JP3060003B2 - 流水エネルギーによる水路の除塵装置 - Google Patents

流水エネルギーによる水路の除塵装置

Info

Publication number
JP3060003B2
JP3060003B2 JP8132765A JP13276596A JP3060003B2 JP 3060003 B2 JP3060003 B2 JP 3060003B2 JP 8132765 A JP8132765 A JP 8132765A JP 13276596 A JP13276596 A JP 13276596A JP 3060003 B2 JP3060003 B2 JP 3060003B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scraper
screen
drive
water
discharge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP8132765A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09296435A (ja
Inventor
秀策 片山
眞宏 後藤
Original Assignee
農林水産省農業工学研究所長
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 農林水産省農業工学研究所長 filed Critical 農林水産省農業工学研究所長
Priority to JP8132765A priority Critical patent/JP3060003B2/ja
Publication of JPH09296435A publication Critical patent/JPH09296435A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3060003B2 publication Critical patent/JP3060003B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/20Hydro energy

Landscapes

  • Hydraulic Turbines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水路を流れる流水中
のごみを除去する除塵装置に関し、特に、流水エネルギ
ーを利用してごみを除去することができる水路の除塵装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水路を流れる流水は、ポンプ場、サイフ
ォンなどの処理場の入口に設けられたスクリーンにより
流水中のごみが除去される。従来、このような流水中の
ごみは、スクリーンの上流側に溜められると人力によ
り、または電動機や発動機付きの除塵機によりごみを掻
き上げて除去するようになっている。例えば、農業用水
路などの比較的小さな水路に設けられた小型のスクリー
ンでは、人力によりごみを除去するようにしている。ま
た、ポンプ場などの大規模な施設では、電動機または発
動機付きの大型の除塵機がスクリーンに取り付けられ、
自動運転によりごみを除去している。しかしながら、除
塵機を用いてごみを除去する場合、通常、管理者が現地
で除塵機の操作を行い、スクリーンに溜ったごみを除去
するようしている。除塵機は、スクリーンの上流側面で
下側から上側に向かって移動するレーキ(掻き上げ部
材)を駆動させ、このレーキにより掻き上げられたごみ
を回収するようになっている。水路または処理場入口に
設けられるスクリーンは水面に対する設置角が45°〜
60°と急角度になっているので、スクリーンの上下流
で水位差が生じるようになり、このスクリーンに溜った
ごみを除塵機により除去するにようにしている。スクリ
ーンは急角度で設けられているので、ごみの掻き上げ除
去には大きな動力が必要とされる。このため、除塵機に
は、電動機または発動機等の強力な動力源が用いられ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成に係る従来の
除塵機では、強力な駆動源を備えているため設置コスト
や維持管理にかかる費用が増大するという問題がある。
また、現場で除塵機を使用するのでは、ごみ処理の度に
管理者が現場まででかけて除塵機の運転管理をする必要
があり、労力の負担を余儀なくされるという問題があ
る。また、農業用水路などの比較的小さな水路に設けら
れた小型のスクリーンでは、コスト等の点から、あるい
