JP3059657B2 - 油水の分離機構における浮遊固形物の除去装置 - Google Patents
油水の分離機構における浮遊固形物の除去装置Info
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- JP3059657B2 JP3059657B2 JP7034337A JP3433795A JP3059657B2 JP 3059657 B2 JP3059657 B2 JP 3059657B2 JP 7034337 A JP7034337 A JP 7034337A JP 3433795 A JP3433795 A JP 3433795A JP 3059657 B2 JP3059657 B2 JP 3059657B2
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- Japan
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- oil
- water
- inflow
- water mixture
- supply pipe
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は油水混合液に含まれるス
カムやカスなどの浮遊固形物を除去する油水の分離機構
における浮遊固形物の除去装置に関する。
カムやカスなどの浮遊固形物を除去する油水の分離機構
における浮遊固形物の除去装置に関する。
【０００２】
【従来技術の問題点】一般に、食品工場、レストラン、
食堂等においては使用済みの水には動植物油が入り込ん
で浮上しているので、油水分離機構を通して油水を分離
して油分を回収する必要がある。機械工場等においても
油分を含む排水は油水を分離する必要がある。この種の
油水の分離機構には、油分の分離には油と水の比重差を
利用したものが多い。
食堂等においては使用済みの水には動植物油が入り込ん
で浮上しているので、油水分離機構を通して油水を分離
して油分を回収する必要がある。機械工場等においても
油分を含む排水は油水を分離する必要がある。この種の
油水の分離機構には、油分の分離には油と水の比重差を
利用したものが多い。
【０００３】しかし、このような油には油分以外にもス
カム、雑物などの固形の不純物が必ず混入して浮遊して
いるので、比重差のみによって油分を回収することは困
難であった。
カム、雑物などの固形の不純物が必ず混入して浮遊して
いるので、比重差のみによって油分を回収することは困
難であった。
【０００４】
【発明の目的】本発明は上記問題点を解消し、分離した
油分に混入した浮遊固形物を効率的に回収できる油水の
分離機構における浮遊固形物の除去装置を提供すること
をその目的とする。
油分に混入した浮遊固形物を効率的に回収できる油水の
分離機構における浮遊固形物の除去装置を提供すること
をその目的とする。
【０００５】
【目的を達成するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る油水の分離機構における浮遊固形物の
除去装置は、油水混合液を供給する供給管の外側に筒体
を形成し、供給管と筒体との間に流入部を形成し、上記
供給管の上端から流入部内に溢流させた油水混合液を筒
体の側壁に形成された多数の透孔から外方に導出させて
比重差により油水を分離する油水の分離機構において、
上記流入部の内部に回収管を配置し、この回収管の上部
を上記流入部の上部に開口するとともに、上記流入部の
上部に上記流入部内に流入した油水混合液の液面に沿っ
て移動する掃き寄せ手段を配置し、上記掃き寄せ手段の
移動により上記油水混合液に含まれた浮遊固形物を上記
回収管の開口端に掃き寄せることを特徴とする。
め、本発明に係る油水の分離機構における浮遊固形物の
除去装置は、油水混合液を供給する供給管の外側に筒体
を形成し、供給管と筒体との間に流入部を形成し、上記
供給管の上端から流入部内に溢流させた油水混合液を筒
体の側壁に形成された多数の透孔から外方に導出させて
比重差により油水を分離する油水の分離機構において、
上記流入部の内部に回収管を配置し、この回収管の上部
を上記流入部の上部に開口するとともに、上記流入部の
上部に上記流入部内に流入した油水混合液の液面に沿っ
て移動する掃き寄せ手段を配置し、上記掃き寄せ手段の
移動により上記油水混合液に含まれた浮遊固形物を上記
回収管の開口端に掃き寄せることを特徴とする。
【０００６】なお、前記筒体の側壁に多数の孔を形成す
るとともに、上記側壁の面に沿って移動して上記孔の目
