JP3060196U - 収納部が昇降する吊り戸棚 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来吊戸棚とゆうものは扉の有る無しに関わら
ず正面から水平に横に物品を出し入れするだけであっ
た、ゆえに高所に設置されると身長の低い人は踏み台等
を使用しないと物品の収納・取り出しが容易ではなかっ
た。その不便さを解決しようとした。 【解決手段】吊戸棚を昇降させ棚が下に降りた状態で物
品を出し入れし用が済めば棚を上に上昇させることによ
り空間を有意に利用できるようにしたものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案はドラムの正・逆回転によるロープの巻き取り・巻き戻しにより昇降す る吊り戸棚に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、町の八百屋・魚屋等に金銭をいれた篭を天井・梁等にゴム紐で吊るしゴ ム紐の伸縮を利用して、必要に応じて篭を引き下ろして篭の中の金銭を出し入れ し篭を放すとゴム紐が縮んで上に戻る吊り篭が存在した。 又、図１は厨房設備の１例であるが、この例の様に天井・梁・壁に吊戸棚を取 付け前面の扉（１９）を開閉して物品の出し入れをする吊り戸棚が存在した。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

以上の方法は次のような欠点があった。 金銭をいれる吊り篭は容積・重量の大きな品物は入れられない、金銭の出し入れ のとき、何か品物が吊り篭に当たったときなどに、吊り篭が前後左右に揺れ、あ る時はひっくり返って内容物を飛散させてしまう。 図１の厨房の例の吊り戸棚は高い棚に身長の低い人は物の出し入れがし辛く無理 をすると、出し入れの時品物を頭の上に落下させて怪我をする恐れがある。とい って棚を低くすれば、洗い槽（１５）・調理台（１６）・レンジ（１７）と吊戸 棚の間の空間が少なくなり厨房としての機能が減少して使えなくなってしまう。 又、上面（２１）下面（２０）に挟まれた空間は、品物の出し入れしにくいデ ッドスペースになってしまっている。又、扉（１９）をあけるために扉の前のス ペースも必要であるが、この様な空間はまったくの無駄である。 本考案は、以上の欠点を除く為に考えたものです。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

高い所に取り付けられた棚の中の部分（９）を２図のように下に降りてくるよ うにすれば身長の低い人も容易に品物の出し入れができる。品物の出し入れが済 めば棚の部分（９）を上に上げてしまえば棚（９）の下と洗い槽（１５）・調理 台（１６）の間の空間も広く使用できて便利になる。そのようにするには、原動 機の動力でシャフトに固定されたワイャードラムを正・逆回転させて、ワイャー ドラムに巻かれたワイャーロープの巻き取り・巻き戻しにより、ワイャーロープ の先端に取り付けられた棚を昇降させるようにすれば、上面（２１）と下面（２ ０）のデッドスペースも有効に利用できる、前面の扉（１９）の部分を板で覆っ てしまえば棚が上部に収納されたときには、ほこり等の侵入も防止し扉の前のス ペースも不要になる。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態について図３（棚降下時正面図）図４（棚収納時正 面図）図５は図３のａ−ｂ断面図、図６は図３のｃ−ｄ断面図、図７は図４棚収 納時のｅ−ｆの断面図をしめします。 天板（５）・裏面板（６）・左右の袖板（１０）にて形成された本体に原動機（ 本図の例ではウォームギャードモーター）（１）・軸受け（４）・を取り付け、 軸受け（４）はワイャドラム（７）が固定されたシャフト（３）が保持され、カ ップリング（２）によって原動機（ウォードギャードモーター）（１）の回転軸 に連結されている。ワイャードラム（７）にはワイャーロープ（８）が巻かれ原 動機（１０）の正・逆回転によりワイャーロープ（８）は巻き上げられ、あるひ は巻き戻されるのでワイャーロープ（８）の先端は昇降する。その昇降に伴って 先端に吊り下げられた棚（９）は左右の袖板（１）に取り付けられたスライドレ ール（１１）（１２）に沿って棚取付板１３）に取り付けられ昇降する。 使用するにあたっては原動機に電動機を使用する場合図８のような電機回路で使 用すれば上限（ＬＳ１）下限（ＬＳ２）それぞれのリミットスイッチにより、巻 き上げすぎ・巻き戻しすぎ、の事故も無く、スイッチ（Ｓ．Ｓｗ）に双投中立形 を使用すれば、スイッチ（Ｓ．Ｓｗ）を任意の高さのときにＯＦＦにすれば棚を 任意の高さに保持することも可能である。 過積載防止のためにカップリング（２）の替わりに市販のトルクリミッターを 使用することも良いし、電源供給側に過負荷電流遮断器を装備するのも危険防止 の方法である。 又、手動式としてハンドルとタイミングプーリー・タイミングベルト１対・傘 歯車１対を使用してもよいが、この場合停止状態を保持するための装置が必要で ある。

【０００６】

【考考の効果】

本考案は以上のような構造で使用するにあたっては天井・壁・梁等に頑丈に取 付けて昇降する吊り棚に収納物を収納し使用するとき必要に応じて棚を降ろして 収納物を取り出し、あるときは収納して、収納・取り出し後は棚を上に揚げて狭 い空間を有効に使用することにより身長の低い人や力のない人にも危険から身を 守り、整理整頓を容易にすることができる。

【０００７】

【図面の簡単な説明】

【図１】 従来から存在する吊り戸棚の斜視図

【図２】 本考案の吊り戸棚の斜視図

【図３】 本考案の吊り戸棚が降下したときの正面図

【図４】 本考案の吊り戸棚が上昇したときの正面図

【図５】 図３のａ−ｂ断面図

【図６】 図３のｃ−ｄ断面図

【図７】 図４のｅ−ｆ断面図

【図８】 電気回路図

【符号の説明】

１ ギャードモーター ２ カップリング ３ シャフ
ト ４ 軸受け ５ 天板 ６ 裏板 ７ ワイャードラム ８ ワイャ
ーロープ ９ 昇降する吊り戸棚 １０ 袖板 １１ レール １
２ レール １３ 棚取付け板 ＮＦＢ 過電流遮断器 Ｍ ギャードモーター Ｒ１・
Ｒ２ 継電器 ｆ ヒューズ ＬＳ１・ＬＳ２ リミットスイッチ Ｃ
コンデンサー Ｔｒ 低電圧発生用変圧器

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】原動機の動力でシャフトに固定されたドラ
   ムを正・逆回転させて、ドラムに巻かれたロープの巻き
   取り・巻き戻しによりロープの先端に取り付けられた昇
   降する吊り戸棚。