は設置空間の制限などにより除塵機自体の設置が困難で
あるという問題がある。特に、小型のスクリーンは、水
路に多数設けられることが多く、人力によるごみ除去に
多大の労力を要するという問題がある。
【0004】本発明は上記問題点を除くためになされた
もので、除塵装置自体の設置コストを軽減し、除塵装置
の動力源として燃費の不要な水のエネルギーを用いてコ
ストダウンを図ることができるとともに、装置自体の維
持管理を容易にし、かつ運転労力の負担を軽減すること
ができる流水エネルギーによる水路の除塵装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る流水エネル
ギーによる水路の除塵装置は、回転軸に取り付けられた
羽根が水路に浸漬され流水により回転駆動される水車
と、水路から固形物を捕獲して引き上げ回収する回収装
置と、回収装置により回収された固形物を受け取り所定
の場所に排出する排出装置と、上記水車とこれら回収装
置および排出装置とを減速装置を介してそれぞれ駆動接
続し水車による駆動力を上記回収装置と排出装置とにそ
れぞれ減速して伝達する駆動伝達装置とを備え、回収装
置を、下流側が水路上に支持され上流側が水路に没して
水路の流水断面をほぼ覆うように傾斜して設けられたス
クリーンと、レーキ駆動機構によりこのスクリーンの傾
斜面に沿って一方向に移動しスクリーンの上側傾斜面を
流れ方向に向かって摺動する際、スクリーン上の固形物
をスクリーンに沿って引き上げるレーキとから構成し、
排出装置を、一端がスクリーンの下流側端部の下方に配
置され他端が水路から外側に延びる排出路と、排出部駆
動機構によりこの排出路に沿って一方向に移動し排出路
の上面を水路側から外方に向かって移動する際、上記回
収装置により受け渡された固形物を排出路の他端まで搬
送して排出する排出部とから構成するとともに、駆動伝
達装置を、上記水車の回転軸に駆動チェーンにより駆動
連結された中間軸に、レーキ側減速装置とレーキ側駆動
チェーンとを介してレーキ駆動機構を駆動連結させると
ともに、上記中間軸に排出装置を駆動連結させて構成し
た流水エネルギーによる水路の除塵装置であって、回収
装置のスクリーンを、30度以下の角度に傾斜させ、排
出装置の排出部を、スクレーパ駆動機構により上記排出
路の上面を水路側から外方に向かって摺動するスクレー
パから構成するとともに、上記スクレーパ駆動機構を、
排出路の一端に回転自在に設けられスクレーパ側減速装
置からスクレーパ駆動軸駆動チェーンを介して駆動が伝
達されるスクレーパ駆動軸と、このスクレーパ駆動軸両
側に設けられたスクレーパ駆動スプロケットと、排出路
の他端左右両側に回転自在に設けられたスクレーパ従動
スプロケットと、これら左右両側のそれぞれのスプロケ
ットに巻回されるとともにスクレーパが架設された排出
用チェーンとから構成し、駆動伝達装置を、上記中間軸
にスクレーパ側駆動チェーンとスクレーパ側減速装置と
を介してスクレーパ駆動機構を駆動連結させて構成し、
かつ、上記排出路を、スクリーンの長手方向に対して直
角に延設されるとともにスクリーンの下方に位置する平
坦部とこの平坦部から上方に傾斜する傾斜部とから構成
し、平坦部と傾斜部との間にはスクレーパを案内する案
内部材を設けるようにしたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面に基いて本発明の実施
の形態について説明する。図1は本発明の一実施例に係
る流水エネルギーによる水路の除塵装置全体を示す平面
図、図2は図1の除塵装置の側面図、図3は図1の除塵
装置の正面図、図4は図1の除塵装置の背面図である。
本実施例に係る除塵装置10は、図1に示すように、所
定速度以上(本実施例では、例えば、1m/s )の流速お
よび所定量以上の水量を有する水(流水)Wが流れる水
路11に設けられる。
【0007】除塵装置10は、図1および図2に示すよ
うに、流し掛け水車等の水車(駆動手段)20と、回収
装置(回収手段)30と、排出装置(排出手段)40
と、駆動伝達装置(駆動伝達手段)50とを備えて構成
される。水車20は、図5ないし図7に示すように、水
路11の両側の設けられた軸受ユニット12に回転自在
に支持された回転軸13と、この回転軸13の両側に回
転軸13と一体に取り付けられた回転板14と、これら
両回転板14の外周側に所定間隔を隔てて多数取り付け
られた羽根15とを備えている。この水車20は羽根1
5が水路11の水中に浸漬され流水Wの力(流速×水
量)を受けると、この力を回転板14を介して回転軸1
3に伝え回転軸13を回転駆動させ流水エネルギーを回
転駆動力に変換するようになっている。回転軸13の一