詰まりを防止する掻き落し片を設けてもよい。
るとともに、上記側壁の面に沿って移動して上記孔の目
詰まりを防止する掻き落し片を設けてもよい。
【０００７】
【発明の作用、効果】請求項１の発明によれば、油水混
合液を供給管の下部から供給すると、油水混合液は供給
管の上端から溢れて流入部に流入する。そして、一部は
流入部の筒体の透孔から流出するが、流入した混合液の
液面の位置はだんだんと上がっていき、流入量と流出量
とがバランスしたところで一定になる。混合液には油分
と水分のほか、粘性のあるスカム、塗料カス、固化した
油分などの浮遊固形物が混入しており、これらの固形物
は油水混合液の液面に浮遊する。そこで、掃き寄せ手段
を流入部内に流入した油水混合液の液面に沿って移動さ
せると、油水混合液に含まれた浮遊固形物は上記回収管
の開口端に掃き寄せられ、この開口端から回収管に導入
されて第１の分離槽の外部に回収される。
合液を供給管の下部から供給すると、油水混合液は供給
管の上端から溢れて流入部に流入する。そして、一部は
流入部の筒体の透孔から流出するが、流入した混合液の
液面の位置はだんだんと上がっていき、流入量と流出量
とがバランスしたところで一定になる。混合液には油分
と水分のほか、粘性のあるスカム、塗料カス、固化した
油分などの浮遊固形物が混入しており、これらの固形物
は油水混合液の液面に浮遊する。そこで、掃き寄せ手段
を流入部内に流入した油水混合液の液面に沿って移動さ
せると、油水混合液に含まれた浮遊固形物は上記回収管
の開口端に掃き寄せられ、この開口端から回収管に導入
されて第１の分離槽の外部に回収される。
【０００８】したがって、浮遊固形物の回収除去を能率
的に行なうことができる。
的に行なうことができる。
【０００９】請求項２の発明によれば、上記回転板の回
転に伴って掻き落し片も筒体の側壁の面に沿って移動
し、側壁の透孔の内側に引っ掛かっている粘性物などを
掻き落すので、透孔の目詰まりが防止され、油水混合液
が筒体外へ効率的に流出させることができる。
転に伴って掻き落し片も筒体の側壁の面に沿って移動
し、側壁の透孔の内側に引っ掛かっている粘性物などを
掻き落すので、透孔の目詰まりが防止され、油水混合液
が筒体外へ効率的に流出させることができる。
【００１０】
【実施例】図１、図２は油水の分離機構の一部を示すも
ので、この油水分離機構は食品工場や機械工場等から排
出された排水中の浮上油等を比重差を利用して油分と水
分とに分離するもので、同図は第１の分離槽と第２の分
離槽の一部を示す。通常は複数の分離槽によって油水を
完全に分離するように構成されている。
ので、この油水分離機構は食品工場や機械工場等から排
出された排水中の浮上油等を比重差を利用して油分と水
分とに分離するもので、同図は第１の分離槽と第２の分
離槽の一部を示す。通常は複数の分離槽によって油水を
完全に分離するように構成されている。
【００１１】上記第１の分離槽ａの中央には排水原液の
供給管１とその外側に設けられた筒体２とが形成され、
供給管１と筒体２との間には流入部３が形成されてい
る。筒体２の側壁の中間から上部には多数の透孔４が形
成されている。なお、供給管１の下部は図示しない原液
の送りポンプに接続している。
供給管１とその外側に設けられた筒体２とが形成され、
供給管１と筒体２との間には流入部３が形成されてい
る。筒体２の側壁の中間から上部には多数の透孔４が形
成されている。なお、供給管１の下部は図示しない原液
の送りポンプに接続している。
【００１２】上記流入部３の内部には回収管５が配置さ
れている。この回収管５の上部は上記流入部３の上部に
開口し、その下部は第１の分離槽ａの外部に延出されて
いる。また、回収管５の上部には流入部３の幅とほぼ同
じ幅の堰止め片６が形成されている。
れている。この回収管５の上部は上記流入部３の上部に
開口し、その下部は第１の分離槽ａの外部に延出されて
いる。また、回収管５の上部には流入部３の幅とほぼ同
じ幅の堰止め片６が形成されている。
【００１３】次に、上記流入部３の上部には回転板７が
配置されている。回転板７の中心の上部には回転軸８が
固定され、この回転軸８はモータ９に連結されている。
回転板７の下面には、上記流入部３に対応する位置にブ
ラシ１０が配置されている。
配置されている。回転板７の中心の上部には回転軸８が
固定され、この回転軸８はモータ９に連結されている。
回転板７の下面には、上記流入部３に対応する位置にブ
ラシ１０が配置されている。
【００１４】また、上記回転板７の両端には、上記筒体
