体の適所に蓋体に覆わ
   れている円孔が設けられ、かつ、その円孔の上部に該円
   孔より小さい孔が設けられて成る絵馬体が、上端部をひ
   もを介して台紙の小孔を通して台紙に止着されて成り、
   これらが一体として透明袋体に内装されていることを特
   徴とする球状水晶体付き絵馬型お守り。
2. 【請求項２】絵馬体の適所に蓋体に覆われている円孔が
   設けられ、かつ該円孔の上部に該円孔より小さい孔が設
   けられて成る絵馬体の円孔部に蓋体を外して、ひもを貫
   通させた球状水晶体を嵌着させ、ひもを絵馬体の小孔及
   び円孔を介して球状水晶体を絵馬体に止着することを特
   徴とする球状水晶体付き絵馬型お守り。