端には、スプロケット16とこのスプロケット16を回
転軸13と駆動を遮断可能に連結するトルクリミッタ1
7が設けられている。
【0008】トルクリミッタ17は、スプロケット16
から、すなわち、出力側から過負荷がかかるとスプロケ
ット16と回転軸13との駆動伝達を遮断するようにな
っている。また、トルクリミッタ17には、図8の
(A)、(B)に示すように、スプロケット16と回転
軸13とを連結するON-OFF手動レバー18が設けられ、
駆動伝達が遮断された後、レバー18を操作すると、回
転軸13からスプロケット16に駆動伝達されるように
なっている。スプロケット16には、駆動チェーン19
が巻回され、後述する駆動伝達装置50に接続されるよ
うになっている。
【0009】回収装置30は、図1、図13および図1
4に示すように、流水方向に沿ってスクリーンバー21
Aを多数並列させて形成したスクリーン(バースクリー
ン)21と、レーキ駆動機構22によりスクリーン21
上を一方向に移動するレーキ23とを備えて構成され
る。スクリーン21は、図1に示すように、水車20の
上流側に設けられ、図13および図14に示すように、
長手方向の下流側端部が水路11の両側に設けられたス
クリーン支持台24に所定の高さで揺動可能に支持され
るとともに、上流側端部がスクリーン支承ブラケット2
5を介して水路11内に没し、水路11の流水断面をほ
ぼ覆うように所定の角度で傾斜(本実施例ではほぼ30
°の設置角)して配置される。スクリーン21は、流水
W中にごみ(固形物)が含まれていると、ごみを上流側
に溜め、ごみが除去された流水Wを下流に流すようにな
っている。
【0010】レーキ駆動機構22は、スクリーン21の
下流側端部に回転自在に設けられ、後述する駆動伝達装
置50のレーキ側駆動チェーン54に連結されたレーキ
駆動軸26と、このレーキ駆動軸26両側に設けられた
レーキ駆動スプロケット27、27と、スクリーン21
の上流側端部に回転自在に設けられた従動軸28と、こ
の従動軸28の両端に設けられたレーキ従動スプロケッ
ト29、29と、これら左右両側のそれぞれのスプロケ
ット27、29および27、29にそれぞれ巻回された
回収用チェーン31、31とから構成される。レーキ駆
動機構22は、レーキ駆動軸26が回転駆動されると、
回収用チェーン31、31が同期してスクリーン21の
左右両側で一方向に移動され、この回収用チェーン3
1、31の上側往路は流水の流れ方向に向かって、下側
復路はその逆方向にそれぞれ駆動されるようになってい
る。
【0011】ところで、回収用チェーン31、31に
は、レーキ23の両端が接続され、一体に移動するよう
になっている。レーキ23は複数個設けられ(本実施例
では8個)、回収用チェーン31、31により駆動され
るとスクリーン21の上側傾斜面上では流れ方向に沿っ
てこの上側傾斜面の全面を通過するようになっている。
レーキ駆動機構22が駆動され、回収用チェーン31、
31がスクリーン21の両側で一方向に移動されると、
レーキ23はスクリーン21の上側傾斜面の下側から上
側に向かって、すなわち、流れ方向に沿って緩やかな傾
斜面を摺動し、スクリーン21の下側では逆方向の復路
を移動するようになっている。このため、レーキ23は
スクリーン21の上流側にごみが溜ると、このごみを捕
獲してスクリーン21の上側傾斜面に沿って上方に掻き
上げてゆき、スクリーン21の下流側上端から下方に落
下させるようになっている。このように、回収装置30
は、水路11からごみなどの固形物を捕獲して引き上げ
回収するようになっている。
【0012】排出装置40は、図1、図16ないし図1
8に示すように、一端がスクリーン21の下流側端部の
下方に配置され、他端が水路11の外側に延びる排出路
41と、スクレーパ駆動機構42によりこの排出路41
に沿って一方向に移動するスクレーパ43とを備えて構
成される。排出路41は、図1に示すように、スクリー
ン21の長手方向に対して直角に延設されるとともにス
クリーン21下流側端部の下方に位置する平坦部41A
とこの平坦部41Aから上方にほぼ30°の角度で傾斜
する傾斜部41Bとから構成される。排出路41の両側
には側壁41C、41Cが形成される。
【0013】スクレーパ駆動機構42は、図16ないし
図18に示すように、排出路41の傾斜部41B上端に
回転自在に設けられ、後述する駆動伝達装置50のスク
レーパ側駆動チェーン56に連結されたスクレーパ駆動
軸46と、このスクレーパ駆動軸46両側に設けられた
スクレーパ駆動スプロケット47、47と、排出路41
の平坦部41A端部に回転自在に設けられた従動軸48