２の透孔に対応する長さの掻き落し片１１が垂直に設け
られている。
２の透孔に対応する長さの掻き落し片１１が垂直に設け
られている。
【００１５】なお、上記第１の分離槽ａには第２の分離
槽ｂが連続形成され、さらに第２の分離槽ｂには第３の
分離槽（図示せず）が連続形成されている。そして、第
１の分離槽ａと第２の分離槽ｂとの間の隔壁１２には上
下部にそれぞれ開口部１３ａ、１３ｂが形成されてい
る。また、第２の分離槽ｂには堰板１５が形成され、そ
の上端は同槽ｂの他の周壁よりも低く形成されている。
槽ｂが連続形成され、さらに第２の分離槽ｂには第３の
分離槽（図示せず）が連続形成されている。そして、第
１の分離槽ａと第２の分離槽ｂとの間の隔壁１２には上
下部にそれぞれ開口部１３ａ、１３ｂが形成されてい
る。また、第２の分離槽ｂには堰板１５が形成され、そ
の上端は同槽ｂの他の周壁よりも低く形成されている。
【００１６】前記構成において、送りポンプによって油
水混合液を供給管１の下部から供給すると、油水混合液
は供給管１の上端から溢れて流入部３に流入する。そし
て、一部は流入部３の筒体２の透孔４から外部に流出す
るが、流入した混合液の液面の位置はだんだんと上がっ
ていき、流入量と流出量とがバランスしたところで一定
になる。混合液には油分と水分のほか、粘性のあるスカ
ム、塗料カス、固化した油分などの浮遊固形物１４が混
入しており、これらの固形物は油水混合液の液面に浮遊
する。そこで、モータ９を作動させて回転板７を回転さ
せると、ブラシ１０も流入部３内に流入した油水混合液
の液面に沿って移動するので、ブラシ１０の移動により
上記油水混合液に含まれた浮遊固形物１４は上記回収管
５の開口端に掃き寄せられ、この開口端から回収管５に
導入されて第１の分離槽ａの外部に回収される。
水混合液を供給管１の下部から供給すると、油水混合液
は供給管１の上端から溢れて流入部３に流入する。そし
て、一部は流入部３の筒体２の透孔４から外部に流出す
るが、流入した混合液の液面の位置はだんだんと上がっ
ていき、流入量と流出量とがバランスしたところで一定
になる。混合液には油分と水分のほか、粘性のあるスカ
ム、塗料カス、固化した油分などの浮遊固形物１４が混
入しており、これらの固形物は油水混合液の液面に浮遊
する。そこで、モータ９を作動させて回転板７を回転さ
せると、ブラシ１０も流入部３内に流入した油水混合液
の液面に沿って移動するので、ブラシ１０の移動により
上記油水混合液に含まれた浮遊固形物１４は上記回収管
５の開口端に掃き寄せられ、この開口端から回収管５に
導入されて第１の分離槽ａの外部に回収される。
【００１７】同様に、上記回転板７の回転に伴って掻き
落し片１１も筒体２の側壁の内面に沿って移動し、側壁
の透孔の内側に引っ掛かっている粘性物などを掻き落す
ので、透孔４の目詰まりが防止される。
落し片１１も筒体２の側壁の内面に沿って移動し、側壁
の透孔の内側に引っ掛かっている粘性物などを掻き落す
ので、透孔４の目詰まりが防止される。
【００１８】筒体２の外に流出した油水混合液は第１の
分離槽ａ内で比重差により上下に分離し、油分は第１の
分離槽ａと第２の分離槽ｂとの間の隔壁１２の開口部１
３ａから第２の分離槽ｂに流入する。水分は開口部１３
ｂから第２の分離槽ｂに流入する。そして、第２の分離
槽ｂ内に流入した混合液はその入り口の堰板１５の上端
から同槽ｂのメインの部分に流入する。そして比重差に
より水分と油分とが分離し、油分は第２の分離槽ｂから
開口部１６を通って、水分はその下方の開口部図示を通
って他の分離槽に流入し、このような分離を繰り返して
油水は完全に分離し、油分は回収される。
分離槽ａ内で比重差により上下に分離し、油分は第１の
分離槽ａと第２の分離槽ｂとの間の隔壁１２の開口部１
３ａから第２の分離槽ｂに流入する。水分は開口部１３
ｂから第２の分離槽ｂに流入する。そして、第２の分離
槽ｂ内に流入した混合液はその入り口の堰板１５の上端
から同槽ｂのメインの部分に流入する。そして比重差に
より水分と油分とが分離し、油分は第２の分離槽ｂから
開口部１６を通って、水分はその下方の開口部図示を通
って他の分離槽に流入し、このような分離を繰り返して
油水は完全に分離し、油分は回収される。
【００１９】なお、掃き寄せ手段は必ずしもブラシに限
定されない。布材等でもよい。
定されない。布材等でもよい。
【００２０】また、回転板７に固定された掻き落し片１
１は筒体２の外面に沿って移動するように設けてもよ
く、内外面に沿って移動するように設けてもよい。
１は筒体２の外面に沿って移動するように設けてもよ