と、この従動軸48の両端に設けられたスクレーパ従動
スプロケット49、49と、これら左右両側のそれぞれ
のスプロケット47、49および47、49にそれぞれ
巻回された排出用チェーン45、45とから構成され
る。スクレーパ駆動機構42は、スクレーパ駆動軸46
が回転駆動されると、排出用チェーン45、45が同期
して排出路41の左右両側で一方向に移動され、この排
出用チェーン45、45の上側往路は水路11側から外
方に向かって、下側復路はその逆方向にそれぞれ駆動さ
れるようになっている。
【0014】ところで、排出用チェーン45、45に
は、スクレーパ43の両端が接続され、一体に移動する
ようになっている。スクレーパ43は複数個設けられ
(本実施例では4個)、排出用チェーン45、45によ
り駆動されると水路11側から外方に向かって排出路4
1上面の全面を通過するようになっている。側壁41
C、41Cの内側には、平坦部41Aと傾斜部41Bと
の間にスクレーパ43を案内する案内部材44が設けら
れる。スクレーパ駆動機構42が駆動され、排出用チェ
ーン45、45が排出路41の両側で一方向に移動され
ると、スクレーパ43は平坦部41Aの端部から傾斜部
41Bの上端部に向かって、緩やかな傾斜面を摺動し、
傾斜部41Bの上端部で折り返されて排出路41の下側
では逆方向の復路を移動するようになっている。このた
め、スクレーパ43は排出路41の平坦部41Aに回収
装置30からごみが落とされると、このごみを捕獲して
排出路41に沿って搬送し、排出路41の上端から下方
に落下させ、図示しない容器に回収するようになってい
る。このように、排出装置40は、回収装置30により
回収されたごみ等の固形物を受け取り所定の場所に排出
するようになっている。
【0015】水車20の上流側には、水路11の傍に架
台60が配置され、この架台60に駆動伝達装置50が
設けられる。駆動伝達装置50は、図9ないし図13に
示すように、水車20の回転軸13の駆動力が駆動チェ
ーン19を介して伝達される中間軸51を備えている。
この中間軸51は、レーキ側減速装置52とレーキ側駆
動チェーン54とを介してレーキ駆動機構22に駆動が
伝達されるとともに、スクレーパ側駆動チェーン56と
スクレーパ側減速装置55とを介してスクレーパ駆動機
構42に駆動が伝達されるようになっている。中間軸5
1は、図9に示すように、架台60上に固定された軸受
ユニット61、61に回転自在に支持される。中間軸5
1には、駆動スプロケット62が取り付けられ、この駆
動スプロケット62と水車20側のスプロケット16と
に駆動チェーン19が巻回される。このため、水車20
の回転軸13の回転駆動力が駆動チェーン19を介して
駆動伝達装置50側に伝達されるようになっている。
【0016】また、架台60には、図9に示すように、
レーキ側駆動伝達軸70が中間軸51と平行に設けら
れ、軸受ユニット71、71に回転可能に支持されてい
る。中間軸51とレーキ側駆動伝達軸70とには互いに
噛合した減速ギア(レーキ側減速装置)52A、52B
(52)がそれぞれ設けられる。レーキ側駆動伝達軸7
0の一端には、スプロケット72とこのスプロケット7
2をレーキ側駆動伝達軸70と駆動を遮断可能に連結す
るトルクリミッタ73が設けられている。レーキ駆動機
構22側のレーキ駆動軸26には、減速装置(レーキ駆
動軸減速装置)53を介してスプロケット73が設けら
れ(図10および図13参照)、これらスプロケット7
2、73にレーキ側駆動チェーン54が巻回されてい
る。このため、レーキ駆動機構22には、中間軸51の
回転駆動力が減速ギア52A、52Bにより減速されて
レーキ側駆動伝達軸70に伝達され、レーキ側駆動伝達
軸70の回転駆動力が減速装置53によりさらに減速さ
れて伝達されるようになっている。このため、レーキ駆
動機構22には、低速、高トルクの回転駆動力が伝達さ
れるようになっている。そして、ごみ詰まり等によりレ
ーキ駆動機構22が過負荷状態となると、トルクリミッ
タ73により、レーキ駆動機構22側とレーキ側駆動伝
達軸70との駆動が遮断され、所定の負荷で復帰し駆動
が伝達されるようになっている。符号75、76、77
はそれぞれチェーンの張力を調整するチェーンテンショ
ナである。
【0017】さらに、中間軸51には、図9に示すよう
に、スプロケット81とこのスプロケット81を中間軸
51と駆動を遮断可能に連結するトルクリミッタ82が
設けられている。架台60には、スクレーパ駆動機構4
2と連結されたスクレーパ側減速装置55が設けられ、
このスクレーパ側減速装置55の入力側のスプロケット
83と中間軸51のスプロケット81とにスクレーパ側
駆動チェーン56が巻回されている。スクレーパ側減速
装置55には、出力側にスプロケット84が設けられ、
このスプロケット84とスクレーパ駆動軸46の一端に
設けられたスプロケット85とにスクレーパ側駆動伝達
チェーン86が巻回されている。このため、中間軸51
が回転駆動されると、スクレーパ側駆動チェーン56を
介して伝達される駆動力がスクレーパ側減速装置55に
より減速されて、スクレーパ駆動機構42側に伝わるよ
うになっている。各トルクリミッタ73、82は出力側
から所定値以上の過負荷がかかると作動して連結を解除
し、所定値以下に負荷が低下すると自動的に復帰して入
出力側の駆動系を連結するようになっている。
【0018】駆動伝達装置50は、叙上の如く構成され
ているので、水車20側から回転駆動力が駆動チェーン
19を介して伝達されると、この回転駆動力を回収装置
30と排出装置40とにそれぞれ減速して伝達するよう
になっている。
【0019】また、スクリーン21の上流側には、図
1、図15、図19および図20に示すように、スクリ
ーン21の上流側端部を上方に吊り上げスクリーン21
を水路11から引き上げ可能なスクリーン吊り上げ装置
90が設けられる。スクリーン吊り上げ装置90は、図
15に示すように、水路11の両肩に固定された架台9
1、91と、これら架台91、91の上端に回転可能に
支持されて架け渡された吊り上げ軸92と、この吊り上
げ軸92の両側に取り付けられたスプロケット93、9
3と、一端がスクリーン支承ブラケット25に取り付け
られ、他端がスプロケット93、93に巻き取られる吊
り上げ用チェーン94と、吊り上げ軸92の一端にチェ
ーンカップリング95を介して連結された減速機96と
を備えて構成される。スクリーン吊り上げ装置90は、
減速機96を回転させると、吊り上げ用チェーン94が
スプロケット93、93に巻き取られて、スクリーン2
1を上方に吊り上げるようになっている。符号97はピ
ローブロックである。
【0020】次に、上記構成に係る流水エネルギーによ
る水路の除塵装置10の作用について説明する。流水W
により水車20が回転されると、回転軸13が回転駆動
され、この回転軸13の回転駆動力が駆動チェーン19
を介して中間軸51に伝達される。中間軸51は回転駆
動力を減速ギア52を介してレーキ側駆動伝達軸70に
伝達する。減速された駆動力はレーキ側駆動チェーン5
4を介してレーキ側減速装置53に伝達され、この減速
装置53によりさらに減速され高トルクの駆動力がレー
キ駆動軸26に伝達されてレーキ駆動機構22を駆動さ
せる。レーキ駆動機構22が駆動されると、両スプロケ
ット27、29に巻回された回収用チェーン31、31
が一方向に移動され、レーキ23がスクリーン21の上
側傾斜面を上流側から下流側に向かって摺動し、スクリ
ーン21の上側傾斜面に溜ったごみを捕獲して上方に掻
き上げ、スクリーン21の上端でこのごみを下方に落下
させる。
【0021】また、中間軸51は水車20側からの回転
駆動力をスクレーパ側駆動チェーン56を介してスクレ
ーパ側減速装置55に伝達する。この減速装置55によ
り減速された回転駆動力はスクレーパ側駆動伝達チェー
ン86を介してスクレーパ駆動軸46に伝達され、スク
レーパ駆動機構42を駆動させる。スクレーパ駆動機構
42が駆動されると、両スプロケット47、49に巻回
された排出用チェーン45、45が一方向に移動され、
スクレーパが排出路41の上面を平坦部41Aの端部側
から傾斜部41Bの上端部側に向かって摺動し、スクリ
ーン21の上端部から平坦部41A上に落されたごみを
捕獲して搬送し、傾斜部41Bの上端から落下させ、図
示しない容器に回収するようになっている。レーキ23
およびスクレーパ43はいずれも減速された高トルクの
駆動力により緩やかな傾斜面21、41Bを摺動するよ
うになっているので、低エネルギーの流水エネルギーを
駆動力として利用することができ、自動的に流水W中の
ごみを除去することができる。
【0022】また、レーキ23あるいはスクレーパ43
にごみが詰まり、レーキ駆動機構22あるいはスクレー
パ駆動機構42が過負荷状態となっても、トルクリミッ
タ73、81が出力側からの負荷に応じて駆動伝達を断
ち、各駆動機構22、42が正常に動作すると、自動的
に復帰して駆動を伝達するようになっているので、駆動
系に破損を招くことがなく、復帰作業も容易になる。さ
らに、水路11に水が流れていない場合、あるいは増水
時等には、スクリーン吊り上げ装置90によりスクリー
ン21の上流側端部を上方に吊り上げスクリーン21を