く、内外面に沿って移動するように設けてもよい。
【図１】本発明に係る油水の分離機構における浮遊固形
物の除去装置の要部を示す平面図
物の除去装置の要部を示す平面図
【図２】図１のＸーＸ線上の断面図
１ 供給管 ２ 筒体 ３ 流入部 ５ 回収管 １０ ブラシ １４ 浮遊固形物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 功 埼玉県三郷市高州２−285−３ 株式会 社ワールドケミカル内 (72)発明者 砂田 幸禧 東京都荒川区荒川７−18−２ 日建塗装 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−228987（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−284606（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) C02F 1/40 C02F 1/24 B01D 17/025
Claims (2)
- 【請求項１】 油水混合液を供給する供給管の外側に筒
体を形成し、供給管と筒体との間に流入部を形成し、上
記供給管の上端から流入部内に溢流させた油水混合液を
筒体の側壁に形成された多数の透孔から外方に導出させ
て比重差により油水を分離する油水の分離機構におい
て、 上記流入部の内部に回収管を配置し、この回収管の上部
を上記流入部の上部に開口するとともに、上記流入部の
上部に上記流入部内に流入した油水混合液の液面に沿っ
て移動する掃き寄せ手段を配置し、 上記掃き寄せ手段の移動により上記油水混合液に含まれ
た浮遊固形物を上記回収管の開口端に掃き寄せることを
特徴とする油水の分離機構における浮遊固形物の除去装
置。 - 【請求項２】 前記筒体の側壁に多数の孔を形成すると
ともに、上記側壁の面に沿って移動して上記孔の目詰ま
りを防止する掻き落し片を設けた請求項１に記載の油水
の分離機構における浮遊固形物の除去装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7034337A JP3059657B2 (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 油水の分離機構における浮遊固形物の除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7034337A JP3059657B2 (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 油水の分離機構における浮遊固形物の除去装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08206644A JPH08206644A (ja) | 1996-08-13 |
| JP3059657B2 true JP3059657B2 (ja) | 2000-07-04 |
Family
ID=12411338
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7034337A Expired - Lifetime JP3059657B2 (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 油水の分離機構における浮遊固形物の除去装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3059657B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5954955A (en) * | 1996-06-21 | 1999-09-21 | World Chemical Co., Ltd. | Oil-water recovering and separating apparatus |
| CN105728386A (zh) * | 2016-04-22 | 2016-07-06 | 河南金阳铝业有限公司 | 具有撇油辊的铝带清洗装置 |
-
1995
- 1995-01-31 JP JP7034337A patent/JP3059657B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08206644A (ja) | 1996-08-13 |
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