水路11から引き上げるようにしているので、非常時で
も機器の破損を招くことがない。
【0023】なお、上記実施例では、流水の流速を1m/
s としているが、水量よってはこの流速以下でもよく、
水路11内を流れる流水は、水車20を回転駆動させる
のに十分な流速および水量であればよいことは言うまで
もない。さらに、スクリーン21の長手方向の下流側端
部はスクリーン支持台24に所定の高さで支持されてい
るが、このスクリーン支持台24の支持部の高さを調整
可能に構成し、スクリーン21の傾斜角度を調整するよ
うにしてもよい。このスクリーン21の傾斜角度は、3
0度以下(例えば15度)でもよいが、上記実施例の如
く設置角を30度とすることが好ましい。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、回転
軸に取り付けられた羽根が水路に浸漬され流水により回
転駆動される水車と、水路から固形物を捕獲して引き上
げ回収する回収装置と、回収装置により回収された固形
物を受け取り所定の場所に排出する排出装置と、上記水
車とこれら回収装置および排出装置とを減速装置を介し
てそれぞれ駆動接続し水車による駆動力を上記回収装置
と排出装置とにそれぞれ減速して伝達する駆動伝達装置
とを備え、回収装置を、下流側が水路上に支持され上流
側が水路に没して水路の流水断面をほぼ覆うように傾斜
して設けられたスクリーンと、レーキ駆動機構によりこ
のスクリーンの傾斜面に沿って一方向に移動しスクリー
ンの上側傾斜面を流れ方向に向かって摺動する際、スク
リーン上の固形物をスクリーンに沿って引き上げるレー
キとから構成し、排出装置を、一端がスクリーンの下流
側端部の下方に配置され他端が水路から外側に延びる排
出路と、排出部駆動機構によりこの排出路に沿って一方
向に移動し排出路の上面を水路側から外方に向かって移
動する際、上記回収装置により受け渡された固形物を排
出路の他端まで搬送して排出する排出部とから構成する
とともに、駆動伝達装置を、上記水車の回転軸に駆動チ
ェーンにより駆動連結された中間軸に、レーキ側減速装
置とレーキ側駆動チェーンとを介してレーキ駆動機構を
駆動連結させるとともに、上記中間軸に排出装置を駆動
連結させて構成した流水エネルギーによる水路の除塵装
置において、回収装置のスクリーンを、30度以下の角
度に傾斜させ、排出装置の排出部を、スクレーパ駆動機
構により上記排出路の上面を水路側から外方に向かって
摺動するスクレーパから構成するとともに、上記スクレ
ーパ駆動機構を、排出路の一端に回転自在に設けられス
クレーパ側減速装置からスクレーパ駆動軸駆動チェーン
を介して駆動が伝達されるスクレーパ駆動軸と、このス
クレーパ駆動軸両側に設けられたスクレーパ駆動スプロ
ケットと、排出路の他端左右両側に回転自在に設けられ
たスクレーパ従動スプロケットと、これら左右両側のそ
れぞれのスプロケットに巻回されるとともにスクレーパ
が架設された排出用チェーンとから構成し、駆動伝達装
置を、上記中間軸にスクレーパ側駆動チェーンとスクレ
ーパ側減速装置とを介してスクレーパ駆動機構を駆動連
結させて構成し、かつ、上記排出路を、スクリーンの長
手方向に対して直角に延設されるとともにスクリーンの
下方に位置する平坦部とこの平坦部から上方に傾斜する
傾斜部とから構成し、平坦部と傾斜部との間にはスクレ
ーパを案内する案内部材を設けたことにより、除塵装置
自体の設置コストを軽減し、除塵装置の動力源として燃
費の不要な水力エネルギーを用いてコストダウンを図る
ことができるとともに、装置自体の維持管理を容易に
し、かつ運転労力の負担を軽減することができる効果が
ある。また、回収装置のスクリーンを緩やかな傾斜と
し、排出装置をスクレーパ駆動機構により駆動されるス
クレーパから構成するようにしたので、レーキ駆動機構
とスクレーパ駆動機構とが消費する動力を抑制して流水
エネルギーを効率的に利用することができ、たとえ水流
の少ない水路でも外部からの動力に頼ることなく、ごみ
を除去することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る流水エネルギーによる
水路の除塵装置全体を示す平面図である。
【図2】図1の除塵装置の側面図である。
【図3】図1の除塵装置の正面図である。
【図4】図1の除塵装置の背面図である。
【図5】水車の平面図である。
【図6】水車の一部破断側面図である。
【図7】水車の正面図である。
【図8】(A)、(B)はそれぞれ水車側のトルクリミ
ッタを示す断面図および側面図である。
【図9】駆動伝達装置を示す平面図である。
【図10】駆動伝達装置とレーキ駆動機構との駆動系を
示す側面図である。
【図11】駆動伝達装置を示す背面図である。
【図12】駆動伝達装置とスクレーパ駆動機構との駆動
系を示す正面図である。
【図13】回収装置を示す平面図である。
【図14】回収装置をしめす側面図である。
【図15】スクリーン吊り上げ装置を示す正面図であ
る。
【図16】排出装置の排出端を示す説明図である。
【図17】排出装置を示す平面図である。
【図18】排出装置を示す正面図である。
【図19】スクリーン吊り上げ装置を示す平面図であ
る。
【図20】スクリーン吊り上げ装置を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
10 除塵装置 11 水路 20 水車(駆動手段) 30 回収装置(回収手段) 40 排出装置(排出手段) 50 駆動伝達装置(駆動伝達手段) 52、53、55 減速装置(減速手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−203111(JP,A) 特開 昭55−5748(JP,A) 特開 平3−66815(JP,A) 実開 昭60−427(JP,U) 実開 昭57−140806(JP,U) 実開 昭49−88473(JP,U) 実公 昭56−44837(JP,Y2) 特公 昭60−55645(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02B 5/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に取り付けられた羽根が水路に浸
    漬され流水により回転駆動される水車と、水路から固形
    物を捕獲して引き上げ回収する回収装置と、回収装置に
    より回収された固形物を受け取り所定の場所に排出する
    排出装置と、上記水車とこれら回収装置および排出装置
    とを減速装置を介してそれぞれ駆動接続し水車による駆
    動力を上記回収装置と排出装置とにそれぞれ減速して伝
    達する駆動伝達装置とを備え、 回収装置を、下流側が水路上に支持され上流側が水路に
    没して水路の流水断面をほぼ覆うように傾斜して設けら
    れたスクリーンと、レーキ駆動機構によりこのスクリー
    ンの傾斜面に沿って一方向に移動しスクリーンの上側傾
    斜面を流れ方向に向かって摺動する際、スクリーン上の
    固形物をスクリーンに沿って引き上げるレーキとから構
    成し、 排出装置を、一端がスクリーンの下流側端部の下方に配
    置され他端が水路から外側に延びる排出路と、排出部駆
    動機構によりこの排出路に沿って一方向に移動し排出路
    の上面を水路側から外方に向かって移動する際、上記回
    収装置により受け渡された固形物を排出路の他端まで搬
    送して排出する排出部とから構成するとともに、 駆動伝達装置を、上記水車の回転軸に駆動チェーンによ
    り駆動連結された中間軸に、レーキ側減速装置とレーキ
    側駆動チェーンとを介してレーキ駆動機構を駆動連結さ
    せるとともに、上記中間軸に排出装置を駆動連結させて
    構成した流水エネルギーによる水路の除塵装置におい
    て、 回収装置のスクリーンを、30度以下の角度に傾斜さ
    せ、 排出装置の排出部を、スクレーパ駆動機構により上記排
    出路の上面を水路側から外方に向かって摺動するスクレ
    ーパから構成するとともに、上記スクレーパ駆動機構を、排出路の一端に回転自在に
    設けられスクレーパ側減速装置からスクレーパ駆動軸駆
    動チェーンを介して駆動が伝達されるスクレーパ駆動軸
    と、このスクレーパ駆動軸両側に設けられたスクレーパ
    駆動スプロケットと、排出路の他端左右両側に回転自在
    に設けられたスクレーパ従動スプロケットと、これら左
    右両側のそれぞれのスプロケットに巻回されるとともに
    スクレーパ が架設された排出用チェーンとから構成し、 駆動伝達装置を、上記中間軸にスクレーパ側駆動チェー
    ンとスクレーパ側減速装置とを介してスクレーパ駆動機
    構を駆動連結させて構成し、かつ、 上記排出路を、スクリーンの長手方向に対して直角に延
    設されるとともにスクリーンの下方に位置する平坦部と
    この平坦部から上方に傾斜する傾斜部とから構成し、平
    坦部と傾斜部との間にはスクレーパを案内する案内部材
    を設けた ことを特徴とする流水エネルギーによる水路の
    除塵装置。
  2. 【請求項2】 スクリーンの上流側には、スクリーンの
    上流側端部を上方に吊り上げスクリーンを水路から上方
    に引き上げ可能なスクリーン吊り上げ装置を設けたこと
    を特徴とする請求項1に記載の流水エネルギーによる水
    路の除塵装置。
JP8132765A 1996-04-30 1996-04-30 流水エネルギーによる水路の除塵装置 Expired - Lifetime JP3060003B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8132765A JP3060003B2 (ja) 1996-04-30 1996-04-30 流水エネルギーによる水路の除塵装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8132765A JP3060003B2 (ja) 1996-04-30 1996-04-30 流水エネルギーによる水路の除塵装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09296435A JPH09296435A (ja) 1997-11-18
JP3060003B2 true JP3060003B2 (ja) 2000-07-04

Family

ID=15089039

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8132765A Expired - Lifetime JP3060003B2 (ja) 1996-04-30 1996-04-30 流水エネルギーによる水路の除塵装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3060003B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102072069B (zh) * 2011-01-28 2013-06-19 天津市发电技术设备有限公司 水轮发电机组的整体式无尘制动装置
CN114192589A (zh) * 2021-12-07 2022-03-18 新疆八一钢铁股份有限公司 一种方便使用的钢铁轧机用除尘装置
CN114625065B (zh) * 2022-03-14 2024-04-05 兰州安钧电子科技有限公司 一种用于水力优化配置的监管维护控制平台

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09296435A (ja) 1997-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN210278464U (zh) 一种污水初步除杂净化设备
JP3060003B2 (ja) 流水エネルギーによる水路の除塵装置
US7815811B1 (en) Trash rake system for clearing intake racks and the like
KR100616725B1 (ko) 수동 회전 장치가 설치된 제진기
CN116441029A (zh) 一种节能型土壤生态修复用固废处理设备
CN211713918U (zh) 一种水力驱动渠道拦污自动收集装置
CN216108408U (zh) 一种自清式旋转连续清污设备
CN111560845B (zh) 一种公路桥梁桥面排水设施
KR200364390Y1 (ko) 수동 회전 장치가 설치된 제진기
JP3510594B2 (ja) 除塵装置
CN220747153U (zh) 一种带有防堵功能的排水结构
CN110004895A (zh) 一种带清污抓斗的拦污栅
CN220486395U (zh) 一种防止堵塞的河道浮萍清理机构
CN218969913U (zh) 一种防堵塞的排水过滤板
CN219731904U (zh) 一种防堵塞的排水装置
CN217015637U (zh) 一种过滤除污机
JP4290317B2 (ja) 水路における無電力間欠除塵装置
JP2014031624A (ja) 水力駆動除塵装置
CN219297189U (zh) 一种农村生活污水一体化处理装置
CN214574467U (zh) 一种市政施工用防堵塞排水管
CN214990324U (zh) 一种格栅除污机
CN114225509A (zh) 一种河道污水治理装置
CN219951870U (zh) 一种防止沟渠堵塞的杂物清除装置
CN218833704U (zh) 一种雨水径流污染控制装置
CN216006874U (zh) 一种河道治理用漂浮物拦截装置

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term